ゲスト
(ka0000)
愛の試練
マスター:有坂参八

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- オプション
-
- 参加費
1,000
- 参加制限
- -
- 参加人数
- 4~8人
- サポート
- 0~0人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- 締切
- 2014/08/09 19:00
- 完成日
- 2014/08/18 00:20
みんなの思い出
思い出設定されたOMC商品がありません。
オープニング
星の輝く、澄んだ夜の事だった。
「どうしても、お願いしたい事があります。私の人生が決まる問題なのです」
大きく空に映る満月が昇りきり、後は地平に降りるのを待つばかりとなった頃、その娘は宿に泊まっているハンター達を訪ねてきた。
栗色の髪は身綺麗に整えられて、纏う服も華美ではないが上等の生地を使っている。娘がそれなりに裕福な家の者であろう事は、概ね誰にでも予想できたことだ。
その娘は僅かな手荷物を一度床におくと、目を閉じ、大きく深呼吸をしてから、自らの事情を話し始めた。
禁じられた恋、なのだという。娘……ゾフィーは街で五指に入る商家の娘だった。対してゾフィーが恋した男トマスは、街から少し離れた港で働く水夫。寡黙だが、愚直な程真面目で優しい男だという。その貧しさ故に、親からは縁を切るよう脅迫を受けていた。
問題はここからだ。
ゾフィーは二日後に、他の商家の男と結婚するのだと言う。いや、結婚する、というのはやや違って、結婚させられるというのが正しい。ゾフィーは自らの親からは、商家同士の政略結婚の為の手駒としかみられていなかった。
だが――この世のどこに、顔も知らない男との結婚を望む女がいるだろうか。
「逃げよう。貴方が望むなら」
トマスに結婚の件を打ち明けたとき、彼は迷わずゾフィーに言った。そしてゾフィーの返答にも、迷いは無かった。
今日の朝、日の出と共に港から貨物船が出航し、遙か遠い街へ行く。
トマスは実に上手く事を運んだ。自分が乗組員としてその船に乗り、目的地で降ろして貰うばかりか、ゾフィーも共に密航させて貰える様、船長に話を通した。
後は、出航までにゾフィー自身が港へ行けばいいだけだ。
だが。
「皆さんもご存じでしょう……歪虚が」
一に、草原を馬と同じ早さで走るリザードマン。
二に、渓谷を飛び回るハーピー。
三に、橋を塞ぐトロル。
この三種の歪虚が同時に現れた為、港への街道は一時的に通行禁止とする。
その通達はハンター達も、昨日の内に役人から告げられていたものだ。
これを突破し、なおかつ日の出までに港へ行かねばならないとすれば、覚醒者ではない娘一人でそれを為すのは絶対に不可能と断言できるだろう。
「身勝手なお願いをしているのは判っています。愚かな女と謗られるのも覚悟の上です。それでも……頼れるのは今日、たまたまこの宿に泊まっていた、皆さんしかいないのです」
ゾフィーは伏してハンター達に請い願う。
どうか、自分を夜明けまでに港へ連れて行ってほしいと。
「やっと、両親の眼を盗んで家を出てきたのです。もう、いくらも時間がありません。お金ならご用意できます……馬も、馬車も、必要な物なら全て」
人生の岐路に立つ娘の瞳は、不安に揺れるようでもあり、また決意の炎が点っている様にも見えた。
ハンター達はしばし考え……そしてゾフィーに、自分達の答えを告げた。
「どうしても、お願いしたい事があります。私の人生が決まる問題なのです」
大きく空に映る満月が昇りきり、後は地平に降りるのを待つばかりとなった頃、その娘は宿に泊まっているハンター達を訪ねてきた。
栗色の髪は身綺麗に整えられて、纏う服も華美ではないが上等の生地を使っている。娘がそれなりに裕福な家の者であろう事は、概ね誰にでも予想できたことだ。
その娘は僅かな手荷物を一度床におくと、目を閉じ、大きく深呼吸をしてから、自らの事情を話し始めた。
禁じられた恋、なのだという。娘……ゾフィーは街で五指に入る商家の娘だった。対してゾフィーが恋した男トマスは、街から少し離れた港で働く水夫。寡黙だが、愚直な程真面目で優しい男だという。その貧しさ故に、親からは縁を切るよう脅迫を受けていた。
問題はここからだ。
ゾフィーは二日後に、他の商家の男と結婚するのだと言う。いや、結婚する、というのはやや違って、結婚させられるというのが正しい。ゾフィーは自らの親からは、商家同士の政略結婚の為の手駒としかみられていなかった。
だが――この世のどこに、顔も知らない男との結婚を望む女がいるだろうか。
「逃げよう。貴方が望むなら」
トマスに結婚の件を打ち明けたとき、彼は迷わずゾフィーに言った。そしてゾフィーの返答にも、迷いは無かった。
今日の朝、日の出と共に港から貨物船が出航し、遙か遠い街へ行く。
トマスは実に上手く事を運んだ。自分が乗組員としてその船に乗り、目的地で降ろして貰うばかりか、ゾフィーも共に密航させて貰える様、船長に話を通した。
後は、出航までにゾフィー自身が港へ行けばいいだけだ。
だが。
「皆さんもご存じでしょう……歪虚が」
一に、草原を馬と同じ早さで走るリザードマン。
二に、渓谷を飛び回るハーピー。
三に、橋を塞ぐトロル。
この三種の歪虚が同時に現れた為、港への街道は一時的に通行禁止とする。
その通達はハンター達も、昨日の内に役人から告げられていたものだ。
これを突破し、なおかつ日の出までに港へ行かねばならないとすれば、覚醒者ではない娘一人でそれを為すのは絶対に不可能と断言できるだろう。
「身勝手なお願いをしているのは判っています。愚かな女と謗られるのも覚悟の上です。それでも……頼れるのは今日、たまたまこの宿に泊まっていた、皆さんしかいないのです」
ゾフィーは伏してハンター達に請い願う。
どうか、自分を夜明けまでに港へ連れて行ってほしいと。
「やっと、両親の眼を盗んで家を出てきたのです。もう、いくらも時間がありません。お金ならご用意できます……馬も、馬車も、必要な物なら全て」
人生の岐路に立つ娘の瞳は、不安に揺れるようでもあり、また決意の炎が点っている様にも見えた。
ハンター達はしばし考え……そしてゾフィーに、自分達の答えを告げた。
リプレイ本文
●決断
最初に口を開いたのは、シルフィール(ka1981)だった。
「何不自由なく暮らしてきたなら、政略結婚は義務だと思うけど……」
かつて貴族でありながら没落し、どん底を這い上がった少女の言葉。
ゾフィーは縋る様な視線を、シルフィールに向ける。
彼女は構わず、言葉を続けた。
「……でも、貴方は商家なんですものね。覚悟の上ならば、それもいいでしょうよ」
「では」
「……顔も知らない奴に抱かれたくないというのも、分からないでもないしね」
ゾフィーの表情が、ぱっと明るくなった。
そのゾフィーの手を取ったのは、爛々と目を輝かせたシアーシャ(ka2507)だ。
「駆け落ち……なんてロマンチックなの! 愛する恋人と見知らぬ土地へ! いいなぁ……」
夢見る乙女はすっかりゾフィーに感情移入し、手伝う気概十分の様子である。
「いつか、あたしにも素敵な王子様が……」
くるくると表情を豊かに変えつつ、最後には瞳を閉じて妄想の世界へ。
その姿に少し気圧され気味のゾフィーに、シト・レウィス(ka2638)が、そっと、歩み寄った。
視線が合ったシトに、ゾフィーは改めて問う。
「……皆さん、本当に、宜しいんですね?」
シトはじっとゾフィーの碧い瞳を見つめ……穏やかに、答えた。
「……選らんだ道を、まっすぐに進む勇気を忘れないで下さい」
これから、いかな苦難があろうとも……と。
青年の隻眼を見つめ、ゾフィーは、目に涙を浮かべ、頷いた。
やると決めたならば、一秒とて無駄にはできない。
ハンター達は即座に行動を開始した。
第一には、足だ。
「まずは、馬を用意しようか。多少速さが落ちるけれど、その分耐久力のある馬を選ぼう」
リョースアールヴァル(ka0427)……ヴァルが、道中の地図を確認しながら言った。
「港についた時には、潰してしまうかもしれないが……」
「信頼できる馬商が味方になってくれています。良い馬を、工面できるかと」
心配そうに呟いたヴァルに、ゾフィーが答える。
「馬具も全員分欲しい所ですわ。うち一つは、ゾフィーさんの為に二人乗り用のものを。少々値が張るかもしれませんが……お願いできますでしょうか?」
問いながら心配げな視線をゾフィーに向けるのは、Celestine(ka0107)。
だが、ゾフィーは大丈夫と言う。この身一つ以外を、全て捨てるつもりだと。
迷いのない返答に、セレスは安堵の笑みを浮かべた。
「ランタンも欲しいわ。光量を調整できる奴ね」
と、シルフィールも口添えする。闇夜を隠れて移動するならば、光を制御できた方が都合がいい。
これも、ゾフィーが実家で扱っている商品から調達することが出来た。
●草原
準備が整った頃には、夜明けまであと一時間程の時刻になっていた。
そしてハンター達は八頭分の馬首を港へ向け、街を出る。
「準備はいいですか、ゾフィーさん?」
覚醒し、獅子面の獣人へと姿を変えた雪ノ下正太郎(ka0539)が、ゾフィーに問いかけた。
これから先は、歪虚の領域を突破して移動する事になる。文字通り、命を懸けた道程になるだろう。
頷くゾフィーは、ヴァルと同じ馬に同乗し、ランタンを手にしている。シアーシャの案で、明かりには布を被せ、過剰な光が漏れない様に工夫がしてあった。
「急ぐから、少しだけ荒いけれど……我慢してくれるかい?」
「耐えてみせます。どんな事でも」
ゾフィーの返答に淀みはない。ヴァルもその様子に頷き、手綱を強く握った。
駆け出すのと同時に、隊列の前に出たのはベル(ka0738)と徳永 摩耶(ka2789)だ。
「では、俺達は先行します……お気をつけて」
ベルの表情は動かず、言葉は静かなままだったが、視線はずっと依頼人の瞳に向けられていた。ゾフィーが頷くのを確認してから、ベルは正面に向き直る。
「行きましょう、摩耶さん」
「皆、背中は任せたからね!」
真っ先に馬を飛ばし、街道を駆け抜けていくベルに、摩耶も続いた。
ハンター達の作戦は、先に囮が歪虚を引きつけてから、その背後を仲間が急襲、その隙にゾフィーを乗せたヴァルの馬が街道を抜けていく、というものだ。
案の定が、すぐに三つの影が、ベルと摩耶が跨る二頭を追いかけてきた。
人影ではない。熊程もある猫背の体格だが、長い尾を引いている。何より、疾い。
「来た……!」
と、背後の暗闇を振り返りながらベル。
ランタンの光に浮かび上がるリザードマンに、ジャンクガンで銃撃したが、揺れる馬上からでは中々当たらない。
「ベル君、少しスピード落とすよ!」
摩耶がリザードマンと距離を詰め、巨大な蜥蜴頭めがけてパイルバンカーを突き降ろした。
マテリアルが爆裂し、鉄杭がリザードマンの肩口に打ち込まれるが浅く、致命打にはならない。
代わりに別の個体が、反対側から馬に向かって突進してくる。
「このっ……!」
パイルバンカーを振り回しながらリザードマンを追い払う摩耶。
あわや馬が攻撃される……という所で、遙か遠くから淡いマテリアル光を纏った石礫が飛来、リザードマンを転倒させた。
遅れて出発した急襲班が、敵の背後をついたのだ。
「間に合いましたわね……さぁ、行きますわよ!」
アースバレットを放ったのは、魔術師であるセレスだ。
都合良く相手の頭部に当たったらしく、攻撃を受けた個体は千鳥足になっている。
「大人しく倒れてなさいな」
動きの止まったリザードマンの足を、シルフィールがリボルバーで撃ち抜く。この個体はもう、馬を追ってはこれまい。
一方、シアーシャ、シト、正太郎の三人は、未だに囮に群がるリザードマンを追撃する。
「邪魔すんじゃねぇッ!」
正太郎はそれまでの彼とは一転、猛々しく叫び、馬上からドリルナックルを突き出す。馬の突進力を上乗せした打撃は、リザードマンを軽々吹き飛ばした。
一方のシアーシャが手にするのは、なぜか缶ビール。それを思いっきり振り回した後、相手の頭部に吹きかけた。
頭を抱えて悶えだした蜥蜴を見て、一言。
「……あ、やっぱり歪虚でも目に染みるんだ」
リザードマンに目潰しが効いたのはほんの一瞬だったが、その一瞬が命取りだった。
「………………」
忍び寄った影……シトが一瞬で、蜥蜴の足を切断する。隙をついて下馬し、飛燕を用いたのだ。
これで二体の蜥蜴は追跡不能。残る一体を潰すのも、時間の問題だろう。
その戦況を遠目に、ゾフィーと同乗したヴァルは密かに草原を抜けていく。
仲間達とは、渓谷の手前で合流する手筈になっている。
この調子なら、そう時間はかからないだろう。そう考えながらヴァルは、黙して空を見上げる。
夜の暗闇は既に和らぎ、僅かながら空が白み始めていた。
●渓谷
事前に集めた情報では、ハーピーは鳥目ながら聴覚に優れるという。
蹄の音で察知され、空から襲われては馬がパニックになる恐れも有るため、ヴァルとゾフィー以外の者は一度、馬を降りた。
「先に行きなさい。私は馬を繋いでから行くわ」
馬番となったシルフィールに一度馬を預け、まずはベルと摩耶が先行する。
木の枝で地面を打ち鳴らしながら歩くと、すぐに空から巨大な羽音が聞こえてきた。
「来るよ、ベル君。気をつけて」
摩耶は攻撃に備えるため、闘心昂揚と筋力充填を発動。うっすらとしたマテリアルの光が、彼女の体を包む。
ベルは摩耶に頷くと、頭上に神経を集中する。急降下で飛びかかってきた黒い影を、マルチステップによって間一髪回避した。
「……!」
「隙ありぃっ!」
その瞬間を狙い、物陰に潜んでいた急襲班が動く。
真っ先にシアーシャが、オートマチックピストルを発砲。弾丸はハーピーの体に命中したらしく、悲鳴めいた叫びが渓谷に響いた。
「続きますわ!」
それと殆ど同時に、セレスのウィンドスラッシュ。翼を狙ったものの、足を切り裂くに留まった。
その隙に再びハーピーは上昇し高度、射撃の届かない高度をとる。僅かな時間、ハンターと歪虚の間に膠着状態が生じた。
一方でヴァルは戦闘中にも隙を見ながら、少しずつ馬を前進させていた。
仲間が戦っている間だけ、その音に紛れて進んでいたつもりだったが、それでも相手の聴覚が上回ったらしい。
上空の羽音が二つに増えたと気づいた時には、片方は孤立しているヴァル達の馬に急襲を仕掛けてきた。
「気づかれたか……ゾフィー、伏せて」
とっさに避けきれないと悟ったヴァルは、身を呈してゾフィーを庇った。
肩口が巨大な鉤爪に抉られ、鮮血が吹き出す。
「……っ!」
「くそ、好きにさせるかっ!」
状況に気づいた正太郎がヴァル達の元に駆け出し、高く地を蹴ってハーピーに飛びかかった。ドリルに身を抉られたハーピーは、慌てて距離をとる。
「……余り時間がありません。全力で渓谷を抜けて下さい」
肩を押さえるヴァルに、シトが囁く様に告げた。そして淡々と、言葉を続ける。
「……二体とも、胴体を傷つけました。速くは飛べない……と、思います」
「振り切れるかもしれない、か」
ヴァルは決断し、馬を発進させた。気をとられたハーピーもヴァルを追跡するが、その飛翔は力なく、確かに弱々しい。
「さっさと追いかけるわよ!」
状況を見ていたシルフィールが馬を解放し、素早くハンター達の元へ届ける。
その後は何度か追撃を受けたものの、ハーピーは危険を冒してまで獲物を追跡しようとはしてこなかった。
やがて渓谷を抜けると、歪虚達は未練がましく旋回したのち、自分の縄張りへと帰って行く。
この時、地平の向こうには既に、微かな朝日の光が見えていた。
「あと……二〇分、くらいでしょうか」
ゾフィーが、見えてきた石橋を前に、悲痛な面もちで呟く。
その表情がいたたまれず、セレスはそっと、ゾフィーの肩に手を乗せた。
「大丈夫です……間に合わせて見せますわ、必ず」
それは、想い人を持つセレスが、自分自身へ語りかける言葉でもあった。即ち、真実の愛を知るために……
●橋
トロルは始め、橋の上から頑として動こうとしなかった。
セレスがファイアアローを叩き込もうとも、ベル、シルフィール、シアーシャが一斉に銃撃しようとも、だ。
「縄張り意識でももってるんでしょうか」
弾丸をリロードしながら、ベルが訝そうに呟く。
トロルが漸くしびれを切らして動いたのは、その体が傷だらけになってからだ。それだけに、相手は苛立ち、怒りに任せてハンターに突進してくる。
「うちが引きつける。援護よろしくね!」
スキルで防御を固めた摩耶が前に出つつ、トロルの攻撃を正面から受け止める。鈍い衝撃に摩耶は表情を歪ませたが、受けきれない程ではない。
「急いでるんだから、邪魔しないでよねっ」
シアーシャが、強打を用いてトロルの臑を切りつける。鈍い手応えと共に、どす黒い血が散った。
「うぇっ……」
まだ慣れない感触に涙ぐみつつ、シアーシャはすぐに気を取り直す。戸惑っている時間さえ、もはや無い。
「退きなさいッ!」
シルフィールは腰のレイピアを抜き、トロルの懐一歩手前まで一息に飛び込んだ。
踏込から強打を用い、過たずその胸……心臓部を貫く。
トロルは確かなダメージを受けつつも、しかし倒れる事は無く、周囲のハンターをがむしゃらに叩き潰そう暴れ回った。
「……よし。行こうか」
ヴァルはトロルの注意が十分にそれたことを確認してから、ゾフィーと共に石造りの橋を渡ろうとしていた。
だが、それに気づいた瞬間、トロルは激昂し、ヴァル達の馬めがけて走り出す。
「こいつ、やっぱり橋を縄張りだと思ってるのか!?」
ヴァル達の馬に縋ろうとするトロルを、間一髪、正太郎が押さえつけた。
数秒の時間を稼いだに過ぎないが、ヴァル達が橋を抜けるにはそれで十二分。
「ゾフィー、飛ばすよ。しっかり掴まっていること」
ヴァル達は、橋を渡りきり、港の方角へ走り去っていく。
トロルは追いつけない事を悟ると、人間にさえ解る怒りの形相を浮かべ、残るハンター達に振り返った。
「……後は、こいつを倒すだけですね」
息をつく間もなく、ベルは静かな闘志の宿る瞳を、トロルに向けた。見境なしに暴れるトロルの攻撃をかわしながら、ショートソードで少しずつ、確かな斬撃を加えていく。
いかに高い生命力を持つトロルであれ、七名のハンターの集中攻撃を受ければそう長く保つものでもない。
シトは動きの鈍ったトロルをランアウトで右へ左へ翻弄しながら、巧みに石橋の端へと誘導していった。
「これで!」
セレスのアースバレットがトロルの胴を捉え大きくよろめかせた瞬間、シトはその背を剣で殴る様に、横薙ぎに思い切り斬りつけた。
バランスを崩したトロルはそのまま転倒し……石橋から数メートル下の川へと、転落した。
その体はやがて水面に浮かび上がるも、少し流れて浮き石に引っかかると、そのまま動かなくなる。
そして、その瞬間……夜明けを告げる街の鐘の音が、空に響いた。
●船出
目的地の貨物船の前で、水夫トマスは恋人を待ち続けていた。
ヴァルが彼の目の前で馬を止めてやると、ゾフィーは弾ける様に馬を飛び降り、トマスと抱き合う。
その姿に……ヴァルは何かを想うように、微かに目を細めた。
トマスは、ゾフィーとヴァルの様子を見ただけで、事情を察した様だった。
「ゾフィーが、お世話になりました」
「どういたしまして。俺だけの力じゃ、ないけれどね」
頭を下げたトマスに対し、ヴァルは軽やかに答え、振り返った。
波止場を駆け抜け、七頭の馬がこちらに向かってくる。
「……間に合いましたね」
シトが、微かに頬を綻ばせた。
作戦が概ね的中した事もあり、結果的には、全員で見送れるだけの時間を残せた様だ。
「ゾフィーさん、これを」
正太郎は、前金で渡されていた報酬の内の、半分を差しだそうとしたが……ゾフィーはやんわりと、それを拒んだ。
「有り難うございます……けれどどうか、受け取って下さい。それが……私の今までの人生への、けじめでもあるのです」
静かで、強い言葉だった。正太郎もそれならばと、報酬を全て受け取る事にした。
「おねえさん、幸せになってね!」
程なくして船に乗り込んだゾフィーとトマスに、シアーシャが力一杯手を振って、別れを告げる。
ゾフィー達もまた、船が地平の果てに見えなくなるまで、手を振り返し続けた。
……たった二人で、着の身着のまま、見知らぬ街へ。
決して楽な旅路にはなるまい。ゾフィー達の『愛の試練』は、寧ろここから始まるのだろう。
特にシルフィールやセレスの様な身の上の者は、その事を十分に理解していた。
だが、理解した上で、それでも尚、彼女の為に行動した。
それは、それぞれの、理由から。
「あの二人、うまく行くといいですね」
ベルが最後に、願う様に呟く。
その言葉に……シルフィールもセレスも……いや、ハンター達の誰しもが、確かに頷いた。
最初に口を開いたのは、シルフィール(ka1981)だった。
「何不自由なく暮らしてきたなら、政略結婚は義務だと思うけど……」
かつて貴族でありながら没落し、どん底を這い上がった少女の言葉。
ゾフィーは縋る様な視線を、シルフィールに向ける。
彼女は構わず、言葉を続けた。
「……でも、貴方は商家なんですものね。覚悟の上ならば、それもいいでしょうよ」
「では」
「……顔も知らない奴に抱かれたくないというのも、分からないでもないしね」
ゾフィーの表情が、ぱっと明るくなった。
そのゾフィーの手を取ったのは、爛々と目を輝かせたシアーシャ(ka2507)だ。
「駆け落ち……なんてロマンチックなの! 愛する恋人と見知らぬ土地へ! いいなぁ……」
夢見る乙女はすっかりゾフィーに感情移入し、手伝う気概十分の様子である。
「いつか、あたしにも素敵な王子様が……」
くるくると表情を豊かに変えつつ、最後には瞳を閉じて妄想の世界へ。
その姿に少し気圧され気味のゾフィーに、シト・レウィス(ka2638)が、そっと、歩み寄った。
視線が合ったシトに、ゾフィーは改めて問う。
「……皆さん、本当に、宜しいんですね?」
シトはじっとゾフィーの碧い瞳を見つめ……穏やかに、答えた。
「……選らんだ道を、まっすぐに進む勇気を忘れないで下さい」
これから、いかな苦難があろうとも……と。
青年の隻眼を見つめ、ゾフィーは、目に涙を浮かべ、頷いた。
やると決めたならば、一秒とて無駄にはできない。
ハンター達は即座に行動を開始した。
第一には、足だ。
「まずは、馬を用意しようか。多少速さが落ちるけれど、その分耐久力のある馬を選ぼう」
リョースアールヴァル(ka0427)……ヴァルが、道中の地図を確認しながら言った。
「港についた時には、潰してしまうかもしれないが……」
「信頼できる馬商が味方になってくれています。良い馬を、工面できるかと」
心配そうに呟いたヴァルに、ゾフィーが答える。
「馬具も全員分欲しい所ですわ。うち一つは、ゾフィーさんの為に二人乗り用のものを。少々値が張るかもしれませんが……お願いできますでしょうか?」
問いながら心配げな視線をゾフィーに向けるのは、Celestine(ka0107)。
だが、ゾフィーは大丈夫と言う。この身一つ以外を、全て捨てるつもりだと。
迷いのない返答に、セレスは安堵の笑みを浮かべた。
「ランタンも欲しいわ。光量を調整できる奴ね」
と、シルフィールも口添えする。闇夜を隠れて移動するならば、光を制御できた方が都合がいい。
これも、ゾフィーが実家で扱っている商品から調達することが出来た。
●草原
準備が整った頃には、夜明けまであと一時間程の時刻になっていた。
そしてハンター達は八頭分の馬首を港へ向け、街を出る。
「準備はいいですか、ゾフィーさん?」
覚醒し、獅子面の獣人へと姿を変えた雪ノ下正太郎(ka0539)が、ゾフィーに問いかけた。
これから先は、歪虚の領域を突破して移動する事になる。文字通り、命を懸けた道程になるだろう。
頷くゾフィーは、ヴァルと同じ馬に同乗し、ランタンを手にしている。シアーシャの案で、明かりには布を被せ、過剰な光が漏れない様に工夫がしてあった。
「急ぐから、少しだけ荒いけれど……我慢してくれるかい?」
「耐えてみせます。どんな事でも」
ゾフィーの返答に淀みはない。ヴァルもその様子に頷き、手綱を強く握った。
駆け出すのと同時に、隊列の前に出たのはベル(ka0738)と徳永 摩耶(ka2789)だ。
「では、俺達は先行します……お気をつけて」
ベルの表情は動かず、言葉は静かなままだったが、視線はずっと依頼人の瞳に向けられていた。ゾフィーが頷くのを確認してから、ベルは正面に向き直る。
「行きましょう、摩耶さん」
「皆、背中は任せたからね!」
真っ先に馬を飛ばし、街道を駆け抜けていくベルに、摩耶も続いた。
ハンター達の作戦は、先に囮が歪虚を引きつけてから、その背後を仲間が急襲、その隙にゾフィーを乗せたヴァルの馬が街道を抜けていく、というものだ。
案の定が、すぐに三つの影が、ベルと摩耶が跨る二頭を追いかけてきた。
人影ではない。熊程もある猫背の体格だが、長い尾を引いている。何より、疾い。
「来た……!」
と、背後の暗闇を振り返りながらベル。
ランタンの光に浮かび上がるリザードマンに、ジャンクガンで銃撃したが、揺れる馬上からでは中々当たらない。
「ベル君、少しスピード落とすよ!」
摩耶がリザードマンと距離を詰め、巨大な蜥蜴頭めがけてパイルバンカーを突き降ろした。
マテリアルが爆裂し、鉄杭がリザードマンの肩口に打ち込まれるが浅く、致命打にはならない。
代わりに別の個体が、反対側から馬に向かって突進してくる。
「このっ……!」
パイルバンカーを振り回しながらリザードマンを追い払う摩耶。
あわや馬が攻撃される……という所で、遙か遠くから淡いマテリアル光を纏った石礫が飛来、リザードマンを転倒させた。
遅れて出発した急襲班が、敵の背後をついたのだ。
「間に合いましたわね……さぁ、行きますわよ!」
アースバレットを放ったのは、魔術師であるセレスだ。
都合良く相手の頭部に当たったらしく、攻撃を受けた個体は千鳥足になっている。
「大人しく倒れてなさいな」
動きの止まったリザードマンの足を、シルフィールがリボルバーで撃ち抜く。この個体はもう、馬を追ってはこれまい。
一方、シアーシャ、シト、正太郎の三人は、未だに囮に群がるリザードマンを追撃する。
「邪魔すんじゃねぇッ!」
正太郎はそれまでの彼とは一転、猛々しく叫び、馬上からドリルナックルを突き出す。馬の突進力を上乗せした打撃は、リザードマンを軽々吹き飛ばした。
一方のシアーシャが手にするのは、なぜか缶ビール。それを思いっきり振り回した後、相手の頭部に吹きかけた。
頭を抱えて悶えだした蜥蜴を見て、一言。
「……あ、やっぱり歪虚でも目に染みるんだ」
リザードマンに目潰しが効いたのはほんの一瞬だったが、その一瞬が命取りだった。
「………………」
忍び寄った影……シトが一瞬で、蜥蜴の足を切断する。隙をついて下馬し、飛燕を用いたのだ。
これで二体の蜥蜴は追跡不能。残る一体を潰すのも、時間の問題だろう。
その戦況を遠目に、ゾフィーと同乗したヴァルは密かに草原を抜けていく。
仲間達とは、渓谷の手前で合流する手筈になっている。
この調子なら、そう時間はかからないだろう。そう考えながらヴァルは、黙して空を見上げる。
夜の暗闇は既に和らぎ、僅かながら空が白み始めていた。
●渓谷
事前に集めた情報では、ハーピーは鳥目ながら聴覚に優れるという。
蹄の音で察知され、空から襲われては馬がパニックになる恐れも有るため、ヴァルとゾフィー以外の者は一度、馬を降りた。
「先に行きなさい。私は馬を繋いでから行くわ」
馬番となったシルフィールに一度馬を預け、まずはベルと摩耶が先行する。
木の枝で地面を打ち鳴らしながら歩くと、すぐに空から巨大な羽音が聞こえてきた。
「来るよ、ベル君。気をつけて」
摩耶は攻撃に備えるため、闘心昂揚と筋力充填を発動。うっすらとしたマテリアルの光が、彼女の体を包む。
ベルは摩耶に頷くと、頭上に神経を集中する。急降下で飛びかかってきた黒い影を、マルチステップによって間一髪回避した。
「……!」
「隙ありぃっ!」
その瞬間を狙い、物陰に潜んでいた急襲班が動く。
真っ先にシアーシャが、オートマチックピストルを発砲。弾丸はハーピーの体に命中したらしく、悲鳴めいた叫びが渓谷に響いた。
「続きますわ!」
それと殆ど同時に、セレスのウィンドスラッシュ。翼を狙ったものの、足を切り裂くに留まった。
その隙に再びハーピーは上昇し高度、射撃の届かない高度をとる。僅かな時間、ハンターと歪虚の間に膠着状態が生じた。
一方でヴァルは戦闘中にも隙を見ながら、少しずつ馬を前進させていた。
仲間が戦っている間だけ、その音に紛れて進んでいたつもりだったが、それでも相手の聴覚が上回ったらしい。
上空の羽音が二つに増えたと気づいた時には、片方は孤立しているヴァル達の馬に急襲を仕掛けてきた。
「気づかれたか……ゾフィー、伏せて」
とっさに避けきれないと悟ったヴァルは、身を呈してゾフィーを庇った。
肩口が巨大な鉤爪に抉られ、鮮血が吹き出す。
「……っ!」
「くそ、好きにさせるかっ!」
状況に気づいた正太郎がヴァル達の元に駆け出し、高く地を蹴ってハーピーに飛びかかった。ドリルに身を抉られたハーピーは、慌てて距離をとる。
「……余り時間がありません。全力で渓谷を抜けて下さい」
肩を押さえるヴァルに、シトが囁く様に告げた。そして淡々と、言葉を続ける。
「……二体とも、胴体を傷つけました。速くは飛べない……と、思います」
「振り切れるかもしれない、か」
ヴァルは決断し、馬を発進させた。気をとられたハーピーもヴァルを追跡するが、その飛翔は力なく、確かに弱々しい。
「さっさと追いかけるわよ!」
状況を見ていたシルフィールが馬を解放し、素早くハンター達の元へ届ける。
その後は何度か追撃を受けたものの、ハーピーは危険を冒してまで獲物を追跡しようとはしてこなかった。
やがて渓谷を抜けると、歪虚達は未練がましく旋回したのち、自分の縄張りへと帰って行く。
この時、地平の向こうには既に、微かな朝日の光が見えていた。
「あと……二〇分、くらいでしょうか」
ゾフィーが、見えてきた石橋を前に、悲痛な面もちで呟く。
その表情がいたたまれず、セレスはそっと、ゾフィーの肩に手を乗せた。
「大丈夫です……間に合わせて見せますわ、必ず」
それは、想い人を持つセレスが、自分自身へ語りかける言葉でもあった。即ち、真実の愛を知るために……
●橋
トロルは始め、橋の上から頑として動こうとしなかった。
セレスがファイアアローを叩き込もうとも、ベル、シルフィール、シアーシャが一斉に銃撃しようとも、だ。
「縄張り意識でももってるんでしょうか」
弾丸をリロードしながら、ベルが訝そうに呟く。
トロルが漸くしびれを切らして動いたのは、その体が傷だらけになってからだ。それだけに、相手は苛立ち、怒りに任せてハンターに突進してくる。
「うちが引きつける。援護よろしくね!」
スキルで防御を固めた摩耶が前に出つつ、トロルの攻撃を正面から受け止める。鈍い衝撃に摩耶は表情を歪ませたが、受けきれない程ではない。
「急いでるんだから、邪魔しないでよねっ」
シアーシャが、強打を用いてトロルの臑を切りつける。鈍い手応えと共に、どす黒い血が散った。
「うぇっ……」
まだ慣れない感触に涙ぐみつつ、シアーシャはすぐに気を取り直す。戸惑っている時間さえ、もはや無い。
「退きなさいッ!」
シルフィールは腰のレイピアを抜き、トロルの懐一歩手前まで一息に飛び込んだ。
踏込から強打を用い、過たずその胸……心臓部を貫く。
トロルは確かなダメージを受けつつも、しかし倒れる事は無く、周囲のハンターをがむしゃらに叩き潰そう暴れ回った。
「……よし。行こうか」
ヴァルはトロルの注意が十分にそれたことを確認してから、ゾフィーと共に石造りの橋を渡ろうとしていた。
だが、それに気づいた瞬間、トロルは激昂し、ヴァル達の馬めがけて走り出す。
「こいつ、やっぱり橋を縄張りだと思ってるのか!?」
ヴァル達の馬に縋ろうとするトロルを、間一髪、正太郎が押さえつけた。
数秒の時間を稼いだに過ぎないが、ヴァル達が橋を抜けるにはそれで十二分。
「ゾフィー、飛ばすよ。しっかり掴まっていること」
ヴァル達は、橋を渡りきり、港の方角へ走り去っていく。
トロルは追いつけない事を悟ると、人間にさえ解る怒りの形相を浮かべ、残るハンター達に振り返った。
「……後は、こいつを倒すだけですね」
息をつく間もなく、ベルは静かな闘志の宿る瞳を、トロルに向けた。見境なしに暴れるトロルの攻撃をかわしながら、ショートソードで少しずつ、確かな斬撃を加えていく。
いかに高い生命力を持つトロルであれ、七名のハンターの集中攻撃を受ければそう長く保つものでもない。
シトは動きの鈍ったトロルをランアウトで右へ左へ翻弄しながら、巧みに石橋の端へと誘導していった。
「これで!」
セレスのアースバレットがトロルの胴を捉え大きくよろめかせた瞬間、シトはその背を剣で殴る様に、横薙ぎに思い切り斬りつけた。
バランスを崩したトロルはそのまま転倒し……石橋から数メートル下の川へと、転落した。
その体はやがて水面に浮かび上がるも、少し流れて浮き石に引っかかると、そのまま動かなくなる。
そして、その瞬間……夜明けを告げる街の鐘の音が、空に響いた。
●船出
目的地の貨物船の前で、水夫トマスは恋人を待ち続けていた。
ヴァルが彼の目の前で馬を止めてやると、ゾフィーは弾ける様に馬を飛び降り、トマスと抱き合う。
その姿に……ヴァルは何かを想うように、微かに目を細めた。
トマスは、ゾフィーとヴァルの様子を見ただけで、事情を察した様だった。
「ゾフィーが、お世話になりました」
「どういたしまして。俺だけの力じゃ、ないけれどね」
頭を下げたトマスに対し、ヴァルは軽やかに答え、振り返った。
波止場を駆け抜け、七頭の馬がこちらに向かってくる。
「……間に合いましたね」
シトが、微かに頬を綻ばせた。
作戦が概ね的中した事もあり、結果的には、全員で見送れるだけの時間を残せた様だ。
「ゾフィーさん、これを」
正太郎は、前金で渡されていた報酬の内の、半分を差しだそうとしたが……ゾフィーはやんわりと、それを拒んだ。
「有り難うございます……けれどどうか、受け取って下さい。それが……私の今までの人生への、けじめでもあるのです」
静かで、強い言葉だった。正太郎もそれならばと、報酬を全て受け取る事にした。
「おねえさん、幸せになってね!」
程なくして船に乗り込んだゾフィーとトマスに、シアーシャが力一杯手を振って、別れを告げる。
ゾフィー達もまた、船が地平の果てに見えなくなるまで、手を振り返し続けた。
……たった二人で、着の身着のまま、見知らぬ街へ。
決して楽な旅路にはなるまい。ゾフィー達の『愛の試練』は、寧ろここから始まるのだろう。
特にシルフィールやセレスの様な身の上の者は、その事を十分に理解していた。
だが、理解した上で、それでも尚、彼女の為に行動した。
それは、それぞれの、理由から。
「あの二人、うまく行くといいですね」
ベルが最後に、願う様に呟く。
その言葉に……シルフィールもセレスも……いや、ハンター達の誰しもが、確かに頷いた。
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質問卓 雪ノ下正太郎(ka0539) 人間(リアルブルー)|16才|男性|霊闘士(ベルセルク) |
最終発言 2014/08/06 09:06:29 |
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2014/08/05 09:51:12 |
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相談卓。 ベル(ka0738) 人間(リアルブルー)|18才|男性|疾影士(ストライダー) |
最終発言 2014/08/09 18:21:00 |