ゲスト
(ka0000)
街角メルヘン~クレープ屋台
マスター:深夜真世

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- やや易しい
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在6人 / 4~6人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 少なめ
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2015/08/10 19:00
- リプレイ完成予定
- 2015/08/19 19:00
オープニング
「閉店しちゃうんだ……」
「たまに、お母さんに買ってもらってたのにな……」
同盟領はヴァリオスの街角で、子供たちが口々にこぼしては寂しそうに何かを眺めています。
「まあ。長くあそこでやってらっしゃったのに」
道行くマダムも子供の視線を追い初めて気付き、残念そうにします。
そこには小さなクレープ屋台がありました。
遠くからでも目立つ、背の高い女性が店員さんのようですね。「本日限りで閉店します」の張り紙に気付いて購入するお客様のため、ならし棒を回しながらせっせとクレープを焼いています。
「生クリーム、切らしちゃっててごめんなさいね。今日はお客様が多くて」
「ええんじゃよ。ここのクレープは生地がええ。シンプルにジャムなんかで食べるのが一番じゃ」
そんな会話をしつつ、焼き上がったクレープを手渡しています。
おや。
受け取った客から代金を受け取った店員さんが固まりましたよ。
「す、すいません、お客さま。この金額は……」
どうやらクレープのお代どころではないほどの大金だったようで。
「ええんじゃよ。……甘党でもないのに通い詰めてたあの男性客と結婚するから、閉店するんじゃろ? それはその祝いじゃ」
「でも……」
「儲けが少なくなるのに生クリームを取り扱ってくれたり、良心的な価格で長くやってくれたお礼もある。本当に今までお疲れさま」
この言葉に店員さん、顔を赤らめて幸せそうにするのです。
「本当は、誰か継いでくれる人がいればいいんですが……」
時は夕方。
もう閉店の時間です。どうやら最後のお客様だったようですね。
「ここ、ほんの少し治安が……ね」
店仕舞いしつつ店員さんはつぶやき、「エル・クレープ」の看板を下ろします。店名のエルはラブの頭文字とかリップの頭文字とかではなく、背の高い店員さんのあだ名です。実は元ハンターさんだそうで、おかげでこの付近で騒ぎも少ないとのことです。
「それじゃの」
どうやらこの客、このあたりの顔役さんのようです。町のこれからの治安に少し、ため息。
「一応、引退するハンターさんがいないか、屋台を継いでくれないか声を掛けてみようかのぅ」
というわけで後日、ハンターオフィス。
「引退するハンターはいません!」
例の顔役から相談を受けた係員はきっぱりと言い切ります。だって、今は東方でえらいことになっていますからね。人員不足で、もしも引退したいハンターがいたとしてもそうは問屋が卸しません。
「逆に今は新人ハンターさんが増えてるくらいですからっ!」
でもそこはそれ、係員さんは優秀ですからおくびにも出さないのです。
「で、では新人ハンターさんに町内の警備を兼ねてクレープ屋台を……」
「本業としてならダメですが、短期ならいいでしょう」
係員、ちゃちゃっと話をまとめます。短期でやってみてそのうちはまって将来的に人員を取られるなんてことは避けなくては、という使命感があるようですね。
そして係員、その辺をぶらついていた新人ハンターの南那初華(kz0135)を発見しました。早速手招きします。
「ほへぇ、何~?」
「初華さん、これこれこういう事情なんですが、クレープを焼いてみませんか?」
係員、必死に初華に説明します。というか、説得に近いですね。係員としては最近評判がよく、素直で御しやすい初華を入れ込んでおきたいようです。
「うん、分かった。私、これでも小麦粉生地の薄焼きは得意なんだよ」
こちらの世界に飛ばされる前は広島風お好み焼きのバイト経験があるそうです。ちょっと違うけどまあ、飲食販売経験があるのは心強いですよね。
そんなこんなで、初華と一緒に街角のクレープ屋台をしてくれる人、もしくは街角でそれとなく警備してくれる人、求ム。
「たまに、お母さんに買ってもらってたのにな……」
同盟領はヴァリオスの街角で、子供たちが口々にこぼしては寂しそうに何かを眺めています。
「まあ。長くあそこでやってらっしゃったのに」
道行くマダムも子供の視線を追い初めて気付き、残念そうにします。
そこには小さなクレープ屋台がありました。
遠くからでも目立つ、背の高い女性が店員さんのようですね。「本日限りで閉店します」の張り紙に気付いて購入するお客様のため、ならし棒を回しながらせっせとクレープを焼いています。
「生クリーム、切らしちゃっててごめんなさいね。今日はお客様が多くて」
「ええんじゃよ。ここのクレープは生地がええ。シンプルにジャムなんかで食べるのが一番じゃ」
そんな会話をしつつ、焼き上がったクレープを手渡しています。
おや。
受け取った客から代金を受け取った店員さんが固まりましたよ。
「す、すいません、お客さま。この金額は……」
どうやらクレープのお代どころではないほどの大金だったようで。
「ええんじゃよ。……甘党でもないのに通い詰めてたあの男性客と結婚するから、閉店するんじゃろ? それはその祝いじゃ」
「でも……」
「儲けが少なくなるのに生クリームを取り扱ってくれたり、良心的な価格で長くやってくれたお礼もある。本当に今までお疲れさま」
この言葉に店員さん、顔を赤らめて幸せそうにするのです。
「本当は、誰か継いでくれる人がいればいいんですが……」
時は夕方。
もう閉店の時間です。どうやら最後のお客様だったようですね。
「ここ、ほんの少し治安が……ね」
店仕舞いしつつ店員さんはつぶやき、「エル・クレープ」の看板を下ろします。店名のエルはラブの頭文字とかリップの頭文字とかではなく、背の高い店員さんのあだ名です。実は元ハンターさんだそうで、おかげでこの付近で騒ぎも少ないとのことです。
「それじゃの」
どうやらこの客、このあたりの顔役さんのようです。町のこれからの治安に少し、ため息。
「一応、引退するハンターさんがいないか、屋台を継いでくれないか声を掛けてみようかのぅ」
というわけで後日、ハンターオフィス。
「引退するハンターはいません!」
例の顔役から相談を受けた係員はきっぱりと言い切ります。だって、今は東方でえらいことになっていますからね。人員不足で、もしも引退したいハンターがいたとしてもそうは問屋が卸しません。
「逆に今は新人ハンターさんが増えてるくらいですからっ!」
でもそこはそれ、係員さんは優秀ですからおくびにも出さないのです。
「で、では新人ハンターさんに町内の警備を兼ねてクレープ屋台を……」
「本業としてならダメですが、短期ならいいでしょう」
係員、ちゃちゃっと話をまとめます。短期でやってみてそのうちはまって将来的に人員を取られるなんてことは避けなくては、という使命感があるようですね。
そして係員、その辺をぶらついていた新人ハンターの南那初華(kz0135)を発見しました。早速手招きします。
「ほへぇ、何~?」
「初華さん、これこれこういう事情なんですが、クレープを焼いてみませんか?」
係員、必死に初華に説明します。というか、説得に近いですね。係員としては最近評判がよく、素直で御しやすい初華を入れ込んでおきたいようです。
「うん、分かった。私、これでも小麦粉生地の薄焼きは得意なんだよ」
こちらの世界に飛ばされる前は広島風お好み焼きのバイト経験があるそうです。ちょっと違うけどまあ、飲食販売経験があるのは心強いですよね。
そんなこんなで、初華と一緒に街角のクレープ屋台をしてくれる人、もしくは街角でそれとなく警備してくれる人、求ム。
解説
南那初華と一緒にクレープ屋台を一日営業してください。
開店前の午前中に、店仕舞いする元ハンターであるエルさんからクレープの焼き方を習い、午後からエルさん抜きで営業します。
場所は通りに面した広場となります。特にテーブルなど近くにありません。ベンチがあるくらいです。
クレープは、三角形に折り畳んで紙にくるんで販売します。価格は便宜上、特に明記しません。
が、生クリームを多く使用すると(手間も掛かるし)価格が高めになります。
ヴァリオスは比較的裕福な人が住んでいますが、それでも価格が上がると客足は鈍ります。激しく保存の利くジャムやチョコレートなどを使ったものは安価に提供できるでしょう。
メニューは新たに考えてもらっても問題ありませんが、上記に注意してください。
こちらの世界と違い冷蔵庫がなく、アイスクリームは扱うことはできません。また季節上、イチゴ(通常春に開花し実を結ぶ)はありません。逆に桃や梨、ブルーベリーなどが旬となります。
仕事として、生地や生クリームを低温管理するため定期的に近くの井戸から水を汲む必要があります。また、午後から元の店員がいなくなるためならず者がちょっかい出しにくる可能性があります。ご町内からの許可はあるので正当性を主張して追い払ってください。
元の店名が店員にちなんでついた名前なので変えた方がいいかもしれません。みなさんで新たな店名を考えてください。
店は様々な客が来るでしょう。例えばエルさんの経緯から恋愛にご利益があると勘違いした客が来るとか(
というわけで、交流をお楽しむといいかもしれません。
開店前の午前中に、店仕舞いする元ハンターであるエルさんからクレープの焼き方を習い、午後からエルさん抜きで営業します。
場所は通りに面した広場となります。特にテーブルなど近くにありません。ベンチがあるくらいです。
クレープは、三角形に折り畳んで紙にくるんで販売します。価格は便宜上、特に明記しません。
が、生クリームを多く使用すると(手間も掛かるし)価格が高めになります。
ヴァリオスは比較的裕福な人が住んでいますが、それでも価格が上がると客足は鈍ります。激しく保存の利くジャムやチョコレートなどを使ったものは安価に提供できるでしょう。
メニューは新たに考えてもらっても問題ありませんが、上記に注意してください。
こちらの世界と違い冷蔵庫がなく、アイスクリームは扱うことはできません。また季節上、イチゴ(通常春に開花し実を結ぶ)はありません。逆に桃や梨、ブルーベリーなどが旬となります。
仕事として、生地や生クリームを低温管理するため定期的に近くの井戸から水を汲む必要があります。また、午後から元の店員がいなくなるためならず者がちょっかい出しにくる可能性があります。ご町内からの許可はあるので正当性を主張して追い払ってください。
元の店名が店員にちなんでついた名前なので変えた方がいいかもしれません。みなさんで新たな店名を考えてください。
店は様々な客が来るでしょう。例えばエルさんの経緯から恋愛にご利益があると勘違いした客が来るとか(
というわけで、交流をお楽しむといいかもしれません。
マスターより
まだ寝ないなら今晩は。深夜真夜です。
何の為に戦うか迷う方に、この世界で守りたいと思うものを感じてもらいたいなというわけでこんな依頼を。街の人とクレープ販売を通して笑顔を交わしてください。もちろん、特技を生かして適度な客引きをしても大丈夫です。男性PCもぜひどうぞ。
リプレイはオープニングのようにですます調の柔らかい文体になります。
とりあえず初華に画像が付きました。初華はカントリー風メイド服な衣装で店員をするようですね。
では、街角メルヘンをお楽しみください。
何の為に戦うか迷う方に、この世界で守りたいと思うものを感じてもらいたいなというわけでこんな依頼を。街の人とクレープ販売を通して笑顔を交わしてください。もちろん、特技を生かして適度な客引きをしても大丈夫です。男性PCもぜひどうぞ。
リプレイはオープニングのようにですます調の柔らかい文体になります。
とりあえず初華に画像が付きました。初華はカントリー風メイド服な衣装で店員をするようですね。
では、街角メルヘンをお楽しみください。
関連NPC
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2015/08/17 23:38
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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相談卓 メルクーア(ka4005) ドワーフ|10才|女性|機導師(アルケミスト) |
最終発言 2015/08/10 17:28:19 |
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2015/08/06 22:09:43 |