【歌姫】誰も寝てはならぬ

マスター:cr

シナリオ形態
ショート
難易度
普通
オプション
参加費
1,000
参加制限
-
参加人数
4~6人
サポート
0~0人
マテリアルリンク
報酬
普通
相談期間
5日
締切
2015/07/27 07:30
完成日
2015/08/04 01:21

みんなの思い出

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オープニング


「カルディナーレさんにはぜひこの演目の方に出演していただきたいと……」
 ここは極彩色の街、ヴァリオスの一角にある超高級レストランの個室。
 数々の絢爛豪華な料理が並べられたテーブルの片側にはおしゃれに着飾った男性たちが、揉み手をしながらテーブルの向かい側に話しかけている。
 一方その向かい側には一人の女性が座っていた。年の頃なら20になるかならないか、見た目だけを見れば明らかに吊り合わない。それは彼女も同じだったのか、戸惑ったような声を上げる。
「あの……私なんかでいいんですか?」
「もちろんです! あなたに出演していただければもう成功間違いなし!」
 ずいずいと押していく相手に、そのまま押し切られるように肯定の頷きを返す彼女。それを見て男性たちは歓喜の声を上げていた。


 彼女、クリスティーヌ・カルディナーレ(kz0095)はオペラ歌手である。それもただのオペラ歌手ではない。先日、ヴァリオスが誇るベルカント大劇場で行われた公演、それに彼女はハンター達の尽力もあって代役として出演することに間に合い、見事プリマを務め上げた。そのステージは評論家達の激賞を受け、噂が噂を呼び、そして彼女はあっという間にスターへの階段を駆け上がっていた。つまりクリスは今クリムゾンウェストで最も熱い視線を浴びる歌手なのである。
 そんな彼女が出演する次回作はこうして決まった。早速稽古が始まる。本番に向けての日々。クリスはあっという間にスターに成ってしまった自分に戸惑いながらも、充実した日々を過ごしていた。
 しかしそんな時に、事件は起こったのである。


 ある日の稽古が終わった直後、クリスは汗を拭きながら自分に割り当てられた支度部屋に戻ってきていた。年が明けた頃はまだ彼女は駆け出しも駆け出し、その頃はこれより半分、いやそれよりも小さな部屋を複数人で使っていた。それが今やこの立場である。変われば変わる物だ、としみじみ思う。
「あれ? こんな所に人形なんてあったかしら……プレゼントなのかな……」
 そんな時だった。クリスは部屋に置かれた一体の人形に気づいた。稽古前に部屋に居た時には置かれていなかったはずだ。一体誰が置いたのだろうと疑問に思いつつ、思わず彼女は人形に手を伸ばす。
 それを受けたかのように、突然人形の首はポロリと転げ落ちた。突然のことに驚き、腰を抜かしてへたり込むクリス。そんな彼女の前に首はころころと転がっていく。そしてそこには一つのメッセージカードが入っていた。
 恐れながらも、カードを抜き出し広げて読むクリス。そこには
「クリスティーヌ・カルディナーレ女史へ。あなたはこの舞台に出演してはならぬ。もし出演すれば、きっとあなたには不幸が襲い掛かるだろう」
 そう書かれていた。そして彼女が読み終え、視線を人形の首にやったとき、それをわかっていたかのように人形の首は縦に真っ二つに割れたのであった。


 関係者達は最初はたちの悪いいたずらだろうと思っていた。しかしそうではなかった。ある時は小道具の槍が彼女に向かって倒れかかり、ある時は座ろうとした椅子が壊れ……確かに、カードに書かれていたとおり彼女には不幸が降りかかったのである。
 事態を重く見た関係者達はクリスのためにホテルを用意し、さらにハンターオフィスに護衛の依頼を出したのであった。無事本番を迎えられれば……クリスも関係者達もそう祈り続ける。
 その様子をあざ笑うかのように、誰もいないクリスの支度部屋に一つの声が響いた。
「だめじゃないか……僕の言うことを聞かずに舞台に出演するなんて……しかもハンター達を護衛に呼ぶなんて……でも大丈夫、クリス、キミはもう僕のものなんだからね」

リプレイ本文


「クリスさん久しぶり~。紹介するね、あたしのイレーヌお姉ちゃん。カッコイイでしょ? カッコイイでしょ? カッコ」
 とメルクーア(ka4005)がここまで言った所でゴツンと大きな音が鳴り響いた。
 それはイレーヌ(ka1372)が、メルクーアの頭にゲンコツを落とした音だった。二人は実の姉妹である。そんな二人の愉快なやり取りに、張り詰めていたクリスの心も少しは晴れたようだ。小さくクスクスと笑っていた。
「メル、油を売っている暇があったらやることをやるぞ」
「そうだね、前回頑張って護衛したんだから、クリスさんの邪魔なんて許さないのだ!」
 そんな中二人は劇場内を見まわり、小道具や飾りとして置かれていた剣、槍、斧といった武器になるものを全部まとめて片付けていく。クリスが代役のチャンスを得た時、頑張って彼女をヴァリオスまで運んだハンターの内の一人がメルである。自分たちの力が役に立って、クリスはチャンスを掴んだ。だからここでそれを無碍にするようなことは許せない。大好きな姉と一緒に依頼をこなせる喜びを感じつつ、メルはイレーヌと共に危険を呼びそうなものを全て片付ける。この後で勿論、ホテルでも同じことをする予定だ。
 勿論、彼女たちの本分はクリスの護衛である。危険なものを片付けるためにクリスの側を離れるようなことはしない。イレーヌはクリスの側にぴったりとくっつき、メルが先に進んで片付けや確認などを行っていく。部屋に入る際も、まずメルが先に入って安全を確認してから二人が入る。そんな風に姉妹による護衛はつつがなく進んでいった


 姉妹がクリスとともに支度室に入り、クリスが着替えを済ませて出てきた所で部屋の前には二人のハンターが居た。三日間の長丁場、交代制を敷いてハンター達は万全を期していた。その交代要員が彼らだった。
「ふう、やっぱり歌は難しいですね」
 そんなふうに言っているのは道化師の服装をしたハーレキン(ka3214)だ。彼のこの服装は伊達ではない。ハーレキンは実際に芸人としても活動をしている。
 護衛をすることになったハンター達の懸念は、本番でどうクリスを護衛するかであった。本番までは側について護ることができるが、舞台上にクリスが出てしまえばそうは行かない。そこでハーレキンが選んだのは舞台の関係者として参加する、というものだった。
 その結果がこれである。本物の道化師である彼を気に入った演出家の鶴の一声で、ハーレキンは端役ながら舞台に出演することになった。しかし、オペラの舞台に立つとなると歌う必要が出てくる。楽器はこなせるが、歌の訓練は受けていないハーレキン。というわけで、本番までの間護衛の合間を縫って彼には特訓が付けられることになったのだ。
「なかなか筋はいいと思いますよ」
 そんな特訓の様子を横目で見ていたクリスは、率直な感想を述べる。
「不幸……? ちげーよ。只の陰湿な妄想癖が売ってきた喧嘩だこんなもん。上等だ、その喧嘩買ってやるよ」
 一方、綾瀬 直人(ka4361)は脅迫状のカードを手に怒りを隠せなかった。いたずらにしては、やることが悪質すぎる、売られた喧嘩は買うまでだ。脅迫に使われた人形に「かかってこよ、チキン野郎」と書いた紙を貼り付け、支度室に転がして挑発する。
 強い決意で持って、こちらの護衛が始まる。稽古は終わり、クリスとハンター二人はホテルへ移動する。そんな中、ハンター達はクリスが少し震えていることに気づいた。やはり不安は隠せない。
「運なんざねーんだよ。……全部てめぇの意思で未来は決めんだ」
 不器用な言い方ながらも必死に励ます綾瀬。そして彼はクリスに、自分がつけていた首飾りを外して渡した。北に住むという白い熊の牙を用いた首飾り、これはお守りとして使われることがある。
 綾瀬の思いはクリスに伝わったようだ。首飾りを受け取り、クリスの表情は心なしか緩んだ様に見えた。


 しばらく時間が立ち、次の護衛要員に引き継ぎが行われる。
「舞台は成功させないとね!」
 そう努めて明るく振る舞いクリスに話しかけたのはリンカ・エルネージュ(ka1840)だ。彼女はお気楽な雰囲気だが意識は違う。予め調べて叩き込んだ、劇場とホテルの構造を反芻する。ここまでできることは完璧にこなしてきた。その上で、あえてこのような雰囲気で話しかけた。年の近い同性同士の二人。自分なら彼女にとっても話しやすいだろう。そうやって会話しつつクリスのことをリラックスさせようとしていた。
「そうだね、クリスさんを守って、犯人も捕まえてやろう!」
 そしてリンカの言葉に同意しているのはテンシ・アガート(ka0589)だ。彼の思いも同じ、少しでもクリスをリラックスさせられれば。しかし、頭の中ではもう一つのことを考えていた。
(犯人へと繋がる手がかりがあれば……物が壊れたり倒れたり……か、物体を操る能力でもあるのかも)
 今まで起こったことを思い出し、犯人の正体を考えるテンシ。推理を巡らしつつ、例え人影がなくても安心できないと身構えていた。


 護衛を初めて2日、幸い今まで、ハンター達を警戒してか襲撃は行われなかった。最初は緊張していたクリスも、ハンター達の隙のない護衛とリラックスさせるための尽力に、ようやくかつての日常を取り戻し始めた、そんな時だった。
 稽古を終えたクリスが、ハーレキンと共にホテルへ移動する。自分の部屋へ向かい入ろうとした時

 ガタッ

 何かが動く大きな音。一気に警戒態勢を高めたハンター達が見たものは、ただの飾りであったはずの鎧が一人手に動き出す姿だった。
「時間を稼いでくれ!」
 付いてきていた綾瀬がとっさにクリスを抱きかかえ、ハーレキンにそう一つ言い残して隣の部屋に飛び込む。ここは、彼が予めいざというときのために確保していたスペースだ。すぐに扉を閉め、籠城に入る綾瀬。
 一方ハーレキンは戸惑っていた。彼は人間的な敵を想像していたため、物々しい武器を持たなかった。しかしやるしか無い。すかさず懐からカードを取り出すと、それを指で弾いて投げる。一直線に飛んだカードは柔らかい木などなら突き刺さるだけの威力を持って鎧に飛ぶが、さすがに金属相手となると跳ね返される。そのまま鎧はハーレキンに向かって腕を振り下ろす。それを軽やかにバク宙でかわすハーレキン。そこをもう一度鎧が襲いかかったそのときだった。鎧はバランスを崩したようにひっくり帰る。
 そして倒れた鎧の向こうにはテンシが立っていた。手にはワイヤーウィップ。これにマテリアルを込め鎧へと放った一撃の結果だった。
「お待たせ!」
 テンシの耳にはトランシーバー。籠城した綾瀬がすかさず他のハンター達を呼んだ結果だった。
 しかし、襲撃はこれで終わらなかった。テンシが鎧を転がしたその時、廊下の反対側でもう一つの鎧が動いていた。それはハンター達ではなく、クリスの居る部屋の扉に飛びかかる。

 ガシャン!

 激しい音とともに一撃、それで扉の上の方が砕ける。空いた穴から覗く鎧の影。声にならない悲鳴を上げるクリス。そんなクリスを後ろ手に守る綾瀬。
 しかし鎧はお構いなしにもう一撃を扉に向かって攻撃を加える。だが、それは突如として鎧と扉の間に出現した壁によって妨げられた。役目を終えた壁は土塊へと変わり、バラバラと崩れ落ちる。
 その壁を生み出したのはリンカ。彼女の耳元にもトランシーバーが付いている。ハンター達の十分な備えが、突如の敵襲にも耐えられる体制を作っていた。
 魔術師であるが、寄らば斬るとばかりに剣を抜き構えるリンカ。そんなリンカには目もくれず、鎧は今度こそ扉を壊そうと腕を再び振り上げる。
 その時だった。耳をつんざくような雷鳴が鳴り響く。クリスの、綾瀬の目の前でバチバチッ! と閃光がほとばしる。そして、その光が晴れた時、そこには動きを完全に止めた鎧の姿があった。
 鎧の後ろにはメルの姿。彼女の電撃を纏ったパンチが、鎧の動きを止めていたのだった。

 一方、テンシが引き倒した鎧の方もむくむくと起き上がろうとする。テンシはもう一度引っ掛けたワイヤーを引っ張り、倒そうとするが彼の細腕で力比べとなると難しい物がある。
 その時、ハーレキンとテンシの間に黒い弾丸が飛んできた。影を押し固めたような、光を吸い込む漆黒のそれは鎧に衝突する。強い衝撃、そして再びバランスを崩し倒れる鎧。
 そこに居たのはイレーヌの姿だった。影の弾丸は彼女の放ったものだった。
 こうなれば勝負有り、あとは二つの鎧の動きを完全に止める。
 鎧の方は狙いが妨げられた訳だが、ハンター達には鎧に用事があった。つまり、このような算段を建てたのは誰かということ。綾瀬は早速鎧を分解し、中に誰か入っていないかを確かめようとする。しかし
「無駄だよ」
 テンシの鋭い聴覚は、その中に誰もいないという確信をもたらしていた。その言葉通り、中には何も存在しない。
 一方テンシはもうひとつの鎧を改め、何か仕掛けが施されていないかを確認する。しかしこちらも空振りに終わった。鎧をひとりでに動かすための手品の種は存在していなかった。何の仕掛けもない、という確証は、同時にテンシに胸の奥でちりちりと燻る予兆をもたらしていた。


 それからもハンター達は三交代制で本番まで護衛を行う。その甲斐あって、再びの襲撃は発生しなかった。そして時間は進み、いよいよ本番の幕が上がる時がやって来た。
 大きな緞帳が引き上げられ、スポットライトが舞台の中心に当たる。そこに立っていたのは道化師姿の少年、ハーレキンだった。彼は注目を浴びながら、三日間特訓してきた道化師の悲哀を歌った曲を歌い始める。その歌声は、一流の歌手と比べるとさすがに落ちるが、それでも舞台の邪魔はしないだけの技量を持った歌声であった。
 観客の注目を浴び、舞台を動きながらハーレキンは舞台に不審な点がないかを確かめる。視線を巡らせ、天井の方を向いた時そこに居たテンシと目が合った。

「まったく『オペラ座の怪人』そのものだな、次はシャンデリアでも降ってくんのか」
 最初にオフィスで状況の説明を受けた時、綾瀬はそう感想を漏らしていた。ぽかんとしていたクリムゾンウェスト側の人間に、綾瀬はその「オペラ座の怪人」という舞台のストーリーを説明する。クライマックスでヒロインを取られた怪人は、怒りの余りシャンデリアを舞台に目掛けて落とす。今回の事件はその物語に奇妙なまでに一致していた。だとすれば……確証はないが、最も恐ろしい襲撃であるところは皆の考えは同じだった。そこで綾瀬やメルは本番前に念入りに照明を精査、特にメルは万が一に備え、照明をロープでさらに天井に括りつけておいた。その上でテンシは天井裏に待機し、もしものときに備えていたのである。

 舞台で歌っていたハーレキンは、次に視線を観客席に向ける。客席の奥のほう、一番高いところではリンカが舞台全体に注目していた。この位置からなら劇場全体を視界に収め、何かがあった時に真っ先に気づくことができる。
 そしてリンカの下、観客席の前方では、観客に混じっているイレーヌが一人の観客の肩を叩き、劇場外に連れだしているのが見えた。彼女の役割はここから観客席に混じった不審な人物を見つけ出すこと。劇場全体を見られるリンカがマークし、密かにトランシーバーでイレーヌに伝える。イレーヌは静かにその相手に近づき、何か事をなす前に対処する。そういった連携を取っていた。
 まもなく、イレーヌが戻ってくる。どうも今回は空振りだったようだ。だが、止めるわけにはいかない。緊張感を張りつめらせ、リンカとイレーヌは観客席の警備に当たる。

 舞台上の歌はクライマックスに差しかかていた。大きな身振りを付け歌うハーレキン。視線は舞台脇に向く。そこにはハーレキンを心配そうに見つめるクリスと、その側に付き警戒に当たる綾瀬とメルが居た。ただ、クリスの心配は襲撃を受けるかも、という恐怖より、ハーレキンが上手く歌えるのか、といった方だったようだが。ともあれ、大きな失敗もなく歌い上げたハーレキンは舞台袖に下がる。そこに居た二人とクリスが彼を労う。
「運なんざねーんだよ。……全部てめぇの意思で未来は決めんだ。この公演も、喧嘩もぜってー勝つぞ」
 そして、場面転換の間綾瀬はクリスをそう、励ましていた。


 舞台は進む。舞台上の物語はいよいよクライマックスを迎えていたが、ハンター達は始まった時と変わっていなかった。警備というのは、出番が無ければそれでいい。何も起こらないことを祈るハンター達の視線を受けながら、クリスが舞台の中心へと進み出る。
 観客全ての視線を浴びクリスがソプラノボイスを響かせる。皆がうっとりと彼女の歌声に聴き入っていた時だった。
 天井裏のテンシは、その耳でクリスの歌声とは違う、かすかな金属音を聞いていた。どこから音が出ているのか、それを見分けそちらを向いた彼が眼にしたのは、照明を固定していた器具が勝手に外れていく様子だった。
 今から向かっても間に合わない。あっという間に照明が外れ、落下する。それはメルのかけたロープにより一度止まるが、すぐにロープはちぎれ再び落下を始める。しかし、そのわずかな時間がテンシにチャンスをもたらした。精霊を飛ばし照明を弾き飛ばすテンシ。そして舞台下側では、脇に構えていた綾瀬が突風を照明に吹き付け、さらにメルが防壁をクリスの上に覆いかぶさるように斜めに展開する。一瞬の連携で照明は舞台奥側へと消えていった。


 舞台は無事終わった。その裏で起こっていた大事件、そしてハンター達の功績を知るのはクリスのみ。それこそがハンター達の今回の成果を表していた。
「3日間お疲れ様」
 妹にそっけない態度を取っていたイレーヌだが、それは照れの裏返し。メルの頭を撫でてあげるイレーヌに、メルは無邪気に甘える。
「さて、飯でも喰い行くか。奢ってやるぞ」
 綾瀬は、舞台から降りてきたクリスの手を持ち、ハイタッチを教えつつ彼女の苦労を労っていた。それに明るい笑顔で答えるクリス。この笑顔を、ハンター達は守ったのだった。
 しかし、一人テンシは考えていた。照明が落ちた時、それは間違いなくクリスに当たらず前に落ちるようになっていた。そして何の仕掛けもなく物を動かす犯人。その能力と狙いは、クリスの頭の中に最悪の推測をもたらしていた。


 舞台が終わり誰一人居なくなったベルカント大劇場。その暗闇の中に、男の声が聞こえる。
「ああ、クリス。君はどうして僕の元から離れようとするんだい……でもクリス、君は僕から逃れられないないんだよ」
 男の高笑いが劇場中に鳴り響く。そして声が消えた後、そこには綾瀬が人形に付けた挑発の紙がビリビリに破かれ散らばっていた。

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MVP一覧

  • 遥かなる未来
    テンシ・アガートka0589
  • 歌姫を守りし者
    綾瀬 直人ka4361

重体一覧

参加者一覧

  • 遥かなる未来
    テンシ・アガート(ka0589
    人間(蒼)|18才|男性|霊闘士
  • 白嶺の慧眼
    イレーヌ(ka1372
    ドワーフ|10才|女性|聖導士
  • 青炎と銀氷の魔術師
    リンカ・エルネージュ(ka1840
    人間(紅)|17才|女性|魔術師
  • トランプマイスター
    ハーレキン(ka3214
    人間(紅)|10才|男性|疾影士
  • Pクレープ店員
    メルクーア(ka4005
    ドワーフ|10才|女性|機導師
  • 歌姫を守りし者
    綾瀬 直人(ka4361
    人間(蒼)|17才|男性|魔術師

サポート一覧

マテリアルリンク参加者一覧

依頼相談掲示板
アイコン 質問卓
綾瀬 直人(ka4361
人間(リアルブルー)|17才|男性|魔術師(マギステル)
最終発言
2015/07/23 12:28:24
アイコン 依頼前の挨拶スレッド
ミリア・クロスフィールド(kz0012
人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人
最終発言
2015/07/24 00:14:45
アイコン 相談卓
ハーレキン(ka3214
人間(クリムゾンウェスト)|10才|男性|疾影士(ストライダー)
最終発言
2015/07/26 22:36:30