ゲスト
(ka0000)
【郷祭】まめしでウェルカム!
マスター:樹シロカ

このシナリオは5日間納期が延長されています。
- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- オプション
-
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在8人 / 4~8人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2015/11/05 09:00
- リプレイ完成予定
- 2015/11/19 09:00
オープニング
※このシナリオは原則として戦闘が発生しない日常的なシナリオとして設定されています。
●村長祭にて
実りの秋。
今年も同盟領農耕推進地域ジェオルジでは、恒例の郷祭の準備が進んでいた。
だが本来、この祭の名称は『村長祭』である。
ジェオルジ中に散らばる村々から代表が集まり、領主の館でジェオルジ全体の問題について話し合うのだ。
現在の領主セスト・ジェオルジ(kz0034)は、まだ二十歳にもならない若者である。
前領主である父ルーベンは植物の研究に専念する為に息子にその座を押しつ……もとい、譲った。しっかり者のその妻、つまりセストの母であるバルバラが後見役として事実上切り盛りしているとはいえ、こういう場ではセストはやはり『領主』としての役割が求められる。
「……という訳で、リアルブルーの避難民を受け入れる農園を整備しようと思います」
セストが淡々と述べるのに対し、村長たちの動揺は大きい。
セストにも分かっている。地に足をつけて生きる者達にとって、余所から来た者は警戒すべき対象だ。ましてや異界の民、加えてこれまでサルヴァトーレ・ロッソから降りる事を拒んでいた者達である。
不満を抱えた集団を受け入れることに反発があるのは当然なのだ。
そこでセストは、領主領から近い場所に実験農園を用意し、ジェオルジ民の希望者も出入りできる場にしようと考えた。
ジェオルジでの移民受け入れは、自由都市評議会議長ラウロ・デ・セータ(kz0022)の希望でもあった。
実際、人が増えればまず困るのは食糧、そして居住地だ。その点、同盟の各都市に比べればジェオルジには比較的余裕がある。
寧ろ問題があるのは、ロッソの住人達のほうだった。
故郷に繋がるロッソから離れる不安だけでなく、文化水準の異なるクリムゾンウェストでの生活に対する不安。そして不満。
そこで今回の村長祭に参加してもらい、移住についての抵抗感を少しでも和らげようというのである。
「無理に連れて来るのではありません。こちらに住みたいという方達なのですから、話し合いの余地はあると思います」
そこで、とセストは言葉を切る。
「受け入れてもいいという村があれば、是非申し出ていただきたいのです」
もちろん、様々な費用は評議会からむしり取る。それも忘れずに付け加える程度には、したたかになったセストであった。
●そしてまめし
領主を前に、ひとりの女が憮然とした表情で腰に手を当てる。
「言っておくけどね、領主サマ。あのトウモロコシはダメだよ?」
「……先入観のないリアルブルーの方なら、味だけを評価して頂けるのではないかと思うのですが」
「無理無理無理無理!!」
女はアニタと言って、ジェオルジでセストの依頼で仕事を請け負っている。
セストと父がみつけた『ヒスイトウモロコシ』という、味は良いが、どう加工しても最後は必ず真緑になる食材をどう扱うか、日々思案しているのだ。
「あんなの見せたら、クリムゾンウェストのモンだって逃げ出すよ! それよりもさ、まめしがいいんじゃない?」
ふたりが話し合っているのは、郷祭で移民候補に提供する軽食についてだった。
ジェオルジに興味を持ってもらうためには、やはり食べ物が手っ取り早いだろうという発想である。
「まめしですか……」
「ほら、リアルブルー人が好きそうな食材を教えてくれそうな人、頼めばいいんじゃないかな」
そこでアニタが声をひそめた。
「……あのさ、領主サマ。あんまりいい話じゃないんだけど、やっぱり歓迎してない連中もいるんだよ。あたしもよそ者だからね、ちょっとは知ってる」
「それは……」
言いかけたセストを制し、アニタが肩をすくめる。
「あたしのことはいいんだよ。良くしてくれる人もいるしね。でもね、人がたくさん移り住んで来るってのはまた別の話だよ」
そしてアニタは、セストに郷祭の裏側の不穏な気配について語るのだった。
●村長祭にて
実りの秋。
今年も同盟領農耕推進地域ジェオルジでは、恒例の郷祭の準備が進んでいた。
だが本来、この祭の名称は『村長祭』である。
ジェオルジ中に散らばる村々から代表が集まり、領主の館でジェオルジ全体の問題について話し合うのだ。
現在の領主セスト・ジェオルジ(kz0034)は、まだ二十歳にもならない若者である。
前領主である父ルーベンは植物の研究に専念する為に息子にその座を押しつ……もとい、譲った。しっかり者のその妻、つまりセストの母であるバルバラが後見役として事実上切り盛りしているとはいえ、こういう場ではセストはやはり『領主』としての役割が求められる。
「……という訳で、リアルブルーの避難民を受け入れる農園を整備しようと思います」
セストが淡々と述べるのに対し、村長たちの動揺は大きい。
セストにも分かっている。地に足をつけて生きる者達にとって、余所から来た者は警戒すべき対象だ。ましてや異界の民、加えてこれまでサルヴァトーレ・ロッソから降りる事を拒んでいた者達である。
不満を抱えた集団を受け入れることに反発があるのは当然なのだ。
そこでセストは、領主領から近い場所に実験農園を用意し、ジェオルジ民の希望者も出入りできる場にしようと考えた。
ジェオルジでの移民受け入れは、自由都市評議会議長ラウロ・デ・セータ(kz0022)の希望でもあった。
実際、人が増えればまず困るのは食糧、そして居住地だ。その点、同盟の各都市に比べればジェオルジには比較的余裕がある。
寧ろ問題があるのは、ロッソの住人達のほうだった。
故郷に繋がるロッソから離れる不安だけでなく、文化水準の異なるクリムゾンウェストでの生活に対する不安。そして不満。
そこで今回の村長祭に参加してもらい、移住についての抵抗感を少しでも和らげようというのである。
「無理に連れて来るのではありません。こちらに住みたいという方達なのですから、話し合いの余地はあると思います」
そこで、とセストは言葉を切る。
「受け入れてもいいという村があれば、是非申し出ていただきたいのです」
もちろん、様々な費用は評議会からむしり取る。それも忘れずに付け加える程度には、したたかになったセストであった。
●そしてまめし
領主を前に、ひとりの女が憮然とした表情で腰に手を当てる。
「言っておくけどね、領主サマ。あのトウモロコシはダメだよ?」
「……先入観のないリアルブルーの方なら、味だけを評価して頂けるのではないかと思うのですが」
「無理無理無理無理!!」
女はアニタと言って、ジェオルジでセストの依頼で仕事を請け負っている。
セストと父がみつけた『ヒスイトウモロコシ』という、味は良いが、どう加工しても最後は必ず真緑になる食材をどう扱うか、日々思案しているのだ。
「あんなの見せたら、クリムゾンウェストのモンだって逃げ出すよ! それよりもさ、まめしがいいんじゃない?」
ふたりが話し合っているのは、郷祭で移民候補に提供する軽食についてだった。
ジェオルジに興味を持ってもらうためには、やはり食べ物が手っ取り早いだろうという発想である。
「まめしですか……」
「ほら、リアルブルー人が好きそうな食材を教えてくれそうな人、頼めばいいんじゃないかな」
そこでアニタが声をひそめた。
「……あのさ、領主サマ。あんまりいい話じゃないんだけど、やっぱり歓迎してない連中もいるんだよ。あたしもよそ者だからね、ちょっとは知ってる」
「それは……」
言いかけたセストを制し、アニタが肩をすくめる。
「あたしのことはいいんだよ。良くしてくれる人もいるしね。でもね、人がたくさん移り住んで来るってのはまた別の話だよ」
そしてアニタは、セストに郷祭の裏側の不穏な気配について語るのだった。
解説
●何をするの?(PCむけ)
ハンターの皆様は、セストの依頼を受けて「リアルブルー人が喜ぶ」「ジェオルジに興味を持ってもらえる」まめしの具材を提案し、提供して頂きます。
またアニタの情報によると、移民に対し良い感情を持っていない者がいる様子。こちらへの対応もお願い致します。
・おにぎり草「まめし」とは?
1014年秋の村長祭にてお披露目された携帯食糧。
見た目は「大きな豆」。実には薄皮があり、この一部がノリのように黒くなっている。
サヤには大きさ8センチ(大人の握りこぶしくらい)の実が3個くらい入っており、その先につぼみがついている。
サヤごと煮たり焼いたり蒸したりして食べるのが一般的。
つぼみの中に食材を入れることで、白い実に味付けができ、サヤと実も入れた食材と同じ色に変化する。
●何をするの?(PLむけ)
・準備/具材の選定(余程珍しいものでなければジェオルジで調達可能。基本は我々の世界での南欧とお考えください)
・当日の調理など/今回は蒸して提供します。道具はセストが手配します。
・警備/専用の畑に生えるまめしにあらぬ食材を仕込んで、混乱させようとする者がいます。
但し騒ぎが大きくなるのは好ましくありません。なるべく穏便に解決してください。
●NPCについて
・セスト・ジェオルジ
事前にときどき覗きに来て、当日も立ち寄ります。多忙につき、ずっとご一緒はできません。
・アニタ
セクシー美女だが3人の子供の肝っ玉母ちゃん。『【深棲】消えた荷物を追え!』『爺ちゃん先生、無茶すんな!』に登場。
皆さまと一緒に作業します。
※何か確認したい点がありましたら質問卓をどうぞ。但し出発24時間前が確認期限になります、ご了承ください。
ハンターの皆様は、セストの依頼を受けて「リアルブルー人が喜ぶ」「ジェオルジに興味を持ってもらえる」まめしの具材を提案し、提供して頂きます。
またアニタの情報によると、移民に対し良い感情を持っていない者がいる様子。こちらへの対応もお願い致します。
・おにぎり草「まめし」とは?
1014年秋の村長祭にてお披露目された携帯食糧。
見た目は「大きな豆」。実には薄皮があり、この一部がノリのように黒くなっている。
サヤには大きさ8センチ(大人の握りこぶしくらい)の実が3個くらい入っており、その先につぼみがついている。
サヤごと煮たり焼いたり蒸したりして食べるのが一般的。
つぼみの中に食材を入れることで、白い実に味付けができ、サヤと実も入れた食材と同じ色に変化する。
●何をするの?(PLむけ)
・準備/具材の選定(余程珍しいものでなければジェオルジで調達可能。基本は我々の世界での南欧とお考えください)
・当日の調理など/今回は蒸して提供します。道具はセストが手配します。
・警備/専用の畑に生えるまめしにあらぬ食材を仕込んで、混乱させようとする者がいます。
但し騒ぎが大きくなるのは好ましくありません。なるべく穏便に解決してください。
●NPCについて
・セスト・ジェオルジ
事前にときどき覗きに来て、当日も立ち寄ります。多忙につき、ずっとご一緒はできません。
・アニタ
セクシー美女だが3人の子供の肝っ玉母ちゃん。『【深棲】消えた荷物を追え!』『爺ちゃん先生、無茶すんな!』に登場。
皆さまと一緒に作業します。
※何か確認したい点がありましたら質問卓をどうぞ。但し出発24時間前が確認期限になります、ご了承ください。
マスターより
初めましての方は初めまして、そうでない方は改めて宜しくお願い致します、樹シロカです。
今年も郷祭の季節です。
郷祭ですが、内容は【蒼祭】の流れも受けています。
そして今回の結果もまた、次の展開に繋がっていくかもしれません。
尚、描写は準備、警備、提供のパートに分かれることになるかと思います。
プレイングは全てに渡っても構いませんが、拘りがある部分に絞って頂いても大丈夫です。
できましたら相談卓で、どこを担当する、具材はこういう物を考えているなど、簡単に打ち合わせて頂けますとプレイングの字数を有効に使っていただけるのではないかと思います。
皆さまのご参加、お待ちしております!
今年も郷祭の季節です。
郷祭ですが、内容は【蒼祭】の流れも受けています。
そして今回の結果もまた、次の展開に繋がっていくかもしれません。
尚、描写は準備、警備、提供のパートに分かれることになるかと思います。
プレイングは全てに渡っても構いませんが、拘りがある部分に絞って頂いても大丈夫です。
できましたら相談卓で、どこを担当する、具材はこういう物を考えているなど、簡単に打ち合わせて頂けますとプレイングの字数を有効に使っていただけるのではないかと思います。
皆さまのご参加、お待ちしております!
関連NPC
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2015/11/19 17:54
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
---|---|---|---|
![]() |
【相談卓】なかよく、まめし! ルーキフェル・ハーツ(ka1064) エルフ|10才|男性|闘狩人(エンフォーサー) |
最終発言 2015/11/04 08:42:09 |
|
![]() |
質問卓 エレンジア・アーヴァイン(ka5584) 人間(クリムゾンウェスト)|16才|女性|魔術師(マギステル) |
最終発言 2015/11/03 18:32:00 |
|
![]() |
依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2015/11/03 23:53:59 |