ゲスト
(ka0000)
雷雨とゾンビと謎の研究所
マスター:蒼かなた

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- オプション
-
- 参加費
1,000
- 参加制限
- -
- 参加人数
- 4~8人
- サポート
- 0~0人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- 締切
- 2015/11/29 12:00
- 完成日
- 2015/12/05 17:13
みんなの思い出
思い出設定されたOMC商品がありません。
オープニング
●研究所の噂
クリムゾンウェストにサルヴァトーレ・ロッソが現れるよりも少し前。リゼリオにほど近い山奥に1つの研究所があった。
魔法、機導術の他にも当時はまだ未開の地であった科学を含めた総合研究施設である。
しかし、今その研究所は閉鎖されている。詳しいことは定かではないが、実験中の事故により多数の死者をだし、さらに研究所自体が汚染され閉鎖を余儀なくされてしまったとのことだ。
しかしそれはあくまで噂に過ぎず、建物自体の外観は綺麗なものだし、周囲の森の植物が枯れたり動物が変死したりなんてこともない。
今では単に資金繰りが上手くいかなくて潰れただけなのではとか、あまりの待遇の悪さに研究員が揃って夜逃げしたんだとか、果ては禁忌に触れ神の罰を受けて蒸発したなんて笑い話として語られるくらいである。
しかし、それもやはりただの噂。真偽のほどは定かではない。1つだけ確かなのは、確かにその山の奥には1棟の研究所が立っているという事実だけである。
●山の天気は気まぐれで
山奥で怪しい人影を見た。夜な夜な恐ろし気な呻き声が聞こえてくる。
そんな情報が近くを通った旅人や、近隣の住人から寄せられるようになったのは十日ほど前からのことだ。
普段は気味悪がって誰も近寄らなくなった山奥の閉鎖された研究所。盗賊が根城にするにはぴったりだし、もしかすると新たに歪虚が出現した可能性もある。
その調査を行う為、数名のハンター達が派遣されることになった。勿論可能ならば住み着いた邪魔者達を排除するのも合わせたお仕事である。
ハンター達が山に入ったのは昼前。歩いても1時間もすれば到着する距離だ。半分ピクニック気分で山道を進んでいたハンター達だったが、道のりを半分ほど過ぎたところで空の雲行きが怪しくなってきた。
そしてその嫌な予感は的中し、黒い雲に覆われた空からは大粒の雨が降りはじめ、更にゴロゴロとまで鳴り出す始末。
雨宿り出来る場所もなく、仕方なくハンター達は抜かるんだ道で泥を撥ねさせながら走ること数分。目の前に建物の影が見えてきた。
どうやら目標の閉鎖された研究所らしく、一石二鳥だと一斉にその軒下へと駆け込んだ。
ロビーらしき広い室内に入り、豪雨を逃れることが出来て一安心と行ったところで、突然甲高い音が研究所内に木霊した。
それはまるで箒が地面に倒れたかのような音だった。そしてその音は研究所の奥のほうから聞こえてきた。勿論、今回共に参加したハンターは全員このロビーにいる。
もしかすると風の悪戯かもしれない。しかし、もしかすると……。
それは不安か、それとも期待か。警戒を強めたハンター達はこの研究所の調査へと乗り出した。
●少女と白猫
ハンター達がロビーに到着したのとほぼ同時刻。研究所の裏口の扉が僅かに開いた。
浅黒い肌に茜色の髪をした少女――シャルは開いた扉の隙間から中を覗き込み、何もいないのを確かめると体を中へと滑りこませる。
「……暗い」
シャルが独り言を零す。
「――ニィ」
いや、実際にはそうではなく、彼女の相棒へ語り掛けていたようだ。
シャルの肩に乗っていた白猫はその足元に降りると、もう一度小さく鳴いて小さな主人を先導する。
大粒の雨がガラス窓を叩く音が響く中、暗がりの探索がこちらでも始まっていた。
クリムゾンウェストにサルヴァトーレ・ロッソが現れるよりも少し前。リゼリオにほど近い山奥に1つの研究所があった。
魔法、機導術の他にも当時はまだ未開の地であった科学を含めた総合研究施設である。
しかし、今その研究所は閉鎖されている。詳しいことは定かではないが、実験中の事故により多数の死者をだし、さらに研究所自体が汚染され閉鎖を余儀なくされてしまったとのことだ。
しかしそれはあくまで噂に過ぎず、建物自体の外観は綺麗なものだし、周囲の森の植物が枯れたり動物が変死したりなんてこともない。
今では単に資金繰りが上手くいかなくて潰れただけなのではとか、あまりの待遇の悪さに研究員が揃って夜逃げしたんだとか、果ては禁忌に触れ神の罰を受けて蒸発したなんて笑い話として語られるくらいである。
しかし、それもやはりただの噂。真偽のほどは定かではない。1つだけ確かなのは、確かにその山の奥には1棟の研究所が立っているという事実だけである。
●山の天気は気まぐれで
山奥で怪しい人影を見た。夜な夜な恐ろし気な呻き声が聞こえてくる。
そんな情報が近くを通った旅人や、近隣の住人から寄せられるようになったのは十日ほど前からのことだ。
普段は気味悪がって誰も近寄らなくなった山奥の閉鎖された研究所。盗賊が根城にするにはぴったりだし、もしかすると新たに歪虚が出現した可能性もある。
その調査を行う為、数名のハンター達が派遣されることになった。勿論可能ならば住み着いた邪魔者達を排除するのも合わせたお仕事である。
ハンター達が山に入ったのは昼前。歩いても1時間もすれば到着する距離だ。半分ピクニック気分で山道を進んでいたハンター達だったが、道のりを半分ほど過ぎたところで空の雲行きが怪しくなってきた。
そしてその嫌な予感は的中し、黒い雲に覆われた空からは大粒の雨が降りはじめ、更にゴロゴロとまで鳴り出す始末。
雨宿り出来る場所もなく、仕方なくハンター達は抜かるんだ道で泥を撥ねさせながら走ること数分。目の前に建物の影が見えてきた。
どうやら目標の閉鎖された研究所らしく、一石二鳥だと一斉にその軒下へと駆け込んだ。
ロビーらしき広い室内に入り、豪雨を逃れることが出来て一安心と行ったところで、突然甲高い音が研究所内に木霊した。
それはまるで箒が地面に倒れたかのような音だった。そしてその音は研究所の奥のほうから聞こえてきた。勿論、今回共に参加したハンターは全員このロビーにいる。
もしかすると風の悪戯かもしれない。しかし、もしかすると……。
それは不安か、それとも期待か。警戒を強めたハンター達はこの研究所の調査へと乗り出した。
●少女と白猫
ハンター達がロビーに到着したのとほぼ同時刻。研究所の裏口の扉が僅かに開いた。
浅黒い肌に茜色の髪をした少女――シャルは開いた扉の隙間から中を覗き込み、何もいないのを確かめると体を中へと滑りこませる。
「……暗い」
シャルが独り言を零す。
「――ニィ」
いや、実際にはそうではなく、彼女の相棒へ語り掛けていたようだ。
シャルの肩に乗っていた白猫はその足元に降りると、もう一度小さく鳴いて小さな主人を先導する。
大粒の雨がガラス窓を叩く音が響く中、暗がりの探索がこちらでも始まっていた。
リプレイ本文
●探索
ホールから音のした方向には廊下が2つ伸びていたのでハンター達は二手に分かれて行動することにした。
長い廊下は先が見通せないほど暗く、雷雨は未だに建物の外で激しく音を鳴らし続けている。
「天気予測は見事に外したか」
研究所内に入ってからもまだ聞こえている雨音に猟辻 九蔵(ka3791)は何となしにそう呟いた。
「しかし噂は本当なのかな? こうして建物内には簡単に入れた訳ですけど」
手にしたライトで足元や時折壁に光を当てながら青霧 ノゾミ(ka4377)は仲間達に軽く問いかけた。
「眉唾な噂ばかりだったからな。ま、よくある話だが、噂話だけで本当は何もないっていうのが一番だろうぜ」
そうすりゃ楽に酒代も稼げるしなとジャンク(ka4072)は皮肉な笑みを浮かべながら手にしたこの研究所の見取り図にランタンの明かりを当てる。
「どこか目ぼしい部屋はあるのか?」
「いや。随分と管理がいい加減だったのか、それとも別の理由か。間取りくらいしか手に入らなかった」
見取り図を覗き込んできたボルディア・コンフラムス(ka0796)にジャンクは軽く肩を竦めてみせる。
「となれば、1つ1つ確認するしかないわけか」
そこでボルディアは『――庫』と最後の文字以外が掠れたプレートの部屋に目をつける。
「さーて、鬼が出るか蛇が出るか……」
まずは手始めにとこの部屋の中を調べることに決めた。全員に目配せをしてからボルディアは扉を開く。
「……盗賊が根城にしていたって噂は本当だったみたいだな」
九蔵は部屋の中を見てそう判断した。転がっている幾つかの酒瓶や火を焚いた跡があるのを見るに、ここで誰かが生活していたことは間違いないだろう。
「元は倉庫だったのかな。もう何も残っていないようだけど」
部屋の隅には大量の木製の棚が乱雑に置かれている。幾つかは壊されて積んであるのを見るに薪替わりに使っていたのであろう。
「人のいた形跡はあれど、人の姿はなしか……次の部屋に行くか?」
「そうですね……いや、ちょっと待ってください」
九蔵が次の部屋へと向かうことを促したところで、ノゾミが何かを見つけたのかその場でしゃがみ込んだ。
「何か見つけたか?」
「ええ、と言っても切れ端だけですが」
ノゾミが拾い上げたのは紙の切れ端だった。燃やした残りなのか下の部分はなく、残っている部分も煤けているが何とか読み取れる部分があった。
「えっと、マテリ――、研究――報告書?」
この研究所に勤めていた研究員が書いたレポートだったのだろうか。残念ながらそれ以上のことは分かりそうにない。
「それだと……マテリアル、だろうな。一体何の研究をしてたんだろうな?」
「それを知るためにも、他の部屋も調べるしかないみたいだな」
ハンター達はひとまずこの部屋を後にし、次の部屋へと向かうことにした。
一方、もう片方の廊下から探索を進めているハンター達は少し妙なものを見つけていた。
「それ、血痕よね?」
明かりに照らされた廊下の上に飛び散っている赤黒い痕跡を見て八原 篝(ka3104)は皆に確認するように言葉を口にする。
血痕らしきそれはまるで道標かのように点々と跡を残しながら少し先にある部屋の扉の中へと続いていた。
「もしかすると、先ほど物音を立てた人がここに?」
もし誰かがいるにしてもそれが敵か味方か、そもそも人でない可能性もある。和泉 澪(ka4070)は腰に下げる刀の柄に手を添えながら、血痕の続いている部屋の扉を見つめる。
「暇潰しには最適と思っていたが、早速面白くなってきたではないかね。しかし、ふむ……この血はすっかり乾ききっているみたいだな」
カエル頭の被り物をした三里塚 一(ka5736)は廊下に付着している血痕らしきそれに触れてみるが、手に付くことはなくかさかさとした感触が返ってきた。
「特に中から音もしてこないし、さっきの音とは別、かな?」
尖ったエルフ特有の耳に手を当てて耳をすましていたネムリア・ガウラ(ka4615)もその部屋から怪しい気配はしないことを確認した。
「それなら問題ないようだな。部屋に入って確認するとしよう」
「油断しないでよ」
「勿論だとも」
一を先頭にハンター達は部屋の中へと入っていく。篝は皆が入るのを確認してから部屋の前に立ち、そのまま廊下を警戒する。
そして部屋の中は予想通りと言うべきか、凄惨な光景が広がっていた。床は勿論、壁の一部にも飛び散っている赤黒い跡は部屋中に広がっていた。
「これ、全部血なんでしょうか?」
どこを見ても血痕が視界に入る部屋に澪は思わず顔をしかめた。
「ふふん。どうやら本物のようだな。そしてこれは、毛布か?」
床に張り付いていたそれをべりべりという音と共に剥がした一は、血で汚れていない一面の模様と手触りから動物の毛皮で作ったそれであることを推測した。
「他にも同じようなのが幾つかあるし、誰かここで寝泊まりしてたのかな?」
ネムリアも同じような毛布を見つけ。他にも衣類や僅かだがお金の入ったバックがいくつか見つかったことからここを誰かが寝室替わりにしていたのは確かなようだ。
「寝込みでも襲われたのでしょうか?」
「そのようだな。しかし、死体はないのに金品すらそのままとはおかしなものだ」
ちゃりちゃりと硬貨を手元で遊ばせながら一は他に何かないかと部屋の中をもう一度見渡す。
「あなた達。あっちはもう階段前に着いたみたいよ」
そこで部屋の前で見張りをしていた篝から声がかかった。
「それなら一先ず合流したほうが良さそうですね」
澪の言葉に同意したハンター達は一同階段前で待つ仲間達の下へと向かうことにした。
●遭遇
合流して情報のすり合わせをしたハンター達はそのまま2階も同じように二手に分かれて探索をし、そして南側にある大部屋の前でまた集まった。
「さて、それじゃ次はここだな」
ジャンクがそう言って扉に手を掛けたところで、一際大きな雷鳴が響き渡った。
屋内にいるにも関わらず耳が痛いと感じるようなその音の最中で、ここにいる8人の中では1人だけそれに気づいたネムリアが声を上げる。
「ジャンク、下がって!」
「何っ!?」
ネムリアの声にジャンクが反応するのが早いか否か。勢いよく開いた扉にジャンクは間一髪跳び退る。
しかし、扉の中から飛び出した光を伴わない鈍色の切っ先がその喉元へと迫った。
「ついに出たかっ!」
だがそれがジャンクに届く前にいち早く反応したボルディアのハルバードがその凶刃を弾いた。反動で後ろに跳んだソレに向けて他のハンター達もライトの光を向けると共にそれぞれの武器を構える。
そして暗がりに浮かび上がった襲撃者の正体は、茜色の髪に少し浅黒い褐色肌をした大剣を構える少女であった。
「あれ、シャル?」
武器を向けあって一触即発という空気の中、ネムリアの口から親し気な声色でその少女の名前らしい言葉が聞こえてきた。
「ネムリア、知り合い?」
その瞳の色に僅かに青い光を灯した篝がネムリアに確認する。その銃口は勿論目の前にいる謎の少女へと向けたままだ。
「えっと、うん。シャルとは友達、かな」
ネムリアは少しばかり恥ずかし気にその少女のことを友達なのだと告げた。
「ネムリア?」
そして少女のほうもその存在に気づいたのか、睨むようにこちらを見ていた目から敵意が抜けていくのが見て取れた。
「おう、俺もいるぞ」
「ジャンクも……久しぶり?」
かくりと首を傾げたシャルと呼ばれる少女は完全に警戒を解いたのか構えていた大剣を降ろした。
「なんだ、敵じゃないのか? それにしてもなんでガキがこんなところに……しかも一人で」
九蔵は未だに銃を下さぬまま疑わし気な目でシャルを見る。
と、警戒する中で大部屋の扉の向こうで何かが動いた。九蔵はそちらにリボルバーの銃口を向けるが、しかし狙おうとした標的は思った以上に下から現れた。
「――ニィ」
「猫かよ」
そこから現れたのは白い猫であった。少女、猫と撃つにはどうなんだという相手が連続して出てきた為か九蔵も銃を向けることは止めた。
「いきなり攻撃されたわけだが、とりあえず敵じゃないってことでいいんだよな?」
「ああ、大丈夫だ。襲われた俺も怪我はしてないしな」
「ごめんなさい」
ボルディアの言葉にはジャンクが答えた。そしてシャルも頭を下げて謝罪したのを見てハンター達はひとまずその矛を収めることにする。
「セインも元気なようだな。ああ、俺達は毎度のことながらハンターのお仕事でここの調査にな」
シャルの足元に寄り添う白猫を一瞥してからジャンクはこちらの事情をシャルに説明する。シャルもそれを理解したのか一度だけこくりと頷いてみせた。
「シャルさんにセインって言うのね。私は和泉 澪。あなたも雨宿りでここに来たの?」
「それは、違う」
澪の言葉にシャルは素直に答えた。
「ふふん。このようなあばら屋にうら若き少女とは何とも不釣り合いな組み合わせだな。何か探し物でもあるのかね?」
「……」
しかし一の問いには沈黙で返す。どうやら何の目的でここを訪れたかは言いたくはないようだ。
「でもまた会えてわたしは嬉しいな。けど何で急に攻撃してきたの?」
ネムリアはシャルにそう問いかける。
「またアイツらかと思った」
どうやら別の誰かと勘違いしたようだが、言葉足らずでどうも要領を得ない。
「アイツってどいつよ?」
「……アレ」
篝の言葉にシャルはハンター達を挟んで奥にある廊下のほうを指さした。
一同が振り向いてみると、闇の中からぼんやり浮かび上がったその人影は左右に体を揺らしながらゆっくりと歩いているように見えた。
そこで数人らライトの光を当てると、その姿がはっきりと見えた。
汚れきった衣服はぼろぼろで、穴の開いた腹部からは内臓らしき一部がはみ出ている。片腕はあらぬ方向に曲がってぶら下がりその肉は腐っているのか膿が溜まっているのかぶよぶよとしている。
そして極めつけはその頭部だ。頭髪は抜け落ち、ついでに頭皮まえなくなり頭蓋骨が半ば見えた頭。そして瞼を失いむき出しになった眼球は生気を灯してはいなかった。
「うぇぇ、ゾンビ?!」
「ゾンビ?」
澪の悲鳴に近いその言葉に、その名を知らないのかシャルが首を傾げていた。
そしてその声に反応したのかは分からないが、白濁した瞳でハンター達を捕らえたゾンビは劇的な反応を見せたのだった。
「ウバアァァァ!」
叫び声をあげるとともに、ゾンビは走り、そして飛び上がり、ハンター達に襲い掛かってきた。
●殲滅
ゾンビの襲撃はハンター達を驚かすには十分であった。しかし、それが脅威なのかといえばそれほどでもなかった。
腕や足を切り落としても全く堪えないなど一般人であれば危なかっただろうが、覚醒者であるハンターであれば……。
「そらよ!」
ボルディアの紅蓮の炎を宿したハルバードの一振りが飛び掛かってきた3体のゾンビを纏めて薙ぎ払う。
その衝撃でゾンビの四肢はバラバラに砕け、運悪く壁に叩きつけられた部分はそのままシミとなって広がった。
「こっちは寒くて風邪ひきそうなんだから。早く済ませるわよ」
さらに篝がその引き金を引くたびに、ただ一直線に突っ込んでくるゾンビの頭をただの的だと言わんばかりに綺麗に撃ち抜いていく。
「オブ・ザ・デッドって呼ぶには数も足りねーなぁ」
九蔵も同じく銃でゾンビを撃ち抜きながら、予想以上に弱くて数もそんな対していないことを愚痴のように零した。
「敵が弱いことは歓迎すべきことだぞ? っと、今ので最後か」
ジャンクはゾンビが一掃されたところで改めて『4F』と書かれたプレートを見やる。
ここまでの間に手に入れたものは資料が1冊と、魔導機械らしき四角い箱が1つ。
資料に目を通したところ、手に入れたその魔導機械を使って動物実験を行っていたようなのだが、如何せん専門用語や数字とグラフばかりで『マテリアルに関して何か調べていた』という程度のことしか分からなかった。
そしてそれらに関してはシャルも目的の物ではなかったようで、特に何も言わずにハンター達が回収しているのを見守っていた。
「部屋はあとこの2つだけですね」
ノゾミは左右にある扉に目をやり、片側には『所長室』もう片方にはプレートはないが厳重な鉄製の扉になっているのを確認した。
「ふふん。如何にもといった場所だな」
一は迷わずに所長室の扉を開きその中へと入る。それならばとこれまで通りのメンバーに分かれてハンター達は室内の探索を始めた。
しかし所長室は予想に反して何もなかった。あるのは床に散らばっている数枚の紙きれくらいのものである。
「何にも残ってないわね。まさに根こそぎね」
篝もそんな感想を漏らしたものの、広い部屋なのでとりあえずは何かないかは探してみることにした。
「壁や床にも仕掛けはないか」
盗賊はともかくゾンビがいたのは驚いたが、それ以外の噂に関しては確証を掴める証拠もなくつまらん、と一はぼやいた。
「あれ、これは?」
と、そこで澪は何となしに散らばっていた紙切れを拾うと、その下にもう1枚なにか落ちていることに気づいた。
どうやらそれは写真だったようで、そこに写っていたのは20人近い白衣を着た学者らしき人々であった。
「この研究所の人達でしょうか……」
老若男女、よく見ればドワーフやエルムの姿も見える。選りすぐりの研究員が集められたというのは本当のことだったのかもしれない。
一同はそこで探索を止めて廊下に出ると、丁度もう片方の部屋を調べに行っていたメンバーも外に出てきたところだった。
「こっちは空振りだな。何かの保管庫だったみたいだが、こんなものしか残ってなかったぜ」
そう言って九蔵は指で摘まめる程度の小さなマテリアルの欠片を見せてきた。
そこで何かに気づいたのかネムリアが周囲をきょろきょろと見渡す。
「あれ、シャルは?」
ハンター達は誰も気に留めていなかったからか、ネムリアが口にするまであの少女がいないことに気づかなかった。
「――」
そこで屋上に出る扉の向こうから何かが聞こえたのに気付いた。ハンター達がそちらに向かうと、いなくなっていた少女がそこにいた。
気づけば雨は止んでおり、雲の切れ目から既に沈み始めている太陽のオレンジ色の光が零れてくる。
「シャル?」
ネムリアの声に、風になびいた茜色の髪を押さえつつ少女はこちらに顔を向けた。
「……雨、止んだ」
「あっ、うん。夕焼け、綺麗だね」
シャルはネムリアの言葉にこくりと頷いた。
「ここにも何もなしか。ひとまず依頼は完了か?」
ボルディアは広いだけで何もない屋上を見渡してそう口にする。
「なら早く帰りましょう。そして熱いお風呂に入りたいわ」
一仕事終わったというムードの中で、夕日を眺めて佇むシャルの足元で白猫が鳴いた。
「――ニィ」
ホールから音のした方向には廊下が2つ伸びていたのでハンター達は二手に分かれて行動することにした。
長い廊下は先が見通せないほど暗く、雷雨は未だに建物の外で激しく音を鳴らし続けている。
「天気予測は見事に外したか」
研究所内に入ってからもまだ聞こえている雨音に猟辻 九蔵(ka3791)は何となしにそう呟いた。
「しかし噂は本当なのかな? こうして建物内には簡単に入れた訳ですけど」
手にしたライトで足元や時折壁に光を当てながら青霧 ノゾミ(ka4377)は仲間達に軽く問いかけた。
「眉唾な噂ばかりだったからな。ま、よくある話だが、噂話だけで本当は何もないっていうのが一番だろうぜ」
そうすりゃ楽に酒代も稼げるしなとジャンク(ka4072)は皮肉な笑みを浮かべながら手にしたこの研究所の見取り図にランタンの明かりを当てる。
「どこか目ぼしい部屋はあるのか?」
「いや。随分と管理がいい加減だったのか、それとも別の理由か。間取りくらいしか手に入らなかった」
見取り図を覗き込んできたボルディア・コンフラムス(ka0796)にジャンクは軽く肩を竦めてみせる。
「となれば、1つ1つ確認するしかないわけか」
そこでボルディアは『――庫』と最後の文字以外が掠れたプレートの部屋に目をつける。
「さーて、鬼が出るか蛇が出るか……」
まずは手始めにとこの部屋の中を調べることに決めた。全員に目配せをしてからボルディアは扉を開く。
「……盗賊が根城にしていたって噂は本当だったみたいだな」
九蔵は部屋の中を見てそう判断した。転がっている幾つかの酒瓶や火を焚いた跡があるのを見るに、ここで誰かが生活していたことは間違いないだろう。
「元は倉庫だったのかな。もう何も残っていないようだけど」
部屋の隅には大量の木製の棚が乱雑に置かれている。幾つかは壊されて積んであるのを見るに薪替わりに使っていたのであろう。
「人のいた形跡はあれど、人の姿はなしか……次の部屋に行くか?」
「そうですね……いや、ちょっと待ってください」
九蔵が次の部屋へと向かうことを促したところで、ノゾミが何かを見つけたのかその場でしゃがみ込んだ。
「何か見つけたか?」
「ええ、と言っても切れ端だけですが」
ノゾミが拾い上げたのは紙の切れ端だった。燃やした残りなのか下の部分はなく、残っている部分も煤けているが何とか読み取れる部分があった。
「えっと、マテリ――、研究――報告書?」
この研究所に勤めていた研究員が書いたレポートだったのだろうか。残念ながらそれ以上のことは分かりそうにない。
「それだと……マテリアル、だろうな。一体何の研究をしてたんだろうな?」
「それを知るためにも、他の部屋も調べるしかないみたいだな」
ハンター達はひとまずこの部屋を後にし、次の部屋へと向かうことにした。
一方、もう片方の廊下から探索を進めているハンター達は少し妙なものを見つけていた。
「それ、血痕よね?」
明かりに照らされた廊下の上に飛び散っている赤黒い痕跡を見て八原 篝(ka3104)は皆に確認するように言葉を口にする。
血痕らしきそれはまるで道標かのように点々と跡を残しながら少し先にある部屋の扉の中へと続いていた。
「もしかすると、先ほど物音を立てた人がここに?」
もし誰かがいるにしてもそれが敵か味方か、そもそも人でない可能性もある。和泉 澪(ka4070)は腰に下げる刀の柄に手を添えながら、血痕の続いている部屋の扉を見つめる。
「暇潰しには最適と思っていたが、早速面白くなってきたではないかね。しかし、ふむ……この血はすっかり乾ききっているみたいだな」
カエル頭の被り物をした三里塚 一(ka5736)は廊下に付着している血痕らしきそれに触れてみるが、手に付くことはなくかさかさとした感触が返ってきた。
「特に中から音もしてこないし、さっきの音とは別、かな?」
尖ったエルフ特有の耳に手を当てて耳をすましていたネムリア・ガウラ(ka4615)もその部屋から怪しい気配はしないことを確認した。
「それなら問題ないようだな。部屋に入って確認するとしよう」
「油断しないでよ」
「勿論だとも」
一を先頭にハンター達は部屋の中へと入っていく。篝は皆が入るのを確認してから部屋の前に立ち、そのまま廊下を警戒する。
そして部屋の中は予想通りと言うべきか、凄惨な光景が広がっていた。床は勿論、壁の一部にも飛び散っている赤黒い跡は部屋中に広がっていた。
「これ、全部血なんでしょうか?」
どこを見ても血痕が視界に入る部屋に澪は思わず顔をしかめた。
「ふふん。どうやら本物のようだな。そしてこれは、毛布か?」
床に張り付いていたそれをべりべりという音と共に剥がした一は、血で汚れていない一面の模様と手触りから動物の毛皮で作ったそれであることを推測した。
「他にも同じようなのが幾つかあるし、誰かここで寝泊まりしてたのかな?」
ネムリアも同じような毛布を見つけ。他にも衣類や僅かだがお金の入ったバックがいくつか見つかったことからここを誰かが寝室替わりにしていたのは確かなようだ。
「寝込みでも襲われたのでしょうか?」
「そのようだな。しかし、死体はないのに金品すらそのままとはおかしなものだ」
ちゃりちゃりと硬貨を手元で遊ばせながら一は他に何かないかと部屋の中をもう一度見渡す。
「あなた達。あっちはもう階段前に着いたみたいよ」
そこで部屋の前で見張りをしていた篝から声がかかった。
「それなら一先ず合流したほうが良さそうですね」
澪の言葉に同意したハンター達は一同階段前で待つ仲間達の下へと向かうことにした。
●遭遇
合流して情報のすり合わせをしたハンター達はそのまま2階も同じように二手に分かれて探索をし、そして南側にある大部屋の前でまた集まった。
「さて、それじゃ次はここだな」
ジャンクがそう言って扉に手を掛けたところで、一際大きな雷鳴が響き渡った。
屋内にいるにも関わらず耳が痛いと感じるようなその音の最中で、ここにいる8人の中では1人だけそれに気づいたネムリアが声を上げる。
「ジャンク、下がって!」
「何っ!?」
ネムリアの声にジャンクが反応するのが早いか否か。勢いよく開いた扉にジャンクは間一髪跳び退る。
しかし、扉の中から飛び出した光を伴わない鈍色の切っ先がその喉元へと迫った。
「ついに出たかっ!」
だがそれがジャンクに届く前にいち早く反応したボルディアのハルバードがその凶刃を弾いた。反動で後ろに跳んだソレに向けて他のハンター達もライトの光を向けると共にそれぞれの武器を構える。
そして暗がりに浮かび上がった襲撃者の正体は、茜色の髪に少し浅黒い褐色肌をした大剣を構える少女であった。
「あれ、シャル?」
武器を向けあって一触即発という空気の中、ネムリアの口から親し気な声色でその少女の名前らしい言葉が聞こえてきた。
「ネムリア、知り合い?」
その瞳の色に僅かに青い光を灯した篝がネムリアに確認する。その銃口は勿論目の前にいる謎の少女へと向けたままだ。
「えっと、うん。シャルとは友達、かな」
ネムリアは少しばかり恥ずかし気にその少女のことを友達なのだと告げた。
「ネムリア?」
そして少女のほうもその存在に気づいたのか、睨むようにこちらを見ていた目から敵意が抜けていくのが見て取れた。
「おう、俺もいるぞ」
「ジャンクも……久しぶり?」
かくりと首を傾げたシャルと呼ばれる少女は完全に警戒を解いたのか構えていた大剣を降ろした。
「なんだ、敵じゃないのか? それにしてもなんでガキがこんなところに……しかも一人で」
九蔵は未だに銃を下さぬまま疑わし気な目でシャルを見る。
と、警戒する中で大部屋の扉の向こうで何かが動いた。九蔵はそちらにリボルバーの銃口を向けるが、しかし狙おうとした標的は思った以上に下から現れた。
「――ニィ」
「猫かよ」
そこから現れたのは白い猫であった。少女、猫と撃つにはどうなんだという相手が連続して出てきた為か九蔵も銃を向けることは止めた。
「いきなり攻撃されたわけだが、とりあえず敵じゃないってことでいいんだよな?」
「ああ、大丈夫だ。襲われた俺も怪我はしてないしな」
「ごめんなさい」
ボルディアの言葉にはジャンクが答えた。そしてシャルも頭を下げて謝罪したのを見てハンター達はひとまずその矛を収めることにする。
「セインも元気なようだな。ああ、俺達は毎度のことながらハンターのお仕事でここの調査にな」
シャルの足元に寄り添う白猫を一瞥してからジャンクはこちらの事情をシャルに説明する。シャルもそれを理解したのか一度だけこくりと頷いてみせた。
「シャルさんにセインって言うのね。私は和泉 澪。あなたも雨宿りでここに来たの?」
「それは、違う」
澪の言葉にシャルは素直に答えた。
「ふふん。このようなあばら屋にうら若き少女とは何とも不釣り合いな組み合わせだな。何か探し物でもあるのかね?」
「……」
しかし一の問いには沈黙で返す。どうやら何の目的でここを訪れたかは言いたくはないようだ。
「でもまた会えてわたしは嬉しいな。けど何で急に攻撃してきたの?」
ネムリアはシャルにそう問いかける。
「またアイツらかと思った」
どうやら別の誰かと勘違いしたようだが、言葉足らずでどうも要領を得ない。
「アイツってどいつよ?」
「……アレ」
篝の言葉にシャルはハンター達を挟んで奥にある廊下のほうを指さした。
一同が振り向いてみると、闇の中からぼんやり浮かび上がったその人影は左右に体を揺らしながらゆっくりと歩いているように見えた。
そこで数人らライトの光を当てると、その姿がはっきりと見えた。
汚れきった衣服はぼろぼろで、穴の開いた腹部からは内臓らしき一部がはみ出ている。片腕はあらぬ方向に曲がってぶら下がりその肉は腐っているのか膿が溜まっているのかぶよぶよとしている。
そして極めつけはその頭部だ。頭髪は抜け落ち、ついでに頭皮まえなくなり頭蓋骨が半ば見えた頭。そして瞼を失いむき出しになった眼球は生気を灯してはいなかった。
「うぇぇ、ゾンビ?!」
「ゾンビ?」
澪の悲鳴に近いその言葉に、その名を知らないのかシャルが首を傾げていた。
そしてその声に反応したのかは分からないが、白濁した瞳でハンター達を捕らえたゾンビは劇的な反応を見せたのだった。
「ウバアァァァ!」
叫び声をあげるとともに、ゾンビは走り、そして飛び上がり、ハンター達に襲い掛かってきた。
●殲滅
ゾンビの襲撃はハンター達を驚かすには十分であった。しかし、それが脅威なのかといえばそれほどでもなかった。
腕や足を切り落としても全く堪えないなど一般人であれば危なかっただろうが、覚醒者であるハンターであれば……。
「そらよ!」
ボルディアの紅蓮の炎を宿したハルバードの一振りが飛び掛かってきた3体のゾンビを纏めて薙ぎ払う。
その衝撃でゾンビの四肢はバラバラに砕け、運悪く壁に叩きつけられた部分はそのままシミとなって広がった。
「こっちは寒くて風邪ひきそうなんだから。早く済ませるわよ」
さらに篝がその引き金を引くたびに、ただ一直線に突っ込んでくるゾンビの頭をただの的だと言わんばかりに綺麗に撃ち抜いていく。
「オブ・ザ・デッドって呼ぶには数も足りねーなぁ」
九蔵も同じく銃でゾンビを撃ち抜きながら、予想以上に弱くて数もそんな対していないことを愚痴のように零した。
「敵が弱いことは歓迎すべきことだぞ? っと、今ので最後か」
ジャンクはゾンビが一掃されたところで改めて『4F』と書かれたプレートを見やる。
ここまでの間に手に入れたものは資料が1冊と、魔導機械らしき四角い箱が1つ。
資料に目を通したところ、手に入れたその魔導機械を使って動物実験を行っていたようなのだが、如何せん専門用語や数字とグラフばかりで『マテリアルに関して何か調べていた』という程度のことしか分からなかった。
そしてそれらに関してはシャルも目的の物ではなかったようで、特に何も言わずにハンター達が回収しているのを見守っていた。
「部屋はあとこの2つだけですね」
ノゾミは左右にある扉に目をやり、片側には『所長室』もう片方にはプレートはないが厳重な鉄製の扉になっているのを確認した。
「ふふん。如何にもといった場所だな」
一は迷わずに所長室の扉を開きその中へと入る。それならばとこれまで通りのメンバーに分かれてハンター達は室内の探索を始めた。
しかし所長室は予想に反して何もなかった。あるのは床に散らばっている数枚の紙きれくらいのものである。
「何にも残ってないわね。まさに根こそぎね」
篝もそんな感想を漏らしたものの、広い部屋なのでとりあえずは何かないかは探してみることにした。
「壁や床にも仕掛けはないか」
盗賊はともかくゾンビがいたのは驚いたが、それ以外の噂に関しては確証を掴める証拠もなくつまらん、と一はぼやいた。
「あれ、これは?」
と、そこで澪は何となしに散らばっていた紙切れを拾うと、その下にもう1枚なにか落ちていることに気づいた。
どうやらそれは写真だったようで、そこに写っていたのは20人近い白衣を着た学者らしき人々であった。
「この研究所の人達でしょうか……」
老若男女、よく見ればドワーフやエルムの姿も見える。選りすぐりの研究員が集められたというのは本当のことだったのかもしれない。
一同はそこで探索を止めて廊下に出ると、丁度もう片方の部屋を調べに行っていたメンバーも外に出てきたところだった。
「こっちは空振りだな。何かの保管庫だったみたいだが、こんなものしか残ってなかったぜ」
そう言って九蔵は指で摘まめる程度の小さなマテリアルの欠片を見せてきた。
そこで何かに気づいたのかネムリアが周囲をきょろきょろと見渡す。
「あれ、シャルは?」
ハンター達は誰も気に留めていなかったからか、ネムリアが口にするまであの少女がいないことに気づかなかった。
「――」
そこで屋上に出る扉の向こうから何かが聞こえたのに気付いた。ハンター達がそちらに向かうと、いなくなっていた少女がそこにいた。
気づけば雨は止んでおり、雲の切れ目から既に沈み始めている太陽のオレンジ色の光が零れてくる。
「シャル?」
ネムリアの声に、風になびいた茜色の髪を押さえつつ少女はこちらに顔を向けた。
「……雨、止んだ」
「あっ、うん。夕焼け、綺麗だね」
シャルはネムリアの言葉にこくりと頷いた。
「ここにも何もなしか。ひとまず依頼は完了か?」
ボルディアは広いだけで何もない屋上を見渡してそう口にする。
「なら早く帰りましょう。そして熱いお風呂に入りたいわ」
一仕事終わったというムードの中で、夕日を眺めて佇むシャルの足元で白猫が鳴いた。
「――ニィ」
依頼結果
参加者一覧
サポート一覧
依頼相談掲示板 | |||
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相談卓だ 猟辻 九蔵(ka3791) 人間(リアルブルー)|22才|男性|猟撃士(イェーガー) |
最終発言 2015/11/29 09:21:47 |
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2015/11/25 00:21:47 |