ゲスト
(ka0000)
街角メルヘン~クレープ屋台
マスター:深夜真世

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- やや易しい
- オプション
-
- 参加費
1,000
- 参加制限
- -
- 参加人数
- 4~6人
- サポート
- 0~0人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 少なめ
- 相談期間
- 5日
- 締切
- 2015/08/10 19:00
- 完成日
- 2015/08/17 23:38
みんなの思い出
思い出設定されたOMC商品がありません。
オープニング
「閉店しちゃうんだ……」
「たまに、お母さんに買ってもらってたのにな……」
同盟領はヴァリオスの街角で、子供たちが口々にこぼしては寂しそうに何かを眺めています。
「まあ。長くあそこでやってらっしゃったのに」
道行くマダムも子供の視線を追い初めて気付き、残念そうにします。
そこには小さなクレープ屋台がありました。
遠くからでも目立つ、背の高い女性が店員さんのようですね。「本日限りで閉店します」の張り紙に気付いて購入するお客様のため、ならし棒を回しながらせっせとクレープを焼いています。
「生クリーム、切らしちゃっててごめんなさいね。今日はお客様が多くて」
「ええんじゃよ。ここのクレープは生地がええ。シンプルにジャムなんかで食べるのが一番じゃ」
そんな会話をしつつ、焼き上がったクレープを手渡しています。
おや。
受け取った客から代金を受け取った店員さんが固まりましたよ。
「す、すいません、お客さま。この金額は……」
どうやらクレープのお代どころではないほどの大金だったようで。
「ええんじゃよ。……甘党でもないのに通い詰めてたあの男性客と結婚するから、閉店するんじゃろ? それはその祝いじゃ」
「でも……」
「儲けが少なくなるのに生クリームを取り扱ってくれたり、良心的な価格で長くやってくれたお礼もある。本当に今までお疲れさま」
この言葉に店員さん、顔を赤らめて幸せそうにするのです。
「本当は、誰か継いでくれる人がいればいいんですが……」
時は夕方。
もう閉店の時間です。どうやら最後のお客様だったようですね。
「ここ、ほんの少し治安が……ね」
店仕舞いしつつ店員さんはつぶやき、「エル・クレープ」の看板を下ろします。店名のエルはラブの頭文字とかリップの頭文字とかではなく、背の高い店員さんのあだ名です。実は元ハンターさんだそうで、おかげでこの付近で騒ぎも少ないとのことです。
「それじゃの」
どうやらこの客、このあたりの顔役さんのようです。町のこれからの治安に少し、ため息。
「一応、引退するハンターさんがいないか、屋台を継いでくれないか声を掛けてみようかのぅ」
というわけで後日、ハンターオフィス。
「引退するハンターはいません!」
例の顔役から相談を受けた係員はきっぱりと言い切ります。だって、今は東方でえらいことになっていますからね。人員不足で、もしも引退したいハンターがいたとしてもそうは問屋が卸しません。
「逆に今は新人ハンターさんが増えてるくらいですからっ!」
でもそこはそれ、係員さんは優秀ですからおくびにも出さないのです。
「で、では新人ハンターさんに町内の警備を兼ねてクレープ屋台を……」
「本業としてならダメですが、短期ならいいでしょう」
係員、ちゃちゃっと話をまとめます。短期でやってみてそのうちはまって将来的に人員を取られるなんてことは避けなくては、という使命感があるようですね。
そして係員、その辺をぶらついていた新人ハンターの南那初華(kz0135)を発見しました。早速手招きします。
「ほへぇ、何~?」
「初華さん、これこれこういう事情なんですが、クレープを焼いてみませんか?」
係員、必死に初華に説明します。というか、説得に近いですね。係員としては最近評判がよく、素直で御しやすい初華を入れ込んでおきたいようです。
「うん、分かった。私、これでも小麦粉生地の薄焼きは得意なんだよ」
こちらの世界に飛ばされる前は広島風お好み焼きのバイト経験があるそうです。ちょっと違うけどまあ、飲食販売経験があるのは心強いですよね。
そんなこんなで、初華と一緒に街角のクレープ屋台をしてくれる人、もしくは街角でそれとなく警備してくれる人、求ム。
「たまに、お母さんに買ってもらってたのにな……」
同盟領はヴァリオスの街角で、子供たちが口々にこぼしては寂しそうに何かを眺めています。
「まあ。長くあそこでやってらっしゃったのに」
道行くマダムも子供の視線を追い初めて気付き、残念そうにします。
そこには小さなクレープ屋台がありました。
遠くからでも目立つ、背の高い女性が店員さんのようですね。「本日限りで閉店します」の張り紙に気付いて購入するお客様のため、ならし棒を回しながらせっせとクレープを焼いています。
「生クリーム、切らしちゃっててごめんなさいね。今日はお客様が多くて」
「ええんじゃよ。ここのクレープは生地がええ。シンプルにジャムなんかで食べるのが一番じゃ」
そんな会話をしつつ、焼き上がったクレープを手渡しています。
おや。
受け取った客から代金を受け取った店員さんが固まりましたよ。
「す、すいません、お客さま。この金額は……」
どうやらクレープのお代どころではないほどの大金だったようで。
「ええんじゃよ。……甘党でもないのに通い詰めてたあの男性客と結婚するから、閉店するんじゃろ? それはその祝いじゃ」
「でも……」
「儲けが少なくなるのに生クリームを取り扱ってくれたり、良心的な価格で長くやってくれたお礼もある。本当に今までお疲れさま」
この言葉に店員さん、顔を赤らめて幸せそうにするのです。
「本当は、誰か継いでくれる人がいればいいんですが……」
時は夕方。
もう閉店の時間です。どうやら最後のお客様だったようですね。
「ここ、ほんの少し治安が……ね」
店仕舞いしつつ店員さんはつぶやき、「エル・クレープ」の看板を下ろします。店名のエルはラブの頭文字とかリップの頭文字とかではなく、背の高い店員さんのあだ名です。実は元ハンターさんだそうで、おかげでこの付近で騒ぎも少ないとのことです。
「それじゃの」
どうやらこの客、このあたりの顔役さんのようです。町のこれからの治安に少し、ため息。
「一応、引退するハンターさんがいないか、屋台を継いでくれないか声を掛けてみようかのぅ」
というわけで後日、ハンターオフィス。
「引退するハンターはいません!」
例の顔役から相談を受けた係員はきっぱりと言い切ります。だって、今は東方でえらいことになっていますからね。人員不足で、もしも引退したいハンターがいたとしてもそうは問屋が卸しません。
「逆に今は新人ハンターさんが増えてるくらいですからっ!」
でもそこはそれ、係員さんは優秀ですからおくびにも出さないのです。
「で、では新人ハンターさんに町内の警備を兼ねてクレープ屋台を……」
「本業としてならダメですが、短期ならいいでしょう」
係員、ちゃちゃっと話をまとめます。短期でやってみてそのうちはまって将来的に人員を取られるなんてことは避けなくては、という使命感があるようですね。
そして係員、その辺をぶらついていた新人ハンターの南那初華(kz0135)を発見しました。早速手招きします。
「ほへぇ、何~?」
「初華さん、これこれこういう事情なんですが、クレープを焼いてみませんか?」
係員、必死に初華に説明します。というか、説得に近いですね。係員としては最近評判がよく、素直で御しやすい初華を入れ込んでおきたいようです。
「うん、分かった。私、これでも小麦粉生地の薄焼きは得意なんだよ」
こちらの世界に飛ばされる前は広島風お好み焼きのバイト経験があるそうです。ちょっと違うけどまあ、飲食販売経験があるのは心強いですよね。
そんなこんなで、初華と一緒に街角のクレープ屋台をしてくれる人、もしくは街角でそれとなく警備してくれる人、求ム。
リプレイ本文
●
ヴァリオスの街は午前中。
通りを行く人はみんな少し忙しそうです。
おや、通りの一角にあるスイーツ屋台「エル・クレープ」までも。
少し覗いてみましょう。
「ふんふん……きゃん!」
ぱしん、と手を叩かれた南那初華(kz0135)がクレープを焼く鉄板の前で身を縮めて涙目になっています。
「慣れてるからって我流でやっちゃダメ!」
どうやら引退するクレープ屋台のエルさんが焼き方を指導しているようです。初華が生地をすくったおたまの丸い底でくるっと広げたところで、思わず手が出たよう。
「……今の、確か広島風お好み焼きとかいう料理のやり方じゃったの」
横で見ていたレーヴェ・W・マルバス(ka0276)が呆れ気味につぶやきます。
「おたまじゃなく、こっちを使うんだね……」
エプロンと三角巾姿の雪継・紅葉(ka5188)はエルの使っていたT字型の棒を使い、均一に広げながら丸く形を整えます。
「そうそう、レーヴェさんも紅葉さんもいい感じです。初華さんのやり方だと厚さが不揃いになりますからね」
えぐえぐ悲しんでいる初華を背に、エルは二人の取り組む姿勢を褒めています。
「やり方大事。しっかり学んでおかないと……」
静かに微笑し見返す紅葉に、うんうんとエルは感心していますね。
「ほれ、初華もこれを使うといい。薄くうすーく。焦げないように」
「ううう……。薄くうすーく、焦げないように。……エルさんて先に手が出るタイプなのね」
「何か言いましたか?」
レーヴェと真世のやり取りに、ぐりんと振り返るエル。ただし、歌いながらちゃんとやってるので再び手が出ることはなかったですが。
「……この辺の治安が良くなるはずだね」
そんな様子に、リナリス・リーカノア(ka5126)がぽそり。
おっと。
エルさん、そんなリナリスに気付いてつかつか寄ってきましたよ?
「エプロン、しっかりつけてくださいね?」
ぎく。
「猫耳カチューシャも♪ 頑張るにゃん♪」
リナリス、慌てつつ素直に渡されたエプロンを身に着けます。……胸元が際どく露出したりおへその出たりするゴシックドレス姿だったから注意が入ったようで。
が、リナリス。むしろ上機嫌。
布面積の少ないドレスとエプロンの組み合わせが悪くなかったのだったり。
「ただいま~っ」
ここで、桃色の髪を元気よく躍らせて東雲 桃華(ka4914)が駆けて来ました。
「見て、このあたりの顔役さんに『営業許可書』をもらってきたわ。これでビラ配りもできるし、テラス席も少しなら用意できそう!」
きぱ、と言い放ちます。
「だから頑張ろう!」
「あたしはクレープを薄く焼く自信がないっ! だから水汲みやフルーツカット、接客なんかで頑張る」
同じくやって来たばかりのメルクーア(ka4005)、むんっ、と胸を張って頑張るポーズ。
さらのその背後から。
「皆に愛されるクレープが存亡の危機と聞いて駆けつけたわ。この命に代えてもこの街の宝を守るから安心して」
高瀬 未悠(ka3199)、戦場に立つ戦乙女のように登場!
が。
「このくらいでひっくり返す。うん、こうだね……」
鉄板で、紅葉たちが生地を裏返しています。焼き上がる甘い香りが漂います。
釣られて未悠、表情を緩ませてふらふらとそちらへ。
「ああ、天国に誘われそうなほど魅惑的な甘くていい香りだわ……」
うっとり歌うように言うのです。さっきまでのきりりとした表情はどこへやら。
「ねぇ、一口だけ味見してもいい?」
「あ。私も私も~」
「うん、お願いするね」
理性のふっとんだ未悠とこれに便乗した初華、紅葉に勧められ一口食べると、そろって頬に手を添えとろけるような至福の表情。
これに思わず皆が微笑みます。
「エルさん、結婚するんですよね? お相手はどんな方なんですか?」
作り方のメモ書きを要所に張り付けている最中、桃華がエルに聞いてみます。
「背は低いけど可愛いところのある、頼りがいのある人よ」
デレた様子に微笑した桃華、「さっきの未悠みたい」との言葉は飲み込みました。
「ふむ、生クリームを少し用意しておくか」
レーヴェはちゃかちゃかとクリームを泡立てています。何だかパワフルですが。
「ほへ、みんな何してるの?」
初華の問いには、三人が振り向きましたよ?
「カラメルソースを作って、保存のきくアーモンドやくるみ、レーズンも用意してるんだよ♪」
水と砂糖を煮詰めていたリナリスが振り返って言います。
「フルーツカット。今はやっぱり梨だよね~……え? これは……ブランデー」
メルクーアはちょっと秘密っぽくにっこり。お酒を何に使うのかは、今は内緒です。
「ポプリに……できる、かな?」
切った桃や梨の皮を手にした紅葉は乾燥させようと工夫します。
ここで未悠の声が響きます。
「ねえ、みんなこっちに注目してるわ。開店しましょう?」
通行人が期待の視線で見てますね。
「分かりました。それじゃ、頼みますね」
「お店は笑顔が大事よ、皆で頑張りましょう!」
エルさんが下がると、自然と桃華からそんな声が出るのです。
(エルさんにはなれないけど、エルさんのお店に恥じないようにやりきってみせるわ)
桃華の思いとともに、エル・クレープ、最後の臨時開店です。
●
「はい、ママレードジャムのクレープです」
桃華、注文のクレープを焼き上げにっこりと客に手渡します。
「ありがとう。ここ、毎日はやってないけど助かるわ」
「ありがとうございます」
毎日食べるものではないながら、期待されているのだなと客の声から感じるのです。
ここで初華からの声。
「桃華さん、生地を作るの間に合わないから時間掛かるって言ってね~」
「うん。初華、頑張って。……あちらのテーブルに座ってしばらくお待ちくださいね」
用意したテーブルがこんなところで必要になるとは、と思いつつ座って待ってもらいます。
「こりゃ大量に作り置きしておいた方がええの」
レーヴェ、出番だとばかりに荷車を持ってきます。そこへ樽を三つ、乗せました。
これを見て、全員が「え?」。
しばらくのち。
「……ホントに三つも」
「ドワーフなめるでないぞー」
呆れる初華。ふぃ~、と返って来たレーヴェが汗を拭っています。
とにかくまだ冷たい水の中に、仕込んだ生地や生クリームの入った容器を密閉して沈めておくのです。
とはいえ、最初に来たのはあらかじめ知っていた客です。
早かった客足が鈍ると、途端に来店数が落ち込みます。
「まずい……生地、作りすぎたかも」
初華、いい気になってドジを踏んだようです。水も温くなってたり。
「あたしが水汲みと一緒に呼び掛けて来るよ~」
「ああん、メルクーアさんお願い~」
というわけで、今度はメルクーアが水汲みに。
「エル・クレープ、臨時開店中~。新しい店長さんも探してるよ~」
これが目を引きました。背の高い女性がやってた屋台で、メルクーアのような背の低い女性が声を上げていたので知ってる人はびっくりしたようです。
その効果は店頭でも。
「ちゃっちゃな人も頑張ってるね。店長さん、見つかるといいな」
「ありがとうございます」
焼き上がったクレープを男性に手渡す桃華、出掛けたメルクーアの頑張りにしっかり気付くのです。
「あら?」
目敏い客は新メニューにも気付きます。
「こっちは生クリームとカラメルソースを使いスライスしたアーモンドをトッピングしたカラメルアーモンドクレープ、こっちはラムレーズンとクリームチーズのラムレーズンクリームチーズクレープ♪」
店番に立つリナリス、喜んで説明します。味はもちろん、保存性やコストを考え抜いている自信作ですからね。
「じゃ、カラメルアーモンド」
焼きたてを食べつつ立ち去る客ですが、「あら」と立ち止まった様子を見ていれば好評なのは分かります。足取りが軽やかになったのですから一目瞭然です。
おっと、今度は女性の二人連れです。
「いらっしゃいませ……ご注文は、何になさります、か?」
紅葉がかくりと会釈して接客。あれこれ悩んで決まったようです。
早速、紅葉とレーヴェが熱心に調理。
「お待たせさまじゃ」
「はい、どうぞ……。ゆっくりしていってください、ね」
にっこり笑顔の二人から受け取った客は……。
「わ。桃と梨が生クリームに囲まれてて可愛い~」
「こっちは梨の薄切りにジャムとチョコレートが踊ってるようできれい」
デコレーションしたコンポジットクレープも人気で、二人の客は食べさせっこしてきゃいきゃい盛り上がってます。
「食感が楽しい~。水気があるのも暑い日にいいし、しかもべしゃっとしないのね」
気付いてくれて紅葉は嬉しそう。
未悠、紅葉と交代します。
が、少しぎこちない様子。
「無理に笑ったら子供に泣かれてしまった事があるのよ……」
怖くない笑顔ができなかったことがあったようで、それを思い出して普段よりさらに瞳がマジになっています。
「試食したときのこと……思い出して」
微笑みかけて紅葉、下がります。
「はい、エルさん仕込みのクレープ、焼き上がりました」
この時、注文品を焼いた桃華がクレープを手渡してきました。焼きたての甘い香りが広がります。
「あ……。お待たせしたわ。一口食べたら幸せになれるクレープよ。すごく美味しいからまた食べに来てね」
くす、と思わず微笑する桃華。
それもそうですよね。未悠、甘い香りを感知したとたん、まるで我がことのように親身に丁寧に、そしてとびきりの笑顔で接客したのですから。
でも、屋台経営は楽しいことばかりではありません。
●
「おう」
なんだか怖そうなスキンヘッドの男性客がどかりと屋台のカウンターに肘をつきましたよ。
「誰の許可得てここで商売しよんなら?」
「ちゃんと許可は得てます」
び、と許可書を見せる桃華です。
「ここはエルの姉御の店だったところだ。紙ぺら一枚で納得できるか」
「ちょっと」
おっと。
店番の未悠が回り込んで前に来ました。顔は元に戻っています。迫力満点に詰め寄りましたよ。
「つべこべ言わずにこのクレープを食べてみて。食べればその素晴らしさがわかるわ」
「ふん」
男、素直にクレープを食べます。
そして……。
「なるほど。これなら姉御も喜ぶだろう」
満足そうに唸ると背を向けて立ち去るのです。
「あの人の手つき、クレープ食べ慣れてたね」
笑顔に戻る二人に、後ろで見ていた初華が呟くのでした。
店頭だけではなく、警備巡回に出たところでも。
「けっ。あの邪魔だった屋台がようやく閉店したと思ったのに」
「まあ、あの怖い姉御はいねぇんだ。これから追い出せば……」
店を遠くから見つつ、悪だくみを呟くならず者風の男性二人がいますね。
その時でした。
「よーぅニイチャン、ウチのシマに何か文句あるかいのぅ」
突然の声にはっとする二人。振り向く先には……。
「クレープみたいに傷口にバター塗りたくったろかい?」
レーヴェがいました!
いきなり超笑顔で振り向いた襟首をむんずと掴み、フレンドリーに話し掛けつつ鴉鍔のナイフを鞘ごとぴたぴた。ものすごい威圧感です。
「この……がっ!」
仲間を助けようと歯向かってきた男には、低い位置から肘鉄一閃。くの字に屈む男を、解放された男がかばいつつ背走。
「この世界の常識だ。『ハンターオフィスに喧嘩売るな』」
レーヴェ、仁王立ちで逃がします。
「そこのお兄さん、美味しいクレープがありますにゃん♪」
店ではリナリスが、にゃんこポーズで男性客に萌え萌えアピール。
「でも、甘いものはなぁ」
釣られたものの、困ってしまう男性客もいたり。
と、その時、ほのかにお酒の香りが。
「良かったらジャムにブランデーを加えますよ~。勿論、割増になりますけどね~」
店番のメルクーア、覚醒しておねだり目線で聞きました。
「へえっ。それなら試してみるか」
用意しておいたブランデー、こんなところで大活躍です。
「うまくいった!」
これに手応えを感じたメルクーア。果実のコンポートクレープを手に駆け出します。
「あ。メルクーアさん、どこ行くの?」
「でもまだまだ。もっともっと、とにかく元気に接客してお客さんを呼ぶわよ~」
喜びを全身で表すようにくるくる回りながら往来へ。
そしてクレープを千切っては道行く人に試食してもらうのです。背伸びしてお姉さんと、一緒の目線でちびっ子と、いろいろ会話も弾んでいるようですね。
「どうぞ、だよ……」
店頭では、クレープと一緒に紅葉が何かを渡しています。
「わあっ。ポプリ?」
誕生日だという若い娘客は、何か気付いて喜びます。
一方、テーブル席。
「恋愛に興味はないけれど、クレープが愛を深めている所を見ると幸せな気持ちになるわ」
未悠がテーブルを拭きながらにこにこ。背後で「はい、あ~ん」とか恋人客がラブラブです。
賑やかな場所にはならず者も寄ってきます。
「こちらへどうぞですにゃー♪ 今なら安眠サービス付きですにゃ♪」
そんな時は、リナリスが店の裏へ案内します。
「足が滑ったにゃー! お客さん大丈夫ですかにゃ! 今助けますにゃ!」
倒して介抱するふりして絞め技ギリギリ。難癖つけた客を懲らしめまくりですね
●
そんなこんなで日暮れ前。
屋台は好評のうちに店仕舞いです。
「すいません、一つください」
「あっ」
駆け込み客は、背の低い男性とエルでした。
「最後の客になりたかったのと……うん。疲れる閉店間際にこの味なら大丈夫」
エルは焼いてもらったクレープを味わい、合格を出します。彼もうんうん頷いてますね。
「本格的に店の名前を変えて……私からバトンタッチね」
ここで皆が手を止め戸惑います。
店名、どうしようと見交わす視線。
「ポルトボヌール、はどう?」
未悠が提案します。
「ほへ?」
「『幸せを運ぶもの』という意味だけど」
初華に聞かれて説明します。
「うーん。いいんだけど結構見掛ける店名、かな」
「はい……ボクからお祝い、だよ」
考え込むエルに紅葉が手製のポプリをプレゼント。
「それね」
エルの勧めで店名が決定しました。
「ポルトボヌールの頭文字で、ポプリの頭文字、ですね」
「桃華さんの髪の色に、メルクーアさんのプチ背丈、もね」
桃華の言葉ににっこりしてメルクーアの手を引くエル。
「発音したら笑顔になるから、これがいいよ!」
乗り気の初華の声に、提案した未悠も気に入ったようです。店名を口にして、自然な笑顔。
「店主はどうするかの?」
レーヴェ、店頭に張っていた『求、新店長。ハンター経験者歓迎』の紙をぴらぴらさせつつ聞きます。
「初華ちゃん、どうかなー?」
リナリスは期待を込めて初華を見ました。
が。
「そんなの、空いた時にみんながやればいいよ」
うん、と初華の声に頷くエル。「それじゃ、せーので……」と初華の音頭。
「みんなが店主、『Pクレープ』♪」
全員で声をそろえるのでした。
Pクレープ、気まぐれに開店です。
ヴァリオスの街は午前中。
通りを行く人はみんな少し忙しそうです。
おや、通りの一角にあるスイーツ屋台「エル・クレープ」までも。
少し覗いてみましょう。
「ふんふん……きゃん!」
ぱしん、と手を叩かれた南那初華(kz0135)がクレープを焼く鉄板の前で身を縮めて涙目になっています。
「慣れてるからって我流でやっちゃダメ!」
どうやら引退するクレープ屋台のエルさんが焼き方を指導しているようです。初華が生地をすくったおたまの丸い底でくるっと広げたところで、思わず手が出たよう。
「……今の、確か広島風お好み焼きとかいう料理のやり方じゃったの」
横で見ていたレーヴェ・W・マルバス(ka0276)が呆れ気味につぶやきます。
「おたまじゃなく、こっちを使うんだね……」
エプロンと三角巾姿の雪継・紅葉(ka5188)はエルの使っていたT字型の棒を使い、均一に広げながら丸く形を整えます。
「そうそう、レーヴェさんも紅葉さんもいい感じです。初華さんのやり方だと厚さが不揃いになりますからね」
えぐえぐ悲しんでいる初華を背に、エルは二人の取り組む姿勢を褒めています。
「やり方大事。しっかり学んでおかないと……」
静かに微笑し見返す紅葉に、うんうんとエルは感心していますね。
「ほれ、初華もこれを使うといい。薄くうすーく。焦げないように」
「ううう……。薄くうすーく、焦げないように。……エルさんて先に手が出るタイプなのね」
「何か言いましたか?」
レーヴェと真世のやり取りに、ぐりんと振り返るエル。ただし、歌いながらちゃんとやってるので再び手が出ることはなかったですが。
「……この辺の治安が良くなるはずだね」
そんな様子に、リナリス・リーカノア(ka5126)がぽそり。
おっと。
エルさん、そんなリナリスに気付いてつかつか寄ってきましたよ?
「エプロン、しっかりつけてくださいね?」
ぎく。
「猫耳カチューシャも♪ 頑張るにゃん♪」
リナリス、慌てつつ素直に渡されたエプロンを身に着けます。……胸元が際どく露出したりおへその出たりするゴシックドレス姿だったから注意が入ったようで。
が、リナリス。むしろ上機嫌。
布面積の少ないドレスとエプロンの組み合わせが悪くなかったのだったり。
「ただいま~っ」
ここで、桃色の髪を元気よく躍らせて東雲 桃華(ka4914)が駆けて来ました。
「見て、このあたりの顔役さんに『営業許可書』をもらってきたわ。これでビラ配りもできるし、テラス席も少しなら用意できそう!」
きぱ、と言い放ちます。
「だから頑張ろう!」
「あたしはクレープを薄く焼く自信がないっ! だから水汲みやフルーツカット、接客なんかで頑張る」
同じくやって来たばかりのメルクーア(ka4005)、むんっ、と胸を張って頑張るポーズ。
さらのその背後から。
「皆に愛されるクレープが存亡の危機と聞いて駆けつけたわ。この命に代えてもこの街の宝を守るから安心して」
高瀬 未悠(ka3199)、戦場に立つ戦乙女のように登場!
が。
「このくらいでひっくり返す。うん、こうだね……」
鉄板で、紅葉たちが生地を裏返しています。焼き上がる甘い香りが漂います。
釣られて未悠、表情を緩ませてふらふらとそちらへ。
「ああ、天国に誘われそうなほど魅惑的な甘くていい香りだわ……」
うっとり歌うように言うのです。さっきまでのきりりとした表情はどこへやら。
「ねぇ、一口だけ味見してもいい?」
「あ。私も私も~」
「うん、お願いするね」
理性のふっとんだ未悠とこれに便乗した初華、紅葉に勧められ一口食べると、そろって頬に手を添えとろけるような至福の表情。
これに思わず皆が微笑みます。
「エルさん、結婚するんですよね? お相手はどんな方なんですか?」
作り方のメモ書きを要所に張り付けている最中、桃華がエルに聞いてみます。
「背は低いけど可愛いところのある、頼りがいのある人よ」
デレた様子に微笑した桃華、「さっきの未悠みたい」との言葉は飲み込みました。
「ふむ、生クリームを少し用意しておくか」
レーヴェはちゃかちゃかとクリームを泡立てています。何だかパワフルですが。
「ほへ、みんな何してるの?」
初華の問いには、三人が振り向きましたよ?
「カラメルソースを作って、保存のきくアーモンドやくるみ、レーズンも用意してるんだよ♪」
水と砂糖を煮詰めていたリナリスが振り返って言います。
「フルーツカット。今はやっぱり梨だよね~……え? これは……ブランデー」
メルクーアはちょっと秘密っぽくにっこり。お酒を何に使うのかは、今は内緒です。
「ポプリに……できる、かな?」
切った桃や梨の皮を手にした紅葉は乾燥させようと工夫します。
ここで未悠の声が響きます。
「ねえ、みんなこっちに注目してるわ。開店しましょう?」
通行人が期待の視線で見てますね。
「分かりました。それじゃ、頼みますね」
「お店は笑顔が大事よ、皆で頑張りましょう!」
エルさんが下がると、自然と桃華からそんな声が出るのです。
(エルさんにはなれないけど、エルさんのお店に恥じないようにやりきってみせるわ)
桃華の思いとともに、エル・クレープ、最後の臨時開店です。
●
「はい、ママレードジャムのクレープです」
桃華、注文のクレープを焼き上げにっこりと客に手渡します。
「ありがとう。ここ、毎日はやってないけど助かるわ」
「ありがとうございます」
毎日食べるものではないながら、期待されているのだなと客の声から感じるのです。
ここで初華からの声。
「桃華さん、生地を作るの間に合わないから時間掛かるって言ってね~」
「うん。初華、頑張って。……あちらのテーブルに座ってしばらくお待ちくださいね」
用意したテーブルがこんなところで必要になるとは、と思いつつ座って待ってもらいます。
「こりゃ大量に作り置きしておいた方がええの」
レーヴェ、出番だとばかりに荷車を持ってきます。そこへ樽を三つ、乗せました。
これを見て、全員が「え?」。
しばらくのち。
「……ホントに三つも」
「ドワーフなめるでないぞー」
呆れる初華。ふぃ~、と返って来たレーヴェが汗を拭っています。
とにかくまだ冷たい水の中に、仕込んだ生地や生クリームの入った容器を密閉して沈めておくのです。
とはいえ、最初に来たのはあらかじめ知っていた客です。
早かった客足が鈍ると、途端に来店数が落ち込みます。
「まずい……生地、作りすぎたかも」
初華、いい気になってドジを踏んだようです。水も温くなってたり。
「あたしが水汲みと一緒に呼び掛けて来るよ~」
「ああん、メルクーアさんお願い~」
というわけで、今度はメルクーアが水汲みに。
「エル・クレープ、臨時開店中~。新しい店長さんも探してるよ~」
これが目を引きました。背の高い女性がやってた屋台で、メルクーアのような背の低い女性が声を上げていたので知ってる人はびっくりしたようです。
その効果は店頭でも。
「ちゃっちゃな人も頑張ってるね。店長さん、見つかるといいな」
「ありがとうございます」
焼き上がったクレープを男性に手渡す桃華、出掛けたメルクーアの頑張りにしっかり気付くのです。
「あら?」
目敏い客は新メニューにも気付きます。
「こっちは生クリームとカラメルソースを使いスライスしたアーモンドをトッピングしたカラメルアーモンドクレープ、こっちはラムレーズンとクリームチーズのラムレーズンクリームチーズクレープ♪」
店番に立つリナリス、喜んで説明します。味はもちろん、保存性やコストを考え抜いている自信作ですからね。
「じゃ、カラメルアーモンド」
焼きたてを食べつつ立ち去る客ですが、「あら」と立ち止まった様子を見ていれば好評なのは分かります。足取りが軽やかになったのですから一目瞭然です。
おっと、今度は女性の二人連れです。
「いらっしゃいませ……ご注文は、何になさります、か?」
紅葉がかくりと会釈して接客。あれこれ悩んで決まったようです。
早速、紅葉とレーヴェが熱心に調理。
「お待たせさまじゃ」
「はい、どうぞ……。ゆっくりしていってください、ね」
にっこり笑顔の二人から受け取った客は……。
「わ。桃と梨が生クリームに囲まれてて可愛い~」
「こっちは梨の薄切りにジャムとチョコレートが踊ってるようできれい」
デコレーションしたコンポジットクレープも人気で、二人の客は食べさせっこしてきゃいきゃい盛り上がってます。
「食感が楽しい~。水気があるのも暑い日にいいし、しかもべしゃっとしないのね」
気付いてくれて紅葉は嬉しそう。
未悠、紅葉と交代します。
が、少しぎこちない様子。
「無理に笑ったら子供に泣かれてしまった事があるのよ……」
怖くない笑顔ができなかったことがあったようで、それを思い出して普段よりさらに瞳がマジになっています。
「試食したときのこと……思い出して」
微笑みかけて紅葉、下がります。
「はい、エルさん仕込みのクレープ、焼き上がりました」
この時、注文品を焼いた桃華がクレープを手渡してきました。焼きたての甘い香りが広がります。
「あ……。お待たせしたわ。一口食べたら幸せになれるクレープよ。すごく美味しいからまた食べに来てね」
くす、と思わず微笑する桃華。
それもそうですよね。未悠、甘い香りを感知したとたん、まるで我がことのように親身に丁寧に、そしてとびきりの笑顔で接客したのですから。
でも、屋台経営は楽しいことばかりではありません。
●
「おう」
なんだか怖そうなスキンヘッドの男性客がどかりと屋台のカウンターに肘をつきましたよ。
「誰の許可得てここで商売しよんなら?」
「ちゃんと許可は得てます」
び、と許可書を見せる桃華です。
「ここはエルの姉御の店だったところだ。紙ぺら一枚で納得できるか」
「ちょっと」
おっと。
店番の未悠が回り込んで前に来ました。顔は元に戻っています。迫力満点に詰め寄りましたよ。
「つべこべ言わずにこのクレープを食べてみて。食べればその素晴らしさがわかるわ」
「ふん」
男、素直にクレープを食べます。
そして……。
「なるほど。これなら姉御も喜ぶだろう」
満足そうに唸ると背を向けて立ち去るのです。
「あの人の手つき、クレープ食べ慣れてたね」
笑顔に戻る二人に、後ろで見ていた初華が呟くのでした。
店頭だけではなく、警備巡回に出たところでも。
「けっ。あの邪魔だった屋台がようやく閉店したと思ったのに」
「まあ、あの怖い姉御はいねぇんだ。これから追い出せば……」
店を遠くから見つつ、悪だくみを呟くならず者風の男性二人がいますね。
その時でした。
「よーぅニイチャン、ウチのシマに何か文句あるかいのぅ」
突然の声にはっとする二人。振り向く先には……。
「クレープみたいに傷口にバター塗りたくったろかい?」
レーヴェがいました!
いきなり超笑顔で振り向いた襟首をむんずと掴み、フレンドリーに話し掛けつつ鴉鍔のナイフを鞘ごとぴたぴた。ものすごい威圧感です。
「この……がっ!」
仲間を助けようと歯向かってきた男には、低い位置から肘鉄一閃。くの字に屈む男を、解放された男がかばいつつ背走。
「この世界の常識だ。『ハンターオフィスに喧嘩売るな』」
レーヴェ、仁王立ちで逃がします。
「そこのお兄さん、美味しいクレープがありますにゃん♪」
店ではリナリスが、にゃんこポーズで男性客に萌え萌えアピール。
「でも、甘いものはなぁ」
釣られたものの、困ってしまう男性客もいたり。
と、その時、ほのかにお酒の香りが。
「良かったらジャムにブランデーを加えますよ~。勿論、割増になりますけどね~」
店番のメルクーア、覚醒しておねだり目線で聞きました。
「へえっ。それなら試してみるか」
用意しておいたブランデー、こんなところで大活躍です。
「うまくいった!」
これに手応えを感じたメルクーア。果実のコンポートクレープを手に駆け出します。
「あ。メルクーアさん、どこ行くの?」
「でもまだまだ。もっともっと、とにかく元気に接客してお客さんを呼ぶわよ~」
喜びを全身で表すようにくるくる回りながら往来へ。
そしてクレープを千切っては道行く人に試食してもらうのです。背伸びしてお姉さんと、一緒の目線でちびっ子と、いろいろ会話も弾んでいるようですね。
「どうぞ、だよ……」
店頭では、クレープと一緒に紅葉が何かを渡しています。
「わあっ。ポプリ?」
誕生日だという若い娘客は、何か気付いて喜びます。
一方、テーブル席。
「恋愛に興味はないけれど、クレープが愛を深めている所を見ると幸せな気持ちになるわ」
未悠がテーブルを拭きながらにこにこ。背後で「はい、あ~ん」とか恋人客がラブラブです。
賑やかな場所にはならず者も寄ってきます。
「こちらへどうぞですにゃー♪ 今なら安眠サービス付きですにゃ♪」
そんな時は、リナリスが店の裏へ案内します。
「足が滑ったにゃー! お客さん大丈夫ですかにゃ! 今助けますにゃ!」
倒して介抱するふりして絞め技ギリギリ。難癖つけた客を懲らしめまくりですね
●
そんなこんなで日暮れ前。
屋台は好評のうちに店仕舞いです。
「すいません、一つください」
「あっ」
駆け込み客は、背の低い男性とエルでした。
「最後の客になりたかったのと……うん。疲れる閉店間際にこの味なら大丈夫」
エルは焼いてもらったクレープを味わい、合格を出します。彼もうんうん頷いてますね。
「本格的に店の名前を変えて……私からバトンタッチね」
ここで皆が手を止め戸惑います。
店名、どうしようと見交わす視線。
「ポルトボヌール、はどう?」
未悠が提案します。
「ほへ?」
「『幸せを運ぶもの』という意味だけど」
初華に聞かれて説明します。
「うーん。いいんだけど結構見掛ける店名、かな」
「はい……ボクからお祝い、だよ」
考え込むエルに紅葉が手製のポプリをプレゼント。
「それね」
エルの勧めで店名が決定しました。
「ポルトボヌールの頭文字で、ポプリの頭文字、ですね」
「桃華さんの髪の色に、メルクーアさんのプチ背丈、もね」
桃華の言葉ににっこりしてメルクーアの手を引くエル。
「発音したら笑顔になるから、これがいいよ!」
乗り気の初華の声に、提案した未悠も気に入ったようです。店名を口にして、自然な笑顔。
「店主はどうするかの?」
レーヴェ、店頭に張っていた『求、新店長。ハンター経験者歓迎』の紙をぴらぴらさせつつ聞きます。
「初華ちゃん、どうかなー?」
リナリスは期待を込めて初華を見ました。
が。
「そんなの、空いた時にみんながやればいいよ」
うん、と初華の声に頷くエル。「それじゃ、せーので……」と初華の音頭。
「みんなが店主、『Pクレープ』♪」
全員で声をそろえるのでした。
Pクレープ、気まぐれに開店です。
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相談卓 メルクーア(ka4005) ドワーフ|10才|女性|機導師(アルケミスト) |
最終発言 2015/08/10 17:28:19 |
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2015/08/06 22:09:43 |