ゲスト
(ka0000)
怪鳥に遭遇する?
マスター:狐野径

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- オプション
-
- 参加費
1,000
- 参加制限
- -
- 参加人数
- 4~6人
- サポート
- 0~0人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- 締切
- 2015/08/26 19:00
- 完成日
- 2015/09/10 13:20
みんなの思い出
思い出設定されたOMC商品がありません。
オープニング
●ぴぎゃああ
グラズヘイム王国の中央でも北寄り、東寄りの小さな町フォークベリー。街道も近くに通っているが素通りされる町。農業も盛んであり、交通の便がいいためなんとなく住まわる人もいる。
なんとなく住み着いたらしい魔術師に弟子のルゥルというエルフの女の子がいる。そのルゥルは魔術師になろうと必死に……いや、なんとなく勉強している。
遊んでいるのが日常なため……勉強している印象が誰にもなかった。
本日のルゥルは水筒に林の奥にある「アニマニュの泉」で水を汲んでみた。
ついこの間、近くにゴブリンが現れたため、一人では行ってはいけない所である。もちろん、ルゥルも例外ではなく、行ってはいけないところであった。
ルゥルが子どもでも、いっぱしの魔術師であるとか、百戦錬磨の戦士とか、かけっこは誰にも負けないとかいう特技があるなら、許されるかもしれない。
ルゥルの特技は一応魔法使えるかも、という程度。まだまだ勉強中。
それでも来たのには彼女なりに考えた結果。
ゴブリン退治に同行させてもらって、一人でじっとしていても成長はできないと悟ったのだった。
「そうです、ルゥルも目標を持つです」
まずは独りで泉で水を汲んで帰ろうと考えた。林の中は狐やイタチを遠目で見たくらいで、今のところ問題なかった。
ひぃぃぃうひょぉぉぉ……。
ルゥルはびくっと身を震わせる。
これまで聞いたことのない鳥の鳴き声であったからだ。
物悲しいような、他者を恨むような奇妙な声に心臓が締め付けられるような感覚が生まれた。
「ぴぎゃぁぁぁぁぁあああ」
ルゥルは悲鳴を上げて林を駆け抜けた。
どこから聞こえたか分からないけれど、奇妙な声は一度きりだったと思う。
得体のしれない何かがいるに違いなかった。
●うわーい
ルゥルはエクラ教の教会に駆け込んでマーク司祭に話すが、親身になってくれない。聞き間違いというありきたりな言葉と一人では行っちゃいけないと言う説教が加わる。
「ルゥルは変な声聞いたんですぅ!」
泣き始めたので、マークは折れた。
「明日、図書館に調べに行きましょう」
この一言は思わぬ効果をルゥルに与えた。
「わーい、アークエルス行くです」
素敵な笑顔で両手を挙げてルゥルは喜ぶ。
「……はい?」
誰もそこまでいくとは言わなかった。隣の町にある町営の小さい調べもののための所だったのだが。
まあ、転移門を使えば行けなくはないので、マークは予定を確認後一日付き合うことにした。
トラツグミではないかと調べた結果分かった。司書の力は素晴らしい。
ルゥルの家の周りに住んでいるような生き物ではない。
「リアルブルーの温かい所に住んでいる鳥ですね」
ルゥルは首をかしげる。
「でも、鵺という別称もあり、鵺はヨーカイでもあります」
妖怪と言えば、東方における憤怒の歪虚の異名。
「大変です! 私なんて頭からバリバリされてしまいます」
ルゥルはあわてた。
マークもそれは思った、本当に歪虚がいた場合、町や街道を行く人に被害がでるということにつながる。
トラツグミだった場合、どこかで捕まえて逃げたか逃がしたかということになる。鳥が気の毒だ、生態系が違う場所なのだから。
「ハンターに調査依頼を出しましょう」
中継地点のリゼリオでマークは提案する。
「それにしてもどうして怪鳥なんですか?」
ルゥルの質問に答える者はなかった。
頭はサル、胴は狸、尾は蛇、鳴き声はトラツグミという鵺。妖力を持った怪獣とも怪鳥とも記されていたのであった。
●Wヌエ
狭い籠から逃げたトラツグミは逃げた先の林で、季節が良かったこともあり何とか暮らしていた。
そんなある日、仲間の声がしたので行ってみた。
目の前にいるのは鳴き声が同じなのに化け物だった。
「ひーよー」
トラツグミはあわてて逃げた。
グラズヘイム王国の中央でも北寄り、東寄りの小さな町フォークベリー。街道も近くに通っているが素通りされる町。農業も盛んであり、交通の便がいいためなんとなく住まわる人もいる。
なんとなく住み着いたらしい魔術師に弟子のルゥルというエルフの女の子がいる。そのルゥルは魔術師になろうと必死に……いや、なんとなく勉強している。
遊んでいるのが日常なため……勉強している印象が誰にもなかった。
本日のルゥルは水筒に林の奥にある「アニマニュの泉」で水を汲んでみた。
ついこの間、近くにゴブリンが現れたため、一人では行ってはいけない所である。もちろん、ルゥルも例外ではなく、行ってはいけないところであった。
ルゥルが子どもでも、いっぱしの魔術師であるとか、百戦錬磨の戦士とか、かけっこは誰にも負けないとかいう特技があるなら、許されるかもしれない。
ルゥルの特技は一応魔法使えるかも、という程度。まだまだ勉強中。
それでも来たのには彼女なりに考えた結果。
ゴブリン退治に同行させてもらって、一人でじっとしていても成長はできないと悟ったのだった。
「そうです、ルゥルも目標を持つです」
まずは独りで泉で水を汲んで帰ろうと考えた。林の中は狐やイタチを遠目で見たくらいで、今のところ問題なかった。
ひぃぃぃうひょぉぉぉ……。
ルゥルはびくっと身を震わせる。
これまで聞いたことのない鳥の鳴き声であったからだ。
物悲しいような、他者を恨むような奇妙な声に心臓が締め付けられるような感覚が生まれた。
「ぴぎゃぁぁぁぁぁあああ」
ルゥルは悲鳴を上げて林を駆け抜けた。
どこから聞こえたか分からないけれど、奇妙な声は一度きりだったと思う。
得体のしれない何かがいるに違いなかった。
●うわーい
ルゥルはエクラ教の教会に駆け込んでマーク司祭に話すが、親身になってくれない。聞き間違いというありきたりな言葉と一人では行っちゃいけないと言う説教が加わる。
「ルゥルは変な声聞いたんですぅ!」
泣き始めたので、マークは折れた。
「明日、図書館に調べに行きましょう」
この一言は思わぬ効果をルゥルに与えた。
「わーい、アークエルス行くです」
素敵な笑顔で両手を挙げてルゥルは喜ぶ。
「……はい?」
誰もそこまでいくとは言わなかった。隣の町にある町営の小さい調べもののための所だったのだが。
まあ、転移門を使えば行けなくはないので、マークは予定を確認後一日付き合うことにした。
トラツグミではないかと調べた結果分かった。司書の力は素晴らしい。
ルゥルの家の周りに住んでいるような生き物ではない。
「リアルブルーの温かい所に住んでいる鳥ですね」
ルゥルは首をかしげる。
「でも、鵺という別称もあり、鵺はヨーカイでもあります」
妖怪と言えば、東方における憤怒の歪虚の異名。
「大変です! 私なんて頭からバリバリされてしまいます」
ルゥルはあわてた。
マークもそれは思った、本当に歪虚がいた場合、町や街道を行く人に被害がでるということにつながる。
トラツグミだった場合、どこかで捕まえて逃げたか逃がしたかということになる。鳥が気の毒だ、生態系が違う場所なのだから。
「ハンターに調査依頼を出しましょう」
中継地点のリゼリオでマークは提案する。
「それにしてもどうして怪鳥なんですか?」
ルゥルの質問に答える者はなかった。
頭はサル、胴は狸、尾は蛇、鳴き声はトラツグミという鵺。妖力を持った怪獣とも怪鳥とも記されていたのであった。
●Wヌエ
狭い籠から逃げたトラツグミは逃げた先の林で、季節が良かったこともあり何とか暮らしていた。
そんなある日、仲間の声がしたので行ってみた。
目の前にいるのは鳴き声が同じなのに化け物だった。
「ひーよー」
トラツグミはあわてて逃げた。
リプレイ本文
●行く!
派遣されたハンターは教会に顔を出した。
依頼人であり、情報を確認するのに一番信頼できるから必然である。
「歪虚が潜んでいるならば、倒してしかるべき。林に何が潜んでいるか」
ロニ・カルディス(ka0551)は不安もあるだろう町の状況に胸を痛めつつ、やる気十分で現れる。
「トラツグミだとしたら珍しいし、見てみたいけど、鳴き声だけ同じで歪虚だった場合は大変だ」
クロード・インベルク(ka1506)は期待を持ちつつも、戦いに備えて気を引き締める。
「そうなのよ。リアルブルー出身の鳥と言うこともあるし、マイたちが帰る手段見つかればいいなとも思うのよね」
カーミン・S・フィールズ(ka1559)は一緒にいるマイこと古川 舞踊(ka1777)を見た。
「はい、戻る手がかりになれば。もちろん、事件の解決への協力は惜しみません」
舞踊はマークを見た。
カーミンの下調べの結果、戻る手がかりとして薄いと感じ取っている。それとは別に、引き受けた仕事であり、きちんとこなす心構えはある。一石二鳥とはなかなかいかないのが現実。
「そうなんですね。初めてと思って気合入れて調べました。トラツグミが鳴くなら夜。ルゥルちゃんは日中に聞いたんですよね」
ナナセ・ウルヴァナ(ka5497)は緊張しつつ、調べたことを告げる。
「歪虚と考えられますわね。ルゥル様が無事でよかったです」
イスタ・イルマティーニ(ka1764)は鳴き声を聞いたルゥルが子どもであるため余計にぞっとした。
「みなさんよろしくお願いします」
マーク司祭の視線は一往復した後、ロニに注がれる。つまずくだけで死にそうな気配が漂っている。
(エトファリカで大きな戦いがあったと聞きますから。それだと言うのに、このような田舎の小さな事件に関わってくれて)
マークは目じりにたまった涙をぬぐう。
「司祭さま、どうなさったのですか」
イスタは驚く。
「いえいえ……きっとエクラのお導きにより解決されると思います」
マークは取り繕う。
「俺が不安に映るのだろうが、受けたからにはきちんと役割は果たす」
ロニは安心させるように力強くうなずいた。
「一応、道を挟んで左右で別れるって決めているけど、班分け替える?」
カーミンは友人の舞踊と別れるのも嫌だが、それも視野に入れてロニに尋ねる。
「いや、何かあれば連絡すれば済むこと」
「精一杯やります」
ナナセが力強く言うと、イスタがうなずく。
「気負いすぎずにな、協力があってのチームだから」
ロニは自分で言いながら、改めて協力することの意義を考えた。
「それより……時々、扉の影に姿が映るのですが」
舞踊が指す。
大きな虫取り網を両手にそれぞれ持った影が時々窓の外を横切っていたのは、誰もが気付いていた。
マークが溜息をついた。
「ルゥルちゃん、何をしているんですか」
「るぅるジャナイヨ、ぽるむダヨ」
「……ポルムはしゃべりません」
「僕……」
「フレオもしゃべりません」
ポルムはルゥルが連れているパルムの名前で、フレオはフェレットの名前だ。
ルゥルはおとなしく、教会に入ってきた。半袖のワンピースに虫かごを持ち、手には網を持ち、水筒も提げている。
「私も行くです」
「駄目です」
ルゥルは頬を膨らませる。
「待ってろと言ってもついてきそうですよ?」
「いいんじゃない、私たちよりここに詳しいだろうし、道案内をお願いすれば」
舞踊とカーミンがにこやかに告げると、他の者もうなずく。
ルゥルは喜ぶ。
「無茶はせずに、自分にできることを行えれば大丈夫ですわよ? 訓練で努力して、現場では努力しないのが長生きのコツです、と聞いたことがあります」
「え? ……ああ、まあ確かにそうかもしれないね」
言いえて妙でクロードは考え込んだが、どこの傭兵の話だろうと思わなくはなかった。
「ルゥル様、防具に着替えてくださいね、待っていますから」
イスタに言われた直後、ルゥルは硬直した。
「防具……ローブとか軽いのはないんですか」
マークが尋ねる。
「きぐるみしかありません」
「着て下さい」
「暑いので熱中症で倒れます」
ルゥルは抵抗する。
「ルゥル、こうなりたくなければ着た方がいいと思うぞ」
ロニの姿を見てルゥルは震える。
「わ、分かりました、行っちゃだめですよ。網はルゥルが戻ったら貸します」
ルゥルは教会を出て隣の家に駆けこんだ。
●林
林の中は静かであった。人の出入りがないせいか、得体の知れぬ者がいるせいか。
水筒を二個持ったルゥルは元気よくハンターについていく。
「一応調べたけど、トラツグミを逃がしたのは――」
名前を告げるカーミンにルゥルが「あの人ですか」とうなずいている。
「ルゥル様は貴族について詳しいのですか」
イスタが感心してルゥルを見る。
「はい。この近辺の人は知っていて損はありません」
ルゥルの返答は実用性を感じさせる。
「どこで鵺らしい声を聞いたのか覚えているかい?」
クロードは地図を描きながら、話を聞き歩く。
「はいです。まだ先ですよ」
ナナセは足跡や不自然な枝がないかを警戒し、林の音を拾いながら、ルゥルの話も聞く。楽しそうなのが伝わってくる。
「そのトラツグミはいつこちらに来たのでしょうか?」
舞踊は同じ世界から来たかもしれない鳥に思いをはせる。
「ずっと昔に来て、戻れなかった可能性もある」
ロニは前を歩きながら現実を告げる。もちろん、戻れないと決まってはいない。ただ、人間より動物の方は転移してしまうと、手段を探すと言う知恵はないだろう。
戻りたいと願う人間は多い、いくらこちらになじめても。
「私はリアルブルーに行ってみたいです。帰れないのは困ります」
ルゥルはうなずきながら言う。
「行き来できれば嬉しいです」
舞踊は仲間を友人を見て言う。
「そういえば泉には名前があるのですよね? 由来はあるのかしら?」
イスタにルゥルは胸を張る。
「私が決めたんです。動物が来るので『アニマニュの泉』って」
「ん?」
ハンター全員が奇妙な声を出した。表情は困惑から笑顔まで様々だが、思ったことは同じだろう。
「動物はアニマルですね」
舞踊に問いかけにルゥルはうなずき「アニマルです」と復唱した。
「泉の名前は?」
「アニマニュの泉です」
しばらく沈黙が続く。
「ゆっくり言ってみてくださいませんか?」
イスタに対しルゥルは怪訝な顔をしたが「あーにーまーるーのーいーずーみ」と答えた。
舌足らずな面がここに表れていたと理由が分かった瞬間、脱力感は大きかった。
●いざ、捜索
問題の所にやってきた。
岩場の手前でぬかるみがあるところ。
「あっちから聞こえたです、たぶん」
ルゥルは岩場に向かって右側を指さした。何かいるにしても、とどまっているわけもない。
「魔導短伝話の距離に注意しつつ」
ロニとイスタとナナセが左側に向かう。ナナセはルゥルから網を受け取った。
「何かあったら連絡くれよ」
クロード、カーミンと舞踊そしてルゥルが右側に向かう。
気持ちいい林であり、木の実が成る植物が散見される。
双眼鏡でイスタは眺める。そのため、ナナセは足元を注意した。
「ゴブリンの群れも来ていたみたいですよね」
イスタは眉をひそめる。穏やかそうな町であったので辛いし、寂しい気分になる。
「トラツグミと思われる鳥が二種類いた、だけだといいですけど」
ナナセは枝が折れているとドキリとする。風でも折れるし、自然に落ちることもあると考え、慎重に周りを見る。
「聞こえるか? こちらは今の所何もない」
ロニが魔導短伝話で連絡を入れた。
「はい、こちらも何もありません」
舞踊が魔導短伝話の連絡を受け、現在の様子を告げる。
「この先は丘なんだっけ?」
クロードが地図を描きながら質問をした。
「急斜面で簡単には登れません」
ルゥルは虫取り網を持ってきょろきょろする。
「先に何があるかは調べないと分からないのね」
カーミンは双眼鏡で周りを見ながら溜息をもらす。特に何もなかった。
右班の連絡を受けた後、左班も向きを変えた。
逃げていく小動物や鳥がいても、該当するようなものはまだ見つかっていない。静かであるがどこかざわついている雰囲気はあった。
「このまま進めば、崖か街道にでますか?」
ナナセは注意深く周囲をうかがう。
イスタは用意してあった地図を見て、自分たちと右班の位置を把握してうなずく。
「そうですね。あ、鳥ですが鳴き真似をしてみるとつられてくることもあるでしょうか?」
イスタは仲間に相談する。
「やってみる価値はあると思う。逆に逃げられる危険もある」
「逃げた所で、右班が追い詰めるかもしれないですよね?」
ロニとナナセの言葉にイスタはやってみることにした。
実際聞いたわけではない鳥の鳴き声は難しかった。
先を見ると木々の間から登るには道具がいる急斜面が見える。林と言う範囲で考えれば、そろそろ突き当りである。
「鳥なら上、怪物なら下?」
クロードは立ち止まったとき足元も見る。
「鳥捕獲なら食料を使う」
カーミンが荷物から出した物を見て、ルゥルが不敵に笑った。
「こんなこともあろうかと、鳥用の食事を用意したのです」
舞踊は首をかしげて問いかける。
「どんな虫が良いのかって分かっていますか?」
ルゥルは「だからいろいろ捕まえました」と答えた。
ヒィーーーーヒョーーーー。
夜ではないが響く悲しげな声。笛で鳴るような音でもある。
ルゥルを背中で隠すように、三人は声の元を探る。
「いた」
カーミンは手裏剣を構えた。
木の上にそれはいた。頭は猿、胴は狸、尾は蛇、手足は虎……通常ではありえない存在。邪悪な魔法で生み出されたり、歪虚でない限りありえない姿。
「鳥もっ」
鳥の姿を目撃したクロードは、飛んで行った方向をおおよそ告げた。
「ロニさん、トラツグミそっちに飛びました。こちら、歪虚と遭遇しました!」
舞踊が音量に気をつけながら連絡した。
●緊急
ロニとイスタそしてナナセに緊張が走った。
「急ぎましょう」
イスタはワンドを握り締めて連絡があった方向に体を向けた。
「急ぎつつ、鳥に注意を払おう」
ロニは唇を噛んだ。歪虚討伐を優先したいが、鳥の居場所も気になる。
「状況は絞られたのですから、捜しやすくなったんですよ」
ナナセは明るく告げると、ロニとイスタは同意した。
ここで戦うか否か。
相手の強さが見えていないし、木の上にいるためうかつな選択はできない。
もちろん、相手が気付いていない状況ならば、背中を見せて全速で逃げるというのもありかもしれない。
歪虚は気付いているかいないか分からない。
戦いやすい場所に誘導したい。遮蔽物があることは有利に働くはずだ。
「みぎゃ」
ルゥルがつまずいたが、そばにいた舞踊が掴んだので転倒は免れた。
猿の顔がハンターに向けられる。
木の上でそれは威嚇の声をあげた。
●右も左も
左班と合流すべく木の陰に隠れるように移動する。歪虚も近づいてくるので攻撃をする。
二度狙われたクロードは疲弊が激しい。最初にエレクトリックショックが決まったのが怒りに火を注いだのかもしれない。
「伝説上の生き物は、目を貫かれて死ぬのが定番だそうだけど」
パイルバンカーに持ち替えて攻撃をするカーミンは、攻撃が普通に利くのを確認する。劇的ではないが、少しでも相手の力をそぐことはできる。
「焦りは禁物です」
「まじっくあろー」
舞踊の機導砲とルゥルの魔法が当たった。
仲間と合流すべく急ぐロニたち。
「羽音がしたみたいです、待ってください」
ナナセが止まるように告げる。
「……鳥に魔法はまずいですよね」
イスタの視線は木の上の一点にあった。
歪虚は意外と素早く、カーミンとクロードの攻撃が何度か避けられた。
ルゥルの魔法が当たった直後、歪虚はそちらに向かう。
舞踊は硬直して動けないルゥルをとっさにかばった。魔法を使う余裕がなかったため自身で受ける。
「っ……」
「お姉さん」
「まだ、戦いは終わっていません」
痛みをこらえて舞踊は厳しく告げる。
「はいです」
静かに木に登り、ナナセは飛びかかろうとする。下では借りた網を構えたイスタがいる。
ロニも視線を上げ、いざとなったら動くため気配を消す。
ナナセは声に出さない気合を入れ、飛びかかった。
鳥はつかめなかったが、飛び立つのを失敗させた。
落下する鳥にイスタは網を掛ける。
鳥は逃げたが、その先にはロニがいた。
歪虚の傷が大きくなっている。
「クロードさん、まだ行ける?」
「問題ないよ、魔法も使えるし」
「なら、一気に片づけよう」
カーミンにクロードは同意し、二人は攻撃を仕掛けた。
「お姉さんの仇ですっ! まじっくあろー」
「縁起でもありません!」
ルゥルと舞踊の魔法も歪虚に吸い込まれるように当たった。
歪虚は姿を保てなくなり、塵となって消えた。
●鳥
合流地点でロニがしたことは、仲間の治療だ。神は応えてくれて、全員の傷を完全に癒してくれた。
ナナセは鳥を捕まえている。籠がないため仕方がない。
ルゥルが虫を出すと、鳥はぱくりと食べた。
「自分で取らなくてももらえるというのは楽ですよね」
ナナセは苦笑した。
「飼われていたのは確かのようだね」
クロードはしみじみと鳥を観察する。野生であれば空腹でも人の手から餌を食べないだろう。
「歪虚でしたか。大きな被害がなくて良かったですわ」
イスタは右班が遭遇した物を倒したと聞いて安堵する。
「ああそうだな。でもまあ、今一度確認はしておいた方がいいだろう」
ロニの提案に異議は出ない。
「おうちに帰るです」
鳥にまた餌を与えながらルゥルは告げる。
「その鳥はどうするんですか?」
舞踊の問いかけに、ルゥルは明快に「貴族に返す」と告げる。
「狭い籠の中で安全に暮らすのと、広い大空で危険と隣り合わせで暮らすの……どっちがいいかしら」
「それは哲学です。鳥さんに聞いてみないと分かりません」
ルゥルはカーミンのつぶやきを受けて真面目な顔で答えた。
カーミンは微笑んで、ルゥルの頭をなでる。
「ルゥル様の活躍見られなかったのは残念ですわ」
イスタが残念そうに告げたところ、ルゥルは眠そうな目をしながらも胸を張っていた。
ルゥルと鳥を教会に預けたあと、林に戻った一行は手早く一周する。
敏感な動物たちが動き始めたのか、にぎやかな明るい林に戻っていた。
派遣されたハンターは教会に顔を出した。
依頼人であり、情報を確認するのに一番信頼できるから必然である。
「歪虚が潜んでいるならば、倒してしかるべき。林に何が潜んでいるか」
ロニ・カルディス(ka0551)は不安もあるだろう町の状況に胸を痛めつつ、やる気十分で現れる。
「トラツグミだとしたら珍しいし、見てみたいけど、鳴き声だけ同じで歪虚だった場合は大変だ」
クロード・インベルク(ka1506)は期待を持ちつつも、戦いに備えて気を引き締める。
「そうなのよ。リアルブルー出身の鳥と言うこともあるし、マイたちが帰る手段見つかればいいなとも思うのよね」
カーミン・S・フィールズ(ka1559)は一緒にいるマイこと古川 舞踊(ka1777)を見た。
「はい、戻る手がかりになれば。もちろん、事件の解決への協力は惜しみません」
舞踊はマークを見た。
カーミンの下調べの結果、戻る手がかりとして薄いと感じ取っている。それとは別に、引き受けた仕事であり、きちんとこなす心構えはある。一石二鳥とはなかなかいかないのが現実。
「そうなんですね。初めてと思って気合入れて調べました。トラツグミが鳴くなら夜。ルゥルちゃんは日中に聞いたんですよね」
ナナセ・ウルヴァナ(ka5497)は緊張しつつ、調べたことを告げる。
「歪虚と考えられますわね。ルゥル様が無事でよかったです」
イスタ・イルマティーニ(ka1764)は鳴き声を聞いたルゥルが子どもであるため余計にぞっとした。
「みなさんよろしくお願いします」
マーク司祭の視線は一往復した後、ロニに注がれる。つまずくだけで死にそうな気配が漂っている。
(エトファリカで大きな戦いがあったと聞きますから。それだと言うのに、このような田舎の小さな事件に関わってくれて)
マークは目じりにたまった涙をぬぐう。
「司祭さま、どうなさったのですか」
イスタは驚く。
「いえいえ……きっとエクラのお導きにより解決されると思います」
マークは取り繕う。
「俺が不安に映るのだろうが、受けたからにはきちんと役割は果たす」
ロニは安心させるように力強くうなずいた。
「一応、道を挟んで左右で別れるって決めているけど、班分け替える?」
カーミンは友人の舞踊と別れるのも嫌だが、それも視野に入れてロニに尋ねる。
「いや、何かあれば連絡すれば済むこと」
「精一杯やります」
ナナセが力強く言うと、イスタがうなずく。
「気負いすぎずにな、協力があってのチームだから」
ロニは自分で言いながら、改めて協力することの意義を考えた。
「それより……時々、扉の影に姿が映るのですが」
舞踊が指す。
大きな虫取り網を両手にそれぞれ持った影が時々窓の外を横切っていたのは、誰もが気付いていた。
マークが溜息をついた。
「ルゥルちゃん、何をしているんですか」
「るぅるジャナイヨ、ぽるむダヨ」
「……ポルムはしゃべりません」
「僕……」
「フレオもしゃべりません」
ポルムはルゥルが連れているパルムの名前で、フレオはフェレットの名前だ。
ルゥルはおとなしく、教会に入ってきた。半袖のワンピースに虫かごを持ち、手には網を持ち、水筒も提げている。
「私も行くです」
「駄目です」
ルゥルは頬を膨らませる。
「待ってろと言ってもついてきそうですよ?」
「いいんじゃない、私たちよりここに詳しいだろうし、道案内をお願いすれば」
舞踊とカーミンがにこやかに告げると、他の者もうなずく。
ルゥルは喜ぶ。
「無茶はせずに、自分にできることを行えれば大丈夫ですわよ? 訓練で努力して、現場では努力しないのが長生きのコツです、と聞いたことがあります」
「え? ……ああ、まあ確かにそうかもしれないね」
言いえて妙でクロードは考え込んだが、どこの傭兵の話だろうと思わなくはなかった。
「ルゥル様、防具に着替えてくださいね、待っていますから」
イスタに言われた直後、ルゥルは硬直した。
「防具……ローブとか軽いのはないんですか」
マークが尋ねる。
「きぐるみしかありません」
「着て下さい」
「暑いので熱中症で倒れます」
ルゥルは抵抗する。
「ルゥル、こうなりたくなければ着た方がいいと思うぞ」
ロニの姿を見てルゥルは震える。
「わ、分かりました、行っちゃだめですよ。網はルゥルが戻ったら貸します」
ルゥルは教会を出て隣の家に駆けこんだ。
●林
林の中は静かであった。人の出入りがないせいか、得体の知れぬ者がいるせいか。
水筒を二個持ったルゥルは元気よくハンターについていく。
「一応調べたけど、トラツグミを逃がしたのは――」
名前を告げるカーミンにルゥルが「あの人ですか」とうなずいている。
「ルゥル様は貴族について詳しいのですか」
イスタが感心してルゥルを見る。
「はい。この近辺の人は知っていて損はありません」
ルゥルの返答は実用性を感じさせる。
「どこで鵺らしい声を聞いたのか覚えているかい?」
クロードは地図を描きながら、話を聞き歩く。
「はいです。まだ先ですよ」
ナナセは足跡や不自然な枝がないかを警戒し、林の音を拾いながら、ルゥルの話も聞く。楽しそうなのが伝わってくる。
「そのトラツグミはいつこちらに来たのでしょうか?」
舞踊は同じ世界から来たかもしれない鳥に思いをはせる。
「ずっと昔に来て、戻れなかった可能性もある」
ロニは前を歩きながら現実を告げる。もちろん、戻れないと決まってはいない。ただ、人間より動物の方は転移してしまうと、手段を探すと言う知恵はないだろう。
戻りたいと願う人間は多い、いくらこちらになじめても。
「私はリアルブルーに行ってみたいです。帰れないのは困ります」
ルゥルはうなずきながら言う。
「行き来できれば嬉しいです」
舞踊は仲間を友人を見て言う。
「そういえば泉には名前があるのですよね? 由来はあるのかしら?」
イスタにルゥルは胸を張る。
「私が決めたんです。動物が来るので『アニマニュの泉』って」
「ん?」
ハンター全員が奇妙な声を出した。表情は困惑から笑顔まで様々だが、思ったことは同じだろう。
「動物はアニマルですね」
舞踊に問いかけにルゥルはうなずき「アニマルです」と復唱した。
「泉の名前は?」
「アニマニュの泉です」
しばらく沈黙が続く。
「ゆっくり言ってみてくださいませんか?」
イスタに対しルゥルは怪訝な顔をしたが「あーにーまーるーのーいーずーみ」と答えた。
舌足らずな面がここに表れていたと理由が分かった瞬間、脱力感は大きかった。
●いざ、捜索
問題の所にやってきた。
岩場の手前でぬかるみがあるところ。
「あっちから聞こえたです、たぶん」
ルゥルは岩場に向かって右側を指さした。何かいるにしても、とどまっているわけもない。
「魔導短伝話の距離に注意しつつ」
ロニとイスタとナナセが左側に向かう。ナナセはルゥルから網を受け取った。
「何かあったら連絡くれよ」
クロード、カーミンと舞踊そしてルゥルが右側に向かう。
気持ちいい林であり、木の実が成る植物が散見される。
双眼鏡でイスタは眺める。そのため、ナナセは足元を注意した。
「ゴブリンの群れも来ていたみたいですよね」
イスタは眉をひそめる。穏やかそうな町であったので辛いし、寂しい気分になる。
「トラツグミと思われる鳥が二種類いた、だけだといいですけど」
ナナセは枝が折れているとドキリとする。風でも折れるし、自然に落ちることもあると考え、慎重に周りを見る。
「聞こえるか? こちらは今の所何もない」
ロニが魔導短伝話で連絡を入れた。
「はい、こちらも何もありません」
舞踊が魔導短伝話の連絡を受け、現在の様子を告げる。
「この先は丘なんだっけ?」
クロードが地図を描きながら質問をした。
「急斜面で簡単には登れません」
ルゥルは虫取り網を持ってきょろきょろする。
「先に何があるかは調べないと分からないのね」
カーミンは双眼鏡で周りを見ながら溜息をもらす。特に何もなかった。
右班の連絡を受けた後、左班も向きを変えた。
逃げていく小動物や鳥がいても、該当するようなものはまだ見つかっていない。静かであるがどこかざわついている雰囲気はあった。
「このまま進めば、崖か街道にでますか?」
ナナセは注意深く周囲をうかがう。
イスタは用意してあった地図を見て、自分たちと右班の位置を把握してうなずく。
「そうですね。あ、鳥ですが鳴き真似をしてみるとつられてくることもあるでしょうか?」
イスタは仲間に相談する。
「やってみる価値はあると思う。逆に逃げられる危険もある」
「逃げた所で、右班が追い詰めるかもしれないですよね?」
ロニとナナセの言葉にイスタはやってみることにした。
実際聞いたわけではない鳥の鳴き声は難しかった。
先を見ると木々の間から登るには道具がいる急斜面が見える。林と言う範囲で考えれば、そろそろ突き当りである。
「鳥なら上、怪物なら下?」
クロードは立ち止まったとき足元も見る。
「鳥捕獲なら食料を使う」
カーミンが荷物から出した物を見て、ルゥルが不敵に笑った。
「こんなこともあろうかと、鳥用の食事を用意したのです」
舞踊は首をかしげて問いかける。
「どんな虫が良いのかって分かっていますか?」
ルゥルは「だからいろいろ捕まえました」と答えた。
ヒィーーーーヒョーーーー。
夜ではないが響く悲しげな声。笛で鳴るような音でもある。
ルゥルを背中で隠すように、三人は声の元を探る。
「いた」
カーミンは手裏剣を構えた。
木の上にそれはいた。頭は猿、胴は狸、尾は蛇、手足は虎……通常ではありえない存在。邪悪な魔法で生み出されたり、歪虚でない限りありえない姿。
「鳥もっ」
鳥の姿を目撃したクロードは、飛んで行った方向をおおよそ告げた。
「ロニさん、トラツグミそっちに飛びました。こちら、歪虚と遭遇しました!」
舞踊が音量に気をつけながら連絡した。
●緊急
ロニとイスタそしてナナセに緊張が走った。
「急ぎましょう」
イスタはワンドを握り締めて連絡があった方向に体を向けた。
「急ぎつつ、鳥に注意を払おう」
ロニは唇を噛んだ。歪虚討伐を優先したいが、鳥の居場所も気になる。
「状況は絞られたのですから、捜しやすくなったんですよ」
ナナセは明るく告げると、ロニとイスタは同意した。
ここで戦うか否か。
相手の強さが見えていないし、木の上にいるためうかつな選択はできない。
もちろん、相手が気付いていない状況ならば、背中を見せて全速で逃げるというのもありかもしれない。
歪虚は気付いているかいないか分からない。
戦いやすい場所に誘導したい。遮蔽物があることは有利に働くはずだ。
「みぎゃ」
ルゥルがつまずいたが、そばにいた舞踊が掴んだので転倒は免れた。
猿の顔がハンターに向けられる。
木の上でそれは威嚇の声をあげた。
●右も左も
左班と合流すべく木の陰に隠れるように移動する。歪虚も近づいてくるので攻撃をする。
二度狙われたクロードは疲弊が激しい。最初にエレクトリックショックが決まったのが怒りに火を注いだのかもしれない。
「伝説上の生き物は、目を貫かれて死ぬのが定番だそうだけど」
パイルバンカーに持ち替えて攻撃をするカーミンは、攻撃が普通に利くのを確認する。劇的ではないが、少しでも相手の力をそぐことはできる。
「焦りは禁物です」
「まじっくあろー」
舞踊の機導砲とルゥルの魔法が当たった。
仲間と合流すべく急ぐロニたち。
「羽音がしたみたいです、待ってください」
ナナセが止まるように告げる。
「……鳥に魔法はまずいですよね」
イスタの視線は木の上の一点にあった。
歪虚は意外と素早く、カーミンとクロードの攻撃が何度か避けられた。
ルゥルの魔法が当たった直後、歪虚はそちらに向かう。
舞踊は硬直して動けないルゥルをとっさにかばった。魔法を使う余裕がなかったため自身で受ける。
「っ……」
「お姉さん」
「まだ、戦いは終わっていません」
痛みをこらえて舞踊は厳しく告げる。
「はいです」
静かに木に登り、ナナセは飛びかかろうとする。下では借りた網を構えたイスタがいる。
ロニも視線を上げ、いざとなったら動くため気配を消す。
ナナセは声に出さない気合を入れ、飛びかかった。
鳥はつかめなかったが、飛び立つのを失敗させた。
落下する鳥にイスタは網を掛ける。
鳥は逃げたが、その先にはロニがいた。
歪虚の傷が大きくなっている。
「クロードさん、まだ行ける?」
「問題ないよ、魔法も使えるし」
「なら、一気に片づけよう」
カーミンにクロードは同意し、二人は攻撃を仕掛けた。
「お姉さんの仇ですっ! まじっくあろー」
「縁起でもありません!」
ルゥルと舞踊の魔法も歪虚に吸い込まれるように当たった。
歪虚は姿を保てなくなり、塵となって消えた。
●鳥
合流地点でロニがしたことは、仲間の治療だ。神は応えてくれて、全員の傷を完全に癒してくれた。
ナナセは鳥を捕まえている。籠がないため仕方がない。
ルゥルが虫を出すと、鳥はぱくりと食べた。
「自分で取らなくてももらえるというのは楽ですよね」
ナナセは苦笑した。
「飼われていたのは確かのようだね」
クロードはしみじみと鳥を観察する。野生であれば空腹でも人の手から餌を食べないだろう。
「歪虚でしたか。大きな被害がなくて良かったですわ」
イスタは右班が遭遇した物を倒したと聞いて安堵する。
「ああそうだな。でもまあ、今一度確認はしておいた方がいいだろう」
ロニの提案に異議は出ない。
「おうちに帰るです」
鳥にまた餌を与えながらルゥルは告げる。
「その鳥はどうするんですか?」
舞踊の問いかけに、ルゥルは明快に「貴族に返す」と告げる。
「狭い籠の中で安全に暮らすのと、広い大空で危険と隣り合わせで暮らすの……どっちがいいかしら」
「それは哲学です。鳥さんに聞いてみないと分かりません」
ルゥルはカーミンのつぶやきを受けて真面目な顔で答えた。
カーミンは微笑んで、ルゥルの頭をなでる。
「ルゥル様の活躍見られなかったのは残念ですわ」
イスタが残念そうに告げたところ、ルゥルは眠そうな目をしながらも胸を張っていた。
ルゥルと鳥を教会に預けたあと、林に戻った一行は手早く一周する。
敏感な動物たちが動き始めたのか、にぎやかな明るい林に戻っていた。
依頼結果
依頼成功度 | 成功 |
---|
面白かった! | 4人 |
---|
ポイントがありませんので、拍手できません
現在のあなたのポイント:-753 ※拍手1回につき1ポイントを消費します。
あなたの拍手がマスターの活力につながります。
このリプレイが面白かったと感じた人は拍手してみましょう!
MVP一覧
重体一覧
参加者一覧
サポート一覧
マテリアルリンク参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
---|---|---|---|
![]() |
相談をしましょう! ナナセ・ウルヴァナ(ka5497) 人間(クリムゾンウェスト)|22才|女性|猟撃士(イェーガー) |
最終発言 2015/08/26 18:35:47 |
|
![]() |
依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2015/08/24 21:40:36 |