ゲスト
(ka0000)
【郷祭】まめしでウェルカム!
マスター:樹シロカ

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- オプション
-
- 参加費
1,000
- 参加制限
- -
- 参加人数
- 4~8人
- サポート
- 0~0人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- 締切
- 2015/11/05 09:00
- 完成日
- 2015/11/19 17:54
このシナリオは5日間納期が延長されています。
みんなの思い出
思い出設定されたOMC商品がありません。
オープニング
●村長祭にて
実りの秋。
今年も同盟領農耕推進地域ジェオルジでは、恒例の郷祭の準備が進んでいた。
だが本来、この祭の名称は『村長祭』である。
ジェオルジ中に散らばる村々から代表が集まり、領主の館でジェオルジ全体の問題について話し合うのだ。
現在の領主セスト・ジェオルジ(kz0034)は、まだ二十歳にもならない若者である。
前領主である父ルーベンは植物の研究に専念する為に息子にその座を押しつ……もとい、譲った。しっかり者のその妻、つまりセストの母であるバルバラが後見役として事実上切り盛りしているとはいえ、こういう場ではセストはやはり『領主』としての役割が求められる。
「……という訳で、リアルブルーの避難民を受け入れる農園を整備しようと思います」
セストが淡々と述べるのに対し、村長たちの動揺は大きい。
セストにも分かっている。地に足をつけて生きる者達にとって、余所から来た者は警戒すべき対象だ。ましてや異界の民、加えてこれまでサルヴァトーレ・ロッソから降りる事を拒んでいた者達である。
不満を抱えた集団を受け入れることに反発があるのは当然なのだ。
そこでセストは、領主領から近い場所に実験農園を用意し、ジェオルジ民の希望者も出入りできる場にしようと考えた。
ジェオルジでの移民受け入れは、自由都市評議会議長ラウロ・デ・セータ(kz0022)の希望でもあった。
実際、人が増えればまず困るのは食糧、そして居住地だ。その点、同盟の各都市に比べればジェオルジには比較的余裕がある。
寧ろ問題があるのは、ロッソの住人達のほうだった。
故郷に繋がるロッソから離れる不安だけでなく、文化水準の異なるクリムゾンウェストでの生活に対する不安。そして不満。
そこで今回の村長祭に参加してもらい、移住についての抵抗感を少しでも和らげようというのである。
「無理に連れて来るのではありません。こちらに住みたいという方達なのですから、話し合いの余地はあると思います」
そこで、とセストは言葉を切る。
「受け入れてもいいという村があれば、是非申し出ていただきたいのです」
もちろん、様々な費用は評議会からむしり取る。それも忘れずに付け加える程度には、したたかになったセストであった。
●そしてまめし
領主を前に、ひとりの女が憮然とした表情で腰に手を当てる。
「言っておくけどね、領主サマ。あのトウモロコシはダメだよ?」
「……先入観のないリアルブルーの方なら、味だけを評価して頂けるのではないかと思うのですが」
「無理無理無理無理!!」
女はアニタと言って、ジェオルジでセストの依頼で仕事を請け負っている。
セストと父がみつけた『ヒスイトウモロコシ』という、味は良いが、どう加工しても最後は必ず真緑になる食材をどう扱うか、日々思案しているのだ。
「あんなの見せたら、クリムゾンウェストのモンだって逃げ出すよ! それよりもさ、まめしがいいんじゃない?」
ふたりが話し合っているのは、郷祭で移民候補に提供する軽食についてだった。
ジェオルジに興味を持ってもらうためには、やはり食べ物が手っ取り早いだろうという発想である。
「まめしですか……」
「ほら、リアルブルー人が好きそうな食材を教えてくれそうな人、頼めばいいんじゃないかな」
そこでアニタが声をひそめた。
「……あのさ、領主サマ。あんまりいい話じゃないんだけど、やっぱり歓迎してない連中もいるんだよ。あたしもよそ者だからね、ちょっとは知ってる」
「それは……」
言いかけたセストを制し、アニタが肩をすくめる。
「あたしのことはいいんだよ。良くしてくれる人もいるしね。でもね、人がたくさん移り住んで来るってのはまた別の話だよ」
そしてアニタは、セストに郷祭の裏側の不穏な気配について語るのだった。
実りの秋。
今年も同盟領農耕推進地域ジェオルジでは、恒例の郷祭の準備が進んでいた。
だが本来、この祭の名称は『村長祭』である。
ジェオルジ中に散らばる村々から代表が集まり、領主の館でジェオルジ全体の問題について話し合うのだ。
現在の領主セスト・ジェオルジ(kz0034)は、まだ二十歳にもならない若者である。
前領主である父ルーベンは植物の研究に専念する為に息子にその座を押しつ……もとい、譲った。しっかり者のその妻、つまりセストの母であるバルバラが後見役として事実上切り盛りしているとはいえ、こういう場ではセストはやはり『領主』としての役割が求められる。
「……という訳で、リアルブルーの避難民を受け入れる農園を整備しようと思います」
セストが淡々と述べるのに対し、村長たちの動揺は大きい。
セストにも分かっている。地に足をつけて生きる者達にとって、余所から来た者は警戒すべき対象だ。ましてや異界の民、加えてこれまでサルヴァトーレ・ロッソから降りる事を拒んでいた者達である。
不満を抱えた集団を受け入れることに反発があるのは当然なのだ。
そこでセストは、領主領から近い場所に実験農園を用意し、ジェオルジ民の希望者も出入りできる場にしようと考えた。
ジェオルジでの移民受け入れは、自由都市評議会議長ラウロ・デ・セータ(kz0022)の希望でもあった。
実際、人が増えればまず困るのは食糧、そして居住地だ。その点、同盟の各都市に比べればジェオルジには比較的余裕がある。
寧ろ問題があるのは、ロッソの住人達のほうだった。
故郷に繋がるロッソから離れる不安だけでなく、文化水準の異なるクリムゾンウェストでの生活に対する不安。そして不満。
そこで今回の村長祭に参加してもらい、移住についての抵抗感を少しでも和らげようというのである。
「無理に連れて来るのではありません。こちらに住みたいという方達なのですから、話し合いの余地はあると思います」
そこで、とセストは言葉を切る。
「受け入れてもいいという村があれば、是非申し出ていただきたいのです」
もちろん、様々な費用は評議会からむしり取る。それも忘れずに付け加える程度には、したたかになったセストであった。
●そしてまめし
領主を前に、ひとりの女が憮然とした表情で腰に手を当てる。
「言っておくけどね、領主サマ。あのトウモロコシはダメだよ?」
「……先入観のないリアルブルーの方なら、味だけを評価して頂けるのではないかと思うのですが」
「無理無理無理無理!!」
女はアニタと言って、ジェオルジでセストの依頼で仕事を請け負っている。
セストと父がみつけた『ヒスイトウモロコシ』という、味は良いが、どう加工しても最後は必ず真緑になる食材をどう扱うか、日々思案しているのだ。
「あんなの見せたら、クリムゾンウェストのモンだって逃げ出すよ! それよりもさ、まめしがいいんじゃない?」
ふたりが話し合っているのは、郷祭で移民候補に提供する軽食についてだった。
ジェオルジに興味を持ってもらうためには、やはり食べ物が手っ取り早いだろうという発想である。
「まめしですか……」
「ほら、リアルブルー人が好きそうな食材を教えてくれそうな人、頼めばいいんじゃないかな」
そこでアニタが声をひそめた。
「……あのさ、領主サマ。あんまりいい話じゃないんだけど、やっぱり歓迎してない連中もいるんだよ。あたしもよそ者だからね、ちょっとは知ってる」
「それは……」
言いかけたセストを制し、アニタが肩をすくめる。
「あたしのことはいいんだよ。良くしてくれる人もいるしね。でもね、人がたくさん移り住んで来るってのはまた別の話だよ」
そしてアニタは、セストに郷祭の裏側の不穏な気配について語るのだった。
リプレイ本文
●まめしと対面
準備に集まったハンター達に、まめしが配られた。まずは実際に見て貰おうというわけである。
「へえ、こんな風になるんだ」
今回参加した唯一のリアルブルー出身者、日高・明(ka0476)が蒸し上がったまめしを興味深そうに眺める。
シンプルな味のまめしはどこか懐かしく、何にでも合いそうだ。
「変わったものもあるのね……」
取り分けたまめしの欠片を上品に口に運び、エレンジア・アーヴァイン(ka5584)は閃いた。
(商機の匂いがいたしますわ!)
商家出身とあって目ざといエレンジアには、全てが商売のネタになる。今回、リアルブルーの入植者達が喜ぶものがわかれば、いずれ役に立つだろうというわけだ。
ビスマ・イリアス(ka1701)は改めて、異文化交流の難しさを思う。
クリムゾンウェストだけに限っても、豊富な食材を全ての地域の人間が知っている訳ではない。
元々料理には関心があり、リアルブルーの料理についても調べてはいたが、ビスマにも「リアルブルー人がみんな喜ぶ料理」等という物は思いつかない。
(独自性と、馴染みやすさと。その両方で勝負をかけて行く感じになるか)
互いに踏み出さねば、近付くことはできない。多少は冒険も必要だと思うのだ。
「このまめしを使って、リアルブルーの人達に喜んでもらえる料理……んー……」
唸っているのはヴェンティ・クアドリフォーリョ(ka5776)だ。
「リアルブルーの人達がどういう料理が好きなのか、少しでもヒントがあればいいのですがっ」
ベリャコフ・ヴェロニーカ(ka5493)が伏せていた目をあげた。
初の試みとあって、分からないことは多い。だがひとつずつ手をつけていかなければ、何も進まないだろう。
そこで、まずは明の意見を聞くことにしたのだ。
「あなたは確か、リアルブルーの出身であったな」
明が頷く。
「この中では僕ひとりみたいだね」
「ならばどんな物が喜ばれるか、助言をもらえると助かるのだが」
「助言、か……」
皆の視線が集まるのを感じながら、明は腕組みして考え込む。
「シンプルな塩もいいと思うんだ。それから、以前ポルチーニ茸がこっちで手に入ったって話を耳にしたんだよね」
「キノコ、すっごくおいしいですなの!」
「でも偽物には気をつけないとですお……」
紫の瞳をキラキラさせてウェスペル・ハーツ(ka1065)が口を挟むと、ルーキフェル・ハーツ(ka1064)は金の瞳に考え深げな色を宿す。
二人は髪の色と瞳の色が違う以外は、そっくりの双子の兄弟だ。以前、キノコを探して山を駆けまわったことがあるのだ。
「ほっほっ、そこはちゃんと見極めて貰えば宜しいと思いますぞ」
二人の守り役、アルヴィース・シマヅ(ka2830)がいかにも可笑しそうに笑った。
「そんなに旨かったんだ。キノコならリアルブルーでも人気あるしね。まめしに入れなくても、おかずにできるかもしれないね」
それから、と明がとっておきの提案を切り出す。
「万能のカレーだ」
まめしがご飯にそっくりなら、レトルトのカレーが合うはずだ。明にとっては懐かしい味でもある。
確か、外国の人にも評判がいいと聞いた覚えがある。
一瞬胸を刺す望郷の思いをグッと噛み締め、明は目の前の課題に集中する。
「カレー……ですか」
提出された食材のリストを前に、セストが唸った。
「僕も食べたことはあります。確かにまめしには合うでしょう。が、入手方法がありません」
サルヴァトーレ・ロッソで生産されるカレーのレトルトパックは、ハンター達には馴染みのあるものだ。しかし普通のクリムゾンウェスト民が入手するのは難しい。
「……これは逆に、ロッソの皆さんがお持ちなら提供して貰うことにしましょうか。他については大丈夫です。こちらで用意しましょう」
材料については、一応話は決まった。
後は準備と、もうひとつの問題についてである。
「その点は私どもにお任せ下され」
アルヴィースが穏やかに、そして力強く微笑んだ。
「るーとうーと、しまーが頑張るですお!!」
ルーキフェルが拳を握り、ウェスペルも力強く頷く。
「おまかせですなの!!」
「頼りにしてます。でも怪我にだけは気をつけてくださいね」
ほとんど表情を変えないセストが、口元を僅かにほころばせた。
●準備と警備と
調理を担当するメンバーは、目の回るような忙しさだった。
「何か手伝えることはあるかい?」
手が離せない、というのもあるが、料理には役に立たないセストの代わりに、アニタと子供達が加わる。
「おひさしぶりなの! みんなげんきそうなの!」
「みんなでお手伝い、一緒に頑張るお!!」
「よしよし。ルーとウーはいつもえらいね」
アニタに頭をなでられ、まんざらでもない様子のルーキフェルとウェスペルである。
用意されたのは肉や魚の加工品、各種の野菜、豆、その他諸々である。
エレンジアがフリル盛りだくさんのエプロンをきりりと身に付け、てきぱきと材料を分けて行く。
「ザワークラフトのような漬物も合うと思いますわ。とはいえ、一応試食は必要ですわね」
「基本的には入れて蒸すだけだが――」
ベリャコフもレースいっぱいのエプロン姿で、腕まくり。
「思うのだが。軽食、主食、お菓子、それからデザートとして食べれそうなもの。其々そういったコンセプトで作っていくのもいいのではないか」
バラバラに作って似たものが出来上がるよりは、その方が無駄がない。
「では前菜、もしくは口直しのようなものは俺に任せてもらえるか」
ビスマが何やら思いついたらしく、意味ありげにアニタを見た。
明は枝豆に似た豆を掌に取り、じっと眺めている。
「多少変化球もいいかな」
「変化球……?」
ベリャコフが首を傾げる。
「そう。すり潰した枝豆に砂糖を加えて餡にする、僕の故郷の味。――ずんだだ」
「ズンダダ?」
エレンジアが興味津々という表情で明を見た。
「あ、いや、最後のだはいらない。ずんだ、っていうんだ。本当は餅があればいいんだけど」
「良く分からないですけれど、面白そうですわ。ではデザートはお任せしますわね」
エレンジアのアンテナに引っかかるものが次々と出て来る。これだからハンターは面白いと思うのだ。
料理の得意な面々があれやこれやと相談するのを楽しく眺めながら、ヴェンティは手を休めることなく立ち働いていた。
野菜を選別し、綺麗に洗い、それぞれに仕分けて行く。
実際の調理は得意な人に任せるとして、少しでも作業がしやすいようにとサポートに徹する。
こうして働きながらも、調理班は外の物音には耳を澄ませていた。
「しまー、こっちこれでいいですかお?」
「流石はルーク坊ちゃまですぞ。暫くそのまま引っ張っていてくださいませ。ウィズ坊ちゃま、そちらの鳴子をお願いしますぞ」
「わかりましたなの!」
ルーキフェル、ウェスペルとアルヴィースは、建物の外にあるまめし畑に細工をしていた。
一見、動物避けのような作りである。
「さて、後は少々仕上げを」
アルヴィースが歳に似合わぬ悪戯っ子のような目をして、物陰に隠れるように双子に合図する。
日は落ち、次第に辺りは暗くなっていった。
双子とアルヴィースが順番に現れては、まめし畑を巡回する。
何事もなく数時間が過ぎ、双子が眠い目をこすり始める頃だった。
「カラカラ鳴ってますなの!」
「きたですお!!」
双子が駆けつけると、アルヴィースがわざと糸を切っておいた一角から、侵入者を追い詰めているところだった。
「おや……猪鍋を期待しましたがこれはこれは」
二人の男が、アルヴィースを睨みつけている。ひとりは立ち塞がるように、もうひとりはその陰で屈みこんで、まめしの蕾を握りしめていた。
「それはおいしいですなの?」
ウェスペルがじっと見つめると、屈んでいた男が逃げ出そうとした。
「どうして逃げるですなの!」
一見子供と老人とはいえ、相手はハンター。あっという間に二人の男は捕まってしまう。
握っていたのは、トウガラシだった。それも炒めたら涙が出るほどに辛いトウガラシ。
双子は悲しそうにじっとそれを見つめる。
「るーはおにくのほうが好きですお。でも、おやさいをつくるひとが、汗水たらして、がんばって作ってくれるのは知ってますお。どうしてそんなことをするのかわからないですお」
「……都会のガキにはわからないだろうがな。汗水たらして頑張ってる所に、よそ者が来るのは迷惑なんだよ」
吐き捨てるような声。
「あたらしいお友達はわくわくするですお。どうしておっかないかおするですお……?」
「どうして嬉しくないなの……?」
子供の瞳にじっと見つめられ、男達はそっぽを向く。
「……あんたらハンターには分からんだろうさ。ずっとその土地に根付いて生きるしかない俺達のことはな」
耕作地には限りがある。豊かな耕作地となれば、尚更だ。
だからこそ彼らは恐れるのだ。自分達が必死で耕してきた大地を、誰かに取られてしまうのではないかと。
アルヴィースは双子の方に大きな掌を労わるように置いた。
「ふむ……わからなくはないですなあ」
アルヴィースはドワーフであり、双子はエルフである。
人間の世界に混じり合う前には、よそ者と呼ばれた経験を持つ。
「では何故、我々は共存できているのか……互いに意見を擦り合わせ、受け入れ、手を取り合ったからではありませんかな?」
生まれの違いはどうしようもない。
それでも相手を思いやる心は、きっと相手にも通じるはずだ。
「領主様は民の声をよく聞き収めて来られた方々。このような方法を取らずとも、その不安も領主様にきちんとお伝えすれば、耳を傾けて下さるのではないですかな」
男達は心から納得した訳ではないだろう。――それでも。
「しまー、セストはお話を聞いてくれると思いますなの」
ウェスペルがアルヴィースの手を握り締める。ルーキフェルも反対の手を。
「こわいのはお互いに「わからない」からだと、るーは思うんですお」
アルヴィースは頷く。
「時間はかかるかもしれませぬが。きっとジェオルジの民も、困っている者に手を差し伸べる心を十二分に備えておられると爺は信じておりますぞ」
双子はこくりと頷いた。
●ジェオルジへようこそ!
郷祭の当日。
多少緊張の面持ちで現れたロッソからの移民たちは、子供らしい字で描かれた看板に目を細める。
『さとまつりへようこそ』
「こちら、ジェオルジ名産のまめしです。良ければおひとついかがですかっ!」
ヴェンティが、綺麗に盛り付けた皿を並べたテーブルに案内する。
席に着いたロッソ民たちは、どうしていいのか分からないという風情だ。
「ぼくは日高明。よろしくね」
明が笑顔で声をかけた。リアルブルー出身だと自己紹介すると、ほっとした空気が流れる。
「まあまずは食べてみてよ。結構懐かしい味だと思うよ。あ、それから……」
カレーについて尋ねると、一団のリーダーらしき若い男がすぐに手渡してくれた。
温めたレトルトカレーをまめしにかけて、少しずつ取り分けて配る。
「へえ……! カレーライスだ」
「どれどれ」
まめしに警戒感がなくなった一同は、他の料理にも手をつける。
「うわ、パンチェッタにそっくりだ」
「こっちはザワークラフトっぽいね」
「これ、なんだろう……魚のマリネ?」
ハンター達が考えた料理の数々。やはり似たような物はリアルブルーにもあるようだ。
そこにビスマが新たなまめしの皿を置いた。ニンニクソースで味付けしたこってりとした焼き肉の香りが漂う。
「俺には良く分からぬが「かろりー」とかいう物があるらしいな。この濃厚で肉々しい食べ物が実のところ植物で健康的に味わえるのは魅力的ではないかな」
ロッソ民はかぶりつき、不思議そうにまめしを眺めた。
「ああ、それからこれは口直しに」
真緑のドレッシングがかかったまめしは、ライスサラダ風というところか。
アニタが半分呆れたように呟いた。
「あの人もよくやるわねえ……!」
どうやらビスマは、翡翠トウモロコシの活用方法についても考えていたようだ。これが受ければ、セストが喜ぶことだろう。受ければ……だが。
同じ緑でも少し優しい色合いの、ずんだ餡のデザート風まめしも並ぶ。
「こっちは甘味がわりにどうだろうか。リアルブルーの菓子がヒントらしいのだが」
ベリャコフが勧めてみると、どうやら女性や子供には結構喜ばれたようだ。
「好評なようですわね。いずれクリムゾンウェスト中に広めてみたいものですわ」
もちろん、できることならば自分の手で。
エレンジアは明ににっこり笑いかけた。
こうして勢いよくまめしを平らげていたロッソ民たちが、やがて静かになる。
「……ここに住めたら、食べ物には困らないのかな」
誰かがぽつりとつぶやいた。
ウェスペルがテーブルに近付き、顔を見上げる。
「リアルブルーの人たちの心配は何ですなの? ……ジェオルジはいいところなの。セストはみんなをとっても大事にしてくれるの、うーたちが保証するの」
ルーキフェルは少し離れて考えていた。
おっかない顔をされると、胸がきゅっとする。
でもおっかない顔になるのは、ほんとは怖いからかもしれない。
そっと傍に立つヴェンティを見上げると、小さく頷いていた。
「どういうお料理が好きなのか分からなくても、喜んでもらいたいという気持ちはたぶん通じましたっ。きっとそういうことだと思うのですよっ」
そうかもしれない。
ルーキフェルは、昨日の辛いトウガラシを取り出す。
嫌な気持ちはきっと通じる。でも好きだという気持ちもきっと……。
「へえ、トウガラシもできるんだな」
突然声をかけられてびっくりするルーキフェルだったが、ロッソ民の青年の笑顔に笑顔を返す。
内心、トウガラシをどうしたものかと思いながら……。
「なあ皆。ここならロッソから持ち出した作物を色々植えられる場所が見つかるかもしれないぞ」
青年は嬉しそうに仲間に語る。
「俺達の先祖も、地球を飛び出してコロニーで作物を作ったんだ。水も空気もあるこの場所でなら、絶対頑張れる」
青年がハンター達に笑顔を向けた。
「こうして協力してくれる人もいるんだから」
郷祭を楽しみ、ロッソ民たちは一時避難所へ戻る時間になる。
アルヴィースは木で作ったおもちゃを子供達のお土産にと手渡した。
「美味しい料理はそのままジェオルジの心ですな」
どんな具材も受け入れるまめしのように。異文化を受け入れる懐の深さがきっとあるはずだ。
道程は簡単ではないかもしれない。
それでもロッソの民がこの地に根を張り、ジェオルジの民と手を取り合って、新しい作物を実らせる日がきっと来ると信じよう。
<了>
準備に集まったハンター達に、まめしが配られた。まずは実際に見て貰おうというわけである。
「へえ、こんな風になるんだ」
今回参加した唯一のリアルブルー出身者、日高・明(ka0476)が蒸し上がったまめしを興味深そうに眺める。
シンプルな味のまめしはどこか懐かしく、何にでも合いそうだ。
「変わったものもあるのね……」
取り分けたまめしの欠片を上品に口に運び、エレンジア・アーヴァイン(ka5584)は閃いた。
(商機の匂いがいたしますわ!)
商家出身とあって目ざといエレンジアには、全てが商売のネタになる。今回、リアルブルーの入植者達が喜ぶものがわかれば、いずれ役に立つだろうというわけだ。
ビスマ・イリアス(ka1701)は改めて、異文化交流の難しさを思う。
クリムゾンウェストだけに限っても、豊富な食材を全ての地域の人間が知っている訳ではない。
元々料理には関心があり、リアルブルーの料理についても調べてはいたが、ビスマにも「リアルブルー人がみんな喜ぶ料理」等という物は思いつかない。
(独自性と、馴染みやすさと。その両方で勝負をかけて行く感じになるか)
互いに踏み出さねば、近付くことはできない。多少は冒険も必要だと思うのだ。
「このまめしを使って、リアルブルーの人達に喜んでもらえる料理……んー……」
唸っているのはヴェンティ・クアドリフォーリョ(ka5776)だ。
「リアルブルーの人達がどういう料理が好きなのか、少しでもヒントがあればいいのですがっ」
ベリャコフ・ヴェロニーカ(ka5493)が伏せていた目をあげた。
初の試みとあって、分からないことは多い。だがひとつずつ手をつけていかなければ、何も進まないだろう。
そこで、まずは明の意見を聞くことにしたのだ。
「あなたは確か、リアルブルーの出身であったな」
明が頷く。
「この中では僕ひとりみたいだね」
「ならばどんな物が喜ばれるか、助言をもらえると助かるのだが」
「助言、か……」
皆の視線が集まるのを感じながら、明は腕組みして考え込む。
「シンプルな塩もいいと思うんだ。それから、以前ポルチーニ茸がこっちで手に入ったって話を耳にしたんだよね」
「キノコ、すっごくおいしいですなの!」
「でも偽物には気をつけないとですお……」
紫の瞳をキラキラさせてウェスペル・ハーツ(ka1065)が口を挟むと、ルーキフェル・ハーツ(ka1064)は金の瞳に考え深げな色を宿す。
二人は髪の色と瞳の色が違う以外は、そっくりの双子の兄弟だ。以前、キノコを探して山を駆けまわったことがあるのだ。
「ほっほっ、そこはちゃんと見極めて貰えば宜しいと思いますぞ」
二人の守り役、アルヴィース・シマヅ(ka2830)がいかにも可笑しそうに笑った。
「そんなに旨かったんだ。キノコならリアルブルーでも人気あるしね。まめしに入れなくても、おかずにできるかもしれないね」
それから、と明がとっておきの提案を切り出す。
「万能のカレーだ」
まめしがご飯にそっくりなら、レトルトのカレーが合うはずだ。明にとっては懐かしい味でもある。
確か、外国の人にも評判がいいと聞いた覚えがある。
一瞬胸を刺す望郷の思いをグッと噛み締め、明は目の前の課題に集中する。
「カレー……ですか」
提出された食材のリストを前に、セストが唸った。
「僕も食べたことはあります。確かにまめしには合うでしょう。が、入手方法がありません」
サルヴァトーレ・ロッソで生産されるカレーのレトルトパックは、ハンター達には馴染みのあるものだ。しかし普通のクリムゾンウェスト民が入手するのは難しい。
「……これは逆に、ロッソの皆さんがお持ちなら提供して貰うことにしましょうか。他については大丈夫です。こちらで用意しましょう」
材料については、一応話は決まった。
後は準備と、もうひとつの問題についてである。
「その点は私どもにお任せ下され」
アルヴィースが穏やかに、そして力強く微笑んだ。
「るーとうーと、しまーが頑張るですお!!」
ルーキフェルが拳を握り、ウェスペルも力強く頷く。
「おまかせですなの!!」
「頼りにしてます。でも怪我にだけは気をつけてくださいね」
ほとんど表情を変えないセストが、口元を僅かにほころばせた。
●準備と警備と
調理を担当するメンバーは、目の回るような忙しさだった。
「何か手伝えることはあるかい?」
手が離せない、というのもあるが、料理には役に立たないセストの代わりに、アニタと子供達が加わる。
「おひさしぶりなの! みんなげんきそうなの!」
「みんなでお手伝い、一緒に頑張るお!!」
「よしよし。ルーとウーはいつもえらいね」
アニタに頭をなでられ、まんざらでもない様子のルーキフェルとウェスペルである。
用意されたのは肉や魚の加工品、各種の野菜、豆、その他諸々である。
エレンジアがフリル盛りだくさんのエプロンをきりりと身に付け、てきぱきと材料を分けて行く。
「ザワークラフトのような漬物も合うと思いますわ。とはいえ、一応試食は必要ですわね」
「基本的には入れて蒸すだけだが――」
ベリャコフもレースいっぱいのエプロン姿で、腕まくり。
「思うのだが。軽食、主食、お菓子、それからデザートとして食べれそうなもの。其々そういったコンセプトで作っていくのもいいのではないか」
バラバラに作って似たものが出来上がるよりは、その方が無駄がない。
「では前菜、もしくは口直しのようなものは俺に任せてもらえるか」
ビスマが何やら思いついたらしく、意味ありげにアニタを見た。
明は枝豆に似た豆を掌に取り、じっと眺めている。
「多少変化球もいいかな」
「変化球……?」
ベリャコフが首を傾げる。
「そう。すり潰した枝豆に砂糖を加えて餡にする、僕の故郷の味。――ずんだだ」
「ズンダダ?」
エレンジアが興味津々という表情で明を見た。
「あ、いや、最後のだはいらない。ずんだ、っていうんだ。本当は餅があればいいんだけど」
「良く分からないですけれど、面白そうですわ。ではデザートはお任せしますわね」
エレンジアのアンテナに引っかかるものが次々と出て来る。これだからハンターは面白いと思うのだ。
料理の得意な面々があれやこれやと相談するのを楽しく眺めながら、ヴェンティは手を休めることなく立ち働いていた。
野菜を選別し、綺麗に洗い、それぞれに仕分けて行く。
実際の調理は得意な人に任せるとして、少しでも作業がしやすいようにとサポートに徹する。
こうして働きながらも、調理班は外の物音には耳を澄ませていた。
「しまー、こっちこれでいいですかお?」
「流石はルーク坊ちゃまですぞ。暫くそのまま引っ張っていてくださいませ。ウィズ坊ちゃま、そちらの鳴子をお願いしますぞ」
「わかりましたなの!」
ルーキフェル、ウェスペルとアルヴィースは、建物の外にあるまめし畑に細工をしていた。
一見、動物避けのような作りである。
「さて、後は少々仕上げを」
アルヴィースが歳に似合わぬ悪戯っ子のような目をして、物陰に隠れるように双子に合図する。
日は落ち、次第に辺りは暗くなっていった。
双子とアルヴィースが順番に現れては、まめし畑を巡回する。
何事もなく数時間が過ぎ、双子が眠い目をこすり始める頃だった。
「カラカラ鳴ってますなの!」
「きたですお!!」
双子が駆けつけると、アルヴィースがわざと糸を切っておいた一角から、侵入者を追い詰めているところだった。
「おや……猪鍋を期待しましたがこれはこれは」
二人の男が、アルヴィースを睨みつけている。ひとりは立ち塞がるように、もうひとりはその陰で屈みこんで、まめしの蕾を握りしめていた。
「それはおいしいですなの?」
ウェスペルがじっと見つめると、屈んでいた男が逃げ出そうとした。
「どうして逃げるですなの!」
一見子供と老人とはいえ、相手はハンター。あっという間に二人の男は捕まってしまう。
握っていたのは、トウガラシだった。それも炒めたら涙が出るほどに辛いトウガラシ。
双子は悲しそうにじっとそれを見つめる。
「るーはおにくのほうが好きですお。でも、おやさいをつくるひとが、汗水たらして、がんばって作ってくれるのは知ってますお。どうしてそんなことをするのかわからないですお」
「……都会のガキにはわからないだろうがな。汗水たらして頑張ってる所に、よそ者が来るのは迷惑なんだよ」
吐き捨てるような声。
「あたらしいお友達はわくわくするですお。どうしておっかないかおするですお……?」
「どうして嬉しくないなの……?」
子供の瞳にじっと見つめられ、男達はそっぽを向く。
「……あんたらハンターには分からんだろうさ。ずっとその土地に根付いて生きるしかない俺達のことはな」
耕作地には限りがある。豊かな耕作地となれば、尚更だ。
だからこそ彼らは恐れるのだ。自分達が必死で耕してきた大地を、誰かに取られてしまうのではないかと。
アルヴィースは双子の方に大きな掌を労わるように置いた。
「ふむ……わからなくはないですなあ」
アルヴィースはドワーフであり、双子はエルフである。
人間の世界に混じり合う前には、よそ者と呼ばれた経験を持つ。
「では何故、我々は共存できているのか……互いに意見を擦り合わせ、受け入れ、手を取り合ったからではありませんかな?」
生まれの違いはどうしようもない。
それでも相手を思いやる心は、きっと相手にも通じるはずだ。
「領主様は民の声をよく聞き収めて来られた方々。このような方法を取らずとも、その不安も領主様にきちんとお伝えすれば、耳を傾けて下さるのではないですかな」
男達は心から納得した訳ではないだろう。――それでも。
「しまー、セストはお話を聞いてくれると思いますなの」
ウェスペルがアルヴィースの手を握り締める。ルーキフェルも反対の手を。
「こわいのはお互いに「わからない」からだと、るーは思うんですお」
アルヴィースは頷く。
「時間はかかるかもしれませぬが。きっとジェオルジの民も、困っている者に手を差し伸べる心を十二分に備えておられると爺は信じておりますぞ」
双子はこくりと頷いた。
●ジェオルジへようこそ!
郷祭の当日。
多少緊張の面持ちで現れたロッソからの移民たちは、子供らしい字で描かれた看板に目を細める。
『さとまつりへようこそ』
「こちら、ジェオルジ名産のまめしです。良ければおひとついかがですかっ!」
ヴェンティが、綺麗に盛り付けた皿を並べたテーブルに案内する。
席に着いたロッソ民たちは、どうしていいのか分からないという風情だ。
「ぼくは日高明。よろしくね」
明が笑顔で声をかけた。リアルブルー出身だと自己紹介すると、ほっとした空気が流れる。
「まあまずは食べてみてよ。結構懐かしい味だと思うよ。あ、それから……」
カレーについて尋ねると、一団のリーダーらしき若い男がすぐに手渡してくれた。
温めたレトルトカレーをまめしにかけて、少しずつ取り分けて配る。
「へえ……! カレーライスだ」
「どれどれ」
まめしに警戒感がなくなった一同は、他の料理にも手をつける。
「うわ、パンチェッタにそっくりだ」
「こっちはザワークラフトっぽいね」
「これ、なんだろう……魚のマリネ?」
ハンター達が考えた料理の数々。やはり似たような物はリアルブルーにもあるようだ。
そこにビスマが新たなまめしの皿を置いた。ニンニクソースで味付けしたこってりとした焼き肉の香りが漂う。
「俺には良く分からぬが「かろりー」とかいう物があるらしいな。この濃厚で肉々しい食べ物が実のところ植物で健康的に味わえるのは魅力的ではないかな」
ロッソ民はかぶりつき、不思議そうにまめしを眺めた。
「ああ、それからこれは口直しに」
真緑のドレッシングがかかったまめしは、ライスサラダ風というところか。
アニタが半分呆れたように呟いた。
「あの人もよくやるわねえ……!」
どうやらビスマは、翡翠トウモロコシの活用方法についても考えていたようだ。これが受ければ、セストが喜ぶことだろう。受ければ……だが。
同じ緑でも少し優しい色合いの、ずんだ餡のデザート風まめしも並ぶ。
「こっちは甘味がわりにどうだろうか。リアルブルーの菓子がヒントらしいのだが」
ベリャコフが勧めてみると、どうやら女性や子供には結構喜ばれたようだ。
「好評なようですわね。いずれクリムゾンウェスト中に広めてみたいものですわ」
もちろん、できることならば自分の手で。
エレンジアは明ににっこり笑いかけた。
こうして勢いよくまめしを平らげていたロッソ民たちが、やがて静かになる。
「……ここに住めたら、食べ物には困らないのかな」
誰かがぽつりとつぶやいた。
ウェスペルがテーブルに近付き、顔を見上げる。
「リアルブルーの人たちの心配は何ですなの? ……ジェオルジはいいところなの。セストはみんなをとっても大事にしてくれるの、うーたちが保証するの」
ルーキフェルは少し離れて考えていた。
おっかない顔をされると、胸がきゅっとする。
でもおっかない顔になるのは、ほんとは怖いからかもしれない。
そっと傍に立つヴェンティを見上げると、小さく頷いていた。
「どういうお料理が好きなのか分からなくても、喜んでもらいたいという気持ちはたぶん通じましたっ。きっとそういうことだと思うのですよっ」
そうかもしれない。
ルーキフェルは、昨日の辛いトウガラシを取り出す。
嫌な気持ちはきっと通じる。でも好きだという気持ちもきっと……。
「へえ、トウガラシもできるんだな」
突然声をかけられてびっくりするルーキフェルだったが、ロッソ民の青年の笑顔に笑顔を返す。
内心、トウガラシをどうしたものかと思いながら……。
「なあ皆。ここならロッソから持ち出した作物を色々植えられる場所が見つかるかもしれないぞ」
青年は嬉しそうに仲間に語る。
「俺達の先祖も、地球を飛び出してコロニーで作物を作ったんだ。水も空気もあるこの場所でなら、絶対頑張れる」
青年がハンター達に笑顔を向けた。
「こうして協力してくれる人もいるんだから」
郷祭を楽しみ、ロッソ民たちは一時避難所へ戻る時間になる。
アルヴィースは木で作ったおもちゃを子供達のお土産にと手渡した。
「美味しい料理はそのままジェオルジの心ですな」
どんな具材も受け入れるまめしのように。異文化を受け入れる懐の深さがきっとあるはずだ。
道程は簡単ではないかもしれない。
それでもロッソの民がこの地に根を張り、ジェオルジの民と手を取り合って、新しい作物を実らせる日がきっと来ると信じよう。
<了>
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アルヴィース・シマヅ(ka2830)
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【相談卓】なかよく、まめし! ルーキフェル・ハーツ(ka1064) エルフ|10才|男性|闘狩人(エンフォーサー) |
最終発言 2015/11/04 08:42:09 |
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質問卓 エレンジア・アーヴァイン(ka5584) 人間(クリムゾンウェスト)|16才|女性|魔術師(マギステル) |
最終発言 2015/11/03 18:32:00 |
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2015/11/03 23:53:59 |