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マスター:石田まきば

シナリオ形態
イベント
難易度
普通
オプション
参加費
500
参加制限
-
参加人数
1~25人
サポート
0~0人
報酬
無し
相談期間
5日
締切
2015/06/10 19:00
完成日
2015/06/18 21:18

このシナリオは1日間納期が延長されています。

みんなの思い出

思い出設定されたOMC商品がありません。

オープニング

●温泉の、きおく

「……温泉……」
 ハンターオフィスに並ぶその言葉に、フクカンの視線が遠くへと飛び立った。
 去年、ハンターに協力を頼んで温泉施設を作ったな、なんてことを思い出したのだ。
(忘れていたわけじゃないんです)
 決してそんなつもりはない。
(忘れたかっただけなんです)
 色々と……そう、色々とあったから……!
 自分の立場向上の為に頑張ろう、張り切って温泉施設づくりにはげんだのは、大体一年前のことだった。

 男湯、女湯、混浴。
 当時は即席で石を組み場を仕切るだけだった浴場も、今はハンター達が書いてくれた設計図を元に、頑丈な作りになっている。
 仕切りもそれに合わせて強化されたとかしないとか。

 温泉らしい蒸し料理。
 定番の饅頭もや羊肉の蒸し料理もあるけれど、温泉芋が帝国民に特に好評だ。焦げそうなくらい暑い湯気で蒸した特別なじゃが芋は甘みが強く感じられて美味しいのだそう。老若男女問わずつまみにおやつに大人気。
 ちなみに次点はヴルスト。脂が落ちてヘルシーと言う話。

 冷えたドリンク。
 集客が増えたあたりで魔導冷蔵庫の設置が叶ったそう。
 冷えたミルク(帝国なので羊乳である)や果実のジュース。濃い目に淹れた紅茶は特に目が冴えるとか。
 成年者向けに冷えたビールもあるらしい。

 足湯。
 混浴とは別に、気軽に立ち寄れる場所も欲しいと希望がありあとから増設されたらしい。
 細長くしてみたり、円形にしてみたり。一人分でゆっくりできる小さい物もつくってみたり。
 蒸し料理を食べながら入れるので、談笑にはもってこいだとか。

 これらの特徴は勿論で、温泉についての説明や注意書きを記したパンフレットもある。
 かつて手製だったそれも、印刷技術を駆使して量産体制はバッチリだ。

「むぅ」
 APVの職員仲間が持っていたパンフレットを借りたフクカンはそれをじっくりと眺め、小さく声を漏らした。
(思っていた以上の成果をあげてるみたいです)
 自分としてはちょっと複雑な思い出の場所だけれど、やっぱりかかわった場所がうまく言っているのは嬉しい。
 そして、どうしてだろう。またあの場所に行ってみたい気持ちが首を擡げた。
「あれからどうなったのか、報告する責任もあると思うんですよねっ」
 あの時は、それどころじゃなかったし。……勿論、こういう風に作りましたという報告は、してあるのだけれど。
「今度はゆっくり入れるかもしれませんし」

 ぴこーん♪

「そうですよ、一人で行けばいいんです!」
 そうだ、それがいい。それならきっとあんなことはもう起こらないはずだ。
(次のお休みに行ってみようかな?)
 まずは自分で確かめて、それからタングラム様もお誘いして……二人で、デート、とか……!
 温泉と言えば浴衣、と言う知識を聞いたことがある。
 いつぞやのタングラムさまの浴衣姿、もう一回見たいな……
「タングラム様のうなじがっ! ハァハァ……」
 何やら別の記憶も混じっているが、こうしてフクカンの次の休暇の予定が決まったのだった。

●目撃者、たくさん

「ふふ、面白そうな話だね♪」
 フクカンの独り言は耳をそばだてる必要もなく、APVに居たハンター達の耳に入って居た。
 丁度顔を出そうとしていたシャイネも、勿論その一人である。
「温泉か、僕も行ってみようかな」
 面白いものが見れそうだし。
「APVでパーティをしたいという話もあったらしいし、このまま皆で温泉に行ってしまえば、それでパーティができるんじゃないかな?」
 どうかな? とシャイネが視線を向けた先には、いつの間に現れたのかタングラムが椅子に座っていた。
「悪くないと思いますよ。それならうちで主催しなくてもいいですし、ハンター達がお金落としてくれれば依頼人の貴族も……いや、貴族の部下? が喜ぶでしょうし」
 そう言えばテストケースとして作られた施設だった。
「それで?」
「? なんです」
「いや、君とか、その依頼人の貴族とやらも行ったりしないのかなー、と思ってね」
「……一応聞いておきますよ」
 温泉ですしね……とタングラムは呟いた気もする。
「僕もこっそり行こうかな、料理が美味しいならそれに越したことは無いからね♪」
 偶然だね、って言うのとか、面白そうだろう?
「好きにすればいーんじゃないですか」
「そうさせてもらおうかな。最近APV温泉が観光所として人気らしいよとか、この日が丁度空いていてねらい目だ、とか……僕もさりげなく、ハンターの皆に話しておくね♪」
 勿論フクカンの次の休暇、その日のことである。

●休日、なう

「それじゃー、忘れずによろしくねー?」
「え? はい。オトリお姉さん」
 温泉饅頭がいーなー、おいしーって聞いたからーぁ。柔らかい笑みのオトリに見送られ、転移門をくぐるフクカン。
「いってらっしゃーい」
 当たり前のようにお土産を請求されたのだ。休暇を使ってAPV温泉に行くことは誰にも言ってないはずなのだけれど。パンフレットを借りたの、誰かに聞いたのかな?
(オトリさん、情報纏めるのとか得意だからなぁ)
 だからかもしれないな。相変わらずお姉さん呼びを要求する年下の同僚にため息を吐く。もう温泉の近くだから誰に見られても居ないはず。
「でもっ」
 せっかくの休暇なのだから、今日はしっかり羽を伸ばさなくっちゃ。
 深呼吸をしてから、改めて足を進めた。

リプレイ本文



「じゃんじゃじゃーん! みんなで温泉じゃ」
 子供のように両手を振りあげたままGon=Bee(ka1587)が振りむく。
 が。
「ガガーン!? またはぐれたじゃん!?」
 効果音を自分で演出する程度にショックである。
(みんな自由……圧倒的自由……!)
 Gonは族長だけれど自称だし、仲間達にそれを護る義務はない。むしろフリーダムこそがBeeの神髄。仕方ないね。

「ん~~~っ!」
 羽を伸ばす意欲を高めようとジュード・エアハート(ka0410)が伸びをひとつ。
(たまには一人ってのも悪くないかな)
 親しい相手には内緒で来ているから、落ち着いて楽しめたらいいかなと息をつく。
(やっぱりちょっと寂しいな)
 人の入りは予想以上で、一人になれる時間があるか不安になる。同時に恋人が隣に居ないことに後悔が少し。
「次に来る時の下見……だよね」
 先にお土産でも見ようかな? お酒以外でいいものがあるといいけれど。

「変わった匂いがするものなんだね」
 温泉に近づくにつれシェラリンデ(ka3332)の鼻につく。それこそが温泉たる所以なのだと聞いてはいたから、初めての体験に楽しみな気持ちの方が強い。
(休むことも大事なことだしね)
 大きな戦いが続いて忙しかった。今も東方からの助けを呼ぶ声は続いているけれど。自分達だって時々は休息しなければ倒れてしまう。
「だから今日はそのための日なんだよ」

「アサルトライダーズの皆で温泉旅行! ……あれ??」
 首を傾げるミィリア(ka2689)に気づき、モニカ(ka1736)も慌てはじめる。
「た、隊長が! いない!? なのよ!?」
「迷子か何かでしょう。放っておいてもそのうち帰ってきますよ」
 シルヴィア=ライゼンシュタイン(ka0338)が淡々と告げれば落ち着いたようで。
「お土産持って帰るので良しとしちゃおう、でござる」
 ぴたりと止まって、手をぽんっ。
「と言う訳で!! 女湯で女子会! なのよーっ」
「武器とか要るのでしょうか?」
 今度はシルヴィアが傾げる。
「モニカ、背中の流しあいっこしたいなーっ! なのよーっ」
「やはり必要ですね、受けて立ちます」
 得物ををぎゅっと握るシルヴィアを慌てて止めるモニカ。
「違うのよ? 裸の付き合いなのよーっ」
 行けばわかる、とシルヴィアの背を押していくことに。
(……冗談だと言いそびれました)

 埋め合わせを理由に、どこかに行くかと誘ったのはイブリス・アリア(ka3359)だ。
『イブリスさんとの温泉……! 楽しみ、です!』
 それでも話を持ち出してくれたことが嬉しくて、何時もの通りの言葉を重ねるメイ=ロザリンド(ka3394)。
 着物を着た経験があったから、今回の浴衣はすんなり着る事が出来た。いつもとは違う事を意識して、髪も結った。違う部分も、同じ部分も積み重ねて、心の手に届きますように。

 行動を共にしたネメル小隊の者、兄の友人に駆け足で挨拶をして回ったあと、エステル・クレティエ(ka3783)はシャイネを呼び止めた。
「あの!」
 性は違っても声は似ている。にこやかに振り返る吟遊詩人がワンピースに目を留めた。
「兄が、選ぶの手伝ってくれたって。ありがとうございます」
 着た姿を見て貰おうと思ったのだ。
「僕の趣味になってしまったけどね」
 思った通り濃い目の色も似合うねと言ってから、そっと声を潜めるシャイネ。
「同じように、いつか聞いた誰かにも、素直に接せられるようになるといいね?」



 持参の清酒と燗一式を持って、柊 真司(ka0705)は脱衣所へと向かう。
「APVにこんな施設が在るなんて知らなかったぜ。最近色々依頼で忙しかったし、偶にはこんな休息も大切だよな」
 話をくれた仮面の顔役に後で礼でも言っておこうかと思いながら、あとは相伴の相手が居れば完璧だと思う。湯上りのビールもいいが、湯に浸かりながら猪口を傾けるのも悪くないというものだ。
(せっかくの温泉だ。のんびりと楽しむとするかな)

(一騒動起きそうな予感だねぇ)
 賑わう中そんな考えが頭をちらつく。ヒース・R・ウォーカー(ka0145)は見て見ぬふりを決め込んで男湯へ。
「嵐に巻き込まれるのは御免だよぉ」
 なにせ、ゆっくり疲れを取るために来たのだから。

 長篠 宗嗣(ka4942)が連れ立ってやってきた鬼揃 紫辰(ka4627)に尋ねる。
「何故温泉で面を被っているんだ? こういう場ではそういったものは持ち込まぬのが礼儀だぞ」
「め、面はだな、心頭滅却する為というか、気が休まるというかだな……」
 視界に居る同志(焔騎)を指し示そうとした紫辰の様子に気づかない宗嗣。
「さ、外そうか。折角の男前が隠れてしまっては勿体なかろうて」
 ひょい
「って、あっ!?」
 ニコニコと人の良い笑顔のまま面を奪う。
「往生際が悪いぞ?」
「やめろ恥ずかし……こら、返せ……!」
 片手で顔を隠し、もう一方で面を取り返そうとする紫辰では分が悪い。
「諦めてしまえばいいのだがなあ……ぁ」
 つるっ
 軽く足を滑らせた宗嗣は、体勢の立て直しを優先した為手元が疎かになった。
 ぽちゃん
 鬼面は無情にも温泉へと沈んでいく。
「あああ……! すまぬ。悪い癖が出た……!」
 今すぐ取り戻さなければと一歩踏み出す宗嗣は足元が疎かで。
 ずるっ
「あ」
 がしっ
 咄嗟に掴んだのは、紫辰の脚!
「む」
 ばぢゃばじゃーーーん!
 叫ぼうとした紫辰の口に温泉の湯が容赦なく流れ込んでいく。
「む゛ね゛づぐーーー!!!」
 だぱーと一気に吐き出して肉薄。
「こんな所で足を滑らせるな! 頭でも打ったらどうする!」
 湯が衝撃を緩和してくれたとはいえ、場所が悪ければ石に激突していたかもしれない。
「……怪我はないか?」
 ぺたぺたと宗嗣の額や頭を確かめる紫辰。
「これはわざとではなくてだな……決して遊んでいる訳ではない」
 落ちたついでに拾い上げた面を差し出す宗嗣は声がいつもより小さい。
「……無事なら、構わん……」
 溜息を長くゆっくりとはいて呼吸を落ち着かせ、紫辰は改めて面をつけた。今度は顔を隠さないよう、頭に斜め掛け。

(ちょっと、恥ずかしい……かな?)
 頭を洗いながら選曲に悩む志乃原・勇雅(ka1411)だったが、汲み湯の熱に触れるうちに、自然と鼻歌が流れ出てきた。
 ふんふ~ん♪
 体を洗い終える頃にはいつもの定番ソングが佳境に入る。
 家族で行った温泉旅行の記憶と今の賑やかな空気が重なって、徐々に気分も高まってきていた。
「これで準備完了です♪」
 声に出す一言も自然に節がついた。

(湯に浸かるとは、どうして中々……)
 身を清め汗を流すにはシャワーで事足りると思ってきたけれど。
(割に疲れも取れるものらしいですね)
 マッシュ・アクラシス(ka0771)の辞書に温泉もしくはお風呂の概念がしっかりと追加される。蒼界から転移してきた知り合いから聞いてはいたけれど、こうして実際に体験しなければわからないものである。

「珍しい所で会うねぇ」
「ヒースさん……っ?」
 フクカンがびくりと肩を震わせる。一体去年どんな目にあったというのか。
「まぁ、お互いのんびりしようかぁ」
 できないだろうなと思いながら口だけは願う事にする。

 湯の注がれる場所の近くに陣取った真司の傍には、丁度良くぬる燗のまま維持された一式がスタンパイ。
 ちびりちびりと呑みながら、風呂絵代わりの火山を眺め、同じくのんびりと浸かる顔ぶれの様子を伺う。
「「……」」
 目があった、多分。
 確信が持てないのは、相手が仮面を付けたままからだ。口元が笑ったようなので多分間違いではない。
「あんたも呑むか?」
 顔色はわからないが酒の持ち込み同志という事で声を掛ける真司。
「……願ってもないことだ」
 真司が予備の猪口を差し出せば、天ヶ瀬 焔騎(ka4251)も持参の酒瓶を軽く持ち上げ挨拶を終える。焔騎の酒は温泉に来る前に買い込んで置いたもので、クリムゾンウエスト産の地酒だ。

 二人いれば三人、それ以降もよってくると言うもの。男湯では酒による異文化交流が始まる。
「……ん? ココは男湯だぞ?」
「ふぇっ?」
 振り返ったフクカンの姿をまじまじと見る焔騎。
「ぇ? 男だったのか?」
 まな板の残念少女だと思っていたが、マナー通り隠していない姿を見て理解する。
「知らなかった事の方が驚きだぞ」
 結構有名だと思うぜと真司に、フクカンが頷く。
「良く間違われますから、気にしてませんよ?」
「そうか、そうだったのか。‥…それは……すまんかった」
 誤解が解けてもなお謝る焔騎に、記憶がよみがえったらしく涙目になるフクカン。
「……男、ですから……っ」
 どうもこの地だと情緒不安定になるらしい。
「俺が悪かった。酒でも飲むか……?」
「うりゅ、いただきますっ!」

 1人で過ごすのも悪くないけれど、視界に酒瓶が在ることに気付く。
「酒の持ち込みも可能なんですね」
 真司と焔騎の酌み交わす酒に気付き寄っていくマッシュに二人から杯が渡された。
「いやはや、ではいただきます」
 くいと傾ける。どちらも中々に強い酒だ。なるほど少しずつ飲んでいくものなのかと把握する。
「……なるほど」
 猪口の小ささにも合点がいった。

 酒の席に混ざり空気も解れた頃、思い出したように宗嗣。
「お前さえ良ければ後で混浴にでも行ってみるか? 少しは女子に慣れた方が良かろう?」
 旅の理由を知るからこその提案だが。
「遠慮する! 無理…っ」
 瞬時に顔を真っ赤に染めて、隠すように湯へと沈む。上半分は出ているが、そこから睨むような、責めるような視線が紫辰から放たれる。
「……そんな死にそうな顔をするな。冗談だ」
 今日は骨休めに来たのだものなと宥めながら、親友が本懐を遂げるのはまだ先になりそうだと思う宗嗣だった。

 浸かりながら酒を飲む文化もいいが、冷えた酒を飲みたい気分のマッシュである。
「足だけ浸かる方がのぼせなさそうですね」
 食事もできるらしいから、つまみにも困らないだろうと続ける。
 そうして、二次会は勿論足湯でキンキンに冷えたビールを飲みなおすことが決まったのだ。

 ちゃぷん……
 ふふふ~ん、ふんふんっ♪
 タオルは畳んで頭の上に。過ごしやすい場所は無いかと移動する合間も楽しげな鼻歌は続いている。
 音量は控えめに、人が多い分、誰かの楽しい時間を邪魔しない程度。けれど近くをすれ違った相手には聞こえる程度。
 ふんふふんふんふ~ん♪
 蒼界の者なら良く知っているフレーズも混じり込む。選曲は優雅の気分に左右されるから、それが必ずしも皆が知っているものではない。転移してから覚えた歌も含まれていて、それもどこか懐かしいものばかりだ。



(美肌効果があるといいな……)
 温泉の効能はパンフレットに書いていなかったので、クラウディア・ルティーニ(ka2962)は結果を見て確かめることにした。

 夕鶴(ka3204)は浴槽に入るギリギリまではタオルを離すものかと、胸元で留めてある部分をぎゅっと握りしめている。
(これは騎士の心構えにも同じだ、敵襲への備えは常に周到にしておくべきなのだ)
 警戒の意味を込めて周囲を見回す。
(私なんかより……)
「んなっ」
 お忍びの二人を見つけてしまった。
「何がすごいかは言わない。言わんぞ。言わないったら言わない」
 とにかく落ち着こうと呪文のように繰り返す。護衛をした方がいいのだろうかと、脳内はやたら冷静になっていた。

「おぉー……」
 熱さには慣れているし、なにより全身で感じ取りたい。クレール(ka0586)は女湯でゆっくりと羽を伸ばしていた。
 人生の目標とか、気がかりな世の中とか。重くなったり翼になったり不安定なものを服と一緒に脱ぎ去って、目を閉じれば思考もふわふわと、言葉も気が抜けたようにのんびりとしたものになる。
「たまんない……ふぁー……」

「さっそくなのよ!」
「女子同士の特権っ!」
 あれよと言う間にシルヴィアが受身側。突撃コンビは息もぴったり。
「……温泉、リアルブルーにもありましたよ」
 流しあいはわかりますと、遅ればせながら伝える。
「そうなのよっ?」
「ただ……女子会というのは初めてです」
 少し照れが入る。兜で隠れていない頬が少し染まる。
「なおの事、楽しもうでござるっ♪」

 次はモニカが受身の番。
「そういえば!! この間、東方に行ってきたなのよ!」
 正に旬の話だ。
「そこにねそこにね、すごくすごーく強い歪虚がいたなのよ……!」
「ミィリアも行って来たけれどつよーいのがわんさかだったでござる!」
 モニカとミィリアは先遣隊として現地に向かっていた。だからこそその勢いも実感を持って伝えられる。
「私はまだ行っていませんが。……どんなところでも、突撃してみせますよ」
 その実力が言葉の節々から伝わってきてシルヴィアの手に力が入る。その気合は二人にも伝わる。
「突撃甲斐、ありそーかもかも。滾っちゃうよね!」
「皆で力を合わせて頑張らなくちゃ! なのねっ」
 そのままミィリアの番を終えるまで東方の話が続いていく。

(結構似せて作ってあるのね……)
 合流したエステルと女湯に浸かりながら、つい蒼界の風呂や温泉の記憶と比べてしまう七夜・真夕(ka3977)。設計に関わったハンターの中には日本からの転移者もいたらしいと言う話も聞いていた。けれど実際に使うのはこの地に暮らす人々だ。大抵の違いは気にするつもりもなかったけれど。
「効能は書いてなかったのよね。何かしらの痛みに効くのが一般的みたいだけど……やっぱり、匂いがきつく感じたりするものなの?」
 湯を掬ったり鼻を寄せたりしているエステルはどう感じているのかなと思った。
「薬湯とどっちが効くのかしら……あ、いえ。匂いはそんなに」
「苦手な人も居るらしいから。大丈夫なら良かった」
「やっぱり珍しいですからね」
 貴重な機会だと思います、と微笑んだ。
「そうだ、背中流してあげましょうか?」
 女同士だし恥ずかしいことないわよ、何てついはしゃいでしまう。
「それじゃあお願いしま……あ、でもその前に」
「なに?」
「髪、お団子に結いませんか」
 流しっこする間だけでも濡れるの避けられますし。
「きっと可愛いですよ」
「じゃあエステルのは私が結うわね?」
「はいっ」

 女性が楽しそうにしている様子を見るのが好きだ。守るべき人達が笑顔で過ごせるならそれ以上のことは無い。
「このお湯は不思議なことにリラックスできるみたいだし」
 匂いの元に何かあるのかなと思ったところでシェラリンデの視界に湯に浸かったばかりのクラウディアが映った。見覚えがあるような気がする。

「あー……、帰りたくなくなるわね」
 心なしか肌がスベスベになった気もする、毎日入ればより確かめられるのに。
 泊まれたらもっとのんびりできるんじゃないかしら、このお湯からすべすべにする成分を取り出して美容に効果のある魔導機械とか……気づくとつい自分の夢と繋げて考えてしまうクラウディアである。
「あまりにじっと浸かったままではのぼせてしまうよ?」
 持ち込んでいた水筒を恭しい仕草で差し出すシェラリンデ。中身は冷たいお茶だ。ゆっくり温泉を楽しむ為の必須アイテムだよと微笑む。
 のぼせた人が出た時の介抱用だけれど、予防にも使えるはずだから。
「あ、ありがとう」
 ハンターの数は多いから、見覚えのある相手にめぐり合うのだって難しい。どれだけの確率かしらとと考えてしまって、礼の言葉が少しぎこちなくなった。

 一通り済ませてくつろいた姿勢のまま、その制作過程も想像しながら周囲の建築物を眺める。
「こういう大きなものづくりも、いいなぁ……うぁー……」
 人の手でつくられたものは何でも、視るだけでも勉強になる。組み上げられた石の仕切り、補強の漆喰も丁寧に。浴場の仕切りもきちんと磨かれて木目の優しさも表現されているし……
 ざばぁ
「よしっ、見に行こう!」
 のぼせちゃう前に確かめに行こう、くつろぎタイム終了ー!



「……? ジュード、そっちは男湯なのよ?」
 混浴に移動を開始したところで、モニカが様子を伺っていた友人に声を掛ける。
「えっ俺は……」
「しっ! きっとジュードにも事情があるのでござる……!」
 そっとしておいてあげよっ?? ミィリアの静止は間に合わなかった。
「一緒に女子会なのよっ?」
「まいっか」
 せっかくのお誘い(?)に小さく笑って、混浴の入り口へと方向を変えるジュード。今日だってドレス姿で来ていたから、言っても説得力皆無と言うのも理由だ。

「これも一緒にどうかな、付き合ってもらえる?」
 たくさんはないけど良かったら。白い湯浴衣姿のジュードが葡萄酒入りのグラスと一緒にトレイに乗せているのはアプリコットパイ。見た目は極楽鳥今月のおすすめとそっくりだけれど、アプリコットの下にチョコレートを隠して焼いてある。お酒のアテ、優雅な晩酌用にと特別に用意して持ってきたものだ。
「それにしても……」
「どうしたんですか」
 お菓子の咀嚼に余念がないシルヴィアに呟きを気付かれて慌てて首を振る。
(ジュードもだけど。若い子のお肌が眩しい……なんてなんて……)
 実は年長者、けれど今まさに青春真っ盛りのミィリアである。女子力について、特に敏感な時期なのだ。
「やっぱ女の子だけっていいなーと思って!」
 ござる、をつけ忘れたのはご愛嬌。

「これは面倒を防ぐ手段だからねぇ」
 シュッ……カコーン!
 口の中でだけ呟いて、同時に投げた湯桶が女湯を覗こうとする不埒な輩にクリーンヒット。皆それぞれ自力でどうにかできる者ばかりだろうけれど、一応さりげなく補佐しておくべきかとヒースが思った理由……それはこの温泉設立を依頼した帝国貴族と、その護衛を兼ねたユニオン顔役の存在に気付いてしまったからだった。
「何事!?」
 ざばぁと立ち上がる夕鶴。
「あぁっ大丈夫です、ヒースさんが柵越えを止めた音ですよ!」
 女湯の皆さんは安心してくださいと慌てたフクカンの声。
「ああ、そ、そうか……」

「あのヒースか、推薦したいっていう」
「そのヒースですけど今、お忍びですし、温泉ですから。ルミナちゃん今装備丸裸だから行かな……あーもう今度の機会にしてくださいよ!」
 そのまま混浴の方に行こうとする赤毛を止める金髪。
「丸裸同士でとかどういう事だ、何たる破廉恥な!」
 咄嗟にツッコむ夕鶴。
「たっタングラムさま!? 丸裸っ……ぷしゅぅ」
 柵越しに飛び火! フクカンKO!
「あーぁ……」
 これの介抱ボクの役割かなあ、仕方なくのぼせたフクカンを抱え上げるヒース。
(注意してもこれかぁ)



「もうおっさん超幸せーみたいなぁー」
 適当な独り言も酔っ払いの戯言として賑やかな中に紛れていく、構われないって素晴らしい。まさにフリーダム。
 暇があれば呑み処開拓に勤しむ鵤(ka3319)も遂にこの地にやってきたのだ。ユニオン名が入って居るためもっと残念な場所だと思っていたのだが。
「中々いい施設じゃないのぉ。ビールもつまみも完備とか嬉しいねぇ」
 ハンターの、そして蒼界の知恵が活かされているおかげで飯が不味いなんてことがない。足湯の温かさがほどよく気分のいい酔いをもたらしてくれる。酒飲みには都合のいい要素がしっかり揃っていた。

(いい文化だねぇ)
 傭兵隊のシンボルを刺繍しながらルア・パーシアーナ(ka0355)は温泉を満喫していた。
 初めての浴衣に袖を通してその着易さ等の特徴を確認し、足湯で温泉の暖かさを嗜む。夏の暑さをやり過ごす為、足を見ずにつけながら読書した時もこんな風に癒された気がする。
「うん、できた」
 完成したト鷲獅子の出来を確かめる。新しい隊員が来たら贈ろうとと思って縫い上げたものだ。
(そういえば皆は今どうしているのかな)
 散歩がてら、飲み物を取りに行こうかな?

「お疲れ様、やっと帰って来れたって感じね」
「フェイもお疲れさん、流石にキツかったな。ほら飲みな、いけるだろ?」
 浴衣姿のフェイ(ka2533)にラルス・コルネリウス(ka1111)が持ってきた杯を交わす。東方への先遣隊として共に向かってから久し振りのゆっくりとした時間だ。互いに慰労をと、2人揃って足湯に浸かる。

 一角に場所を取り、気ままに酒を呷る。時折隣に座るメイの様子を伺う。
(足湯、ね)
 季節が違う気もするが、束の間の休息に場所も何もない。何よりここには酒がある。
『今日は、浴衣なんですね』
「そうだな」
 正しくは着流しだが、特に違いはないのでそのまま頷く。
『……似合って、ます』
「そうか……それで?」
 妙な間があったので促してみる。言いたいことは言えばいいと思うのだが。
『私は、どうです、か?』
 顔に赤みが増している様子を面白いと思いながら意味を考える。
「どんな服だろうとロザリンドだろう」
 見目は確かに人に影響を与える、だが自分にしてみれば、人の美醜や服装がどうだろうと関係ない。
 迷うように眉を下げ、赤くなったり、戸惑ったり。
(相変わらず表情が良く変わる奴だ)

 ちらりと周囲を伺うのは、知人が居ないことを確かめる為。他にも来ているはずの仲間達の姿は見えない。酔った勢いに任せてフェイが尋ねた。
「ふぅ……ね、最近姉さんとはどう?」
 一人では心配な姉に対して不届きな感情を抱いていないかとかつては疑念も抱いていたけれど。今はラルスなら安心して任せられると信頼している。自由に生きることを選んだ自分の代わりに末永く見守って貰おうと、仲を取り持つ気でも居る。
「あぁ、相変わらずっつーか」
 答えるラルスの目には優しい気持ちがこもっていると思う。
「だから余計に目が離せねーな」
 それが異性としてなのか、友としてなのかはわからない。安心と共に悩みの種が胸の内に潜むのは、フェイ自身もラルスを慕っているからだ。

「ん、仲が良いならそれで良いわ……ふぁ……」
「おっと」
 ぷつりと糸が切れたように力が抜けたフェイの体を受け止める。秘密の話をする距離だったから、自然に肩に寄り掛かる体勢だ。
(やっと緊張が解けたのか)
 指揮をする立場を担っていたフェイは口にこそ出さなかったけれど、その重荷と責任で疲れていたことは間違いない。ラルスは熟睡するフェイを起こさないよう、バランスを崩さないように気を付けて支えた。
(他の奴の前じゃ解けねーのか)
 姉を見守る立場上、気を抜けないのかもしれない。確かに何があるか分からない、その心配は自分にもわかるから連れ歩いているわけだが。
(同じくらい、お前も目が離せねーぞ)
 空いた手で猪口を傾け、空を仰ぐ。
「たまにはこういうのも悪かねーな」

「意外と合うもんだねえ」
 フェイル・シャーデンフロイデ(ka4808)が食べているのは元温泉芋。今はでろっと溶けたシロップのようなものがかかっている。
「……?」
 ルアと目があった。
「見覚えが無いけど……?」
 フェイルが食べている、照りを放っている食べ物を示し尋ねるルア。多分温泉芋だと思うけれど。
「ああ、マシュマロが好きなものだから……合う組み合わせは常に模索中ー……」
 懐から更に取り出す。食べる前のまだ熱い温泉芋に乗せれば、じわりと溶けていく。甘い香りがふわりと広がった。
「食べるかいー……?」
 たくさんあるからあげてもいいよ、と渡したあとの手はマシュマロも口に運んでいる。食べながらしゃべるとかやたら器用だ。
「なるほどね、ありがとう」

(大人数の中ぼっち風呂とか恐怖じゃん、視線が痛いだけじゃん)
 物理的&心理的に痛みに弱い元引きこもりのGonには、温泉はレベルが高すぎた。
「混浴とか超楽しみだったじゃん!」
 でも一人じゃしぼんじゃうじゃん。
 ちゃぷんと素足を足湯につける。勿論お一人様スペースである。
「……素晴らしいじゃん……」
 ぴこーん♪
「名案じゃん! 自分たちで温泉掘れば、いつでもりあるぶるーでいう床下暖房が楽しめるじゃん!」
 単純なGonは復活も早かった。
「帰ったら掘るじゃん。でもお土産は外せないじゃん! 酒はどこじゃーん、煎餅はどこじゃーん、うどんはいらないじゃーん……饅頭怖いじゃーん?」
 ぼっち経緯はすっかり忘れたようだ。

 今日はあらかじめ、用意しておいたページがあった。
(今がきっと、そのタイミングです……っ)
 そっと、イブリスの手に触れる。これまでの雑談とは違うから、目を見て話したいという意思を込めて。
『今日は一緒に温泉に来てくれてありがとうございます……!』
 まずは感謝。常に気持ちを忘れていない事を示す意味。
『も、もう一つ我儘を言ってもいい、ですか?』
「言ってみろ」
 聞いてはくれるらしい。期待と緊張が混じる中、メイの手はスケッチブックを捲る。
『名前で呼んでもらえない、でしょうか』
 本名も、共に書き添えてある。表の名前ではなくて、大事な相手にしか明かさない、その名前。

 また一歩近づいて来ようとするメイに、すぐに答えは返さない。
「……腹が減ったな」
 理由と共に立ち上がり食事スペースへと足を向けるイブリスは、慌てて立ち上がるメイに向けて手を差し出した。
「どうせ手を繋ぎたいって言うんだろう? さっさと行くぞ」
 手を引き歩みながら、一目だけ様子を伺った。
(それで満足するかはお前次第だ)

「マシュマロついでで突然だけど」
 じぃ、とフェイルのロングコートを見つめるルア。足湯とはいえ温泉地帯で暑くないのかとか、そういう心配でもなくて。
「その服、デザインの参考に観察させてもらっていいかな?」
 目があったのは偶然だけれど、気付いたら気になってしかたなかったのだ。
「んー……? ああ、別に構わないけどねー……前の仕事の関係で、便利だったからね」
 会話が噛み合いきっていないが、互いに好きな物に熱中しているので気にしていない。濃く淹れた紅茶を飲みながら、フェイルは持ち帰りの温泉芋の事を考える。
「流石に冷めるだろうねぇ……でも、新しいー……」
 冷えて固まったゼリーにコーティングされた温泉芋が想像できた。うまく芋全体にマシュマロをいきわたらせたら面白いかもしれない、どうすればいいだろう?
 もくもくとマシュマロを食べながら作戦を練ることにした。
 ルアも許可を得たからとじっくり見つめる。目立ちすぎる縫い跡は柄だと主張してできそうで面白いと思った。



 浴衣を着て散策ついでに、温泉芋を買ってみる。まだ熱いうちにと一口ぱくり。
「……なるほど、たしかにこのじゃが芋はオイシイわ」
 調味料も見当たらなかったから、本当に蒸しただけのはずだ。
 じっくり、けれど熱さを堪能しながら食べ進めていくクラウディア。
「お湯の成分? それとも温泉という非日常から来る雰囲気? 科学的根拠はなんなのかしら?」
 この芋と温泉のお湯を少し持って帰ろうかしら?

 温泉芋に温泉卵、あわせて3個。
(私の作品も、こんな風に……)
 クレール自身が癒されたみたいに、それを見た人、利用した人を癒せるものにしていきたい。目標はまだ手が届くより先で、代わりに自分の頬にぱぁんと気合を入れた。
「もっともっと、がんばるっ!」

 ――あったかい
 とても気持ちよく眠れたと思いながらゆっくりと目をあける。
 傾いた視界。頬と肩に、いや、半身が触れている温もり。
「おはよーさん」
 良く寝てたな。フェイの耳にラルスの声が落ちる。
「……っ!?」
 飛び退って、すぐに失礼だったと気づいて。
「ご、ごめんなさいっ!?」
 声が裏返った。
「疲れてたんだろ、気にすんな」
 迷惑かけられたなんて思ってねーからさ。

「冷えた牛乳とか、定番メニューだったの」
 こっちにも揃えてあると不思議な感じだなと思いながら、思い出も添えて話していく真夕。
「私、巫女として水ごりもやってたから、その時は温かい飲み物だったけどね」
 ホクホクの温泉芋と、冷たいものをお供に話題はなかなか尽きることが無い。
 気付けば随分と遅い時間だ。
「……あ、もうこんな時間なのね。お土産になるものあるのかしら?」
「店の方に、お薦め聞いてみませんか?」
 エステルの提案に頷いて立ち上がる。楽しい時間ももうすぐ終わりを迎えようとしていた。

「……ふむ」
 見知った顔を見かけた焔騎だが、声はかけないでおいた。真夕はエステルと来ているようだったから、楽しい空気を酔っ払いの相手で潰すのはいけないだろう、勝手に気を回して満足しておくことにした。

「どこの世界でも温泉はいいものですね」
 シルヴィアの手には牛乳……じゃなかった、羊乳。
「はぁ……お風呂の後のこれが美味しい……」
 くぴっ ぷはー!
「このために生きてるなー!なのよーっ」
 いちごの風味を付けた一杯をモニカは一気飲み。ミィリアは冷えたビールだ。温泉芋とヴルストもしっかり確保済。
「お土産を買うんでしたっけ」
 思い出したのはシルヴィア。
「この温泉芋なんて良さそう! でござる」
「追加で買ってくるなのよー!」
「味見は大事ですね」
 ついつい食べてしまって、帰り際に更に買い足した所までがお約束である。

「やっぱこれだよねぇっひゃぁっひゃっひゃっ」
 気付けば夜風が冷える頃合い。足湯の熱と酒の強さで温まっている鵤にとってはそれさえも酒を美味しく呑むスパイスだ。キンキンに冷えたビールをお代わりしながら贅沢気分で楽しんでいる。時々面白事件が起きるので見るものにも困らないし、このまま根が生えても後悔しないかも。
「ほーん? これ冷えても美味しいのぉー?」
 通りすがりの常連客(酔っ払い)に温泉芋について尋ねた。保存食にもできるし、自分の土産に買って帰ろう。

 ふんふふ~ん♪
 疲れを癒す温泉で、時々聞こえる鼻歌が一役買っていたらしいとか、後日そんな話が広まったのは……多分、終始楽しそうな優雅を見ていた誰かが広めたようである。

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参加者一覧

  • 真水の蝙蝠
    ヒース・R・ウォーカー(ka0145
    人間(蒼)|23才|男性|疾影士
  • 凶獣の狙撃手
    シルヴィア=ライゼンシュタイン(ka0338
    人間(蒼)|14才|女性|猟撃士
  • Theory Craft
    ルア・パーシアーナ(ka0355
    人間(紅)|16才|女性|疾影士
  • 空を引き裂く射手
    ジュード・エアハート(ka0410
    人間(紅)|18才|男性|猟撃士
  • 明日も元気に!
    クレール・ディンセルフ(ka0586
    人間(紅)|23才|女性|機導師
  • オールラウンドプレイヤー
    柊 真司(ka0705
    人間(蒼)|20才|男性|機導師
  • 無明に咲きし熾火
    マッシュ・アクラシス(ka0771
    人間(紅)|26才|男性|闘狩人
  • 勝利をもぎ取る強運
    ラルス・コルネリウス(ka1111
    人間(紅)|20才|男性|機導師
  • 未知に夢抱く少年
    志乃原・勇雅(ka1411
    人間(蒼)|11才|男性|魔術師
  • Beeの一族
    Gon=Bee(ka1587
    人間(紅)|35才|男性|疾影士
  • 【騎突】芽出射手
    モニカ(ka1736
    エルフ|12才|女性|猟撃士
  • 劫火の軍師
    フェイ(ka2533
    エルフ|17才|女性|魔術師
  • 春霞桜花
    ミィリア(ka2689
    ドワーフ|12才|女性|闘狩人

  • クラウディア・ルティーニ(ka2962
    人間(紅)|18才|女性|機導師
  • 質実にして勇猛
    夕鶴(ka3204
    人間(紅)|18才|女性|闘狩人
  • は た ら け
    鵤(ka3319
    人間(蒼)|44才|男性|機導師
  • 【魔装】花刀「菖蒲正宗」
    シェラリンデ(ka3332
    人間(紅)|18才|女性|疾影士
  • いつか、が来るなら
    イブリス・アリア(ka3359
    人間(紅)|21才|男性|疾影士
  • いつか、その隣へと
    ティアンシェ=ロゼアマネル(ka3394
    人間(紅)|22才|女性|聖導士
  • 星の音を奏でる者
    エステル・クレティエ(ka3783
    人間(紅)|17才|女性|魔術師
  • 轟雷の巫女
    七夜・真夕(ka3977
    人間(蒼)|17才|女性|魔術師
  • 炎滅の志士
    天ヶ瀬 焔騎(ka4251
    人間(紅)|29才|男性|聖導士
  • 鬼面の侍
    鬼揃 紫辰(ka4627
    人間(紅)|22才|男性|闘狩人
  • 狂喜の探求者
    フェイル・シャーデンフロイデ(ka4808
    人間(紅)|35才|男性|疾影士

  • 長篠 宗嗣(ka4942
    人間(紅)|25才|男性|舞刀士

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ミリア・クロスフィールド(kz0012
人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人
最終発言
2015/06/08 22:21:10