ゲスト
(ka0000)
俺たちゃ沿岸警備隊
マスター:秋風落葉

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- やや難しい
- オプション
-
- 参加費
1,000
- 参加制限
- -
- 参加人数
- 4~8人
- サポート
- 0~0人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- 締切
- 2015/06/28 09:00
- 完成日
- 2015/07/04 13:12
みんなの思い出
思い出設定されたOMC商品がありません。
オープニング
●俺たちゃ沿岸警備隊
グラズヘイム王国南西部に位置するクオレマリナ地方。
港街ガンナ・エントラータが有名なこの地は、やはり海からの脅威にたびたびさらされてきた。ガンナ・エントラータほど大きな街であれば、常駐しているハンターたちも多くいようが、その庇護に与れない小さな街というものがいくつもある。
では、そのような小さな街の人々は、どのように海からの脅威から身を守っているのか?
答えは簡単だ。私兵を雇えばよい。
これは、とある小さな街の専属で雇われた男達の話だ。人は、彼らのことを沿岸警備隊と呼ぶ。
砂上で一斉に響く銃声。豪雨のように降り注ぐ銃弾を一身に受けた雑魔はもがき、波打ち際へと倒れた。この世との繋がりを絶たれ、消滅していく魔物。波が打ち寄せ、引いた後、そこには初めから何もなかったかのように、ひとかけらの痕跡も残ってはいなかった。
「雑魔の消滅を確認しました!」
「よーし、作戦終了! 皆、ご苦労だったな!」
隊長の言葉に隊員達は銃を下ろす。
誇らしげな笑顔とともに、彼らは仲間同士でハイタッチした。集団の中央にいるのは警備隊の隊長。彼は全ての隊員と手を打ち合わせる。
「お前達は最高の仲間だ! それとこのハイパーライフル……最高の仲間と最高の銃、これらがあれば俺達は誰にも負けない!」
隊長の言葉に隊員達は拳を突き上げ、歓声をあげる。
ハイパーライフルとは、彼らに支給されている銃のことである。名付け親は警備隊の面々だ。
彼らと彼らの銃により、ここら一帯での雑魔の被害はほぼ抑えられてきたといっても過言ではない。
しかし、ある時海辺から上がってきた巨大な魔物により、その平和は打ち砕かれようとしていた……。
●恐怖の侵略者
無数の弾丸が跳ね返され、宙に舞う。夏の海にキラキラと輝くのは波しぶきではなく、弾かれた弾丸と薬莢であった。
視界を遮るものなど何もないはずの美しい砂浜に、今は小さな山が一つ生まれていた。彼らはその山に向かって間断なく射撃を行っている。
銃を構えているのはもちろん、領民の通報によりかけつけた沿岸警備隊の面々。今まで目にしたことのなかった敵に戸惑いはしたものの、彼らはすぐに攻撃を開始した。しかし……。
「隊長! ハイパーライフルが効きません!」
隊員はかすり傷すらつかない敵の堅牢さに悲鳴をあげた。
小さな山と見紛うばかりの敵はいわゆるヤドカリ型の巨大生物だ。おそらく雑魔であろう。今は身を伏せ、完全に貝殻の中に閉じこもっている。もちろん、背負う貝殻も巨大サイズであり、彼らの背丈の三倍以上ある。
「クッ……撃ち方やめ!」
隊長の命令に従い、隊員が射撃を中断すると、待ってましたとばかりに巨大なヤドカリは頭と脚を出して彼らへと駆け寄り、鋏を振るう。
「うわあ!!」
二人の隊員がまとめて吹き飛ばされ、砂浜に転がった。
「ボブ! ジョン! くそっ!!」
仲間を傷つけられた怒りをもって、再び一斉射撃を行う警備隊達。しかし、ヤドカリ雑魔は即座に伏せて貝の中に閉じこもる。
弾丸は全て、頑丈な殻に弾かれ無効化されてしまった。
「射撃は続けろ! その間に二人を!」
砂上でぐったりとしている二人の隊員は仲間達によって救助された。幸い息はある。
戦える警備隊の面々は雑魔が貝殻から顔や脚を出すのを狙ってトリガーを引くが、敵はその気配を察知し、すばやく身を隠してしまう。かといって攻撃の手を休めると、雑魔は素早く彼らに近寄り、大きな鋏を振るうのであった。
警備隊の中で動ける者が一人、また一人と減っていく。彼らは覚醒者ではなく、癒しの力を持つものはもちろんいなかった。このままでは全滅の危機である。
「……ハンターだ。ハンターに依頼するぞ」
隊長は無念そうに言葉を吐き出し、隊員達に撤退の指示を出した。
グラズヘイム王国南西部に位置するクオレマリナ地方。
港街ガンナ・エントラータが有名なこの地は、やはり海からの脅威にたびたびさらされてきた。ガンナ・エントラータほど大きな街であれば、常駐しているハンターたちも多くいようが、その庇護に与れない小さな街というものがいくつもある。
では、そのような小さな街の人々は、どのように海からの脅威から身を守っているのか?
答えは簡単だ。私兵を雇えばよい。
これは、とある小さな街の専属で雇われた男達の話だ。人は、彼らのことを沿岸警備隊と呼ぶ。
砂上で一斉に響く銃声。豪雨のように降り注ぐ銃弾を一身に受けた雑魔はもがき、波打ち際へと倒れた。この世との繋がりを絶たれ、消滅していく魔物。波が打ち寄せ、引いた後、そこには初めから何もなかったかのように、ひとかけらの痕跡も残ってはいなかった。
「雑魔の消滅を確認しました!」
「よーし、作戦終了! 皆、ご苦労だったな!」
隊長の言葉に隊員達は銃を下ろす。
誇らしげな笑顔とともに、彼らは仲間同士でハイタッチした。集団の中央にいるのは警備隊の隊長。彼は全ての隊員と手を打ち合わせる。
「お前達は最高の仲間だ! それとこのハイパーライフル……最高の仲間と最高の銃、これらがあれば俺達は誰にも負けない!」
隊長の言葉に隊員達は拳を突き上げ、歓声をあげる。
ハイパーライフルとは、彼らに支給されている銃のことである。名付け親は警備隊の面々だ。
彼らと彼らの銃により、ここら一帯での雑魔の被害はほぼ抑えられてきたといっても過言ではない。
しかし、ある時海辺から上がってきた巨大な魔物により、その平和は打ち砕かれようとしていた……。
●恐怖の侵略者
無数の弾丸が跳ね返され、宙に舞う。夏の海にキラキラと輝くのは波しぶきではなく、弾かれた弾丸と薬莢であった。
視界を遮るものなど何もないはずの美しい砂浜に、今は小さな山が一つ生まれていた。彼らはその山に向かって間断なく射撃を行っている。
銃を構えているのはもちろん、領民の通報によりかけつけた沿岸警備隊の面々。今まで目にしたことのなかった敵に戸惑いはしたものの、彼らはすぐに攻撃を開始した。しかし……。
「隊長! ハイパーライフルが効きません!」
隊員はかすり傷すらつかない敵の堅牢さに悲鳴をあげた。
小さな山と見紛うばかりの敵はいわゆるヤドカリ型の巨大生物だ。おそらく雑魔であろう。今は身を伏せ、完全に貝殻の中に閉じこもっている。もちろん、背負う貝殻も巨大サイズであり、彼らの背丈の三倍以上ある。
「クッ……撃ち方やめ!」
隊長の命令に従い、隊員が射撃を中断すると、待ってましたとばかりに巨大なヤドカリは頭と脚を出して彼らへと駆け寄り、鋏を振るう。
「うわあ!!」
二人の隊員がまとめて吹き飛ばされ、砂浜に転がった。
「ボブ! ジョン! くそっ!!」
仲間を傷つけられた怒りをもって、再び一斉射撃を行う警備隊達。しかし、ヤドカリ雑魔は即座に伏せて貝の中に閉じこもる。
弾丸は全て、頑丈な殻に弾かれ無効化されてしまった。
「射撃は続けろ! その間に二人を!」
砂上でぐったりとしている二人の隊員は仲間達によって救助された。幸い息はある。
戦える警備隊の面々は雑魔が貝殻から顔や脚を出すのを狙ってトリガーを引くが、敵はその気配を察知し、すばやく身を隠してしまう。かといって攻撃の手を休めると、雑魔は素早く彼らに近寄り、大きな鋏を振るうのであった。
警備隊の中で動ける者が一人、また一人と減っていく。彼らは覚醒者ではなく、癒しの力を持つものはもちろんいなかった。このままでは全滅の危機である。
「……ハンターだ。ハンターに依頼するぞ」
隊長は無念そうに言葉を吐き出し、隊員達に撤退の指示を出した。
リプレイ本文
●
渚で遠くを見つめる者がいた。ざああと波が打ち寄せ、彼の者の足元をそっと洗い流す。波のしぶきは夏の日差しでキラキラと輝き、寄せては返す波によって砂浜は洗われ、ひと時美しいグラーデションを作るのであった。
……これが美少女かなにかなら絵にもなったところだが、残念ながら波打ち際に佇んでいるのはヤドカリであった。しかも背負う貝殻の高さは5メートル以上はある巨大な、だ。
「遠くから眺める分には愛らしいのだけれども、ねぇ」
これが初任務となる鬼非鬼 ふー(ka5179)は遠目に見えるヤドカリ雑魔を見て呟いた。
「遠近感がおかしくなりそう」
ふーは汗を軽くぬぐう。夏場であることに加え、今、彼女の近くはとある理由で熱気に覆われていた。
「マンマ・ミーア! 沿岸警備隊の勇気(ハイパーライフル)を跳ね返す頑丈さっ! このでっかいヤドカリ、見た目以上にヤバいんじゃない!?」
超級まりお(ka0824)は敵であるヤドカリに対し称賛とも畏怖ともつかぬ悲鳴を漏らす。あのヤドカリがまとう貝殻によって、沿岸警備隊の持つ武器、通称ハイパーライフルの銃弾が全て跳ね返されたという話だ。今回の敵は並の防御力ではなさそうであった。
なお、そう言いながら、まりおはなぜか海水を鍋に集め、それにヒートソードをさしこんで熱していた。
「高熱を出すヒートソードってさー。短時間で熱湯を作るのにも便利だよね♪」
まりおは額に汗を滲ませつつも、嬉々として煮立ちつつある鍋の中を見下ろしていた。
夏の海辺だというのに、この場にいるのは水着の男女ではなく、フル武装のハンター男女八人である。もちろん、先の巨大ヤドカリを倒すために集められた者達だ。
なお、側には沿岸警備隊の面々もおり、こちらは男だけのメンバーである。
――なるべく陸に誘い込む形で戦いたい。
と提案したのはザレム・アズール(ka0878)。今、彼の手にはスコップが握られている。
「俺たちゃいったい何を作るんです?」
ザレムに手伝って欲しいことがあると言われ、やはりスコップを準備してきた沿岸警備隊の一人がザレムに尋ねた。
「落トシ穴……っていうかコカシ穴さ」
ヤドカリから離れた場所で、ヤドカリが見てない内に、ザレムはスコップを砂浜へと突き立て、砂をかきだした。
「ブービートラップね、手伝うわ」
ふーの手にも同じようにスコップが握られている。
手品が得意なメンバーがその技能を応用し、最後にカモフラージュを行う。砂浜に急造の落とし穴が出来上がった。
●
未だ海原を見続ける巨大ヤドカリの背後から、ハンター達がこっそりと忍び寄る。
「銃撃が効かんとか言う話であったな。相手をしたのは非覚醒者の部隊。となれば、魔法を試す価値はあろう。水生生物たるヤドカリが元なら……魔術的な属性は水かの?」
エルディラ(ka3982)はワンド「ソフィア」を構え、アースバレットを使う準備に入る。雑魔の属性が水なら、地属性であるこの魔法が有効打になるはずだ。
「まるで射的の的ね」
ふーも言葉と共に銃を構える。
ふーの猟銃、エルディラのアースバレット、ザレムの魔導拳銃「ペンタグラム」がほぼ同時に放たれ、巨大なヤドカリを背から撃つ。
各々の攻撃が貝殻に命中し、海の方を見ていたヤドカリは、巨体に似合わぬ動きで向きを変えた。どうやら少し痛かったらしい。実際、小さなヒビが貝殻に生まれていた。
「さあ、こっちだ!」
ザレムの誘いに乗るように、ヤドカリは脚を動かしてハンター達の方へとやってくる。巨体に似合わぬ素早さであった。防御力と機動力を兼ね備えたこの雑魔に、警備隊が対処できなかったのも頷ける。しかし、今回ヤドカリと対峙するのは警備隊の面々ではなくハンターだ。
「それじゃ、引き篭もりを家から引きずり出すとしようか」
イブリス・アリア(ka3359)は試作雷撃刀「ダークMASAMUNE」を手にそう呟く。迫る巨体は彼を狙って鋏を振るうものの、イブリスはその攻撃を余裕を持って回避した。
周囲を囲むハンター達。ヤドカリは次のターゲットを選びつつ……遠くで銃を構えている者の姿を見て反射的に身を伏せ、貝殻の中へと引っ込んだ。
「自慢の殻、どれくらい硬いか試してやるよ」
イブリスの雷撃刀による刺突が殻を襲う。彼の剣先は、警備隊の銃で貫けなかった外殻を見事に抉った。
「私のメイスはバイオレンスです」
『うさぎ聖導士』の二つ名を持つマリアン・ベヘーリト(ka3683)は、その名の通り全身をまるごとうさぎで覆っていた。夏の日差しの中、着ぐるみ内の暑さは相当なものだと予想されるが、マリアンの狼牙棒は的確に雑魔の貝殻を打ちすえる。
「しかしこう間近で見ると圧巻だね」
Holmes(ka3813)は目の前の巨大な山を見上げて呟いた。
(そういえば事前報告ではヤドカリの殻が硬すぎて、警備隊の銃も効果がなかったそうだね。ふむ、どこまで硬いのか少しばかり気になる所だ)
リアルブルーから流れ着いたある書物に感銘を受け、自らその名を名乗るようになったというドワーフの彼女。その小説の主人公が時折そうなるように、彼女の中も今、好奇心で満ち満ちている。
「という訳で、ちょっとした実験に付き合って貰おうか」
言葉と共に大鎌「グリムリーパー」を頭上に掲げるHolmes。相手が防御体勢に入るであろうことを推測し、あらかじめ筋力充填とコンバートソウルを己に使用していた。あとはクラッシュブロウで思い切り振りぬくのみだ。
「へへーん。その殻とやらがどんだけ固いか俺様ちゃんが試してやるじゃーん」
続いて突っ込んだのはバトルジャンキーのゾファル・G・初火(ka4407)である。
敵は雑魔であるし、おそらく食べられないとは解っているものの、故郷でのさざえのつぼ焼きの味などを思い出してよだれがこぼれそうになるのをこらえつつ、初火はギガースアックスを振るう。彼女のギガースアックスは本来片刃であるものを両刃にした、刃だけで300cmはあるという代物であった。彼女はこれを渾身の力で振り下ろす。
熱湯を作り終わったまりおも駆けつけ、試作光斬刀「MURASAMEブレイド」で斬撃を喰らわせた。
こうして、やわな雑魔ならおそらく十回は死んだであろうハンター達の暴力的な攻撃が巨大ヤドカリを襲った。しかし、貝殻にいくつか亀裂は入ったものの、まだまだヤドカリ雑魔は健在であった。暴風雨がおさまったことを知り、ヤドカリは頭を出すと即座に鋏で周囲をなぎ払う。
ヤドカリ雑魔の一薙ぎに巻き込まれたまりおはアクロバティックに大きくジャンプして見事に回避した。しかしゾファル、マリアンは避けきれず、痛烈な打撃をその身に受けてよろける。
各々の攻撃を終えたハンター達は、本来の計画通り、敵を落とし穴に誘導するために少しずつ後退しはじめる。とはいえ、ゾファルは自分の攻撃で殻にヒビが入ったことで闘争心に火がついたのか、ヤドカリの背中に再び斧を叩きつけていた。
落とし穴の向こうから射撃する者、前衛で敵をひきつけつつおびき寄せる者、背後から敵を攻撃し続ける者。巨大ヤドカリは誘導されていることにも気付かず、前進しつつ鋏を振るう。今度はHolmesがヤドカリの一撃を受けてしまった。しかし、彼女の動きは鈍らない。
少々時間はかかったものの、ハンター達の戦いが功を奏し、ついに巨大ヤドカリは砂浜に掘られた大きな穴にさしかかる。カモフラージュされている空洞部分を思い切り踏み抜いた。
ヤドカリは脚を取られ、背負う貝殻ごと傾いた。しかし、あくまで急造の落とし穴。ヤドカリは完全に倒れることはなく、ぎりぎりのところで踏ん張る。
「敵を完全に引っくり返すんだ!」
ザレムはスコップを手に、ヤドカリの殻を突く。
ふーもヤドカリの本体と砂の間にスコップを突っ込み、梃子の要領で浮かび上がらせようとする。さらには柄にのって全体重をかけたりもしてみた。
「重量不足かしら」
言葉通り、たしかに彼女は細身であった。まだまだヤドカリ雑魔は倒れない。そんな雑魔の殻に今度はロープがかかる。
「こう見えて、力には自信があるんだ。ただ大きいだけのヤドカリ程度には負けはしないさ」
そう言ってロープを引くのはHolmes。もちろん筋力充填とコンバートソウルは再使用済みである。イブリス、マリアンも一緒にロープを引っ張り、ヤドカリを引き倒すために尽力する。しかし、ヤドカリも倒されまいと粘る、粘る、粘る……。
(ならば我も一計を案じよう)
倒れそうで倒れない敵に素早く近づいたのはエルディラ。彼女は地の精霊の力を借り、アースウォールを用いて土の壁を作り出す。ちょうど、ヤドカリが脚をかけて踏ん張っている地点へと。
突然競りあがってきた土の壁に脚をすくわれ、とうとう巨大なヤドカリは彼らの落とし穴へと倒れこんだ。衝撃で大量の砂が舞い上がる。
「達磨さんが転んだわ」
とは鬼非鬼 ふーの言葉である。
あとは鋏に注意しつつタコ殴りにして終わりだ。なお、敵はヤドカリであってタコではない。イブリスはスラッシュエッジでその鋏を狙って切りつけた。
しかし雑魔も体勢は崩しているものの、脚と鋏を振り回してハンター達へと抵抗する。マリアンが再び敵の打撃を受けたが、ザレムが咄嗟に放った防御障壁がそれを緩和した。敵の攻撃を吸収した光のガラスは割れて、宙に輝く破片を振りまいた。
そこに駆け寄ってきたのはまりおだ。両手には、先ほどの鍋が握られている。中に入っているのはもちろん熱湯だ。
それで。
出来上がったあっつあつのお湯を。
ひっくり返ったヤドカリの貝の入り口から注ぎ込んだ。
「引きこもってりゃ無敵だなんて勘違いだよ?」
鬼のような所業を行ったまりおの目の前には、あまりの熱さについうっかりと頭と上半身を殻から出してしまったヤドカリがいた。
それを見たマリアンが武器を手に動く。
――棍棒は友達な事、体内マテリアルの流れを意識し、交叉法に基づき。
――体の下丹田(骨盤)で力と速。
――技の中丹田(肩甲骨操作し胴体動作を細分化)で技。
――心の上丹田(脳で感覚と精神管理)で読み。
――以上で心技体と成し過不足忌避。
マリアンが操る剛剣術。存分にマテリアルがのった狼牙棒が見事にヤドカリ雑魔の本体を撃つ。
ザレムのエレクトリックショックが雑魔の体を痺れさせ、ハンター達の斬撃がついに大きな鋏すらも切り飛ばす。
「殻も鋏も失って、次は何をする? さあ、歪虚の意地を見せてくれよ」
イブリスの挑発に、雑魔は残る脚を使ってハンターを狙った。しかし、それは果たせず、続く彼らの攻撃でヤドカリ雑魔は動かなくなったのであった。
●
倒した後に食べることが出来るのではないかという期待を込めて、じーっと見つめていたザレムの前で、残念ながらヤドカリ雑魔はその殻ごと消滅していった。
それを見て沿岸警備隊の面々が駆け寄ってくる。
「お疲れさまです! さすがハンターですね!」
まるで自分達が倒したかのような笑顔でハンター達をねぎらう警備隊。彼らはハンター達を憧憬の眼差しで見つめていた。
警備隊によるねぎらいがひと息つくと、マリアンは自分も含め、負傷者達へとヒールによる癒しの力を行使した。ヤドカリ雑魔の鋏の威力はかなりのもので、彼女の祈りを持ってしても全員の傷を完全に塞ぐことはかなわなかった。とはいえ、あとは時間が彼女達の傷を癒してくれるだろう。
イブリスは事が終わった浜辺でゆっくりと煙管をふかしている。先ほどの巨大ヤドカリのように、遠く水平線を見つめながら。
(面白い敵とはそこそこ戦ったし、次は強い敵とやりたいねぇ)
沿岸警備隊相手に無双した巨大ヤドカリも、彼にとっては強い敵とはいえなかったようだ。もちろん倒されたヤドカリに反論できるわけもない。
そんな彼の後ろでは、ハンター達と警備隊員がお互いに今後のことも含めた戦いについての意見を活発に交わしていた。
「転がした後は、槍とか長柄の武器で貫くのも有りかもな。起き上がり防止も狙えるしさ」
ザレムは身振り手振りと共に彼らへと教示する。ハンター達は、警備隊のような非覚醒者にも参考になるような戦い方を示すつもりで今回の作戦を行った。今後同じような敵が現れても、落とし穴に落とすことで敵の本体をむき出しにできるなら、警備隊のハイパーライフルでも十分対処は可能であろう。
ヤドカリをロープで絡めて引き倒したHolmesもその談義に加わっている。
「それと、あまり装備を過信しないようにね」
Holmesは付け加えた。隣でエルディラも頷く。
「ただ銃をぶっぱなしておるだけでは、この先も勝てぬ戦いを強いられることになりかねんぞ。かなわぬ敵が現れたから逃げるとあっては名が廃る。今後は策を練ることを考えよ」
痛いところをつかれた隊長は頭をかいた。
「そうですね。お恥ずかしい限りです……今回の戦いは参考になりました。覚醒者といえど力のみに頼らず、知略を駆使して戦う姿、感服いたしました」
ふーも自分なりのアドバイスを彼らへと行っている。
「それじゃ、海開きまで害虫駆除をお願いね」
「了解しました!」
ふーの言葉に元気に返事をする隊員。
なお、話し終わったふーはスコップを持って先ほどの穴に近づくと、せっせと地形を元に戻そうとしていた。
沿岸警備隊の面々はまだまだハンター達から戦いの知恵を吸収したいのか、彼らに熱心に質問を浴びせていた。実力は覚醒者には及ばないものの、その熱意だけは負けてはいない。
今回はハンター達の助力を借りることになったものの、警備隊は今までに多数の雑魔を仕留めている。もしまたヤドカリ雑魔が現れたとしても、きっと彼らなら撃退できるだろう。
「なに、いざとなればまた我らを呼ぶが良い。ほんに街を守る気があるなら、な」
エルディラは熱心な彼らに笑顔で応えた。
渚で遠くを見つめる者がいた。ざああと波が打ち寄せ、彼の者の足元をそっと洗い流す。波のしぶきは夏の日差しでキラキラと輝き、寄せては返す波によって砂浜は洗われ、ひと時美しいグラーデションを作るのであった。
……これが美少女かなにかなら絵にもなったところだが、残念ながら波打ち際に佇んでいるのはヤドカリであった。しかも背負う貝殻の高さは5メートル以上はある巨大な、だ。
「遠くから眺める分には愛らしいのだけれども、ねぇ」
これが初任務となる鬼非鬼 ふー(ka5179)は遠目に見えるヤドカリ雑魔を見て呟いた。
「遠近感がおかしくなりそう」
ふーは汗を軽くぬぐう。夏場であることに加え、今、彼女の近くはとある理由で熱気に覆われていた。
「マンマ・ミーア! 沿岸警備隊の勇気(ハイパーライフル)を跳ね返す頑丈さっ! このでっかいヤドカリ、見た目以上にヤバいんじゃない!?」
超級まりお(ka0824)は敵であるヤドカリに対し称賛とも畏怖ともつかぬ悲鳴を漏らす。あのヤドカリがまとう貝殻によって、沿岸警備隊の持つ武器、通称ハイパーライフルの銃弾が全て跳ね返されたという話だ。今回の敵は並の防御力ではなさそうであった。
なお、そう言いながら、まりおはなぜか海水を鍋に集め、それにヒートソードをさしこんで熱していた。
「高熱を出すヒートソードってさー。短時間で熱湯を作るのにも便利だよね♪」
まりおは額に汗を滲ませつつも、嬉々として煮立ちつつある鍋の中を見下ろしていた。
夏の海辺だというのに、この場にいるのは水着の男女ではなく、フル武装のハンター男女八人である。もちろん、先の巨大ヤドカリを倒すために集められた者達だ。
なお、側には沿岸警備隊の面々もおり、こちらは男だけのメンバーである。
――なるべく陸に誘い込む形で戦いたい。
と提案したのはザレム・アズール(ka0878)。今、彼の手にはスコップが握られている。
「俺たちゃいったい何を作るんです?」
ザレムに手伝って欲しいことがあると言われ、やはりスコップを準備してきた沿岸警備隊の一人がザレムに尋ねた。
「落トシ穴……っていうかコカシ穴さ」
ヤドカリから離れた場所で、ヤドカリが見てない内に、ザレムはスコップを砂浜へと突き立て、砂をかきだした。
「ブービートラップね、手伝うわ」
ふーの手にも同じようにスコップが握られている。
手品が得意なメンバーがその技能を応用し、最後にカモフラージュを行う。砂浜に急造の落とし穴が出来上がった。
●
未だ海原を見続ける巨大ヤドカリの背後から、ハンター達がこっそりと忍び寄る。
「銃撃が効かんとか言う話であったな。相手をしたのは非覚醒者の部隊。となれば、魔法を試す価値はあろう。水生生物たるヤドカリが元なら……魔術的な属性は水かの?」
エルディラ(ka3982)はワンド「ソフィア」を構え、アースバレットを使う準備に入る。雑魔の属性が水なら、地属性であるこの魔法が有効打になるはずだ。
「まるで射的の的ね」
ふーも言葉と共に銃を構える。
ふーの猟銃、エルディラのアースバレット、ザレムの魔導拳銃「ペンタグラム」がほぼ同時に放たれ、巨大なヤドカリを背から撃つ。
各々の攻撃が貝殻に命中し、海の方を見ていたヤドカリは、巨体に似合わぬ動きで向きを変えた。どうやら少し痛かったらしい。実際、小さなヒビが貝殻に生まれていた。
「さあ、こっちだ!」
ザレムの誘いに乗るように、ヤドカリは脚を動かしてハンター達の方へとやってくる。巨体に似合わぬ素早さであった。防御力と機動力を兼ね備えたこの雑魔に、警備隊が対処できなかったのも頷ける。しかし、今回ヤドカリと対峙するのは警備隊の面々ではなくハンターだ。
「それじゃ、引き篭もりを家から引きずり出すとしようか」
イブリス・アリア(ka3359)は試作雷撃刀「ダークMASAMUNE」を手にそう呟く。迫る巨体は彼を狙って鋏を振るうものの、イブリスはその攻撃を余裕を持って回避した。
周囲を囲むハンター達。ヤドカリは次のターゲットを選びつつ……遠くで銃を構えている者の姿を見て反射的に身を伏せ、貝殻の中へと引っ込んだ。
「自慢の殻、どれくらい硬いか試してやるよ」
イブリスの雷撃刀による刺突が殻を襲う。彼の剣先は、警備隊の銃で貫けなかった外殻を見事に抉った。
「私のメイスはバイオレンスです」
『うさぎ聖導士』の二つ名を持つマリアン・ベヘーリト(ka3683)は、その名の通り全身をまるごとうさぎで覆っていた。夏の日差しの中、着ぐるみ内の暑さは相当なものだと予想されるが、マリアンの狼牙棒は的確に雑魔の貝殻を打ちすえる。
「しかしこう間近で見ると圧巻だね」
Holmes(ka3813)は目の前の巨大な山を見上げて呟いた。
(そういえば事前報告ではヤドカリの殻が硬すぎて、警備隊の銃も効果がなかったそうだね。ふむ、どこまで硬いのか少しばかり気になる所だ)
リアルブルーから流れ着いたある書物に感銘を受け、自らその名を名乗るようになったというドワーフの彼女。その小説の主人公が時折そうなるように、彼女の中も今、好奇心で満ち満ちている。
「という訳で、ちょっとした実験に付き合って貰おうか」
言葉と共に大鎌「グリムリーパー」を頭上に掲げるHolmes。相手が防御体勢に入るであろうことを推測し、あらかじめ筋力充填とコンバートソウルを己に使用していた。あとはクラッシュブロウで思い切り振りぬくのみだ。
「へへーん。その殻とやらがどんだけ固いか俺様ちゃんが試してやるじゃーん」
続いて突っ込んだのはバトルジャンキーのゾファル・G・初火(ka4407)である。
敵は雑魔であるし、おそらく食べられないとは解っているものの、故郷でのさざえのつぼ焼きの味などを思い出してよだれがこぼれそうになるのをこらえつつ、初火はギガースアックスを振るう。彼女のギガースアックスは本来片刃であるものを両刃にした、刃だけで300cmはあるという代物であった。彼女はこれを渾身の力で振り下ろす。
熱湯を作り終わったまりおも駆けつけ、試作光斬刀「MURASAMEブレイド」で斬撃を喰らわせた。
こうして、やわな雑魔ならおそらく十回は死んだであろうハンター達の暴力的な攻撃が巨大ヤドカリを襲った。しかし、貝殻にいくつか亀裂は入ったものの、まだまだヤドカリ雑魔は健在であった。暴風雨がおさまったことを知り、ヤドカリは頭を出すと即座に鋏で周囲をなぎ払う。
ヤドカリ雑魔の一薙ぎに巻き込まれたまりおはアクロバティックに大きくジャンプして見事に回避した。しかしゾファル、マリアンは避けきれず、痛烈な打撃をその身に受けてよろける。
各々の攻撃を終えたハンター達は、本来の計画通り、敵を落とし穴に誘導するために少しずつ後退しはじめる。とはいえ、ゾファルは自分の攻撃で殻にヒビが入ったことで闘争心に火がついたのか、ヤドカリの背中に再び斧を叩きつけていた。
落とし穴の向こうから射撃する者、前衛で敵をひきつけつつおびき寄せる者、背後から敵を攻撃し続ける者。巨大ヤドカリは誘導されていることにも気付かず、前進しつつ鋏を振るう。今度はHolmesがヤドカリの一撃を受けてしまった。しかし、彼女の動きは鈍らない。
少々時間はかかったものの、ハンター達の戦いが功を奏し、ついに巨大ヤドカリは砂浜に掘られた大きな穴にさしかかる。カモフラージュされている空洞部分を思い切り踏み抜いた。
ヤドカリは脚を取られ、背負う貝殻ごと傾いた。しかし、あくまで急造の落とし穴。ヤドカリは完全に倒れることはなく、ぎりぎりのところで踏ん張る。
「敵を完全に引っくり返すんだ!」
ザレムはスコップを手に、ヤドカリの殻を突く。
ふーもヤドカリの本体と砂の間にスコップを突っ込み、梃子の要領で浮かび上がらせようとする。さらには柄にのって全体重をかけたりもしてみた。
「重量不足かしら」
言葉通り、たしかに彼女は細身であった。まだまだヤドカリ雑魔は倒れない。そんな雑魔の殻に今度はロープがかかる。
「こう見えて、力には自信があるんだ。ただ大きいだけのヤドカリ程度には負けはしないさ」
そう言ってロープを引くのはHolmes。もちろん筋力充填とコンバートソウルは再使用済みである。イブリス、マリアンも一緒にロープを引っ張り、ヤドカリを引き倒すために尽力する。しかし、ヤドカリも倒されまいと粘る、粘る、粘る……。
(ならば我も一計を案じよう)
倒れそうで倒れない敵に素早く近づいたのはエルディラ。彼女は地の精霊の力を借り、アースウォールを用いて土の壁を作り出す。ちょうど、ヤドカリが脚をかけて踏ん張っている地点へと。
突然競りあがってきた土の壁に脚をすくわれ、とうとう巨大なヤドカリは彼らの落とし穴へと倒れこんだ。衝撃で大量の砂が舞い上がる。
「達磨さんが転んだわ」
とは鬼非鬼 ふーの言葉である。
あとは鋏に注意しつつタコ殴りにして終わりだ。なお、敵はヤドカリであってタコではない。イブリスはスラッシュエッジでその鋏を狙って切りつけた。
しかし雑魔も体勢は崩しているものの、脚と鋏を振り回してハンター達へと抵抗する。マリアンが再び敵の打撃を受けたが、ザレムが咄嗟に放った防御障壁がそれを緩和した。敵の攻撃を吸収した光のガラスは割れて、宙に輝く破片を振りまいた。
そこに駆け寄ってきたのはまりおだ。両手には、先ほどの鍋が握られている。中に入っているのはもちろん熱湯だ。
それで。
出来上がったあっつあつのお湯を。
ひっくり返ったヤドカリの貝の入り口から注ぎ込んだ。
「引きこもってりゃ無敵だなんて勘違いだよ?」
鬼のような所業を行ったまりおの目の前には、あまりの熱さについうっかりと頭と上半身を殻から出してしまったヤドカリがいた。
それを見たマリアンが武器を手に動く。
――棍棒は友達な事、体内マテリアルの流れを意識し、交叉法に基づき。
――体の下丹田(骨盤)で力と速。
――技の中丹田(肩甲骨操作し胴体動作を細分化)で技。
――心の上丹田(脳で感覚と精神管理)で読み。
――以上で心技体と成し過不足忌避。
マリアンが操る剛剣術。存分にマテリアルがのった狼牙棒が見事にヤドカリ雑魔の本体を撃つ。
ザレムのエレクトリックショックが雑魔の体を痺れさせ、ハンター達の斬撃がついに大きな鋏すらも切り飛ばす。
「殻も鋏も失って、次は何をする? さあ、歪虚の意地を見せてくれよ」
イブリスの挑発に、雑魔は残る脚を使ってハンターを狙った。しかし、それは果たせず、続く彼らの攻撃でヤドカリ雑魔は動かなくなったのであった。
●
倒した後に食べることが出来るのではないかという期待を込めて、じーっと見つめていたザレムの前で、残念ながらヤドカリ雑魔はその殻ごと消滅していった。
それを見て沿岸警備隊の面々が駆け寄ってくる。
「お疲れさまです! さすがハンターですね!」
まるで自分達が倒したかのような笑顔でハンター達をねぎらう警備隊。彼らはハンター達を憧憬の眼差しで見つめていた。
警備隊によるねぎらいがひと息つくと、マリアンは自分も含め、負傷者達へとヒールによる癒しの力を行使した。ヤドカリ雑魔の鋏の威力はかなりのもので、彼女の祈りを持ってしても全員の傷を完全に塞ぐことはかなわなかった。とはいえ、あとは時間が彼女達の傷を癒してくれるだろう。
イブリスは事が終わった浜辺でゆっくりと煙管をふかしている。先ほどの巨大ヤドカリのように、遠く水平線を見つめながら。
(面白い敵とはそこそこ戦ったし、次は強い敵とやりたいねぇ)
沿岸警備隊相手に無双した巨大ヤドカリも、彼にとっては強い敵とはいえなかったようだ。もちろん倒されたヤドカリに反論できるわけもない。
そんな彼の後ろでは、ハンター達と警備隊員がお互いに今後のことも含めた戦いについての意見を活発に交わしていた。
「転がした後は、槍とか長柄の武器で貫くのも有りかもな。起き上がり防止も狙えるしさ」
ザレムは身振り手振りと共に彼らへと教示する。ハンター達は、警備隊のような非覚醒者にも参考になるような戦い方を示すつもりで今回の作戦を行った。今後同じような敵が現れても、落とし穴に落とすことで敵の本体をむき出しにできるなら、警備隊のハイパーライフルでも十分対処は可能であろう。
ヤドカリをロープで絡めて引き倒したHolmesもその談義に加わっている。
「それと、あまり装備を過信しないようにね」
Holmesは付け加えた。隣でエルディラも頷く。
「ただ銃をぶっぱなしておるだけでは、この先も勝てぬ戦いを強いられることになりかねんぞ。かなわぬ敵が現れたから逃げるとあっては名が廃る。今後は策を練ることを考えよ」
痛いところをつかれた隊長は頭をかいた。
「そうですね。お恥ずかしい限りです……今回の戦いは参考になりました。覚醒者といえど力のみに頼らず、知略を駆使して戦う姿、感服いたしました」
ふーも自分なりのアドバイスを彼らへと行っている。
「それじゃ、海開きまで害虫駆除をお願いね」
「了解しました!」
ふーの言葉に元気に返事をする隊員。
なお、話し終わったふーはスコップを持って先ほどの穴に近づくと、せっせと地形を元に戻そうとしていた。
沿岸警備隊の面々はまだまだハンター達から戦いの知恵を吸収したいのか、彼らに熱心に質問を浴びせていた。実力は覚醒者には及ばないものの、その熱意だけは負けてはいない。
今回はハンター達の助力を借りることになったものの、警備隊は今までに多数の雑魔を仕留めている。もしまたヤドカリ雑魔が現れたとしても、きっと彼らなら撃退できるだろう。
「なに、いざとなればまた我らを呼ぶが良い。ほんに街を守る気があるなら、な」
エルディラは熱心な彼らに笑顔で応えた。
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依頼相談掲示板 | |||
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2015/06/25 00:41:00 |
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相談卓 イブリス・アリア(ka3359) 人間(クリムゾンウェスト)|21才|男性|疾影士(ストライダー) |
最終発言 2015/06/27 23:20:35 |