ゲスト
(ka0000)
【郷祭】盗まれた薄い本
マスター:龍河流

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- オプション
-
- 参加費
1,000
- 参加制限
- -
- 参加人数
- 4~8人
- サポート
- 0~16人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 4日
- 締切
- 2015/10/31 19:00
- 完成日
- 2015/11/09 04:41
みんなの思い出
思い出設定されたOMC商品がありません。
オープニング
自由都市同盟と言えば、商人がぶいぶい言わせている国と思っている人も多いでしょう。
それは間違ってはいませんが、商う人がいれば作る人もいます。誰もが食べなくてはならないので、農業だって結構たいしたものなのです。
特に農業推進地域の看板を掲げるジェオルジでは、同盟内外の皆様の胃袋を満たすのと同時に、新たな作物の開発にも熱心なのでした。
今は一年に二度ある村長会議の真っ最中。ジェオルジには幾つも村があるので、その村長さん達が集まって、なにやら会議をしているのです。
その後には村長祭。たくさんの食べ物や品物が売り買いされる市が立ったり、面白い催しものが行われたり、大変賑やかなお祭りだと聞きます。
そして。
最近のジェオルジでは、他にもあることに熱心な人達が発生したようです。
「あー、もうちょっとで『これ』とも縁が切れる」
「あんたね、納品前の商品になんてこと言うの」
「この一月半、毎日毎日、あんなのを見続ける羽目になった男の気持ちは、女には分からん!」
「社長は喜んでたじゃない、あの人も男よ」
ジェオルジ中心部に向かう、いかにも牧歌的な景色の中にある道を、てくてくと進む荷馬車と人がおりました。
荷馬車はちょっお年を召した様子のお馬さんが二頭、ゆっくりゆっくりひいています。どうやら荷物が重いようです。
人はお若い男性と女性の二人。荷馬車には乗らず、横を歩いていました。どちらも、ちょっとした荷物を背負っています。こちらもなかなかに重そうです。
「とにかく、もうちょっとで納品だな。ええと、同人誌即売会会場予定地って……どこだ?」
「地図があるから、その通りに行けば着くわよ」
このお二人は、ジェオルジからちょっと離れた街にある印刷工房の職人さん達です。ジェオルジの村長祭で行われる催しの一つで売買される本をたくさん印刷して、お届けにあがる途中でした。
この本、一冊ずつは割と薄いのです。たまに厚いのもありますが、大抵薄い。でも種類と冊数がたくさんになると、それはもうとんでもない重さにもなる訳で。
お馬さん達はふうふう言っています。連れているお二人も、心配そうに撫でたりしていました。
目的地までもう少し。積んでいる薄い本の数々を降ろしたら、お馬さん達もゆっくり出来ることでしょう。
その筈だったのですが……
「へっへっへっ、兄ちゃん、荷物と有り金を置いていきな」
「ちょ、ちょっと待て。この荷物は男には絶対に用がないものだと思うぞ」
「そ、そうよ。これに用がある男は、あんまりいないと思うわ」
「四の五の言わずに、荷物と有り金を寄越せってんだよっ!!」
お祭りがあるところには、悪い奴も集まります。
困ったことに、荷馬車とお馬さんと、積まれていた薄い本とは、悪い奴らに持ち去られてしまったのでした。
それから二時間後。
ハンターオフィスには、埃だらけの男の人と女の人、その二人を連れてきたとてもお洒落な女の人達が、奪われた荷物を取り戻してくれと騒いでいました。
「新刊が、あたしの新刊が」
「この際、原稿は諦めるわ。でも新刊は取り戻してほしいのよ」
「あぁ、堕落者とハンターと海軍将校の三角関係本がぁ」
「私、ハンターが蛸と烏賊の雑魔の群れに呑まれる話にしたんだけど」
「あら? そういえばここって、ハンターがたくさんいるのよね?」
「観察し放題?」
「すみません、この人達のことは無視して、とにかくうちの荷物を取り戻してください」
荷車に載っていたのは、村長祭の一角で売られるはずだった同人誌。別名を薄い本。
主に男性同士の恋愛模様を、お子様から楽しめるわくわくドキドキのお話にしたり、大人しか読めない夜の童話にしたり、あれやこれやになっている本が二十数種類、合計なんと三千冊!
悪い奴らに奪われた、この同人誌を取り返してほしいと依頼がありました。
それは間違ってはいませんが、商う人がいれば作る人もいます。誰もが食べなくてはならないので、農業だって結構たいしたものなのです。
特に農業推進地域の看板を掲げるジェオルジでは、同盟内外の皆様の胃袋を満たすのと同時に、新たな作物の開発にも熱心なのでした。
今は一年に二度ある村長会議の真っ最中。ジェオルジには幾つも村があるので、その村長さん達が集まって、なにやら会議をしているのです。
その後には村長祭。たくさんの食べ物や品物が売り買いされる市が立ったり、面白い催しものが行われたり、大変賑やかなお祭りだと聞きます。
そして。
最近のジェオルジでは、他にもあることに熱心な人達が発生したようです。
「あー、もうちょっとで『これ』とも縁が切れる」
「あんたね、納品前の商品になんてこと言うの」
「この一月半、毎日毎日、あんなのを見続ける羽目になった男の気持ちは、女には分からん!」
「社長は喜んでたじゃない、あの人も男よ」
ジェオルジ中心部に向かう、いかにも牧歌的な景色の中にある道を、てくてくと進む荷馬車と人がおりました。
荷馬車はちょっお年を召した様子のお馬さんが二頭、ゆっくりゆっくりひいています。どうやら荷物が重いようです。
人はお若い男性と女性の二人。荷馬車には乗らず、横を歩いていました。どちらも、ちょっとした荷物を背負っています。こちらもなかなかに重そうです。
「とにかく、もうちょっとで納品だな。ええと、同人誌即売会会場予定地って……どこだ?」
「地図があるから、その通りに行けば着くわよ」
このお二人は、ジェオルジからちょっと離れた街にある印刷工房の職人さん達です。ジェオルジの村長祭で行われる催しの一つで売買される本をたくさん印刷して、お届けにあがる途中でした。
この本、一冊ずつは割と薄いのです。たまに厚いのもありますが、大抵薄い。でも種類と冊数がたくさんになると、それはもうとんでもない重さにもなる訳で。
お馬さん達はふうふう言っています。連れているお二人も、心配そうに撫でたりしていました。
目的地までもう少し。積んでいる薄い本の数々を降ろしたら、お馬さん達もゆっくり出来ることでしょう。
その筈だったのですが……
「へっへっへっ、兄ちゃん、荷物と有り金を置いていきな」
「ちょ、ちょっと待て。この荷物は男には絶対に用がないものだと思うぞ」
「そ、そうよ。これに用がある男は、あんまりいないと思うわ」
「四の五の言わずに、荷物と有り金を寄越せってんだよっ!!」
お祭りがあるところには、悪い奴も集まります。
困ったことに、荷馬車とお馬さんと、積まれていた薄い本とは、悪い奴らに持ち去られてしまったのでした。
それから二時間後。
ハンターオフィスには、埃だらけの男の人と女の人、その二人を連れてきたとてもお洒落な女の人達が、奪われた荷物を取り戻してくれと騒いでいました。
「新刊が、あたしの新刊が」
「この際、原稿は諦めるわ。でも新刊は取り戻してほしいのよ」
「あぁ、堕落者とハンターと海軍将校の三角関係本がぁ」
「私、ハンターが蛸と烏賊の雑魔の群れに呑まれる話にしたんだけど」
「あら? そういえばここって、ハンターがたくさんいるのよね?」
「観察し放題?」
「すみません、この人達のことは無視して、とにかくうちの荷物を取り戻してください」
荷車に載っていたのは、村長祭の一角で売られるはずだった同人誌。別名を薄い本。
主に男性同士の恋愛模様を、お子様から楽しめるわくわくドキドキのお話にしたり、大人しか読めない夜の童話にしたり、あれやこれやになっている本が二十数種類、合計なんと三千冊!
悪い奴らに奪われた、この同人誌を取り返してほしいと依頼がありました。
リプレイ本文
●薄い本とは
「御庭番かける業炎擬人化総受短編集……えっ、まさか歪虚王の?!」
思わず正座したセレン・コウヅキ(ka0153)さんは、そっと手にした本の表紙をめくってみました。とっても凛々しい顔立ちの青年が、沼にはまり込んで苦しんでいるようなイラストなので、ホラーテイストかと思ったらば。
「こ、この掛けるの×記号って、一体っ。え、ええっ、男性同士でそんな」
意味不明な悲鳴を上げながら、すごい勢いで頁をめくり始めました。
そんなセレンさんの横では、
「なんですか、これは。……男色の本ですか? 武士の嗜みとは申したものですが、これは」
こちらも正座で、黒耀 (ka5677)さんがしげしげと開いた本を眺めています。
だけど。
「……」
だんだんと生真面目な表情になって、読み始めましたよ。
●依頼受けました
遠火 楓(ka4929)さんは、すごく怒っていました。
「そいつら、どうやら死にたいようだな」
煙管を掌の中で回しながら、楓さんの怒りっぷりはただ事ではありません。
「一生懸命作ったものが心ない人に盗られちゃうなんて、辛いよね」
絶対に取り返さなくちゃと握った拳に力の入る火椎 帝(ka5027)さんと、うんうんと頷いているアシェ-ル(ka2983)さんに比べても壮絶です。
「それほどに、重要な冊子ですか?」
「当たり前だ! 私の新刊も入っているんだぞ! 今回はハンター×契約者の続編と」
中身に心当たりがと尋ねたマッシュ・アクラシス(ka0771)さんは、依頼人さん達と楓さんにぶいぶい言い返されています。そんなに興奮した人達から、すかさず皆さんが頼んだ本の量を聞き出せるのは、すごい事でした。
「こっちにも、その手の趣味の人はいるのか」
ついでに中身もちょっと聞いてしまって、雪ノ下正太郎(ka0539)さんがとっても深いため息をつきました。その手の趣味ってなんでしょう?
「男同士の恋愛を描いた薄い本ですか……」
個人の趣味の範疇なら、別に構わないでしょうねと大人っぽいことを言っているのは、エルバッハ・リオン(ka2434)ちゃんです。お顔だけ見ると女の子って感じですが、世の中のことをよく知っているご様子。
つまり、そういう本が盗まれたようです。
それがないと同人誌即売会なるお祭りが開けないのだと、泣き崩れる女性陣と怒る楓さん、それから印刷工房の職人さん達から、マッシュさんと雪ノ下さんが色々と聞き出してくれました。
本の内容はさておき、馬車やお馬さんの事とか、犯人達の数や人相、逃げて行った方角などなどです。
だから、本の中身を知らない人は知らないまま。とにかく依頼人さん達には大切なものなので、早く取り返してあげなくてはいけません。
「どう聞いても小者の常習犯。容赦はいりませんね」
「でも、覚醒者じゃなかったら、力加減を間違えると死ぬか」
セレンさんと楓さんが、犯人達を見付けた時の相談をしています。確かに逃げられては大変ですが、ばっさり斬って捨てるのもどうでしょう。
なぜなら、火椎さんがこう言ったからです。
「馬車と馬は工房の物だよね? それに傷が付いたり、変な染みが残るのは……あんまりよくないと思うよ」
確かにその通り。それならと、お歳の割に目立つ胸を張ったのはエルちゃんでした。
「私が、スリープクラウドで眠らせてあげますわ。覚醒者がいるか分からないということは、一般人も混じっているでしょう」
話を聞いても、それほど腕に覚えがある連中ではなさそうです。眠らせて、動ける人数が減れば、捕まえるのも簡単になるはず。
「じゃあ、魔術が掛けやすいように足止めしなくては」
本にはたくさんの楽しみや夢が詰まっているし、お馬さんも可哀想だから、出来るだけ穏便に取り戻せればと勢い込んだアシェ-ルさんが、作戦を考え始めました。
この時、雪ノ下さんは思っていました。殺さない程度に手加減はするけど、常習犯だから死んでも自業自得ではって。思い直したのは、隣でマッシュさんが職人さん達に話を聞きながら、こんなことを言ったからです。
「殺すと死体の始末も面倒ですしね。全員揃えて官憲に付き出せればと思います」
なるほど確かに、荷物は急いで持って戻るには、色々埋めたりは時間の無駄です。手加減も大事かも。
マッシュさんが実は『官憲に付き出せば、報奨金が出るかも』と期待していただけなのは、誰にも気付かれませんでした。だって口に出してはいませんから。
とにもかくにも、ハンターの皆さんはお馬さんや魔導バイク、または歩いて、犯人達の行方を聞き込みしながら追いかけ始めました。
●決戦はあっさりと
目立つ印が書いてある馬車なので、犯人達を追いかけるのは難しくありません。
案外あっさりと追い付いたので、ハンターさん達はここで二組に分かれました。
犯人達の前に出て足止めをする係と、後ろからこっそり近付いてえいやっと捕まえに行く係です。
足止め係がアシェ-ルさん、黒曜さん、マッシュさん。お祭りで遠出しているお嬢さん役のアシェ-ルさんとお付きのお二人という設定です。
残りが捕まえ本隊で、スリープクラウドはエルちゃんの担当。セレンさんはライフルで脅かしちゃう役で、雪ノ下さん、楓さん、火椎さんはタコ殴り担当の予定。刀を使う人もいますけど、斬らず済めば大助かりです。
連絡は、トランシーバーでします。マッシュさんは、上着の下に上手に留めました。捕まえ本隊の人達は、いつでも連絡寄越しなさい状態で握ってます。
役割分担も決まったところで、アシェ-ルさんは黒曜さんのお馬さんに乗せてもらい、マッシュさんと一緒にたったか進み始めました。
「良いお日和ですね。ちょっと横を失礼いたします」
「こんにちは、皆さんもお祭りにお出掛けですか?」
「ほら、そんなに振り向くと危ないと言っている傍から」
足止め係の三人は、犯人達を無事に追い越しました。馬車もお馬さんも、お話に聞いた通りです。ついでに犯人達の顔や数も、職人さん達が説明してくれたのと変わりません。ご挨拶して通っていく三人に、二人が愛想よくお返事してきて、他の四人は会釈です。アシェ-ルさんが色々話し掛けましたが、犯人達は頼まれた荷物を運んでいるだけだと言い張って、あんまりおしゃべりにはのってきてくれません。
まあそれでも良いのです。足止め係のお仕事は、さっき全員で相談した場所で犯人達を止めること。その近くまで来て、黒曜さんとマッシュさんが先を急ぐ振りでお馬さんの足を速めました。
ここで、アシェ-ルさんが風除けに羽織っていた毛布を落とすはず……だったのですが。
犯人達の様子を見ようとうんと後ろを振り向いていたせいで、馬から転げ落ちてしまいました。マッシュさんが襟首を捕まえて、どすんと落ちないようにしてくれましたが、これは予定外です。落ちるのは毛布だけだったのに。
お馬さんから落ち掛けたって、マッシュさんのおかげで、ハンターさんのアシェ-ルさんは怪我なんかしていません。黒曜さんもお馬さんに蹴られないように、上手に移動してくれたので安心です。
そして今、三人掛かりでがっつり道を塞いでいます。こういうのを、結果オーライってリアルブルーの人は言うらしいです。
黒曜さんとマッシュさんも素早く馬から降りて、アシェ-ルさんの怪我を心配する振りをし始めました。こうなっては、犯人達だって先に行かせろとは言いにくいはず。言われたって待てと返すことに、三人は目線だけで相談完了していました。
で、ここからは予定通りに。
「な、なんだぁ」
マッシュさんが先に合図を送っていたので、エルちゃんのスリープクラウドがサクッと飛んできて、四人があっさり倒れました。残った二人は覚醒者かもしれませんが、慌てていて、何が起きたのかよく分かっていません。
その間に、激烈に怒っている楓さんを先頭に、火椎さんと雪ノ下さんが猛烈な勢いで走ってきました。火椎さんはお馬さんに乗っているのですが、楓さんのスタートダッシュはそれを上回る速度のようです。
「ちょっとちょっと、落ち着いて。殺したら駄目って自分で言ってたでしょ!」
「動くな! 動くと仲間が撃つぞ!」
無言の楓さんの後ろから、火椎さんがとてつもない制止の言葉を叫んでいます。雪ノ下さんの警告は良くある内容なのに、凄まじく怖く聞こえるのはなぜでしょう。
この時、三人が走って来た方向でセレンさんは、こう呟いていました。
「あれほど射線に入らないようにとお伝えしたのに。私達も行きましょうか」
「手加減という言葉を、どこまで覚えていることか……不安になりますね」
エルちゃんもしたくもない犯人の心配をすることになって、ちょっとげんなりしています。
ちなみに。
ぼかっ
げし!
楓さんの刀の一撃、ただし鞘ごと振り回しと、雪ノ下さんの流れ星より早い拳骨で、二人の覚醒者はあっさり吹っ飛んだのでした。骨くらい折れているかもしれませんが、そこは自業自得です。やり過ぎなんて言葉は、今ここにはありません。
ないと言ったら、ないのです!
「大人しく降伏するなら、命までは取りません。抵抗は諦めなさい」
皆さんに追い付いたセレンさんが、魔導バイクでやって来たことで、ハンターさん達だと気付いたのでしょう。じたばたしていた二人は、すっかり大人しくなりました。
あとは全員縛り上げるだけと、覚醒することもなかったあっさり振りに、雪ノ下さんはちょっと不完全燃焼です。こんなに弱いのに悪いことをするなんてとか、この程度だから凶悪犯罪まで至らなかったのかとか、思わず分析を始めてしまいました。
他の皆さんも、死人が出なくて良かったとかなんとか、あれこれ考えていたかもしれません。なにより荷物が無事でよかったねと、楓さんに声掛けするのに忙しかったとも言います。
そうでなければ。
「そんなに大事な荷物なんて、燃えればいいのよ!」
犯人の一人が目を覚まして、いきなり何かを馬車の荷台に投げ込んだ時、誰かがすぐに反応したはずなのです。うっかり瓶を投げられるなんて、ちょっと失敗しました。
だけど、投げられたのは瓶だけで火の気はないから、燃えることはないはずだと見て取った人は何人もいましたよ。
それに、セレンさんと黒曜さんが、すぐに馬車の荷台に飛び込んでくれました。仮に火が点いた松明だったとしても、燃え広がることはなかったでしょう。
「油ですか。荷物には掛かっていないので、無事だと思いますよ」
「念のため、中身を確認してみましょう」
いい知らせを寄越した後の二人が、どういう訳か荷台から降りてこないで静かになったことを、他の皆さんが不思議に思うのはもうちょっと後の事です。
なぜって?
「さぁて、ここからはエロ同人のように乱暴してやるよ」
お仕置きタイムが始まったから。
「……遠火さん、それは物理と解釈すればいいですか?」
そう。犯人達をボコろうとしています。主に楓さんが。
雪ノ下さんが、あんまり乱暴になりすぎないように注意してくれる……わけではないようです。
瓶を投げた女は、ガクブルしながらキイキイ叫び始めました。言っていることはほとんどのハンターさんにはしっちゃかめっちゃかにしか聞こえませんが、楓さんとは罵り合いが成立しています。雪ノ下さんはちょっと分かるみたいで、ああもうというお顔になっていました。
「物理? あの、エ」
「それ以上は、口にしないほうがいいですわ」
いろんな事を知っていそうなエルちゃんに、アシェ-ルさんが不思議そうなお顔を向けましたが、楓さんの言っていたことを教えてはもらえませんでした。
「こいつらから縛るとしますか」
「そだね。あ、馬車の荷物は無事かなぁ」
幸せにも、最初の攻撃でぶっ倒れたままの犯人達を、マッシュさんと火椎さんが縛り始めます。殴られた二人も素直にお縄に付きました。
残るは女一人ですが、楓さんとの口喧嘩が過熱しているので、誰も手を出しません。
「男同士とか信じられないわよ、あんなの取り返してどうする訳よ」
「そんな狭い料簡だから、世の中渡り損ねるのね。男同士の崇高な信頼と恋慕の世界が理解出来ないなんて、女として想像力が欠如しているとしか思えない!」
ここはなんとなくだったりするけど、聞いた全員に言っていることが分かりました。
それで、皆さんも思ったのです。自分達が取り返そうとしていた本って、どういう内容なんだろうと。
あと、確認してくれている黒曜さんとセレンさんが静かすぎて、ちょっと心配。
「あのぅ、荷物はご無事でしたか?」
最初に馬車の中を覗いたのは、アシェ-ルさんでした。よいしょと入っていって、荷台の床がちょっと汚れただけなのに一安心。それから興味津々で、二人が黙々と読んでいるのとは別の、原稿の包みを丁寧に開きました。
アシェ-ルさんの意味不明な悲鳴が響いたのは、次の瞬間です。
「どしたのっ」
ちょうど馬車の近くにいた火椎さんが、慌てて中を覗き込みました。今度はセレンさんの悲鳴がしたようです。
でも、それより大きな声でアシェ-ルさんが叫んでいます。
「こ、こ、この本! 帝さんも、マッシュさんも、正太郎さんも、そういう趣味の人だから、一生懸命だったんですね!」
発想の飛躍という言葉があります。今、まさにそれ。
それはさておき、何のことだか分からない火椎さんとマッシュさんは、荷台の本をパラパラとめくってみました。
すぐに閉じました。
さっきのは言い掛かりだと、遠い目になりました。
雪ノ下さんは、だいたい内容が分かっていたので、そうなる気持ちも分からないではありません。
エルさんは、どこまで知っているのか分かりませんが、やれやれと呟きました。
「さあ、依頼人が荷物を待ち兼ねていることですし、手早く帰り支度をいたしましょう?」
「そうだね。あ、お兄さん達さ、監獄行く前に一読してみたら? 冥土の土産になるかも」
エルさんに促されて、皆さんは帰り支度を始めました。セレンさんや黒曜さんは、読んでいた本の続きが気になるようです。でもお仕事が先。更に、アシェ-ルさんが本を前に右往左往しているので、なんとかしてあげないと。
この頃になって、ようやく口喧嘩の相手を心行くまで心理的に打ちのめした楓さんが、火椎さんの八つ当たり気味の冗談に、イイ笑顔になりました。
「看守と盗賊もよくあるパターンだけど、今からフリー配布のショートノベルを書くのもいいかもね。ちょっと、全員名前を言いなさい。使ってあげるから」
機嫌が上向いた楓さんに質問を飛ばされて、犯人達は助けを求めて他のハンターさん達を見回します。
でも。
「死ぬより酷い目に遭ったとしても、これまでの悪行の報いだから」
雪ノ下さんの言う通りなのでした。
さあ、荷物を届けに急いで帰りましょう。
「御庭番かける業炎擬人化総受短編集……えっ、まさか歪虚王の?!」
思わず正座したセレン・コウヅキ(ka0153)さんは、そっと手にした本の表紙をめくってみました。とっても凛々しい顔立ちの青年が、沼にはまり込んで苦しんでいるようなイラストなので、ホラーテイストかと思ったらば。
「こ、この掛けるの×記号って、一体っ。え、ええっ、男性同士でそんな」
意味不明な悲鳴を上げながら、すごい勢いで頁をめくり始めました。
そんなセレンさんの横では、
「なんですか、これは。……男色の本ですか? 武士の嗜みとは申したものですが、これは」
こちらも正座で、黒耀 (ka5677)さんがしげしげと開いた本を眺めています。
だけど。
「……」
だんだんと生真面目な表情になって、読み始めましたよ。
●依頼受けました
遠火 楓(ka4929)さんは、すごく怒っていました。
「そいつら、どうやら死にたいようだな」
煙管を掌の中で回しながら、楓さんの怒りっぷりはただ事ではありません。
「一生懸命作ったものが心ない人に盗られちゃうなんて、辛いよね」
絶対に取り返さなくちゃと握った拳に力の入る火椎 帝(ka5027)さんと、うんうんと頷いているアシェ-ル(ka2983)さんに比べても壮絶です。
「それほどに、重要な冊子ですか?」
「当たり前だ! 私の新刊も入っているんだぞ! 今回はハンター×契約者の続編と」
中身に心当たりがと尋ねたマッシュ・アクラシス(ka0771)さんは、依頼人さん達と楓さんにぶいぶい言い返されています。そんなに興奮した人達から、すかさず皆さんが頼んだ本の量を聞き出せるのは、すごい事でした。
「こっちにも、その手の趣味の人はいるのか」
ついでに中身もちょっと聞いてしまって、雪ノ下正太郎(ka0539)さんがとっても深いため息をつきました。その手の趣味ってなんでしょう?
「男同士の恋愛を描いた薄い本ですか……」
個人の趣味の範疇なら、別に構わないでしょうねと大人っぽいことを言っているのは、エルバッハ・リオン(ka2434)ちゃんです。お顔だけ見ると女の子って感じですが、世の中のことをよく知っているご様子。
つまり、そういう本が盗まれたようです。
それがないと同人誌即売会なるお祭りが開けないのだと、泣き崩れる女性陣と怒る楓さん、それから印刷工房の職人さん達から、マッシュさんと雪ノ下さんが色々と聞き出してくれました。
本の内容はさておき、馬車やお馬さんの事とか、犯人達の数や人相、逃げて行った方角などなどです。
だから、本の中身を知らない人は知らないまま。とにかく依頼人さん達には大切なものなので、早く取り返してあげなくてはいけません。
「どう聞いても小者の常習犯。容赦はいりませんね」
「でも、覚醒者じゃなかったら、力加減を間違えると死ぬか」
セレンさんと楓さんが、犯人達を見付けた時の相談をしています。確かに逃げられては大変ですが、ばっさり斬って捨てるのもどうでしょう。
なぜなら、火椎さんがこう言ったからです。
「馬車と馬は工房の物だよね? それに傷が付いたり、変な染みが残るのは……あんまりよくないと思うよ」
確かにその通り。それならと、お歳の割に目立つ胸を張ったのはエルちゃんでした。
「私が、スリープクラウドで眠らせてあげますわ。覚醒者がいるか分からないということは、一般人も混じっているでしょう」
話を聞いても、それほど腕に覚えがある連中ではなさそうです。眠らせて、動ける人数が減れば、捕まえるのも簡単になるはず。
「じゃあ、魔術が掛けやすいように足止めしなくては」
本にはたくさんの楽しみや夢が詰まっているし、お馬さんも可哀想だから、出来るだけ穏便に取り戻せればと勢い込んだアシェ-ルさんが、作戦を考え始めました。
この時、雪ノ下さんは思っていました。殺さない程度に手加減はするけど、常習犯だから死んでも自業自得ではって。思い直したのは、隣でマッシュさんが職人さん達に話を聞きながら、こんなことを言ったからです。
「殺すと死体の始末も面倒ですしね。全員揃えて官憲に付き出せればと思います」
なるほど確かに、荷物は急いで持って戻るには、色々埋めたりは時間の無駄です。手加減も大事かも。
マッシュさんが実は『官憲に付き出せば、報奨金が出るかも』と期待していただけなのは、誰にも気付かれませんでした。だって口に出してはいませんから。
とにもかくにも、ハンターの皆さんはお馬さんや魔導バイク、または歩いて、犯人達の行方を聞き込みしながら追いかけ始めました。
●決戦はあっさりと
目立つ印が書いてある馬車なので、犯人達を追いかけるのは難しくありません。
案外あっさりと追い付いたので、ハンターさん達はここで二組に分かれました。
犯人達の前に出て足止めをする係と、後ろからこっそり近付いてえいやっと捕まえに行く係です。
足止め係がアシェ-ルさん、黒曜さん、マッシュさん。お祭りで遠出しているお嬢さん役のアシェ-ルさんとお付きのお二人という設定です。
残りが捕まえ本隊で、スリープクラウドはエルちゃんの担当。セレンさんはライフルで脅かしちゃう役で、雪ノ下さん、楓さん、火椎さんはタコ殴り担当の予定。刀を使う人もいますけど、斬らず済めば大助かりです。
連絡は、トランシーバーでします。マッシュさんは、上着の下に上手に留めました。捕まえ本隊の人達は、いつでも連絡寄越しなさい状態で握ってます。
役割分担も決まったところで、アシェ-ルさんは黒曜さんのお馬さんに乗せてもらい、マッシュさんと一緒にたったか進み始めました。
「良いお日和ですね。ちょっと横を失礼いたします」
「こんにちは、皆さんもお祭りにお出掛けですか?」
「ほら、そんなに振り向くと危ないと言っている傍から」
足止め係の三人は、犯人達を無事に追い越しました。馬車もお馬さんも、お話に聞いた通りです。ついでに犯人達の顔や数も、職人さん達が説明してくれたのと変わりません。ご挨拶して通っていく三人に、二人が愛想よくお返事してきて、他の四人は会釈です。アシェ-ルさんが色々話し掛けましたが、犯人達は頼まれた荷物を運んでいるだけだと言い張って、あんまりおしゃべりにはのってきてくれません。
まあそれでも良いのです。足止め係のお仕事は、さっき全員で相談した場所で犯人達を止めること。その近くまで来て、黒曜さんとマッシュさんが先を急ぐ振りでお馬さんの足を速めました。
ここで、アシェ-ルさんが風除けに羽織っていた毛布を落とすはず……だったのですが。
犯人達の様子を見ようとうんと後ろを振り向いていたせいで、馬から転げ落ちてしまいました。マッシュさんが襟首を捕まえて、どすんと落ちないようにしてくれましたが、これは予定外です。落ちるのは毛布だけだったのに。
お馬さんから落ち掛けたって、マッシュさんのおかげで、ハンターさんのアシェ-ルさんは怪我なんかしていません。黒曜さんもお馬さんに蹴られないように、上手に移動してくれたので安心です。
そして今、三人掛かりでがっつり道を塞いでいます。こういうのを、結果オーライってリアルブルーの人は言うらしいです。
黒曜さんとマッシュさんも素早く馬から降りて、アシェ-ルさんの怪我を心配する振りをし始めました。こうなっては、犯人達だって先に行かせろとは言いにくいはず。言われたって待てと返すことに、三人は目線だけで相談完了していました。
で、ここからは予定通りに。
「な、なんだぁ」
マッシュさんが先に合図を送っていたので、エルちゃんのスリープクラウドがサクッと飛んできて、四人があっさり倒れました。残った二人は覚醒者かもしれませんが、慌てていて、何が起きたのかよく分かっていません。
その間に、激烈に怒っている楓さんを先頭に、火椎さんと雪ノ下さんが猛烈な勢いで走ってきました。火椎さんはお馬さんに乗っているのですが、楓さんのスタートダッシュはそれを上回る速度のようです。
「ちょっとちょっと、落ち着いて。殺したら駄目って自分で言ってたでしょ!」
「動くな! 動くと仲間が撃つぞ!」
無言の楓さんの後ろから、火椎さんがとてつもない制止の言葉を叫んでいます。雪ノ下さんの警告は良くある内容なのに、凄まじく怖く聞こえるのはなぜでしょう。
この時、三人が走って来た方向でセレンさんは、こう呟いていました。
「あれほど射線に入らないようにとお伝えしたのに。私達も行きましょうか」
「手加減という言葉を、どこまで覚えていることか……不安になりますね」
エルちゃんもしたくもない犯人の心配をすることになって、ちょっとげんなりしています。
ちなみに。
ぼかっ
げし!
楓さんの刀の一撃、ただし鞘ごと振り回しと、雪ノ下さんの流れ星より早い拳骨で、二人の覚醒者はあっさり吹っ飛んだのでした。骨くらい折れているかもしれませんが、そこは自業自得です。やり過ぎなんて言葉は、今ここにはありません。
ないと言ったら、ないのです!
「大人しく降伏するなら、命までは取りません。抵抗は諦めなさい」
皆さんに追い付いたセレンさんが、魔導バイクでやって来たことで、ハンターさん達だと気付いたのでしょう。じたばたしていた二人は、すっかり大人しくなりました。
あとは全員縛り上げるだけと、覚醒することもなかったあっさり振りに、雪ノ下さんはちょっと不完全燃焼です。こんなに弱いのに悪いことをするなんてとか、この程度だから凶悪犯罪まで至らなかったのかとか、思わず分析を始めてしまいました。
他の皆さんも、死人が出なくて良かったとかなんとか、あれこれ考えていたかもしれません。なにより荷物が無事でよかったねと、楓さんに声掛けするのに忙しかったとも言います。
そうでなければ。
「そんなに大事な荷物なんて、燃えればいいのよ!」
犯人の一人が目を覚まして、いきなり何かを馬車の荷台に投げ込んだ時、誰かがすぐに反応したはずなのです。うっかり瓶を投げられるなんて、ちょっと失敗しました。
だけど、投げられたのは瓶だけで火の気はないから、燃えることはないはずだと見て取った人は何人もいましたよ。
それに、セレンさんと黒曜さんが、すぐに馬車の荷台に飛び込んでくれました。仮に火が点いた松明だったとしても、燃え広がることはなかったでしょう。
「油ですか。荷物には掛かっていないので、無事だと思いますよ」
「念のため、中身を確認してみましょう」
いい知らせを寄越した後の二人が、どういう訳か荷台から降りてこないで静かになったことを、他の皆さんが不思議に思うのはもうちょっと後の事です。
なぜって?
「さぁて、ここからはエロ同人のように乱暴してやるよ」
お仕置きタイムが始まったから。
「……遠火さん、それは物理と解釈すればいいですか?」
そう。犯人達をボコろうとしています。主に楓さんが。
雪ノ下さんが、あんまり乱暴になりすぎないように注意してくれる……わけではないようです。
瓶を投げた女は、ガクブルしながらキイキイ叫び始めました。言っていることはほとんどのハンターさんにはしっちゃかめっちゃかにしか聞こえませんが、楓さんとは罵り合いが成立しています。雪ノ下さんはちょっと分かるみたいで、ああもうというお顔になっていました。
「物理? あの、エ」
「それ以上は、口にしないほうがいいですわ」
いろんな事を知っていそうなエルちゃんに、アシェ-ルさんが不思議そうなお顔を向けましたが、楓さんの言っていたことを教えてはもらえませんでした。
「こいつらから縛るとしますか」
「そだね。あ、馬車の荷物は無事かなぁ」
幸せにも、最初の攻撃でぶっ倒れたままの犯人達を、マッシュさんと火椎さんが縛り始めます。殴られた二人も素直にお縄に付きました。
残るは女一人ですが、楓さんとの口喧嘩が過熱しているので、誰も手を出しません。
「男同士とか信じられないわよ、あんなの取り返してどうする訳よ」
「そんな狭い料簡だから、世の中渡り損ねるのね。男同士の崇高な信頼と恋慕の世界が理解出来ないなんて、女として想像力が欠如しているとしか思えない!」
ここはなんとなくだったりするけど、聞いた全員に言っていることが分かりました。
それで、皆さんも思ったのです。自分達が取り返そうとしていた本って、どういう内容なんだろうと。
あと、確認してくれている黒曜さんとセレンさんが静かすぎて、ちょっと心配。
「あのぅ、荷物はご無事でしたか?」
最初に馬車の中を覗いたのは、アシェ-ルさんでした。よいしょと入っていって、荷台の床がちょっと汚れただけなのに一安心。それから興味津々で、二人が黙々と読んでいるのとは別の、原稿の包みを丁寧に開きました。
アシェ-ルさんの意味不明な悲鳴が響いたのは、次の瞬間です。
「どしたのっ」
ちょうど馬車の近くにいた火椎さんが、慌てて中を覗き込みました。今度はセレンさんの悲鳴がしたようです。
でも、それより大きな声でアシェ-ルさんが叫んでいます。
「こ、こ、この本! 帝さんも、マッシュさんも、正太郎さんも、そういう趣味の人だから、一生懸命だったんですね!」
発想の飛躍という言葉があります。今、まさにそれ。
それはさておき、何のことだか分からない火椎さんとマッシュさんは、荷台の本をパラパラとめくってみました。
すぐに閉じました。
さっきのは言い掛かりだと、遠い目になりました。
雪ノ下さんは、だいたい内容が分かっていたので、そうなる気持ちも分からないではありません。
エルさんは、どこまで知っているのか分かりませんが、やれやれと呟きました。
「さあ、依頼人が荷物を待ち兼ねていることですし、手早く帰り支度をいたしましょう?」
「そうだね。あ、お兄さん達さ、監獄行く前に一読してみたら? 冥土の土産になるかも」
エルさんに促されて、皆さんは帰り支度を始めました。セレンさんや黒曜さんは、読んでいた本の続きが気になるようです。でもお仕事が先。更に、アシェ-ルさんが本を前に右往左往しているので、なんとかしてあげないと。
この頃になって、ようやく口喧嘩の相手を心行くまで心理的に打ちのめした楓さんが、火椎さんの八つ当たり気味の冗談に、イイ笑顔になりました。
「看守と盗賊もよくあるパターンだけど、今からフリー配布のショートノベルを書くのもいいかもね。ちょっと、全員名前を言いなさい。使ってあげるから」
機嫌が上向いた楓さんに質問を飛ばされて、犯人達は助けを求めて他のハンターさん達を見回します。
でも。
「死ぬより酷い目に遭ったとしても、これまでの悪行の報いだから」
雪ノ下さんの言う通りなのでした。
さあ、荷物を届けに急いで帰りましょう。
依頼結果
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2015/10/30 19:02:34 |
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【相談】その魂を取り戻す 遠火 楓(ka4929) 人間(リアルブルー)|22才|女性|舞刀士(ソードダンサー) |
最終発言 2015/10/31 16:09:41 |