• 不動

【不動】創造者の攻勢

マスター:剣崎宗二

シナリオ形態
ショート
難易度
難しい
オプション
  • relation
参加費
1,000
参加制限
-
参加人数
6~8人
サポート
0~0人
マテリアルリンク
報酬
普通
相談期間
7日
締切
2015/06/02 19:00
完成日
2015/06/07 10:18

このシナリオは5日間納期が延長されています。

みんなの思い出

思い出設定されたOMC商品がありません。

オープニング

●友の願い
「……これで」
 静かに立ち上がる白衣の男。目を閉じると、その背後から浮かび上がるは、二本の鋼鉄の腕。
 目を開けば、その腕は視線の先の書物へと飛んで行き。ぱらりと。そのページを捲る。
「完成、と言う事か。なぁマイルス……お前の『夢物語』は、これにて実現した」
 友は遥か遠くに。或いは、最早この世ではないどこかに居るのか――心の中で、彼の事を思う。

 ぺらり。
 次のページを、鋼鉄の手が捲る。
 そこに書かれていた文字が、彼の注意を引いた。

「――我等五人が、我等がドクター・アレクサンドルの幸を願い。
 ここに『夢物語』を示そう。
 
 『Mechanical Engineer』マイレス・レクトール    
 『Chemical Engineer』ティア・ウィリー
 『Optical Engineer』ウィリアム・ベイ・カーン 
 『Biological Engineer』リーア・タチバナ
 『Artificial Intelligence Engineer』アイン・バーンズ


「お前たち……」
 本を持つ鋼の腕が、僅かに震える。
 この腕も『夢物語』の一つだったとすれば――

 彼は、友を思いながら、外へ出た。


●古き記憶
「いつの間に、ここへ来てしまったな」
 どうやって残りの『夢物語』を探そうかと考えていた内に、たどり着いてしまったようだ。
 ――まるで昨日のように思い出される景色。

「――侵略してくるのは仕方ないよ。私たちは、自分たちを守るために戦うんだ。安心して、相手の命は取らないよ」
 『魔法少女』の衣服を着た少女が、彼に話しかけていた。
「然し、な、お前の――」
「マフォジョ様の出陣である」
 彼の言葉を遮るように、屈強な部族の者の一人が、少女を連れて行く。
(「ダメだ。このままでは――」)
 遠目に見えるのは、その相手の部族。イルカの旗章を掲げる者たち――

 そんなアレクサンドルを、現在に引き戻したのは、付近で起こる戦闘音。振り返ると、そこにはためいていたのは――昔と変わらぬ、イルカの旗章。

「成る程、生き残っていたのか」
 昔は『力』が無かったが故に、取って代わってやる事ができなかった。
 だが、今は昔の力のみならず。『友』が授けた、新たなる力すらある。
 二本の機械の腕を背後に浮かべ、『災厄の十三魔』が一人、アレクサンドルは……目の前の水色の髪・金色の瞳・褐色の肌を持つ少年少女たちへ…突撃していった。

「第三小隊、撤退せよ――!」
 叫ぶ少女の一人。アレクサンドルの悪名は、彼ら彼女らにも届いている。今の自分たち「だけ」では、相手になるまい。だが、この場には、この様な予想外の事態の為に。ハンターたちが控えていた。

「成る程、族長はあちらか」
 アレクサンドルが見据える先は、ハンターたち、そして第三小隊の後ろにある、一際大きな旗章。
 だが――完全に目の前のハンターたちを無視する訳にも行くまい。
「マイルス。お前の『夢』、使わせてもらおう。…そしてリリカ。今こそ、あの時の悔いを晴らそう」
 空に浮かぶ鋼の拳が、ガン、とぶつけ合わされる。
「まずは戦力を減らす。そしてその後に――突破を試みるとしよう」
 付近から起き上がる、二体の岩で出来た歪虚。この付近には特殊な岩石はない。故に、これらが特殊な能力を持つ可能性は少ない。が、その分、頑丈さはかなりの物のはずだ。

 かくして、時間を稼ぐための一戦は開始された。
 ハンターたちの後ろにはネレイド族の部隊が。そしてその後ろには、族長であるミサキ・ネレイド(kz0079)が控えている。突破されれば彼女らにも危害が加わることは必至だろう。
 ――故に、気を引き締めて。ハンターたちは、アレクサンドルと…相対した。

リプレイ本文

●望まぬ遭遇、或いは

「やれやれ……まさか災厄の十三魔の一人と鉢合わせる羽目になるとは……俺としては、できればお引取り願いたいね」
 けれど、望むだけで目の前の災厄が引いてくれるようであれば、それは災厄と言わない物である。
 溜息をつきながら、その行く手を阻むべく。鳳 覚羅(ka0862)が、杖と盾を構える。

「そう簡単に通してくれそうにはないか。仕方ないねぇ」
 岩の巨人が僅かに横に動き、その間から飛び出すようにアレクサンドルが突進する。ハンターたちの前衛の横をすり抜け、直接狙うは後衛に居たヴォルテール=アルカナ(ka2937)。
 キン。
 振るうメスの『爪』は、然しヴォルテールに届く前に、石柱が如く盾に弾かれる。
「貴様をこの先へ行かせるつもりはない」
 間に滑り込んだクローディオ・シャール(ka0030)が、盾の陰から僅かに顔を覗かせる。

 連続で放たれる銃弾。
「――『Stop』」
 花厳 刹那(ka3984)が撃ち放ったそれはアレクサンドルに止められ、地に落ちるが、反対側から覚羅が放つ三本の光弾の一つが、アレクサンドルの頬を掠める。
「――やれやれ、おっさんを足止めするための布陣を、ちゃんと考えてきたようだねぇ」
 反撃として覚羅に放った三本のメスの内の二本は、まるで己の意思を持つかのように空に浮き動く細長い盾によって防がれ、突き刺さったのは一本のみ。
 その突き刺さった一本によって付けられた傷も、クローディオに守られ、距離を離したヴォルテールの放つ光によって癒された。機械の腕による打撃も、また然り。衝撃が盾によって吸収され、クローディオに致命的なダメージを与える事はない。
 ――ハンターたちの損害はほぼ無し。アレクサンドルを相手にしての初動としては、この上ない戦果であった。

 ――槍での薙ぎ払いが、ゴーレムの脚を打ち据える。
「無機無垢の岩人形如きに志ある者は斃せぬと体現する志士、天ヶ瀬だ……! さぁ…来い!!」
 だが、そこは流石に頑強さが売りのゴーレム。一撃を受けてもよろめかない。振り下ろされる剛拳が、槍を構えた天ヶ瀬 焔騎(ka4251)を襲う。動きは遅いとは言え、その拳の大きさがそのまま攻撃範囲となり回避は容易ではない。地を割る拳が巻き上げる土煙と共に吹き飛ばされる。
 が、地に叩き付けられる前に空中で体勢を立て直し、槍を地面に突き刺すように踏みとどまる。すぐさま、自身にヒールを掛ける。
 癒しの光が傷をふさぐ中、追撃すべく、ゴーレムが更にその拳を振りかざす。
「んな事はさせねぇよ」
 ロングライフルを構えた、lol U mad ?(ka3514)が、焔騎の後方からゴーレムを狙っていた。
 ――照準は万全。込められたのも、自身が最も信頼する『あの技』。
「外すなよ」
「Who the hell do you think I am?」
 軽口を叩きながら、放たれたのは、冷気を纏った弾丸。
(「一発でしとめた時の、やつの顔が見物だねぇ」)
 年寄りと自称する、とある友人の願いが弾に宿る。それは一直線に、ゴーレムの胸のど真ん中へと向かう!
「…!?」
 弾が直撃する寸前、ゴーレムが急激に拳を引き戻し、その拳でガードを行ったかのように見えた。
 冷気を纏った弾はその拳を爆砕したが、本体への直撃にはなっていない。
「使い古した手口だねぇ」
 アレクサンドルが、薄ら笑いを浮かべる。
「一発目さえ何とか全力でかわせば、後は効かない。…その仕組みは前回、おっさんにも分かったんだよ」
 ――度重なる戦闘により、ハンターたちがアレクサンドルの能力への対策を試行錯誤していたのと同じように。アレクサンドルもまた、毎度の如くハンターたちが運用してきていた『マテリアルリンク』の力を解析し、対策を立てていたのである。
 恐らく、ゴーレムに下した命は『最初の一発だけはなんとしても直撃を避けろ。体の一部を犠牲にしてでも』だったのだろう。手を吹き飛ばされると言う事は、人間だったら重傷だったのだろうが…無機物で出来ているゴーレムにとって、体の一部が欠損すると言う事は、たいした問題ではない。
 だが、それは決して、ダメージがないという意味ではない。実際、まとわり付く冷気の影響もあるのだろうが、ゴーレムの動きは明らかに先ほどに比べて安定していない。

「よし……!遠藤恵。いっきまーすっ!」
 アレクサンドルが前に出たその際。焔騎とロルの攻勢に合わせて、逆側のゴーレムを相手取っていた遠藤・恵(ka3940)もまた、動いていた。
「よーく狙いをつけて……そこっ!」
 武器が弓と言う事もあり、銃を扱うロルに比べて威力の低下は避けられないが――
「非力な私だけど、手数で補うっ!」
 放つは二連射。狙うはゴーレムの顔。
 ガン。目に当たるスリットを狙う矢は、然し何か堅い物に命中した音がする。考えてみれば当たり前である。このゴーレムは純粋に、岩と土から作られている。それ故に体のパーツに硬度の差は殆どない。目だって、そもそも感覚が視覚基準なのかどうか、不明なのである。
 然し、それでもゴーレムを僅かに怯ませ、隙を作り出す事には成功した。ゴーレムが恵の方を向いた隙に、その背後から、アイビス・グラス(ka2477)が飛び掛る。
 流星の如き軌道を描き、駆け上がった彼女の鉄拳が真上からゴーレムに叩き付けられる。例の如くゴーレムは直ぐに行動を中止し、一発目を全力でガードする。アイビスが願った加護が威力を増幅させる物ではない事も相まって、ダメージは軽い。故に、すぐさま拳が横振りに薙ぎ払われるが、その腕に手を付くようにして空中でムーンサルトし、一撃をかわすアイビス。続けざまに、連続で拳打を叩き込む。

 ――アレクサンドルの強襲はクローディオに阻まれ、射撃を中心とした迎撃と手厚い回復によってたいした効果を奏する事ができず。ロルと焔騎の猛攻によって片方のゴーレムは大ダメージを受け、もう片方のゴーレムは素早いアイビスを捉えられず翻弄され、その間に恵の攻撃を受けている。
 ――状況は、圧倒的にハンターたちの有利であった。
 だが、それをいつまでも甘受するアレクサンドルではない。

「仕方ない。――プランBだ」


●Plan B

 ――何かを言いつけられたのか。アレクサンドルが全力で後退すると共に、ゴーレムたちは両側から彼に寄り、体を低く丸めるような体勢を取る。
 本来ならば、アレクサンドルは攻勢を取る筈だ。彼が守勢に回ったのであれば、寧ろハンターたちにとっては僥倖と言えよう。ならば何故、彼は敢えて守勢を取ったのか――?

 ゴーレムの壁の後ろから、放たれる鋼鉄の腕。
「来るか」
 盾を構え、衝撃に備えるクローディオ。
 然し、彼の予測に反し、届いたのは衝撃ではない。代わりに、彼は、両腕がそれぞれ何かに『掴まれた』事を感じる。
「――何」
 反応できる前に。鋼鉄の腕は彼を『掴み上げ』、そのままゴーレムたちの後ろへと運んでいく。
 そこで待っていたのは、
「やぁ、いらっしゃい。おっさん側の陣地へ」
 振るわれるメス。盾で受けようとするが、両手は既にがっちりと鋼鉄の腕に掴まれている。
 刹那の銃弾も、覚羅の光の軌跡も。どちらもが、射線をゴーレムの壁に遮られており、その後ろのクローディオを援護するには至らない。側面に回り込もうとする覚羅だが、敵の巨体のため、やや遅れてしまう。この隙に逆側に刹那が回り込むチャンスもあった。だが、彼女が重視するのは防御と回避であり。それ故にこの機に付け込む事はできなかった。
 ヴォルテールの策略により、アレクサンドルの『仕込み』をかわすため、少しずつハンターたちは移動していたのだが、これが全てリセットされた事となる。――元の場所に戻らなければ、孤立したクローディオが、ゴーレムとアレクサンドルの集中攻撃を受けることになるのだ。
 ――『アレクサンドルの妨害』か。『少しでも敵の足止めを長く出来る、生存時間を延ばすため、安全策をとるか』。攻撃手の二人の方針の僅かな違い、そしてゴーレム対策班のどちらもが『ゴーレムをアレクサンドルから引き離す手段』を持たず、尚且つ『アレクサンドル対応班が危険に陥った際の連携』を行わなかった事が、最終的にこの場での覚羅の「ゴーレムの壁」の突破失敗に、繋がったのであった。
 アレクサンドルの両手のメスの爪が、一斉にクローディオの体に突き刺さる。ヴォルテールの守りの加護もあるとは言え、傷は浅くはない。しかし、そこへ癒しの光が飛来する。
 ――ヴォルテールが、クローディオを射程内に収めるべく前進。丁度ゴーレムたちの間の隙間に入り込むような形となり、そこからヒールを飛ばしたのであった。
「ほう…やはり来たか」
 鋼鉄の腕が、クローディオを開放する。直ぐに後退してヴォルテールの防御に戻ろうする彼だが、その後退の道を阻んだのは、他ならぬアレクサンドル自身。
「おっさんを押しのけて通れる。そう思うか?」
「思うさ」
 全身にマテリアルを循環させ、クローディオが鞭を乱れ振るう。狙うはアレクサンドルに傷を与えることではなく、アレクサンドルが回避する隙に自身が通過する事。
 然しアレクサンドルは、その場を一分も動かず。冷静に両手のメスで、襲来した鞭の雨を切り払っていた。
「硬い殻がどかされた今。中身を食べるのは……簡単になった」
 壁に徹したゴーレムが、一斉に動き出す。狙うのは――至近距離まで近づいたヴォルテール。
 『壁』の後ろまで引き寄せられたクローディオに回復を届かせるため、前進していた彼は、ゴーレムたちの射程内に入る形となってしまったのであった。
 ゴーレムの一体が、その拳を叩き付ける。加護が、友の祈りが、そして彼自身の防護呪文がそれを阻み、ヴォルテールに与えられたダメージは『軽微』。
 ――しかし、加護が効くのは、あくまでも一度だけ。
「もう効果は切れたねぇ?」
 もう一体のゴーレムの鉄拳も彼に迫る。直撃。まだ倒れない。回復呪文を自身に掛ける。立て直せるか。
「――っ」
 飛来するは二本の鋼鉄の腕。一本が正拳で体勢を崩し。続けざまに二本目が平手の形に成り、猛烈にヴォルテールにを上から叩き付けた。


●Deal

「俺ちゃん、隙みーつけっと」
 ゴーレムたちが攻勢に一瞬でも回ったと言う事は、それが防御体勢を解除したと言う事だ。
 ――ハンターたちが、これを見逃す筈もない。ロルの狙い済ました狙撃が、的確に。腕が守っていないその腹部に直撃する。
 弾丸に仕込まれた冷気が、ゴーレムに纏わりつき、その動きを更に緩慢な物にする。続く焔騎が、襲い来る剛腕をかわしながら、至近距離まで肉薄する!
「咲き散らせ…陰椿ッ!」
 突き刺した槍から、次々とシャドウブリットの連射。岩で出来ているが故にゴーレムの内部の硬度も変わらなかったものの。既にロルの攻撃によって多大なるダメージを受けていたゴーレムは、終に崩れ去った。

「こっちも頑張らないとね」
 ワイヤーウィップをゴーレムの肩や頭に引っ掛けるようにして、アクロバティックな動きでアイビスが再度、ゴーレムの上方を取る。
 後頭部への拳打、続いて離脱を伴った後ろ蹴り。僅かにゴーレムが前によろめいた所で、
「よし、今の内!」
 傍目でアレクサンドルがクローディオに集中している事を確認し、恵が攻撃に集中する。
 リロードに僅かに時間は掛かったが、何とか準備は終わった。二連の矢がゴーレムに突き刺さり、衝撃で逆方向へと僅かに動かす。だが、まだ倒れない。

「ふむ。おっさんももう少し力を入れなければねぇ」
 片方のゴーレムが倒されたのを見て、アレクサンドルが更にクローディオへの猛攻を強化する。
 ヒーリングスフィアを使って、強引に持たせてはいるが。アレクサンドルの攻撃力を上回るほどではない。直接掴まれ、
「『Transfer』」
 力が、吸い取られる。鞭を強引にアレクサンドルに叩き付けるが、彼は手を離さない。
 後方より飛来する、鋼鉄の腕。
「こういう使い方もまた、ある」
 アレクサンドルは交差したそれに、クローディオの体を全力で叩き付けた。

 ゴーレム一体を倒した物の、ハンター側もまた、クローディオとヴォルテールが負傷している。戦況は未だ互角、と言った所か。
「こっちを見てくださいな」
 放たれる銃弾。アレクサンドルの注意を自分に維持するため、刹那が放った物だ。
「『Stop』」
 停止した銃弾がその場に落下する。だが、攻撃ではなく注意の維持が目的であった以上、その目的は達せられていた。
「…まいったね…動きを封じるには少々手数が足りないか」
 続いて、覚羅の光が彼とゴーレムを同時に狙う。体勢を低くしてそれを回避し、今度は覚羅に接近するアレクサンドル。盾で強襲を受け止める覚羅だが。その盾が、強引にアレクサンドルによって『掴まれた』事を感じ取る。
「動かせなくしてしまえば、盾もまた、その役目を成さない」
 後方から飛来する鋼の腕。
「これは無視できないはず……!」
 味方のピンチを見た恵が、アレクサンドルの顔を狙って、牽制射撃のための矢を放つ。然し、それですら、『Stop』の声と共に、停止し、地に落ちる。
 ――自分の能力によって当たらない分かっていれば、牽制射撃に注意を払う必要はない。そして、視界を遮れるほど、放った矢は『太く』はない。
 その細身の体からは分からないほどの力を発揮し、アレクサンドルは覚羅を僅かに持ち上げ、その拳の上に猛然と叩き付けた。そして先ほどの矢を拾い上げ、――突き刺した。


●Time Up

「報告ですっ! 残党の殲滅、終わりました! ミサキ様は既に後退しましたよ!」
 伝令らしきネレイド族の少女が、ハンターたちに駆け寄ってくる。

 ――既にハンター側が『作戦完了までアレクサンドルを足止めする』と言う目的を達成した以上、これ以上の戦闘は意味がない。
「やれやれ。…あちらの手際が随分と良い。ここまで早いとはおっさんも思わなかったかな」
 アレクサンドルもそれを悟ったのか、攻撃を停止している。

「なぜ、ネレイド族を狙うの?歪虚として?それとも過去の出来事に関わってる事?」
「昔の感傷、と言った所だ。……そして、この新たなる力のテストも兼ねてな」
 アイビスの問いかけに、答える。口調は軽いが、表情はそれほど明るくはない。

「手向ける花でも探しているのか…? それか、埋もれた誇りでも探してんのか?」
 今度の質問は、焔騎の物。
「そのどちらでもないさ。探し物は、怒りを鎮める為の報復と――悲劇を起こさぬための『絶滅』のみだ」

依頼結果

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MVP一覧

  • Two Hand
    lol U mad ?ka3514

重体一覧

  • フューネラルナイト
    クローディオ・シャールka0030
  • Savior
    ヴォルテール=アルカナka2937

参加者一覧

  • フューネラルナイト
    クローディオ・シャール(ka0030
    人間(紅)|30才|男性|聖導士
  • 勝利への雷光
    鳳 覚羅(ka0862
    人間(蒼)|20才|男性|機導師
  • 戦いを選ぶ閃緑
    アイビス・グラス(ka2477
    人間(蒼)|17才|女性|疾影士
  • Savior
    ヴォルテール=アルカナ(ka2937
    人間(紅)|19才|男性|聖導士
  • Two Hand
    lol U mad ?(ka3514
    人間(蒼)|19才|男性|猟撃士
  • 白兎と重ねる時間
    玉兎・恵(ka3940
    人間(蒼)|16才|女性|猟撃士
  • 紅花瞬刃
    花厳 刹那(ka3984
    人間(蒼)|16才|女性|疾影士
  • 炎滅の志士
    天ヶ瀬 焔騎(ka4251
    人間(紅)|29才|男性|聖導士

サポート一覧

マテリアルリンク参加者一覧

依頼相談掲示板
アイコン 相談卓
lol U mad ?(ka3514
人間(リアルブルー)|19才|男性|猟撃士(イェーガー)
最終発言
2015/06/02 17:52:14
アイコン 依頼前の挨拶スレッド
ミリア・クロスフィールド(kz0012
人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人
最終発言
2015/05/27 00:07:00