ゲスト
(ka0000)
【闇光】漢と鼠と大舞台!
マスター:近藤豊

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 易しい
- オプション
-
- 参加費
1,000
- 参加制限
- -
- 参加人数
- 4~6人
- サポート
- 0~0人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- 締切
- 2016/01/15 12:00
- 完成日
- 2016/01/16 12:37
みんなの思い出
思い出設定されたOMC商品がありません。
オープニング
歪虚王や災厄の十三魔が帝国領フレーベルニンゲン平原へ迫る中、皇帝ヴィルヘルミナ・ウランゲル(kz0021)を取り戻す為にスメラギ(kz0158)が動き出す。
システィーナ・グラハム(kz0020)を中心に歌舞浄化陣を準備。マテリアルリンクを利用して歪虚だけを浄化術で吹き飛ばし、ヴィルヘルミナを取り戻す。多くの者の心を一つにする為には、それこそ大がかりな舞台になる。
準備だけでも大変なのだが――ここに来てある『馬鹿』がこの事態を察知してしまう。
「おい、給仕」
「給仕じゃありません。キュジィです。
で、ヨアキム様。何かありましたか? また奥歯に肉の切れ端でも挟まりましたか?」
ドワーフ王ヨアキム(kz0011)と万能執事キュジィの(kz0078)の会話である。
キュジィはノアーラ・クンタウの補修支援や歌舞浄化陣の舞台用物資搬送で大忙し。本当はヨアキムの仕事なのだが、どうせ任せてもできやしないのでキュジィが代行している状況だ。
そんな大忙しのキュジィに気遣う素振りもないヨアキムは、ツバをいっぱいまき散らしながら叫ぶ。
「ばっか、違うよ。ばっか。
おめぇ、聞いてないのかよ。すげぇ祭りがあるらしいじゃねぇか」
「祭り? まだ歪虚が帝国へ侵攻している状況は変わらないはずですが……」
「なんっつったっけ? ほら、あれだよ。カブ……カブ……蕪がどうとかって……」
「もしかして、歌舞浄化陣ですか?」
呆れながら呟くキュジィ。
名称を覚えられないヨアキムは、いつもイメージだけで話し掛けてくる。毎度の事なので、ヨアキムは慣れてしまった。
「おお! それそれ!
何でも、システィーナ王女が舞台に立つらしいじゃねぇか」
「そうです。皇帝陛下を取り戻す為に協力していただいています」
「良いねぇ! 漢だねぇ!
漢だったら……ワシもやるしかねぇだろ!」
「やるって……何をですか?」
この時点でキュジィは一抹の不安を抱いていた。
キュジィの脳内で警戒警報が発令しまくりだったが、敢えてそれを封じ込める。いくらヨアキムでもそんな馬鹿な事をしでかすはずがない。
だが――その期待は脆くも崩れ去る。
「決まってるだろ。ワシもやるんだよ……アイドルを」
「えーーー!」
●
「おおー。準備万端じゃねぇか!」
「そ、そうですね……」
ヨアキムは自分が上がる舞台を前に満足そうだ。
ヨアキム自身は歌舞浄化陣用の舞台だとすっかり思い込んでいるが、実際はキュジィが手を回して舞台近くの広場に突貫で作った偽の舞台だ。観客を入れなければ騙しきれない為、観客は付近の住民やドワーフ達を集めるしかなかった。この為、多くの観客は『歌舞浄化陣のリハーサル』だと思い込んでいる。
舞台を失敗すれば、本番への期待度が大きく下がってしまうかもしれない。
額に脂汗を浮かべるキュジィ。
しかし、問題はこれだけではなかった。
「おお! 我輩の威光を一目見ようと集まった民がこんなにも! 素晴らしいであります!」
舞台袖から熱い視線を送るのは自称『幻獣王』チューダ(kz0173)。
いつの間に知り合いになったのかは不明だが、ヨアキムはアイドルの同志としてチューダに声をかけていた。煽てられて調子に乗ったチューダは、わざわざ幻獣の森から姿を見せたという訳だ。
幻獣ってぽんぽん人前に姿出したりしないはずなのだが……。
「我輩は王なのです。王である以上、民に姿を見せて威光を示さないといけないのです」
「そうだ。俺達はアイドルだ。『King Kids』だ」
「ん? なんですか? 『King Kids』って」
「何って。俺達のユニット名だよ」
当然だろ、という顔でヨアキムとチューダから見られるキュジィ。
どっかのハンターが余計な入れ知恵をしたらしく、二人でユニット名を決めてきてしまった。恐ろしい事に、本人達は自作の曲も携えてこの舞台に臨もうとしているようだ。
(まずいまずいまずい。
このまま二人が舞台で暴れれば、多くの人を失望させてしまいます。何とか観客の皆様を楽しませないと……!)
システィーナ・グラハム(kz0020)を中心に歌舞浄化陣を準備。マテリアルリンクを利用して歪虚だけを浄化術で吹き飛ばし、ヴィルヘルミナを取り戻す。多くの者の心を一つにする為には、それこそ大がかりな舞台になる。
準備だけでも大変なのだが――ここに来てある『馬鹿』がこの事態を察知してしまう。
「おい、給仕」
「給仕じゃありません。キュジィです。
で、ヨアキム様。何かありましたか? また奥歯に肉の切れ端でも挟まりましたか?」
ドワーフ王ヨアキム(kz0011)と万能執事キュジィの(kz0078)の会話である。
キュジィはノアーラ・クンタウの補修支援や歌舞浄化陣の舞台用物資搬送で大忙し。本当はヨアキムの仕事なのだが、どうせ任せてもできやしないのでキュジィが代行している状況だ。
そんな大忙しのキュジィに気遣う素振りもないヨアキムは、ツバをいっぱいまき散らしながら叫ぶ。
「ばっか、違うよ。ばっか。
おめぇ、聞いてないのかよ。すげぇ祭りがあるらしいじゃねぇか」
「祭り? まだ歪虚が帝国へ侵攻している状況は変わらないはずですが……」
「なんっつったっけ? ほら、あれだよ。カブ……カブ……蕪がどうとかって……」
「もしかして、歌舞浄化陣ですか?」
呆れながら呟くキュジィ。
名称を覚えられないヨアキムは、いつもイメージだけで話し掛けてくる。毎度の事なので、ヨアキムは慣れてしまった。
「おお! それそれ!
何でも、システィーナ王女が舞台に立つらしいじゃねぇか」
「そうです。皇帝陛下を取り戻す為に協力していただいています」
「良いねぇ! 漢だねぇ!
漢だったら……ワシもやるしかねぇだろ!」
「やるって……何をですか?」
この時点でキュジィは一抹の不安を抱いていた。
キュジィの脳内で警戒警報が発令しまくりだったが、敢えてそれを封じ込める。いくらヨアキムでもそんな馬鹿な事をしでかすはずがない。
だが――その期待は脆くも崩れ去る。
「決まってるだろ。ワシもやるんだよ……アイドルを」
「えーーー!」
●
「おおー。準備万端じゃねぇか!」
「そ、そうですね……」
ヨアキムは自分が上がる舞台を前に満足そうだ。
ヨアキム自身は歌舞浄化陣用の舞台だとすっかり思い込んでいるが、実際はキュジィが手を回して舞台近くの広場に突貫で作った偽の舞台だ。観客を入れなければ騙しきれない為、観客は付近の住民やドワーフ達を集めるしかなかった。この為、多くの観客は『歌舞浄化陣のリハーサル』だと思い込んでいる。
舞台を失敗すれば、本番への期待度が大きく下がってしまうかもしれない。
額に脂汗を浮かべるキュジィ。
しかし、問題はこれだけではなかった。
「おお! 我輩の威光を一目見ようと集まった民がこんなにも! 素晴らしいであります!」
舞台袖から熱い視線を送るのは自称『幻獣王』チューダ(kz0173)。
いつの間に知り合いになったのかは不明だが、ヨアキムはアイドルの同志としてチューダに声をかけていた。煽てられて調子に乗ったチューダは、わざわざ幻獣の森から姿を見せたという訳だ。
幻獣ってぽんぽん人前に姿出したりしないはずなのだが……。
「我輩は王なのです。王である以上、民に姿を見せて威光を示さないといけないのです」
「そうだ。俺達はアイドルだ。『King Kids』だ」
「ん? なんですか? 『King Kids』って」
「何って。俺達のユニット名だよ」
当然だろ、という顔でヨアキムとチューダから見られるキュジィ。
どっかのハンターが余計な入れ知恵をしたらしく、二人でユニット名を決めてきてしまった。恐ろしい事に、本人達は自作の曲も携えてこの舞台に臨もうとしているようだ。
(まずいまずいまずい。
このまま二人が舞台で暴れれば、多くの人を失望させてしまいます。何とか観客の皆様を楽しませないと……!)
リプレイ本文
――舞台前日。
「えっと……これが必要なのですか……」
黒の夢(ka0187)から手渡されたメモを目にしたキュジィ(kz0078)は、呆気に取られた。
ヨアキム(kz0011)とチューダ(kz0173)という馬鹿の筆頭格が登場する舞台だ。普通に終わることはないと覚悟していたキュジィだったが、黒の夢から指定された要求は予想を遥かに越えていた。
「うむ。『バーベキューセット』があれば、この舞台の成功は間違いなしであるー」
馬鹿コンビの舞台成功に必要な物がバーベキューセット?
やや心配もあるが、既にハンター達にすべてを任せている。ここはハンター達を信じる他ない。
「分かりました」
「頼んだのなー。そのバーベキューが舞台成功の鍵なのなー」
自信満々に胸を張る黒の夢。
キュジィは一抹の不安を抱きつつ、依頼された備品の手配に着手した。
●
そして、舞台当日。
「列に並んでください~。席は前からお詰めください~」
アシェ-ル(ka2983)は、集まった観客の誘導に忙殺されていた。
敬愛するスメラギが成そうとしている歌舞浄化陣。帝国皇帝が救われるかどうかの瀬戸際でありながら、この舞台でスメラギの足を引っ張る訳にはいかないのだ。
「スメラギ様の為に……何としてでも、この事態を解決しないと!」
拳に力を込めるアシェール。
そこへマリィア・バルデス(ka5848)が姿を見せる。
「ご一緒にポテトも如何ですか? サービスさせていただきますよ。最期まで大人しくみていただけたら……ふふ」
意味深な一言を残すマリィア。
見れば、羽織ったジャケットの下はビキニアーマー。マリィアを前にしたおっさんは、金を握り締めながらビキニアーマーの間から見える柔肌に釘付けだ。
その光景に驚愕したアシェールは、マリィアとおっさんの間に割って入る。
「な、何をなさっておられるのですか?」
「何って……ポテトの販売」
「それはそうなんでしょうけども……」
客であるおっさんの前で大声を上げる訳にもいかず、アシェールは困惑する。
今日の舞台はお馬鹿ユニットのお披露目ではあるが、あくまでも良い子向けイベント。おっさんが体の一部がホットになるようなイベントではないのだ。
「えーと……そう、その姿では寒いのではありませんか?」
「そういえば寒いわね。風邪引いたらチューダを抱いて寝ようかしら……」
そう言いつつ、マリィアはジャケットの前を閉める。
おっさんはがっかりした顔を浮かべるが、スメラギの支援にもなる舞台なのだから理性的に進めなければならない。
「さ、お客様はお待ちです。開演まで時間はありませんよ」
アシェールはマリィアの手を引いて走り出した。
●
一方、舞台裏では今も準備が進められている。
ここで高瀬 未悠(ka3199)の発した魔法の言葉が馬鹿二匹のやる気を一気に引き出した。
「ステージが成功したら、肉食べ放題と膝枕で桃を食べ放題のご褒美が待ってるわよ」
「うおお! 肉だ、肉肉~!」
「桃食べ放題なのです! 我輩、桃を食べさせて貰いつつ、おねむするのです!」
肉と桃であっさり懐柔される馬鹿二匹。
これで舞台上で馬鹿が暴走する可能性は極少したと見て良いだろう。
「今日の舞台は二部構成。第一部は寸劇、第二部はショーだ」
キュジィから用意されたバーベキューセットの準備を終えたザレム・アズール(ka0878)は、ハンカチで手を拭いながら現れた。
寸劇とショー。
バーベキューが登場する場所は一体何処なのだろうか。
疑問と不安を感じたキュジィがザレムへ質問する。
「あの~、一体何処でバーベキューが登場するのでしょうか?」
「あ? 台本読んでないのか? ちゃんと書いてるだろう」
そう言ったザレムはキュジィに一枚のメモを手渡した。
そこには――。
『女性を助けるため、悪者に戦いを挑む。決着はフードバトル』
「え? これだけ?」
「そうだ。セリフも自由、ありのままが二人の魅力だ」
胸を張るザレム。
確かにあの二人は言われた事には従うだろうが、劇のセリフを記憶できるとは思えない。それなら自由に喋らせ、それに共演者が合わした方が良いだろう。
「何故、フードバトルなんですか?」
「その方が派手にブチ上がるだろう」
「は?」
呆気に取られるキュジィ。
まさかの回答に衝撃を受けたようだ。
●
「実力とは『ツキ』です」
本番直前、クリスティン・ガフ(ka1090)はヨアキムとキュジィに演技指導としながら助言を施す。
クリスティン自身、この二人がここで終了する事が勿体ないと考えていた。
できればスタッフも動員してもっと大きな舞台で公演を行いたい。
その為にはこの舞台は絶対に成功させなければならない。
そこでクリスティンは二人をメンタルヴィゴラス状態にして自信を持たせようとしていた。
果たして、馬鹿二人にクリスティンの試みは成功するのだろうか……。
「そう、あなた達はツイている。ツイているからこそ、この舞台に立てる。
実際、あなた達を助ける為に私達ハンターがきた。
ツイていなければできない芸当です」
ガフは徹底的に馬鹿二人を持ち上げる。
最高のメンタルで、最高のコンディションで二人を舞台に上げる。
その為には二人の脳へ成功のイメージを叩き込み、どんな状況であっても必ず成功するという確固たる自信と勇気を持たせようというのだ。
「仮にウケ無くても何の問題もない。何故なら、どん底を経験していない成功者は一人もいない。つまり、それを経験できるなら、むしろ成功者になるのだからツイてる。
成功した自分達から見ろ。なら間違いなく、成功する!」
ビシっ! と二人に言葉を叩き込むクリスティン。
みっちりと成功イメージを抱かせる言葉を唱え続けて数分。これで二人の準備は万端……と思いきや、馬鹿二人は予想外の動きを見せる。
「……ふわっ。我輩、なんだか眠くなってきたのです……。
黒の夢、我輩一休みしたいので膝枕をして欲しいのです」
「わぁい! チューダちゃーん、はぐー」
「わわわ! ハグじゃないのです、膝枕なのです!」
黒の夢にハグをされて大騒ぎのチューダ。
ハグのはずがヘッドロック状態となってしまい、チューダは手足をバタバタさせて藻掻いている。
「チューダ君……。
ヨアキム君はちゃんと聞いていたよな?」
「ん? ああ、ばっちりだ。
要するにあれだろ? 根性で何とかできるって事だろ! ぶわっはっは!」
高笑いするヨアキム。
クリスティンはここで気付いた。狙いとしては間違っていないが、言葉を馬鹿二匹が理解できなければ意味がないのだ。
「くっ……二人に想いが届かないのか」
悔やむクリスティン。
ここでヨアキムはクリスティンの肩に手を置いた。
「なーに、心配するな。ハンターのみんなもいる。うまくやれる。
なんたって……」
顔を上げるクリスティン。
そこには自信に満ちたヨアキムの顔があった。
「俺達は『ツイている』んだろ?」
●
第一部、寸劇。
司会役のザレムは、高らかに舞台の開始を宣言する。
「さあ、一人の女性が囚われてしまった! ここままではマズい!」
「助けてーなのなー」
「ふふ、逃げられるよう縛ってやろう」
「あれーなのなー」
悪の帝王役である高瀬。
予定通り黒の夢をささっと縛り上げる。
「これでお前を……ん?」
ここで高瀬は観客の反応が微妙な事に気付く。
アシェールが気を遣って子供達を前方の座席へ配置したのだが、思ったよりも反応が良くない。
(子供達がちょっと引いているのかもしれない)
舞台裏でそっとクリスティンが呟く。
その声を聞いた高瀬は小さく頷いた。
「ちょっと待ってて」
そう言い残して一度舞台袖へ姿を消した高瀬。
次に現れた時は、全身が『うさぎ』へと変貌していた。
このような場合があろうかと、『まるごとうさぎ』を準備していたのだ。
「これが私の真なる姿よ。最後はお前達を喰らってやるわ、うさー」
「我輩、本当は裏方でハムケツ拝んでたかったのな……はむけちゅ……」
人質役として項垂れる黒の夢。
そこへ――。
「待つであります!」
「ちょっと待った!」
雪崩れ込んでくるKing Kids。
ローラースケートはザレムが教え込もうとしたのだが、どうしても滑れない為に車輪を固定する事になった。最早丸見えシークレットブーツなのだが、気にしてはいけない。
「来たな、King Kids!」
高瀬が合図をすると舞台に運び込まれてくるのは、バーベキューと干し肉とナッツ、そして大量のスイーツであった。
「説明するのなー。きんぐきっずはお肉とナッツを食べたら強くなる! はい、おしまい!」
「黒の夢が説明するのか! そこ、司会の役目だから」
出てきた料理について解説を人質役の黒の夢が行い、慌ててザレムがツッコミを入れる。
その間に高瀬とKing Kidsは席に着き、猛烈な勢いで食し始めた。
ザレムのバーベキューと黒の夢が持ち込んだナッツと干し肉はどんどん消費されていく。一方、高瀬は――。
「甘さの中に程よい苦味がある。良いマジパンだ」
「お褒めの言葉、ありがとうございます」
キュジィの傍らで、次々とマジパンを頬張る高瀬。
スイーツはキュジィが担当したのだが、腕は確かなようだ。
しかし、親父とネズミとウサギが舞台でフードファイトを繰り広げる様はシュールだ。観客も何故か舞台に釘付けとなっている。
「お肉食べたい……お口開けるからフーフーして食べさせてほしいのなー」
「いや、黒の夢は人質だから。食べたら舞台はカオスになるから」
黒の夢までフードファイトに参加しようとしてザレムに止められる状態。
混沌としてきた舞台上だったが、ここで状況は一変する。
「む!」
「ん?」
ピタリと動きが止まるKing Kinds。
高瀬はその様子に笑みを浮かべる。
「どうしたの、King Kids? 好物なのでしょう?
残さず食べないとダメじゃない?」
「お前ぇ、いつの間にワシの肉にピーマンを……」
「我輩のナッツに柿の種が混入しているであります! 卑怯な手を使うとは……」
「説明するのなー。ヨアキムとチューダはピーマンと柿の種が苦手! はい、おしまい!」
「だから、それは俺の役目だと……」
黒の夢がザレムの役目を奪って解説する。
実際、二人はこの二品が苦手である。子供達の前で好き嫌いしてはいけないという教訓を見せる為に仕込んだものだが、額に脂汗までかいている辺りがリアルである。
(予定通りだ。アシェール、マリィア……頼むぞ)
舞台袖からクリスティンが合図を送る。
それを受けて観客席にいたアシェールとマリィアが子供達に応援を促す。
「さぁ、King Kidsがピンチです。皆さんで応援しましょう」
「頑張れ、King Kinds! ドワーフ王と幻獣王、負けないで」
アシェールとマリィアが声を上げて応援を始める。
それに釣られるように子供達もKing Kindsを応援し始める。
「頑張れ!」
「負けるな!」
「力の限り食べてやれ!」
観客の声援で体を震わせる馬鹿二匹。
ゆっくりと苦手な食べ物に手を伸ばす。
「みんなが応援してくれるんだ。ピーマンがなんだ……ワシなら食える」
「我輩は幻獣王であります……民の為に立ち上がるのであります」
一気に頬張り、咀嚼し、飲む込む。
その間、数秒。ほとんど丸呑みかもしれないが、食べた事には変わりない。
「くっ……何でもバランス良く食べると強くなるなんて知らなかっ、た……」
テーブルに突っ伏す高瀬。
苦手な物を一つ食べただけなのだが、何となく大きな事を成し遂げたようなKing Kids
。
子供達からの歓声は、さらに一層大きくなっていった。
●
そして、第二部。
ここで大きな問題が発生する。
(さあ、ショーの始まりだ)
用意してもらったギターで伴奏するザレム。
King Kidsの二人はここで歌い出す予定なのだが、いつまで経っても歌い出さない。
ザレムはそっとヨアキムの背後から声をかける
(どうした? 歌わないのか?)
(……やべぇ……腹がいっぱいで歌えねぇ……)
(我輩、お腹いっぱいで眠たいであります……)
第一部の寸劇は大成功だった。
だが、馬鹿二匹は常に全力。出された物を必死になって食べ続けた。
ブレーキの壊れた馬鹿は、食べ過ぎで自滅してしまったようだ。
(マズい。手を打たなければ観客のテンションががた落ちだ)
舞台袖で心配するクリスティン。
だが、舞台上のザレムは臆する様子はない。
ザレムはクリスティンに向けて頷くと、マリィアに向けて視線を送る。
(マリィア)
(ザレム! 合わせるっ!)
ザレムはギターを弾きながら舞台の前方へ歩みを進める。
次の瞬間、マリィアが準備していた花火が上空に向けて放たれる。
弧を描く花火が舞台を彩る。軍人として爆薬関係を勉強していたマリィアが、万一を考えて花火を準備してくれていたのだ。
「さぁ、盛り上がるぞ!
皇帝も大地も取り戻すぞー! 俺達は負けないー!」
ザレムのマイクパフォーマンスで観客のテンションを引き上げて、一気に高める事ができた。
「くっ、盛り上がってきたな。ワシらもこんなところで負けてられねぇ!」
「民が求めている以上、我輩はやらねばならんのであります!」
観客のテンションに引っ張られて馬鹿二匹も再起動。
即興の歌ではあったが、ハンター達の協力でどうにかショーを乗り越える事ができそうだ。
●
「本日は、ありがとうございました」
ハンター達に頭を下げるキュジィ。
彼らがいなければ、今回の舞台は成功しなかっただろう。
「感謝は無用です。本番はこれからですから」
既に歌舞浄化陣の準備は進んでいる。
こちらを成功させなければ、人類の未来は暗い。
「そうね。成功させないといけないわね。見たでしょ、子供達の笑顔を」
高瀬は残りのマジパンに手を付けながら、キュジィに話し掛ける。
ショーの最後で子供達を舞台に上げて成功をアピールした。
最善を尽くさなければならない。
あの子供達の笑顔を守る為にも。
一方。
「うーん、もう食べられないのです……」
黒の夢の膝枕で眠るチューダ。
そして、黒の夢は――。
「うふふ。でっぷりおなかをもふもふ堪能タイムなのなー。
それでは……報酬をいただくのであるー」
チューダのお腹に手をかける黒の夢。
次の瞬間、目覚めたチューダの悲鳴が木霊した。
「えっと……これが必要なのですか……」
黒の夢(ka0187)から手渡されたメモを目にしたキュジィ(kz0078)は、呆気に取られた。
ヨアキム(kz0011)とチューダ(kz0173)という馬鹿の筆頭格が登場する舞台だ。普通に終わることはないと覚悟していたキュジィだったが、黒の夢から指定された要求は予想を遥かに越えていた。
「うむ。『バーベキューセット』があれば、この舞台の成功は間違いなしであるー」
馬鹿コンビの舞台成功に必要な物がバーベキューセット?
やや心配もあるが、既にハンター達にすべてを任せている。ここはハンター達を信じる他ない。
「分かりました」
「頼んだのなー。そのバーベキューが舞台成功の鍵なのなー」
自信満々に胸を張る黒の夢。
キュジィは一抹の不安を抱きつつ、依頼された備品の手配に着手した。
●
そして、舞台当日。
「列に並んでください~。席は前からお詰めください~」
アシェ-ル(ka2983)は、集まった観客の誘導に忙殺されていた。
敬愛するスメラギが成そうとしている歌舞浄化陣。帝国皇帝が救われるかどうかの瀬戸際でありながら、この舞台でスメラギの足を引っ張る訳にはいかないのだ。
「スメラギ様の為に……何としてでも、この事態を解決しないと!」
拳に力を込めるアシェール。
そこへマリィア・バルデス(ka5848)が姿を見せる。
「ご一緒にポテトも如何ですか? サービスさせていただきますよ。最期まで大人しくみていただけたら……ふふ」
意味深な一言を残すマリィア。
見れば、羽織ったジャケットの下はビキニアーマー。マリィアを前にしたおっさんは、金を握り締めながらビキニアーマーの間から見える柔肌に釘付けだ。
その光景に驚愕したアシェールは、マリィアとおっさんの間に割って入る。
「な、何をなさっておられるのですか?」
「何って……ポテトの販売」
「それはそうなんでしょうけども……」
客であるおっさんの前で大声を上げる訳にもいかず、アシェールは困惑する。
今日の舞台はお馬鹿ユニットのお披露目ではあるが、あくまでも良い子向けイベント。おっさんが体の一部がホットになるようなイベントではないのだ。
「えーと……そう、その姿では寒いのではありませんか?」
「そういえば寒いわね。風邪引いたらチューダを抱いて寝ようかしら……」
そう言いつつ、マリィアはジャケットの前を閉める。
おっさんはがっかりした顔を浮かべるが、スメラギの支援にもなる舞台なのだから理性的に進めなければならない。
「さ、お客様はお待ちです。開演まで時間はありませんよ」
アシェールはマリィアの手を引いて走り出した。
●
一方、舞台裏では今も準備が進められている。
ここで高瀬 未悠(ka3199)の発した魔法の言葉が馬鹿二匹のやる気を一気に引き出した。
「ステージが成功したら、肉食べ放題と膝枕で桃を食べ放題のご褒美が待ってるわよ」
「うおお! 肉だ、肉肉~!」
「桃食べ放題なのです! 我輩、桃を食べさせて貰いつつ、おねむするのです!」
肉と桃であっさり懐柔される馬鹿二匹。
これで舞台上で馬鹿が暴走する可能性は極少したと見て良いだろう。
「今日の舞台は二部構成。第一部は寸劇、第二部はショーだ」
キュジィから用意されたバーベキューセットの準備を終えたザレム・アズール(ka0878)は、ハンカチで手を拭いながら現れた。
寸劇とショー。
バーベキューが登場する場所は一体何処なのだろうか。
疑問と不安を感じたキュジィがザレムへ質問する。
「あの~、一体何処でバーベキューが登場するのでしょうか?」
「あ? 台本読んでないのか? ちゃんと書いてるだろう」
そう言ったザレムはキュジィに一枚のメモを手渡した。
そこには――。
『女性を助けるため、悪者に戦いを挑む。決着はフードバトル』
「え? これだけ?」
「そうだ。セリフも自由、ありのままが二人の魅力だ」
胸を張るザレム。
確かにあの二人は言われた事には従うだろうが、劇のセリフを記憶できるとは思えない。それなら自由に喋らせ、それに共演者が合わした方が良いだろう。
「何故、フードバトルなんですか?」
「その方が派手にブチ上がるだろう」
「は?」
呆気に取られるキュジィ。
まさかの回答に衝撃を受けたようだ。
●
「実力とは『ツキ』です」
本番直前、クリスティン・ガフ(ka1090)はヨアキムとキュジィに演技指導としながら助言を施す。
クリスティン自身、この二人がここで終了する事が勿体ないと考えていた。
できればスタッフも動員してもっと大きな舞台で公演を行いたい。
その為にはこの舞台は絶対に成功させなければならない。
そこでクリスティンは二人をメンタルヴィゴラス状態にして自信を持たせようとしていた。
果たして、馬鹿二人にクリスティンの試みは成功するのだろうか……。
「そう、あなた達はツイている。ツイているからこそ、この舞台に立てる。
実際、あなた達を助ける為に私達ハンターがきた。
ツイていなければできない芸当です」
ガフは徹底的に馬鹿二人を持ち上げる。
最高のメンタルで、最高のコンディションで二人を舞台に上げる。
その為には二人の脳へ成功のイメージを叩き込み、どんな状況であっても必ず成功するという確固たる自信と勇気を持たせようというのだ。
「仮にウケ無くても何の問題もない。何故なら、どん底を経験していない成功者は一人もいない。つまり、それを経験できるなら、むしろ成功者になるのだからツイてる。
成功した自分達から見ろ。なら間違いなく、成功する!」
ビシっ! と二人に言葉を叩き込むクリスティン。
みっちりと成功イメージを抱かせる言葉を唱え続けて数分。これで二人の準備は万端……と思いきや、馬鹿二人は予想外の動きを見せる。
「……ふわっ。我輩、なんだか眠くなってきたのです……。
黒の夢、我輩一休みしたいので膝枕をして欲しいのです」
「わぁい! チューダちゃーん、はぐー」
「わわわ! ハグじゃないのです、膝枕なのです!」
黒の夢にハグをされて大騒ぎのチューダ。
ハグのはずがヘッドロック状態となってしまい、チューダは手足をバタバタさせて藻掻いている。
「チューダ君……。
ヨアキム君はちゃんと聞いていたよな?」
「ん? ああ、ばっちりだ。
要するにあれだろ? 根性で何とかできるって事だろ! ぶわっはっは!」
高笑いするヨアキム。
クリスティンはここで気付いた。狙いとしては間違っていないが、言葉を馬鹿二匹が理解できなければ意味がないのだ。
「くっ……二人に想いが届かないのか」
悔やむクリスティン。
ここでヨアキムはクリスティンの肩に手を置いた。
「なーに、心配するな。ハンターのみんなもいる。うまくやれる。
なんたって……」
顔を上げるクリスティン。
そこには自信に満ちたヨアキムの顔があった。
「俺達は『ツイている』んだろ?」
●
第一部、寸劇。
司会役のザレムは、高らかに舞台の開始を宣言する。
「さあ、一人の女性が囚われてしまった! ここままではマズい!」
「助けてーなのなー」
「ふふ、逃げられるよう縛ってやろう」
「あれーなのなー」
悪の帝王役である高瀬。
予定通り黒の夢をささっと縛り上げる。
「これでお前を……ん?」
ここで高瀬は観客の反応が微妙な事に気付く。
アシェールが気を遣って子供達を前方の座席へ配置したのだが、思ったよりも反応が良くない。
(子供達がちょっと引いているのかもしれない)
舞台裏でそっとクリスティンが呟く。
その声を聞いた高瀬は小さく頷いた。
「ちょっと待ってて」
そう言い残して一度舞台袖へ姿を消した高瀬。
次に現れた時は、全身が『うさぎ』へと変貌していた。
このような場合があろうかと、『まるごとうさぎ』を準備していたのだ。
「これが私の真なる姿よ。最後はお前達を喰らってやるわ、うさー」
「我輩、本当は裏方でハムケツ拝んでたかったのな……はむけちゅ……」
人質役として項垂れる黒の夢。
そこへ――。
「待つであります!」
「ちょっと待った!」
雪崩れ込んでくるKing Kids。
ローラースケートはザレムが教え込もうとしたのだが、どうしても滑れない為に車輪を固定する事になった。最早丸見えシークレットブーツなのだが、気にしてはいけない。
「来たな、King Kids!」
高瀬が合図をすると舞台に運び込まれてくるのは、バーベキューと干し肉とナッツ、そして大量のスイーツであった。
「説明するのなー。きんぐきっずはお肉とナッツを食べたら強くなる! はい、おしまい!」
「黒の夢が説明するのか! そこ、司会の役目だから」
出てきた料理について解説を人質役の黒の夢が行い、慌ててザレムがツッコミを入れる。
その間に高瀬とKing Kidsは席に着き、猛烈な勢いで食し始めた。
ザレムのバーベキューと黒の夢が持ち込んだナッツと干し肉はどんどん消費されていく。一方、高瀬は――。
「甘さの中に程よい苦味がある。良いマジパンだ」
「お褒めの言葉、ありがとうございます」
キュジィの傍らで、次々とマジパンを頬張る高瀬。
スイーツはキュジィが担当したのだが、腕は確かなようだ。
しかし、親父とネズミとウサギが舞台でフードファイトを繰り広げる様はシュールだ。観客も何故か舞台に釘付けとなっている。
「お肉食べたい……お口開けるからフーフーして食べさせてほしいのなー」
「いや、黒の夢は人質だから。食べたら舞台はカオスになるから」
黒の夢までフードファイトに参加しようとしてザレムに止められる状態。
混沌としてきた舞台上だったが、ここで状況は一変する。
「む!」
「ん?」
ピタリと動きが止まるKing Kinds。
高瀬はその様子に笑みを浮かべる。
「どうしたの、King Kids? 好物なのでしょう?
残さず食べないとダメじゃない?」
「お前ぇ、いつの間にワシの肉にピーマンを……」
「我輩のナッツに柿の種が混入しているであります! 卑怯な手を使うとは……」
「説明するのなー。ヨアキムとチューダはピーマンと柿の種が苦手! はい、おしまい!」
「だから、それは俺の役目だと……」
黒の夢がザレムの役目を奪って解説する。
実際、二人はこの二品が苦手である。子供達の前で好き嫌いしてはいけないという教訓を見せる為に仕込んだものだが、額に脂汗までかいている辺りがリアルである。
(予定通りだ。アシェール、マリィア……頼むぞ)
舞台袖からクリスティンが合図を送る。
それを受けて観客席にいたアシェールとマリィアが子供達に応援を促す。
「さぁ、King Kidsがピンチです。皆さんで応援しましょう」
「頑張れ、King Kinds! ドワーフ王と幻獣王、負けないで」
アシェールとマリィアが声を上げて応援を始める。
それに釣られるように子供達もKing Kindsを応援し始める。
「頑張れ!」
「負けるな!」
「力の限り食べてやれ!」
観客の声援で体を震わせる馬鹿二匹。
ゆっくりと苦手な食べ物に手を伸ばす。
「みんなが応援してくれるんだ。ピーマンがなんだ……ワシなら食える」
「我輩は幻獣王であります……民の為に立ち上がるのであります」
一気に頬張り、咀嚼し、飲む込む。
その間、数秒。ほとんど丸呑みかもしれないが、食べた事には変わりない。
「くっ……何でもバランス良く食べると強くなるなんて知らなかっ、た……」
テーブルに突っ伏す高瀬。
苦手な物を一つ食べただけなのだが、何となく大きな事を成し遂げたようなKing Kids
。
子供達からの歓声は、さらに一層大きくなっていった。
●
そして、第二部。
ここで大きな問題が発生する。
(さあ、ショーの始まりだ)
用意してもらったギターで伴奏するザレム。
King Kidsの二人はここで歌い出す予定なのだが、いつまで経っても歌い出さない。
ザレムはそっとヨアキムの背後から声をかける
(どうした? 歌わないのか?)
(……やべぇ……腹がいっぱいで歌えねぇ……)
(我輩、お腹いっぱいで眠たいであります……)
第一部の寸劇は大成功だった。
だが、馬鹿二匹は常に全力。出された物を必死になって食べ続けた。
ブレーキの壊れた馬鹿は、食べ過ぎで自滅してしまったようだ。
(マズい。手を打たなければ観客のテンションががた落ちだ)
舞台袖で心配するクリスティン。
だが、舞台上のザレムは臆する様子はない。
ザレムはクリスティンに向けて頷くと、マリィアに向けて視線を送る。
(マリィア)
(ザレム! 合わせるっ!)
ザレムはギターを弾きながら舞台の前方へ歩みを進める。
次の瞬間、マリィアが準備していた花火が上空に向けて放たれる。
弧を描く花火が舞台を彩る。軍人として爆薬関係を勉強していたマリィアが、万一を考えて花火を準備してくれていたのだ。
「さぁ、盛り上がるぞ!
皇帝も大地も取り戻すぞー! 俺達は負けないー!」
ザレムのマイクパフォーマンスで観客のテンションを引き上げて、一気に高める事ができた。
「くっ、盛り上がってきたな。ワシらもこんなところで負けてられねぇ!」
「民が求めている以上、我輩はやらねばならんのであります!」
観客のテンションに引っ張られて馬鹿二匹も再起動。
即興の歌ではあったが、ハンター達の協力でどうにかショーを乗り越える事ができそうだ。
●
「本日は、ありがとうございました」
ハンター達に頭を下げるキュジィ。
彼らがいなければ、今回の舞台は成功しなかっただろう。
「感謝は無用です。本番はこれからですから」
既に歌舞浄化陣の準備は進んでいる。
こちらを成功させなければ、人類の未来は暗い。
「そうね。成功させないといけないわね。見たでしょ、子供達の笑顔を」
高瀬は残りのマジパンに手を付けながら、キュジィに話し掛ける。
ショーの最後で子供達を舞台に上げて成功をアピールした。
最善を尽くさなければならない。
あの子供達の笑顔を守る為にも。
一方。
「うーん、もう食べられないのです……」
黒の夢の膝枕で眠るチューダ。
そして、黒の夢は――。
「うふふ。でっぷりおなかをもふもふ堪能タイムなのなー。
それでは……報酬をいただくのであるー」
チューダのお腹に手をかける黒の夢。
次の瞬間、目覚めたチューダの悲鳴が木霊した。
依頼結果
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依頼相談掲示板 | |||
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相談卓 アシェ-ル(ka2983) 人間(クリムゾンウェスト)|16才|女性|魔術師(マギステル) |
最終発言 2016/01/15 08:24:08 |
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2016/01/13 23:44:41 |