ゲスト
(ka0000)
星を補うもの
マスター:鷹羽柊架
- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- やや易しい
- オプション
-
- 参加費
- 1,000
- 参加制限
- -
- 参加人数
- 4~6人
- サポート
- 0~0人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- 締切
- 2015/11/08 19:00
- 完成日
- 2015/11/15 08:48
みんなの思い出
思い出設定されたOMC商品がありません。
オープニング
辺境に於いて、有力部族の一つと言われているスコール族。
部族の伝統を重んじ、帝国の介入に関しては強い意思のもとで反対しているのは知るところだ。
周囲を見回せば、草木の色が変わり、秋が深まっていくのが日に日に知らせてくれる。
「カオンねーちゃん!」
名前を呼ばれて振り返るのは少女は、呼んだ相手が自分の前に立ち、息を整えるのを待つ。
「ファリフ様からの手紙!」
「まぁ、わざわざ探しにきてくれてありがとう」
スコール族の子供が差し出したのは手紙。
カオンが礼を告げると、子供は照れ笑いをする。
「早く読んで!」
「では、戻りましょう」
急かす子供に微笑み、カオンは子供と共に戻っていく。
スコール族は現在、ファリフという少女が族長となっている。
彼女は生まれながらに、スコール族に伝わる刺青を持っていた。
当時の族長は彼女の刺青を確認し、族長を退き、ファリフにその座を明け渡した。
その後、前族長はファリフの補佐に入り、彼女を支えてきた。しかし、年齢を感じて自身の娘に補佐の仕事を任せている。
その娘の名は、カオン・スコール。
辺境有数の部族長の補佐にしては頼りないが、誠実さ、辺境戦士としての実力はスコール族の者達が認めるところ。
「みんな、ファリフの手紙を読みますよ」
ビリッ
「カオンねーちゃん、ちょっとやぶけたけど……」
「はぁわわわわ!」
ドジな所が直れば完璧だったのにと誰もが思う。
ファリフの手紙は元気でやっているというもの。
チューダというネズミが大巫女のところに身を寄せて、更に太ってきたのかもしれないという何気ない話。
時折、フェンリルの伊達狼ぶりで子供扱いされて何故か悔しい事も書いていた。
「ファリフ様、元気そうね」
「ハンター達のこと、大好きなんだね」
子供達は口々に感想を述べる。
「さ、今日のお手伝いは終わりましたか?」
手を叩いてカオンが促すと、子供達は大人達のお手伝いへと向かう。
自分もやる事をしようとカオンが足を向けようとしたら、スコール族の青年がカオンを呼ぶ。
「どうかしましたか?」
カオンが尋ねると、青年は運び屋が困っていると言い出した。
運び屋は木彫りの柱を運んでいる最中だという。雑魔に襲われて逃げてきたという。
実際に運び屋を見ればとてもなよなよしていて、大丈夫かと心配するばかり。
「どちらまで?」
カオンが尋ねると、運び屋はテミスまでと言う。
テミスの名は聞いたことがある。辺境ドワーフを束ねるヨアキムが管理する鉱山より温泉が湧き出たという話。
辺境ドワーフは帝国の関与に好意的であり、正直心の中でもやもやする。
「行ってきたらどうだ」
カオンの背後にたったのは彼女の父親……スコール族前族長。
「お父さん……」
「人助けだ。ついでに、湯に浸かって疲れを癒してこい」
父の言葉にカオンは素直に頷いた。
運び屋の名前はナスルという。知る人ぞ知る有能な運び屋らしいが、ビビリなのが玉にきず。
「……変わった木彫りですね。パルムでしょうか?」
木彫りを見せてもらったカオンは荷台に固定されている木彫りの柱の感想を言う。
何でも、ヨアキムより、強そうで眼孔の鋭そうで、眉毛の太い顔でと注文があったという。
そんな厳つい顔をしたパルムっぽいのを三体縦に並べて彫ってほしいと言われたらしい。
「……背後に立ったら最期って気がします」
カオンはそう感想を終えた。
部族の伝統を重んじ、帝国の介入に関しては強い意思のもとで反対しているのは知るところだ。
周囲を見回せば、草木の色が変わり、秋が深まっていくのが日に日に知らせてくれる。
「カオンねーちゃん!」
名前を呼ばれて振り返るのは少女は、呼んだ相手が自分の前に立ち、息を整えるのを待つ。
「ファリフ様からの手紙!」
「まぁ、わざわざ探しにきてくれてありがとう」
スコール族の子供が差し出したのは手紙。
カオンが礼を告げると、子供は照れ笑いをする。
「早く読んで!」
「では、戻りましょう」
急かす子供に微笑み、カオンは子供と共に戻っていく。
スコール族は現在、ファリフという少女が族長となっている。
彼女は生まれながらに、スコール族に伝わる刺青を持っていた。
当時の族長は彼女の刺青を確認し、族長を退き、ファリフにその座を明け渡した。
その後、前族長はファリフの補佐に入り、彼女を支えてきた。しかし、年齢を感じて自身の娘に補佐の仕事を任せている。
その娘の名は、カオン・スコール。
辺境有数の部族長の補佐にしては頼りないが、誠実さ、辺境戦士としての実力はスコール族の者達が認めるところ。
「みんな、ファリフの手紙を読みますよ」
ビリッ
「カオンねーちゃん、ちょっとやぶけたけど……」
「はぁわわわわ!」
ドジな所が直れば完璧だったのにと誰もが思う。
ファリフの手紙は元気でやっているというもの。
チューダというネズミが大巫女のところに身を寄せて、更に太ってきたのかもしれないという何気ない話。
時折、フェンリルの伊達狼ぶりで子供扱いされて何故か悔しい事も書いていた。
「ファリフ様、元気そうね」
「ハンター達のこと、大好きなんだね」
子供達は口々に感想を述べる。
「さ、今日のお手伝いは終わりましたか?」
手を叩いてカオンが促すと、子供達は大人達のお手伝いへと向かう。
自分もやる事をしようとカオンが足を向けようとしたら、スコール族の青年がカオンを呼ぶ。
「どうかしましたか?」
カオンが尋ねると、青年は運び屋が困っていると言い出した。
運び屋は木彫りの柱を運んでいる最中だという。雑魔に襲われて逃げてきたという。
実際に運び屋を見ればとてもなよなよしていて、大丈夫かと心配するばかり。
「どちらまで?」
カオンが尋ねると、運び屋はテミスまでと言う。
テミスの名は聞いたことがある。辺境ドワーフを束ねるヨアキムが管理する鉱山より温泉が湧き出たという話。
辺境ドワーフは帝国の関与に好意的であり、正直心の中でもやもやする。
「行ってきたらどうだ」
カオンの背後にたったのは彼女の父親……スコール族前族長。
「お父さん……」
「人助けだ。ついでに、湯に浸かって疲れを癒してこい」
父の言葉にカオンは素直に頷いた。
運び屋の名前はナスルという。知る人ぞ知る有能な運び屋らしいが、ビビリなのが玉にきず。
「……変わった木彫りですね。パルムでしょうか?」
木彫りを見せてもらったカオンは荷台に固定されている木彫りの柱の感想を言う。
何でも、ヨアキムより、強そうで眼孔の鋭そうで、眉毛の太い顔でと注文があったという。
そんな厳つい顔をしたパルムっぽいのを三体縦に並べて彫ってほしいと言われたらしい。
「……背後に立ったら最期って気がします」
カオンはそう感想を終えた。
リプレイ本文
緊張した面持ちのカオンであるが、笑顔でハンターを出迎えた。
「は、はじめまして、私はスコール族長代理、カオン・スコールです。この度は来てくださってありがとうございます……! ファリフがお世話になってます!」
顔を赤くして挨拶をするカオンはハンターがこんなにも若いということに動揺を隠せない。
「あ、どーもー。よろしくお願いしますー」
ナスルも笑顔でハンター達に挨拶をする。
「一番守らないといけないやつってアレ?」
葵(ka2143)が荷台にある長い柱へ視線を向けて尋ねた。
「はい。今回、テミスへ送るよう依頼をしてきたヨアキムさんをはじめ、ドワーフの皆さんはいいお客さんでして、ドワーフ工房で使う物の運搬依頼をよく受けているんですよ」
「ドワーフ工房なら知ってる!」
「奇遇ですね」
聞いた名前にぱぁっと、顔を明るくするアルカ・ブラックウェル(ka0790)と紫条京真(ka0777)が反応する。
「この柱も辺境でも腕利きの職人なんですよー!」
笑顔のナスルが答えると麻で編まれた織物を剥がしていくと今回の護衛対象物がハンターの目に晒される。
リアルブルー出身者たちは全員その場で言葉を失う。
ヤバイ。
色んな意味で。
「パルム……ですよね」
クリムゾンウェスト出身のチョココ(ka2449)が首を傾げる。
「厳つい顔だけど、とても精巧だね。ヨアキムはいい職人だって分ってるんだね」
「はい、とても良いと思いますのー」
ひょっこり覗いた同じくクリムゾンウェストのアルカが頷き、彫り師の力量を見抜く。それに関してはチョココも同じであり、大胆な色付けと繊細な彫りを評価している。
「うん……後ろに立たれたら最期って感じ……すっごくでてる……」
「見た事があるわ」
遠い目をする葵にアイビス・グラス(ka2477)が応える。
「え!」
「世界に出てますし」
ぎょっとする葵に京真が補うと、葵が「そうなんだ」と納得する。
「これは……ゴ、じゃなくてパルムなんですよね。三つ並んでるのでパルム三兄弟です!」
「それもヤバそうだよ!?」
和泉 澪(ka4070)の感想に葵が即座にツッコミを入れる。
「トーテムポールだから大丈夫よ」
キリッと音がしそうなアイビスの謎のフォローに葵は心配するが、出発の準備は進められていく。
出発を始めた頃は笑顔のナスルであったが、雑魔が出てくるだろうポイントに近づくほど怯えた様子を見せていた。
向こうから甲高い鳴き声も聞こえてきてはナスルは情けない悲鳴を上げたりしている。
「い、いいいいいますよよよよ……!」
震えるナスルの様子が伝わったのか、荷馬車の馬が足を止めてしまう。
そろそろ雑魔がポイントだと思い出したアイビスがカオンと一緒に先行して確認を始める。
岩が多い場所であり、雑魔が隠れるには十分な大きさのある岩が重なっていたりしていた。
アイビスは岩を登り、自身もまた隠れて鳴き声の主を双眼鏡で確認。
形状はとても大きな七面鳥のような鳥。
けたたましい鳴き声をあげているが、雑魔に該当されるような凶暴さなどは見受けられない。
爪も自身の知識内の七面鳥よりしっかりしている程度。
同胞の同じ鳥とケンカをしていた。
「あらあら、ケンカでしたか」
「そうみたい」
カオンもアイビスと同じく、雑魔ではないと確認した。
岩から降りて、二人が皆のもとへ戻ると、獣であることをナスルに伝える。
「よかったですね」
「はい! では行きましょう」
ほっとするナスルにチョココが声をかけると、彼は嬉しそうに頷き、馬車を走り出させた。
休憩をとりながら皆で交代で馬車に乗ったり、歩いたりしてテミスへと向かう。
カオンも荷台に乗るようにと勧められていたが、彼女は「歩くのも鍛錬です」と荷台に乗るの事を丁重に断っていた。
「ねぇ、カオンって、スコール族の長代理なんだよね」
「ええ」
アルカがカオンに声をかけると、彼女はゆっくりと頷く。
「村を纏めるって、大変じゃないかな? ボクの父さんも故郷の村では村長なんだけど何だかんだと大変でさ」
空を見上げるアルカの思案の先は故郷の父親を思い出している。
「そうですね……人は一人で生きていけませんし、一族は沢山います。幸福もあれば不満もあります」
アルカの言葉にカオンも同じく空を見上げる。
「私は一人で一族を纏めているわけではありません。父や、ファリフ、他の一族の皆とで纏まるように声をかけ、語らっています。
スコール族は辺境でも大きな部族の一つですが、死はいつでも隣り合わせです。力を合わせ、生きる事を必死にやっているのです。皆で、生きていたいですから」
「カオン様は、おかあさんのようですね」
チョココが言えば、カオンは「そうでしょうか」と照れたようにはにかむ。
「小さい頃から、ファリフをはじめ、一族の小さい子達の面倒を見ていたからかもしれません」
「面倒見がいいのですね」
荷台に乗っていた澪が微笑む。
「きっと、いいお母さんになれるよ」
葵が言えばカオンは顔を赤くしながらも嬉しそうに微笑んだ。
「そろそろ、テミスが近そうですね」
京真の視線の先にはテミスがある鉱山がうっすら見えてきた。
後少しでテミスといった距離でおやつ休憩。
見晴らしのいい荒野で、雑魔が来たところですぐに見つかるだろう。
「おやつ、皆でどうぞ♪」
チョココが持参したカボチャのマフィンとドライフルーツのクッキーをおすそ分けして糖分を補給する。
皆、甘いものは平気で、お菓子は大好評。
日が西に傾きだした頃、テミスにて待ち構えていたドワーフ達がハンター達を待ち構えていた。
「良く来た、お疲れさん!」
ドワーフ達が声をかけると、ヨアキムが作成依頼をかけたトーテムポールが荷台から姿を現す。
立てる為の穴は開けられており、ドワーフ達はトーテムポールを打ち込む。
無事と言っていいか分からないが、テミスに目印となるトーテムポールが立てられた。
テミスに入ると、やたら大きなパルムが出迎えてくれた。
「あ、おひさし~♪」
「お元気そうですね」
顔なじみとなった葵と京真がパルムへ声をかける。
「……パルムって、温泉に入ったら毒性をもつんじゃないの?」
警戒しつつ、パルムを見るアイビスの言葉に、京真は「あのパルムは入らない」と断言した。
「この子は基本的に女の子には危害加えないよ」
葵が言えば、チョココと澪も驚く。
毒パルムの習性は一部有名だ。
時折、どこからか出没する事はあるが、こちらの管轄ではないと大きなパルムがハンターたちに身振り手振りで伝え、京真が解説を加えた。
「彼女はここで居場所を掴んだのですから、恩を仇で返す気はないそうです」
「大変だったのですね」
ぽつりと呟く澪にパルムは今日はちゃんとパルムがいないか確認したから大丈夫と言わんばかりに胸を叩いた。
「大丈夫。何かあっても決着つけるから!」
アイビスの言葉に澪も頷く。
「温泉を楽しみましょう~」
チョココが言えば、女性陣は荷物をコテージに置いて入浴用具を持って温泉へと向かった。
男性陣は、ナスルは馬の手入れを行い、その横で葵が馬との交流をはかる。
「わ、人なつっこいっ」
馬の好きなこと、嫌がることをナスルより教えてもらった葵はすぐに馬と仲良くなる。
調理場では京真が粉を水や卵液で練って纏めていた。
大きな塊となったのは食べる人数が多いから。
ありがたいことに、ドワーフ達がバッファローを二体狩っては血抜きをして寝かしてくれていたのはありがたかった。
「何かすることある?」
「手伝うならしっかり手を洗ってきてください」
満足顔の葵が声をかけると、京真は即座に釘を差し、葵は言いつけをしっかり守って手洗いして手伝いに入る。
一方、女性陣は湯着や水着を着て温泉を楽しんでいた。
「カオン、じっとしてて」
「はい?」
洗い場で髪を洗い終えたカオンにアルカが声をかける。
アルカが手にしていた瓶のふたを開けると、蜂蜜と香草の香りが広がっていく。蜂蜜特有のとろみある蜜がアルカの手のひらの体温で温められてカオンの長い銀髪に伸ばしつけられていく。
「もしかして、ヘアパックですか?」
澪が声をかけると、アルカは従兄のお手製だという。
「こっちの世界にもそういうのがあるんだね。こういうのって、匂いが強いと思ってたけど」
清潔さと動きやすさを優先し、お洒落には無頓着なアイビスであるが、へアパックの香りは嫌なにおいではないようだ。
「いい匂いです。こっちの世界も髪に気を使う人は多いですよ~」
「皆も使って!」
アルカが言えば、皆で分け合う。
お湯で濡らした人数分のタオルを固く絞って、熱気が篭もった所謂サウナ部屋のような空洞に入れておく。
大きめの瓶に入れてきたのだが、ロングヘアが四人いる状態の為、空になる。
「この温かいタオルで髪を纏めて巻いて、お風呂に入ろう」
蒸気で温められたタオルはかなり熱いので、別のタオルで水を含ませて湯あたり防止に額や頬を冷やしたりしていた。
「う~んっ! 広いお風呂はいいですね」
手足を伸ばして湯に浸かる澪に皆が頷く。
「景色も綺麗です~」
チョココが見ているのは大きく広がる辺境の大地。
時間はもう夕方にさしかかっている時間だが、今の時期は夕暮れとなっており、赤く燃える太陽が地平線へ沈んでいく。
「冬だから、沈む時間も早くなってるね」
アイビスの言葉に場が鎮まるが、続けてアルカが口を開いた。
「その分だけ、星が長く見れるよ。そうだ、温かい格好をして、温かい飲み物やお菓子を持って星を見ようよ!」
「冬は空気が澄んで、空も綺麗なのです」
こくこくと頷くチョココも胸をときめかせている。
ヘアパックもちょうどいい時間で、お湯で髪をすすいで洗い流して風呂場を出た。
身体を拭き、髪を乾かして入浴場を出るなり、肉が焼けるいい匂いがして、空腹である事を思い出す。
調理場では葵とナスルが肉を焼いて、京真は鉄板で炒め物をしていた。食堂にはドワーフ達が食事を今かと待ちわびている。
「もしかして、焼そばですか?」
澪が尋ねると、京真は「その通りです」と、ヘラを持つ小手を返す。
取り出したのは缶ビールだ。
「え!」
澪とアイビスが驚いたのは、京真はそのビールを鉄板の上で焼かれている麺の上にかけたのだ。
アルコールを飛ばすように更に京真は麺を更に炒めていく。
「美味しいですよ。コクが出ます」
鉄板の上でアルコールが飛ばされていくのはやはり酒臭い。
「炒める事で食欲が増し、旨みも増えます。このまま一杯やりたくなりますね」
アルコールが飛んでいったことが分ると同時に熱気に含まれた麦の香りに気付いたチョココが前に立つ。
「いい匂いですのー♪」
「これからですよ」
味付けは煮詰まったブイヨンと塩。
「楽しみ!」
「好みはありますので、ビールなしの焼きそばも用意しますね……カオンさんは飲めるのですか?」
京真が尋ねるとカオンは頷く。
「それよりも、容器が気になります。リアルブルーのものですよね」
「ええ。平気ならば、飲んでみては? 何事も経験です」
匂いを嗅げば、とても苦そうな匂いとアルコール臭。
カオンは一口飲むと、強い苦さと匂い、それを越える炭酸の辛さに目を丸くしてしまう。
「く、口の中が痛いです……!」
「ビールは苦いから……」
アイビスより水が入ったコップを受け取ったカオンは一気に水を煽る。
「こんな刺激的な飲物初めてです」
ビールの味より、炭酸が印象的だった模様。
「お肉が焼けたか確認して!」
葵が声をかけると、京真はアルカにソースの味を確認するようにと告げる。
「わ、おいしい!」
温泉に入る前にドライフルーツを林檎酒でふやかしていたのだが、京真がペーストにしてソースにしたようだ。
「これはお肉にあいますね」
チョココも一緒に味見をする。
肉も焼けたので皆で食事となった。
「お肉美味しい!」
アルカが肉にかじりつく。
「ソースと合う、美味しい」
ドライフルーツと林檎酒のソースがとても肉と合ってアイビスも満足そうに頷く。
「焼きそばはビールのあり、なしで味が違いますね」
澪は焼きそばの食べ比べをしている。
ブイヨンの味付けがあるので、どちらも美味しい。
ドワーフ達はビール入りの焼きそばがお気に入りだった。
「ビールが合うなら、ドワーフさん達にはウィスキー入りもいいかもしれませんね」
ドワーフと言えば酒が大好き。
今回、彼らが持ってきたのは麦の蒸留酒、リアルブルーでいうところのウィスキーに該当するもの。
「カオンさんはお酒が飲めるのですね」
チョココがカオンに声をかけると、彼女はドワーフより酒をお裾分けしてもらっていた。
「ええ、部族によっては大人となる年齢は違いますが、スコール族は十四歳で大人になります。大人になれば、お酒も飲めます。大人達に渡り合おうと思って、お酒を飲むようにしたのです」
頬が酒で赤くなりつつもカオンはどこか懐かしむように目を細める。
食事もほどほど終わりそうになり、酒が飲める者達は飲みへと移行する。
ハンター達は星を見ようと外へでた。
寒いので、暖かいブランケットを羽織ったりしていた。
アルカお手製のパイ菓子の中に入ってる熱い蜂蜜ソースを冷ましながら食べる。
「星、きれいね」
熱い紅茶を手にしたアイビスが岩に座って空を見上げる。
晴れた空は凛と澄み渡り、星の煌めきがよく見えた。
リアルブルーとは違った星達は自分達が違う世界に来たことを思い知らされる。
「カオンはどんな歌が好き?」
アルカに問われたカオンは考えることもなく口を開く。
「どんな音も好きです。風の音や皆が動く時に聞こえる音も、生きてる音だから……音がない世界が怖いです」
カオンの答えにチョココはカオンに寄り添う。
「大丈夫ですよ。今は音があります」
にっこり笑うチョココにカオンは微笑む。
「リアルブルーの歌ってどんなの?」
アルカの言葉につまったのはリアルブルー出身者たち。
ポップス、ジャズ、バラードなどなど音楽のジャンルはあれど、口に出さないとわからない。
それぞれが見合わせる中、硬直したのはアイビスだ。
人前で歌を歌うのは恥ずかしいので、葵にお鉢をむけた。
「ええと……」
葵は自分が覚えている歌を少しだけ歌った。
何かのドラマの主題歌。
「カオンさんの知ってる歌ってどんなの?」
葵の問いにカオンは「じゃぁ……」と歌いだす。
優しい歌声は夜空に溶けるようだ。
「スコール族にまつわる歌ですか?」
京真の問いにカオンは母が適当に作った歌と答えた。
「アルカさんも歌が好きなんですよね。一曲歌ってください」
テミスのパルムに寄り添うチョココがリクエストすると、アルカは明るい曲を歌った。
静かな夜に美しい歌声が響き、静かに夜が更けていく。
「は、はじめまして、私はスコール族長代理、カオン・スコールです。この度は来てくださってありがとうございます……! ファリフがお世話になってます!」
顔を赤くして挨拶をするカオンはハンターがこんなにも若いということに動揺を隠せない。
「あ、どーもー。よろしくお願いしますー」
ナスルも笑顔でハンター達に挨拶をする。
「一番守らないといけないやつってアレ?」
葵(ka2143)が荷台にある長い柱へ視線を向けて尋ねた。
「はい。今回、テミスへ送るよう依頼をしてきたヨアキムさんをはじめ、ドワーフの皆さんはいいお客さんでして、ドワーフ工房で使う物の運搬依頼をよく受けているんですよ」
「ドワーフ工房なら知ってる!」
「奇遇ですね」
聞いた名前にぱぁっと、顔を明るくするアルカ・ブラックウェル(ka0790)と紫条京真(ka0777)が反応する。
「この柱も辺境でも腕利きの職人なんですよー!」
笑顔のナスルが答えると麻で編まれた織物を剥がしていくと今回の護衛対象物がハンターの目に晒される。
リアルブルー出身者たちは全員その場で言葉を失う。
ヤバイ。
色んな意味で。
「パルム……ですよね」
クリムゾンウェスト出身のチョココ(ka2449)が首を傾げる。
「厳つい顔だけど、とても精巧だね。ヨアキムはいい職人だって分ってるんだね」
「はい、とても良いと思いますのー」
ひょっこり覗いた同じくクリムゾンウェストのアルカが頷き、彫り師の力量を見抜く。それに関してはチョココも同じであり、大胆な色付けと繊細な彫りを評価している。
「うん……後ろに立たれたら最期って感じ……すっごくでてる……」
「見た事があるわ」
遠い目をする葵にアイビス・グラス(ka2477)が応える。
「え!」
「世界に出てますし」
ぎょっとする葵に京真が補うと、葵が「そうなんだ」と納得する。
「これは……ゴ、じゃなくてパルムなんですよね。三つ並んでるのでパルム三兄弟です!」
「それもヤバそうだよ!?」
和泉 澪(ka4070)の感想に葵が即座にツッコミを入れる。
「トーテムポールだから大丈夫よ」
キリッと音がしそうなアイビスの謎のフォローに葵は心配するが、出発の準備は進められていく。
出発を始めた頃は笑顔のナスルであったが、雑魔が出てくるだろうポイントに近づくほど怯えた様子を見せていた。
向こうから甲高い鳴き声も聞こえてきてはナスルは情けない悲鳴を上げたりしている。
「い、いいいいいますよよよよ……!」
震えるナスルの様子が伝わったのか、荷馬車の馬が足を止めてしまう。
そろそろ雑魔がポイントだと思い出したアイビスがカオンと一緒に先行して確認を始める。
岩が多い場所であり、雑魔が隠れるには十分な大きさのある岩が重なっていたりしていた。
アイビスは岩を登り、自身もまた隠れて鳴き声の主を双眼鏡で確認。
形状はとても大きな七面鳥のような鳥。
けたたましい鳴き声をあげているが、雑魔に該当されるような凶暴さなどは見受けられない。
爪も自身の知識内の七面鳥よりしっかりしている程度。
同胞の同じ鳥とケンカをしていた。
「あらあら、ケンカでしたか」
「そうみたい」
カオンもアイビスと同じく、雑魔ではないと確認した。
岩から降りて、二人が皆のもとへ戻ると、獣であることをナスルに伝える。
「よかったですね」
「はい! では行きましょう」
ほっとするナスルにチョココが声をかけると、彼は嬉しそうに頷き、馬車を走り出させた。
休憩をとりながら皆で交代で馬車に乗ったり、歩いたりしてテミスへと向かう。
カオンも荷台に乗るようにと勧められていたが、彼女は「歩くのも鍛錬です」と荷台に乗るの事を丁重に断っていた。
「ねぇ、カオンって、スコール族の長代理なんだよね」
「ええ」
アルカがカオンに声をかけると、彼女はゆっくりと頷く。
「村を纏めるって、大変じゃないかな? ボクの父さんも故郷の村では村長なんだけど何だかんだと大変でさ」
空を見上げるアルカの思案の先は故郷の父親を思い出している。
「そうですね……人は一人で生きていけませんし、一族は沢山います。幸福もあれば不満もあります」
アルカの言葉にカオンも同じく空を見上げる。
「私は一人で一族を纏めているわけではありません。父や、ファリフ、他の一族の皆とで纏まるように声をかけ、語らっています。
スコール族は辺境でも大きな部族の一つですが、死はいつでも隣り合わせです。力を合わせ、生きる事を必死にやっているのです。皆で、生きていたいですから」
「カオン様は、おかあさんのようですね」
チョココが言えば、カオンは「そうでしょうか」と照れたようにはにかむ。
「小さい頃から、ファリフをはじめ、一族の小さい子達の面倒を見ていたからかもしれません」
「面倒見がいいのですね」
荷台に乗っていた澪が微笑む。
「きっと、いいお母さんになれるよ」
葵が言えばカオンは顔を赤くしながらも嬉しそうに微笑んだ。
「そろそろ、テミスが近そうですね」
京真の視線の先にはテミスがある鉱山がうっすら見えてきた。
後少しでテミスといった距離でおやつ休憩。
見晴らしのいい荒野で、雑魔が来たところですぐに見つかるだろう。
「おやつ、皆でどうぞ♪」
チョココが持参したカボチャのマフィンとドライフルーツのクッキーをおすそ分けして糖分を補給する。
皆、甘いものは平気で、お菓子は大好評。
日が西に傾きだした頃、テミスにて待ち構えていたドワーフ達がハンター達を待ち構えていた。
「良く来た、お疲れさん!」
ドワーフ達が声をかけると、ヨアキムが作成依頼をかけたトーテムポールが荷台から姿を現す。
立てる為の穴は開けられており、ドワーフ達はトーテムポールを打ち込む。
無事と言っていいか分からないが、テミスに目印となるトーテムポールが立てられた。
テミスに入ると、やたら大きなパルムが出迎えてくれた。
「あ、おひさし~♪」
「お元気そうですね」
顔なじみとなった葵と京真がパルムへ声をかける。
「……パルムって、温泉に入ったら毒性をもつんじゃないの?」
警戒しつつ、パルムを見るアイビスの言葉に、京真は「あのパルムは入らない」と断言した。
「この子は基本的に女の子には危害加えないよ」
葵が言えば、チョココと澪も驚く。
毒パルムの習性は一部有名だ。
時折、どこからか出没する事はあるが、こちらの管轄ではないと大きなパルムがハンターたちに身振り手振りで伝え、京真が解説を加えた。
「彼女はここで居場所を掴んだのですから、恩を仇で返す気はないそうです」
「大変だったのですね」
ぽつりと呟く澪にパルムは今日はちゃんとパルムがいないか確認したから大丈夫と言わんばかりに胸を叩いた。
「大丈夫。何かあっても決着つけるから!」
アイビスの言葉に澪も頷く。
「温泉を楽しみましょう~」
チョココが言えば、女性陣は荷物をコテージに置いて入浴用具を持って温泉へと向かった。
男性陣は、ナスルは馬の手入れを行い、その横で葵が馬との交流をはかる。
「わ、人なつっこいっ」
馬の好きなこと、嫌がることをナスルより教えてもらった葵はすぐに馬と仲良くなる。
調理場では京真が粉を水や卵液で練って纏めていた。
大きな塊となったのは食べる人数が多いから。
ありがたいことに、ドワーフ達がバッファローを二体狩っては血抜きをして寝かしてくれていたのはありがたかった。
「何かすることある?」
「手伝うならしっかり手を洗ってきてください」
満足顔の葵が声をかけると、京真は即座に釘を差し、葵は言いつけをしっかり守って手洗いして手伝いに入る。
一方、女性陣は湯着や水着を着て温泉を楽しんでいた。
「カオン、じっとしてて」
「はい?」
洗い場で髪を洗い終えたカオンにアルカが声をかける。
アルカが手にしていた瓶のふたを開けると、蜂蜜と香草の香りが広がっていく。蜂蜜特有のとろみある蜜がアルカの手のひらの体温で温められてカオンの長い銀髪に伸ばしつけられていく。
「もしかして、ヘアパックですか?」
澪が声をかけると、アルカは従兄のお手製だという。
「こっちの世界にもそういうのがあるんだね。こういうのって、匂いが強いと思ってたけど」
清潔さと動きやすさを優先し、お洒落には無頓着なアイビスであるが、へアパックの香りは嫌なにおいではないようだ。
「いい匂いです。こっちの世界も髪に気を使う人は多いですよ~」
「皆も使って!」
アルカが言えば、皆で分け合う。
お湯で濡らした人数分のタオルを固く絞って、熱気が篭もった所謂サウナ部屋のような空洞に入れておく。
大きめの瓶に入れてきたのだが、ロングヘアが四人いる状態の為、空になる。
「この温かいタオルで髪を纏めて巻いて、お風呂に入ろう」
蒸気で温められたタオルはかなり熱いので、別のタオルで水を含ませて湯あたり防止に額や頬を冷やしたりしていた。
「う~んっ! 広いお風呂はいいですね」
手足を伸ばして湯に浸かる澪に皆が頷く。
「景色も綺麗です~」
チョココが見ているのは大きく広がる辺境の大地。
時間はもう夕方にさしかかっている時間だが、今の時期は夕暮れとなっており、赤く燃える太陽が地平線へ沈んでいく。
「冬だから、沈む時間も早くなってるね」
アイビスの言葉に場が鎮まるが、続けてアルカが口を開いた。
「その分だけ、星が長く見れるよ。そうだ、温かい格好をして、温かい飲み物やお菓子を持って星を見ようよ!」
「冬は空気が澄んで、空も綺麗なのです」
こくこくと頷くチョココも胸をときめかせている。
ヘアパックもちょうどいい時間で、お湯で髪をすすいで洗い流して風呂場を出た。
身体を拭き、髪を乾かして入浴場を出るなり、肉が焼けるいい匂いがして、空腹である事を思い出す。
調理場では葵とナスルが肉を焼いて、京真は鉄板で炒め物をしていた。食堂にはドワーフ達が食事を今かと待ちわびている。
「もしかして、焼そばですか?」
澪が尋ねると、京真は「その通りです」と、ヘラを持つ小手を返す。
取り出したのは缶ビールだ。
「え!」
澪とアイビスが驚いたのは、京真はそのビールを鉄板の上で焼かれている麺の上にかけたのだ。
アルコールを飛ばすように更に京真は麺を更に炒めていく。
「美味しいですよ。コクが出ます」
鉄板の上でアルコールが飛ばされていくのはやはり酒臭い。
「炒める事で食欲が増し、旨みも増えます。このまま一杯やりたくなりますね」
アルコールが飛んでいったことが分ると同時に熱気に含まれた麦の香りに気付いたチョココが前に立つ。
「いい匂いですのー♪」
「これからですよ」
味付けは煮詰まったブイヨンと塩。
「楽しみ!」
「好みはありますので、ビールなしの焼きそばも用意しますね……カオンさんは飲めるのですか?」
京真が尋ねるとカオンは頷く。
「それよりも、容器が気になります。リアルブルーのものですよね」
「ええ。平気ならば、飲んでみては? 何事も経験です」
匂いを嗅げば、とても苦そうな匂いとアルコール臭。
カオンは一口飲むと、強い苦さと匂い、それを越える炭酸の辛さに目を丸くしてしまう。
「く、口の中が痛いです……!」
「ビールは苦いから……」
アイビスより水が入ったコップを受け取ったカオンは一気に水を煽る。
「こんな刺激的な飲物初めてです」
ビールの味より、炭酸が印象的だった模様。
「お肉が焼けたか確認して!」
葵が声をかけると、京真はアルカにソースの味を確認するようにと告げる。
「わ、おいしい!」
温泉に入る前にドライフルーツを林檎酒でふやかしていたのだが、京真がペーストにしてソースにしたようだ。
「これはお肉にあいますね」
チョココも一緒に味見をする。
肉も焼けたので皆で食事となった。
「お肉美味しい!」
アルカが肉にかじりつく。
「ソースと合う、美味しい」
ドライフルーツと林檎酒のソースがとても肉と合ってアイビスも満足そうに頷く。
「焼きそばはビールのあり、なしで味が違いますね」
澪は焼きそばの食べ比べをしている。
ブイヨンの味付けがあるので、どちらも美味しい。
ドワーフ達はビール入りの焼きそばがお気に入りだった。
「ビールが合うなら、ドワーフさん達にはウィスキー入りもいいかもしれませんね」
ドワーフと言えば酒が大好き。
今回、彼らが持ってきたのは麦の蒸留酒、リアルブルーでいうところのウィスキーに該当するもの。
「カオンさんはお酒が飲めるのですね」
チョココがカオンに声をかけると、彼女はドワーフより酒をお裾分けしてもらっていた。
「ええ、部族によっては大人となる年齢は違いますが、スコール族は十四歳で大人になります。大人になれば、お酒も飲めます。大人達に渡り合おうと思って、お酒を飲むようにしたのです」
頬が酒で赤くなりつつもカオンはどこか懐かしむように目を細める。
食事もほどほど終わりそうになり、酒が飲める者達は飲みへと移行する。
ハンター達は星を見ようと外へでた。
寒いので、暖かいブランケットを羽織ったりしていた。
アルカお手製のパイ菓子の中に入ってる熱い蜂蜜ソースを冷ましながら食べる。
「星、きれいね」
熱い紅茶を手にしたアイビスが岩に座って空を見上げる。
晴れた空は凛と澄み渡り、星の煌めきがよく見えた。
リアルブルーとは違った星達は自分達が違う世界に来たことを思い知らされる。
「カオンはどんな歌が好き?」
アルカに問われたカオンは考えることもなく口を開く。
「どんな音も好きです。風の音や皆が動く時に聞こえる音も、生きてる音だから……音がない世界が怖いです」
カオンの答えにチョココはカオンに寄り添う。
「大丈夫ですよ。今は音があります」
にっこり笑うチョココにカオンは微笑む。
「リアルブルーの歌ってどんなの?」
アルカの言葉につまったのはリアルブルー出身者たち。
ポップス、ジャズ、バラードなどなど音楽のジャンルはあれど、口に出さないとわからない。
それぞれが見合わせる中、硬直したのはアイビスだ。
人前で歌を歌うのは恥ずかしいので、葵にお鉢をむけた。
「ええと……」
葵は自分が覚えている歌を少しだけ歌った。
何かのドラマの主題歌。
「カオンさんの知ってる歌ってどんなの?」
葵の問いにカオンは「じゃぁ……」と歌いだす。
優しい歌声は夜空に溶けるようだ。
「スコール族にまつわる歌ですか?」
京真の問いにカオンは母が適当に作った歌と答えた。
「アルカさんも歌が好きなんですよね。一曲歌ってください」
テミスのパルムに寄り添うチョココがリクエストすると、アルカは明るい曲を歌った。
静かな夜に美しい歌声が響き、静かに夜が更けていく。
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2015/11/07 00:40:35 |