ゲスト
(ka0000)
【春郷祭】お花畑警備
マスター:篠崎砂美

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- オプション
-
- 参加費
1,000
- 参加制限
- -
- 参加人数
- 4~6人
- サポート
- 0~0人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- 締切
- 2015/06/05 22:00
- 完成日
- 2015/06/13 05:12
みんなの思い出
思い出設定されたOMC商品がありません。
オープニング
「ここが、ジェオルジだ」
率いてきた兵隊さんたちに、アルマート隊長が言いました。
村は今春の村長祭の準備で、とてもあわただしい状態です。人も普段よりたくさんいますし、何よりも活気にあふれています。
「うわー」
「すげーだ」
「人がいっぱいだー」
「都会だー」
兵隊さんたちも、目をキラキラと輝かせて周囲を物珍しげに見回していました。もう、完全にお上りさん状態です。
「こ、これが都会……!?」
ポルトワールやヴァリオスをよく知っている、いや、むしろ都に帰りたい隊長としては、少々呆れるばかりでした。こんなことでは、いきなりヴァリオスになど連れていったら、部下たちは驚いて卒倒してしまいそうです。
「ああ、都が恋しいぜ……」
今回、アルマート大尉の部隊がジェオルジにやってきたのは、自分たちの村長の護衛としてです。なにしろ、ど田舎村唯一の兵隊さんたちですから、こういう時に働いてもらわないと、いつ働けばいいのか分かりません。
「まっ、護衛って言っても、村長はもう宿に入っちまったし、ジェオルジにいる間はやることなんてないんだけどなあ」
当然、ジェオルジにも警備隊はいますし、こんなときのためにハンターも集まってきています。このわきゃわきゃした兵隊さんたちの出る幕などありません。帰る日までは、実質お祭りを楽しんでいいという感じでした。
「どれ、久しぶりにお姉ちゃんたちと楽しいひとときを……」
隊長が、よからぬ思いを巡らせていると、数人の農家さんたちがこちらにむかって走ってきました。
「あんたたち、兵隊さんかい?」
「あー、陸軍の警備小隊だが、どうした、何かあったのかね。ちなみに、私が隊長だあ」
隊長が、ちょっともったいをつけるようにして聞き返しました。
「陸軍……」
可愛らしい兵隊さんたちを見回して、農家さんたちがみるみるうちに残念だという落胆の顔に変わっていきました。そりゃ、残念陸軍の残念小隊ですので仕方ありません。
「なんだあ、何か言いたいことでもあるのかあ?」
すべて読みとって、隊長が農家さんたちに聞き返しました。そりゃあ、見るからに役に立ちそうにないのは分かっています。とはいえ、やっぱり可愛い部下たちです。伊達に特訓を重ねてきたわけではありません。あのときの先生たち、見てますかー。
「いえ、特には……。とにかく、こっちに来てください」
そう言うと、農家さんたちは隊長の手をとって引っぱっていきました。
「いったい何が何やら……」
「たいちょさーん」
「おいてかないでー」
「まってー」
「わーん」
戸惑う隊長の後を、慌てて兵隊さんたちが追いかけていきます。
案内されたのは、荒れ果てた畑です。あちこちに大きい穴が開いていて、そこに咲いていたらしい花は根こそぎ倒されてしまっています。
「これは酷い」
「んだ。だが、こんなでっけえ穴は見たことがねえ。多分モグラだとは思うが、雑魔かもしんねえ」
ブルンと身体を震わせて、農家さんが言いました。確かに、ジェオルジ辺りであれば、ど田舎と違って雑魔の一匹ぐらい出ても不思議ではないのかもしれません。
「他にも、めぬめぬのとろとろにされた花畑もあるだ」
「次は、隣にあるわしの畑にちげえねえ。どうか、化けモグラをやっつけてほしいだ」
「お願いしますだ」
農家さんたちが隊長たちに頭を下げました。
「雑魔ねえ……」
雑魔を退治する。
実績が上がる。
褒められる。
昇格する。
栄転する。
ヴァリオスに戻ってこられる……。
「ようし、俺に任せておけ!」
思いっきり打算に満ちた笑顔で、隊長が農家さんたちに約束しました。
とはいえ、部下の兵隊さんたちではどうにも不安です。うっかりすると、退治する側が退治されてしまいそうではありませんか。
「うーん。おっ、丁度いい所へ。おーい、ここだ、ここだあ!」
都合よくか、運悪くか、近くを通りかかったハンターたちを見つけて、隊長が大きく手を振って呼び止めました。
「ちょっと、手伝ってくれないか?」
何ごとかと集まってきたハンターたちに、そう隊長が切り出しました。
率いてきた兵隊さんたちに、アルマート隊長が言いました。
村は今春の村長祭の準備で、とてもあわただしい状態です。人も普段よりたくさんいますし、何よりも活気にあふれています。
「うわー」
「すげーだ」
「人がいっぱいだー」
「都会だー」
兵隊さんたちも、目をキラキラと輝かせて周囲を物珍しげに見回していました。もう、完全にお上りさん状態です。
「こ、これが都会……!?」
ポルトワールやヴァリオスをよく知っている、いや、むしろ都に帰りたい隊長としては、少々呆れるばかりでした。こんなことでは、いきなりヴァリオスになど連れていったら、部下たちは驚いて卒倒してしまいそうです。
「ああ、都が恋しいぜ……」
今回、アルマート大尉の部隊がジェオルジにやってきたのは、自分たちの村長の護衛としてです。なにしろ、ど田舎村唯一の兵隊さんたちですから、こういう時に働いてもらわないと、いつ働けばいいのか分かりません。
「まっ、護衛って言っても、村長はもう宿に入っちまったし、ジェオルジにいる間はやることなんてないんだけどなあ」
当然、ジェオルジにも警備隊はいますし、こんなときのためにハンターも集まってきています。このわきゃわきゃした兵隊さんたちの出る幕などありません。帰る日までは、実質お祭りを楽しんでいいという感じでした。
「どれ、久しぶりにお姉ちゃんたちと楽しいひとときを……」
隊長が、よからぬ思いを巡らせていると、数人の農家さんたちがこちらにむかって走ってきました。
「あんたたち、兵隊さんかい?」
「あー、陸軍の警備小隊だが、どうした、何かあったのかね。ちなみに、私が隊長だあ」
隊長が、ちょっともったいをつけるようにして聞き返しました。
「陸軍……」
可愛らしい兵隊さんたちを見回して、農家さんたちがみるみるうちに残念だという落胆の顔に変わっていきました。そりゃ、残念陸軍の残念小隊ですので仕方ありません。
「なんだあ、何か言いたいことでもあるのかあ?」
すべて読みとって、隊長が農家さんたちに聞き返しました。そりゃあ、見るからに役に立ちそうにないのは分かっています。とはいえ、やっぱり可愛い部下たちです。伊達に特訓を重ねてきたわけではありません。あのときの先生たち、見てますかー。
「いえ、特には……。とにかく、こっちに来てください」
そう言うと、農家さんたちは隊長の手をとって引っぱっていきました。
「いったい何が何やら……」
「たいちょさーん」
「おいてかないでー」
「まってー」
「わーん」
戸惑う隊長の後を、慌てて兵隊さんたちが追いかけていきます。
案内されたのは、荒れ果てた畑です。あちこちに大きい穴が開いていて、そこに咲いていたらしい花は根こそぎ倒されてしまっています。
「これは酷い」
「んだ。だが、こんなでっけえ穴は見たことがねえ。多分モグラだとは思うが、雑魔かもしんねえ」
ブルンと身体を震わせて、農家さんが言いました。確かに、ジェオルジ辺りであれば、ど田舎と違って雑魔の一匹ぐらい出ても不思議ではないのかもしれません。
「他にも、めぬめぬのとろとろにされた花畑もあるだ」
「次は、隣にあるわしの畑にちげえねえ。どうか、化けモグラをやっつけてほしいだ」
「お願いしますだ」
農家さんたちが隊長たちに頭を下げました。
「雑魔ねえ……」
雑魔を退治する。
実績が上がる。
褒められる。
昇格する。
栄転する。
ヴァリオスに戻ってこられる……。
「ようし、俺に任せておけ!」
思いっきり打算に満ちた笑顔で、隊長が農家さんたちに約束しました。
とはいえ、部下の兵隊さんたちではどうにも不安です。うっかりすると、退治する側が退治されてしまいそうではありませんか。
「うーん。おっ、丁度いい所へ。おーい、ここだ、ここだあ!」
都合よくか、運悪くか、近くを通りかかったハンターたちを見つけて、隊長が大きく手を振って呼び止めました。
「ちょっと、手伝ってくれないか?」
何ごとかと集まってきたハンターたちに、そう隊長が切り出しました。
リプレイ本文
●花畑
「ここが、わしらの畑です」
村人がみんなを案内した花畑には、綺麗な赤い花が咲いています。けれども、隣の畑は見るも無残な有様です。
本来は、さる研究者が作った新種の肥料のおかげで急成長した花が、この一帯のどの花畑でも満開のはずでした。
「これは酷いな。せっかくの花畑がぐちゃぐちゃだ」
隊長が、被害に遭った方の花畑を調べました。畑には無残にもいくつもの盛りあがった筋が走り、所々にぽっかりと穴が開いています。おかげで、花は根元から掘り返されていました。
「これって、人間の仕業じゃねえだ。モグラか、何かじゃ……」
畑の様子を見て、ウーノが言いました。
「雑魔だ!」
きっぱりと、隊長が決めつけました。そうでないと困ります。そうでないと手柄にはなりません。
「雑魔と戦うんだかあ?」
兵隊さんたちは懐疑的です。それ以前に、雑魔とは戦いたくありません。怖すぎます。
「やっほ~、久しぶりぃ。訓練は順調? お酒飲めるようになった~?」
そんな兵隊さんたちの肩を、ドーンと叩いてメルクーア(ka4005)が元気に挨拶しました。ヘタレな兵隊さんたちを特訓して以来です。あれから、少しは逞しくなったのでしょうか。
「これも何かの導きでしょう。お手伝い致します」
エリス・カルディコット(ka2572)が言いました。見た目は着物を着た銀髪の女性です。お祭りを楽しみに来ただけなのに、とんだことに巻き込まれたものです。
「初仕事がこれですか……」
ちょっと戸惑いながら鹿野 京(ka4517)が言いました。通りすがりにいきなり依頼された感じですが、これがハンターということなのでしょう。以来は、いつどこからやってくるか分からないものです。
「順番から言ったら、きっとこの花畑が襲われるでしょう。大丈夫、フォローはしますから、みんなで犯人をやっつけましょう」
アルファス(ka3312)が兵隊さんたちを励ましました。
「そうね、みんなで組んで戦いましょうよ。あなたが隊長さん? よろしくね」
セイラ・イシュリエル(ka4820)が、微笑みながら隊長に言いました。
「そうだな。では、それぞれが持ち場について、雑魔を待つとしようか」
隊長が、皆に言いました。
「皆でモグラ叩きをしましょうってこと? うん、肩慣らしには丁度よさそうね」
灯實鶴・ネイ(ka5035)も、遊びのような戦いにちょっと乗り気です。とても隊長が言うような雑魔の仕業とは思えません。お祭り本番までの、丁度いい息抜きになるでしょう。
それぞれが五組に分かれて、犯人が現れるのを待ち構えます。隊長とはセイラが、兵隊さんのウーノとはエリスが、ドゥーエとは京が、トレとはネイが、クアットロとはメルクーアが、全体のフォローとしてアルファスが配置につきました。
●1匹目
「なかなか出てこないなあ」
早くもちょっとじれて、隊長が言いました。
「お祭りにはたくさん人が来ているから、陸軍の株を上げるチャンスですものね。焦らない、焦らない」
うんうんと、セイラがうなずいて見せます。依頼を数こなして実績を上げようというのは、ハンターとしてはよく分かる考えです。
「なるべく早く片づけて、村の人が安心してお祭りを楽しめるようにしましょうよ。時間が余ったら、一緒に遊んでもいいかも」
「そりゃあ、いいかもな」
セイラの遊ぶという言葉に、隊長がもの凄く興味を示します。
「隊長さん、サボっちゃダメだべ」
ウーノが釘を刺しました。
隊長が肩をすくめて見せます。立場上、兵隊さんたちをほったらかして遊びには行けないようです。
だいたい、本来は村長の護衛で来ているのですから、何かあったら駆けつけられるようにはしていないといけないのは事実です。とはいえ、自由な時間がないと言えば嘘なので、こういったこともできるわけですが。
まあ、でも、隊長はやる気を出したようです。
と、その時でした。
「きたきたきた!」
花畑の一角が、もっこりと盛りあがりました。穴が開いて、モグラが顔を出します。その瞬間、セイラがジャランとチェーンウィップを鳴らしました。その音に、モグラがビクンとして一瞬動きが止まります。
「もらったあ!」
その隙を突いて、隊長がショートソードで斬りつけます。吹っ飛ばされたモグラが、穴の外に転がり出ました。そこへ、セイラのチェーンウィップが唸り、ベチッと止めを刺します。
きゅーっと転がったモグラを、すぐにセイラが調べます。普通のモグラにしてはかなり大きく、仔犬ぐらいの大きさです。確かに、ちょっと普通ではありません。
「けれど、死体が消滅しないから、やはり雑魔じゃないわね」
それはそれで、ある意味安心だと、セイラが言いました。
●2匹目
「まずは落ち着いて、いきましょう。皆のお手本になりましょうね。私がモグラの気配を探りますので、私の合図で叩いてください」
「はい」
エリスのアドバイスに、ウーノがうなずきました。隊長がしっかりと敵を仕留めたのですから、ここは部下として頑張らなければいけません。
「準備して」
地面に手を当てて、地下の振動に注意していたエリスが、ウーノをうながしました。微かな気配を感じます。
「そこから出てきます。3、2、1、今です!」
「えいっ!」
エリスの合図にあわせて、ウーノが剣を振り下ろしました。切っ先が掠め、外に顔を出しかけていたモグラが、驚いて飛び出してきました。
コロコロと転がったモグラは、うまい具合にエリスの足許の方へとやってきます。これは、銃よりもナイフの間合いだと判断したエリスが、幅広のスクアーロナイフで斬りつけました。モグラが、急所を一突きされてさっくりと倒れます。
「止めを刺すまでもなかったようですね。さすが年長者です。皆様もウーノ様のように落ち着いていきましょう」
うまくウーノを立てると、エリスが他の兵隊さんたちを自信づけるように言いました。
「しかし、なんだか、手応えが、雑魔とは違うような……。もしかして、これ、普通のモグラでは?」
エリスが、モグラの死体をツンツンしました。やはり、消滅しませんし、異形でもないようです。だとすると、どうしてこんなに大きいのでしょうか。何か特別な成長剤でも食べたのでしょうか……。
「確かに、雑魔っぽくは見えないけれど。でも、放置しておいたら、やっぱり農家の人たちは大変だからね」
いつでもフォローできるようにオートマチック拳銃を準備しながら、アルファスが言いました。
●3匹目
「落ち着いて。こんなものは日ごろの訓練……、いえ、日常生活の延長線上のようなものですよ。息を整え、動きをよく見て、素早く動く。緊張しすぎる方がいけませんから」
ほどよく力を抜いた京が、ドゥーエと互いの視界をフォローしあう形に待機しました。
今度はなかなかモグラが出てこないので、ちょっとドキドキします。けれども焦りは禁物です。いつの間にか、心の中で、一緒にコンビを組むことになったドゥーエに頑張れとエールを送ってしまっています。
「出ました!」
畑の土が盛りあがるのを見て、ドゥーエが身構えました。えいと、剣を突き刺します。すると、もがきながらモグラが飛び出してきました。
「はっ!」
京が、漆黒の鞘から抜き放った黒漆太刀の峰でモグラを打ち据えました。手加減したつもりでも、強烈な打撃を鼻柱に受けて、モグラがあおむけにひっくり返ってピクピクします。
「とっさに、気絶させてしまいましたが、どうでしょうか」
モグラを調べた京でしたが、黒漆太刀に強打されてモグラは死んでしまったようです。生きて捕まえてみたかったのですが、ドゥーエの一撃で、すでに致命傷だったのかもしれません。
「ちょっとやりすぎてしまいましたかね。でも、よくできました。案ずるよりも簡単でしょう?」
自分が手を出すよりも先に勝負はついていたと、京がドゥーエを褒め称えました。
●4匹目
「緊張しなくてもいいわ。しっかりと援護するから、思いっきりやりなさい」
後方で援護射撃の態勢をとりながら、ネイがトレに言いました。視野を広くとって、地面の異変を鋭く観察します。
すると、注意を向けていた地面の一部に、わずかな変化がありました。
「来るわ。あなたから見て1時方向。構えて!」
ネイの言葉に、すかさずトレがショートソードを地面に突き立てました。
待ち伏せされたことに驚いて、土の中からモグラが飛び出してきます。すかさず、ネイが、モグラの鼻っ柱近くを威嚇射撃して動きを止めます。さらに、みごとな狙い撃ちでモグラの手足にダメージを与えて、完全に動けなくしました。
「悪いけど、主役の攻撃を避けてもらっちゃ困るのよね。さあ!」
うながされるまでもなく、最も近くにいるトレがさくっとモグラに止めを刺しました。
「連携で攻め、生じた隙を逃さず突く――基本はできているようね。やるじゃない」
皆まで言うまでもなく的確に動いたトレに対して、ネイが満足気に言いました。
●5匹目
「武器を構える姿勢、覚えてるでしょ?」
「こうでしたっけ?」
「そうそう、重心を落として膝を柔らかく。ん、いいじゃん、カッコイイ」
次は、自分たちの番だと、メルクーアが、クアットロと一緒に素振りをして気合いを入れました。
「うん、やっぱり、若いだけあって吸収が早いね~。クアットロさんは一番若いんだから、伸び代があると思うわ。基本を忘れずに経験を積んでいけば、きっと他の人を追い抜けるわよ~。今回の仕事もいい経験、大丈夫、クアットロさんならうまくできるわ」
メルクーアにそうおだてられて、だんだんとクアットロがやる気になってきます。
「来ました!」
地面の変化を見てとって、クアットロが叫びました。えいやと、剣を突き立てて、モグラを追い出します。浅手を負ったモグラが、コロコロと地面の上を転がりました。
「ナイス!」
すかさず、メルクーアがアルケミスタクトから機導砲の光弾を飛ばしました。その光に貫かれて、モグラが倒れます。
●ボス
「やれやれ、これでみんな片づいたかな。僕の出番は……いや、みんな、待って!」
次々にモグラを退治し、これでお花畑も安全かと思われた時、アルファスが異変に気づいて皆に声をかけました。
なんだか地面がゆれています。
『もぐ~!!』
突然、お花畑の中央付近から、巨大なモグラが飛び出してきました。周囲に土を吹き飛ばしながら、巨大な爪を振り上げるその姿は大きな熊ぐらいあります。
「きゃー」
「きゃー」
突然の怪物の登場に、慣れていないドゥーエとトレがパニックになって叫びました。慌てて隊長の後ろに隠れます。
「見た目大きいけど、たいしたことないって! 私より……ちょっとでっかいか……」
メルクーアが、兵隊さんたちを落ち着かせるように叫びましたがあまりフォローになっていません。さすがに、敵の巨大モグラの体格は、小柄なドワーフの倍以上はあります。こういう怪物を見慣れていない兵隊さんたちにとって、怖くないと言ったら嘘です。
その間に、冷静にジェットブーツで飛び出したアルファスが、巨大モグラを掠めるようにしてすぐ横を通りすぎました。完全にタイミング遅れでアルファスを爪で引き裂こうとした巨大モグラが、つんのめるようにしてバランスを崩して倒れます。端から見たら自爆したようにも見えますが、すれ違い様にアルファスが素早く巨大モグラの足の腱をオートMURAMASAで切り裂いていました。
「チャンスだよ、隊長さん。今です!」
乱れたマントのフードを目深に直しつつ、手の甲に幾何学的な文様を浮かびあがらせたアルファスが言いました。
「おっ、おう。よしやれ!」
隊長が兵隊さんたちに命令しました。
わーっと、兵隊さんたちが巨大モグラに向かって剣を振り下ろしますが、さすがに腰が引けていて、届いたのはウーノとクアットロだけでした。ドゥーエが、思いっきり手前で空振りします。
「うん、さすがお手本です!」
「君はやればできる子」
エリスとメルクーアが、満足そうに微笑みます。
「いったん下がって!」
そう言うと、エリスがアサルトライフルで、巨大モグラを撃ちました。
集中攻撃を受けた巨大モグラですが、分厚い毛皮が鎧のようになっているのか、意外とタフです。けれども、さすがにかなわないと悟ったのか、穴を掘って逃げだすそぶりを見せました。
「そうはさせない」
さっきよりも的が大きくて当てやすいと、ネイが手足を狙撃して動きを止めます。そこへ、セイラが敵の首にチェーンウィップを巻きつけて後ろへと引っ張り、巨大モグラの上体を起こしました。
むきだしになった腹部を、京が闘気を纏った黒漆太刀で薙ぎ払います。長い銀色の髪と刀身をつつむ蒼い光が、スッと風に靡くように横に流れました。ついに、巨大モグラがズンと地響きをたてて倒れます。
「はははは、雑魔も、俺たちの手にかかればこんなもんだな」
倒れた巨大モグラのお尻に足をかけて、隊長が勝ち誇りました。
「だから、雑魔じゃないって……」
セイラが、隊長にツッコミを入れました。
その時です、息を吹き返した巨大モグラが隊長を弾き飛ばし、凄い勢いで土を掘りだしました。逃げるつもりです。
「うおあっ!?」
「隊長さん、何してるの!」
尻餅を着いた隊長を飛び越え、メルクーアがヴァリアブル・デバイドを構えて突っ込みました。一陣の甘い香りと共に、メルクーアが前転するようにして地面に突き立てたクローが、巨大モグラの眉間を突いて止めを刺しました。
●後片づけ
「せっかくの花畑が穴だらけになってしまいましたね……」
犯人であるモグラは退治できたものの、肝心のお花畑は半分以上戦いで荒らされてしまいました。でも、これでこれ以上他の花畑が荒らされることはないでしょう。花畑の持ち主も、他にいくつも花畑を持っているようで、被害が最小限に留まってホッとしているようでした。
せっかく怪物は倒すことができたものの、お花畑の様子を見て、兵隊さんたちはちょっとシュンとしています。
「でもまあ、農家の人たちを助けたことに変わりはないし、もっと胸を張りましょうよ」
そう言って、ネイが励ましました。
「まだお祭りまでには時間がありそうですから、できるだけ直しましょう」
エリスの提案で、皆で倒したモグラたちの処理や、荒らされたお花畑の修復などを手伝います。
「ようし、みんな、もう一仕事だ」
隊長が、兵隊さんたちに命令しました。
「大きな手柄は、こつこつと小さな手柄を立て続けた人の下にのみ訪れるってね」
隊長も見てないで手伝いなさいよと、ネイが軽くつっつきました。
「終わったら、報酬で屋台巡りでもしません?」
セイラの言葉に、兵隊さんたちが歓声をあげます。
「うーん……、よし、許可する」
ちょっと考えるそぶりをして見せてから、隊長がもったいをつけて言いました。
「ここが、わしらの畑です」
村人がみんなを案内した花畑には、綺麗な赤い花が咲いています。けれども、隣の畑は見るも無残な有様です。
本来は、さる研究者が作った新種の肥料のおかげで急成長した花が、この一帯のどの花畑でも満開のはずでした。
「これは酷いな。せっかくの花畑がぐちゃぐちゃだ」
隊長が、被害に遭った方の花畑を調べました。畑には無残にもいくつもの盛りあがった筋が走り、所々にぽっかりと穴が開いています。おかげで、花は根元から掘り返されていました。
「これって、人間の仕業じゃねえだ。モグラか、何かじゃ……」
畑の様子を見て、ウーノが言いました。
「雑魔だ!」
きっぱりと、隊長が決めつけました。そうでないと困ります。そうでないと手柄にはなりません。
「雑魔と戦うんだかあ?」
兵隊さんたちは懐疑的です。それ以前に、雑魔とは戦いたくありません。怖すぎます。
「やっほ~、久しぶりぃ。訓練は順調? お酒飲めるようになった~?」
そんな兵隊さんたちの肩を、ドーンと叩いてメルクーア(ka4005)が元気に挨拶しました。ヘタレな兵隊さんたちを特訓して以来です。あれから、少しは逞しくなったのでしょうか。
「これも何かの導きでしょう。お手伝い致します」
エリス・カルディコット(ka2572)が言いました。見た目は着物を着た銀髪の女性です。お祭りを楽しみに来ただけなのに、とんだことに巻き込まれたものです。
「初仕事がこれですか……」
ちょっと戸惑いながら鹿野 京(ka4517)が言いました。通りすがりにいきなり依頼された感じですが、これがハンターということなのでしょう。以来は、いつどこからやってくるか分からないものです。
「順番から言ったら、きっとこの花畑が襲われるでしょう。大丈夫、フォローはしますから、みんなで犯人をやっつけましょう」
アルファス(ka3312)が兵隊さんたちを励ましました。
「そうね、みんなで組んで戦いましょうよ。あなたが隊長さん? よろしくね」
セイラ・イシュリエル(ka4820)が、微笑みながら隊長に言いました。
「そうだな。では、それぞれが持ち場について、雑魔を待つとしようか」
隊長が、皆に言いました。
「皆でモグラ叩きをしましょうってこと? うん、肩慣らしには丁度よさそうね」
灯實鶴・ネイ(ka5035)も、遊びのような戦いにちょっと乗り気です。とても隊長が言うような雑魔の仕業とは思えません。お祭り本番までの、丁度いい息抜きになるでしょう。
それぞれが五組に分かれて、犯人が現れるのを待ち構えます。隊長とはセイラが、兵隊さんのウーノとはエリスが、ドゥーエとは京が、トレとはネイが、クアットロとはメルクーアが、全体のフォローとしてアルファスが配置につきました。
●1匹目
「なかなか出てこないなあ」
早くもちょっとじれて、隊長が言いました。
「お祭りにはたくさん人が来ているから、陸軍の株を上げるチャンスですものね。焦らない、焦らない」
うんうんと、セイラがうなずいて見せます。依頼を数こなして実績を上げようというのは、ハンターとしてはよく分かる考えです。
「なるべく早く片づけて、村の人が安心してお祭りを楽しめるようにしましょうよ。時間が余ったら、一緒に遊んでもいいかも」
「そりゃあ、いいかもな」
セイラの遊ぶという言葉に、隊長がもの凄く興味を示します。
「隊長さん、サボっちゃダメだべ」
ウーノが釘を刺しました。
隊長が肩をすくめて見せます。立場上、兵隊さんたちをほったらかして遊びには行けないようです。
だいたい、本来は村長の護衛で来ているのですから、何かあったら駆けつけられるようにはしていないといけないのは事実です。とはいえ、自由な時間がないと言えば嘘なので、こういったこともできるわけですが。
まあ、でも、隊長はやる気を出したようです。
と、その時でした。
「きたきたきた!」
花畑の一角が、もっこりと盛りあがりました。穴が開いて、モグラが顔を出します。その瞬間、セイラがジャランとチェーンウィップを鳴らしました。その音に、モグラがビクンとして一瞬動きが止まります。
「もらったあ!」
その隙を突いて、隊長がショートソードで斬りつけます。吹っ飛ばされたモグラが、穴の外に転がり出ました。そこへ、セイラのチェーンウィップが唸り、ベチッと止めを刺します。
きゅーっと転がったモグラを、すぐにセイラが調べます。普通のモグラにしてはかなり大きく、仔犬ぐらいの大きさです。確かに、ちょっと普通ではありません。
「けれど、死体が消滅しないから、やはり雑魔じゃないわね」
それはそれで、ある意味安心だと、セイラが言いました。
●2匹目
「まずは落ち着いて、いきましょう。皆のお手本になりましょうね。私がモグラの気配を探りますので、私の合図で叩いてください」
「はい」
エリスのアドバイスに、ウーノがうなずきました。隊長がしっかりと敵を仕留めたのですから、ここは部下として頑張らなければいけません。
「準備して」
地面に手を当てて、地下の振動に注意していたエリスが、ウーノをうながしました。微かな気配を感じます。
「そこから出てきます。3、2、1、今です!」
「えいっ!」
エリスの合図にあわせて、ウーノが剣を振り下ろしました。切っ先が掠め、外に顔を出しかけていたモグラが、驚いて飛び出してきました。
コロコロと転がったモグラは、うまい具合にエリスの足許の方へとやってきます。これは、銃よりもナイフの間合いだと判断したエリスが、幅広のスクアーロナイフで斬りつけました。モグラが、急所を一突きされてさっくりと倒れます。
「止めを刺すまでもなかったようですね。さすが年長者です。皆様もウーノ様のように落ち着いていきましょう」
うまくウーノを立てると、エリスが他の兵隊さんたちを自信づけるように言いました。
「しかし、なんだか、手応えが、雑魔とは違うような……。もしかして、これ、普通のモグラでは?」
エリスが、モグラの死体をツンツンしました。やはり、消滅しませんし、異形でもないようです。だとすると、どうしてこんなに大きいのでしょうか。何か特別な成長剤でも食べたのでしょうか……。
「確かに、雑魔っぽくは見えないけれど。でも、放置しておいたら、やっぱり農家の人たちは大変だからね」
いつでもフォローできるようにオートマチック拳銃を準備しながら、アルファスが言いました。
●3匹目
「落ち着いて。こんなものは日ごろの訓練……、いえ、日常生活の延長線上のようなものですよ。息を整え、動きをよく見て、素早く動く。緊張しすぎる方がいけませんから」
ほどよく力を抜いた京が、ドゥーエと互いの視界をフォローしあう形に待機しました。
今度はなかなかモグラが出てこないので、ちょっとドキドキします。けれども焦りは禁物です。いつの間にか、心の中で、一緒にコンビを組むことになったドゥーエに頑張れとエールを送ってしまっています。
「出ました!」
畑の土が盛りあがるのを見て、ドゥーエが身構えました。えいと、剣を突き刺します。すると、もがきながらモグラが飛び出してきました。
「はっ!」
京が、漆黒の鞘から抜き放った黒漆太刀の峰でモグラを打ち据えました。手加減したつもりでも、強烈な打撃を鼻柱に受けて、モグラがあおむけにひっくり返ってピクピクします。
「とっさに、気絶させてしまいましたが、どうでしょうか」
モグラを調べた京でしたが、黒漆太刀に強打されてモグラは死んでしまったようです。生きて捕まえてみたかったのですが、ドゥーエの一撃で、すでに致命傷だったのかもしれません。
「ちょっとやりすぎてしまいましたかね。でも、よくできました。案ずるよりも簡単でしょう?」
自分が手を出すよりも先に勝負はついていたと、京がドゥーエを褒め称えました。
●4匹目
「緊張しなくてもいいわ。しっかりと援護するから、思いっきりやりなさい」
後方で援護射撃の態勢をとりながら、ネイがトレに言いました。視野を広くとって、地面の異変を鋭く観察します。
すると、注意を向けていた地面の一部に、わずかな変化がありました。
「来るわ。あなたから見て1時方向。構えて!」
ネイの言葉に、すかさずトレがショートソードを地面に突き立てました。
待ち伏せされたことに驚いて、土の中からモグラが飛び出してきます。すかさず、ネイが、モグラの鼻っ柱近くを威嚇射撃して動きを止めます。さらに、みごとな狙い撃ちでモグラの手足にダメージを与えて、完全に動けなくしました。
「悪いけど、主役の攻撃を避けてもらっちゃ困るのよね。さあ!」
うながされるまでもなく、最も近くにいるトレがさくっとモグラに止めを刺しました。
「連携で攻め、生じた隙を逃さず突く――基本はできているようね。やるじゃない」
皆まで言うまでもなく的確に動いたトレに対して、ネイが満足気に言いました。
●5匹目
「武器を構える姿勢、覚えてるでしょ?」
「こうでしたっけ?」
「そうそう、重心を落として膝を柔らかく。ん、いいじゃん、カッコイイ」
次は、自分たちの番だと、メルクーアが、クアットロと一緒に素振りをして気合いを入れました。
「うん、やっぱり、若いだけあって吸収が早いね~。クアットロさんは一番若いんだから、伸び代があると思うわ。基本を忘れずに経験を積んでいけば、きっと他の人を追い抜けるわよ~。今回の仕事もいい経験、大丈夫、クアットロさんならうまくできるわ」
メルクーアにそうおだてられて、だんだんとクアットロがやる気になってきます。
「来ました!」
地面の変化を見てとって、クアットロが叫びました。えいやと、剣を突き立てて、モグラを追い出します。浅手を負ったモグラが、コロコロと地面の上を転がりました。
「ナイス!」
すかさず、メルクーアがアルケミスタクトから機導砲の光弾を飛ばしました。その光に貫かれて、モグラが倒れます。
●ボス
「やれやれ、これでみんな片づいたかな。僕の出番は……いや、みんな、待って!」
次々にモグラを退治し、これでお花畑も安全かと思われた時、アルファスが異変に気づいて皆に声をかけました。
なんだか地面がゆれています。
『もぐ~!!』
突然、お花畑の中央付近から、巨大なモグラが飛び出してきました。周囲に土を吹き飛ばしながら、巨大な爪を振り上げるその姿は大きな熊ぐらいあります。
「きゃー」
「きゃー」
突然の怪物の登場に、慣れていないドゥーエとトレがパニックになって叫びました。慌てて隊長の後ろに隠れます。
「見た目大きいけど、たいしたことないって! 私より……ちょっとでっかいか……」
メルクーアが、兵隊さんたちを落ち着かせるように叫びましたがあまりフォローになっていません。さすがに、敵の巨大モグラの体格は、小柄なドワーフの倍以上はあります。こういう怪物を見慣れていない兵隊さんたちにとって、怖くないと言ったら嘘です。
その間に、冷静にジェットブーツで飛び出したアルファスが、巨大モグラを掠めるようにしてすぐ横を通りすぎました。完全にタイミング遅れでアルファスを爪で引き裂こうとした巨大モグラが、つんのめるようにしてバランスを崩して倒れます。端から見たら自爆したようにも見えますが、すれ違い様にアルファスが素早く巨大モグラの足の腱をオートMURAMASAで切り裂いていました。
「チャンスだよ、隊長さん。今です!」
乱れたマントのフードを目深に直しつつ、手の甲に幾何学的な文様を浮かびあがらせたアルファスが言いました。
「おっ、おう。よしやれ!」
隊長が兵隊さんたちに命令しました。
わーっと、兵隊さんたちが巨大モグラに向かって剣を振り下ろしますが、さすがに腰が引けていて、届いたのはウーノとクアットロだけでした。ドゥーエが、思いっきり手前で空振りします。
「うん、さすがお手本です!」
「君はやればできる子」
エリスとメルクーアが、満足そうに微笑みます。
「いったん下がって!」
そう言うと、エリスがアサルトライフルで、巨大モグラを撃ちました。
集中攻撃を受けた巨大モグラですが、分厚い毛皮が鎧のようになっているのか、意外とタフです。けれども、さすがにかなわないと悟ったのか、穴を掘って逃げだすそぶりを見せました。
「そうはさせない」
さっきよりも的が大きくて当てやすいと、ネイが手足を狙撃して動きを止めます。そこへ、セイラが敵の首にチェーンウィップを巻きつけて後ろへと引っ張り、巨大モグラの上体を起こしました。
むきだしになった腹部を、京が闘気を纏った黒漆太刀で薙ぎ払います。長い銀色の髪と刀身をつつむ蒼い光が、スッと風に靡くように横に流れました。ついに、巨大モグラがズンと地響きをたてて倒れます。
「はははは、雑魔も、俺たちの手にかかればこんなもんだな」
倒れた巨大モグラのお尻に足をかけて、隊長が勝ち誇りました。
「だから、雑魔じゃないって……」
セイラが、隊長にツッコミを入れました。
その時です、息を吹き返した巨大モグラが隊長を弾き飛ばし、凄い勢いで土を掘りだしました。逃げるつもりです。
「うおあっ!?」
「隊長さん、何してるの!」
尻餅を着いた隊長を飛び越え、メルクーアがヴァリアブル・デバイドを構えて突っ込みました。一陣の甘い香りと共に、メルクーアが前転するようにして地面に突き立てたクローが、巨大モグラの眉間を突いて止めを刺しました。
●後片づけ
「せっかくの花畑が穴だらけになってしまいましたね……」
犯人であるモグラは退治できたものの、肝心のお花畑は半分以上戦いで荒らされてしまいました。でも、これでこれ以上他の花畑が荒らされることはないでしょう。花畑の持ち主も、他にいくつも花畑を持っているようで、被害が最小限に留まってホッとしているようでした。
せっかく怪物は倒すことができたものの、お花畑の様子を見て、兵隊さんたちはちょっとシュンとしています。
「でもまあ、農家の人たちを助けたことに変わりはないし、もっと胸を張りましょうよ」
そう言って、ネイが励ましました。
「まだお祭りまでには時間がありそうですから、できるだけ直しましょう」
エリスの提案で、皆で倒したモグラたちの処理や、荒らされたお花畑の修復などを手伝います。
「ようし、みんな、もう一仕事だ」
隊長が、兵隊さんたちに命令しました。
「大きな手柄は、こつこつと小さな手柄を立て続けた人の下にのみ訪れるってね」
隊長も見てないで手伝いなさいよと、ネイが軽くつっつきました。
「終わったら、報酬で屋台巡りでもしません?」
セイラの言葉に、兵隊さんたちが歓声をあげます。
「うーん……、よし、許可する」
ちょっと考えるそぶりをして見せてから、隊長がもったいをつけて言いました。
依頼結果
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MVP一覧
- Pクレープ店員
メルクーア(ka4005)
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マテリアルリンク参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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相談卓 メルクーア(ka4005) ドワーフ|10才|女性|機導師(アルケミスト) |
最終発言 2015/06/04 10:58:53 |
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2015/06/04 10:51:56 |