ゲスト
(ka0000)
邂逅への道~山岳猟団
マスター:有坂参八

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- オプション
-
- 参加費
1,000
- 参加制限
- -
- 参加人数
- 4~6人
- サポート
- 0~0人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- 締切
- 2015/06/06 19:00
- 完成日
- 2015/06/18 18:42
みんなの思い出
思い出設定されたOMC商品がありません。
オープニング
●
辺境の要衝、パシュパティ砦。
帝国軍より独立を果たし義勇軍となった対歪虚部隊山岳猟団は、怠惰との戦が終わった後もこの砦に留まり、近隣の歪虚への牽制を続けていた。
「物資が足りん」
団長、八重樫敦(kz0056)は帳簿を見ながら、顰め面でつぶやく。
「それだけではないぞ団長。食料も、武器も、馬も、薬も足りん」
隣の副団長ガーハートが、遠い目で言葉を添えた。
猟団独立の際の戦闘で受けた被害は、思いの外大きかった。物資のみならず、人員にも傷病による欠員が出ている。
「はは、最初の頃に戻っちまったなァ」
団員の一人が、何が面白いのかゲラゲラと笑った。
状況は悪いが、悲観的な団員は少ない。帝国軍時代から見れば大差無いのと同時に……何より彼らが一人の例外なく、自らの意志でこの道を選んだからだろう。『国ではなく、理念に殉じる』と。
「団長、シバ(kz0048)の爺殿が戻ったぜ。なんか怪我してやがる」
別の団員が、団長に駆け寄って来て報告した。
『蛇』と呼ばれる老兵シバは、時折ふらりと姿を消しては、少しするとまた唐突に戻ってくる……それは猟団にとって、嵐の先触れの様な事象だった。
戦うべき敵、あるいは、守るべきものが現れる、というような。
「見張り以外の全団員とシバを、砦の庭に集めろ。即応員もだ」
八重樫の一声。にわかに砦は、騒がしくなった。
●
騎乗して砦に戻ったシバはそのまま、まるで落馬するかのように乗馬から転げ落ちた。
慌てて周囲の団員がキャッチすると、シバはフラつきながらも自分の足で地面に立ち、八重樫に報告した。
「ヴァルカン族が歪虚の襲撃を受けておる」
シバの報告。八重樫が眉を潜める。
同時に辺境部族出身の団員の多くは、驚きや戸惑いの声を上げた。
「『火打ち』の連中か。こりゃ良くねぇ、長く保たねぇわ」
「火打ち?」
「ヴァルカンの槌は無形の火すら叩いて武器にする、てね。鍛冶をやらせりゃ赤き大地でも指折りだが、戦士としちゃぁ頼りねぇ、って奴らだな」
「職人って訳か、なら弱くても俺らドワーフの仲間だな」
「いやー、一緒にされちゃアレだと思うぜ?」
「おう、どういう意味だ!」
「……あいつらは自分から歪虚の出る領域に飛び込むような連中じゃない。何があったんだ」
団員同士の、好き勝手なやりとり。
八重樫が手を挙げる仕草で静止し、言葉を告げる。
「……ヴァルカン族はこの砦に向かっていた、それ自体は事前にシバから報告を受けている」
「なに?」
目を見開いた副団長に、シバがふっと笑った。
「儂とヴァルカン族の長は旧知でな、あの者達は自由に使える工房を探しておった。ちょうどこの砦の地下に武器庫と工房があるじゃろう」
「なるほど、庇護の代わりに職人を迎えると……だが、その道中で歪虚に襲われたってとこかい」
「囲まれたのは不覚であったわ。ヴァルカン族は直掩の団員と共に廃村に逃げ込み、儂のみが包囲を脱してここに至るので、精一杯じゃった」
「敵は」
八重樫の問に、シバが答える。
「村を襲ったのは怠惰の巨人達だが……儂の目に狂いがなくば、何か様子がおかしかった」
「おかしかった?」
「一ツ目を守るトロル達だ。馬に並走してきた上に、何か鎧の様なものを着込んでおった。心せよ、恐らくはこれまでとは、毛色が異なる相手ぞ」
「まぁ、とにかく味方が歪虚に襲われてるってんなら作戦開始だ、火打ちとやらの連中を助けに行こうぜ」
盛り上がる団員達とは裏腹、シバの表情は深刻である。
「距離を考えれば、馬でなければ間に合うまい。いま、動ける騎兵はどれくらいいる?」
その問に答えたのは、副団長にして騎兵隊指揮官のガーハート。
「……即座に動けるのは私を含め六騎だ。先の戦闘では、馬にも騎手にもかなりの被害が出たからな」
ガーハートの表情も険しいが、団長の八重樫は迷わず方針を固めた。
「足りない分は即応員で補う。動ける人員だけでヴァルカン族の救出に向かうぞ」
「了解!」
騎兵隊の精鋭が、急ごしらえの厩舎にむけて駆け出した。
八重樫も続こうとしたが、ガーハートがそれを止めた。
「団長、ここは任せてほしい。私の本分はただの兵站構築だが……それでもこの猟団で騎兵を預かるのは私と、私の騎兵隊だ」
かつて帝国軍からの独立に最も反対した軍人の言葉に、傭兵出身の団長は沈黙した。
ガーハートは、言葉を続けた。
「『まずは敵の注意を惹く。連携を断つ。そして殺す』。私も、猟団の流儀は理解しているつもりだ」
「…………いってこい」
ごく端的な指示を下した八重樫に、ガーハートはリアルブルー式で敬礼し、自身も愛馬へ駆けた。
「ほ、あやつも染まってきたのう」
そこにシバが意気揚々と、ガーハートの背を追うが……
「お前は待機だ」と八重樫。
「何故じゃっ!?」
振り向いたシバの脇腹を、八重樫は指差した。鎧の隙間から流れ落ちる赤い液体。加えて、先の戦の傷を覆った包帯には、赤黒く、あるいは濁り黄ばんだ染みが見える。
「傷病者が好き勝手に動き回るな。お前が本来、歩くにも支障をきたす体調なのは判っている」
「何をう、これくらいなんでもないわ、儂が若い頃はなぁ」
口答えしようとしたシバに、八重樫は面倒そうにため息をついた。
「この爺を捕まえておけ、縛ってでも休ませろ」
『イエッサー!』
「な、何じゃ貴様ら、何をする! えーい離せ、離さんかぃ!」
息を揃えた団員達がコントめいてシバを捕まえ、兵舎へと連行していく。
シバはなにか喚いたが、八重樫は聞く耳を持たなかった。
……老兵は、何かを焦っている。
その焦りが何か、確信となる情報はないが……予想はつく。
「……」
八重樫は、不動の鉄面皮で考え込んだ。
これからのことを考えなければならなかった。
猟団が進む、その先の道に起こる試練を。
辺境の要衝、パシュパティ砦。
帝国軍より独立を果たし義勇軍となった対歪虚部隊山岳猟団は、怠惰との戦が終わった後もこの砦に留まり、近隣の歪虚への牽制を続けていた。
「物資が足りん」
団長、八重樫敦(kz0056)は帳簿を見ながら、顰め面でつぶやく。
「それだけではないぞ団長。食料も、武器も、馬も、薬も足りん」
隣の副団長ガーハートが、遠い目で言葉を添えた。
猟団独立の際の戦闘で受けた被害は、思いの外大きかった。物資のみならず、人員にも傷病による欠員が出ている。
「はは、最初の頃に戻っちまったなァ」
団員の一人が、何が面白いのかゲラゲラと笑った。
状況は悪いが、悲観的な団員は少ない。帝国軍時代から見れば大差無いのと同時に……何より彼らが一人の例外なく、自らの意志でこの道を選んだからだろう。『国ではなく、理念に殉じる』と。
「団長、シバ(kz0048)の爺殿が戻ったぜ。なんか怪我してやがる」
別の団員が、団長に駆け寄って来て報告した。
『蛇』と呼ばれる老兵シバは、時折ふらりと姿を消しては、少しするとまた唐突に戻ってくる……それは猟団にとって、嵐の先触れの様な事象だった。
戦うべき敵、あるいは、守るべきものが現れる、というような。
「見張り以外の全団員とシバを、砦の庭に集めろ。即応員もだ」
八重樫の一声。にわかに砦は、騒がしくなった。
●
騎乗して砦に戻ったシバはそのまま、まるで落馬するかのように乗馬から転げ落ちた。
慌てて周囲の団員がキャッチすると、シバはフラつきながらも自分の足で地面に立ち、八重樫に報告した。
「ヴァルカン族が歪虚の襲撃を受けておる」
シバの報告。八重樫が眉を潜める。
同時に辺境部族出身の団員の多くは、驚きや戸惑いの声を上げた。
「『火打ち』の連中か。こりゃ良くねぇ、長く保たねぇわ」
「火打ち?」
「ヴァルカンの槌は無形の火すら叩いて武器にする、てね。鍛冶をやらせりゃ赤き大地でも指折りだが、戦士としちゃぁ頼りねぇ、って奴らだな」
「職人って訳か、なら弱くても俺らドワーフの仲間だな」
「いやー、一緒にされちゃアレだと思うぜ?」
「おう、どういう意味だ!」
「……あいつらは自分から歪虚の出る領域に飛び込むような連中じゃない。何があったんだ」
団員同士の、好き勝手なやりとり。
八重樫が手を挙げる仕草で静止し、言葉を告げる。
「……ヴァルカン族はこの砦に向かっていた、それ自体は事前にシバから報告を受けている」
「なに?」
目を見開いた副団長に、シバがふっと笑った。
「儂とヴァルカン族の長は旧知でな、あの者達は自由に使える工房を探しておった。ちょうどこの砦の地下に武器庫と工房があるじゃろう」
「なるほど、庇護の代わりに職人を迎えると……だが、その道中で歪虚に襲われたってとこかい」
「囲まれたのは不覚であったわ。ヴァルカン族は直掩の団員と共に廃村に逃げ込み、儂のみが包囲を脱してここに至るので、精一杯じゃった」
「敵は」
八重樫の問に、シバが答える。
「村を襲ったのは怠惰の巨人達だが……儂の目に狂いがなくば、何か様子がおかしかった」
「おかしかった?」
「一ツ目を守るトロル達だ。馬に並走してきた上に、何か鎧の様なものを着込んでおった。心せよ、恐らくはこれまでとは、毛色が異なる相手ぞ」
「まぁ、とにかく味方が歪虚に襲われてるってんなら作戦開始だ、火打ちとやらの連中を助けに行こうぜ」
盛り上がる団員達とは裏腹、シバの表情は深刻である。
「距離を考えれば、馬でなければ間に合うまい。いま、動ける騎兵はどれくらいいる?」
その問に答えたのは、副団長にして騎兵隊指揮官のガーハート。
「……即座に動けるのは私を含め六騎だ。先の戦闘では、馬にも騎手にもかなりの被害が出たからな」
ガーハートの表情も険しいが、団長の八重樫は迷わず方針を固めた。
「足りない分は即応員で補う。動ける人員だけでヴァルカン族の救出に向かうぞ」
「了解!」
騎兵隊の精鋭が、急ごしらえの厩舎にむけて駆け出した。
八重樫も続こうとしたが、ガーハートがそれを止めた。
「団長、ここは任せてほしい。私の本分はただの兵站構築だが……それでもこの猟団で騎兵を預かるのは私と、私の騎兵隊だ」
かつて帝国軍からの独立に最も反対した軍人の言葉に、傭兵出身の団長は沈黙した。
ガーハートは、言葉を続けた。
「『まずは敵の注意を惹く。連携を断つ。そして殺す』。私も、猟団の流儀は理解しているつもりだ」
「…………いってこい」
ごく端的な指示を下した八重樫に、ガーハートはリアルブルー式で敬礼し、自身も愛馬へ駆けた。
「ほ、あやつも染まってきたのう」
そこにシバが意気揚々と、ガーハートの背を追うが……
「お前は待機だ」と八重樫。
「何故じゃっ!?」
振り向いたシバの脇腹を、八重樫は指差した。鎧の隙間から流れ落ちる赤い液体。加えて、先の戦の傷を覆った包帯には、赤黒く、あるいは濁り黄ばんだ染みが見える。
「傷病者が好き勝手に動き回るな。お前が本来、歩くにも支障をきたす体調なのは判っている」
「何をう、これくらいなんでもないわ、儂が若い頃はなぁ」
口答えしようとしたシバに、八重樫は面倒そうにため息をついた。
「この爺を捕まえておけ、縛ってでも休ませろ」
『イエッサー!』
「な、何じゃ貴様ら、何をする! えーい離せ、離さんかぃ!」
息を揃えた団員達がコントめいてシバを捕まえ、兵舎へと連行していく。
シバはなにか喚いたが、八重樫は聞く耳を持たなかった。
……老兵は、何かを焦っている。
その焦りが何か、確信となる情報はないが……予想はつく。
「……」
八重樫は、不動の鉄面皮で考え込んだ。
これからのことを考えなければならなかった。
猟団が進む、その先の道に起こる試練を。
リプレイ本文
●一路、廃村へ
山岳猟団とハンター達は騎乗して廃村へと向かっていた。
「御老体がまた何か企んでいるようですね」
苦笑いしつつ一口乗ろうと思案しているのは、真田 天斗(ka0014)。
「ガーハート様率いる騎兵6騎は遊撃として我々がトロル1体と戦っている間、他のトロルの足止めをお願い致します」
廃村へ向かう際、真田がガーハートへと提案をする。
同じく、ラシュディア・シュタインバーグ(ka1779)もガーハートへ提案をする。
「こちらの作戦としては、まず先制射撃を浴びせ、敵の注意を惹く、こちらが敵1体に集中攻撃をかけるので、竜騎兵には残りの5体を引き付けて、各個撃破していくというものです」
「それと、俺は竜騎兵の末尾に加えて欲しいんです」
真田とラシュディアの提案を承諾したガーハートは他の団員へと伝える。
ガーハートと共に先頭を駆けているのは時音 ざくろ(ka1250)。
双眼鏡と鋭敏視覚を使って、先の状況を偵察しながら進んでいる。
こうして砂塵を上げながら駆ける騎馬達は廃村へと向かう。
一秒でも早く到着するようにへと。
●接敵
接敵までにはそんなに時間がかからなかった。
すぐにでもその巨体が見えたからだ。
ハンター達は打ち合わせ通り一体のトロルに対して攻撃を開始し始めた。
「3~4m級の巨人ですか……見た目に反して足は速そうですが全体の動きはどうでしょうね」
鬨の声を上げ突進しながら敵を観察する真田。
途中、『ロケットナックル』で攻撃をして敵の様子をはかっている。
「それでは、行きましょうか。『イクシード!』」
掛け声と共に覚醒、馬を降り全力疾走と瞬脚で一気に間合いを詰めていく。
「真田天斗、推して参ります!」
スラッシュエッジと立体攻撃を使い、トロルの体を駆け上がり頭上に飛び脳天に一撃を叩き込む。
「流石に一撃では沈まないでしょうが!」
効いてはいるようだが、倒すまでには至っていない。
「ラー!」
腹から大声を出して注意を惹きつけようとしているのは天竜寺 詩(ka0396)だ。
近接攻撃へ向かう味方へ『プロテクション』をかけて防御をあげるように務めた。
詩は距離を取り、『リュミエールボウ』で攻撃を開始する。
すでに他のハンターも攻撃を開始している中で詩は仲間の負傷に気をつけていた。
「救援を待ってる仲間の為にも迅速に処理しないと」
敵が見えた時、そうつぶやいたのは白金 綾瀬(ka0774)だ。
「先ずは進軍速度を削らないと、目標先頭のトロル……狙い撃つわ」
『レイターコールドショット』を先頭を走るトロルに対して使い、足止めをすることにした。
その後、他のハンター達と同じ敵に対して攻撃を開始する。
「猟団の人達は他のトロルの足止めをお願い」
作戦通り、猟団はハンターの攻撃しているトロル以外を攻撃して足止めを起こっている。
付かず離れずといった絶妙な距離感覚で敵を翻弄している。
綾瀬は『ターゲッティング』を使って頭を狙って『アサルトライフル「ヴォロンテAC47」』で攻撃を加える。
『エイミング』しつつリロードして攻撃を継続していく。
敵を見つけたざくろ。
ハンター達と猟団へと知らせる。
「ざくろは、冒険団『時ノ蒼海』団長、時音ざくろ……さぁ、冒険の始まりだよ!」
敵の注意を引き付ける様に大声で名乗りを上げながら、トロルに向かって突撃していく。
「ショック、エレクトリックセイバー!」
狙いすました敵に大剣へ電光を走らせて『エレクトリックショック』で麻痺をさせる。
馬を駆りながら大剣の『グレートソード「エッケザックス」』を振るって接近戦を挑んでいる。
「お前達の相手は後だ……くらえデルタエンド」
猟団の足止めを抜けようとする敵に対して『デルタレイ』で貫く。
猟団とともに動くラシュディア。
こちらを追いかけてくるトロルに対してスリープクラウドを放つ。
青白い雲状のガスが一瞬広がり、トロルを包み込み眠らせる。
その影響か足止めしていた5体のうちいくつかのトロルが巻き込まれ転ぶこととなった。
「近づいてきましたね」
ラシュディアの背後に迫るトロル。
『アースウォール』を使い、土の壁を迫るトロルの目の前に展開させた。
いきなり現れた土の壁に足を取られ、転んでしまう。
「さ、いきましょうか。慎ましく、ね」
敵を見つけてクリス・クロフォード(ka3628)は呟く。
「始めたら最後まで突っ走るわよ……この作戦、トップギアで前進するしかないしね」
他のハンターとタイミングを合わせ、鬨の声を上げて敵陣後端に突撃した。
『デリンジャー「デッドリーキッス」』の射程に入り次第、射撃による銃撃。
最後端のトロルに狙いを定めて攻撃を行う。
「騎兵隊の到着よ!もう少しだけ持ちこたえて!!」
大声で廃村内に呼びかけ、援軍の到着を知らせて鼓舞を行う。
銃から槍の『戦槍「ボロフグイ」』に持ち替え接近戦へと移行する。
「ああもう!これだから長物嫌いなのよ! 感触遠いから仕留めらてるかどうかわかりゃしない!!」
クリスは普段、普段ナックル主体のため伝わる感触の違いに違和感を感じて文句を言いながらも、技量よりも腕力で遠心力をコントロールして斬撃から力任せの軌道変更で突きに切り替える等、槍術のセオリー無視の攻撃を繰り出す。
「ホント! もう!」
キーキー喚きながら暴れてるように見えながらも、戦場監視はしっかりと行っている。
「数はともかくタフさや腕力では負けてるしね。精神論者じゃないけどさ……糸が切れたら押し込まれるもの。そんなの冗談じゃないわ」
士気の低下を抑えることを重要視して動いている。
猟団とハンター達が連携してトロルにあたっている。
タフな為かやっと一体のトロルを倒すことができた。
「次っ!」
真田は立体攻撃を使い攻撃を続ける。
トロルの体を駆け上がって攻撃を繰り出す。
「狙っていくよ」
詩は弓を使い、次のトロルへ攻撃を続ける。
他のハンターの射線に入らないように狙って攻撃を続ける。
「次の目標を狙い撃つわ」
綾瀬は次のトロルに向かって銃撃を開始。
一体目と同じようにスキルを使って、攻撃しつつ『レイターコールドショット』を放つ。
冷気を纏った射撃攻撃によって傷を受け、冷気によって動きを阻害された。
「セイヤッ」
馬を駆りながら大剣を振りかざすさくろ。
巨大なトロルに斬りつける。
「歪虚討つべし」
猟団と共に動いているラシュディア。
4体となったトロルに対して足止めを行うように攻撃を繰り出している。
「一体倒した!! 次!」
大声で皆をb鼓舞する形をとっているクリス。
「ホント!! もう、硬いんだから!!」
そう言いながらも次のトロルに対して槍で攻撃を続けている。
猟団が足止めを行っているおかげか、トロル達は連携した動きはとれていない。
バラバラと動くトロルに対してハンター達は一体づつ、各個撃破していく形で攻撃を集中して行っていっている。
二体目のトロルが倒されのも時間の問題だった。
残るは4体のトロル。
また、一体に狙いを定めて攻撃を開始するハンター達。
猟団も数が減ったおかげで足止めするトロルに対する余裕が出てきている。
時折、詩はダメージを受けた味方にヒールかける。
同じように次のトロルへと攻撃を仕掛けるハンター達。
三体目とあって、ハンター達も対処に慣れたのか難なく攻撃を行っている。
飛びつき攻撃する者、弓で攻撃する者、銃撃する者、槍で攻撃する者。
互いにタイミングや調子を合わせて攻撃している。
トロルといえどもこう集中攻撃されてしまっては手を出すことができない。
ハンター側に優位に進んでいく。
トロルは連携を行う事もできない。
「あと半分! 後、少し!」
3体目のトロルが倒され、クリスが声を上げて宣言する。
ハンター達の士気も上がる。
4体目のトロルに対して攻撃を開始する。
猟団が足止めしているトロルも二体とかなり余裕を持って足止めを行うことができている。
トロルに対するハンターも余裕を持って対処できるようになってきている。
攻撃方法が確立されたのかルーチンワークに近い形でトロルを攻撃している。
こうなれば後は早い。
確実に一体、一体仕留めて行くハンター達。
六体いたトロルも倒すことができた。「救援に来たわ。誰か反応して頂戴!」 綾瀬はトランシーバーで廃村の方へ呼びかけるが、電波の状況が悪いのか通信はできなかった。
●共に
「お待たせ、騎兵隊参上だ!」
声を上げて急いで救援に向かうざくろ達とガーハート達。
トロルを倒して廃村へ近づくハンター達。
廃村の方ではヴァルカン族と護衛の猟団員達がいた。
まだ敵は残っている。
サイクロプスとオーガだ。
「マテリアルと大地の女神の名においてざくろが命じる、剣よ今一度元の姿に…超・重・斬!」
超重練成を使いサイクロプスを攻撃するざくろ。
一瞬、巨大化したグレートソードがサイクロプスを襲い、重症を負わせる。
他のハンター達もオーガに対して攻撃を開始する。
無論、猟団員達も戦闘に参加している。
挟撃する形での戦闘となり、敵に対して有利に進む事となった。
先ず、さくろによって深手を追ったサイクロプスが倒された。
続いて、オーガ達も両方からの攻撃に晒されて、10体居たはずのなのに数を減らしていく。
「ここまでくれば、あと少しです」
ナイフを振りかざしながら攻撃する真田。
「でも、焦りは禁物」
弓を番えて攻撃する詩。
「でも! どうにかなりそうね!」
銃撃しながら答える綾瀬。
「セイッ! くらえデルタエンド!」
大剣で斬りかかるざくろ。
「歪虚……滅ぶべし」
『ファイアーボール』をオーガに放つラシュディア。
「ここが正念場ね!」
槍を力任せに振るうクリス。
こうして、数を少なくしていたオーガも全滅させる事に成功。
廃村を狙っていた歪虚達は一掃されることになった。
「みんな、大丈夫かな?」
ドワーフ達の様子を見に行く詩。
どうやら、ドワーフ達には被害は出ていないようだ。
「お腹すいてないかな?」
その場で詩は即席でキャベツの中心にツナ缶を仕込んでスープで煮た物と、パンとチーズを提供をした。
その間、猟団員達が周りを警戒している。
「疲れてるだろうけど、移動の準備はしときましょ」
軽めの食事を終えたのを見計らってクリスは提案する。
「無いと思いたいけど、また同じようなのに襲われるとか冗談じゃないもの」
ありえないことはない――皆はクリスの提案に賛同して移動を開始した。
ハンター達とガーハート達の迅速な行動と連携によって無事救援することができた。
(代筆:後醍醐)
山岳猟団とハンター達は騎乗して廃村へと向かっていた。
「御老体がまた何か企んでいるようですね」
苦笑いしつつ一口乗ろうと思案しているのは、真田 天斗(ka0014)。
「ガーハート様率いる騎兵6騎は遊撃として我々がトロル1体と戦っている間、他のトロルの足止めをお願い致します」
廃村へ向かう際、真田がガーハートへと提案をする。
同じく、ラシュディア・シュタインバーグ(ka1779)もガーハートへ提案をする。
「こちらの作戦としては、まず先制射撃を浴びせ、敵の注意を惹く、こちらが敵1体に集中攻撃をかけるので、竜騎兵には残りの5体を引き付けて、各個撃破していくというものです」
「それと、俺は竜騎兵の末尾に加えて欲しいんです」
真田とラシュディアの提案を承諾したガーハートは他の団員へと伝える。
ガーハートと共に先頭を駆けているのは時音 ざくろ(ka1250)。
双眼鏡と鋭敏視覚を使って、先の状況を偵察しながら進んでいる。
こうして砂塵を上げながら駆ける騎馬達は廃村へと向かう。
一秒でも早く到着するようにへと。
●接敵
接敵までにはそんなに時間がかからなかった。
すぐにでもその巨体が見えたからだ。
ハンター達は打ち合わせ通り一体のトロルに対して攻撃を開始し始めた。
「3~4m級の巨人ですか……見た目に反して足は速そうですが全体の動きはどうでしょうね」
鬨の声を上げ突進しながら敵を観察する真田。
途中、『ロケットナックル』で攻撃をして敵の様子をはかっている。
「それでは、行きましょうか。『イクシード!』」
掛け声と共に覚醒、馬を降り全力疾走と瞬脚で一気に間合いを詰めていく。
「真田天斗、推して参ります!」
スラッシュエッジと立体攻撃を使い、トロルの体を駆け上がり頭上に飛び脳天に一撃を叩き込む。
「流石に一撃では沈まないでしょうが!」
効いてはいるようだが、倒すまでには至っていない。
「ラー!」
腹から大声を出して注意を惹きつけようとしているのは天竜寺 詩(ka0396)だ。
近接攻撃へ向かう味方へ『プロテクション』をかけて防御をあげるように務めた。
詩は距離を取り、『リュミエールボウ』で攻撃を開始する。
すでに他のハンターも攻撃を開始している中で詩は仲間の負傷に気をつけていた。
「救援を待ってる仲間の為にも迅速に処理しないと」
敵が見えた時、そうつぶやいたのは白金 綾瀬(ka0774)だ。
「先ずは進軍速度を削らないと、目標先頭のトロル……狙い撃つわ」
『レイターコールドショット』を先頭を走るトロルに対して使い、足止めをすることにした。
その後、他のハンター達と同じ敵に対して攻撃を開始する。
「猟団の人達は他のトロルの足止めをお願い」
作戦通り、猟団はハンターの攻撃しているトロル以外を攻撃して足止めを起こっている。
付かず離れずといった絶妙な距離感覚で敵を翻弄している。
綾瀬は『ターゲッティング』を使って頭を狙って『アサルトライフル「ヴォロンテAC47」』で攻撃を加える。
『エイミング』しつつリロードして攻撃を継続していく。
敵を見つけたざくろ。
ハンター達と猟団へと知らせる。
「ざくろは、冒険団『時ノ蒼海』団長、時音ざくろ……さぁ、冒険の始まりだよ!」
敵の注意を引き付ける様に大声で名乗りを上げながら、トロルに向かって突撃していく。
「ショック、エレクトリックセイバー!」
狙いすました敵に大剣へ電光を走らせて『エレクトリックショック』で麻痺をさせる。
馬を駆りながら大剣の『グレートソード「エッケザックス」』を振るって接近戦を挑んでいる。
「お前達の相手は後だ……くらえデルタエンド」
猟団の足止めを抜けようとする敵に対して『デルタレイ』で貫く。
猟団とともに動くラシュディア。
こちらを追いかけてくるトロルに対してスリープクラウドを放つ。
青白い雲状のガスが一瞬広がり、トロルを包み込み眠らせる。
その影響か足止めしていた5体のうちいくつかのトロルが巻き込まれ転ぶこととなった。
「近づいてきましたね」
ラシュディアの背後に迫るトロル。
『アースウォール』を使い、土の壁を迫るトロルの目の前に展開させた。
いきなり現れた土の壁に足を取られ、転んでしまう。
「さ、いきましょうか。慎ましく、ね」
敵を見つけてクリス・クロフォード(ka3628)は呟く。
「始めたら最後まで突っ走るわよ……この作戦、トップギアで前進するしかないしね」
他のハンターとタイミングを合わせ、鬨の声を上げて敵陣後端に突撃した。
『デリンジャー「デッドリーキッス」』の射程に入り次第、射撃による銃撃。
最後端のトロルに狙いを定めて攻撃を行う。
「騎兵隊の到着よ!もう少しだけ持ちこたえて!!」
大声で廃村内に呼びかけ、援軍の到着を知らせて鼓舞を行う。
銃から槍の『戦槍「ボロフグイ」』に持ち替え接近戦へと移行する。
「ああもう!これだから長物嫌いなのよ! 感触遠いから仕留めらてるかどうかわかりゃしない!!」
クリスは普段、普段ナックル主体のため伝わる感触の違いに違和感を感じて文句を言いながらも、技量よりも腕力で遠心力をコントロールして斬撃から力任せの軌道変更で突きに切り替える等、槍術のセオリー無視の攻撃を繰り出す。
「ホント! もう!」
キーキー喚きながら暴れてるように見えながらも、戦場監視はしっかりと行っている。
「数はともかくタフさや腕力では負けてるしね。精神論者じゃないけどさ……糸が切れたら押し込まれるもの。そんなの冗談じゃないわ」
士気の低下を抑えることを重要視して動いている。
猟団とハンター達が連携してトロルにあたっている。
タフな為かやっと一体のトロルを倒すことができた。
「次っ!」
真田は立体攻撃を使い攻撃を続ける。
トロルの体を駆け上がって攻撃を繰り出す。
「狙っていくよ」
詩は弓を使い、次のトロルへ攻撃を続ける。
他のハンターの射線に入らないように狙って攻撃を続ける。
「次の目標を狙い撃つわ」
綾瀬は次のトロルに向かって銃撃を開始。
一体目と同じようにスキルを使って、攻撃しつつ『レイターコールドショット』を放つ。
冷気を纏った射撃攻撃によって傷を受け、冷気によって動きを阻害された。
「セイヤッ」
馬を駆りながら大剣を振りかざすさくろ。
巨大なトロルに斬りつける。
「歪虚討つべし」
猟団と共に動いているラシュディア。
4体となったトロルに対して足止めを行うように攻撃を繰り出している。
「一体倒した!! 次!」
大声で皆をb鼓舞する形をとっているクリス。
「ホント!! もう、硬いんだから!!」
そう言いながらも次のトロルに対して槍で攻撃を続けている。
猟団が足止めを行っているおかげか、トロル達は連携した動きはとれていない。
バラバラと動くトロルに対してハンター達は一体づつ、各個撃破していく形で攻撃を集中して行っていっている。
二体目のトロルが倒されのも時間の問題だった。
残るは4体のトロル。
また、一体に狙いを定めて攻撃を開始するハンター達。
猟団も数が減ったおかげで足止めするトロルに対する余裕が出てきている。
時折、詩はダメージを受けた味方にヒールかける。
同じように次のトロルへと攻撃を仕掛けるハンター達。
三体目とあって、ハンター達も対処に慣れたのか難なく攻撃を行っている。
飛びつき攻撃する者、弓で攻撃する者、銃撃する者、槍で攻撃する者。
互いにタイミングや調子を合わせて攻撃している。
トロルといえどもこう集中攻撃されてしまっては手を出すことができない。
ハンター側に優位に進んでいく。
トロルは連携を行う事もできない。
「あと半分! 後、少し!」
3体目のトロルが倒され、クリスが声を上げて宣言する。
ハンター達の士気も上がる。
4体目のトロルに対して攻撃を開始する。
猟団が足止めしているトロルも二体とかなり余裕を持って足止めを行うことができている。
トロルに対するハンターも余裕を持って対処できるようになってきている。
攻撃方法が確立されたのかルーチンワークに近い形でトロルを攻撃している。
こうなれば後は早い。
確実に一体、一体仕留めて行くハンター達。
六体いたトロルも倒すことができた。「救援に来たわ。誰か反応して頂戴!」 綾瀬はトランシーバーで廃村の方へ呼びかけるが、電波の状況が悪いのか通信はできなかった。
●共に
「お待たせ、騎兵隊参上だ!」
声を上げて急いで救援に向かうざくろ達とガーハート達。
トロルを倒して廃村へ近づくハンター達。
廃村の方ではヴァルカン族と護衛の猟団員達がいた。
まだ敵は残っている。
サイクロプスとオーガだ。
「マテリアルと大地の女神の名においてざくろが命じる、剣よ今一度元の姿に…超・重・斬!」
超重練成を使いサイクロプスを攻撃するざくろ。
一瞬、巨大化したグレートソードがサイクロプスを襲い、重症を負わせる。
他のハンター達もオーガに対して攻撃を開始する。
無論、猟団員達も戦闘に参加している。
挟撃する形での戦闘となり、敵に対して有利に進む事となった。
先ず、さくろによって深手を追ったサイクロプスが倒された。
続いて、オーガ達も両方からの攻撃に晒されて、10体居たはずのなのに数を減らしていく。
「ここまでくれば、あと少しです」
ナイフを振りかざしながら攻撃する真田。
「でも、焦りは禁物」
弓を番えて攻撃する詩。
「でも! どうにかなりそうね!」
銃撃しながら答える綾瀬。
「セイッ! くらえデルタエンド!」
大剣で斬りかかるざくろ。
「歪虚……滅ぶべし」
『ファイアーボール』をオーガに放つラシュディア。
「ここが正念場ね!」
槍を力任せに振るうクリス。
こうして、数を少なくしていたオーガも全滅させる事に成功。
廃村を狙っていた歪虚達は一掃されることになった。
「みんな、大丈夫かな?」
ドワーフ達の様子を見に行く詩。
どうやら、ドワーフ達には被害は出ていないようだ。
「お腹すいてないかな?」
その場で詩は即席でキャベツの中心にツナ缶を仕込んでスープで煮た物と、パンとチーズを提供をした。
その間、猟団員達が周りを警戒している。
「疲れてるだろうけど、移動の準備はしときましょ」
軽めの食事を終えたのを見計らってクリスは提案する。
「無いと思いたいけど、また同じようなのに襲われるとか冗談じゃないもの」
ありえないことはない――皆はクリスの提案に賛同して移動を開始した。
ハンター達とガーハート達の迅速な行動と連携によって無事救援することができた。
(代筆:後醍醐)
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最終発言 2015/06/01 16:17:29 |
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質問卓 天竜寺 詩(ka0396) 人間(リアルブルー)|18才|女性|聖導士(クルセイダー) |
最終発言 2015/06/06 00:26:48 |
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仕事の時間です 真田 天斗(ka0014) 人間(リアルブルー)|20才|男性|疾影士(ストライダー) |
最終発言 2015/06/06 16:09:36 |