ゲスト
(ka0000)
神眼の一端
マスター:植田誠

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 難しい
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在8人 / 4~8人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2015/06/15 07:30
- リプレイ完成予定
- 2015/06/24 07:30
オープニング
●
「またか……今月に入って何件目だい?」
「3件……先月からのものを足すと12件でしたかな」
「12……」
南部国境要塞内の執務室。そこで師団長であるロルフ・シュトライトはウェルナー・ブラウヒッチ兵長からの報告を聞いて頭を抱えていた。
最近、哨戒中のグリフォンライダーが相次いで撃墜されるという事例が発生していた。もっとも、それ自体は決して珍しい事ではない。規模の大きい戦闘では無傷で終えられることの方が稀なのだから。ただ、単なる哨戒で撃墜されるとなるとちょっと事情が変わってくる。
「その上、撃墜されたのが空戦によるものではなく、地上からの攻撃となると……」
それだ。グリフォンの飛行速度は速い。無論哨戒という性質上最高速度、最高高度を飛んでいるわけではないが、それでも生半可な武装や腕前では掠らせることすらできないはずだ。
「……いや、うちにも一人出来る人がいたか」
ふと、ロルフの脳裏に一人の男……レオン・シュナイダーの顔が思い浮かんだ。
レオン・シュナイダーはかつて第5師団の副師団長を務めていた人物だ。どれだけ速度差があろうが、どれだけ距離があろうが、どれだけ視界が悪かろうが、正確に目標を撃ち抜くという狙撃の名手であり、神眼の二つ名を皇帝から賜るほどだった。
彼と、煌剣の二つ名を持ったかつての師団長エルンスト・ウィンザー。この2人が揃ったヒンメルリッターは歴代最強とまで言われていた。
だが、それも過去の話。2年前の大規模空戦で敵襲……あの憎きフリッツ・バウアーの奇襲により共に撃墜された。
戦闘後地上で発見されたのは虫の息だったシュナイダー副師団長のみで、彼はロルフに指揮を引き継ぐように言い残して息を引き取った。ウィンザー師団長は今も死体が見つかっていない。当時はどこかで生存しているのではと考える者もいた。だが1か月後、戦場近くを流れていた川の下流で師団長の乗っていたグリフォンの死骸が上がった。このことで師団長も死んだものと結論づけられた。
(僕はあの2人程強くもないし、人望があるわけではない。果たしてこのままでいいのだろうか……)
2人がいない以上それが無意味な自問だとしても、ロルフは考えずにはいられなかった。
「……っ!」
「ん? どうした?」
不意にウェルナーが手に持つ資料を落とした。その顔を見ると……先程と打って変わって青ざめている。
「師団長……去年の秋ごろあった戦闘を覚えてらっしゃいますか?」
「秋……剣機が襲撃した時のことかい? あれは大変だった……」
「違います! その後です!」
急に大声を出した兵長に驚きながら、ロルフは記憶の糸を辿る。
「……そう言えば、残党狩りを行っていた時に墓荒らしがあったかな。わざわざあのフリッツがやってきて……」
その後の報告で、死体が一つ持ち去られたと聞いていた。ただ、墓がかなり荒れていたこともあってどの死体が持ち去られたかまでは特定されていなかった。
「あの墓には師団の関係者が葬られていました……シュナイダー副師団長も例外ではありません」
今度は、ロルフの方が青ざめる番だった。
帝国で多くみられる歪虚は暴食……ゾンビやスケルトンといった類の敵が多い。もし敵が、シュナイダー副師団長の死体を利用してその能力を再現した歪虚を作っていたとしたら……フリッツに匹敵する脅威となるのは明かだった。
●
帝国領南部のとある町。この町に向って歪虚の一団が進行しつつある。周辺を哨戒中だった第5師団員からそう連絡が入った。詳細を確認しようとた住人だったが、師団員からの連絡はそれ以降途絶えたきり。危険を感じた町の住人はすぐに依頼を出し、ハンターを集めた。
ハンターたちが町に到着してからしばらくして、町への入り口。その先にある森の中から歪虚の一団……6体ほどのスケルトンが現れた。
他から敵がくる様子も見られず、敵はこれだけだろうとハンターたちは戦闘準備を行う。
この時、目の良い者なら気付いたかもしれない。森から出てきたスケルトンたちの後ろにもう一体の歪虚がいることに。その歪虚は包帯で包まれた全身に甲冑を着込んだミイラ。その腕には長大なライフルを抱えており、森の中からこちらの様子を窺っていた。
「またか……今月に入って何件目だい?」
「3件……先月からのものを足すと12件でしたかな」
「12……」
南部国境要塞内の執務室。そこで師団長であるロルフ・シュトライトはウェルナー・ブラウヒッチ兵長からの報告を聞いて頭を抱えていた。
最近、哨戒中のグリフォンライダーが相次いで撃墜されるという事例が発生していた。もっとも、それ自体は決して珍しい事ではない。規模の大きい戦闘では無傷で終えられることの方が稀なのだから。ただ、単なる哨戒で撃墜されるとなるとちょっと事情が変わってくる。
「その上、撃墜されたのが空戦によるものではなく、地上からの攻撃となると……」
それだ。グリフォンの飛行速度は速い。無論哨戒という性質上最高速度、最高高度を飛んでいるわけではないが、それでも生半可な武装や腕前では掠らせることすらできないはずだ。
「……いや、うちにも一人出来る人がいたか」
ふと、ロルフの脳裏に一人の男……レオン・シュナイダーの顔が思い浮かんだ。
レオン・シュナイダーはかつて第5師団の副師団長を務めていた人物だ。どれだけ速度差があろうが、どれだけ距離があろうが、どれだけ視界が悪かろうが、正確に目標を撃ち抜くという狙撃の名手であり、神眼の二つ名を皇帝から賜るほどだった。
彼と、煌剣の二つ名を持ったかつての師団長エルンスト・ウィンザー。この2人が揃ったヒンメルリッターは歴代最強とまで言われていた。
だが、それも過去の話。2年前の大規模空戦で敵襲……あの憎きフリッツ・バウアーの奇襲により共に撃墜された。
戦闘後地上で発見されたのは虫の息だったシュナイダー副師団長のみで、彼はロルフに指揮を引き継ぐように言い残して息を引き取った。ウィンザー師団長は今も死体が見つかっていない。当時はどこかで生存しているのではと考える者もいた。だが1か月後、戦場近くを流れていた川の下流で師団長の乗っていたグリフォンの死骸が上がった。このことで師団長も死んだものと結論づけられた。
(僕はあの2人程強くもないし、人望があるわけではない。果たしてこのままでいいのだろうか……)
2人がいない以上それが無意味な自問だとしても、ロルフは考えずにはいられなかった。
「……っ!」
「ん? どうした?」
不意にウェルナーが手に持つ資料を落とした。その顔を見ると……先程と打って変わって青ざめている。
「師団長……去年の秋ごろあった戦闘を覚えてらっしゃいますか?」
「秋……剣機が襲撃した時のことかい? あれは大変だった……」
「違います! その後です!」
急に大声を出した兵長に驚きながら、ロルフは記憶の糸を辿る。
「……そう言えば、残党狩りを行っていた時に墓荒らしがあったかな。わざわざあのフリッツがやってきて……」
その後の報告で、死体が一つ持ち去られたと聞いていた。ただ、墓がかなり荒れていたこともあってどの死体が持ち去られたかまでは特定されていなかった。
「あの墓には師団の関係者が葬られていました……シュナイダー副師団長も例外ではありません」
今度は、ロルフの方が青ざめる番だった。
帝国で多くみられる歪虚は暴食……ゾンビやスケルトンといった類の敵が多い。もし敵が、シュナイダー副師団長の死体を利用してその能力を再現した歪虚を作っていたとしたら……フリッツに匹敵する脅威となるのは明かだった。
●
帝国領南部のとある町。この町に向って歪虚の一団が進行しつつある。周辺を哨戒中だった第5師団員からそう連絡が入った。詳細を確認しようとた住人だったが、師団員からの連絡はそれ以降途絶えたきり。危険を感じた町の住人はすぐに依頼を出し、ハンターを集めた。
ハンターたちが町に到着してからしばらくして、町への入り口。その先にある森の中から歪虚の一団……6体ほどのスケルトンが現れた。
他から敵がくる様子も見られず、敵はこれだけだろうとハンターたちは戦闘準備を行う。
この時、目の良い者なら気付いたかもしれない。森から出てきたスケルトンたちの後ろにもう一体の歪虚がいることに。その歪虚は包帯で包まれた全身に甲冑を着込んだミイラ。その腕には長大なライフルを抱えており、森の中からこちらの様子を窺っていた。
解説
●目的
敵の殲滅。
●状況
PC達は町の住人からの依頼を受けてやってきたハンターとなる。
戦場は町の入口。街道が一本通っており、敵はその近くの森から現れてまっすぐ入り口を目指して直進してきている。
戦闘開始時PCと敵の間には大体200m以上の距離があり、一分もあれば敵集団は入り口にたどり着く。
●敵情報
・スケルトンブレイド×6
両手に2本の長剣を持つスケルトン。機動力と攻撃力に長け、常に2回攻撃を行う。
・???×1
長大なライフルを持つミイラ。ライフルの先端には銃剣が取り付けられている。
森の中から出てくる様子は無い。
※以下PL情報
●???に関する補足
射撃に特化した歪虚であり、戦闘開始時点で戦場の全域がこの敵の射程内に入っている。
スケルトンブレイドが全滅するか、一定のダメージを受けると撤退する。
敵の殲滅。
●状況
PC達は町の住人からの依頼を受けてやってきたハンターとなる。
戦場は町の入口。街道が一本通っており、敵はその近くの森から現れてまっすぐ入り口を目指して直進してきている。
戦闘開始時PCと敵の間には大体200m以上の距離があり、一分もあれば敵集団は入り口にたどり着く。
●敵情報
・スケルトンブレイド×6
両手に2本の長剣を持つスケルトン。機動力と攻撃力に長け、常に2回攻撃を行う。
・???×1
長大なライフルを持つミイラ。ライフルの先端には銃剣が取り付けられている。
森の中から出てくる様子は無い。
※以下PL情報
●???に関する補足
射撃に特化した歪虚であり、戦闘開始時点で戦場の全域がこの敵の射程内に入っている。
スケルトンブレイドが全滅するか、一定のダメージを受けると撤退する。
マスターより
お世話になっております、植田です。
見方によってはチートくさい歪虚ですが、チート具合で言ったらフリッツの方がよっぽどなので、大目に見て頂きたく思います。
それでは、皆様の参加お待ちいたしております。
見方によってはチートくさい歪虚ですが、チート具合で言ったらフリッツの方がよっぽどなので、大目に見て頂きたく思います。
それでは、皆様の参加お待ちいたしております。
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2015/06/23 17:31
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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相談卓 クドリャフカ(ka4594) 人間(リアルブルー)|17才|女性|猟撃士(イェーガー) |
最終発言 2015/06/15 06:31:23 |
|
![]() |
依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2015/06/12 15:02:52 |