かわいい猫にご用心

マスター:七瀬ことり

シナリオ形態
ショート
難易度
普通
オプション
参加費
1,000
参加制限
-
参加人数
4~8人
サポート
0~0人
マテリアルリンク
報酬
普通
相談期間
5日
締切
2014/06/16 15:00
完成日
2014/06/25 07:35

みんなの思い出

思い出設定されたOMC商品がありません。

オープニング

 ある村の平和な昼下がり。
 大きな丸い目に白いふわふわの毛並、甘い鳴き声の子猫が一匹、その姿を見せつけるように歩いていた。
「あっ、かわいい猫ちゃん!」
 家事の手伝いをしていた村の少女が駆け寄ると、猫は愛想よくその脚へすり寄って、「にゃ~ん」と甘えた声を出した。
「うふふ、きみ人懐っこいね」
 少女が猫の頭を撫で、やわらかな首元を掻くように触ると気持ちよさそうに目を細める。
 まったく人を怖がらない様子の猫に、少女は夢中になっていた。
 と、不意に猫が何の前触れもなく走り出す。
「どうしたの? 待って!」
 村はずれの森に向かってたたた……と進み、猫は少女を振り返った。まるで、ついて来いとでも言わんかのように。
 少女は持っていた籠を置いて、猫を追った。
 


 村の集会所は沈痛な雰囲気が充満していた。
「……これで三人目じゃ……」
 村長の言葉に、大人たちが歯をかみしめて目を伏せた。中には泣きじゃくっている者もいる。
「ここ数日で子供が三人も行方不明とは、尋常ではない。この村で何かが起こっている!」
 誰かがそういえば、皆が一斉に息を呑んだ。
「私があの子に野菜をもらいに行けなんて言わなければ……!」
「落ち着け、そんなことを今言ってもしょうがない」
 行方不明になった少女の母親が泣き崩れたのを父親がなだめる。
 少女には昼間に村人から野菜をもらってくるようにと作ったパンを持たせてお使いに出したが、その道の途中に籠だけが置かれていた。落とした、というよりは邪魔にならないように道の端に置いてあったところからして、有無を言わせず連れ去られたとは思えない。
「おい! 誰か手が空いていないか!? 怪我人だ!」
 皆が黙り込んだとき、集会所に一人の男が飛び込んできた。
「エリック……!!」
 男の腕に抱えられてぐったりした様子の幼い少年を見て、悲鳴のような声が上がった。
 バタバタと駆け寄ってくるのは少年の両親で、変わり果てた我が子の姿に言葉も出ない。
 全身にかすり傷を負っていたが、その中でもひときわ目を引いたのは、何にひっかかれたかのような深い傷。未だ血が止まらないそれはひどく痛々しい。
「……ね……」
「え?」
 少年の唇が動いて、小さくかすれた声で何かを訴えていた。
「ねこ?」
 耳を近づけて注意深く聞くと、確かに少年は「ねこ」と言っている。
 彼が言っているのはあの、動物の猫のことなのだろうか?
「……そういえば、最近村で見かける猫たちの様子がおかしい気がする」
「確かにそうだな……こちらからは何もしていないのに俺を見るとすぐに逃げるんだ」
「それ、私もよ! 最近よく逃げる猫の後姿を見るの」
 少年の言葉に大人たちが口々に言った。
 この村の猫に何か異変が起こっている可能性が高い。
 とはいえ、ここでゆっくり議論している場合ではない。目の前の少年を助けなければ。
「とにかく急いで手当てを!」
 大人たちは手当の用意をすべく、あわただしく立ち上がった。
 
「……これは本当にただ事ではなさそうじゃ……」
 行方不明になった子供は全部で三人。
 そのうちの一人がたった今発見されたが、重傷を負っている。残りの二人も同じようにどこかでひどい怪我を負って動けなくなっているかもしれない。しかも、傷の状態からして何かに襲われた様子。
 村の周辺に猫の姿をした何かが住み着いている。
「助けを、早急に助けを呼ぶのじゃ!」
 村長の声に、残った大人たちが立ち上がった。

リプレイ本文

 依頼を受け、村に到着した一行はさっそく情報収集を終え、その結果を報告しあった。
「幸いにもエリックさんから話を聞けて、とても有益な情報が得られました」
 シュネー・シュヴァルツ(ka0352)がエリックから聞いた話のメモを取り出した。
「猫を見つけたのは村の外れ、森の近く。森に入ってからは小道を通ったみたいですね」
「それじゃ、籠を落とした女の子と同じ場所なのかな?」
 時音 ざくろ(ka1250)が問いかけた。
 その言葉にスピカ・チェリーブロッサム(ka0118)が持っていた地図を机に広げた。
「地図ですか。これはありがたいです」
 用意周到な彼女にカグラ・シュヴァルツ(ka0105)が感心する。
 地図にはすでに細かな書き込みがされていた。広場、坂、若い背の低めの木が多い場所。それから、何かが隠れられそうな倒木など、事細かに情報を記載したのはもちろんスピカだ。
「たまたま露店で聞き込みをしていたら、森を知り尽くした木こりが村に来ていることを教えてもらったのネ!」
 リンゴを一口かじり、アルカ・リー(ka0636)が得意げに言った。彼女のかばんにはまけてもらったリンゴがたくさん入っている。
「アルカさん、すごかったんですよ」
 それに賛同するようにスピカがうなずく。
「お日様の輝きを集めたようなこの艶と色! まるで宝石みたいアルよ! うーん、これは迷う! でもリンゴよりも聞かなきゃいけないことがあるネ」
 買いたいけど、それよりも重要な仕事があるから買えない。でも買いたい!
 そんな気持ちをところどころににじませつつ、主人が「何を聞きたいんだ?」と快く相手してくれるように仕向けたのだ。
 もともと話術に優れたアルカだ、本来は店の主人を好機嫌にして効率的に情報収集をするつもりで品物をほめたのだが、それがほかの客の購買意欲をも刺激したらしく。
 喜んだ店主がリンゴを安くまけてくれたのだという。
「お、おいしそうだね……一つもらってもいい?」
「もちろんアルよ!」
 外は晴天が続き、調査を終えた後で喉が渇いていたのもあったのだろう、アルカの言葉を聞いて次第にリンゴが猛烈に食べたくなったざくろはその果実に手を伸ばした。
「もぐ……えっと、籠が落ちていたのはこの辺だね」
 さっそくリンゴを頬張りながら、調査結果を報告する。
「エリックさんが猫を見たというのはこの辺でしょう」
 エリックから話を聞いた後、同じく現場に痕跡が残されていないか調査を行ったオウカ・カゲツ(ka0830)が続けて地図の一か所に丸を付けた。
「二人が猫を見かけた場所は違うようですが……森に近いというのは共通していますね」
 地図に付けられた印を眺め、シュネーが言った。
「ざくろも籠が落ちていた場所の周辺で何か痕跡が残ってないかを探したんだけど、いくつか小さな動物の足跡と、子供の足跡を見つけたんだ」
 彼はそれをたどり、少女が森に入った場所を割り出した。
「ここの道。木こりたちが使う小道を猫も選んでいるみたい」
「エリックさんが通ったと思われるのも小道です」
 オウカとざくろ、二人が調査した子供たちはそれぞれ違う入口から森へ入っているが、どちらも木こりの小道を通り、そしてその道はやがて一つに合流する。
「子供たちが追いかけるのをあきらめないよう、歩きやすい道を選んでいるのでしょうかね」
 スピカがふむ、と考え込んだ。
「いずれにせよ、ここから先はどこに行ったのかはわかりませんね」
 地図を眺め、カグラが合流した小道が再び枝分かれをしていることを指摘した。
「あいにく、帰る際に使った道は覚えていないとのことでしたし……」
 手掛かりが足跡だけでは時間がかかるうえに途切れている可能性も否定できない。
「そこは任せて」
「猫さんに案内させればいいですよね?」
 口々に言ったのはミウ・ミャスカ(ka0421)と三日月 壱(ka0244)だ。
 二人が何も知らない子供のふりをして、猫の雑魔に誘導される囮役をすることを申し出た。
「それが一番よさそうですね」
 スピカがうなずいた。
 シュネーとカグラ兄妹がエリックから聞き出した情報、それからざくろとオウカが調査した結果をもとに地図をたどれば、目的地となりうる場所が見えてくる。
「今までのことを総合すれば、ここと、ここ、それからこの辺ですね」
 彼女は子供たちがいる場所の候補としていくつか丸が付けられた場所を指さした。
「いくつかの広場がありますが……そういえば子供たちは森の中で一緒に隠れていたようですね」
 エリックの話を思い出し、オウカが言った。
 つまりは、囮の二人も子供たちと同じ場所に案内される可能性が高いということ。
 そうして囮作戦が決行されることになった。
「ところで、その恰好はどうしたアルか?」
 話し合いも一区切りついたところでアルカが皆の気持ちを代弁する質問を投げかけた。
 それが向けられたざくろはかっと頬を赤く染める。
「これは、ざくろの故郷の冒険家の正装だもん。……あ、頭のこれは猫が油断するかと思っての作戦で……! ざくろの趣味じゃないから!!」
 わたわたと弁明する彼の頭にはかわいらしい猫耳が装着されていた。



 囮役のミウと壱は森に近い村はずれで、二人で遊ぶふりをしながら猫を待っていた。
「あっ」
 しばらくすると予想通りに、遠くから小さな白い影が近づいてくる。
「あっ、猫さんだ!」
 子猫の姿を見た壱が甲高い声で歓喜を表す。
「本当に……かわいい……」
 白いふわふわの子猫は透き通った湖のような大きな瞳でじっとミウを見つめ、甘い声でにゃーんと鳴いた。
それに誘われるようにして手を伸ばす。やわらかな触り心地。夢中になりそうだ。
 しばらく触っていると、子猫は突然逃げ出した。
「あっ、猫さん待って……」
 壱と敵に気づかれないよう、目配せをする。二人は猫を追いかけて走り出した。

 事前の打ち合わせ通り、壱は予め拾っておいた大きめの石を等間隔に並べていく。その間に森に落ちている枝も同様に並べて目印を残した。
 子猫は時々立ち止まり振り返る。
 その時に目印を残していることを悟られないようにミウが動く。
 そうしてどれほど歩いたのだろうか。
 囮となる二人の後をカグラ、シュネーの兄妹が静かに追いかける。
 あまりにも近づきすぎてしまえば、動いた時に敵に感づかれてしまう可能性があるため、視界に収まるぎりぎりまで離れたところで前に進み、また茂みに隠れて息をひそめる。
「もうそろそろでしょうか?」
「ええ、木が伐採された広場が見えてきましたし、この辺で攻撃に出る可能性が高いでしょう」
 小声で会話を交わし、二人は前方に注意を向ける。
 それまで軽やかな足取りで進んでいた子猫が立ち止まった。
「来る……!」
 戦闘開始を悟ったミウが覚醒する。彼女の体に白いふわふわとした長毛種猫のような耳と尻尾が現れた。
「猫さんの姿で悪さをするなんてダメだよ。白猫英霊さんも怒ってるんだよ?」
 怒りをあらわにしながら、地を駆けるものを発動する。
 壱にはいつの間にか木の間から現れたほかの猫をぎりぎり避けたが、一匹避けた後に死角から次々に白いモフモフが襲い掛かろうとする。
 それを、気配を消して控えていたカグラとシュネーは見逃さない。
 木の陰から飛び出した白い子猫に狙いをさだめ、カグラが強弾を発動。ほかの猫たちに極力気づかれないよう急所を的確に撃ち抜く。それでも倒された猫の付近にいた猫には気づかれてしまい、数匹が逃走を始めた。
「逃がしませんよ」
「任せてください!」
 すかさずカグラがうまく猫の逃げる方向へ攻撃し、それを避けた猫が見事にランアウトで距離を詰め回り込んだシュネーの前へと躍り出ることとなる。シュネーが猫を一匹斬り裂いた。
 と、その時。
 突然どこからか、少女が飛び出した!
 それを見逃さない猫たちが最も弱い者である彼女へと襲い掛かろうと一斉にそちらを向く。
 もっとも近くにいた壱がすぐさま反応して、少女と猫の間に体を滑り込ませる。そして、彼女の背を強く押す!
「ちっ、手間かけさせやがる……」
 何とか猫たちの方位から少女が抜けたのを見て、思わず本音が零れ落ちた。
 その後彼に一斉に襲い掛かる、爪と体当たり。
「壱くん!」
「大丈夫っ!」
 ミウに返事をしつつ、後方からのカグラとシュネーの援護もあって壱は猫の密集地帯から何とか抜け出し、マテリアルヒーリングで傷を癒した。

 一方で壱が残した目印を追って来たスピカ、アルカ、オウカ、それからざくろは前方からの戦闘音を聞いて走り出した。
 間もなく広場に到着しようかというところでオウカに横から何かが物凄い勢いで激突した。それが、少女であったのを瞬時に理解した彼女はしっかり受け止める。
「たす、けてっ」
 少女の後ろを追いかけてきていた三、四匹の猫雑魔の前にすかさずざくろが飛び出す。
「ざくろが、これ以上この子は傷つけさせない!」
 少女を追いかけて体当たりをしようと跳ねた一匹目はバスターソードを体の前で立てて防ぎ、二匹目を薙ぎ払う。三匹目はよけきれず、体当たりを喰らってしまった勢いで後ろに後ずさったものの、そこで踏みとどまった。
 相手が着地した隙を見計らって攻性強化を発動する。意外とすばしっこい猫が彼の顔めがけて爪をむき出して飛びかかってきたが、猫の攻撃が終わった直後の隙を狙い、一刀両断!見事な、容赦のない攻撃だ。
「かわいい姿に、だまされたりなんかしないもん!」
 ふんっ、と息を吐き出し、バスターソードを構えなおす。飛びかかって来たもう一匹から軽いダメージを受けるものの、同じ要領でカウンター気味に一撃を食らわせた。
「こっちもばっちりネ!」
 少女を追っていたもう一匹の猫もスラッシュエッジで斬りつけて倒したアルカも一旦オウカのもとへと戻り、少女の様子を見た。
「もう大丈夫ですから」
 スピカはマテリアルヒーリングが自分にしかかけられず、少女にやさしく声をかけるしかできないことを歯がゆく思って唇を噛んだ。
「あっちの、木の下に……もう一人……!」
 よほど怖かったのか、息を切らせながら大粒の涙をぽろぽろと流しながらも少女は広場の反対側を指さした。
「ちゃんと助けますから、安心してください。ほら、のどが渇いたでしょう?」
 オウカは用意してきたジュースを差し出した。しかし、気が動転して彼女の胸に縋り付いて大泣きしている少女はそれを受け取らない。
「大丈夫、もう大丈夫ですからね」
 オウカがやさしく良い、スピカもその頭をなでで安心させると次第に泣き声は小さくなり、寝息に変わった。
「寝てしまいましたね……」
「相当疲れていたのでしょう」
 自身も一緒に戦った方が早く終わる。早く終わらせなければ、二人の子供たちが危険なのだ。離れることを申し訳なく思いながらも、眠る少女をオウカは近くの倒木の下に隠した。離れる代わり絶対に、彼女に敵を近づけさせない。
「もういいネ? 敵を倒すアルよ!」
 そう言って、アルカは飛び出していった。



 子供の居場所がわかったところで、ついに反撃の時がやってきた。
 ミウと壱が闘心昂揚発動させた。
 その勢いに危険を感じた猫が、突然甘えるように、かわいらしく縋り付いてきたが、ミウがそれに構うことはない。
「どこから来ても負けないアルよ!」
 そのそばで最も多くの敵に囲まれていたアルカだったが、その顔に一切の焦りは見えなかった。立体感覚に優れた彼女は周囲の状況を上手にとらえ、猫たちの動きを立体的に認識。遠く離れた敵にもランアウトを発動して接近し、すばやくスラッシュエッジで切り裂く。
 飛びかかられて引っ掻かれても多少の傷は気にしない。
「だから、そっちには行かせませんよ!」
 前衛で戦っていたオウカは常に少女を隠した木に気を付けながら戦っていた。
 地を駆けるものを発動していた彼女は飛びかかってくる猫を避ける。そして一目散に隠した少女へと向かっていた猫を斬りつける。
 何とか追いついての攻撃だったために少し甘くなってしまい、致命傷を避けた猫がオウカに向かって爪を立てた。
「くっ」
 痛みを感じたが、歯を食いしばる。そして、猫が自身から離れる前にダガーを突き刺した。
「猫の姿を借りてそんな卑怯なことをするなんて……」
 少女を守り切ったオウカは一瞬複雑な表情を浮かべた。そしてすぐに闘心昂揚を発動して再び激戦が繰り広げられる輪の中へと飛び込んでいくのだった。

 広場の敵は随分と減っていた。
 猫が逃げようとしても、シュネーがそれを許さない。すぐさまランアウトで猫の正面へと回り込む。それに気が付いた猫がさらに別の方向へと逃げようとすれば、そこには必ずまた別の仲間が待ち構えているのだ。
「これで最後アルね!」
 アルカはシュネーから逃げた猫をスラッシュエッジで斬り裂き、わずかに離れたところにいた猫には予備のナイフを投げつける!
 攻撃を受けた最後の一匹の猫はその場に倒れた。
「終わったみたいだね」
「的が小さいのでなかなか厄介でしたが……さあ、もう一人の子供を探しましょうか」
 ざくろが構えていた武器を下せば、茂みに身を潜めていたカグラも姿を現した。
 オウカも隠していた少女を背負いあげる。よほど疲れているのだろう、少女は動かされても静かに寝息を立てていた。
 刹那。
「危ない!」
 突然のことだった。
 最後の攻撃で倒れていた猫がいつの間にか再び立ち上がって、オウカの背中に背負われた少女めがけて一直線に駆けていく。
 戦闘は終了したものとわずかに気が抜けてしまい、反応できない仲間たちの中で唯一スピカが武器をまだ構えたままだった。
 猫の移動速度を考え、少し先に向かって機導砲を発射する。
 一筋の光となったエネルギーが、突進していく小さな白い身体に突き刺さった。
 今度こそ完全に力を失った猫は、しばらくすると溶けてなくなるかのように消えたのだった。



「本当にありがとうございました!」
 その後近くの倒木の下の隙間に隠れていた少年を見つけた一行は急いで村へと戻った。
 ぐったりとした様子の少年だったが、村に戻りしばらく休むと少しは元気を取り戻した様子を見せた。
「ありがとう、お姉ちゃん!」
 無邪気に言った少年にざくろがむせる。
「ざくろ、男、男だからっ!」
 そして顔を真っ赤に染めてあわてて誤解を解くのだった。
「猫、かわいかったな」
 モフモフと動く白い子猫たちを思い出し、シュネーが兄のカグラにちらっと視線を向けた。
「……まあ、情操教育にはいいかもしれませんが、君は猫を飼い始めたら引きこもりが加速するでしょう」
 その視線を受けたカグラは、しれっと言い放ったのだった。
「動いた後はお腹空いたヨ! ご飯食べに行きたいアルね!」
 ぐっと伸びをしながらアルカ。
 その夜、喜んだ村人が豪華な食事がふるまったのは言うまでもない。

依頼結果

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重体一覧

参加者一覧


  • カグラ・シュヴァルツ(ka0105
    人間(蒼)|23才|男性|猟撃士
  • 真珠星料理人
    スピカ・チェリーブロッサム(ka0118
    人間(紅)|17才|女性|機導師
  • あざといショタあざとい
    三日月 壱(ka0244
    人間(蒼)|14才|男性|霊闘士
  • 癒しへの導き手
    シュネー・シュヴァルツ(ka0352
    人間(蒼)|18才|女性|疾影士

  • ミウ・ミャスカ(ka0421
    人間(紅)|13才|女性|霊闘士
  • カンフーガール
    アルカ・リー(ka0636
    人間(紅)|18才|女性|疾影士

  • オウカ・カゲツ(ka0830
    人間(紅)|18才|女性|霊闘士
  • 神秘を掴む冒険家
    時音 ざくろ(ka1250
    人間(蒼)|18才|男性|機導師

サポート一覧

マテリアルリンク参加者一覧

依頼相談掲示板
アイコン 作戦相談卓
三日月 壱(ka0244
人間(リアルブルー)|14才|男性|霊闘士(ベルセルク)
最終発言
2014/06/15 17:23:24
アイコン 依頼前の挨拶スレッド
ミリア・クロスフィールド(kz0012
人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人
最終発言
2014/06/12 23:44:54