ゲスト
(ka0000)
【AN】ハーフ&ハーフ
マスター:植田誠

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- やや難しい
- オプション
-
- 参加費
1,000
- 参加制限
- -
- 参加人数
- 4~8人
- サポート
- 0~0人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- 締切
- 2015/05/27 12:00
- 完成日
- 2015/06/04 21:10
みんなの思い出
思い出設定されたOMC商品がありません。
オープニング
●
ラテン語で下水道の意味を持つ【Aqua Nigura】の略称である【AN】はゾンネンシュトラール帝国においては定期的に実施されるある掃討作戦の通称だ。
近代都市であるバルトアンデルスの地下を走る下水道の規模は全長1000km以上に及び、迷路のように張り巡らされている。
だが、最新鋭の機導術を誇る代償としての魔導汚染に常に悩まされている帝国の、首都ともなれば下水道の汚染から雑魔が発生するレベルの汚染となるのは避けられない。
そう、【AN】とは第一師団による定期的な掃討作戦行動の名称なのだ。
●
「……で、何で俺は今年も参加してんだろうなぁ……」
クロウはジメジメとした下水道を浮かない顔をして進んでいく。
元々、魔導アーマー用の新型武装研究の為に資料として魔導アーマーを頂戴しようと帝都にやってきていた。そこを捕まってこうして駆り出されているというわけだ。
「はぁ……研究したい……」
こんなことを考えながら歩くクロウは、やがて開けた空間に出る。そういえば、以前の下水掃討作戦の際も、こんな感じの場所で敵……巨大スライムに襲われたのだった。
そして……今回も……
「またスライムかよ……」
クロウの目の前には巨大な青いスライムの姿があった。練魔院での魔導汚染が原因……かどうかは分からないが、以前遭遇したものより一回り大きい。
「けど今回の奴は前と違って……鈍いな」
攻撃するつもりなのだろう。ブヨブヨと体を弾ませ接近してくる。だがその歩みは……正直遅い。
「接近してくるのを待ってもいいが、ここは……先手必勝!」
愛用の魔導ガントレットから光が発せられ、剣の形を取る。機導剣だ。その剣でスライムを一閃。すると……思いのほかあっさりとスライムが両断される。
「なんだ、大したことねぇな……ってあれ?」
両断され撃破されたかに思われたスライムは、それぞれが独立して動き出していた。
「分裂したのか? まぁまた斬ってやるだけだがな」
この時クロウは、スライムの色が青から赤に変色しているのに気が付いた。それに小さくなって身軽になったのか、先程より動きが速くなっているように見える。だが……この程度の動きならまだ脅威足りえない。再度クロウは機導剣を使用してスライムに斬りかかる。
「……ん?」
先程一撃で倒せたスライム……その片割れとなれば当然耐久力も減っていると予想していた。だが、その実機導剣の一撃ではこのスライムを倒せなかった。
「ちっ……浅かったか」
もう一度機導剣を振るう。今度は上手くいったようだ。スライムは再度両断され……またそれぞれが動き出す。その色は先程よりもさらに濃い赤に染まっている。
「キリがねぇな、まったくよぉ!」
クロウは若干イラつきながらも、さらに機導剣を振るう。
「……マジかよ」
ここで初めて、クロウが緊張した面持ちを見せる。今度は二振りでも倒せなかった。
「うぉっ!?」
しかも、今敵の数は1体だったのが3体まで増えている。動きがそこまで速くなかったから最初は脅威足らなかったが、分裂するたびに速度が増しているように思える。
苦し紛れに3度目の機導剣がスライムに突き刺さる。だが、今度もスライムは分裂する。
「くそっ、まだ増えるのかよ……うわっ!」
隙を突いて分裂した真っ赤なスライムがクロウに飛びかかる。クロウは慌てて機導剣を使い忘れ、魔導ガントレットで直接殴りつけた。
「……って、あれ?」
殴りつけられたスライムは水路の壁に叩きつけられ、やはり分裂する。ただ、先程と違いただの一撃であの敵は分裂した。
「どうなってるんだ?」
スライムを見て疑問を浮かべるクロウ。見ると、スライムの体色が赤から青に変色しているようだ。
(あの耐久力の差は色に関係があるのか?)
仲間のハンターたちが到着したのは、クロウが頭の中でそんなことを考えている時だった。
ラテン語で下水道の意味を持つ【Aqua Nigura】の略称である【AN】はゾンネンシュトラール帝国においては定期的に実施されるある掃討作戦の通称だ。
近代都市であるバルトアンデルスの地下を走る下水道の規模は全長1000km以上に及び、迷路のように張り巡らされている。
だが、最新鋭の機導術を誇る代償としての魔導汚染に常に悩まされている帝国の、首都ともなれば下水道の汚染から雑魔が発生するレベルの汚染となるのは避けられない。
そう、【AN】とは第一師団による定期的な掃討作戦行動の名称なのだ。
●
「……で、何で俺は今年も参加してんだろうなぁ……」
クロウはジメジメとした下水道を浮かない顔をして進んでいく。
元々、魔導アーマー用の新型武装研究の為に資料として魔導アーマーを頂戴しようと帝都にやってきていた。そこを捕まってこうして駆り出されているというわけだ。
「はぁ……研究したい……」
こんなことを考えながら歩くクロウは、やがて開けた空間に出る。そういえば、以前の下水掃討作戦の際も、こんな感じの場所で敵……巨大スライムに襲われたのだった。
そして……今回も……
「またスライムかよ……」
クロウの目の前には巨大な青いスライムの姿があった。練魔院での魔導汚染が原因……かどうかは分からないが、以前遭遇したものより一回り大きい。
「けど今回の奴は前と違って……鈍いな」
攻撃するつもりなのだろう。ブヨブヨと体を弾ませ接近してくる。だがその歩みは……正直遅い。
「接近してくるのを待ってもいいが、ここは……先手必勝!」
愛用の魔導ガントレットから光が発せられ、剣の形を取る。機導剣だ。その剣でスライムを一閃。すると……思いのほかあっさりとスライムが両断される。
「なんだ、大したことねぇな……ってあれ?」
両断され撃破されたかに思われたスライムは、それぞれが独立して動き出していた。
「分裂したのか? まぁまた斬ってやるだけだがな」
この時クロウは、スライムの色が青から赤に変色しているのに気が付いた。それに小さくなって身軽になったのか、先程より動きが速くなっているように見える。だが……この程度の動きならまだ脅威足りえない。再度クロウは機導剣を使用してスライムに斬りかかる。
「……ん?」
先程一撃で倒せたスライム……その片割れとなれば当然耐久力も減っていると予想していた。だが、その実機導剣の一撃ではこのスライムを倒せなかった。
「ちっ……浅かったか」
もう一度機導剣を振るう。今度は上手くいったようだ。スライムは再度両断され……またそれぞれが動き出す。その色は先程よりもさらに濃い赤に染まっている。
「キリがねぇな、まったくよぉ!」
クロウは若干イラつきながらも、さらに機導剣を振るう。
「……マジかよ」
ここで初めて、クロウが緊張した面持ちを見せる。今度は二振りでも倒せなかった。
「うぉっ!?」
しかも、今敵の数は1体だったのが3体まで増えている。動きがそこまで速くなかったから最初は脅威足らなかったが、分裂するたびに速度が増しているように思える。
苦し紛れに3度目の機導剣がスライムに突き刺さる。だが、今度もスライムは分裂する。
「くそっ、まだ増えるのかよ……うわっ!」
隙を突いて分裂した真っ赤なスライムがクロウに飛びかかる。クロウは慌てて機導剣を使い忘れ、魔導ガントレットで直接殴りつけた。
「……って、あれ?」
殴りつけられたスライムは水路の壁に叩きつけられ、やはり分裂する。ただ、先程と違いただの一撃であの敵は分裂した。
「どうなってるんだ?」
スライムを見て疑問を浮かべるクロウ。見ると、スライムの体色が赤から青に変色しているようだ。
(あの耐久力の差は色に関係があるのか?)
仲間のハンターたちが到着したのは、クロウが頭の中でそんなことを考えている時だった。
リプレイ本文
●
「スライムか……まぁ……」
クロウが苦戦しているところに飛び込んできた火球。ファイアーボールだ。
「どんなスライムであろうと殲滅するまでじゃが」
ヴィルマ・ネーベル(ka2549)の放った火球は複数のスライムを巻き込むように爆発し、最もサイズの小さいと思われる青スライム2体が消し炭と化した。
「援軍か? 助かったぜ」
「おい、喜んでる暇はねぇ。こっちだ」
イブリス・アリア(ka3359)に促される形でクロウは空間の北側出口に。見るとハンターたちは四方に散っている。
北側には先のイブリスとクロウ。そして……
「急いで下さいくず男」
「くず!?」
「……違った、クロウさん」
十 音子(ka0537)。この3人だ。
「わっ! 凄い色のスライムだね」
ヴィルマとともに東側の出口に向かうエリー・ローウェル(ka2576)。掃除のつもりでやってきていたのだが、帝国の下水掃除はこういう仕事も含まれている、戦わないわけにはいかない。
「むー、ざくろは向こうですか……」
「仕方ありませんね。いずれかの出口から逃げられても事ですし」
「そうですね……まぁ、アデリシアと組めたから十分ですわ」
南側を抑えるのは舞桜守 巴(ka0036)とアデリシア=R=エルミナゥ(ka0746)の2人。共に戦場に来ていた恋人時音 ざくろ(ka1250)と離れてしまったのを少し残念がっているようだ。
「さ、行こうアル……ラ……」
西側、その2人から視線を向けられるざくろ。ちなみに女性に見えるがれっきとした男。クリムゾンウェストでは稀に良くあることである。彼はというと、目のやり場に困っている最中だった。
「……? どうしたの、ざくろん?」
「その……なんでもない!」
というのも、一緒に組むアルラウネ(ka4841)が鎧以外に来ているのはなぜかビキニ水着であり、その色はアルラウネが覚醒した際の肌と同じ色……ようは裸に見えてしまうのだ。健全な青少年の目には多少毒であり、ざくろにとっても変わらないと見える。
「……そんな頻繁に見なくたって……私なら大丈夫よ?」
「わ、分かってる! 帝国の人の安全な暮らしの為にも、全部やっつけちゃうから!」
その通り、今はとにかく敵を倒すことが大事だ。こうしてハンターたちは各自戦闘状態に入っていった。
●
「色ごとに耐性が違う?」
「あぁ。多分な」
イブリスの敵に関する質問にしたいして答えるクロウ。自身の戦闘経験と、初動でヴィルマが使用した魔法による攻撃。青いスライムはあっさりと倒されたのに赤いスライムは割とピンピンしている。
「多分赤が魔法、青が物理に強いんだろう」
「なるほど……まぁとにかく試してみるか」
イブリスは広角投射を使用しつつ手裏剣を投擲。マテリアルで手裏剣の機動を制御しつつ効果範囲内に固まっていた赤スライムを狙う。イブリスの射撃戦に対する能力は高く、攻撃対象となった赤スライムはこの攻撃で全て撃破された。
「なんだ、大したことねぇな」
「いや、まだだ……」
見ると、撃破されたはずのスライムはそれぞれ2体に分裂して活動を再開していた。
「なるほど……さて、何等分まで切り刻めるかね」
呟きながら、イブリスは再度手裏剣を構える。
一方、西側を抑えているざくろ。
「喰らえ必殺、デルタエンド!」
ガントレットの宝石で中空に三角を描くと、3つの頂点から光が伸びる。デルタレイだ。戦場となっているのは下水道の一角、ゆえにそこまで広いわけではない。デルタレイはほぼすべての敵を射程に捉えている。
イブリスの攻撃で分裂したスライムも含めたデルタレイで撃破。こちらも一番小さいサイズになったスライムは一撃で消し飛ばしたもののまだそれなりの大きさのスライムはまた分裂した。
分裂したスライムの色は赤い。こちらは魔法耐性が高い色。
「逃がすと厄介……!」
アルラウネは疾風剣を使用して攻撃。太刀の切っ先はスライムの身を刻む。が、中程度のスライムは多少耐久力もあるのか、まだ分裂する気配が見えない。
「案外しぶといわね……」
アルラウネは太刀に付着したスライムの欠片のようなものを振り落とし、再度構え直した。
「さて、なるべく汚れないように済ましてしまいたいですわね……」
「確かに……とにかく、まずは援護します」
南側ではアデリシアのプロテクションで防御を固めた巴が前進。範囲内にいるのはデルタレイで分裂して産まれた赤スライム。スラッシュエッジを使用しつつトンファーを叩きつける。ダメージはあったはずだ……が、まだ耐久力は残っているようだ。
「エリー、交互に行くのじゃよ……!」
「ええ、私もガンガンいくから、ついて来て!」
一方東側、エリーとヴィルマはこれまでにも何度か組んで戦闘を行ってきたらしい。それ故互いのやり口も分かっているし、分担もスムーズだ。そのエリーが狙うのは最小サイズの青いスライム。本来は赤を狙いたいところだったが、攻撃範囲内に存在していなかった。
「でもこのサイズなら……!」
小さい個体であれば耐久力も相応に低い。実際耐性が関係なければエリーの攻撃力なら一撃だっただろう。だが、その耐性が曲者であり、最小のスライムはその攻撃に耐える。
しかし、そこはヴィルマが見逃さない。マジックアローできっちりと仕留める。
「ありがとうございます!」
「なに、これも連携の賜物じゃよ」
その様子を見ていたクロウもやる気をだす。
「あいつらやるな……俺も負けてられねぇな」
そう言って魔導ガントレットを構える……だが、スライムもやられっぱなしではない。クロウが狙おうとしたスライムが、攻撃される前に体当たり。クロウはよろめき攻撃のチャンスを逸する。
「ちょっと! しっかりしてください!」
連続攻撃にさらされないように、音子が手裏剣で牽制しつつ距離を取らせる。
「ちぃ……この攻撃力……侮れねぇな」
中程度の大きさのスライムは攻撃力も高い。アルラウネを狙って攻撃してきた2体のスライム。その間に入るようにざくろが庇いダメージを受ける。
「今回も防御は任せて」
「そうさせてもらうわ。ありがとう!」
安心させるように軽く振り向きながらも、戦闘が始まる前とは打って変わって厳しい表情を浮かべるざくろ。
(意外と強い……これをアルラがまともに喰らったら……)
少なくともこのサイズのスライムの火力は油断できないと、ざくろは気を引き締める。
各方角の中でも前衛よりの動きをしていた巴、エリーも同様にスライムからの反撃を受ける。巴の方はプロテクションの恩恵があったにも関わらずかなりのダメージ。エリーの方にいたのは小型が中心だったが、複数が連続で突っ込んできたため思いのほかダメージを受けた。
それでも、この段階では敵の数も大したことがなく、人数の利を活かせばいずれ勝てる。この数であれば……
●
「逃がしたら研究資金が減るぞ、気張れ」
イブリスはそう言いながら手裏剣を投げつけ、クロウを攻撃したスライムを撃破。すぐにスライムは分裂する。分裂したスライムは青色。物物理耐性を持っていると見え、音子の投げた手裏剣も辺りはしたが効果はなんとも言えない。
「数が増えてきたな……俺は庇ってやりはしねぇからな、自分らでなんとかしろ!」
そう言いながらもイブリスは前に出る。敵の狙いを引き付けようというつもりだろうか。
「庇いはしないが囮はしてくれるってか……素直じゃねぇな」
立ち上がりつつクロウは再度ガントレットを構える。
「行くよ、合わせてアルラ!」
「ええ、分かったわ!」
西側はざくろとアルラウネが同時に反撃に出て、それぞれ赤いスライムを撃破。
だが気を抜いてはいられない。スライムはやはり分裂。目の前の敵数が倍の4体に。
「気を付けて!」
二人ともすぐに防御の構え。それぞれ2体ずつが二人に体当たり。
ざくろの方は小さくなった分攻撃力が落ちていたこともあり少ないダメージで済む。だが、アルラウネの方はどうか。
「っ! 間に合って!」
その様子を確認していた音子が援護の為にレイターコールドショットを使用してアルラウネへ向かうスライムを攻撃、その速度を緩める。
だがそれも1体だけ。もう1体からの攻撃は受け切れず、アルラウネは大きく吹き飛ばされ出口近くの壁に叩きつけられる。
「アルラ!」
ざくろは剣でスライムを押し返すとすぐにアルラウネの方に駆け寄る。倒したと思ったら数が増え反撃を受けるというサイクルは少しずつハンターたちの大量を削っていく。
「この……斬っても斬ってもすぐ増える……!」
巴も攻撃して撃破。すぐに分裂して逆撃をこうむる。
「クロウの言う通り、加えられた攻撃によって色が変わるようだな……面倒な相手だ」
プロテクションを自身に掛けながらアデリシアが言った。
「さぁて、もう一発行くとするかの」
何体増えようが関係ないとばかりにヴィルマがファイアーボールを使用。上手く狙えれば多数の敵を同時に倒すチャンスではあったが、スライムも出口付近にハンターたちを押し込み始めており、東側に近い2体しか狙えない。が、それらは一撃で倒す。するとこれらも分裂し計4体に……一番小さいサイズだ。
「しかも、耐性があるのは魔法……今度は一撃です!」
エリーが攻撃しスライムを撃破。だが、近くの敵はまだ3体。その場からすぐ飛び退くエリーだが、スライムが飛びかかって来て……
「援護は任せよ! 存分にやるのじゃ!」
そのエリーの目の前に土の壁が現れる。ヴィルマのアースウォールが敵との間に割って入りブロックしたのだ。
「助かりました! それにしても……なかなか減りませんね」
当初いた敵は5体だった。だが。今現在倍以上の11体まで膨れ上がっていた。
「だが、こいつらも無限って訳じゃない」
向ってきていた手近な青スライムを攻撃、物理耐性のあるスライムではあったが、耐性をぶち抜く火力で撃破し……そこに現れたのはさらに小さくなった2体の青いスライム。
「面倒ですね……まったく!」
すぐに1体を攻撃する音子だが倒し切れず、向かってくるスライム。だがここはクロウが機導剣を使いスライムに止めを刺した。
一方西側。
「大丈夫?」
「ええ……ごめんなさいね……」
ざくろはアルラウネを庇うように出口まで下がる。それを追ってくる4体の青いスライム。
「来たな……」
だが、これがざくろの狙いだった。
「スライムは消毒だ!」
ざくろが扇状の破壊エネルギーを放射する。ファイアスローワーだ。この魔法攻撃で4体を一気に攻撃、ダメージが超過したのか、すぐにスライムたちは分裂。その数は倍の8体に。
「……戦法を切り替えるか」
そこに、強い光が発生する。アデリシアが巴と入れ替わるように前に出てセイクリッドフラッシュを使用したのだ。赤いスライムには効果半減だが、多少なりダメージを与え足止めすることが出来た。
「ざくろさんの援護にもなりましたでしょうか」
この攻撃で南側に向かってきていた青スライムも撃破され、分裂。さらに2体増えて4体に。
ただ、色は赤に変色しており、この状態なら物理攻撃が有効だ。
「さっきのお返しをしてあげないといけませんわね!」
瞬脚を使用して再度アデリシアと入れ替わり前に出る巴が1体を撃破。飛び散る残骸に顔をしかめながら、巴は次の得物を狙う。
「赤ばかりになったの……頼むぞ、エリー!」
「任せてください!」
東側でもアースウォールの横から回り込みつつエリーが攻撃を行い1体撃破。
「これで止め……!」
北側にいた青スライムは地面に縫いつけるように音子が投げつけた手裏剣で倒された。この青スライムが最小型最後の青スライムであり、残ったのは最小型の赤スライムのみとなっていた。
この時点で残り12体。数の上では先程よりさらに増えているのだが、このスライムは動きが速く……代わりに攻撃力が低い。向かってくるスライムの体当たりに多少顔をしかめたアルラウネだが、ダメージは大したことない。
「結構打たれちゃったけど……逃げられると思わないでね」
戦闘は、殲滅戦の様相を呈してきていた。
●
その後、ちょこまかと逃げ回る小型スライムを殲滅しつくして、ハンターたちはようやく一息つくことが出来た。
「ま、我が逃すはずもなし。楽勝じゃったの!」
そう言いながら軽く杖を振り回すヴィルマ。結局物理攻撃に頼ることは無かったため多少動き足りない感じだろうか。
「さぁ、スライムも倒したことですし、お掃除を再開しましょう!」
疲れているはずなのに、務めて元気な笑顔を見せるエリー。最近仲間が掃除をサボっていることもあり色々掃除に対して鬱憤が溜まっているのかもしれない。
そんな中、西側出口付近では……
「……ちょ、ゃぁ……どさくさに紛れて何してるのよ」
「な、何にもしてないよ……!」
いかがわしい事……をしているわけではなく、アルラウネの鎧の隙間に入ったスライムの残骸を取るついでに、ざくろが怪我の具合を見ようとしているところだった。
「あらあら、2人だけで何してるの?」
「あ、巴……それにアデリシアもお疲れ様」
2人の様子を見に来た巴とアデリシア。魔法主体で殲滅戦を行ったアデリシアはともかく、巴の方は逃げ回るスライムを追い詰めるため少なからず汚水で汚れてしまっていた。
「……拠点戻ったらお風呂入らなくちゃね……アルラも来る?」
「そうね……汚れたの綺麗にしたいし」
「ああ、私もお風呂にしたいですわね……一緒に入っちゃいます?」
「そうだな、私も今同じことを考えていたところだ」
「え、そう言う意味では……」
そう言ってまた顔を赤くするざくろ。その様子を遠くから見ていたのは男2人。
「……青春だねぇ」
「おっさんくせぇな」
クロウの呟きにやれやれと言った表情を浮かべたイブリスは懐から煙草を取りだすと火を……つけられなかった。下水のせいでしけってしまったようだ。
戦いたいという目的は達したのだからさっさと上に出て一服したいところだが、それは掃除に燃えるエリーが許さないだろう。
その隣では音子が今後の下水対策に頭を巡らせていたが……ふと思いついたように声を上げる。
「……そうだ、私クロウさんに愚痴りたいことがあったんです」
「あ? 何だよ藪から棒に……」
「未だに大失敗になったことを見たことないんです」
「装備の強化か? 大失敗にならないのはいいことじゃない……」
「そして! 何故ストレートにくず鉄になるのっ!」
「あぁ……だからくず男……」
錬成工房では稀に良くある話である。その後も延々と愚痴を続ける音子。それに対しクロウは音子の肩をポンと叩きながら言った。
「まぁ何だ……ご利用は計画的に!」
親指を突き立て凄くいい笑顔を見せたクロウがこの後どうなったかは割愛する。
ともあれ、こうして下水の一角に発生したスライムの討伐は無事成功したのだった。
「スライムか……まぁ……」
クロウが苦戦しているところに飛び込んできた火球。ファイアーボールだ。
「どんなスライムであろうと殲滅するまでじゃが」
ヴィルマ・ネーベル(ka2549)の放った火球は複数のスライムを巻き込むように爆発し、最もサイズの小さいと思われる青スライム2体が消し炭と化した。
「援軍か? 助かったぜ」
「おい、喜んでる暇はねぇ。こっちだ」
イブリス・アリア(ka3359)に促される形でクロウは空間の北側出口に。見るとハンターたちは四方に散っている。
北側には先のイブリスとクロウ。そして……
「急いで下さいくず男」
「くず!?」
「……違った、クロウさん」
十 音子(ka0537)。この3人だ。
「わっ! 凄い色のスライムだね」
ヴィルマとともに東側の出口に向かうエリー・ローウェル(ka2576)。掃除のつもりでやってきていたのだが、帝国の下水掃除はこういう仕事も含まれている、戦わないわけにはいかない。
「むー、ざくろは向こうですか……」
「仕方ありませんね。いずれかの出口から逃げられても事ですし」
「そうですね……まぁ、アデリシアと組めたから十分ですわ」
南側を抑えるのは舞桜守 巴(ka0036)とアデリシア=R=エルミナゥ(ka0746)の2人。共に戦場に来ていた恋人時音 ざくろ(ka1250)と離れてしまったのを少し残念がっているようだ。
「さ、行こうアル……ラ……」
西側、その2人から視線を向けられるざくろ。ちなみに女性に見えるがれっきとした男。クリムゾンウェストでは稀に良くあることである。彼はというと、目のやり場に困っている最中だった。
「……? どうしたの、ざくろん?」
「その……なんでもない!」
というのも、一緒に組むアルラウネ(ka4841)が鎧以外に来ているのはなぜかビキニ水着であり、その色はアルラウネが覚醒した際の肌と同じ色……ようは裸に見えてしまうのだ。健全な青少年の目には多少毒であり、ざくろにとっても変わらないと見える。
「……そんな頻繁に見なくたって……私なら大丈夫よ?」
「わ、分かってる! 帝国の人の安全な暮らしの為にも、全部やっつけちゃうから!」
その通り、今はとにかく敵を倒すことが大事だ。こうしてハンターたちは各自戦闘状態に入っていった。
●
「色ごとに耐性が違う?」
「あぁ。多分な」
イブリスの敵に関する質問にしたいして答えるクロウ。自身の戦闘経験と、初動でヴィルマが使用した魔法による攻撃。青いスライムはあっさりと倒されたのに赤いスライムは割とピンピンしている。
「多分赤が魔法、青が物理に強いんだろう」
「なるほど……まぁとにかく試してみるか」
イブリスは広角投射を使用しつつ手裏剣を投擲。マテリアルで手裏剣の機動を制御しつつ効果範囲内に固まっていた赤スライムを狙う。イブリスの射撃戦に対する能力は高く、攻撃対象となった赤スライムはこの攻撃で全て撃破された。
「なんだ、大したことねぇな」
「いや、まだだ……」
見ると、撃破されたはずのスライムはそれぞれ2体に分裂して活動を再開していた。
「なるほど……さて、何等分まで切り刻めるかね」
呟きながら、イブリスは再度手裏剣を構える。
一方、西側を抑えているざくろ。
「喰らえ必殺、デルタエンド!」
ガントレットの宝石で中空に三角を描くと、3つの頂点から光が伸びる。デルタレイだ。戦場となっているのは下水道の一角、ゆえにそこまで広いわけではない。デルタレイはほぼすべての敵を射程に捉えている。
イブリスの攻撃で分裂したスライムも含めたデルタレイで撃破。こちらも一番小さいサイズになったスライムは一撃で消し飛ばしたもののまだそれなりの大きさのスライムはまた分裂した。
分裂したスライムの色は赤い。こちらは魔法耐性が高い色。
「逃がすと厄介……!」
アルラウネは疾風剣を使用して攻撃。太刀の切っ先はスライムの身を刻む。が、中程度のスライムは多少耐久力もあるのか、まだ分裂する気配が見えない。
「案外しぶといわね……」
アルラウネは太刀に付着したスライムの欠片のようなものを振り落とし、再度構え直した。
「さて、なるべく汚れないように済ましてしまいたいですわね……」
「確かに……とにかく、まずは援護します」
南側ではアデリシアのプロテクションで防御を固めた巴が前進。範囲内にいるのはデルタレイで分裂して産まれた赤スライム。スラッシュエッジを使用しつつトンファーを叩きつける。ダメージはあったはずだ……が、まだ耐久力は残っているようだ。
「エリー、交互に行くのじゃよ……!」
「ええ、私もガンガンいくから、ついて来て!」
一方東側、エリーとヴィルマはこれまでにも何度か組んで戦闘を行ってきたらしい。それ故互いのやり口も分かっているし、分担もスムーズだ。そのエリーが狙うのは最小サイズの青いスライム。本来は赤を狙いたいところだったが、攻撃範囲内に存在していなかった。
「でもこのサイズなら……!」
小さい個体であれば耐久力も相応に低い。実際耐性が関係なければエリーの攻撃力なら一撃だっただろう。だが、その耐性が曲者であり、最小のスライムはその攻撃に耐える。
しかし、そこはヴィルマが見逃さない。マジックアローできっちりと仕留める。
「ありがとうございます!」
「なに、これも連携の賜物じゃよ」
その様子を見ていたクロウもやる気をだす。
「あいつらやるな……俺も負けてられねぇな」
そう言って魔導ガントレットを構える……だが、スライムもやられっぱなしではない。クロウが狙おうとしたスライムが、攻撃される前に体当たり。クロウはよろめき攻撃のチャンスを逸する。
「ちょっと! しっかりしてください!」
連続攻撃にさらされないように、音子が手裏剣で牽制しつつ距離を取らせる。
「ちぃ……この攻撃力……侮れねぇな」
中程度の大きさのスライムは攻撃力も高い。アルラウネを狙って攻撃してきた2体のスライム。その間に入るようにざくろが庇いダメージを受ける。
「今回も防御は任せて」
「そうさせてもらうわ。ありがとう!」
安心させるように軽く振り向きながらも、戦闘が始まる前とは打って変わって厳しい表情を浮かべるざくろ。
(意外と強い……これをアルラがまともに喰らったら……)
少なくともこのサイズのスライムの火力は油断できないと、ざくろは気を引き締める。
各方角の中でも前衛よりの動きをしていた巴、エリーも同様にスライムからの反撃を受ける。巴の方はプロテクションの恩恵があったにも関わらずかなりのダメージ。エリーの方にいたのは小型が中心だったが、複数が連続で突っ込んできたため思いのほかダメージを受けた。
それでも、この段階では敵の数も大したことがなく、人数の利を活かせばいずれ勝てる。この数であれば……
●
「逃がしたら研究資金が減るぞ、気張れ」
イブリスはそう言いながら手裏剣を投げつけ、クロウを攻撃したスライムを撃破。すぐにスライムは分裂する。分裂したスライムは青色。物物理耐性を持っていると見え、音子の投げた手裏剣も辺りはしたが効果はなんとも言えない。
「数が増えてきたな……俺は庇ってやりはしねぇからな、自分らでなんとかしろ!」
そう言いながらもイブリスは前に出る。敵の狙いを引き付けようというつもりだろうか。
「庇いはしないが囮はしてくれるってか……素直じゃねぇな」
立ち上がりつつクロウは再度ガントレットを構える。
「行くよ、合わせてアルラ!」
「ええ、分かったわ!」
西側はざくろとアルラウネが同時に反撃に出て、それぞれ赤いスライムを撃破。
だが気を抜いてはいられない。スライムはやはり分裂。目の前の敵数が倍の4体に。
「気を付けて!」
二人ともすぐに防御の構え。それぞれ2体ずつが二人に体当たり。
ざくろの方は小さくなった分攻撃力が落ちていたこともあり少ないダメージで済む。だが、アルラウネの方はどうか。
「っ! 間に合って!」
その様子を確認していた音子が援護の為にレイターコールドショットを使用してアルラウネへ向かうスライムを攻撃、その速度を緩める。
だがそれも1体だけ。もう1体からの攻撃は受け切れず、アルラウネは大きく吹き飛ばされ出口近くの壁に叩きつけられる。
「アルラ!」
ざくろは剣でスライムを押し返すとすぐにアルラウネの方に駆け寄る。倒したと思ったら数が増え反撃を受けるというサイクルは少しずつハンターたちの大量を削っていく。
「この……斬っても斬ってもすぐ増える……!」
巴も攻撃して撃破。すぐに分裂して逆撃をこうむる。
「クロウの言う通り、加えられた攻撃によって色が変わるようだな……面倒な相手だ」
プロテクションを自身に掛けながらアデリシアが言った。
「さぁて、もう一発行くとするかの」
何体増えようが関係ないとばかりにヴィルマがファイアーボールを使用。上手く狙えれば多数の敵を同時に倒すチャンスではあったが、スライムも出口付近にハンターたちを押し込み始めており、東側に近い2体しか狙えない。が、それらは一撃で倒す。するとこれらも分裂し計4体に……一番小さいサイズだ。
「しかも、耐性があるのは魔法……今度は一撃です!」
エリーが攻撃しスライムを撃破。だが、近くの敵はまだ3体。その場からすぐ飛び退くエリーだが、スライムが飛びかかって来て……
「援護は任せよ! 存分にやるのじゃ!」
そのエリーの目の前に土の壁が現れる。ヴィルマのアースウォールが敵との間に割って入りブロックしたのだ。
「助かりました! それにしても……なかなか減りませんね」
当初いた敵は5体だった。だが。今現在倍以上の11体まで膨れ上がっていた。
「だが、こいつらも無限って訳じゃない」
向ってきていた手近な青スライムを攻撃、物理耐性のあるスライムではあったが、耐性をぶち抜く火力で撃破し……そこに現れたのはさらに小さくなった2体の青いスライム。
「面倒ですね……まったく!」
すぐに1体を攻撃する音子だが倒し切れず、向かってくるスライム。だがここはクロウが機導剣を使いスライムに止めを刺した。
一方西側。
「大丈夫?」
「ええ……ごめんなさいね……」
ざくろはアルラウネを庇うように出口まで下がる。それを追ってくる4体の青いスライム。
「来たな……」
だが、これがざくろの狙いだった。
「スライムは消毒だ!」
ざくろが扇状の破壊エネルギーを放射する。ファイアスローワーだ。この魔法攻撃で4体を一気に攻撃、ダメージが超過したのか、すぐにスライムたちは分裂。その数は倍の8体に。
「……戦法を切り替えるか」
そこに、強い光が発生する。アデリシアが巴と入れ替わるように前に出てセイクリッドフラッシュを使用したのだ。赤いスライムには効果半減だが、多少なりダメージを与え足止めすることが出来た。
「ざくろさんの援護にもなりましたでしょうか」
この攻撃で南側に向かってきていた青スライムも撃破され、分裂。さらに2体増えて4体に。
ただ、色は赤に変色しており、この状態なら物理攻撃が有効だ。
「さっきのお返しをしてあげないといけませんわね!」
瞬脚を使用して再度アデリシアと入れ替わり前に出る巴が1体を撃破。飛び散る残骸に顔をしかめながら、巴は次の得物を狙う。
「赤ばかりになったの……頼むぞ、エリー!」
「任せてください!」
東側でもアースウォールの横から回り込みつつエリーが攻撃を行い1体撃破。
「これで止め……!」
北側にいた青スライムは地面に縫いつけるように音子が投げつけた手裏剣で倒された。この青スライムが最小型最後の青スライムであり、残ったのは最小型の赤スライムのみとなっていた。
この時点で残り12体。数の上では先程よりさらに増えているのだが、このスライムは動きが速く……代わりに攻撃力が低い。向かってくるスライムの体当たりに多少顔をしかめたアルラウネだが、ダメージは大したことない。
「結構打たれちゃったけど……逃げられると思わないでね」
戦闘は、殲滅戦の様相を呈してきていた。
●
その後、ちょこまかと逃げ回る小型スライムを殲滅しつくして、ハンターたちはようやく一息つくことが出来た。
「ま、我が逃すはずもなし。楽勝じゃったの!」
そう言いながら軽く杖を振り回すヴィルマ。結局物理攻撃に頼ることは無かったため多少動き足りない感じだろうか。
「さぁ、スライムも倒したことですし、お掃除を再開しましょう!」
疲れているはずなのに、務めて元気な笑顔を見せるエリー。最近仲間が掃除をサボっていることもあり色々掃除に対して鬱憤が溜まっているのかもしれない。
そんな中、西側出口付近では……
「……ちょ、ゃぁ……どさくさに紛れて何してるのよ」
「な、何にもしてないよ……!」
いかがわしい事……をしているわけではなく、アルラウネの鎧の隙間に入ったスライムの残骸を取るついでに、ざくろが怪我の具合を見ようとしているところだった。
「あらあら、2人だけで何してるの?」
「あ、巴……それにアデリシアもお疲れ様」
2人の様子を見に来た巴とアデリシア。魔法主体で殲滅戦を行ったアデリシアはともかく、巴の方は逃げ回るスライムを追い詰めるため少なからず汚水で汚れてしまっていた。
「……拠点戻ったらお風呂入らなくちゃね……アルラも来る?」
「そうね……汚れたの綺麗にしたいし」
「ああ、私もお風呂にしたいですわね……一緒に入っちゃいます?」
「そうだな、私も今同じことを考えていたところだ」
「え、そう言う意味では……」
そう言ってまた顔を赤くするざくろ。その様子を遠くから見ていたのは男2人。
「……青春だねぇ」
「おっさんくせぇな」
クロウの呟きにやれやれと言った表情を浮かべたイブリスは懐から煙草を取りだすと火を……つけられなかった。下水のせいでしけってしまったようだ。
戦いたいという目的は達したのだからさっさと上に出て一服したいところだが、それは掃除に燃えるエリーが許さないだろう。
その隣では音子が今後の下水対策に頭を巡らせていたが……ふと思いついたように声を上げる。
「……そうだ、私クロウさんに愚痴りたいことがあったんです」
「あ? 何だよ藪から棒に……」
「未だに大失敗になったことを見たことないんです」
「装備の強化か? 大失敗にならないのはいいことじゃない……」
「そして! 何故ストレートにくず鉄になるのっ!」
「あぁ……だからくず男……」
錬成工房では稀に良くある話である。その後も延々と愚痴を続ける音子。それに対しクロウは音子の肩をポンと叩きながら言った。
「まぁ何だ……ご利用は計画的に!」
親指を突き立て凄くいい笑顔を見せたクロウがこの後どうなったかは割愛する。
ともあれ、こうして下水の一角に発生したスライムの討伐は無事成功したのだった。
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相談卓 十 音子(ka0537) 人間(リアルブルー)|23才|女性|猟撃士(イェーガー) |
最終発言 2015/05/27 00:41:16 |
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2015/05/24 05:47:59 |