pregando

マスター:石田まきば

シナリオ形態
イベント
難易度
普通
オプション
  • relation
参加費
500
参加制限
-
参加人数
1~25人
サポート
0~0人
報酬
無し
相談期間
5日
締切
2015/12/18 12:00
完成日
2015/12/26 08:58

みんなの思い出

思い出設定されたOMC商品がありません。

オープニング

●クリスマスの前に

 崖上都市「ピースホライズン」でもクリスマスの準備は進められているのだろうか?
「どう思います、シャイネさん?」
 いつも通りのAPV。淹れてもらったお茶を飲む手を止めて、そんなフクカンの言葉に耳を傾けるシャイネ。
「どういう意味かな、フクカン君」
 お祭りの好きなあの街のことだから、準備は万全だと思うけれど? そう言いながらも、フクカンの声音に不思議そうに首を傾げる。
「心配なのかな」
 大きな作戦が続いている中で、楽しむ余裕を持つ人々がどれだけいるだろうか、なんて。
「ハンターの皆さんを支える立場に居る私が、そういう心配をするのはおこがましいのかもしれませんけど」
 景気の悪い顔ばかり、というよりは、明るい顔を見て居たいな、と思うのが正直な所。
「別に、それが間違った考えだなんて、僕は思わないよ。勿論、他の誰も……君がおかしいなんて言わないさ」
 楽しく過ごせるのは一番だと思うしね? 背中を押す用に優しい声で。シャイネ自身、自分からは口にしない。
「それで、君が何かをやりたいのだとして。できる事があれば、手を貸すよ?」
 シャイネのその言葉が欲しかったのかもしれない。次第にフクカンの目が嬉しそうに輝いていく。
「ソサエティに来る皆さんに、少しでも楽しんでもらえる企画がいいかなって。私の権限を考えると、APVの部屋とかになってしまうかもしれませんが」
 考えている事、全部言ってみたらどうだい? シャイネが促して。
「……それに、ロッソのお祭りのときみたいな、賑やかに、というのは無理だと思いますけど」
「まあ、あれだけ大掛かりなのは……それこそ大手の協力者がいないとね」
 ユニオンカフェの衣装提供者の顔がちらりと浮かんだが、今回は流石に協力を得られないだろう。なにせ作戦展開中だ。このあたりに居るかどうか以前に、会う時間を作ってもらえるとも思えなかった。
「ふぅん……なら、僕達だけでもできるようにした方が、いいのかもしれないね」
「そうなんです。私もそうですが、ユニオンの仕事もありますし」
「……参加する人達にも、何かしら関わってもらえるような……ああ」
 頭を捻るシャイネの脳裏に浮かぶのは、昨年、ピースホライズンで見かけた1つの看板。
「真似事になってしまっても、フクカン君は気にしないかい?」
「名案があるんですか?」
「去年、あの街で見かけた催し……のようなもの、なんだけれど」
 準備をしっかりしておけば、当日まで様子を見守るだけでいいはずだよ。そうして続く説明に、フクカンがぴょんと跳ねた。
「いいですね! 早く準備に入りましょう!」
 早速とばかりに腕まくり、キッチンへと駆けていく。タングラムが居ないおかげで、その動きは本来の身のこなし通り、機敏なものだ。
「……この前のカフェで色々覚えたんだったね、フクカン君」
 僕の仕事はあまりないかもしれないね? 微笑みながら、空になったカップを持って。シャイネもキッチンへと向かって行った。

●クリスマスツリーを作りましょう

 リゼリオにあるハンターオフィスは、広さもクリムゾンウエスト随一でありました。ホールの広さも勿論広く、混雑時であっても十分なスペースが確保できています。
 中でも一番人の邪魔にならない一角に、今年は大きなクリスマスツリーがひとつ、その存在感を大きく放っています。
 これはフクカンが、展示スペースとして許可を借りて、クリスマスシーズンの間だけという条件で設置したものなのでした。
 けれど、まだまだ飾りが物足りないような?
 それもそのはず、ツリーのすぐ傍にオーナメント入りの箱が置いてあるようです。
 それだけではありません。
 何やら細々とした調理小物が置かれた台、大きめのクッキー。透明の袋やリボンを並べた箱も並んでいるようです。
 近くにはもう一つ、流麗な文字で書かれた張り紙が貼ってあるのでした。
 それでは、読んでみましょうか。

『ハンターの皆様、今年もクリスマスの季節がやってきました。

 この張り紙に目を留めた貴方に、少しだけ、お願いをさせて下さい。
 ほんの少しでいいんです、皆様の時間を分けて貰えれば、きっとこのツリーも賑やかになると思うのです。

 ツリー用のオーナメントと、クッキーを用意しておきました。
 貴方の思うままに、このツリーを飾ってくれませんか?
 クッキーも、絵や飾りを描いて、もしくは誰かに向けたお願い事を書きこんで……この木に飾ってくれませんか?
 沢山のお願い事や、祈りが集まれば、きっと。
 このツリーもハンターオフィスを彩る、クリスマスを盛り上げる一つの要になると思うのです。

 お礼になるかはわかりませんが。
 お手伝いをしてもらえるならば、皆様にもクッキーをおすそ分けいたします。
 そのまま食べても、クリスマスまで飾っても、どうぞお好きなようにしてください。
 噂ではありますが……
 クッキーに書いた願い事を、クリスマスの日にゆっくりと味わえば、お願い事や祈りが叶う……そんな、おまじないがあるそうですよ?

 ハンターの皆様の願い事が、叶いますように。
 皆様が笑顔のクリスマスを過ごせますように。
 大切な誰かへの祈りが届きますように。
 届かなくなった願い事を籠めてツリーに飾るのも、いいかもしれません。

 お仕事探しの合間、ほんのひと手間で構いません。
 クリスマスの準備……少しだけ、皆様のお時間、分けてくれませんか?』

 ……なるほど、ツリーの飾りが物足りないのは、わざとなのですね。
 クッキーの形はいくつか……ツリー、星、リース、サンタやトナカイといったクリスマスらしいもの。ハートや丸など、簡単な形もある様子。絵を入れやすいように、大きいものばかりなのは勿論ですね。
 描く道具は……アイシング。しぼりだして簡単に描けるように、ペン状にしたものを何色か、用意してあるみたいです。
 チョコレートは見当たりませんね。管理が難しくなるから、かもしれません。あまり大きなスペースを取るわけにもいきませんしね。
 ……では、私は何を願いましょうか。
 おや、あなたもこの張り紙を見て?
 お先にどうぞ、私はまだ何を書くか、決まっていませんから。

『貴方のクリスマスは、どんな色をしていますか?』

リプレイ本文

●紅と黒

 ナナクロの紅い瞳がツリーを映す。不愛想なりに尻尾は揺れて、聖輝節を楽しみにしているとわかる。
「何故か知らないけどねぇ」
 APVの所属だからと、本音はきっとナナクロの為に、ヒース・R・ウォーカー(ka0145)はツリーの飾りへと手を伸ばした。

 オーナメントの煌きがツリーを彩る。一段落しただろうかと思うと同時に、避け気味だった事実と向き直る。
 クッキーオーナメント。
(折角だから願いを書くのもいいんだろうけど)
 ボクの願いとは何なんだろうねぇ?
 ツリーを飾りながら、考えてはみたのだ。一応。
 全ての敵に勝つ事。何を持って敵とそれ以外を分けるのかは、自分の中に。
 約束を果たす事。果たしてどうするか、その先は見えないけれど。
 リアルブルーに帰還する事。一人でか、それとも。
(あるいは贖罪も、かなぁ)
 何に対して、とは明確にしないまま。
(どれもがボクの願いなんだろうけど、ねぇ……ああ、そっか)
 クッキーに書くのは、たった一言。
『生き抜く』
 自らの力で全ての願いを達成する為の、誓いのようなもの。
「にゃぁ」
 ナナクロの満足気な声が、ヒースの背に届けられた。

●愛!

「クッキー作らせろやー!」
 自前のエプロンの胸には『愛(はぁと)タングラム』。
 先日の執事業でも厨房で女子力を見せつけていた紫月・海斗(ka0788)の手腕は折り紙つきだ。
「それじゃ補充用をお願いしますね!」
「任せろやー、リアル等身で精密に再現してやるぜ!」
 何を?

 白、黒、緑、そして黄色…四色のクッキー生地を用いて作り上げていくのは、まさかのタングラム(と書いて嫁)型クッキーである。焼いた時の膨張も計算に入れてあり芸が細かい。
「二つが限界だぜ」
 ついでに成型した他のクッキーは別のトレー、二つの小さなタングラムフィギュアは特別トレーで慎重に焼き上げた。
 一枚はもちろん自分用、もう一枚はフクカンの分だ。
「恋敵とはいえ同じ女に惚れた者同士だからな!」
 休憩中のフクカンを呼び完成品を渡す。
「すごいです! 海斗さん流石です!」
 このクッキー、2人は最終的にどうやって食べるのだろうか、触れてはいけない。
「いい仕事したぜ……じゃ、書くのはこれ一択!『タングラムは俺の嫁!』」
 ツリーの一番上に飾られた星型クッキーには、海斗のでかでかとした文字が輝いた。

●対

 目を離さないようにしていても、幼馴染はどんどん前へと行ってしまう。
「律、はぐれないように気をつけ……」
「きょーや! あれ見ろよ!」
「って、おい!?」
 言う傍からこれかと追いかけて、皆守 恭也(ka5378)は綿狸 律(ka5377)の腕を掴んだ。
「!?」
 律の顔に朱が走る。
「ほら……これではぐれないだろ?」
 戸惑っている内に手を繋ぐ。律の頬が更に赤くなった。
「こ、子供扱いすんなっ……っ!」
 けれど手を振りほどくことはない。その様子に安堵して、恭也はほっと息を吐いた。

 嬉しいには違いないが恥ずかしい。大事な人だけれど、周りに人は多くて。でもきっと皆も自分のように、自分達のことが優先で。
(どうしろってんだよ!)
 誤魔化したくて仕方ないから、手当たり次第に屋台や飾りを見て回る。
「お、なんだあれ! すっげーぞ!」
 ぐいぐいと引っ張って、それでもついてきてくれる恭也の存在に安堵する。
(何やってんだろーな、オレ)
 性分だから仕方ない、気にしちゃ負けだと突っ走った。

「こっちはすっげー賑やかなんだなー! ……あ」
 急に立ち止まった律の視線。辿った先には露店商。
「……きょーやと、お揃い……んー、お金足り……ねぇな」
 見るからにしょんぼりした律の視線は、一対の腕輪に注がれている。金と銀、同じ作りで違う色。どちらも恭也を示す色。
「あっ、あれもすっげーぞ!」
 気にかけてなんていない、次に行こうとする律を見て、恭也は一つ策を講じた。

「さっきのクレープ、もう一度食べたくないか?」
 だが店を覚えていないんだ、買ってきてくれ。俺はここで待っているから。
(珍しいなー?)
 首を傾げながらも言われた通りの品を買う。自分も一番気に入ったメニューだから、別に文句はないけれど。
「買ってきたぞーきょーや! 出来立てだからうまいぞー!」

「律、ちょっと顔を貸せ、汚れてる」
「どこ? 言ってくれれば自分で」
 顔に意識を向けさせて、恭也が掴むのは律の腕。
 シャラン
 銀の腕輪をはめさせる。
「これ!」
 驚いた律の目に映るのは、金の腕輪を自分にはめる恭也の姿。
「さっき欲しそうにしていただろ? メリークリスマス、律」
「きょーや!!!」
 がばっと飛びついた律だが、すぐに離れた。ここは往来の場だ。
「ありがと! 大事にする……また、一緒に来ような」

●贈り物

 気持ちも、街の風景も。
(キラキラしてる……)
 兄を差し置いてと思わなくもないけれど、エステル・クレティエ(ka3783)は口元がほころぶのを止められない。
 素敵な人達と一緒の時間はまだ始まっていないのに。
 足取りも軽く、待ち合わせ場所も近づいて、見つけるのは最初の素敵、友の横顔。

 今日は都合のつかなかった友や家族、幼馴染……勿論、エステルの家族もそこに含めて。
(結構多い? でも、皆で選べば楽しいし、すぐだよね)
 お土産を渡したい面々を思い浮かべていたアルカ・ブラックウェル(ka0790)にエステルの声が届いた。
「アルカさん!」
 笑顔の彼女につられ、アルカも笑顔になる。

「さあ、プリンチペッサ、お手をどうぞ」
 紳士の振る舞いも自然なイルム=ローレ・エーレ(ka5113)はガイドだけでなく、ムードメーカーも兼ねていた。
 零れる二人の少女の笑みに、自らも満足な笑顔を返し。
「人が一杯居るからはぐれないようにね」
 ボクの手は、頼って貰う為にあけておくからね?

 青い椿がワンピースに映える。清楚なフリルから覗く脚を護るのは緻密な編み上げ仕立てのブーツ。エアルドフリス(ka1856)の自然なエスコートを受けながら。ジュード・エアハート(ka0410)も少女達に混じって買い物へと精を出す。
(金色って、狙いすぎているかな?)
 緑のリボンと揃いにするなら……ルチオとミリシュに贈るのだから、彼らに似合えばいいのだけれど。
 自分の為に選ぶのは、特別な夜の為のキャンドル。後日、贈り物を交換する日に使うものだから、こだわっておきたい。

 音楽が大好きな友にと、楽器のモチーフをつい探してしまうエステル。
「音楽記号のアクセサリーは持っていたから、ストールブローチとかどうでしょう」
 普段から弾いている物ならば……バイオリンやピアノだろうか?
「それもいいなあ。あとは毛糸か絹の手袋なんてどうだろう?」
 素敵な調を紡ぐ友人の手を、寒さから守ってくれるように。アルカの身近には職人も多いから。

「アルカさん、竪琴のピンが。お兄さん弾くでしょ?」
「お兄さんの好む色は? 良く着る服の色とかね」
 エステルの示すピンは色にも種類があって、イルムが助け舟を出す。
「わ、ほんと……」
 見るほどに気に入って、気付けばアルカ、兄には特別にともう一つ、お買い上げ。
「エステルさんのそれも可愛いねっ」
 ジュードが示すのは、大小揃いの紅いミトン。人形を連れた友人に贈る品だ。
「ふぅむ……ならこのあたりかね」
 眺めていたエアルドフリスが選び取ったのは二品。楽譜を留めるクリップは、それ自体が音楽記号を模している。小さなサシェは、きっと人形に爽やかな香りを添えるはずだ。

「ここの二階は見晴らしもいいからね、予約を入れておいたのさ」
 昼休憩はイルムの手配で喫茶店へ。食事中は、窓から賑わいが見下ろせる。楽しげな声と共に彩り豊かな街並みが目を楽しませてくれる。
「暗くなっても。夜景が綺麗だよ」
 そう笑顔で話すイルムには、他の席からも女性客の視線が集まっていた。

 本屋で見繕うのは弟子に贈る一冊。最新の植物学の本はきっと新たな学びの支えとなるはずだ。
(俺も欲しいな)
 エアルドフリスも薬師である以前に一人の学徒だ。
「どんな内容か、聞いてもいいですか?」
 エステルの目が興味の色に輝く。
「まだまだだから、って教えてくれないんです」
 弟子の顔を立てるか、さて、どうしようか。

(あの男にも見繕うか……何が好きなんだ?)
 変わらず読めぬ小隊長に、薬師の首が傾げられる。
 珍しさ理由に青の絵本を選んでみたが、果たして。

 林檎が好きだって聞いたんだよね。
「エステル、これ渡しておいてね!」
 さっきのお礼。アルカの差し出す林檎チップスにエステルが瞬く。兄に贈る品を忘れていた?

(真剣に選んでるのも、格好いいよね)
 見入りかけたが、ジュードは意識を切り替えた。今がチャンスだ。
 薔薇、スイートピー、ペチュニア、アザレア……四つの花を選び抜く。ドライフラワーだからこそ、季節を問わずに手に入る。
 花に込めるのは、気持ちと願い。全て恋人に捧げる言葉。それを一つの栞にするのだ。
(直接は言えなくても、ね)
 積み重ねていくことで、変わるものもあるかもしれない。

 伯父には青の日記帳。研究史としても使えるように、いくつもの見本を見比べて選び抜いた。
 兄と、同居している幼馴染達。彼等には、自分の分も含めて揃いの品を。石飾りのコーナーで一目惚れしたのは、黒曜石……自らの名前にも関わりある石だからこそ。護り文字が彫られ、革紐を足せばチャームにもなる。其々が好きなように身につけられるというのも魅力だ。
 ずっと絆を深めていけるように……そう言って渡したら皆笑うだろうか?
(喜んでくれるって知ってる)
 大好きな人達なんだから。

「今日のお礼……だけじゃないんですけど」
 エステルが皆に差し出すのはクリスマスローズ。兄の分も含めて、いつも良くして貰っているからと。
「あの……お二人の時間、作って下さいね」
 配りながら、ジュードに小さく囁く。
「今日は皆と過ごす時間っ♪ でも、ありがと?」
 彼女の兄と同じくらい、可愛らしい心配に感謝して。

 エアルドフリスの懐には、蒼い石が輝く金属栞。こっそりと買ったそれは、恋人に贈る品。
 一年前は忘れて欲しいと願った。離れるつもりでいた。忘れるつもりでいた。
(たとえ離れても、共に在った日々は俺を支え続けるだろうから)
 離れる未来を『たとえ』はじめている……少しずつ、変化している自分を自覚していた。

「ボクからはこれだよ」
 驚かせようと用意しておいたんだ。
「ブルーで作られたペンでね。一目惚れしたんだ」
 イルムが贈る万年筆は揃いのようでいて、天冠の装飾が1つ1つ違った。金の太陽、青の葉、銀の翼、碧の滴……それぞれ皆を思い起こさせたから、と。

●笑顔

 香辛料の刺激が混じる甘い香りに、もしやと思ってきてみれば。
『ララ香辛料店、チャイの出張販売中』
 アスワド・ララ(ka4239)の姿を見つけ、奈義 小菊(ka5257)は声をかけてもいいものか、立ち止まって首を傾げた。
(……いつも一人だった)
 クリスマスで楽しく過ごしたり、遊んだりした経験が無い。
 従業員達と朗らかに言葉を交わすアスワドの様子に、どうして笑っているのかが、分からないでいる。
「小菊じゃないか」
 そんなとこにいないで近くに来ればいいだろ。手招かれてはじめて、自分がここに居てもいいのだとわかった。

「なんで突っ立ってたんだ?」
 聞けば聖輝節の気分になれないとのことで。
「暇ならさ、チャイ屋手伝って」
 小菊が落ち込んでいるわけではないと知っているが。
(あまりいい話でもないし、考えていたら勝手に気が滅入ると思うんだよね)
 忙しくしていたら、それも少しは紛れるのではと思ったのだ。
 昔ばかり気にするよりも、前を、今や未来を見ればいいのに。
 歯を食いしばって進めとまでは言わない、聖輝節だし。
「今、この瞬間を楽しんだらいいよ。ほら、チャイの味見してみて」
「いいのか? 商品なのだろう」
「小菊、味見って知ってる?」
 これは立派な開店準備だよ、にかっと笑って差し出した。

(そういえば、じっくり味わうのは初めてだ)
 ゆっくりとした時間そのものを、改めて認識したような気がする。それに気づいた上で、考えるのはやはりいつもの自分のことで。
「日々、いかに余裕が無いのかよくわかった」
 新発見だなとアスワドに伝えれば、難しく考えすぎなんだと笑われた。
「もっと肩の力抜いたら?」
「?」
「考え方が固いんだよね。……例えば」
 小菊がもつチャイを示す。
「僕は小菊がうちのチャイで、笑ってくれたら嬉しい。勿論、お客さんにもあったまってほしい」
「そうだな、私が不愛想では客も寄ってこないな」
 笑顔か、笑顔……
「そうじゃなくて」
「違うのか? この聖輝節を、自分も参加してもっと楽しもうと思うんだが」
 それも違うのか?
「ああ、それは近いかな。うん、悪くないと思うよ?」
 今度はあっていたらしい。
 参加。自分の言葉で思い出す。
「……張り紙があってな、アスワドも後で、ツリーを見に行かんか」
「ホールの奴? わかった、後で一緒に行こうな」

●届ける祈り

 願い事を叶えるおまじないが、聖輝節にもあるなんて初耳だけれど。
(あたしの願い事、祈り、かなえばいいなぁ)
 シャルア・レイセンファード(ka4359)が浮かべるのは大切な人のこと。
 勿論、同じように。
(皆の願いも、叶いますように……)

「クッキーに文字を書けるのですかー」
 ツリーにオーナメントを飾りながらずっと考えていた。だから迷わずに、茶色い星型のクッキーを選び取る。
 文字色に選ぶのは紫に近い、けれど青色。シャルアの色に近い色。願い事を託すなら、自分らしい何かが無くては。
『大切な人が幸せでいられますように』
 誰とは書かない。自分の名前も書かない。かわりにドライフルーツをワンポイントに、素朴に飾った。
 自分にとっての大切も、誰かにとっての大切も。みんなみんな、幸せに。
 シャルアは大切な人を、誰か一人なんて決められないから。一人がたくさんを祈るのも、たくさんの祈りを一つにまとめるのも……
(きっと、同じことじゃない?)
 オーナメントを飾りながら、何人もの手が加えられた一つのツリーを見て思ったのだ。
 それって、とても素敵なことじゃない?

●届かぬ祈り

 ツリー型のクッキーをキャンバスに。アイシングは絵の具に。木の実はほんのアクセント。
 バジル・フィルビー(ka4977)が作り上げた小さな絵画には、木の実の天使が飛んだり、フルーツの宝石が星空に。
 描いた上に重ねる文はただ一つ。
『貴方に、幸せが訪れますように』
 このクッキーを目に留めてくれた誰かに、幸せの笑顔が届きますように。

 スケッチブックを広げたバジルの横には紅茶とクッキー。一頁を切り取って、カードサイズに切り分けて。
 APVのガラクタ山から見つけだした色鉛筆を一時の相棒に、飾られていくツリーを、そして時折補充に現れるフクカンを描いていく。
 ちょこまかと動く様子にくすりと笑いながら。最後にメリークリスマスと定番の文句を添えて。
「故郷ではこうして、親しい人にカードを贈るのだけど。貰ってくれたら嬉しいな」
 誰かに贈る為に使ってくれても。言葉と気持ちを贈るものだから、それも嬉しい。
(故郷か……)
 無事だと、一言だけでもこうして伝えられたら良いのに。
 届くとも分からない、会えない人達に向けて。バジルは心の中で呟いた。
『メリークリスマス』

●固定距離

 聖輝節に出かける先はリゼリオのライブラリ。エルティア・ホープナー(ka0727)の希望ならシルヴェイラ(ka0726)はどこにでもついていく。
 エアが人にぶつからないように注意を払いながら、街の賑やかさに感嘆し、こんな時期でも楽しもうという人の強さに苦笑が漏れる。
(楽観的なだけかも知れないが、ね)
 自分もその中の一人だとわかっているけれど。
「……エア?」
 雑貨屋に入り込んでいる彼女を追って、シーラもクリスマスの空気に溶け込んでいく。

 懐に忍ばせたのは、買ったばかりの小さな包み。
 月の光を照り返し輝く雪の色、夜空から零れ落ちる一滴。カフスはきっとシーラに似合うだろうと思ったから。
「あら、ねぇシーラ」
「ん? どうした?」
 気まぐれに視線を向けた先。シーラの袖を引いて示す先にはクッキーオーナメント。
「去年も見た飾りじゃない?」
「ここにもあったんだな」
 私達も飾りましょう、小さな微笑みと共にオーナメントを手に取った。
「赤い球体は、知恵の樹の実を表してるんですって」
 吊るしながら、林檎に似ていると思う。
「素敵な物語に出会えますように……ね?」
「君らしいな。クッキーには何を?」
 リース型のクッキーを差し出すシーラ。問のようだけれど、エアが考えている事はお見通し、そう言っているようにも見えた。
「そうね」
 林檎と言えば。
「……不変を求めない永遠を、願うわ」

「ところで、聖輝節というのは互いにプレセントを贈り合う風習があるそうだ」
 日は高くなっていても、気温は低いまま。シーラが取り出すのはラベンダーカラーのストール。聖輝節の贈り物にと、前もって用意しておいたもの。購入時にギフト向けの包装はと問われ、簡素な物にしてもらっていた。すぐに取り出せる方が大事だったから。
 ふわり。リースをかける様に、エアの肩へと羽織らせる。こうして、すぐに使うだろうと思ったから。
 興味を持てば何処にでも行ってしまう、自らの管理さえも後回す彼女だから。せめて体を冷やさないように。
「……私も知っているわよ」
 ぽん、と渡される小さな包み。思いがけない贈り物に、シーラの目が瞬く。
「さ、ライブラリまであと少しね」
 向かいましょう? 新たな物語への期待で微笑むエアの背を追って。
(君が選んでくれたのか)
 シーラの口元も綻んでいた。

●約束の鈴

 ミニスカサンタ姿のステラ=ライムライト(ka5122)が、ぎゅうっと葛音 水月(ka1895)の腕に抱き付く。
「えへへ、今日はいっぱい楽しもう?」
 可愛い姿に、そして笑顔に。水月の鼓動はどこまでも高鳴ってしまう。
「どんな素敵なものに出会えるか楽しみですねー」
 平静を装って言うのが精いっぱいだ。内心ではとっくに、ステラが一番の『素敵なもの』なのだが。

 指を絡めて手を繋ぎ、2人で街を歩いていく。
「あれなんだろう!?」
 雑貨屋を見つけては足を早めて。
「水月くん。あっちに美味しそうなものがあるよ!」
「わわっ、どれですー?」
 香りにつられて屋台に向かい。
 どんなものにも興味を持って向かうステラの様子が更に可愛くて。水月の心も浮かれていく。
「ステラさん、あっちのお店に好きそうなものがありますよ!」
「本当っ?」
「はい、ついてきてくださいっ」

 目に入ったのはほんの偶然。
「……っ」
 ツリーに鈴が飾ってあるのなんて、そう珍しい事ではない。
 だからこそ、ステラは自分の首輪に触れた。無意識なものだから、気付くまでに少し時間がかかる。
(……あ)
 気付いてはじめて、なぜ気になったのか自覚して。
「ねえ、水月くん……?」
「はい?」
 不安になって、大好きな人を呼んでしまう。
 でも、願っていいのかわからない。もっと頼っていいのか、不安になって。
「……やっぱり、なんでもない!」

 ステラが足を止めてまで、鈴に見入っていた事は水月だって気付いていた。
(なんでもなく、ないですよね)
 鈴をみて、首輪に触れる指。その首輪は自分が彼女につけた物。
(鈴……欲しいですか?)
 子犬のような真っ直ぐな彼女が、鈴を欲しがる理由を思う。
(彼氏としては、応えるのが正解、ですよね)
 アクセサリーを扱う店があったら、鈴を探そう。

 おしゃれなお店で食べるごはんは、いつもと違って緊張ばかり。
「美味しいー……♪」
 たくさんはしゃいで歩いた後だからだろうか、食べ始めたら少しずつ、お店の空気に慣れてきた。
「このお店にしてよかったです」
 ステラさんも喜んでくれましたしね。デザートが届いた後を見計らって、水月は小さな包みを取り出した。
「プレゼント、です」
 少し緊張の混じる声に、ステラが恐る恐る包みを開けた。
 チリン……♪
 小さいけれど、確かにそれは鈴の音。

●切欠

「この世界の全てを解き明かし、リアルブルーに居る先生に良い報告がしたい、と言うのが個人的な願望なのだが……」
 それは久延毘 大二郎(ka1771)の目標であり願いでもあり、確かに書くには相応しい事のはず、なのだが。
「今の情勢でそれを目指すのは難しそうだな」
 決して字数の多さが面倒になったからではない。
「まずは『歪虚の脅威が除かれる事』を願うとするかね」
 そうして苦心、ではなく心を籠めて書ききった。やたら時間がかかったのは気のせいだ。
 仕上がりに満足したところで、我に返った。今は八雲 奏(ka4074)とデートの途中ではなかったか。
 隣を見れば、楽しげにクッキーを飾り付ける奏の姿。
「奏は何を願ったんだ?」

 奏はツリーに神道の神様を模したクッキーを飾り付けていた。人型のクッキーをアイシングを用いて似せたそれらは、デフォルメもきいていてかなり可愛らしく、人好きのする仕上がりだ。
 出来に満足したところで、大二郎の視線を感じ取る。タイミングはぴったりだ。
 愛しい声に笑顔を向けて、ずずいと身を乗り出していく。
「こっちの世界に神道を広めます! 皆が興味を持ってくれるような、素敵で面白い神道を!」
 その為のクッキーを作っていたのです! 吊るしたばかりのクッキーを示す。
「捏造ではありません。新解釈です。クリスマスの催事に混ぜます!」
 待たせたという罪悪感もあるだろう。そしてこの勢いなら……! いける!
「あ、あぁ……?」
 圧倒された大二郎の気の抜けた声に一度背を向けた。
「という野望も良いのですが……」
「問題でもあるのかね」
 大二郎が身を屈めた気配。奏はそれを待っていた。
 くるっ♪
「!」
 振り返りざまの口付けに動きを止める大二郎、その反応に愛しさがこみ上げる。
「一番のお願いは……毘古ちゃんからキスしてくれる事かな♪」
 折角のクリスマスなのだから。照れ笑いになったのは恥ずかしさもあったから。
「デートの続き、しましょう?」
 照れ隠しにと、大二郎の手を引き歩き出した。

 大二郎の脳裏を駆け巡るのは、唇に触れた柔らかい感触と、頬を赤らめた奏の笑顔。
(君と睦まじく居られれば……それも、個人的な願望に含まれているのだが)
 敢えて口に出すまいと思っていたが。伝えなければならないのかもしれない。
 言葉か、それとも……?

●嫁最高

 リゼリオでもお値段設定の高い店、そのVIPルームには二人分の席が整えられていた。
 セキュリティも完璧、店員はこの個室で行われていることは他言無用、そんな場所で。
「今年の俺様は一味違ぇ!」
 ジャック・J・グリーヴ(ka1305)はサオリたんとイチャイチャしていた。
 抱き枕をエスコートして向かいの席に座らせる。その首周りには今日の為にあつらえた専用抱き枕アクセサリー(クリスマスカラー☆)も巻かれている。
「君が! 俺様の隣にいてくれんだからな!」
 サオリたん、君が居てくれるだけで俺様の心は熱く燃え上がる!
 サオリたん、君が笑いかけてくれるだけで俺様の心はヘブン状態!
 サオリたん! サオリたん! サオリたん!
 一通り熱っぽい視線と言葉を捧げたところで、咳ばらいを一つ。
「サオリたん、今日はプレゼントがあるんだ」
 さらに熱い視線。サオリたんはいつもと変わらぬ笑顔。
「なんだと思う? 当ててみな」
 サオリたんは微笑んでいる。
「分かんねぇかな」
 サオリたんの笑顔にはにかんで、ジャックは決め顔を浮かべた。
「今日の俺様は君だけのモノだ、ZE☆彡」

●信仰の形

「場所ですか? 部屋ならあいてますよ!」
 フクカンの承諾で、ローエン・アイザック(ka5946)はAPVの一室でミサを行えることになった。
 自前の聖十字架を利用して即席の祭壇を作り、案内の張り紙を手配して。去年も来てくれた人の中で連絡がつく者にも声をかけて。
 異界であろうとも、ローエンにとって主の与えたもうた良き日。
「主よ、今日という日を迎えられた事を感謝します」
 欠かさず行う朝の挨拶にも身が入る。神父の一日はこうして今日も幕を開けた。

 正式なミサじゃなくていいのだと、ローエンが主動するミサは聖歌を歌う程度。仰々しい形は、必ずしも信仰に必要ではない、というのが彼流なのだ。
 それはローエン自身の本質もあるけれど、ここが紅界であるという現実に、合っているようだった。
(ここでも、変わらずお祈りが出来る、それでいいんだよ)
 人の心に必要なのは、心の中で咄嗟に頼れる何かがある事。必要じゃない時は忘れていてもいいくらいだ……そう、思っている。
「またな、クリスマスを楽しんでおいで?」
 子供達にキャンディを配りながら。ローエンは笑顔を浮かべていた。

●傷

 大怪我と聞いて驚いて。
 大活躍と聞いても驚いて。
 心配と、お祝いと、安堵と。
 全部ぶつけてやりたいくらいだから。
「お祝いしないと、ですね」
 いつも貴方はたくさん幸せをくれるよね。
 返すのは今だと思ったの。
 でもね、驚いたから。
 全部まとめて、仕返ししてあげる。

 穴ぼこだらけにされて、それでも回復しての病み上がり。
 確かに傷は塞がって、一人で動けはするけれど。
(まだあちこち痛い)
 痛みを忘れるために酒を、体を補う為に食事を。
(かっくらってしまいたいんだけど)
 道すがらの店に入ってしまいたい衝動を抑えながら、ウォルター・ヨー(ka2967)は柏木 千春(ka3061)に手を引かれて歩く。
(カッコ悪い)
 それも仕返しの1つ、そう言われたら振りほどけやしない。

 イルミネーションが綺麗だという広場に、自分から彼の手を取って。
 無理をさせないように、その理由だけでここまで来たけれど。
(私が一緒に居たいだけ)
 仕返しもお返しも、結局は。
 私にとっての幸せは、貴方が近くに居てくれること。
 自分が嬉しい事が、相手にも嬉しい事。
 それは本当?
 誰かが傍に居ることを望んでいるのは知っていて。
 それは本当に、私でいいの?

 英雄的だと思う人が居るかも。
 他の誰かの手柄なら、僕だって天晴だと思うかも。
 この傷は紛れもなく僕自身に刻まれたもので。
『命の勘定に入れていない、その一つが自分だっただけ』
 そう言えば格好良く聞こえるかもね。
 あたしは、死に憧れているのかも。
 僕の姿は、ホントに勇姿だったのかも。

「いつもの仕返しなんだから、ちゃんと受け取ってよね」
 本音は気付かれていることを知っていて。
「たくさん頑張ったね。ラザラスさんは偉いね」
 ご褒美に、いっぱい褒めてあげる。
 たくさんたくさん言葉をあげる。

 あたしも、僕も。もしかしたら……そんな気になる。
 病み上がりで疲れているだけなのかもしれない。
 ただの気紛れかもしれない。
 でも、君に聞きたくなったんだ。
「きっと君は僕の良心で、それでいられるのは君だけだから」
 教えて欲しいな。
「善いコトだったのかな」

 弱っている今零れた、『良心』と『だけ』。
 隣に、傍に望むのは、私でいいの?
 喜びと、胸の痛み。
(教えたら、教えてくれる?)
 私は、気付いて、いいの?

●一匹狼

(ふん……)
 咥え煙草も斜に構え、ヴォルフガング・エーヴァルト(ka0139)は賑やかな街の中の一つの歯車になる。
 行く宛はなく気の向くままに。浮かれた空気を避けようにも、聖輝節の賑わいは強い。ならば機会を利用してやれと割り切った。
(最後に見に行くとしようかね)
 思い出すのは飾りつけ募集の張り紙。柄じゃないと、本来の飾りつけは辞退するけれど。

 仏頂面の自覚はある。女の気配もなく彷徨う事も飽きてきた。
(らしいモノの1つくらいは)
 狼を気取っていても、聖輝節の賑やかさに乗る気はあったようで。
 ありがとうございましたー!
 増えた手荷物は聖輝節のケーキ。男一人で買っても、持ち歩いても誰も気に留める者はいない、今は聖輝節なのだから。
(こういう機会でもないと買わねぇしな)
 ただそんな気分になっただけだ。

 街に繰り出す者は多くて、広場の人はまばら。
「随分と豪華にしてもらってんなぁ」
 良かったんじゃないか。そうこぼしたところで見かけたのは揺れる金髪、小柄な影。
「……お疲れさん」
 ぽんと頭に手を置いて帰路へと戻る。願わくば、良い出来事を、幸せな一日を。

●とも

 誰もが寝静まった時間に、ツリーに近づく影。差していた傘は綺麗に畳み、外待雨 時雨(ka0227)はツリーを見上げる。
 他に人影はなく、わずかな非常灯のみ。だからこそ、飾られている煌きは美しい。
「……ツリー、というものは……初めて見ましたが……。綺麗な姿……ですね……」
 密やかに、クッキーオーナメントを数えていく。
 願いが籠められているのだと思う度、素敵、その言葉が時雨にふりそそぐ。
 空気の擦れる音に、自然に。雨降り婦人は視線を向けた。
「……寂しくなど、ありませんよ……。あなたと共に……いられるのですから……」
 街を濡らさないように、友を泣かせ過ぎないようにとこの時間を選んだ。不満などない。
(私も、一つ……)
 箱から取り出すのは雪の結晶。時折、友がこぼす凍てつく涙、痛そうで……望んで見ることはないのだけれど。
(これは飾り……だから……)
 それでも、友との由縁を選ぶのは時雨の日常。
 飾られたクッキーに触れぬように、慎重に。
 書かない代わりに願いは言葉で。今は自分と友だけだから。
「……何時までも、『あなた』と共に……在れますように、と……」

依頼結果

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参加者一覧

  • Stray DOG
    ヴォルフガング・エーヴァルト(ka0139
    人間(紅)|28才|男性|闘狩人
  • 真水の蝙蝠
    ヒース・R・ウォーカー(ka0145
    人間(蒼)|23才|男性|疾影士
  • 雨降り婦人の夢物語
    外待雨 時雨(ka0227
    人間(蒼)|17才|女性|聖導士
  • 空を引き裂く射手
    ジュード・エアハート(ka0410
    人間(紅)|18才|男性|猟撃士
  • 時の手綱、離さず
    シルヴェイラ(ka0726
    エルフ|21才|男性|機導師
  • 物語の終章も、隣に
    エルティア・ホープナー(ka0727
    エルフ|21才|女性|闘狩人
  • 自爆王
    紫月・海斗(ka0788
    人間(蒼)|30才|男性|機導師
  • 陽光の愛し子
    アルカ・ブラックウェル(ka0790
    人間(紅)|17才|女性|疾影士
  • ノブレス・オブリージュ
    ジャック・J・グリーヴ(ka1305
    人間(紅)|24才|男性|闘狩人
  • 飽くなき探求者
    久延毘 大二郎(ka1771
    人間(蒼)|22才|男性|魔術師
  • 赤き大地の放浪者
    エアルドフリス(ka1856
    人間(紅)|30才|男性|魔術師
  • 黒猫とパイルバンカー
    葛音 水月(ka1895
    人間(蒼)|19才|男性|疾影士
  • ミストラル
    ウォルター・ヨー(ka2967
    人間(紅)|15才|男性|疾影士
  • 光あれ
    柏木 千春(ka3061
    人間(蒼)|17才|女性|聖導士
  • 星の音を奏でる者
    エステル・クレティエ(ka3783
    人間(紅)|17才|女性|魔術師
  • 重装鉄壁
    八雲 奏(ka4074
    人間(蒼)|16才|女性|闘狩人

  • アスワド・ララ(ka4239
    人間(紅)|20才|男性|疾影士
  • 想い伝う花を手に
    シャルア・レイセンファード(ka4359
    人間(紅)|18才|女性|魔術師
  • 未来を思う陽だまり
    バジル・フィルビー(ka4977
    人間(蒼)|26才|男性|聖導士
  • 凛然奏する蒼礼の色
    イルム=ローレ・エーレ(ka5113
    人間(紅)|24才|女性|舞刀士
  • 甘苦スレイヴ
    葛音 ステラ(ka5122
    人間(蒼)|19才|女性|舞刀士

  • 奈義 小菊(ka5257
    人間(蒼)|14才|女性|聖導士
  • 仁恭の志
    綿狸 律(ka5377
    人間(紅)|23才|男性|猟撃士
  • 律する心
    皆守 恭也(ka5378
    人間(紅)|27才|男性|舞刀士
  • 戦導師
    ローエン・アイザック(ka5946
    人間(蒼)|30才|男性|聖導士

サポート一覧

マテリアルリンク参加者一覧

依頼相談掲示板
アイコン 依頼前の挨拶スレッド
ミリア・クロスフィールド(kz0012
人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人
最終発言
2015/12/15 21:52:14
アイコン クリスマス前のオフィス(雑談)
イルム=ローレ・エーレ(ka5113
人間(クリムゾンウェスト)|24才|女性|舞刀士(ソードダンサー)
最終発言
2015/12/18 01:44:17
アイコン 質問卓
イルム=ローレ・エーレ(ka5113
人間(クリムゾンウェスト)|24才|女性|舞刀士(ソードダンサー)
最終発言
2015/12/14 21:49:22