• 闇光

【闇光】魔剣の主は逃走中

マスター:鹿野やいと

シナリオ形態
イベント
難易度
普通
オプション
  • relation
参加費
500
参加制限
-
参加人数
1~25人
サポート
0~0人
報酬
普通
相談期間
5日
締切
2016/01/10 19:00
完成日
2016/01/28 17:37

このシナリオは5日間納期が延長されています。

みんなの思い出

思い出設定されたOMC商品がありません。

オープニング

 くすぶる火は至る所で黒い煙をあげ、焦げた臭いが血と肉の死臭と混じり合い街を流れていく。ピースホライズンの美しい街並みは一夜にして汚濁にまみれた。しかし人の生の営みは力強く、数度夜を越す間に汚れを洗い流していた。
 王国騎士団副団長にして赤の隊の隊長ダンテ・バルカザール(kz0153)は、街を一回りして仮設の本部へ帰還した。煉瓦作りの建物の門をくぐり会議室に入ると、ダンテの帰還に気づいたジェフリー・ブラックバーン(kz0092)ら騎士達がダンテを迎えて一斉に立ち上がった。
「隊長、お帰りなさいませ」
「おう、変わりはねえか?」
「はい、特には何も」
 ジェフリーは立ち上がり、座っていた上座の席をあける。しかしダンテは席に立ち寄らず、テーブルの上の手近な水差しから直接水を飲み始めた。
「ありません。時折歪虚の出現報告もありますが、大した数ではないかと」
「そうか。山は越したな」
 ダンテは巡視した街並みを思い出した。戦闘の傷跡は残っているが、血のにおいはだいぶ消えうせた。戦闘の発生も減り、警備に残した者達も緊張を持続するのが難しくなっている。
「他の副長は?」
「現場にでています」
「またお前に留守番押しつけたのか」
「書類もですね」
 ダンテは苦い顔のジェフリーに同情しつつも、事務仕事に苦手意識があるために逃げた騎士達の気持ちも分かった。名誉の為に付け加えるなら武働きと比べてという話だ。
 一通りの教育を受けた彼らもジェフリーと同じ事が出来るはずなのだが、余裕があるとどうにも及び腰になっている。ついでにジェフリーが率先して片っ端から片付けてるのも、状況に拍車をかけていた。
「まあいい。ジェフリー、仕事だ。他の連中にも伝えておけ。まずは部隊の再編。戻った順で良いから人も馬もすぐ動けるようにしろ。それと平行で武器確認。足りない物は急いで補給を手配だ。動くのがいつになるかわからんが、警備と訓練のローテーションも組んでおけ。
 あと、他所の部隊からの窓口も増やしたい。お前1人じゃ仕事に差し障るから、連絡役に良さそうな人間も見繕っておいてくれ」
「了解しました」
 ジェフリーはメモも取らずに一つ一つに相槌を打つ。こういう時のジェフリーはだいたい、命令する前に既に段取りが頭の中にある。手際も良く頼んで間違いがない。
「それから……そうだな。今は大した娯楽もねえからな。旨い飯は忘れんなよ」
「了解です。では隊長、あれの決裁をお願いします」
「……決裁?」
 ダンテはジェフリーを、そして彼の肩越しに机の上に堆く積もった書類の山をみた。貴族からも戦力を募った事、新しく連合軍としての立場も増えたことで混乱が起きているのだ。ダンテはなるべく、ぎこちなくないように笑みを作った。
「……悪いな、ジェフリー。俺は散歩の時間だ」
 語意だけで言えば「テヘペロコツン☆」ぐらいのニュアンスである。言うが早いか踵を返したダンテは今入って来たばかりの門から外へ飛び出し、図体に似合わぬ身軽さで愛馬に飛び乗った。制止を振り切り馬を走らせるダンテ、遠ざかる煉瓦の建物、珍しく怒りを露わにするジェフリー。
 ダンテは心の中で誠意の無い謝罪を繰り返しながら、街の角を曲がって騎士達の前から姿を消した。



 ジェフリーは顔を手で覆い、ため息をこぼしながら戻ってきた。兄のハロルド・ブラックバーン伯爵は見たことの無い顔をする弟を眺め苦笑する。
「面白い御仁だな」
「破天荒というのですよ、兄上。戦場では頼りになるのですが……」
 しかしその声音は満更困っている風ではない。割り振られた仕事は副官で回せば十分こなせる量だ。またか、などと周りの騎士もぼやいているが、反応はジェフリーと似たり寄ったり。信頼されているのだと肌身に感じる雰囲気であった。
「補給の手配はしておこう。何人か馴染みの文官も連れてきているから、事務方の仕事は任せておくと良い」
「兄上……。何から何まで、ありがとうございます」
「気にするな。たまには兄らしいことをさせてくれ」
 頭を下げようとするジェフリーを押しとどめ、ハロルドは不器用に笑みを作る。
「補給物資の無心は弟らしいことですか?」
「お前らしくはあるな」
 ジェフリーは困ったように苦笑した。弟は昔からそうだ。我欲が薄く、自分の為の頼み事はついぞ聞かない。浪費家に比べれば何倍もマシだが、少しぐらいは遊興に興味を持って欲しいとも思うし、何度も同じ話をハロルドはしていた。だから頼られるのは単純に嬉しい。
「ジェフリー、折角の機会だ。存分に頼ってくれ。俺はお前が騎士以外に立場が出来たことが嬉しいのだよ」
 2人はようやく素直に笑う。戦場の端という非日常には、普段の彼らを煩わすしがらみが無かった。
 


 ピースホライズンは数日前とは違った喧騒が溢れていた。王国や帝国から来た大工達が、街の至る所で修復作業に当たっており、金槌や鋸と言った大工道具の音が響いている。残骸となった建物の撤去もだいぶ進み、主要な道路は馬車の通行に支障の無い程度まで片づいていた。あとはもう市井の人々の仕事だ。騎士達のような暴力装置は必要ない。
 騎士達を振り切ったダンテは愛馬が進むままに街を散策を続ける。ダンテも考えなしに騎士達から逃げ出したわけではない。若い騎士達もそろそろ自分で動く必要がある。余裕があるうちにその練習をさせておかなければならない。
 騎士団長のエリオットや青の隊のゲオルギウス、聖堂戦士団のヴィオラが隣に居れば頼りにもするが、いつまでもそんな体制では居られないからだ。ダンテの部下ではなくダンテの右腕、あるいはダンテの後継として、育ってもらわないと困る。
「俺はもっと気楽に戦いたいんだよ。人を引っ張るなんて柄じゃねえ」
 責任さえ無ければやって見たいことは山ほどある。例えば、エリオットと好きなだけ模擬戦して腕試しをしたい。1人のハンターとして腕一本頼りにやりなおしてみるのも良い。辺境をうろついて歪虚を狩っても面白いかもしれない。
 明日のことを考えず吐くほど酒を飲んでみたい。財布の中身を空にするまで賭博に興じてみたい。美女を並べて一晩ハーレムに……とまで考えたがそれは途中で飽きそうだ。
 ダンテは益体の無い思索と妄想に浸る。並ぶのは騎士にらしからぬ願いだが、そんな自由こそ彼の望んでやまないものだ。騎士の地位が嫌いなのではない。騎士という枠がどうにも彼には手狭なのだ。
「ま、老後の楽しみだな。いやな時代に生まれたもんだ。ちっとも楽にならん」
 そう言いつつも厄介事を残らず引き受けるあたり、彼もまた騎士たる証左ではあった。少なくとも年若い王女が独り立ちできるまでは、自由は妄想でとどめておくつもりだ。
「どれ、ハンターの連中の顔でも見るか」
 ダンテは手綱を軽く右へ引いた。愛馬はダンテの意図をすぐに汲み取り、次の路地をゆるゆると右に曲がっていった。

リプレイ本文

 熱気を取り戻しつつある町並みではあったが、工事中という札が町全体から取れないというのも事実だった。
 強い風がふくと工事で出た埃が舞い上がる。ダンテ・バルカザール(kz0153)は顔を覆ってやり過ごす。通りかかった一帯は主要な通りを挟むためか、他所とは比べ物にならない人が集まっていた。
「そこは全部要らないもんだ。とっとと運び出してくれ」
 聞き覚えのある声にダンテは振り向く。道路の瓦礫を崩しては運び出していくのはジャック・J・グリーヴ(ka1305)だ。他の職人や労働者達に混ざり、自身も汗を流していた。視線を感じたジャックは怪訝な顔でダンテを見返した。
「……何見てんだよ」
「……いやまあ、お貴族様は何をやってらっしゃるんで?」
「見りゃわかんだろ。道の復旧手伝ってんだよ」
 見てわかる。わかるが貴族らしい振る舞いではない。ダンテの知る貴族とは金の扱いに長けた人種のことだ。あるいは政争か。民衆をいたわる為政者も居るが、自分で汗水たらして働く者はまずいない。
 そんなダンテの理解を知るよしもなく、ジャックは自慢気な顔で片付けられた道を指差した。
「見ろよ、この道が人の生活を作るんだぜ」
「……へー」
「おい、そこから説明が必要なのかよ」
 ダンテは王立学校時代から勉強は苦手なクチだ。ゲオルギウスやエリオットがその手の話をすると置いていかれる。わからないダンテにジャックは懇切丁寧に経済とは何かと話をしているが、結局頭を素通りして理解できなかった。理解できたのは道路の保全は軍も助かるという点だけだった。
「――というわけよ。それに手伝ってるのは俺だけじゃねえさ。ほれそっち」
 ダンテはジャックが顎で指したほうに顔を向ける。道を挟んで向かい側では再利用の出来そうな損傷の少ない建物を修復している。大工達が足場を組み、崩れた煉瓦を積みなおし、焼けた木材を新しく取り替えていた。
 ダンテは動き回る人々の顔を1人1人確認し、ようやく目当ての人物を見つけた。ジャック・エルギン(ka1522)が職人に混じって大工道具の手入れをしている。彼は普段の衣装ではなく、染色もされていない野暮ったい麻の服を着ていた。
「なんだ。よく似合ってるじゃねえか」
「当たり前だ。これでも小さい頃から親父に仕込まれたもんさ」
 彼は答えて直したばかりの鋸をダンテに放ってみせた。受け取ったダンテは握って振って作りを確かめる。
 剣の良さしかわからない男ではあるが、こういう単純な道具の良さは少しはわかる。一目見て頑丈に作られているし刃先もよく研がれてた。
 感心しているダンテだったが、横から来た偏屈そうな老棟梁に鋸を奪われる。
「おう、すまんな」
 頭を掻くダンテに周囲から笑いが起こった。気づけば珍客の来訪だからと人が集まってきていた。手伝うクロード・N・シックス(ka4741)は削りだした建材を運んでる途中だった。
「ダンテさんも手伝いマスか?」
「馬鹿言うな。俺は警邏の最中だぜ」
「残念。汗を流したくなったらいつでもきてください!」
 建材を担ぎなおし、笑顔のままクロードは立ち去っていく。底抜けに明るい笑顔だった。元々そういう性質なのに加え、今はわざとそう振舞っているのだろう。
 普段の彼女を良くは知らないが、配慮の出来ない人物には見えなかった。
「よしよし、お前らしっかり働け。さぼるんじゃねえぞ」
 貴族様のほうのジャックは野次馬に集まった大工やハンター達にそう言い放った。命令して当然という態度で鼻につきそうなものだが、不思議と爽やかな気配がある。本人も汗を流しているせいかもしれない。
「命令してるお前は何様だよ」
「ジャック様に決まってるだろ」
「俺もジャックだよ!」
「それじゃややこしいんだろ! お前は名前変えろ!」
「無茶言うな!!」
 2人のやりとりを周囲は笑いながら見ている。彼は横柄な物言いだが、笑って許される程度の人徳はあった。
「良いかお前ら、道が無ければ何も始まらねえ。経済が回らなきゃ、誰も幸せにならねえからな。だからお前らの労働は俺様の為のものだ。あとついでに皆のためだ」
「うわ、本音がボロボロでるな」
「隠す必要のある話か?」
 貴族様の笑いは街路を越えて響いていく。ダンテは笑い声を背にしつつ、人だかりが出来る前にその場を後にした。



 無闇に埃っぽいのは流石に堪えたのか、ダンテの愛馬はそそくさと工事の現場から遠ざかっていく。ダンテもその行動に異論は無く、馬の行くまま街を進む。
 進んだ先は奇跡的に被害の無かった地区だ。
 空から降って来た歪虚も満遍なく壊すという真似は出来るはずもなく、こういった空白地帯はそこかしこにあった。空白地帯はそのまま避難した人々の拠点となり、一部では普段どおりの生活を再開していた。ダンテが人の波を避けつつ馬を進ませると、酔っ払いが馬の前を横切った。
 よく見るとハンターにこんな人物が居た気がする。ヴァージル・チェンバレン(ka1989)であった。
「おや? よう、隊長さん」
「昼間から酒かよ……良いご身分だな」
 口には出さないが自分は我慢してるのに、というのが本音である。顔にもしっかりと出したはずだが、ヴァージルは一向に悪びれる風ではなかった。
「消費だよ。こうやって経済を回してるのさ」
「ああ? 面倒な説法で煙に撒く気か?」
「違う違う。街には病人と怪我人と医者。そればっかりじゃ町も辛気臭くなるだろ」
 尤もらしく言うヴァージルの話を一応感覚的には理解できる。工事現場から離れた後、ダンテは医療施設も覗いていた。
 ローエン・アイザック(ka5946)、十色 乃梛(ka5902)らが治療に回っており、2人から色々と話を聞いている。戦闘で出た重傷者が残っている限り、重苦しい空気を払拭することは出来ないだろう。
「世を儚んで、生きる気力を失う人がいます。生きる気力がなければ、治療も進みません」
 ローエンの呟きは街そのものにも当てはまった。立ち直る意思がなければ、街も元には戻らない。ヴァージルの言葉を全面的に肯定するわけではないが、彼の行いもまた復興の為と言えるのだろう。
 とはいえ、酒の話をこれ以上されても敵わない。ダンテは話題を変えることにした。
「そういや、知ってたらで構わないねえんだが」
「なんだ?」
「こんなやつを知らないか」
 ダンテは十色に聞いた通り尋ね人の特徴を伝えた。
「知ってるような、知らないような。どうだったかな。それがどうした?」
「十色乃梛って子が探してる。会ったらそう伝えておいてくれ」
「わかった。覚えていたらな」
 ヴァージルは曖昧に返事を返す。ダンテの説明がアバウトに過ぎるのだ。
 2人がいつ出会えるかは不明だが、同じハンターなら遠い日ではないだろう。
 あえてその話を聞き流し、ヴァージルはダンテと別れた。 



 ダンテが街中に馬を進めていくと、子供達の真ん中で2人の大人が、何やら悶着を起こしている現場に出くわした片方はオウカ・レンヴォルト(ka0301)、もう片方は警備で回っていた鞍馬 真(ka5819)だ。鞍馬がオウカを連行しようとしているらしいのだが、ダンテはその理由に耳をすませる。
「なんだ。誘拐か?」
「違う」
 馬上から聞いてみるとオウカはため息をつきながら即答する。一方の鞍馬も引き下がらない。
「近くの大人達から目付きの悪い男が子供を集めてるって通報があったんだよ」
「だから誤解だと……。お菓子を配っていただけだ。子供達に聞いてみてくれ」
「誘拐の疑いは子供の証言では覆せないだろう」
 ついでに言えば、子供の誘拐でお菓子を与えるというのは常套手段。それを言われてしまえばオウカも反論できない。
 外側から見る限りは、誘拐犯と行動が同じだ。鞍馬も通報を信じているというよりは、通報した人間を納得させる材料を探しているのだろう。
 同じハンター仲間だから、で済ませられるほど彼の責務は軽くない。いつ終わるのかとダンテは他人事の気分で眺めていたが、思わぬところから助け舟は現れた。
「誘拐ではないぞ。俺が保証しよう」
 悠々と棒付きの水あめを舐めながら現れたのはルトガー・レイヴンルフト(ka1847)だった。オウカも鞍馬もほっとした様子で話の続きを促した。
「じゃあ本当にお菓子を配っていただけなんですね?」
「そうとも。子供が集まったのも意図して集めたわけではなく、自然と集まっただけだ。どこの子供も甘い物は好きだろう。物で釣られたわけだな」
 そして証言はそこまでとばかりに持っていた水飴を口に含む。鞍馬はそれで納得したが、逆にオウカは表情の乏しい顔で精一杯の不満を表していた。
「子供と同じ菓子を食いながらでは説得力がちょっとな」
「おっと、これは失敬」
 鞍馬がよく見ればオウカが配っている水飴と同じものだ。
「子供と一緒に遊んでいたら彼が通りかかってね。子供の心に戻るためにも一本いただいたわけだ」
 ルトガーの手足はところどころ土がついている。周りの子供たちと同じだ。言葉通り先程まで子供と同じように遊んでいたのだろう。
 それはそれでどうなのだろうと鞍馬は思ったが、それ以上は言及しなかった。
「ところで……木の廃材を集めてるところがどこか知らんか?」
「廃材? それなら公園の側で集めてましたよ。しかし何故?」
「そのまま捨ててしまうのは勿体無い。折角だから玩具でも作ろうと思ってね」
 ルトガーは言うと手の中のブロック状の木材を鞍馬に放りなげた。焼け焦げた後の木材とは思えないほど綺麗に整えられている。
「子供と遊んでいると得るものが多い。発明の着想も、未来への希望もな」
 そう呟くルトガーの表情は、先程までの子供に混じった彼とは別人のようだった。
 しかしそれが持ったのも数分の事。話に納得した鞍馬が去るとルトガーは、オウカの持っている箱にちらりと視線を向けた。
「それはそうともう一本くれんか?」
「あんたは一本食べた後だろ」
「ケチくさいことを言うな。そこの子は2本目をもらっとるじゃないか」
「子供だからな」
 ぶちぶち文句を言うオウカと子供のような言い分のルトガーは同じ方向に歩いていく。
 結局、鞍馬に身の潔白を証明したという恩義を無碍にすることもできず、オウカは2本目の水あめを渡すことになる。
 騒ぎにならないのを見届け、ダンテは逆の方向へと馬を向けた。



 幾ら気を張っても暇してる雰囲気は伝わってしまうものなのか。ダンテと出会った春日 啓一(ka1621)は開口一番、訓練を申し出た。それも、通常の訓練ではなく本気の一撃を食らわせてくれというオーダーであった。
「……なんでまた」
 こういう機微には疎いダンテは思わず聞き返す。対する春日は本気だった。
「本当の戦いに一撃を受けて耐えるだけでは意味がない、だが今の俺はその一撃すらも耐えれるのかは怪しい。だから今一度あんたのようなツワモノの一撃を耐えるだけの力が自分にあるのか試したい」
「あー……そうか」
 それぞれにスタイルがあるとは彼も思う。それが今後に繋がるのであれば、手を貸す事にやぶさかではない。
「そんなら、一発やるか」
 ダンテは鞘をつけたままの大剣を構え、深く腰を落とした。雄叫びと共に横薙ぎの一撃が振るわれる。盾を構えた春日が吹き飛ぶのを外野のミリア・コーネリウス(ka1287)は羨望の眼差しで眺めていた。
「いいなあ、あれ」
 普段ならダンテが暇な時間は少ない。稽古をつけてもらう良い機会だったが、今日は息抜きときめてしまったのだ。面倒を見る相手も横に居る。
 うずうずと動きそうなミリアの横で、アルマ・アニムス(ka4901)は苦笑した。
「ダメですよ。今日は息抜きです。はい、ミリアさんもあーんして」
「……あーん」
 ミリアはアルマに差し出されたサンドイッチを三口で頬張る。先程から2人ともこの調子である。2人は他所から見れば完全にカップルなのだが、2人からすればそう言う関係でもないらしい。
 この広場は休憩には丁度良い立地らしく、他のハンターも集まっていた。フィルメリア・クリスティア(ka3380)・シェルミア・クリスティア(ka5955)の姉妹と、フィルメリアの相方であるゼクス・シュトゥルムフート(ka5529)も三人揃って昼食を取っていた。フィルメリア手製のサンドイッチを8割ほど食べ終え、ゼクスは食後の一服を始めている。シェルミアは午前に仕事をしていた事も有り、気づけばフィルメリアの膝で眠りこけていた。周囲には喧騒も残っているが、気にせずにまどろんでいる。
「静かにするよう、声をかけてきましょうか?」
 そう尋ねたのは央崎 枢(ka5153)だった。剣の手入れをしながら、彼も昼の休憩をしている最中だった。フィルメリアは微笑んで首を横に振った。
 普段の彼女を知る者は、その笑みの柔らかさに驚いただろう。戦いを離れれば彼女も1人の女性に戻る。たったそれだけの事だが、怜悧な普段の言動と妹の髪を撫でる彼女はそう簡単には一致しない。
「良いわよ。距離はとってくれてるみたいだし」
「そうですか」
 央崎は納得して剣の手入れをしつつ、ダンテと春日の訓練風景を眺めていた。ダンテの剣にはエリオットのような上品さは欠片も無く、粗野粗暴なところが多い。人格もその通りだが、央崎にはそれでもダンテが騎士の手本のように見えた。人々を守るのも騎士の姿だが、純粋な暴力装置としての機能も騎士の一部。それゆえにダンテは人を統率しうるのかもしれない。そんなことを央崎はつらつらと考えていた。
 時刻は緩やかに進む。昼の喧騒は賑やかでも落ち着きがあった。広場の中央ではリンカ・エルネージュ(ka1840)が昼休みで集まった人々に手品を披露している。時折拍手と歓声が聞こえる。ささやかな催し物だが、焼けた街では数少ない娯楽だ。遠巻きに眺めるだけでも、広場には平和の気配があった。
 アルマは興味津々と行った体で色んなものにせわしなく視線を向けるが、ダンテと春日の模擬戦を眺めながら珍しく難しい顔になった。
「それにしてもあの人、誰でしたっけ?」
「へ?」
「……知らないんですか?」
 腕を組んでいたミリアと近くに居た央崎は愕然として聞き返した。ハンターと共闘する機会も多い有名人を知らないとは思わなかった。
「えと、ジェフリーさんの上司ってことぐらいしか」
「そっちは知ってるのか」
 ジェフリーなら央崎も覚えがある。苦笑しつつも来歴を説明していると、街路の側から誰かが走ってくる気配があった。
「ダンテ・バルカザァァアアアアル!!!」
 大声で呼ばわりながらやってきたのはウィンス・デイランダール(ka0039)だった。今日は槍でなくモップを担いでいる。
 何事かと怪訝な顔をしてるダンテに、ウィンスはモップを槍の要領で突きこんだ。
「おお!! 何しやがる!?」
「お前強いんだろ!? だったら稽古の相手になれッ! 俺の強さの踏み台になれッ!!」
「はぁっ!? ふざけんな!! 誰が踏み台になるか!!」
 気の短い同士、あっと言う間に打ち合いが始まった。鞘付きの大剣対モップという締まらない絵だが、振るわれる技量は本物だ。ウィンスの動きは熱を帯び、徐々にモップは加速する。
「ぬぁぁぁぁぁにが『センスは悪くない。だがまだまだだ』……だッ、あのクソ皇帝! 上等だ、ああ上等だよッ! てめえなんざすぐにでも超えてやるあァアア!!」
「待てこら、そいつは俺に関係ねえだろ!! 皇帝に言え!!」
「皇帝がいねえからお前に言ってんだよ!!」
「わけわかんねえこと言うんじゃねえ!!」
 もはや子供の喧嘩である。ギャラリーは呆然と成り行きを見守っていたが、今度こそ央崎は手入れをやめて腰を浮かせた。
「止めようか?」
「いや、それよりは……」
 ゼクスは央崎に2人とは別の方角を指差す。ダンテとウィンスは騒がしいがそれだけだ。それを見つめる目の中には不穏の気配がある。
「折角の休暇だってのに」
 ゼクスは同じ腰を浮かし、吸い始めたばかりの煙草を握りつぶす。央崎とゼクスが周囲の気配を探っていると、不意にダンテとウィンスの動きが止まった。
「おい、気が散ってるだろお前」
「わかってんなら止めろ」
 文句を言いつつダンテは足下の石を拾い上げ、街路の木の一つに向けて投げつける。何事かと周囲が見守る中、木の上からノーマン・コモンズ(ka0251)が飛び降りた。
「や、ばれてましたか」
「何のつもりだ?」
 ダンテの声が低くなる。ウィンスに怒鳴り返していた時とは気配がまるで違った。ノーマンは気にした風もなく、へらりと笑顔を浮かべるだけだ。
「僕もシスティーナ様に忠義を誓う王国民ですからねえ、規格外と謳われる副団長様に興味があるだけですよー?
 姑息な手段を取れば僕にでも殺せる程度なのかそれとも無理なのか……悪い悪い興味ですよー」
 ダンテに睨まれて流石にノーマンは後ずさった。
「すみません。もうお邪魔しませんのでどうぞ続けてください」
 ノーマンは心無い謝罪をするが水を差された後に熱気は残っていない。ウィンスは聞こえよがしに舌打ちをしている。
「邪魔が入った。帰る」
 忌々しげに折れたモップを放り捨てると、ウィンスはさっさと背中を向けた。
 ダンテもそれ以上追うことはない。それでこの騒ぎはお開きとなった。目の覚めかけていたシェルミアはもぞもぞと姿勢を直すと、再びまどろみの中に戻っていった。



 街の喧騒が一時のピークを越えた昼過ぎ。王国騎士団が仮の詰め所として使う煉瓦の建物にカナタ・ハテナ(ka2130)は来訪した。
 冬だというのに変わらずビキニ水着にジャケットを羽織っただけという出で立ちだ。今は覚醒しており、虎猫耳と尻尾が覗いている。
 カナタは騎士達に酒を振舞いつつ、自身は持参の牛乳で乾杯の音頭を取った。
「あけおメリクリ~」
「あ……め……?」
「なんじゃジェフリーどん、付き合いが悪いのう」
「…………すまん」
 律儀に謝るジェフリー・ブラックバーン(kz0092)。周囲の騎士はどちらかといえばジェフリーに同情する。今の略語を「あけましておめでとう」「メリークリスマス」と分解して理解できるほど、彼はハンター達の文化になじんではいなかった。
 ちなみにダンテは考える事もせず「あぁ? なんだって?」と返したので、この反応は良いほうだろう。
「ダンテ隊長には?」
「会ってきたぞ。忙しそうじゃったのう」
 警邏の最中に訓練やら模擬戦やら。 大事なことは伝えたし、それ以上引きとめることは出来なかった。
「時にジェフリーどん」
 底抜けに明るい笑顔を収め、声のトーンを落とすカナタ。真面目な話なのだと理解したジェフリーは居住まいを正した。
「仕事を増やす様で悪いが提案事があっての。今回の件を見るに国のトップが敵の手に落ちるとダメージ大じゃ。
 それを防ぐ為にシスティーナ王女親衛隊兼ファンクラブを作って欲しいのじゃ」
「親衛隊か……」
「ファンクラブじゃ。近衛隊とは別じゃぞ。何せ、常に王女の側に侍ることはできんからな。
 人員は王国軍内とハンターから募集すれば腕利きの忠義者が集まる筈じゃ」
 一通り説明を終えてカナタが口を噤むと、ジェフリーは腕を組み考え込む。返答はすぐには戻らない。カナタは恐る恐る再度口を開いた。
「……難しいかの?」
「いや、不可能ではないし、案も無いことはない。ハンターを交えた運用はまだ試行錯誤している最中でな。
 例えばソルラ・クート(kz0096)のアルテミス隊はその1例だ」
 ジェフリーの答えはカナタの思う以上に前向きだった。ジェフリーは振舞われた酒を一息に飲み干して口を潤した。
「私も常々、君やヘザー・スクロヴェーニ(kz0061)のように王国へ尽くしてくれる者には、相応しいの地位や名誉で答えたいとは思っていた」
「それなら……」
「しかしただ作れば良いというものではない。同じ資金で騎士を増員すれば足りる、となれば話は通らん。
 それに……例え強力でも安定して運用できないなら難しい」
 指揮官の選任や普段の権限など、決めなければいけないことも多い。一通り悪い材料ばかり説明したジェフリーだったが、それでも最後は笑顔を作った。
「話は俺が責任を持って団長に伝える。どこで採用するかはわからんが、検討はしてもらえるだろう。俺が出来るのはそこまでだ。期待しないで待っていてくれ」
 カナタもつられて笑みを作る。
 声が届いたことだけで、ひとまずは満足と思えた。



 訓練に付き合っていたダンテだったが、美人に連れられてどこかへ去った。春日や央崎からはそう見えたと後で聞いた。
 実態はデートなどとは程遠い殺伐とした理由だった。ダンテを先導するのはリューリ・ハルマ(ka0502)。右腕をクリスティン・ガフ(ka1090)、左腕をアルト・ヴァレンティーニ(ka3109)が取っている。
 公園の跡地のような場所に着いたところで、ダンテは心底うんざりした感情をぶちまけた。
「何がデートだ、ただの脅迫じゃねえか」
 ダンテがだだっこのように腕を振るので思わずアルトとクリスティンは手を放した。逃げる気が無いことは理解しているため、2人とも抵抗はしなかった。
「両手に花で不満でした?」
「言い分が殺伐としてなきゃ鼻の下伸ばしてたよ」
 アルトの言い分に不貞腐れてダンテはそっぽをむく。子供みたいな物言いに3人は笑みをこぼした。彼女達の要求は1:1の模擬戦だった。
 来るべき大きな戦いに備え、自分の力を知るために。その試金石としてダンテを使おうという腹なのだ。
 ダンテは面倒見が悪い人間ではないが、休日と仕事はきっちり分ける。断りたいところだったがアルトはあろうことか「騎士団にチクる」と脅迫してきたのであった。
 戻れば判子を押してサインを書く仕事が待っているダンテは、この要求を飲むしかなかった。
「で、どっちから始める?」
 渋々剣を構えるダンテに、クリスティンとアルトは顔を見合わせる。話し合った結果、先にクリスティン、後にアルトが戦うことに決まった。
「クリスティンさん、がんばって! 勝った方にはギルドでご馳走しちゃうよ」
 リューリの声援に応えてクリスティンは斬魔刀を抜き放つ。彼女の使う斬魔剛剣術の構えが一般的な剣士と大きく違うのは、その鞘にワイヤーを巻き付けていることだった。 
 仕掛けたのはクリスティン。鋭い突きがダンテを襲う。構えの段階で攻撃を読んでいたダンテは難なく回避。したかに思えた。
「おお?」
 制動から次の動きまでタイムラグがあるだろうと踏んでいたが、クリスティンの太刀にはその間隙が存在しなかった。回避はせずにダンテは太刀を受け流す。ダンテの顔に獰猛な笑みが浮かんだ。
「はっ。良い突き込みだ。赤の隊でもここまでやるのはそう何人もいねえよ」
 執拗に繰り返される突きをダンテは捌き、真っ向から切り結ぶ。
「だがな!!」
 ダンテが突如として切り込んだ。必殺の突きを刹那の見切りで掻い潜り、大剣はクリスティンの胴体を打ち据えた。ダンテを大剣を地面に刺し、クリスティンが立ち上がるのを待った。
「一つの技に頼れば目も慣れる。手を読まれ、動きを封じられる。一つの技に頼っていいのは、それで勝負が決まる時か、あるいは仲間が助けてくれる時だけだ。覚えておきな」
 そう言えるのは戦士としての格の違いとも言える。だが歪虚の王と戦うのであれば弱い相手を考慮する必要は無いだろう。クリスティンは言葉を胸に刻み、剣を鞘に収めた。
 続くアルトとの戦いは激戦となった。彼女の言う「暴食王さえ賞賛した剣技」とは伊達やはったりでなく。
 速度を増す剣がダンテを四方から襲い掛かった。対するダンテはその剣を的確にかわし、あるいは受け止めつつ大剣を振り回す。
 アルトの剣は速くて重い。受け続けるのは至難だ。弱点があるとすれば、速度の為に精度が犠牲になっていることか。ダンテの剣はそれよりもなお重く、軽装のアルトが食らえば一撃で勝負が決まりかねない。アルトが手数で押し切るか、ダンテが一撃を当てるか。
 打ち合うこと数十合。終わりは意外なところから訪れた。
 アルトが振り下ろした剣をダンテが受ける。受けたダンテは勢いを押し返しつつ大剣で薙ぎ払った。後方に跳び勢いを受け流したアルトだが、手の中に違和感が残った。訓練用の刀にヒビが入っている。持ち替えて模擬戦を続行しようとしたアルトだが、ダンテはそれを手で制した。
「止めろ止めろ。エリオットから本気になるなって言われてんだよ」
「そんな……」
 アルトは暖まった身体をもてあましながらも、ダンテも立場上それ以上は曲げれないのだと悟る。
 渋々引き下がるアルトだが、ならばとばかりにダンテに詰め寄った。
「ダンテさん。ボクをもっと戦場に連れて行ってください。ボクはまだ、強くなりますよ」
「そんなもん、俺に言わなくても幾らでもあるだろうよ」
 ダンテはカカカと楽しげに笑う。
「それよりは力の使い所を覚えろ。俺みたいな腕っ節の強いだけの兵隊で終わるな」
「力の使い所ですか?」
「そうだ。力だけで勝てるんなら、歪虚に負けたりなんぞしないからな」
 それは強さへの自信と共に、限界を知る者の言葉だった。アルトにはそれが「自分を越えろ」という意味にも聞こえた。
「ところでアルトちゃん!」
「な、何?」
 アルトは急に身を乗り出してきたリューリに思わず後ずさった。
「今のってどっちの勝ちだったの?」
「それは……」
 どう説明したものかアルトは悩み、ひとまず何が起こったのかを順で説明することにした。



 夕暮れ時、再びダンテは広場に戻ってきた。空気が寒くなるこの時間は、昼と違って人の影はほとんどなく、誰もが足早に家路を急いでいた。その2人に気づいたのもその人気の少なさゆえだった。広場の中央にある木の下にシェリル・マイヤーズ(ka0509)とヴァルナ=エリゴス(ka2651)の姿がある。
 ヴァルナはダンテに気づくと笑顔で会釈した。シェリルはうずくまったまま、目線を向けるのみだ。
「こんばんは。ダンテ様は見回りですか?」
「まあー、そんなもんだ」
 ダンテは曖昧に言葉を濁す。ヴァルナは言葉を濁した理由をなんとなく推察はしたが、笑顔のまま言葉通りに受け取った。
 ダンテはそのまま2人に並び、2人と視線の向きを合わせる。暗がりの中にぽつぽつと、家の明かりが灯り始めていた。
 工事が続く場所も、眠れない医療施設も同じように灯りをつけていく。
「街を見ていたんです」
 ヴァルナはぽつりと呟いた。その表情には押さえ込んだような憂いがある。
「黒大公の襲撃の事、思い出してしまいまして」
「そういやあの時もあんな感じだったな」
 あの時も市内の無辜の市民に大きな被害が出た。誰もが最善を尽くした。それでもなお、救えない命がそこかしこに溢れていた。ヴァルナは俯き、弱々しく吐息を漏らす。
「また、守れなかったのかなって……私は」
 それは誰もが抱いた無力感であった。ダンテにしても同じ話で、あえて慰めの言葉はない。
「でも……」
 声を発したのは黙っていたシェリルだ。見上げるように顔を上げるが、視線が合うとすぐにまた視線を落とす。
「皆きっと信じてる。希望って光。歪虚も人の闇なら……歪虚を払うのも人の輝き……」
 励ますような内容だが、言葉は内向きだ。迷いや弱気は彼女も同じように抱えている。
「陛下を助けなきゃ。私が陛下を……」
 言い聞かせるように何度も言葉を繰り返す。ダンテは軽くシェリルの肩を叩いた。
「そう言ったのはお前さんだけじゃない。央崎にも言われた。ずっと前には我らが王女様にもな」
 ダンテは街を歩きながら何度と無くその話を聞いた。誰もが苦難に身を投じ、より良い結末を掴もうと足掻いている。
 理由は違えども目的は同じ。それはダンテにとっても心強く感じられるものだった。だからこそ野放図に自分の道を進むこともできる。
「御託は良いんだ。考える必要もねえ。やりたいようにやりな」
「やりたいように……」
「そうだ。ありったけの気持ちでぶつかりゃ良い。それで大体はなんとかなる。そんで、失敗しても後悔しなくて済む」
 最後の言葉にはシェリルはむっと睨み返すが、ダンテは笑って受け流した。ダンテは馬に跨ると挨拶もそこそこにその場を後にする。
 思うところはお互いにあった。それはダンテにとっても収穫になった。
「応援してくださったのですよ、あれで」
 ヴァルナの言葉にシェリルは小さく頷いた。夜は深まり街の灯りは増えていく。2人は決意を胸に、守るべき光をずっと眺めていた。


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参加者一覧

  • 魂の反逆
    ウィンス・デイランダール(ka0039
    人間(紅)|18才|男性|闘狩人
  • まめしの伝道者
    ノーマン・コモンズ(ka0251
    人間(紅)|24才|男性|疾影士
  • 和なる剣舞
    オウカ・レンヴォルト(ka0301
    人間(蒼)|26才|男性|機導師
  • 元気な墓守猫
    リューリ・ハルマ(ka0502
    エルフ|20才|女性|霊闘士
  • 約束を重ねて
    シェリル・マイヤーズ(ka0509
    人間(蒼)|14才|女性|疾影士
  • 天に届く刃
    クリスティン・ガフ(ka1090
    人間(紅)|19才|女性|闘狩人
  • 英雄譚を終えし者
    ミリア・ラスティソード(ka1287
    人間(紅)|20才|女性|闘狩人
  • ノブレス・オブリージュ
    ジャック・J・グリーヴ(ka1305
    人間(紅)|24才|男性|闘狩人
  • 未来を示す羅針儀
    ジャック・エルギン(ka1522
    人間(紅)|20才|男性|闘狩人
  • 破れず破り
    春日 啓一(ka1621
    人間(蒼)|18才|男性|闘狩人
  • 青炎と銀氷の魔術師
    リンカ・エルネージュ(ka1840
    人間(紅)|17才|女性|魔術師
  • クラシカルライダー
    ルトガー・レイヴンルフト(ka1847
    人間(紅)|50才|男性|機導師
  • 俯瞰視の狩人
    ヴァージル・チェンバレン(ka1989
    人間(紅)|45才|男性|闘狩人
  • 猫の守り神
    カナタ・ハテナ(ka2130
    人間(蒼)|12才|女性|聖導士
  • 誓槍の騎士
    ヴァルナ=エリゴス(ka2651
    人間(紅)|18才|女性|闘狩人
  • 茨の王
    アルト・ヴァレンティーニ(ka3109
    人間(紅)|21才|女性|疾影士
  • 世界より大事なモノ
    フィルメリア・クリスティア(ka3380
    人間(蒼)|25才|女性|機導師
  • 双棍の士
    葉桐 舞矢(ka4741
    人間(紅)|20才|女性|闘狩人
  • フリーデリーケの旦那様
    アルマ・A・エインズワース(ka4901
    エルフ|26才|男性|機導師
  • 祓魔執行
    央崎 枢(ka5153
    人間(蒼)|20才|男性|疾影士
  • 【ⅩⅢ】死を想え
    ゼクス・シュトゥルムフート(ka5529
    人間(蒼)|25才|男性|機導師

  • 鞍馬 真(ka5819
    人間(蒼)|22才|男性|闘狩人
  • 疾風の癒し手
    十色 乃梛(ka5902
    人間(蒼)|14才|女性|聖導士
  • 戦導師
    ローエン・アイザック(ka5946
    人間(蒼)|30才|男性|聖導士
  • 符術剣士
    シェルミア・クリスティア(ka5955
    人間(蒼)|18才|女性|符術師

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ミリア・クロスフィールド(kz0012
人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人
最終発言
2016/01/09 23:40:05