ゲスト
(ka0000)
まいど! おおきに屋
マスター:水貴透子
- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 易しい
- オプション
-
- 参加費
- 1,000
- 参加制限
- -
- 参加人数
- 4~8人
- サポート
- 0~0人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- 締切
- 2014/07/21 07:30
- 完成日
- 2014/07/28 21:48
みんなの思い出
思い出設定されたOMC商品がありません。
オープニング
あなたの大切な荷物お預かり致します。
実績ゼロ、信用ゼロ、でも何とかなります。
配送屋・おおきに屋にお任せあれ!
※※※
「よーし! ようやく俺の旅立ちや!」
リヤカーをゴロゴロと引きながら、イルド・ザックは大きな声で叫ぶ。
彼は集落を雑魔に襲われ、一人で生きてきたが、今日から新たな人生を歩む事になった。
「せやけど、仕事がないんよなぁ……リヤカー磨いて気合入れとんのに」
まいど! おおきに屋とペイントがされたリヤカーを見ながら、イルドは深いため息を吐く。
「配送屋・おおきに屋でーす! 何でもどこでも運びまっせー! むしろ、仕事もらえへんとおまんま食えへんのや、誰か仕事プリィィィィズッ」
宣伝というには、あまりにも哀れすぎる言葉に、道行く人々が同情の眼差しを向けている。
……が、当の本人はアホの子のため哀れみの視線にすら気づいていない。
「あかん、広告代ケチったんがあかんかった……リヤカーもローンにしてあるっていうのに、このままじゃリヤカー代も払えへん……」
「開業祝いにリヤカー代の半分を酒代にしたんもあかんかった」
がっくりとうなだれながら、イルドはぶつぶつと大きな独り言を呟いている。
「おじさん、何でも届けてくれるの?」
「……『おにーさん』は何でも届けたるで? お嬢ちゃん、何か届けて欲しいもんがあるんか?」
「お兄ちゃんに手紙届けて欲しいの」
少女が差し出したのは、紙を二つに折りたたんだだけの手紙。
「初依頼が手紙かいな、もっと重要な仕事がどどーんと来てくれたらええんやけどなぁ……まぁ、でもおおきに屋の初依頼や、今回は手紙でも受けたるで! これ、誰に届けたらええんや?」
「天国にいるお兄ちゃん」
少女の言葉に、イルドはピシリと固まる。
(あかん、天国なんて俺の配送区域外やん……届けるためには、俺、死ななあかんやん!)
自分が天国に行くと信じきっているが、おそらくイルドは地獄行きである。
そのため、イルドが死んでも依頼は達成できないだろう。
「おにーちゃん、天国までは行かれへんなぁ……悪いけど、別な配送屋に――……」
イルドの言葉を聞き、少女は瞳いっぱいの涙をためて見つめてくる。
(あかんてー! これ、完全に俺が悪者やん! 俺、普通に行かれへんって言っただけやのに、何でこんな罪悪感に苛まれるん!?)
「……お兄ちゃんのお墓に、お手紙届けてほしいの。他の人に頼んでも、無駄だって言って引き受けてくれないから……」
少女はぼろぼろと涙をこぼしながら呟く。
「自分で届けたいけど、雑魔がいるから行けないの……でも、どうしてもお兄ちゃんにお手紙届けたいの」
「……墓、どこや」
イルドは深いため息を吐いた後、少女が持っていた手紙を取った。
「おおきに屋のイルド、この依頼受けたるわ。雑魔がなんぼのもんじゃい、雑魔が怖くて配送屋はやってられんわ!」
「ありがとう! おじさん……!」
※※※
少女の依頼を受けた後、イルドはハンターオフィスにやってきていた。
「だーれーかー! 俺を雑魔から守ってー!」
「雑魔に襲われたら、いたいけな一般人の俺なんかころっと死んでまう!」
「しかも雑魔なんて怖い! あかん、いくら俺でも雑魔の前でリヤカーごろごろ引かれへん!」
少女から預かった手紙を持ちながら、ハンター達を呼び止めるイルドの姿があった……。
実績ゼロ、信用ゼロ、でも何とかなります。
配送屋・おおきに屋にお任せあれ!
※※※
「よーし! ようやく俺の旅立ちや!」
リヤカーをゴロゴロと引きながら、イルド・ザックは大きな声で叫ぶ。
彼は集落を雑魔に襲われ、一人で生きてきたが、今日から新たな人生を歩む事になった。
「せやけど、仕事がないんよなぁ……リヤカー磨いて気合入れとんのに」
まいど! おおきに屋とペイントがされたリヤカーを見ながら、イルドは深いため息を吐く。
「配送屋・おおきに屋でーす! 何でもどこでも運びまっせー! むしろ、仕事もらえへんとおまんま食えへんのや、誰か仕事プリィィィィズッ」
宣伝というには、あまりにも哀れすぎる言葉に、道行く人々が同情の眼差しを向けている。
……が、当の本人はアホの子のため哀れみの視線にすら気づいていない。
「あかん、広告代ケチったんがあかんかった……リヤカーもローンにしてあるっていうのに、このままじゃリヤカー代も払えへん……」
「開業祝いにリヤカー代の半分を酒代にしたんもあかんかった」
がっくりとうなだれながら、イルドはぶつぶつと大きな独り言を呟いている。
「おじさん、何でも届けてくれるの?」
「……『おにーさん』は何でも届けたるで? お嬢ちゃん、何か届けて欲しいもんがあるんか?」
「お兄ちゃんに手紙届けて欲しいの」
少女が差し出したのは、紙を二つに折りたたんだだけの手紙。
「初依頼が手紙かいな、もっと重要な仕事がどどーんと来てくれたらええんやけどなぁ……まぁ、でもおおきに屋の初依頼や、今回は手紙でも受けたるで! これ、誰に届けたらええんや?」
「天国にいるお兄ちゃん」
少女の言葉に、イルドはピシリと固まる。
(あかん、天国なんて俺の配送区域外やん……届けるためには、俺、死ななあかんやん!)
自分が天国に行くと信じきっているが、おそらくイルドは地獄行きである。
そのため、イルドが死んでも依頼は達成できないだろう。
「おにーちゃん、天国までは行かれへんなぁ……悪いけど、別な配送屋に――……」
イルドの言葉を聞き、少女は瞳いっぱいの涙をためて見つめてくる。
(あかんてー! これ、完全に俺が悪者やん! 俺、普通に行かれへんって言っただけやのに、何でこんな罪悪感に苛まれるん!?)
「……お兄ちゃんのお墓に、お手紙届けてほしいの。他の人に頼んでも、無駄だって言って引き受けてくれないから……」
少女はぼろぼろと涙をこぼしながら呟く。
「自分で届けたいけど、雑魔がいるから行けないの……でも、どうしてもお兄ちゃんにお手紙届けたいの」
「……墓、どこや」
イルドは深いため息を吐いた後、少女が持っていた手紙を取った。
「おおきに屋のイルド、この依頼受けたるわ。雑魔がなんぼのもんじゃい、雑魔が怖くて配送屋はやってられんわ!」
「ありがとう! おじさん……!」
※※※
少女の依頼を受けた後、イルドはハンターオフィスにやってきていた。
「だーれーかー! 俺を雑魔から守ってー!」
「雑魔に襲われたら、いたいけな一般人の俺なんかころっと死んでまう!」
「しかも雑魔なんて怖い! あかん、いくら俺でも雑魔の前でリヤカーごろごろ引かれへん!」
少女から預かった手紙を持ちながら、ハンター達を呼び止めるイルドの姿があった……。
リプレイ本文
●おおきに屋に呼ばれし者達
「護衛依頼、ですか……? 別に構いませんけど、商隊の方ですよね? え、違う? 運び屋? 目的地は……お、お墓で荷物は手紙?」
メリエ・フリョーシカ(ka1991)はイルドに呼び止められ、護衛依頼を受ける事にしたのだが、何故か思っていたような依頼と違い、首を傾げる。
(しかも私で8人目とか仰っているし……大丈夫なのかな、この人……)
メリエは小さなため息を吐いた後「失礼」と呟き、ポーチからそろばんを取り出して今回の護衛料などをパチパチと弾き出す。
「目的地までの距離、危険度、護衛の相場、人数……えっと、大体これくらいになりますよ?」
「ふおっ!?」
イルドは提示された金額を見て、目玉が飛び出しそうなほど驚く――が、彼も男、一度引き受けた仕事を今さらなかった事には出来ない。
「姉ちゃん、このイルド様を見くびってもらったら困るで? このおおきに屋、例えどんな費用が掛かろうとも仕事をなかったことにはでけへんのや! ……はぁぁぁぁんっ!」
まるで滝のような涙を流しながら「姉ちゃん! 護衛頼んだからな!」とまるで負け犬のように去っていった。
そして数時間後。おおきに屋の護衛依頼を受けたハンター達が集まる。
「……事業を始めたばかりってお金がないんじゃないのかな、ハンターを雇うお金も馬鹿にならないだろうし。でもそういった事情を呑み込んでまで女の子の願いを叶えようって姿には好感が持てるかな?」
神原 菫(ka0193)が苦笑気味に呟く。
「はあうっ、なんといたいけな! 任せろ! 騎士とは守る者! 神聖騎士教則本にも、そのような心構えが大切だと書いてある!」
ラグナ・グラウシード(ka1029)は何やら怪しい本を取り出し、感激の涙を流しながらイルドに向かって叫んでいる。
「アンタ、随分とお人好しなんだな」
ラスティ(ka1400)はため息を吐きながら呆れたように呟く。
けど、彼自身、イルドのような性格の人間は嫌いではないらしく、薄く微笑んでいる。
(……誰かのために動けるっていうのは、こんな世の中、それだけっで才能なんだろうな)
ラスティは心の中で呟き、しっかりと手紙を持つイルドに好感を持つ事が出来た。
「イルドとやら、我からも依頼をして構わんかの?」
ルリリィミルム(ka2221)はにっこりと微笑みながら、イルドに問い掛ける。
「へ? 依頼? でも今はこの手紙を届けるんが最優先やし、後回しになるで?」
「少女の兄の墓まで、花の配達じゃ。なに、結局護衛でついていくのじゃから、駄目とは言わさんよ」
ルリリィミルムは微笑んだ後、持参してきていた花束をイルドに渡す。
「……分かった! この仕事、ばっちりやるさかい、安心してや!」
護衛依頼を頼んでいる側という事も忘れ、イルドは笑って花束を受け取る。ハンター達がいなければ『安心』という事すら出来なかったのを、お馬鹿な彼の頭では覚えきれないらしい。
その時、エヴァ・A・カルブンクルス(ka0029)が紙を見せてきた。
「ん?」
「イルドさん、リヤカー置いて行きましょう? 壊れてローンに泣きたくないのなら」
エヴァは声を発する事が出来ないため、伝えたい事を紙に書いて見せていた。
けれど――……。
「あかん! このリヤカーは俺の仕事道具や! どんな状況でも手放すなんてでけへん!」
「手放せと言っているわけではなく、壊れてしまう可能性があるんですよ? 壊れた物でもローンは残ります、それで泣く羽目になるかもしれないんです」
「こいつの相棒は俺や! 置いていくなんて盗まれたらどないしてくれるんや!」
「……」
親切心で言っているのに、とエヴァは心の中でため息を吐く。
「配送屋さんよ、依頼人のお兄ちゃんって奴の特徴とか聞いたか?」
セレナイト・アインツヴァイア(ka0900)が問い掛けると――……「全然!」とイルドは胸を張って答える。はっきり言って自慢にはならないし、仕事ならそれくらいやっておけ、と言いたくなる気もする。
「……戦いはあるのかな、ないとつまらないし早く雑魔現れてくれないかな」
フィオラ・カルネイト(ka1212)が呟くと、イルドがカッと目をかっぴらく。
「キミは何を言うとんのや! 雑魔なんて現れへん方がええに決まっとる! 雑魔は人を泣かせるもんや、現れたら……確実に俺が泣く!」
お前かよ、とハンター達は心の中でツッコミを入れながら、早く護衛任務を終わらせよう、と少女の兄の墓へと向かって出発した。
●死者
「一応お兄ちゃんの事を依頼人に聞いてきた、あんな風に想われてる兄貴ってのが、どんな奴なのか少し気になったからさ」
「おお~! あんな短時間でこれだけ調べられるん!? セレやん、すごいわー!」
「……セ、セレやん?」
聞き慣れぬあだ名にセレナイトは僅かに表情を引きつらせる。
「セレナイト、があんたの名前やろ? 俺、堅苦しいの苦手やねん、しゃーからセレやん」
(良く言えば親しみやすい、悪く言えば馴れ馴れしい……どっちで受け取るべきだ?)
そんなイルドとセレナイトのやり取りを見て、エヴァは父の姿を重ねていた。
(喋り方や性格が似てるせいかなー、なんかほっとする……おまけにへたれでお人好し。お父さんを思い出しちゃって放るに放っておけないよ……)
「ここからは作戦で決めた班で動く?」
神原が他のハンター達に問い掛ける。
今回のハンター達は偵察と護衛の2つの班を作る事にしていた。
護衛班・エヴァ、神原、ラグナ、フィオラ、ルリリィミルムの5名。
偵察班・セレナイト、ラスティ、メリエの3名。
偵察班は馬を借りて、先に目的地に近い場所まで進み、護衛班はイルドを連れて、後から来る――という作戦だ。
イルドがハンターならば他の作戦も立てられたが、あいにく戦う力のない一般人。護衛に人員を裂いて、確実な守りを作るしか出来ない。
「ロキ、行きますよ!」
愛馬のロキに騎乗して、メリエはセレナイト、ラスティとは別方向に進んでいく。
「さて、と」
見晴らしの良い場所だけど、どこに雑魔が現れるか分からないため、セレナイト、ラスティ、メリエは常に警戒しながら歩みを進めていく。
「見る限り、雑魔の姿はおろか獣一匹すら見かけないけどな……」
ここで弁当でも食ったら美味そうだ、なんて考えながらラスティは警戒を行う。
そして馬に乗って斥候部隊として駆けていたメリエも異変に気付く。
「……雑魔の目撃があった割には静かですね、もしかして退治された後でしょうか?」
それくらい周りは静かで、殺気などの気配も感じられなかった。
そうしてやがてイルドとハンター達は少女の兄の墓へと到着していた。
「なーんや、雑魔なんかおらへんやん! これなら俺1人で十分やったな!」
雑魔がいないと分かった途端、強きな態度を取るイルドに若干イラッとしたハンターもいるだろう。
「イルドとやら、如何して配送屋なんぞする気になったのかえ? もっと危険も少なく、手堅い仕事もあるじゃろうて」
(あ、それは私も聞きたいかも……イルドさん、へたれなのにどうして配送屋なんて……?)
ルリリィミルムの質問に、エヴァも心の中で呟く。
「……配送屋なら色んな所に行けるやろ、色んな情報が入るっておもたんや――ほら! 各地域の名物とか美味そうやん? もしかしたらタダで美味いモン食えるかなーなんて!」
イルドは明るく答えたけど、それが真意ではない事にハンター達は気づいた。
(……彼は彼なりに、何かの理由を持っているという事ね)
フィオラは心の中で呟く。
(ふぅん、ただのへたれってワケでもなさそうだな)
ラスティも心の中で呟いたが、それを言葉にする事はしなかった。
「さて、この手紙を墓に届ければ俺の仕事は終わりや! おおきに屋の初依頼完了!」
(――なんつーか、墓場って何かありそうで嫌だよな……)
セレナイトが心の中で呟いた時、妙な気配を感じてイルドを突き飛ばした。
「なんやなんや! おおきに屋が繁盛するんがそないに気に食わんの!?」
「馬鹿! お前のためを思ってやった事だろ!」
「俺のため!? 気持ちはありがたいねんけど、俺、ノーマルやねん」
「どんだけ捻じ曲げて俺の言葉を聞いてんだよ! 下! 下!」
セレナイトは武器を構え、イルドに必死に言葉を投げかける。
「下ぁ? 墓の下にあるんは、おにーちゃんの、し、た……ぎょおおっ! ちょお! 何! これ何! 手ぇ! 手ぇ出て来とるんやけどぉぉっ!」
「イルドさん! 下がって!」
神原がイルドを後方に下げ、ハンター達はそれぞれ戦闘態勢を取る。
ハンター達にとっては当たって欲しくなかった予感、それが目の前にある。
「ぬっ! 現れたな! 正直気持ち悪い!」
ラグナは武器を構えながら現れたゾンビに向かって言葉を投げかける。
「イルドさん、こちらに乗っていて下さい」
エヴァは自身の騎乗馬にイルドを乗せ、その前に立ちふさがりながら武器を構える。この人数だから最悪の事にはならないと思っているが、万が一の時には馬に乗せたイルドを逃がそうという考えを持っていた。
「俺のリヤカーァァァァッ! ローンがァァァァァッ!」
「あぁ、もう! リヤカーはちゃんと守るから! イルドさんはちょっと黙ってて!」
嘆き悲しむイルドに神原が話しかける。リヤカーは戦闘場所に残されているが、ハンター達が気を付ければリヤカーを壊す事なく戦う事も出来るだろう。
「……僕は手加減なんてしないよ、雑魔の正体が例え依頼人のお兄さんであってもね。醜悪なナニカになる前、ちゃんと解き放ってあげる」
神原は悲しそうに呟いて『ホーリーライト』を放つ。
「嫌な予感ばかり当たるっていうのも、少し悲しいけどな……!」
セレナイトは『ダガー』で応戦した後、すぐに距離を取り『重藤弓』に持ち変える。
「喰らえいッ! この私の剣の輝きを!」
イルドの近くに来た雑魔を、ラグナが身を挺して守り、そして攻撃を仕掛ける。
「雑魔が現れたら、思いきり倒すだけ……やっぱり、雑魔が現れてくれないと面白くないし」
フィオラは小さな声で呟き『スラッシュエッジ』を雑魔にお見舞いする。
「イルド、逃げるなよ? ここでアンタが逃げたら守れるものも守れなくなる」
「了解だ! 俺は何があってもここを動かへん! 逃げたら依頼を完了させられへんし!」
ガタガタと面白いくらいに足を震わせながら、ラスティに言葉を返す。
そんなイルドに感心しつつ『シルバーバレット』で雑魔を狙い撃つ。
「預かった手紙、肌身離さず持ってろよ」
雑魔を狙い撃ちながら、ラスティが小さな声で呟いた。
「……こんな事、依頼人のお嬢さんには言えませんね、残酷過ぎて……」
メリエは苦しそうに眉根を寄せた後に『フラジェルム』を構えた。
「イルドとやら、そなた……そこそこ肝が据わっておるようじゃの、依頼人の兄上が雑魔に成り下がっていると知り、表情1つ変えもせんとは…」
ルリリィミルムは少し驚いたように、イルドに話しかける。
「こないな時代に生きとれば、差はあるやろうけどそれなりに地獄を見とるやろ。酷い話やろうけど、俺にとっては驚くような地獄やなかったってわけや」
真っ直ぐ雑魔を見据えながらイルドが呟く。
イルドの護衛役のハンター達は、誰も言葉を返す者はいなかった。イルドの言葉は極端だけど、間違った事は言っていないと思ったから。
●おおきに屋の信用1、実績1
それから10分と経たないうちに、雑魔との決着はついた。
元々雑魔1匹に対して、集められたハンター達の能力が高かったせいもあり、戦闘は呆気なく終わりを告げる。
ルリリィミルムから預かった花束を墓に供え、ラグナも持参した花束を供える。
「イルドさん、貴方が無事だった事、お手紙をキチンと届けた事、依頼人の女の子に報告しに行って欲しいな、そうしたらあの子もきっと安心出来ると思うからさ!」
神原の言葉に「もちろんや! おおきに屋はアフターサービスまでばっちりやねん!」とイルドは笑って答えた。
(形見になりそうな物があれば良かったんだけどな、さすがにそれはないか……)
セレナイトは小さくため息を吐きながら心の中で呟く。形見があれば依頼人の女の子の支えになるかもしれない、と思っていたらしい。イルドよりも依頼人の事を考えているような気がするのは気のせいだろうか。
「よし! 帰りはこの私がゾンビについて語ってやろう! 元々ゾンビとか不可思議な力を持つ神という言葉から――!」
ラグナのうんちくトークが始まったが、それを聞いているのは数人のみだった。
(今回は弱すぎて面白くなかったな、どこかに私を楽しませてくれる雑魔はいないものか)
それぞれが任務終了でホッとしている中、フィオラは小さくため息を零していた。
「……天国、ね。死んじまった後の事なんてわかんねーけど、安らかにな」
ラスティは墓石を見下ろしながら呟く。
「世界を救うとか御大層な事は言わないが、折角なら『誰か』のために働きたいよな」
ラスティが漏らした言葉に「せやったらおおきに屋で働かへん!? 給料無しやけど!」とイルドが勧誘してきて「……給料払えるようになってから言ってくれ」と深いため息と共に言葉を返した。
「イルドさん、これで帳簿でも付けなさい。収支、出費、経費諸々、全部! ……ボランティアで商売は出来ませんよ?」
本部に帰還してから、メリエはイルドに家計簿と羽ペンを買って渡した。
「えぇ~、俺、めんどいの嫌いなんやけど……」
「それでよく商売をしようと思いましたね……まぁ、でも貴方の優しさは、イエスだった、と思いました――でも! 優しさで商売は出来ませんからね?」
飴と鞭を使い分けながら、メリエはイルドを諭す。
「まぁまぁ、それくらいにしてやってはどうじゃ。我もそろそろ祖母の墓参りに行きたくなったのじゃ、その時は手紙でも添えてみるかの……あぁ、またイルドに依頼するかもしれん、楽しみに待っておるといいのじゃ」
ルリリィミルムは楽しそうに笑いながら呟き「依頼待ってるからな!」とイルドは営業スマイルで対応する。
その時、エヴァが一枚の絵を差し出してくる。
「へ?」
「お客様にちゃんと届けましたよって証になればと思って。私の絵が証になるかは分からないけど……でも、これで実績1、信用1ね」
エヴァはにっこりと微笑んだ後、イルドの頬にキスをする。
「初仕事、お疲れ様でした」
その後、本部にはイルドの奇怪な声が響き渡ったとか――…。
END
「護衛依頼、ですか……? 別に構いませんけど、商隊の方ですよね? え、違う? 運び屋? 目的地は……お、お墓で荷物は手紙?」
メリエ・フリョーシカ(ka1991)はイルドに呼び止められ、護衛依頼を受ける事にしたのだが、何故か思っていたような依頼と違い、首を傾げる。
(しかも私で8人目とか仰っているし……大丈夫なのかな、この人……)
メリエは小さなため息を吐いた後「失礼」と呟き、ポーチからそろばんを取り出して今回の護衛料などをパチパチと弾き出す。
「目的地までの距離、危険度、護衛の相場、人数……えっと、大体これくらいになりますよ?」
「ふおっ!?」
イルドは提示された金額を見て、目玉が飛び出しそうなほど驚く――が、彼も男、一度引き受けた仕事を今さらなかった事には出来ない。
「姉ちゃん、このイルド様を見くびってもらったら困るで? このおおきに屋、例えどんな費用が掛かろうとも仕事をなかったことにはでけへんのや! ……はぁぁぁぁんっ!」
まるで滝のような涙を流しながら「姉ちゃん! 護衛頼んだからな!」とまるで負け犬のように去っていった。
そして数時間後。おおきに屋の護衛依頼を受けたハンター達が集まる。
「……事業を始めたばかりってお金がないんじゃないのかな、ハンターを雇うお金も馬鹿にならないだろうし。でもそういった事情を呑み込んでまで女の子の願いを叶えようって姿には好感が持てるかな?」
神原 菫(ka0193)が苦笑気味に呟く。
「はあうっ、なんといたいけな! 任せろ! 騎士とは守る者! 神聖騎士教則本にも、そのような心構えが大切だと書いてある!」
ラグナ・グラウシード(ka1029)は何やら怪しい本を取り出し、感激の涙を流しながらイルドに向かって叫んでいる。
「アンタ、随分とお人好しなんだな」
ラスティ(ka1400)はため息を吐きながら呆れたように呟く。
けど、彼自身、イルドのような性格の人間は嫌いではないらしく、薄く微笑んでいる。
(……誰かのために動けるっていうのは、こんな世の中、それだけっで才能なんだろうな)
ラスティは心の中で呟き、しっかりと手紙を持つイルドに好感を持つ事が出来た。
「イルドとやら、我からも依頼をして構わんかの?」
ルリリィミルム(ka2221)はにっこりと微笑みながら、イルドに問い掛ける。
「へ? 依頼? でも今はこの手紙を届けるんが最優先やし、後回しになるで?」
「少女の兄の墓まで、花の配達じゃ。なに、結局護衛でついていくのじゃから、駄目とは言わさんよ」
ルリリィミルムは微笑んだ後、持参してきていた花束をイルドに渡す。
「……分かった! この仕事、ばっちりやるさかい、安心してや!」
護衛依頼を頼んでいる側という事も忘れ、イルドは笑って花束を受け取る。ハンター達がいなければ『安心』という事すら出来なかったのを、お馬鹿な彼の頭では覚えきれないらしい。
その時、エヴァ・A・カルブンクルス(ka0029)が紙を見せてきた。
「ん?」
「イルドさん、リヤカー置いて行きましょう? 壊れてローンに泣きたくないのなら」
エヴァは声を発する事が出来ないため、伝えたい事を紙に書いて見せていた。
けれど――……。
「あかん! このリヤカーは俺の仕事道具や! どんな状況でも手放すなんてでけへん!」
「手放せと言っているわけではなく、壊れてしまう可能性があるんですよ? 壊れた物でもローンは残ります、それで泣く羽目になるかもしれないんです」
「こいつの相棒は俺や! 置いていくなんて盗まれたらどないしてくれるんや!」
「……」
親切心で言っているのに、とエヴァは心の中でため息を吐く。
「配送屋さんよ、依頼人のお兄ちゃんって奴の特徴とか聞いたか?」
セレナイト・アインツヴァイア(ka0900)が問い掛けると――……「全然!」とイルドは胸を張って答える。はっきり言って自慢にはならないし、仕事ならそれくらいやっておけ、と言いたくなる気もする。
「……戦いはあるのかな、ないとつまらないし早く雑魔現れてくれないかな」
フィオラ・カルネイト(ka1212)が呟くと、イルドがカッと目をかっぴらく。
「キミは何を言うとんのや! 雑魔なんて現れへん方がええに決まっとる! 雑魔は人を泣かせるもんや、現れたら……確実に俺が泣く!」
お前かよ、とハンター達は心の中でツッコミを入れながら、早く護衛任務を終わらせよう、と少女の兄の墓へと向かって出発した。
●死者
「一応お兄ちゃんの事を依頼人に聞いてきた、あんな風に想われてる兄貴ってのが、どんな奴なのか少し気になったからさ」
「おお~! あんな短時間でこれだけ調べられるん!? セレやん、すごいわー!」
「……セ、セレやん?」
聞き慣れぬあだ名にセレナイトは僅かに表情を引きつらせる。
「セレナイト、があんたの名前やろ? 俺、堅苦しいの苦手やねん、しゃーからセレやん」
(良く言えば親しみやすい、悪く言えば馴れ馴れしい……どっちで受け取るべきだ?)
そんなイルドとセレナイトのやり取りを見て、エヴァは父の姿を重ねていた。
(喋り方や性格が似てるせいかなー、なんかほっとする……おまけにへたれでお人好し。お父さんを思い出しちゃって放るに放っておけないよ……)
「ここからは作戦で決めた班で動く?」
神原が他のハンター達に問い掛ける。
今回のハンター達は偵察と護衛の2つの班を作る事にしていた。
護衛班・エヴァ、神原、ラグナ、フィオラ、ルリリィミルムの5名。
偵察班・セレナイト、ラスティ、メリエの3名。
偵察班は馬を借りて、先に目的地に近い場所まで進み、護衛班はイルドを連れて、後から来る――という作戦だ。
イルドがハンターならば他の作戦も立てられたが、あいにく戦う力のない一般人。護衛に人員を裂いて、確実な守りを作るしか出来ない。
「ロキ、行きますよ!」
愛馬のロキに騎乗して、メリエはセレナイト、ラスティとは別方向に進んでいく。
「さて、と」
見晴らしの良い場所だけど、どこに雑魔が現れるか分からないため、セレナイト、ラスティ、メリエは常に警戒しながら歩みを進めていく。
「見る限り、雑魔の姿はおろか獣一匹すら見かけないけどな……」
ここで弁当でも食ったら美味そうだ、なんて考えながらラスティは警戒を行う。
そして馬に乗って斥候部隊として駆けていたメリエも異変に気付く。
「……雑魔の目撃があった割には静かですね、もしかして退治された後でしょうか?」
それくらい周りは静かで、殺気などの気配も感じられなかった。
そうしてやがてイルドとハンター達は少女の兄の墓へと到着していた。
「なーんや、雑魔なんかおらへんやん! これなら俺1人で十分やったな!」
雑魔がいないと分かった途端、強きな態度を取るイルドに若干イラッとしたハンターもいるだろう。
「イルドとやら、如何して配送屋なんぞする気になったのかえ? もっと危険も少なく、手堅い仕事もあるじゃろうて」
(あ、それは私も聞きたいかも……イルドさん、へたれなのにどうして配送屋なんて……?)
ルリリィミルムの質問に、エヴァも心の中で呟く。
「……配送屋なら色んな所に行けるやろ、色んな情報が入るっておもたんや――ほら! 各地域の名物とか美味そうやん? もしかしたらタダで美味いモン食えるかなーなんて!」
イルドは明るく答えたけど、それが真意ではない事にハンター達は気づいた。
(……彼は彼なりに、何かの理由を持っているという事ね)
フィオラは心の中で呟く。
(ふぅん、ただのへたれってワケでもなさそうだな)
ラスティも心の中で呟いたが、それを言葉にする事はしなかった。
「さて、この手紙を墓に届ければ俺の仕事は終わりや! おおきに屋の初依頼完了!」
(――なんつーか、墓場って何かありそうで嫌だよな……)
セレナイトが心の中で呟いた時、妙な気配を感じてイルドを突き飛ばした。
「なんやなんや! おおきに屋が繁盛するんがそないに気に食わんの!?」
「馬鹿! お前のためを思ってやった事だろ!」
「俺のため!? 気持ちはありがたいねんけど、俺、ノーマルやねん」
「どんだけ捻じ曲げて俺の言葉を聞いてんだよ! 下! 下!」
セレナイトは武器を構え、イルドに必死に言葉を投げかける。
「下ぁ? 墓の下にあるんは、おにーちゃんの、し、た……ぎょおおっ! ちょお! 何! これ何! 手ぇ! 手ぇ出て来とるんやけどぉぉっ!」
「イルドさん! 下がって!」
神原がイルドを後方に下げ、ハンター達はそれぞれ戦闘態勢を取る。
ハンター達にとっては当たって欲しくなかった予感、それが目の前にある。
「ぬっ! 現れたな! 正直気持ち悪い!」
ラグナは武器を構えながら現れたゾンビに向かって言葉を投げかける。
「イルドさん、こちらに乗っていて下さい」
エヴァは自身の騎乗馬にイルドを乗せ、その前に立ちふさがりながら武器を構える。この人数だから最悪の事にはならないと思っているが、万が一の時には馬に乗せたイルドを逃がそうという考えを持っていた。
「俺のリヤカーァァァァッ! ローンがァァァァァッ!」
「あぁ、もう! リヤカーはちゃんと守るから! イルドさんはちょっと黙ってて!」
嘆き悲しむイルドに神原が話しかける。リヤカーは戦闘場所に残されているが、ハンター達が気を付ければリヤカーを壊す事なく戦う事も出来るだろう。
「……僕は手加減なんてしないよ、雑魔の正体が例え依頼人のお兄さんであってもね。醜悪なナニカになる前、ちゃんと解き放ってあげる」
神原は悲しそうに呟いて『ホーリーライト』を放つ。
「嫌な予感ばかり当たるっていうのも、少し悲しいけどな……!」
セレナイトは『ダガー』で応戦した後、すぐに距離を取り『重藤弓』に持ち変える。
「喰らえいッ! この私の剣の輝きを!」
イルドの近くに来た雑魔を、ラグナが身を挺して守り、そして攻撃を仕掛ける。
「雑魔が現れたら、思いきり倒すだけ……やっぱり、雑魔が現れてくれないと面白くないし」
フィオラは小さな声で呟き『スラッシュエッジ』を雑魔にお見舞いする。
「イルド、逃げるなよ? ここでアンタが逃げたら守れるものも守れなくなる」
「了解だ! 俺は何があってもここを動かへん! 逃げたら依頼を完了させられへんし!」
ガタガタと面白いくらいに足を震わせながら、ラスティに言葉を返す。
そんなイルドに感心しつつ『シルバーバレット』で雑魔を狙い撃つ。
「預かった手紙、肌身離さず持ってろよ」
雑魔を狙い撃ちながら、ラスティが小さな声で呟いた。
「……こんな事、依頼人のお嬢さんには言えませんね、残酷過ぎて……」
メリエは苦しそうに眉根を寄せた後に『フラジェルム』を構えた。
「イルドとやら、そなた……そこそこ肝が据わっておるようじゃの、依頼人の兄上が雑魔に成り下がっていると知り、表情1つ変えもせんとは…」
ルリリィミルムは少し驚いたように、イルドに話しかける。
「こないな時代に生きとれば、差はあるやろうけどそれなりに地獄を見とるやろ。酷い話やろうけど、俺にとっては驚くような地獄やなかったってわけや」
真っ直ぐ雑魔を見据えながらイルドが呟く。
イルドの護衛役のハンター達は、誰も言葉を返す者はいなかった。イルドの言葉は極端だけど、間違った事は言っていないと思ったから。
●おおきに屋の信用1、実績1
それから10分と経たないうちに、雑魔との決着はついた。
元々雑魔1匹に対して、集められたハンター達の能力が高かったせいもあり、戦闘は呆気なく終わりを告げる。
ルリリィミルムから預かった花束を墓に供え、ラグナも持参した花束を供える。
「イルドさん、貴方が無事だった事、お手紙をキチンと届けた事、依頼人の女の子に報告しに行って欲しいな、そうしたらあの子もきっと安心出来ると思うからさ!」
神原の言葉に「もちろんや! おおきに屋はアフターサービスまでばっちりやねん!」とイルドは笑って答えた。
(形見になりそうな物があれば良かったんだけどな、さすがにそれはないか……)
セレナイトは小さくため息を吐きながら心の中で呟く。形見があれば依頼人の女の子の支えになるかもしれない、と思っていたらしい。イルドよりも依頼人の事を考えているような気がするのは気のせいだろうか。
「よし! 帰りはこの私がゾンビについて語ってやろう! 元々ゾンビとか不可思議な力を持つ神という言葉から――!」
ラグナのうんちくトークが始まったが、それを聞いているのは数人のみだった。
(今回は弱すぎて面白くなかったな、どこかに私を楽しませてくれる雑魔はいないものか)
それぞれが任務終了でホッとしている中、フィオラは小さくため息を零していた。
「……天国、ね。死んじまった後の事なんてわかんねーけど、安らかにな」
ラスティは墓石を見下ろしながら呟く。
「世界を救うとか御大層な事は言わないが、折角なら『誰か』のために働きたいよな」
ラスティが漏らした言葉に「せやったらおおきに屋で働かへん!? 給料無しやけど!」とイルドが勧誘してきて「……給料払えるようになってから言ってくれ」と深いため息と共に言葉を返した。
「イルドさん、これで帳簿でも付けなさい。収支、出費、経費諸々、全部! ……ボランティアで商売は出来ませんよ?」
本部に帰還してから、メリエはイルドに家計簿と羽ペンを買って渡した。
「えぇ~、俺、めんどいの嫌いなんやけど……」
「それでよく商売をしようと思いましたね……まぁ、でも貴方の優しさは、イエスだった、と思いました――でも! 優しさで商売は出来ませんからね?」
飴と鞭を使い分けながら、メリエはイルドを諭す。
「まぁまぁ、それくらいにしてやってはどうじゃ。我もそろそろ祖母の墓参りに行きたくなったのじゃ、その時は手紙でも添えてみるかの……あぁ、またイルドに依頼するかもしれん、楽しみに待っておるといいのじゃ」
ルリリィミルムは楽しそうに笑いながら呟き「依頼待ってるからな!」とイルドは営業スマイルで対応する。
その時、エヴァが一枚の絵を差し出してくる。
「へ?」
「お客様にちゃんと届けましたよって証になればと思って。私の絵が証になるかは分からないけど……でも、これで実績1、信用1ね」
エヴァはにっこりと微笑んだ後、イルドの頬にキスをする。
「初仕事、お疲れ様でした」
その後、本部にはイルドの奇怪な声が響き渡ったとか――…。
END
依頼結果
依頼成功度 | 大成功 |
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面白かった! | 5人 |
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依頼相談掲示板 | |||
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作戦相談卓 ラスティ(ka1400) 人間(リアルブルー)|20才|男性|機導師(アルケミスト) |
最終発言 2014/07/21 01:11:16 |
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2014/07/18 08:00:41 |