神眼の一端

マスター:植田誠

シナリオ形態
ショート
難易度
難しい
オプション
参加費
1,000
参加制限
-
参加人数
4~8人
サポート
0~0人
マテリアルリンク
報酬
普通
相談期間
5日
締切
2015/06/15 07:30
完成日
2015/06/23 17:31

みんなの思い出

思い出設定されたOMC商品がありません。

オープニング


「またか……今月に入って何件目だい?」
「3件……先月からのものを足すと12件でしたかな」
「12……」
 南部国境要塞内の執務室。そこで師団長であるロルフ・シュトライトはウェルナー・ブラウヒッチ兵長からの報告を聞いて頭を抱えていた。
 最近、哨戒中のグリフォンライダーが相次いで撃墜されるという事例が発生していた。もっとも、それ自体は決して珍しい事ではない。規模の大きい戦闘では無傷で終えられることの方が稀なのだから。ただ、単なる哨戒で撃墜されるとなるとちょっと事情が変わってくる。
「その上、撃墜されたのが空戦によるものではなく、地上からの攻撃となると……」
 それだ。グリフォンの飛行速度は速い。無論哨戒という性質上最高速度、最高高度を飛んでいるわけではないが、それでも生半可な武装や腕前では掠らせることすらできないはずだ。
「……いや、うちにも一人出来る人がいたか」
 ふと、ロルフの脳裏に一人の男……レオン・シュナイダーの顔が思い浮かんだ。
 レオン・シュナイダーはかつて第5師団の副師団長を務めていた人物だ。どれだけ速度差があろうが、どれだけ距離があろうが、どれだけ視界が悪かろうが、正確に目標を撃ち抜くという狙撃の名手であり、神眼の二つ名を皇帝から賜るほどだった。
 彼と、煌剣の二つ名を持ったかつての師団長エルンスト・ウィンザー。この2人が揃ったヒンメルリッターは歴代最強とまで言われていた。
 だが、それも過去の話。2年前の大規模空戦で敵襲……あの憎きフリッツ・バウアーの奇襲により共に撃墜された。
 戦闘後地上で発見されたのは虫の息だったシュナイダー副師団長のみで、彼はロルフに指揮を引き継ぐように言い残して息を引き取った。ウィンザー師団長は今も死体が見つかっていない。当時はどこかで生存しているのではと考える者もいた。だが1か月後、戦場近くを流れていた川の下流で師団長の乗っていたグリフォンの死骸が上がった。このことで師団長も死んだものと結論づけられた。
(僕はあの2人程強くもないし、人望があるわけではない。果たしてこのままでいいのだろうか……)
 2人がいない以上それが無意味な自問だとしても、ロルフは考えずにはいられなかった。
「……っ!」
「ん? どうした?」
 不意にウェルナーが手に持つ資料を落とした。その顔を見ると……先程と打って変わって青ざめている。
「師団長……去年の秋ごろあった戦闘を覚えてらっしゃいますか?」
「秋……剣機が襲撃した時のことかい? あれは大変だった……」
「違います! その後です!」
 急に大声を出した兵長に驚きながら、ロルフは記憶の糸を辿る。
「……そう言えば、残党狩りを行っていた時に墓荒らしがあったかな。わざわざあのフリッツがやってきて……」
 その後の報告で、死体が一つ持ち去られたと聞いていた。ただ、墓がかなり荒れていたこともあってどの死体が持ち去られたかまでは特定されていなかった。
「あの墓には師団の関係者が葬られていました……シュナイダー副師団長も例外ではありません」
 今度は、ロルフの方が青ざめる番だった。
 帝国で多くみられる歪虚は暴食……ゾンビやスケルトンといった類の敵が多い。もし敵が、シュナイダー副師団長の死体を利用してその能力を再現した歪虚を作っていたとしたら……フリッツに匹敵する脅威となるのは明かだった。


 帝国領南部のとある町。この町に向って歪虚の一団が進行しつつある。周辺を哨戒中だった第5師団員からそう連絡が入った。詳細を確認しようとた住人だったが、師団員からの連絡はそれ以降途絶えたきり。危険を感じた町の住人はすぐに依頼を出し、ハンターを集めた。
 ハンターたちが町に到着してからしばらくして、町への入り口。その先にある森の中から歪虚の一団……6体ほどのスケルトンが現れた。
 他から敵がくる様子も見られず、敵はこれだけだろうとハンターたちは戦闘準備を行う。
 この時、目の良い者なら気付いたかもしれない。森から出てきたスケルトンたちの後ろにもう一体の歪虚がいることに。その歪虚は包帯で包まれた全身に甲冑を着込んだミイラ。その腕には長大なライフルを抱えており、森の中からこちらの様子を窺っていた。

リプレイ本文


「……見つけたわ」
 先んじて森の中、樹上に潜んでいたケイ・R・シュトルツェ(ka0242)が敵集団を発見する。森から町へ向かうスケルトンブレイドたちだ。
「あれは……狙撃手みたいね」
 その中で一体だけ他と毛色の違う敵……ミイラ型の歪虚がいることもケイは視認。すぐさま後方に連絡を行う。
「とりあえず避難するように言ってきたぞ」
 町の方では住人達に避難するように伝えた柊 真司(ka0705)を始めハンターたちが集まっていた。彼らも町の入り口からスケルトンたちが森から出てくるのを確認。また、その奥にいる別の敵の姿を確認していた。
「マンマ・ミーア! 森にもう一体敵がいるよ!?」
「狙撃手ですか、厄介ですね」
 超級まりお(ka0824)に全身鎧を着こんだシルヴィア=ライゼンシュタイン(ka0338)が返す。元狙撃兵の言葉だ。重みが違う……もっとも、見た目は狙撃兵には見えないが。
「ヤバイ予感するんだよーぅ……コレはなんとかして森まで行くっきゃない感じ?」
 その敵を危険だと感じたまりおは、言うが早いか馬に乗って飛び出していく。
「……行きますか。とにかくまずは街に入られないことを第一に……」
 ユキヤ・S・ディールス(ka0382)、真司、シルヴィアがまりお同様馬を駆り続いていく。彼らは味方の動きに合わせて前進する予定だったため、まりおの動きに呼応した形になった。
「どうする?」
 移動していく仲間たちを背に、リュー・グランフェスト(ka2419)は隣でライフルを構えたクドリャフカ(ka4594)に声をかける。
 二人は元々待ち伏せて、敵がある程度近づいてくるまでは動かないつもりだった。だが、仲間はどんどん進んでいく。
「……待とう」
 クドリャフカはそう判断した。敵が前衛を抜けて町に突っ込んでくる場合もある。そうなると後ろで抑えに回る役も必要だろう。
「慌てないで、落ち着いていこう」
 軍の舞台から連絡が途絶えたことを気にするクドリャフカ。石橋を叩いて渡るぐらいの慎重さはあっていいだろうと考えた。 こうして、歪虚との防衛戦は多少意思疎通に問題を抱えながらも開始された。


「町に襲ってくるスケルトンと戦闘してる……そういうスタンスで行きたかったんだけどね」
 だが、ケイの思惑とは裏腹に、町にいた仲間は森の中にいるミイラへと向かうようだ。
 敵も全力で移動して接近してくる中、一瞬森に光が見える。
「まずいっ! 防御障壁展開!」
 危険を感じた真司。反射的に防御障壁を使用。だが、その障壁を弾丸は一撃でぶち抜く。
 うめき声を上げて馬から落ちる真司。
「柊さん、大丈夫ですか?」
「あぁ……何とかな……」
 後ろから追ってきていたシルヴィアが慌てて馬を寄せる。辛うじて真司は無事……と言っていいのかどうか。非常に大きなダメージを受けている。
「だが、こんなんで止まってるわけにはいかねぇな」
 すぐに馬にまたがると、再度移動を始める。
 後方で誰かが狙撃されたからと言って、前の方も止まっているわけにもいかない。まりおはさらに前進、味方を置き去りにして突出。その前に立ちはだかるのはスケルトンたち。そのうち正面にいた1体がまりおに攻撃しようと剣を振り上げる。
(とりあえずあの骨どもをどう越えるかだよ……)
 一瞬悩んだまりおは、馬の背に足を乗せると跳躍。立体攻撃の動作だ。そのままスケルトンの頭上から刀を振りおろし攻撃。たまらずスケルトンは尻餅をつく。
「これなら追ってこれないね! Bダッシュ!」
 そのまま他のスケルトンから攻撃されないよう一気に加速。森へと向かい……
「っ!?」
 腹部を撃ち抜かれた。ミイラからの狙撃だ。防御する暇も、回避する暇もなかった。
「マ、マンマ・ミー……」
 加速しようと前傾姿勢を取っていたまりおは撃ち抜かれた勢いで後方に弾き飛ばされ、そのまま仰向けに倒れ動かなくなった。
 その間も味方は前進。
「……邪魔ですね」
 まりおが倒れたことで味方の最前列はユキヤに。その周りをスケルトンたちが囲む。
「ここで止まるわけにはいきません」
 不意に、ユキヤの腕輪が静かな響きを奏で始める。法具たる腕輪が奏でるのはレクイエム。周辺を囲んでいたスケルトンの動きが一気に弱まる。
 後方、まりおに攻撃しようとしていたスケルトンはやっと立ち上がったところ。そのおかげで移動が遅れたためレクイエムの範囲外にいたようだ。だが、音自体は聞こえているようで、影響を受けないように接近速度を遅らせる。
「チャンスですね」
 動きが緩まったところを狙い、シルヴィアが制圧射撃。弾幕を張ってスケルトンたちの動きを抑える。
「確かに……ここで一気に押していかないとな」
 真司はある程度接近したところで馬から降り射撃武器の範囲に敵が入るよう射程を微調整……
「……くっ……」
 不意にガクリとよろめいた真司。やはり怪我が重いのか。その時、今真司の頭があった位置を弾丸が通過していくのが見えた。よろめいていなければ直撃は免れない一撃。運が良かった。
 一方、制圧射撃で動きを止められたスケルトンたち。だが、制圧射撃の範囲外にいたスケルトンはユキヤに攻撃を仕掛ける。1体の攻撃は回避。もう1体の攻撃は回避したうえ、攻撃が空を切ったことで斬撃の勢い余って転んでしまう。レクイエムは思いのほか有効に機能しているようだ。
「どうする?」
 戦闘開始直後と同じセリフをクドリャフカに投げかけるリュー。開始時と違い、現在少なくとも対スケルトンという観点でみるとこちらが有利なように見える。
(伏兵……上空に支援要員……それはいない……)
 顎に手を当てながら少しクドリャフカは考え……
「わたし達も打って出よう」
 敵の増援がこれ以上ないならば、このまま戦力を遊ばせておくわけにもいかないだろう。そう考えた。
「よし、分かったぜ!」
 すぐさま、リューは馬に跨ると前線へと駈け出して行った。


(町の人達は、きっと怖い思いをしているわね)
 敵に気づかれないようにするため口をつぐみながら移動していたケイ。敵もやはりスナイパー。こちらの動きを気取られないとも限らない。葉擦れの音にすら気を配りながら、しかし急速に敵に近づく。
(ここからなら……)
 その位置は、丁度手に持つ弓の射程ギリギリ。ケイは細心の注意を払いながら矢を番え、引き絞り……放つ!
 鋭い風切り音に気付いたか、ケイの方を振り向いたミイラ。だが、すでに手遅れた。矢は振り向いた敵の心臓部を捉え、撃ち抜く。完璧な手応え、完璧な一矢だった。
「……っ!」
 同時に、背中を小さな虫が一斉に這い上がってくるかのような悪寒が走る。敵のライフルがこちらを向いているのだ。矢が飛ぶ音で気付いたとはいっても、その狙点まですぐに見つけられるはずがない……
(……いいえ、それは希望的観測ね)
 となれば、長居は禁物。すぐさまケイはその場を移動しようと木から飛び降り……そこを狙い撃たれる。ケイの一矢に対する返礼とばかりに放たれた一射はケイ同様正確無比。だが、その威力はケイが放ったそれの数倍はあるだろうか。衝撃で体は弾かれ、されそのまま別の木まで叩きつけられる。衝撃に声を上げることもかなわず、空気だけを吐き出すとそのまま気を失った。
「さ、急がないと……」
 ユキヤはレクイエムで動きが鈍くなったスケルトンたちを掻い潜る。ミイラの注意を引いて狙撃頻度を落とさせるのが目的だろう。無論、注意を引くだけで終わらせるつもりは無いが……
 だが、その前には最後のスケルトン。まりおに攻撃を仕掛けようとして移動が遅れていた個体だ。それに対してもレクイエムを使用。攻撃をしてくるもその動きは鈍い。バックラーで振り払い前へ進んでいく。
 ユキヤが置き去りにしていった敵集団。それに対し真司はライフルで攻撃。さらにシルヴィアが制圧射撃を使用。先ほどまで中心にユキヤがいたが、今は先に抜けている。
「この状況なら、より効果的に攻撃できますね」
 先に放った制圧射撃よりも多くの敵を効果範囲に捉えている。だが……
「……敵もやられっぱなしではありませんか」
 1体はレクイエムの影響から解放されたのか弾幕をものともせず向かってきた。


 ユキヤはそのまま前進して行き、森の手前で馬から飛び降りると同時にレクイエムを使用。数度の射撃で敵の位置は完全に割れている。ここからでもレクイエムの効果範囲内だ。
 真司とシルヴィアはスケルトンの相手。シルヴィアはレイターコールドショットを使用して敵の行動を阻害。そこに真司が射撃を重ね攻撃して、1体を撃破する。
「うおおおおおお! 剛剣術……」
 そこに、リューが馬を駆り突撃してくる。
「ソードボンバーッッ!!!」
 その勢いをそのまま刀に載せるようにすれ違いざま薙ぎ払い。接近してきていたスケルトンを迎撃しつつ吹っ飛ばす。
「どうだ!」
 吹っ飛ばされたスケルトンはというと、転がりながらも剣を地面に突き立て勢いを殺し立て直す。さらに反撃しようと走り込みながら剣を振るう。レクイエムの影響が無くなったスケルトンの動きは速い。それだけユキヤの貢献が大きかったともいえる。
「クッ……やるじゃないか……」
 その攻撃を盾で受けるリュー。友人たるアイラの願いが通じたのか多少ダメージが軽減されるが、それでもかなりの威力だ。
「やれやれ、すごい速さだね」
 クドリャフカはそこからかなり遅れている。一人だけ馬がいないから仕方ない部分も多いが……
「……っと」
 そこにライフル狙撃。クドリャフカは素早く身をかわしてかろうじて回避する。前線でユキヤがレクイエムを使ったお陰か命中力が落ちているように見える。
「そこですね」
 そのユキヤはホーリーライトを使用してミイラを攻撃。レクイエムの効果か動きは鈍く、光の弾丸がミイラに命中する。ミイラの方はというと、それを意に介さずスケルトンたちと戦闘中の敵……今度はシルヴィアを狙って攻撃。回避しきれない。
「やらせねぇ!」
 敵の攻撃を察知してすぐさま真司が防御障壁を展開。さらに銃で受けるが、これはあまりダメージ軽減には役立たない。それでも、強固な鎧と防御障壁のおかげかなんとか耐える。
「やはり、危険な敵の様ですね……ですが、今は目の前の敵を……」
 すぐに立て直したシルヴィアは手近なスケルトンを銃撃し撃破。さらに真司も射撃を行い敵にダメージを与える。
 真司の射撃を受けながらも耐え、動き出すスケルトン。
「まずは……動きを止める」
 それに対し、やっと銃の射程圏にたどり着いたクドリャフカがレイターコールドショットを使用。その動きを制限。
「まだまだ行くぞ、喰らえ!」
 そこに薙ぎ払いを行うリュー。2体を巻き込み1体を撃破する。
「敵仕掛けてくるよ、気を付けて!」
 すぐにクドリャフカが注意を促す。銃撃メインの仲間たちに対し接近戦の間合いで戦うリューは攻撃の矢面に立たされることになり、スケルトンから反撃を受ける。もっとも、これまで後方にいたため狙撃に晒されることが無かった分余力はまだまだある。
 攻撃を受け止めたリューは、続いて立ち位置を調整して刺突一閃を繰り出す。この攻撃で、2体のスケルトンを纏めて撃破する。
「どうだ!」
 声を上げるリュー。だが、敵はまだ残っており、リューを狙って2体のスケルトンが剣を振り上げる。
「こっちで会った傭兵が言ってた……スケルトンは腰を潰せ、ってね」
 だが、その2体もクドリャフカ。そして、その攻撃に続いたシルヴィアの銃撃で止めを刺される。
「よし、これで全部か。向こうを助けてやらないとな」
 スケルトンの撃破を確認した真司はすぐに森の方へ移動を始めた……もっとも、その必要はもう無かったのだが。


「こちらを無視するつもりですか? それなら、このまま攻撃させてもらい……っ!?」
 ユキヤが再度ホーリーライトを使用しようとした時だった。不意に歪虚が木々を銃剣で斬り倒し盾にする。不意を突かれたユキヤは、しかしその後を追おうとすぐに木を乗り越える。だが……いつのまにか姿が消えている。木々の陰に身を隠しながら逃げていったと見える。同じ狙撃手のケイであればその動きを負えたかもしれないが……
「大丈夫か?」
 そこに、真司が駆けつけてきた。森の外を見ると、倒れていたまりおはシルヴィアが介抱し、馬に乗せて町の方に連れていくようだ。
「ええ、こちらは……そちらの方がよっぽど大変な状態のようですね」
 すぐさまユキヤは真司にヒールを使用し、その傷を癒す。他にも怪我を負った者はいるようだし、戦闘が終わった後でもユキヤの仕事は多そうだ。
「それにしても……」
「どうかした?」
「あ、いえ……ちょっと気になることが」
 考え込む素振りを見せたユキヤにクドリャフカが問いかける。ユキヤは自身が攻撃する際でもミイラが狙撃に固執したのは何故か考えた。
「近接戦が苦手……というわけではなさそうでした」
 木を切り倒すぐらいの斬撃を銃剣で出せるなら、少なくとも全然戦えないということはないだろう。それでも狙撃に固執していたのは……
「考えられるのは……あるいは肩慣らし、とか」
 最近第5師団のグリフォンライダーが地上からの狙撃で撃ち落とされるケースがあったと聞く。それも肩慣らしの一環と考えると納得いかなくもない。
 遠距離の標的や、まりおの様な高い回避能力を持つ相手も狙い撃てる精度を持つ敵。それでもなお本調子でないのだとしたら全力だとどうなるのか……
「……そういえば、ケイさんは? こっちに連絡が無いんだけど」
「本当ですか!?」
 クドリャフカの問いに驚き声を上げるユキヤ。これも単独行動の弊害か。その位置は不明……もっとも、連絡が無いということは連絡できない状態にあるのだろうと容易に想像がつく。
「とにかく探さないといけねーな」
 そこにやってきたリュー。彼の言う通りだとハンター達は逃げたミイラをとりあえず放っておくことにしてケイを探し始める。
「……ん? これは……あのミイラが落としてったのか?」
 真司が足元に落ちていたものに気付いたのはそんな時だった。あのミイラが落としたのだろうか。それは帝国の紋章が刻まれた隊章のようなものだった。

 後日、ハンターたちが見つけてきた隊章や墓荒らしに関する再調査を行った結果……件のミイラ型歪虚は元帝国軍第5師団副師団長、レオン・シュナイダーであると断定された。ハンターにとって、そして第5師団にとってこの新たな敵の存在は厄介極まるものであった。

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MVP一覧

  • 遙けき蒼空に心乗せて
    ユキヤ・S・ディールスka0382

重体一覧

参加者一覧

  • 夢を魅せる歌姫
    ケイ・R・シュトルツェ(ka0242
    人間(蒼)|21才|女性|猟撃士
  • 凶獣の狙撃手
    シルヴィア=ライゼンシュタイン(ka0338
    人間(蒼)|14才|女性|猟撃士
  • 遙けき蒼空に心乗せて
    ユキヤ・S・ディールス(ka0382
    人間(蒼)|16才|男性|聖導士
  • オールラウンドプレイヤー
    柊 真司(ka0705
    人間(蒼)|20才|男性|機導師

  •  (ka0824
    人間(蒼)|16才|女性|疾影士
  • 巡るスズラン
    リュー・グランフェスト(ka2419
    人間(紅)|18才|男性|闘狩人
  • 心を守りし者
    屋外(ka3530
    人間(蒼)|25才|男性|疾影士
  • 遥か遠きプレアデス
    クドリャフカ(ka4594
    人間(蒼)|17才|女性|猟撃士

サポート一覧

マテリアルリンク参加者一覧

依頼相談掲示板
アイコン 相談卓
クドリャフカ(ka4594
人間(リアルブルー)|17才|女性|猟撃士(イェーガー)
最終発言
2015/06/15 06:31:23
アイコン 依頼前の挨拶スレッド
ミリア・クロスフィールド(kz0012
人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人
最終発言
2015/06/12 15:02:52