ゲスト
(ka0000)
【闇光】薄闇の迫る頃に
マスター:樹シロカ

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- やや難しい
- オプション
-
- 参加費
1,000
- 参加制限
- -
- 参加人数
- 4~8人
- サポート
- 0~0人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- 締切
- 2015/10/24 19:00
- 完成日
- 2015/11/07 01:29
このシナリオは5日間納期が延長されています。
みんなの思い出
思い出設定されたOMC商品がありません。
オープニング
●同盟軍派遣部隊
斜めに傾きかけた太陽の光が、弱々しく雪原を照らしている。
乾いた風が頬を刺し、それでなくても険しいメリンダ・ドナーティ(kz0041)の表情は一層固くなる。
「ここにおいででしたか、隊長殿」
どこか揶揄するような響き。メリンダはそれでも身についた報道官スマイルで振り向いた。
「何か御用ですか? フィンツィ少佐」
近付いて来る中肉中背の男はマヌエル・フィンツィという。穏やかで紳士的な物腰ではあるが、その目は時折尋常ではない鋭さを閃かせる。
それもそのはず、今回は名目上オブザーバーとしてついてきたものの、フィンツィは情報部所属なのだ。
「そうですね。いよいよ隊長殿の腕の見せ所、というところでしょうか」
メリンダは言葉の棘に気付かないふりをして、続きを促した。こんなことは慣れっこだ。
「周囲を警戒していた斥候が、このキャンプ地に接近するスケルトンの集団を発見しましてね。出処は、例の夢幻城のようですよ」
「――分かりました。詳細をお願いします」
メリンダは唇を噛んだ。フィンツィの情報は有難くもあり、また、少し自分が情けなくもあった。
連合軍司令官からの打診を受けた故の、慣れない実戦部隊の隊長職。
イザイア・バッシ名誉大将のお墨付きも得たとはいえ、兵を率いた経験はごくわずかだ。
連合軍に派遣された同盟軍の兵達にとっても、自分が『隊長』では不安だろう。ましてやこの慣れぬ辺境の地。
それでも、ここまで来た以上は腹をくくるしかない。
北の大地に平和を取り戻すために。そして何よりも、全員で生きて帰るために。
●出動要請
集まったハンター達を前に、メリンダが一礼する。
「この度はご協力に感謝いたします。早速ですが……」
資料が配られ、メリンダが説明を始めた。
負傷兵が集められたこのキャンプに、スケルトンの集団が接近している。その数、ざっと100体余り。
それらの目的ははっきりしている。ただ命を踏みにじり、雪原を赤く染めること。
「移動手段も移動先も確保できませんので、とにかくキャンプの前で食い止めるしかありません。現在、わが同盟軍の部隊が取り敢えず柵を補強しています。勿論、これは気休め程度にしかならないでしょう」
メリンダは壁に張り出した地図を示す。
「現在、敵は北から移動中です。柵付近で主力部隊が彼らを迎え討ち、引きつけている間に、別動隊が左右から迂回して背後を突き、全軍で殲滅を図ります」
ただし、と続けるメリンダの表情は険しい。
「敵の到着は日没ごろと予想されます。完全に日が暮れますと、別動隊の動きが制限されてしまいます。敵を挑発して早く進ませ、できれば日のあるうちに戦闘を終えたいと思います。そこで皆様には、主力部隊としてご協力頂きたいのです」
この続きを聞いてくれるつもりはあるか。
メリンダの目がハンター達の顔をひとりひとり、確認して行く。
斜めに傾きかけた太陽の光が、弱々しく雪原を照らしている。
乾いた風が頬を刺し、それでなくても険しいメリンダ・ドナーティ(kz0041)の表情は一層固くなる。
「ここにおいででしたか、隊長殿」
どこか揶揄するような響き。メリンダはそれでも身についた報道官スマイルで振り向いた。
「何か御用ですか? フィンツィ少佐」
近付いて来る中肉中背の男はマヌエル・フィンツィという。穏やかで紳士的な物腰ではあるが、その目は時折尋常ではない鋭さを閃かせる。
それもそのはず、今回は名目上オブザーバーとしてついてきたものの、フィンツィは情報部所属なのだ。
「そうですね。いよいよ隊長殿の腕の見せ所、というところでしょうか」
メリンダは言葉の棘に気付かないふりをして、続きを促した。こんなことは慣れっこだ。
「周囲を警戒していた斥候が、このキャンプ地に接近するスケルトンの集団を発見しましてね。出処は、例の夢幻城のようですよ」
「――分かりました。詳細をお願いします」
メリンダは唇を噛んだ。フィンツィの情報は有難くもあり、また、少し自分が情けなくもあった。
連合軍司令官からの打診を受けた故の、慣れない実戦部隊の隊長職。
イザイア・バッシ名誉大将のお墨付きも得たとはいえ、兵を率いた経験はごくわずかだ。
連合軍に派遣された同盟軍の兵達にとっても、自分が『隊長』では不安だろう。ましてやこの慣れぬ辺境の地。
それでも、ここまで来た以上は腹をくくるしかない。
北の大地に平和を取り戻すために。そして何よりも、全員で生きて帰るために。
●出動要請
集まったハンター達を前に、メリンダが一礼する。
「この度はご協力に感謝いたします。早速ですが……」
資料が配られ、メリンダが説明を始めた。
負傷兵が集められたこのキャンプに、スケルトンの集団が接近している。その数、ざっと100体余り。
それらの目的ははっきりしている。ただ命を踏みにじり、雪原を赤く染めること。
「移動手段も移動先も確保できませんので、とにかくキャンプの前で食い止めるしかありません。現在、わが同盟軍の部隊が取り敢えず柵を補強しています。勿論、これは気休め程度にしかならないでしょう」
メリンダは壁に張り出した地図を示す。
「現在、敵は北から移動中です。柵付近で主力部隊が彼らを迎え討ち、引きつけている間に、別動隊が左右から迂回して背後を突き、全軍で殲滅を図ります」
ただし、と続けるメリンダの表情は険しい。
「敵の到着は日没ごろと予想されます。完全に日が暮れますと、別動隊の動きが制限されてしまいます。敵を挑発して早く進ませ、できれば日のあるうちに戦闘を終えたいと思います。そこで皆様には、主力部隊としてご協力頂きたいのです」
この続きを聞いてくれるつもりはあるか。
メリンダの目がハンター達の顔をひとりひとり、確認して行く。
リプレイ本文
●会議室にて
名だたる歪虚の跳梁跋扈。それらとの戦いは熾烈を極めている。
だからといって、有象無象の雑兵による被害を放置しておくわけにも行くまい。
ことにフランシスカ(ka3590)にとって、強弱問わず、歪虚どもが我が物顔にふるまう昨今は不愉快極まりない。
相手が雑魚なら、憂さ晴らしついでに薙ぎ払うまでだ。
「今日は骨の群れが相手か」
テノール(ka5676)が資料を整えながら呟く。元々戦いは好まない性質だが、黙って殴られ続けるほど甘くもない。
だが。
「ドナーティ報道官」
「なんでしょう?」
テノールに向けたメリンダの表情は硬い。
「緊張してる顔も綺麗ですけど、笑った顔はもっと素敵だと思いますよ」
「へ?」
思わぬ変化球に、素の反応が出てしまったようだ。
「な、こんなときに、冗談を……」
更にシバ・ミラージュ(ka2094)が両手を握り、ぐっと顔を覗き込む。
「そうですよメリンダさん。僕達イロモノにシリアスは似合いません……一緒にコメディに戻れるよう頑張りましょう!」
「誰がイロモノですか、誰が」
「いたいいたいいたいっ!」
メリンダが大人げなくシバの手を捻った。
だが、わかっている。こうして声をかけてくれるのは、至らない自分を気遣ってくれるからだ。
「……真面目な話、指揮官が余りに思いつめてると部下も不安になるでしょう。どっしり構えて不適に笑って、骨どもを蹴散らしましょう」
テノールの言葉に、メリンダも頷くしかない。
「……有難うございます、気をつけますね」
手早く作戦を確認し、それぞれの案を出し合う。
央崎 枢(ka5153)がトランシーバーを手に、メリンダの肩を叩いた。
「メリンダねーさん、連絡取れるように宜しく。あと、ちょっと頼みがあるんだけど」
軽い口調に似合わぬ、思慮深げな茶色の瞳だ。
「同盟軍には射撃準備をとりつつ、できれば武器を柵の下に隠して待機しててもらえるかな。少しでも警戒されないように」
「わかりました。射程に入るまでは極力伏せておくようにしますね」
「よろしく! んじゃメリンダねーさんの北伐初陣を飾るために、頑張ろっか!」
枢は軽く手をあげて会議室を出ていった。
他のハンター達もそれぞれの準備のために後に続く。
フランシスカがメリンダの前で少し足を止め、そっと囁いた。
「誰しも最初は未経験。慣れには時間が必要なのです」
「えっ?」
「隊長さんとは、いつぞや以来ですね。お元気そうで何より」
あまり感情をあらわにしないフランシスカだが、言葉に籠る気遣いは伝わる。
「不安がおありのようですが、何も心配は要りません。今はただ全力と最善を尽くし、生きて帰ることだけを考えましょう」
「ええ。皆様もお気をつけて」
カーミン・S・フィールズ(ka1559)は会議室を後にしながら呟く。
「メリンダ隊長殿、か」
メリンダ個人に対しては無関心に見えるカーミンだったが、どこか引っかかるものを感じていた。
おそらく原因は自分の中にあることも分かっている。
「同族嫌悪って奴かしらね?」
笑顔の仮面で常に内心を隠すあたりが。
カーミンは自嘲気味にわずかに肩をすくめた。
●雪原の戦い
建物を一歩出ると、世界は一面の雪景色だった。
「スケルトンの大群……厳しい戦いになりそうね」
誰に同意を求めるでもなく、高瀬 未悠(ka3199)はそう言って身を震わせた。それは恐れからではない。
「でも……負ける気はしないわ」
未悠の目はじっと雪原の彼方、まだ姿の見えない歪虚達を見つめる。
震えは戦闘を前にした高揚のため。法輪「精霊馬」のエンジン音もまた、心地よい。
魔導バイク「グリンガレット」を横に付け、花厳 刹那(ka3984)が声をかける。
「こちらは多少の演技も必要ですね」
「そうね」
未悠は曖昧に答えた。
敵の数は多く、動きは遅い。恐らく厚い層で押すつもりだろう。
そこで移動手段を持つ機動班が先に仕掛け、相手の隊列を乱した後に引き、あわよくば一部の突出を誘う作戦だ。
刹那の雪のように白い頬には静かな覚悟が宿る。長い黒髪は雪に溶けるように、銀色に変化していた。
「上手く引きつけてみせます。暫く待っていてくださいね」
柵の内側に詰めた同盟兵にも声をかける。互いの信頼があってこその作戦だ。
コートで身を包んだシバが、少女のように可憐な笑みを浮かべた。
「メリンダ隊長は見た目麗しいだけでなく、判断力も確かな方です。隊長を信じて頑張りましょう」
ぐっと拳を握って見せた。
当人にはどこか気恥かしくて軽口を叩くが、シバなりにメリンダの力になりたいと思っているのだ。
隊長を信じられない隊は不幸だ。なんとかまとまって欲しい。
「すまん、頼んだ!」
「君らも気をつけて!」
一斉に湧き上がる声が背中を押す。
「任せとけって!」
枢が魔導バイクに跨り片手をあげた。雪を跳ね上げ、三台のバイクが飛び出して行く。
「僕達も行きましょう」
シバの呼びかけにフランシスカ、テノールも騎乗し、柵の外に出た。
機動班を見送り、カーミンがひとつ息をつく。
瑞葉 美奈(ka5691)の表情は面に覆われて伺えないが、組み合わせた両手には力が漲っていた。
「指揮能力があるという、マスタースケルトンを減らすことができれば一番なのですが」
「マスターじゃなくても、敵が減るのは歓迎よ」
カーミンが美奈にはそう言いつつ、同盟兵に低く告げた。
「敵が見えても焦らないで。一斉射撃の弾幕は充分壁になるわ」
同盟軍の使用するライフルの射程は然程長くない。一斉射撃で敵が散開すればよし、それでも固まって来るなら当ててやればいい。
カーミンは白く光り輝くグリントボウを引き絞る。
メリンダが斥候からの情報を伝えた。敵は近いと。
「塵は塵になんなさいな。こちとら塵芥に取られていい命の持ち合わせはないの」
カーミンの矢は光を纏って、空を切り裂く。
長射程の矢は仲間の頭上を超え、その先のスケルトン達へと襲いかかった。
スケルトン軍団は、マスターを中心に十体前後のスケルトンを一単位として、三・四・三と列を作って進軍していた。
その先頭に、カーミンの矢が突き立ったのだ。
当たればダメージの大きい光の矢を警戒し、進軍が止まる。
それを見つめ、未悠は目を細めた。
「白銀の世界を征く死者の戦士達……ふふっ……こんなに寒いのに体は燃えるように熱いわ」
上擦ったように囁く唇からは、白い息。ユナイテッド・ドライブ・ソードを刀の形に、突進。
「最高のスリルで楽しませてちょうだい」
未悠の進む方向を見定めるフランシスカ。迫る歪虚に瞳は危険な光を帯びているが、じっと耐える。
傷を癒す能力を持つフランシスカは倒れてはならない。
だから、未悠の脇から迫るスケルトンが剣を振り被った隙を狙い、シャドウブリットを叩きつける。
大腿骨が砕け、バランスを崩したスケルトンが雪に膝をついた。振り向いた未悠が冷たい目で見据える。
「戦えないなら、そのまま消えなさい」
強い一撃に頭蓋骨が砕け、バラバラになった欠片が雪原に霧散する。
歪虚達は、ハンター達を明確に敵と認識した。
先頭の一団の中でひと際大きなスケルトンが、傍らのスケルトンの肋骨を奪い一歩前へ。
テノールは意を決してゴースロンを進ませた。
「試す価値はあるだろう。頼むぞ!」
マスタースケルトンの腕がしなる。その隙を突いて馬で突っ込むと、拳を繰り出した。ナックル「セルモクラスィア」に宿る炎の力が、スケルトンにはかなり効いたようだ。
肋骨は上腕ごとあらぬ方向へ飛び、肘から先を失ったマスタースケルトンは、反対の腕に握った剣でテノールに切りかかる。
だが既にテノールの姿はその場になかった。
「よし、行ける」
蒼氷の色に変じた瞳に冷たい炎。
テノールは馬首を巡らせ、スケルトン達の突出を誘う。
だがそれは危険な賭けでもあった。
「おいにーさん、あんまり無茶すんなよ」
枢が小さく舌打ちした。目立つ攻撃手が、敵の標的にもなりやすいのは当然だ。テノールの一撃離脱戦法を封じるべく、スケルトンは周囲を囲んでいたのだ。
「援護するぜ!」
スリップする車体を力任せに捩じ伏せるかのように、枢は魔導バイクを転回させる。
滑り止めの対策をしてきたとはいえ、魔導バイクは本来雪道を走るようにはできていないのだ。
だがそのスリップすら利用して数体のスケルトンを弾き飛ばした。
「今のうちに、早く!」
「有難う、助かります」
離脱する枢とテノールに追いすがりスケルトンが剣を薙ぐ。だがその肩口を、炎の弾丸が砕く。
「大丈夫ですか? 危険ですから、一度引きましょう」
刹那が魔導拳銃「イグナイテッド」を構え、悲壮な声をあげた。
だがよく見れば、口元は微かに微笑んでいる。
(引き時です)
目がそう言っていた。
敵は充分に食いついている。ハンター達が下がろうとすれば、追いかけて来るだろう。
後は上手く逃げるふりをするだけだ。
●日没迫る
雪原にバイクのエンジン音が響く。太陽はもう遠くの林の向こうに移動しつつあった。
枢からの通信がメリンダに届いたのは、まさにそのときだった。
『メリンダねーさん! 頼んだ!』
「了解、射線に入らないでくださいね!」
この時を待ち続けていた兵達は、一斉に銃口を柵の隙間から覗かせる。
「撃てーッ!」
メリンダの号令をかき消すような銃撃の音。
機動班を追って来たスケルトン集団に、無数の銃弾が撃ち込まれる。
だが倒れた仲間を踏みつぶすように、後から後からスケルトン達は押し寄せて来る。
敵は引くことを知らぬ化け物。幾ら叩いても、動ける限り刃を振るう。
未悠は敵の足に切りつけ、敵の刃を払う。その切っ先が白い頬を掠め鮮血が飛び散ろうとも、一歩も引くつもりはない。
いや、寧ろこれこそが望んだこと。
死の恐怖が迫る度に魂がざわつく。
(狩るか狩られるか……ぞくぞくするわ……)
未悠は恍惚の笑みを浮かべながら、敵を食い止めている。
その背後、柵はもうすぐそこだ。
「ここから進むことは許しません」
凛とした声は美奈だ。トンファーを構え、一歩も引かぬ構えでスケルトンに対峙する。
力不足は承知している。だからこそ、一瞬に賭ける。
「ハァッ!!」
相手が突っ込んでくる勢いを生かして絡めたトンファーを捻れば、スケルトンはあえなく体勢を崩す。「柔能制剛」だ。
とにかく足止めが必要だ。まだ霧散しないスケルトンが折り重なれば、後に続く敵の障害となる。
だがとにかく敵の数が多いのだ。
「これが、実戦……」
仮面の下で歯を食いしばり、美奈は耐える。自らを盾としてここを守ると決めたのだから。
だが槍の一撃が、スケルトンの身体越しに美奈を襲う。敵は「仲間」を気遣うことはない。
「つッ」
食いしばった歯の間から思わず声が漏れる。
「大丈夫です、まだまだ……!」
「無理はしないで。動けるようなら下がってください」
美奈の傷の痛みが軽くなる。フランシスカは簡易的に傷を癒すと、前に出た。
紅い瞳の輝きが、尾を引くように流れる。と見えた瞬間、手斧が唸り、無数の骨が飛び散った。
「お相手いたしましょう。簡単に先へ進めるなどと思わないことです」
両手に構えた斧で縦横無尽に切り結び、フランシスカは次々とスケルトンを屠る。
フランシスカを討たんと骨を構えるマスターに、刹那が銀色の風のように接近。
「余所見は命取りですよ」
そのまま太刀を振り被り敵の首辺りを狙うが、敵も剣を振り上げ刃を受け止める。
飛び散る火花が、目につく。日没が近い。
ハンターを狙って飛んで来た骨が、柵にあたって砕けた。
「うわっ……!」
同盟兵達が一瞬動揺するのも無理はない。流れ弾であっても柵を傷つけるに充分なのだ。
シバは優しい顔を引き締め、弱くなった柵の代わりにアースウォールを出現させる。
「大丈夫です。この壁の陰から敵を狙ってください」
あくまでも平静な声。どれだけもつかは判らないが、力の続く限り守って見せる。
「シバさん、無事に乗り切ったら、美味しい物をおごりますからね!」
メリンダが自ら援護射撃に加わりながら、発破をかける。だがちょっとフラグのようでもある。
シバがそれに苦情を言おうとした時、カーミンがシバを守るように傍に来る。
「弾幕を維持してこちらに敵を集めないで。大丈夫、ここは通さないから」
凶邪を滅するといわれる「八握剣」を繰り出し、迫るスケルトン達を切りつける。
(とはいえ日が暮れるわね。兵隊さん達も無傷ってわけでもないだろうし)
カーミンが唇を噛んだときだった。
敵の向こう側から鬨の声が響き渡る。
「間に合ったぞ!」
「やったあ!」
柵の中で同盟兵達が歓声を上げた。回り込んだ別動隊が、敵の背後から攻撃を開始したのだ。
●護り手達
敵も激しく抵抗したが、劣勢を跳ね返す程の余力はなかった。
余勢を駆るハンター達の攻撃に、気がつけば全て幻のように消え去っていったのである。
刹那が大きく息を吐き、鬼神の太刀を鞘に納める。
「ゲームみたいに、雑魚敵相手に無双って訳にはいかないわね」
張り詰めていた戦闘の緊張が解け、年相応の素顔がのぞく。
「本当にお疲れ様でした。護り切れたのは皆様のお陰です」
メリンダがハンターひとりひとりの手を握り、言葉にできない感謝を伝える。
「メリンダさんの指揮の賜物ですよ。さすがです」
シバはさり気なく、だがしっかりと兵に聞こえるように強調してくれた。
「ねえ、隊長さん」
カーミンが微笑みかけた。だが続く言葉は切ない程に辛辣だった。
「あんたや私みたいな人間は、きっとこんな処にいてはダメよ」
期待に応えようと、なんでもないふりをして戦う。
負傷者を抱えていても、作戦は成功したのだと言い切る。
「こんなことを続けていたら、血と涙でドロドロになって、欺瞞の仮面が外せなくなりそうよ」
きっと有能な指揮官という連中は、平気で仮面を被り続けるのだろう。
だが、カーミンにはそれが腹立たしい。少なくとも自分が猫かぶりをするのは、人殺しのためではなかった。
「フィールズさん……」
「ふふ、皮肉に見せかけた同情なんて、余計なお節介よね。……ええ、わかってるわ。たぶん今日は私も調子悪いのよ」
ふと笑うと、桃色の髪が揺れた。
「……有難うございます」
優しいんですね。その言葉をメリンダは飲み込んだ。
カーミンの言う通りかもしれない。けれど誰かがやらなければならないことだ。
「私、今回のことはきっと忘れません。例え苦しくても」
いつか仮面を外せなくなったとしても、この苦しみを忘れないでいよう。
カーミンはひらひらと手を振って歩み去った。
こうして避難所はハンター達によって守られた。
続く戦いの中で負傷した兵たちにとって、今後も重要な拠点となるだろう。
<了>
名だたる歪虚の跳梁跋扈。それらとの戦いは熾烈を極めている。
だからといって、有象無象の雑兵による被害を放置しておくわけにも行くまい。
ことにフランシスカ(ka3590)にとって、強弱問わず、歪虚どもが我が物顔にふるまう昨今は不愉快極まりない。
相手が雑魚なら、憂さ晴らしついでに薙ぎ払うまでだ。
「今日は骨の群れが相手か」
テノール(ka5676)が資料を整えながら呟く。元々戦いは好まない性質だが、黙って殴られ続けるほど甘くもない。
だが。
「ドナーティ報道官」
「なんでしょう?」
テノールに向けたメリンダの表情は硬い。
「緊張してる顔も綺麗ですけど、笑った顔はもっと素敵だと思いますよ」
「へ?」
思わぬ変化球に、素の反応が出てしまったようだ。
「な、こんなときに、冗談を……」
更にシバ・ミラージュ(ka2094)が両手を握り、ぐっと顔を覗き込む。
「そうですよメリンダさん。僕達イロモノにシリアスは似合いません……一緒にコメディに戻れるよう頑張りましょう!」
「誰がイロモノですか、誰が」
「いたいいたいいたいっ!」
メリンダが大人げなくシバの手を捻った。
だが、わかっている。こうして声をかけてくれるのは、至らない自分を気遣ってくれるからだ。
「……真面目な話、指揮官が余りに思いつめてると部下も不安になるでしょう。どっしり構えて不適に笑って、骨どもを蹴散らしましょう」
テノールの言葉に、メリンダも頷くしかない。
「……有難うございます、気をつけますね」
手早く作戦を確認し、それぞれの案を出し合う。
央崎 枢(ka5153)がトランシーバーを手に、メリンダの肩を叩いた。
「メリンダねーさん、連絡取れるように宜しく。あと、ちょっと頼みがあるんだけど」
軽い口調に似合わぬ、思慮深げな茶色の瞳だ。
「同盟軍には射撃準備をとりつつ、できれば武器を柵の下に隠して待機しててもらえるかな。少しでも警戒されないように」
「わかりました。射程に入るまでは極力伏せておくようにしますね」
「よろしく! んじゃメリンダねーさんの北伐初陣を飾るために、頑張ろっか!」
枢は軽く手をあげて会議室を出ていった。
他のハンター達もそれぞれの準備のために後に続く。
フランシスカがメリンダの前で少し足を止め、そっと囁いた。
「誰しも最初は未経験。慣れには時間が必要なのです」
「えっ?」
「隊長さんとは、いつぞや以来ですね。お元気そうで何より」
あまり感情をあらわにしないフランシスカだが、言葉に籠る気遣いは伝わる。
「不安がおありのようですが、何も心配は要りません。今はただ全力と最善を尽くし、生きて帰ることだけを考えましょう」
「ええ。皆様もお気をつけて」
カーミン・S・フィールズ(ka1559)は会議室を後にしながら呟く。
「メリンダ隊長殿、か」
メリンダ個人に対しては無関心に見えるカーミンだったが、どこか引っかかるものを感じていた。
おそらく原因は自分の中にあることも分かっている。
「同族嫌悪って奴かしらね?」
笑顔の仮面で常に内心を隠すあたりが。
カーミンは自嘲気味にわずかに肩をすくめた。
●雪原の戦い
建物を一歩出ると、世界は一面の雪景色だった。
「スケルトンの大群……厳しい戦いになりそうね」
誰に同意を求めるでもなく、高瀬 未悠(ka3199)はそう言って身を震わせた。それは恐れからではない。
「でも……負ける気はしないわ」
未悠の目はじっと雪原の彼方、まだ姿の見えない歪虚達を見つめる。
震えは戦闘を前にした高揚のため。法輪「精霊馬」のエンジン音もまた、心地よい。
魔導バイク「グリンガレット」を横に付け、花厳 刹那(ka3984)が声をかける。
「こちらは多少の演技も必要ですね」
「そうね」
未悠は曖昧に答えた。
敵の数は多く、動きは遅い。恐らく厚い層で押すつもりだろう。
そこで移動手段を持つ機動班が先に仕掛け、相手の隊列を乱した後に引き、あわよくば一部の突出を誘う作戦だ。
刹那の雪のように白い頬には静かな覚悟が宿る。長い黒髪は雪に溶けるように、銀色に変化していた。
「上手く引きつけてみせます。暫く待っていてくださいね」
柵の内側に詰めた同盟兵にも声をかける。互いの信頼があってこその作戦だ。
コートで身を包んだシバが、少女のように可憐な笑みを浮かべた。
「メリンダ隊長は見た目麗しいだけでなく、判断力も確かな方です。隊長を信じて頑張りましょう」
ぐっと拳を握って見せた。
当人にはどこか気恥かしくて軽口を叩くが、シバなりにメリンダの力になりたいと思っているのだ。
隊長を信じられない隊は不幸だ。なんとかまとまって欲しい。
「すまん、頼んだ!」
「君らも気をつけて!」
一斉に湧き上がる声が背中を押す。
「任せとけって!」
枢が魔導バイクに跨り片手をあげた。雪を跳ね上げ、三台のバイクが飛び出して行く。
「僕達も行きましょう」
シバの呼びかけにフランシスカ、テノールも騎乗し、柵の外に出た。
機動班を見送り、カーミンがひとつ息をつく。
瑞葉 美奈(ka5691)の表情は面に覆われて伺えないが、組み合わせた両手には力が漲っていた。
「指揮能力があるという、マスタースケルトンを減らすことができれば一番なのですが」
「マスターじゃなくても、敵が減るのは歓迎よ」
カーミンが美奈にはそう言いつつ、同盟兵に低く告げた。
「敵が見えても焦らないで。一斉射撃の弾幕は充分壁になるわ」
同盟軍の使用するライフルの射程は然程長くない。一斉射撃で敵が散開すればよし、それでも固まって来るなら当ててやればいい。
カーミンは白く光り輝くグリントボウを引き絞る。
メリンダが斥候からの情報を伝えた。敵は近いと。
「塵は塵になんなさいな。こちとら塵芥に取られていい命の持ち合わせはないの」
カーミンの矢は光を纏って、空を切り裂く。
長射程の矢は仲間の頭上を超え、その先のスケルトン達へと襲いかかった。
スケルトン軍団は、マスターを中心に十体前後のスケルトンを一単位として、三・四・三と列を作って進軍していた。
その先頭に、カーミンの矢が突き立ったのだ。
当たればダメージの大きい光の矢を警戒し、進軍が止まる。
それを見つめ、未悠は目を細めた。
「白銀の世界を征く死者の戦士達……ふふっ……こんなに寒いのに体は燃えるように熱いわ」
上擦ったように囁く唇からは、白い息。ユナイテッド・ドライブ・ソードを刀の形に、突進。
「最高のスリルで楽しませてちょうだい」
未悠の進む方向を見定めるフランシスカ。迫る歪虚に瞳は危険な光を帯びているが、じっと耐える。
傷を癒す能力を持つフランシスカは倒れてはならない。
だから、未悠の脇から迫るスケルトンが剣を振り被った隙を狙い、シャドウブリットを叩きつける。
大腿骨が砕け、バランスを崩したスケルトンが雪に膝をついた。振り向いた未悠が冷たい目で見据える。
「戦えないなら、そのまま消えなさい」
強い一撃に頭蓋骨が砕け、バラバラになった欠片が雪原に霧散する。
歪虚達は、ハンター達を明確に敵と認識した。
先頭の一団の中でひと際大きなスケルトンが、傍らのスケルトンの肋骨を奪い一歩前へ。
テノールは意を決してゴースロンを進ませた。
「試す価値はあるだろう。頼むぞ!」
マスタースケルトンの腕がしなる。その隙を突いて馬で突っ込むと、拳を繰り出した。ナックル「セルモクラスィア」に宿る炎の力が、スケルトンにはかなり効いたようだ。
肋骨は上腕ごとあらぬ方向へ飛び、肘から先を失ったマスタースケルトンは、反対の腕に握った剣でテノールに切りかかる。
だが既にテノールの姿はその場になかった。
「よし、行ける」
蒼氷の色に変じた瞳に冷たい炎。
テノールは馬首を巡らせ、スケルトン達の突出を誘う。
だがそれは危険な賭けでもあった。
「おいにーさん、あんまり無茶すんなよ」
枢が小さく舌打ちした。目立つ攻撃手が、敵の標的にもなりやすいのは当然だ。テノールの一撃離脱戦法を封じるべく、スケルトンは周囲を囲んでいたのだ。
「援護するぜ!」
スリップする車体を力任せに捩じ伏せるかのように、枢は魔導バイクを転回させる。
滑り止めの対策をしてきたとはいえ、魔導バイクは本来雪道を走るようにはできていないのだ。
だがそのスリップすら利用して数体のスケルトンを弾き飛ばした。
「今のうちに、早く!」
「有難う、助かります」
離脱する枢とテノールに追いすがりスケルトンが剣を薙ぐ。だがその肩口を、炎の弾丸が砕く。
「大丈夫ですか? 危険ですから、一度引きましょう」
刹那が魔導拳銃「イグナイテッド」を構え、悲壮な声をあげた。
だがよく見れば、口元は微かに微笑んでいる。
(引き時です)
目がそう言っていた。
敵は充分に食いついている。ハンター達が下がろうとすれば、追いかけて来るだろう。
後は上手く逃げるふりをするだけだ。
●日没迫る
雪原にバイクのエンジン音が響く。太陽はもう遠くの林の向こうに移動しつつあった。
枢からの通信がメリンダに届いたのは、まさにそのときだった。
『メリンダねーさん! 頼んだ!』
「了解、射線に入らないでくださいね!」
この時を待ち続けていた兵達は、一斉に銃口を柵の隙間から覗かせる。
「撃てーッ!」
メリンダの号令をかき消すような銃撃の音。
機動班を追って来たスケルトン集団に、無数の銃弾が撃ち込まれる。
だが倒れた仲間を踏みつぶすように、後から後からスケルトン達は押し寄せて来る。
敵は引くことを知らぬ化け物。幾ら叩いても、動ける限り刃を振るう。
未悠は敵の足に切りつけ、敵の刃を払う。その切っ先が白い頬を掠め鮮血が飛び散ろうとも、一歩も引くつもりはない。
いや、寧ろこれこそが望んだこと。
死の恐怖が迫る度に魂がざわつく。
(狩るか狩られるか……ぞくぞくするわ……)
未悠は恍惚の笑みを浮かべながら、敵を食い止めている。
その背後、柵はもうすぐそこだ。
「ここから進むことは許しません」
凛とした声は美奈だ。トンファーを構え、一歩も引かぬ構えでスケルトンに対峙する。
力不足は承知している。だからこそ、一瞬に賭ける。
「ハァッ!!」
相手が突っ込んでくる勢いを生かして絡めたトンファーを捻れば、スケルトンはあえなく体勢を崩す。「柔能制剛」だ。
とにかく足止めが必要だ。まだ霧散しないスケルトンが折り重なれば、後に続く敵の障害となる。
だがとにかく敵の数が多いのだ。
「これが、実戦……」
仮面の下で歯を食いしばり、美奈は耐える。自らを盾としてここを守ると決めたのだから。
だが槍の一撃が、スケルトンの身体越しに美奈を襲う。敵は「仲間」を気遣うことはない。
「つッ」
食いしばった歯の間から思わず声が漏れる。
「大丈夫です、まだまだ……!」
「無理はしないで。動けるようなら下がってください」
美奈の傷の痛みが軽くなる。フランシスカは簡易的に傷を癒すと、前に出た。
紅い瞳の輝きが、尾を引くように流れる。と見えた瞬間、手斧が唸り、無数の骨が飛び散った。
「お相手いたしましょう。簡単に先へ進めるなどと思わないことです」
両手に構えた斧で縦横無尽に切り結び、フランシスカは次々とスケルトンを屠る。
フランシスカを討たんと骨を構えるマスターに、刹那が銀色の風のように接近。
「余所見は命取りですよ」
そのまま太刀を振り被り敵の首辺りを狙うが、敵も剣を振り上げ刃を受け止める。
飛び散る火花が、目につく。日没が近い。
ハンターを狙って飛んで来た骨が、柵にあたって砕けた。
「うわっ……!」
同盟兵達が一瞬動揺するのも無理はない。流れ弾であっても柵を傷つけるに充分なのだ。
シバは優しい顔を引き締め、弱くなった柵の代わりにアースウォールを出現させる。
「大丈夫です。この壁の陰から敵を狙ってください」
あくまでも平静な声。どれだけもつかは判らないが、力の続く限り守って見せる。
「シバさん、無事に乗り切ったら、美味しい物をおごりますからね!」
メリンダが自ら援護射撃に加わりながら、発破をかける。だがちょっとフラグのようでもある。
シバがそれに苦情を言おうとした時、カーミンがシバを守るように傍に来る。
「弾幕を維持してこちらに敵を集めないで。大丈夫、ここは通さないから」
凶邪を滅するといわれる「八握剣」を繰り出し、迫るスケルトン達を切りつける。
(とはいえ日が暮れるわね。兵隊さん達も無傷ってわけでもないだろうし)
カーミンが唇を噛んだときだった。
敵の向こう側から鬨の声が響き渡る。
「間に合ったぞ!」
「やったあ!」
柵の中で同盟兵達が歓声を上げた。回り込んだ別動隊が、敵の背後から攻撃を開始したのだ。
●護り手達
敵も激しく抵抗したが、劣勢を跳ね返す程の余力はなかった。
余勢を駆るハンター達の攻撃に、気がつけば全て幻のように消え去っていったのである。
刹那が大きく息を吐き、鬼神の太刀を鞘に納める。
「ゲームみたいに、雑魚敵相手に無双って訳にはいかないわね」
張り詰めていた戦闘の緊張が解け、年相応の素顔がのぞく。
「本当にお疲れ様でした。護り切れたのは皆様のお陰です」
メリンダがハンターひとりひとりの手を握り、言葉にできない感謝を伝える。
「メリンダさんの指揮の賜物ですよ。さすがです」
シバはさり気なく、だがしっかりと兵に聞こえるように強調してくれた。
「ねえ、隊長さん」
カーミンが微笑みかけた。だが続く言葉は切ない程に辛辣だった。
「あんたや私みたいな人間は、きっとこんな処にいてはダメよ」
期待に応えようと、なんでもないふりをして戦う。
負傷者を抱えていても、作戦は成功したのだと言い切る。
「こんなことを続けていたら、血と涙でドロドロになって、欺瞞の仮面が外せなくなりそうよ」
きっと有能な指揮官という連中は、平気で仮面を被り続けるのだろう。
だが、カーミンにはそれが腹立たしい。少なくとも自分が猫かぶりをするのは、人殺しのためではなかった。
「フィールズさん……」
「ふふ、皮肉に見せかけた同情なんて、余計なお節介よね。……ええ、わかってるわ。たぶん今日は私も調子悪いのよ」
ふと笑うと、桃色の髪が揺れた。
「……有難うございます」
優しいんですね。その言葉をメリンダは飲み込んだ。
カーミンの言う通りかもしれない。けれど誰かがやらなければならないことだ。
「私、今回のことはきっと忘れません。例え苦しくても」
いつか仮面を外せなくなったとしても、この苦しみを忘れないでいよう。
カーミンはひらひらと手を振って歩み去った。
こうして避難所はハンター達によって守られた。
続く戦いの中で負傷した兵たちにとって、今後も重要な拠点となるだろう。
<了>
依頼結果
参加者一覧
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マテリアルリンク参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2015/10/22 00:31:13 |
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相談卓 フローラ・ソーウェル(ka3590) 人間(クリムゾンウェスト)|20才|女性|聖導士(クルセイダー) |
最終発言 2015/10/24 17:58:48 |