ゲスト
(ka0000)
【郷祭】盗まれた薄い本
マスター:龍河流

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在8人 / 4~8人
- サポート
- 現在0人 / 0~16人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 4日
- プレイング締切
- 2015/10/31 19:00
- リプレイ完成予定
- 2015/11/09 19:00
オープニング
自由都市同盟と言えば、商人がぶいぶい言わせている国と思っている人も多いでしょう。
それは間違ってはいませんが、商う人がいれば作る人もいます。誰もが食べなくてはならないので、農業だって結構たいしたものなのです。
特に農業推進地域の看板を掲げるジェオルジでは、同盟内外の皆様の胃袋を満たすのと同時に、新たな作物の開発にも熱心なのでした。
今は一年に二度ある村長会議の真っ最中。ジェオルジには幾つも村があるので、その村長さん達が集まって、なにやら会議をしているのです。
その後には村長祭。たくさんの食べ物や品物が売り買いされる市が立ったり、面白い催しものが行われたり、大変賑やかなお祭りだと聞きます。
そして。
最近のジェオルジでは、他にもあることに熱心な人達が発生したようです。
「あー、もうちょっとで『これ』とも縁が切れる」
「あんたね、納品前の商品になんてこと言うの」
「この一月半、毎日毎日、あんなのを見続ける羽目になった男の気持ちは、女には分からん!」
「社長は喜んでたじゃない、あの人も男よ」
ジェオルジ中心部に向かう、いかにも牧歌的な景色の中にある道を、てくてくと進む荷馬車と人がおりました。
荷馬車はちょっお年を召した様子のお馬さんが二頭、ゆっくりゆっくりひいています。どうやら荷物が重いようです。
人はお若い男性と女性の二人。荷馬車には乗らず、横を歩いていました。どちらも、ちょっとした荷物を背負っています。こちらもなかなかに重そうです。
「とにかく、もうちょっとで納品だな。ええと、同人誌即売会会場予定地って……どこだ?」
「地図があるから、その通りに行けば着くわよ」
このお二人は、ジェオルジからちょっと離れた街にある印刷工房の職人さん達です。ジェオルジの村長祭で行われる催しの一つで売買される本をたくさん印刷して、お届けにあがる途中でした。
この本、一冊ずつは割と薄いのです。たまに厚いのもありますが、大抵薄い。でも種類と冊数がたくさんになると、それはもうとんでもない重さにもなる訳で。
お馬さん達はふうふう言っています。連れているお二人も、心配そうに撫でたりしていました。
目的地までもう少し。積んでいる薄い本の数々を降ろしたら、お馬さん達もゆっくり出来ることでしょう。
その筈だったのですが……
「へっへっへっ、兄ちゃん、荷物と有り金を置いていきな」
「ちょ、ちょっと待て。この荷物は男には絶対に用がないものだと思うぞ」
「そ、そうよ。これに用がある男は、あんまりいないと思うわ」
「四の五の言わずに、荷物と有り金を寄越せってんだよっ!!」
お祭りがあるところには、悪い奴も集まります。
困ったことに、荷馬車とお馬さんと、積まれていた薄い本とは、悪い奴らに持ち去られてしまったのでした。
それから二時間後。
ハンターオフィスには、埃だらけの男の人と女の人、その二人を連れてきたとてもお洒落な女の人達が、奪われた荷物を取り戻してくれと騒いでいました。
「新刊が、あたしの新刊が」
「この際、原稿は諦めるわ。でも新刊は取り戻してほしいのよ」
「あぁ、堕落者とハンターと海軍将校の三角関係本がぁ」
「私、ハンターが蛸と烏賊の雑魔の群れに呑まれる話にしたんだけど」
「あら? そういえばここって、ハンターがたくさんいるのよね?」
「観察し放題?」
「すみません、この人達のことは無視して、とにかくうちの荷物を取り戻してください」
荷車に載っていたのは、村長祭の一角で売られるはずだった同人誌。別名を薄い本。
主に男性同士の恋愛模様を、お子様から楽しめるわくわくドキドキのお話にしたり、大人しか読めない夜の童話にしたり、あれやこれやになっている本が二十数種類、合計なんと三千冊!
悪い奴らに奪われた、この同人誌を取り返してほしいと依頼がありました。
それは間違ってはいませんが、商う人がいれば作る人もいます。誰もが食べなくてはならないので、農業だって結構たいしたものなのです。
特に農業推進地域の看板を掲げるジェオルジでは、同盟内外の皆様の胃袋を満たすのと同時に、新たな作物の開発にも熱心なのでした。
今は一年に二度ある村長会議の真っ最中。ジェオルジには幾つも村があるので、その村長さん達が集まって、なにやら会議をしているのです。
その後には村長祭。たくさんの食べ物や品物が売り買いされる市が立ったり、面白い催しものが行われたり、大変賑やかなお祭りだと聞きます。
そして。
最近のジェオルジでは、他にもあることに熱心な人達が発生したようです。
「あー、もうちょっとで『これ』とも縁が切れる」
「あんたね、納品前の商品になんてこと言うの」
「この一月半、毎日毎日、あんなのを見続ける羽目になった男の気持ちは、女には分からん!」
「社長は喜んでたじゃない、あの人も男よ」
ジェオルジ中心部に向かう、いかにも牧歌的な景色の中にある道を、てくてくと進む荷馬車と人がおりました。
荷馬車はちょっお年を召した様子のお馬さんが二頭、ゆっくりゆっくりひいています。どうやら荷物が重いようです。
人はお若い男性と女性の二人。荷馬車には乗らず、横を歩いていました。どちらも、ちょっとした荷物を背負っています。こちらもなかなかに重そうです。
「とにかく、もうちょっとで納品だな。ええと、同人誌即売会会場予定地って……どこだ?」
「地図があるから、その通りに行けば着くわよ」
このお二人は、ジェオルジからちょっと離れた街にある印刷工房の職人さん達です。ジェオルジの村長祭で行われる催しの一つで売買される本をたくさん印刷して、お届けにあがる途中でした。
この本、一冊ずつは割と薄いのです。たまに厚いのもありますが、大抵薄い。でも種類と冊数がたくさんになると、それはもうとんでもない重さにもなる訳で。
お馬さん達はふうふう言っています。連れているお二人も、心配そうに撫でたりしていました。
目的地までもう少し。積んでいる薄い本の数々を降ろしたら、お馬さん達もゆっくり出来ることでしょう。
その筈だったのですが……
「へっへっへっ、兄ちゃん、荷物と有り金を置いていきな」
「ちょ、ちょっと待て。この荷物は男には絶対に用がないものだと思うぞ」
「そ、そうよ。これに用がある男は、あんまりいないと思うわ」
「四の五の言わずに、荷物と有り金を寄越せってんだよっ!!」
お祭りがあるところには、悪い奴も集まります。
困ったことに、荷馬車とお馬さんと、積まれていた薄い本とは、悪い奴らに持ち去られてしまったのでした。
それから二時間後。
ハンターオフィスには、埃だらけの男の人と女の人、その二人を連れてきたとてもお洒落な女の人達が、奪われた荷物を取り戻してくれと騒いでいました。
「新刊が、あたしの新刊が」
「この際、原稿は諦めるわ。でも新刊は取り戻してほしいのよ」
「あぁ、堕落者とハンターと海軍将校の三角関係本がぁ」
「私、ハンターが蛸と烏賊の雑魔の群れに呑まれる話にしたんだけど」
「あら? そういえばここって、ハンターがたくさんいるのよね?」
「観察し放題?」
「すみません、この人達のことは無視して、とにかくうちの荷物を取り戻してください」
荷車に載っていたのは、村長祭の一角で売られるはずだった同人誌。別名を薄い本。
主に男性同士の恋愛模様を、お子様から楽しめるわくわくドキドキのお話にしたり、大人しか読めない夜の童話にしたり、あれやこれやになっている本が二十数種類、合計なんと三千冊!
悪い奴らに奪われた、この同人誌を取り返してほしいと依頼がありました。
解説
・依頼内容
ジェオルジ村長祭、通称郷祭にて行われる予定だった同人誌即売会の商品のほとんどが強奪されたので、取り戻してほしい
出来るだけ品物に汚れ、破損はない状態での奪還が希望
他に、この商品(同人誌)の原本(原稿)も奪われた。こちらは取り戻せなくても諦めるが、回収出来る分はどういう状態でも持ち帰ってほしい
・状況
畑や牧草地が続く、かなり平坦な地域の街道(イラストイメージ)で、商品が載った荷馬車が馬ごと強奪された
犯人は、目撃証言からジェオルジや近郊で何度か強盗を働いている男女六人組と思われる。全員が刃物を使うが、覚醒者が含まれているかは不明
周辺の目撃証言を辿っていけば、六人が荷馬車を事件現場から北東方面に移動させていることが、案外簡単に分かるので追跡は容易
荷物が重いため、移動速度はゆっくり
強盗集団は、これまで主に収穫済みの農作物などを強奪し、他の地域で売り払う行為を繰り返してきた
荷物を運んでいる人数が少ないところを狙い、倍以上の人数で、刃物をちらつかせて脅し荷物を奪う手口で、これまでのところ軽傷者しか出していない
・取り戻すべき品物
主に女性向けの男性同士の恋愛読み物が大量
他にこれらの薄い本の原本たる原稿がある(印刷職人が背負っていたもの)
薄い本は木箱に詰められるか、布で包まれて荷台に置かれていた
荷車は幌が掛かり、横腹に印刷所の印の開いた本の絵が描かれている
馬二頭は老齢で、時々休ませないと近くの人の髪を噛んで抗議する癖がある
ジェオルジ村長祭、通称郷祭にて行われる予定だった同人誌即売会の商品のほとんどが強奪されたので、取り戻してほしい
出来るだけ品物に汚れ、破損はない状態での奪還が希望
他に、この商品(同人誌)の原本(原稿)も奪われた。こちらは取り戻せなくても諦めるが、回収出来る分はどういう状態でも持ち帰ってほしい
・状況
畑や牧草地が続く、かなり平坦な地域の街道(イラストイメージ)で、商品が載った荷馬車が馬ごと強奪された
犯人は、目撃証言からジェオルジや近郊で何度か強盗を働いている男女六人組と思われる。全員が刃物を使うが、覚醒者が含まれているかは不明
周辺の目撃証言を辿っていけば、六人が荷馬車を事件現場から北東方面に移動させていることが、案外簡単に分かるので追跡は容易
荷物が重いため、移動速度はゆっくり
強盗集団は、これまで主に収穫済みの農作物などを強奪し、他の地域で売り払う行為を繰り返してきた
荷物を運んでいる人数が少ないところを狙い、倍以上の人数で、刃物をちらつかせて脅し荷物を奪う手口で、これまでのところ軽傷者しか出していない
・取り戻すべき品物
主に女性向けの男性同士の恋愛読み物が大量
他にこれらの薄い本の原本たる原稿がある(印刷職人が背負っていたもの)
薄い本は木箱に詰められるか、布で包まれて荷台に置かれていた
荷車は幌が掛かり、横腹に印刷所の印の開いた本の絵が描かれている
馬二頭は老齢で、時々休ませないと近くの人の髪を噛んで抗議する癖がある
マスターより
一年ぶりの村長祭、郷祭の季節がやって参りました。
龍河は秋の郷祭初参戦で、いきなり同人誌奪還作戦です。
春郷祭で行われたいわゆる即売会が、秋にはバージョンアップして帰ってくるはずが、開催の危機です。
同人誌の中身に興味がある方もない方も、ぜひとも事件解決にご協力くださいませ。
このシナリオで奪還に成功したら、即売会シナリオがリリース出来ます。
龍河は秋の郷祭初参戦で、いきなり同人誌奪還作戦です。
春郷祭で行われたいわゆる即売会が、秋にはバージョンアップして帰ってくるはずが、開催の危機です。
同人誌の中身に興味がある方もない方も、ぜひとも事件解決にご協力くださいませ。
このシナリオで奪還に成功したら、即売会シナリオがリリース出来ます。
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2015/11/09 04:41
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2015/10/30 19:02:34 |
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【相談】その魂を取り戻す 遠火 楓(ka4929) 人間(リアルブルー)|22才|女性|舞刀士(ソードダンサー) |
最終発言 2015/10/31 16:09:41 |