ゲスト
(ka0000)
【深棲】炎の駄作槍と歪んだ白鯨
マスター:馬車猪

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- オプション
-
- 参加費
1,000
- 参加制限
- -
- 参加人数
- 4~8人
- サポート
- 0~0人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 4日
- 締切
- 2014/08/13 22:00
- 完成日
- 2014/08/20 20:10
みんなの思い出
思い出設定されたOMC商品がありません。
オープニング
冷えた鉄が炎より熱く見えた。
「完成だ。これで時代が変わる」
作り手が大振りの槍を掲げ、照明を浴びた穂先が赤くなる。
そんな彼の周囲を囲むスポンサーが10と少し。
半分は実用化を喜んで皮算用を初め、もう半分の実戦経験のある野郎と一部淑女達は頭を抱えていた。
「はぁっ!」
作り手が藁束を設置し芝居がかった動作で突き立てる。
穂先は普通の槍をわずかに下回る堅さで藁束を貫く。が、衝撃に耐えられずに無理なマテリアル付与で脆くなった柄ごと砕けた。
これが、駄作槍が何十本も出来てしまった理由である。
●
強いて既存の生物に当てはめるならクジラだろう。
不健康な青白さ。凝視し続けると精神が削られる不安定な表皮。そんな不気味雑魔と覚醒者との戦いが半時間近く続いていた。
「こいつ、回復してる」
十数分前につけた傷が既に半ば癒着していることに騎士が気付き、その場から飛び退いた。
クジラもどきが不気味なほどゆっくりと跳ねて、寸前まで騎士がいた場所に衝突する。
砂浜とは言え踏み固められて堅い地面が1メートル以上陥没していた。
雑魔の全長は2メートル弱、幅は1メートル程度だが、比重がかなり高いようで異様に重い。
「ちぃっ。装甲の薄さに騙されたか」
「どうするよ騎士様」
同程度の強さの、こちらは兵士らしい男が問いかける。
「撤退だ。民家の近くなら生死を賭けて挑むのも一興だが……」
じわじわ穴を広げ低速で近づいてくる雑魔に視線を向ける。
「必要のない危険をおかすのは趣味ではない」
「お上品なこって」
男がわざと下品に笑う。
騎士はあからさまに機嫌を損ねるが口に出して非難はしない。その程度の絆は戦闘の中で育まれていた。
2人はタイミングを揃えて後退、反転、全速で撤退する。
スキルを使い尽くし体力も限界近いとはいえ、足の遅い雑魔から逃げる程度の余力はあった。
●
ハンターソサエティ本部に新たな依頼票が現れる。
危険を示すため縁が赤く光り、内側は見やすさ優先の優しい色の3Dディスプレイ。
そこに、表面が不規則かつ不気味に揺れる雑魔が映し出された。
「うげ」
「どなたかエチケット袋を」
一部のハンターに精神的ダメージを与えたのに気づいたらしく、3Dディスプレイが目立たない場所へ移動し雑魔にモザイクかかかる。
「余計に気色悪くなってる気が」
至極もっともな発言が無視され3Dディスプレイに新たな情報が追加された。
サイズは成人男性程度、大重量低速、防御は内に等しく、生命力は極端に高い。
「こいつぁ20人くらいでたたき続けるしかねぇんじゃ」
その発言に応えるように、依頼で借りることが可能な赤い槍が表示された。
このクジラ風雑魔は水属性に偏っているため、炎属性に偏った武器がよく効く。
既に威力の大きな武器を持っているならともかく、そうでないならこの赤い槍を使った方が5割増程度のダメージを与えることができるはずだ。
ただ、とても大きな問題がある。
「サイズは大中小と揃っていて……こりゃ酷い。受け防御したら確実に壊れるぞ」
非常に脆いのだ。
こんなものをギルドショップを卸そうとしたら返品間違いなしの耐久度しかない。
視覚的に強く面倒な敵に厄介な貸与可能装備という悪条件を見て、徐々に3Dディプレイの前からハンターの姿が消えていく。
2体目襲来の可能性が有りの文章が追加されたことに、依頼を受けたハンターだけが気づいていた。
「完成だ。これで時代が変わる」
作り手が大振りの槍を掲げ、照明を浴びた穂先が赤くなる。
そんな彼の周囲を囲むスポンサーが10と少し。
半分は実用化を喜んで皮算用を初め、もう半分の実戦経験のある野郎と一部淑女達は頭を抱えていた。
「はぁっ!」
作り手が藁束を設置し芝居がかった動作で突き立てる。
穂先は普通の槍をわずかに下回る堅さで藁束を貫く。が、衝撃に耐えられずに無理なマテリアル付与で脆くなった柄ごと砕けた。
これが、駄作槍が何十本も出来てしまった理由である。
●
強いて既存の生物に当てはめるならクジラだろう。
不健康な青白さ。凝視し続けると精神が削られる不安定な表皮。そんな不気味雑魔と覚醒者との戦いが半時間近く続いていた。
「こいつ、回復してる」
十数分前につけた傷が既に半ば癒着していることに騎士が気付き、その場から飛び退いた。
クジラもどきが不気味なほどゆっくりと跳ねて、寸前まで騎士がいた場所に衝突する。
砂浜とは言え踏み固められて堅い地面が1メートル以上陥没していた。
雑魔の全長は2メートル弱、幅は1メートル程度だが、比重がかなり高いようで異様に重い。
「ちぃっ。装甲の薄さに騙されたか」
「どうするよ騎士様」
同程度の強さの、こちらは兵士らしい男が問いかける。
「撤退だ。民家の近くなら生死を賭けて挑むのも一興だが……」
じわじわ穴を広げ低速で近づいてくる雑魔に視線を向ける。
「必要のない危険をおかすのは趣味ではない」
「お上品なこって」
男がわざと下品に笑う。
騎士はあからさまに機嫌を損ねるが口に出して非難はしない。その程度の絆は戦闘の中で育まれていた。
2人はタイミングを揃えて後退、反転、全速で撤退する。
スキルを使い尽くし体力も限界近いとはいえ、足の遅い雑魔から逃げる程度の余力はあった。
●
ハンターソサエティ本部に新たな依頼票が現れる。
危険を示すため縁が赤く光り、内側は見やすさ優先の優しい色の3Dディスプレイ。
そこに、表面が不規則かつ不気味に揺れる雑魔が映し出された。
「うげ」
「どなたかエチケット袋を」
一部のハンターに精神的ダメージを与えたのに気づいたらしく、3Dディスプレイが目立たない場所へ移動し雑魔にモザイクかかかる。
「余計に気色悪くなってる気が」
至極もっともな発言が無視され3Dディスプレイに新たな情報が追加された。
サイズは成人男性程度、大重量低速、防御は内に等しく、生命力は極端に高い。
「こいつぁ20人くらいでたたき続けるしかねぇんじゃ」
その発言に応えるように、依頼で借りることが可能な赤い槍が表示された。
このクジラ風雑魔は水属性に偏っているため、炎属性に偏った武器がよく効く。
既に威力の大きな武器を持っているならともかく、そうでないならこの赤い槍を使った方が5割増程度のダメージを与えることができるはずだ。
ただ、とても大きな問題がある。
「サイズは大中小と揃っていて……こりゃ酷い。受け防御したら確実に壊れるぞ」
非常に脆いのだ。
こんなものをギルドショップを卸そうとしたら返品間違いなしの耐久度しかない。
視覚的に強く面倒な敵に厄介な貸与可能装備という悪条件を見て、徐々に3Dディプレイの前からハンターの姿が消えていく。
2体目襲来の可能性が有りの文章が追加されたことに、依頼を受けたハンターだけが気づいていた。
リプレイ本文
波打ち際で白い魚が跳ねている。
遠方からはそう見えたかもしれないが、近づくと正気を疑いたくなる現実が見えてくる。
「おお……ひでえな、アレ……」
リュー・グランフェスト(ka2419)は眉をしかめてはいても顔色はいつも通りだ。
クジラ風雑魔の肌は不気味なほど青白く、生き物ではあり得ない形で蠢いている。
「俺自身がクジラに恨みがあるわけじゃないが」
ダイ・ベルグロース(ka1769)が赤い槍を軽々と回し、ぴたりと動きを止めてみせる。
その動きは完璧に近かったのに槍全体が奇妙に揺れている。
「波打ち際は穏やかな方がいいだろうからな」
この槍大丈夫かという目で見下ろす。かなり無理をして炎属性に偏らせているようで予想以上に脆そうだった。
「始めるか」
柊 真司(ka0705)が覚醒。マテリアルで攻撃能力を向上させる。
「ええ」
アデリシア=R=エルミナゥ(ka0746)の黒髪に濃い銀が混じる。普段の伏し目がちで穏やかな雰囲気かどこかに消え、強烈な破壊への意思が瞳に表れていた。
彼女のプロテクションの光がダイとリューの体を順番に覆う。
スキルの効果時間を正確に理解しているハンター達は、その効果時間を有効に使うためプロテクションをかけられた時点で駆け出した。
先頭を行くのはダイだが最初に仕掛けたのは真司。雑魔の遠距離攻撃の射程外でアサルトライフルを構え、狙い、引き金を引く。
遠くで「今頃仕事してるんだろうなぁ」と思っている仲間の思いが届いたのか、1発の弾丸が白い皮膚を突き破り筋と骨と体液をぐちゃぐちゃにして反対側の皮膚で止まった。
砂浜が揺れる。
クジラ風雑魔の鼻孔から半透明の粘液が漏れて表皮を伝わり砂浜を汚す。
血走った白い瞳が真司を見て、大重量の体が砂浜で跳ねて近づいてくる。
「隙だらけだぜ」
落下し砂にめり込んだ白い雑魔に、リューが鋭く槍を突き込む。
リューのマテリアルで強化された炎属性の切っ先が、水属性の皮膚と筋を熱せられたチーズのごとく切り裂き骨に突き刺さる。
そして、呆気なく中程で槍が折れた。
「ひでえな、コレ」
リューは装備の脆さに呆れはしても慌てはしない。クジラもどきの頭突きを余裕をもって盾で受け止め、痛みに眉をしかる。最も分厚い部分で防御してもダメージがある。直撃したらどうなるかなど考えたくもない。
「こちらだ」
ダイが前傾姿勢で駆ける。
速度の割に足下から飛び散る砂は少ない。体の動きが効率的で無駄に力を使っていないのだ。
雑魔の意識がダイに向いた瞬間、リューの口角がにやりと吊り上がる。
「いつまでもつきあってられっかよ! 攻撃重視で一気にいくぜぇ!!」
刺す。折れる。刺す。折れる。柊に借りた分を思い切り突き立て、雑魔の相打ち狙いの横転にかすかに巻き込まれた。
自分からうしろに飛んでダメージを抑えるが全身の骨がきしんでいる。
追い打ちをかけようとするクジラもどきが強引に前進し、しかしダイに真横から突かれ勢いが衰える。
「柔いな」
槍の残骸を捨てる。ガイも既に3本目だ。使い慣れたロングソードを引き抜き白い皮に開いた穴に突き込む。が、槍に比べると明らかに効いていない。
ほとんど密着する距離まで接近。低速でも大重量の頭突きを素早い身のこなしで回避する。
リューが体勢を立て直す時間を稼ぐため、ガイは最も危険な場所にとどまっていた。
●
真司のアサルトライフルが銃弾を吐き出す。初撃のような特大の威力はないがそれでも十分強力で、着弾のたびに白い皮に穴が開いていく。
だがそれよりさらに凶悪な威力の矢が命中する。
虎丸 陽一(ka1971)の撃ちだした炎の矢が白い皮を焼き白い筋を茹で上げ骨に当たってようやく停止する。
「効いてるっすけど」
陽一から離れた場所で白クジラが半回転。ひょっとしたらウォーターカッターじみた潮吹きをするつもりだったかもしれないが、ダイ達に押さえ込まれたせいぜい砂を撒き散らすことしかできない。
「効いてるよう見えないっすね」
覚醒の結果猫科の猛獣のようになった瞳に思慮深い光が灯る。
雑魔の燃えて茹だった箇所が不気味に蠢き回復しようとするのを、追撃の炎を浴びせることで停止させさらなる深手を与える。
「1人3本じゃ足りないっす」
念のため借りてきた赤い槍を投げる。
ダイが受け取り突き刺しまた折れて、ロングソードで受けるが体がよろける。
猛獣の瞳が細められる。クジラもどきが跳躍する半秒前に着弾させて移動を妨げる。
「指南書……通りに、やれば大丈夫……!」
小柄な体に清楚で控えめな雰囲気という、どう見ても戦闘向きには見えない十六夜 みなも(ka0201)が雑魔の真横から仕掛けた。
両手でなんとか抱えているのは先端鋭く石突きは極太な真紅の大槍だ。
みなもの体重の半分近くありそうな長物を、みなもは覚醒者の体力と基本に忠実な運用で雑魔に近づけ、石突きを砂に突き入れ固定した。
歪んだ眼球がみなもを見、一撃で食らえる獲物と見て大口を開けた。
みなもの口から微かに怯えの混じった息が漏れる。けれどみなもの細い足は引かず白い手は槍を強く握りしめる。
雑魔が加速する。
アデリシアが荒れた砂浜を見事に駆け抜け雑魔の背に飛び乗り槍を突き立て、空気を入れるつもりでえぐる。
大重量の雑魔は痙攣するがついた勢いは消えない。大きく開いた口にみなもの大槍が近づき、触れ、突き刺さり、みなもの力と雑魔の力で貫通した。
くじらもどきが跳ねる。大型槍が折れて雑魔をうちから傷つける。
大重量が落下して大量の砂が空高く舞った。
「しかしタフな相手だ」
アデリシアは服装を乱しもせず優雅に着地した。
自分と同じく雑魔との白兵戦を繰り広げているみなもを見る。自己治癒能力……マテリアルヒーリングの淡い光に包まれ回復しているようだ。これならヒールはアデリシア自身に使うことができる。
「弱点が不明だったら更に手こずっているな、これは」
狙いもつけずに暴れる尻尾を横に一歩跳んで回避する。
槍を突き入れ、半ばまで埋まってから折れる。これで残り1本。
「だいじょうぶ……だいじょうぶっ」
みなもが槍からワンドに切り替える。優しい歌の如き声で精神を統一し、光の矢を白クジラに当てる。
百発百中で並みの雑魔なら深手だったかもしれないが、残念ながらこの場には頑丈すぎる雑魔しかいない。
ルナ・クリストファー(ka2140)が身の丈ほどもある杖を雑魔に向け、燃えさかる炎を矢の形に調え、放つ。
みなもがマジックアローを浴びせた白い皮に、炎の矢が深く突き刺さる。半秒たって皮膚に複数開いた穴から炎が噴き出した。
「らぁっ」
アデリシアは覇気と殺意に溢れたかけ声と共に赤の槍を突き入れる。
複数の術で開いた穴はこれまでで最も深く槍を招き入れ、多数の血管と神経を槍によって引き千切られた。
「ごめん。弾切れ」
ファイアアローを使い尽くした陽一がマジックアローに切り替える。
対照的にルナは炎の矢の連射中だ。ファイアアローに全振りした彼女は後15回行使可能なのだ。
最大効率で戦う彼女に油断はない。前衛の奮闘で雑魔の動きが止まった分、注意を戦場の外側にも向ける。
波打ち際から30メートルほどの地点で、壮絶に怪しい泡が大量に盛り上がっていた。
「二匹まとめて相手にするのは危険ですから」
覚醒状態故の金色の瞳が陽一を見る。
「任せるっす」
ウィンドスラッシュを発動する。今回の雑魔に対しては特に有効ではないとはいえ、射程は圧倒的に長い。
泡の中から現れた少し小さなクジラ型雑魔に命中し、機先を制す。
「任せた」
ダイが少しだけ固い声で言い残し海に飛び込みリューも続く。2人で2体目を足止めするつもりだ。
「綺麗な、海に……合わない雑魔、です。ご退場……願います、です」
絞り出すような声で弱気を振り払い、みなもがエネルギーの矢で1体目を攻める。
あまり効いていない。前衛が減ったことで魔術師であるみなもに雑魔が迫る。
地球在住の十代なら怯えて縮こまっても当然の状況で、みなもはうっすら涙を浮かべても退きはしない。
「ホーリーライトでは不十分か」
アデリシアが術行使を諦め味方が持ち込んだ槍を回収。
みなもが注意を引きつけた雑魔の背に駆け上がり、多数開いた穴に小型の槍を差し込んでいく。
雑魔がようやく気付いて身震いし、いくつかの槍が転がり落ちた。
「もう一匹いるというのに……手をかけさせる」
純戦闘用の金槌を振り上げる。
アデリシアの意図に気付いた雑魔が自爆覚悟で転がり逃げようとするが、遅い。
「これでもくらえ……です」
マジックアローが雑魔の固めに直撃。雑魔の動きが一瞬ではあるが停止した。
聖導士が無慈悲に鉄槌を下す。
金槌で炎の槍が突き込まれ、穂先がクジラ型雑魔の核を貫く。
断末魔をあげることもできず、小さな白鯨が薄れて痕跡も残さず消えた。
●
残弾3の弾倉を引き抜き別の弾倉を押し込む。
「遠いか」
作業中も真司は一定の速度で前進し、靴に波がかかったところで停止した。
銃床を肩に当てる。風が吹いて波が盛り上がる。
波と2匹目の動きを計算し、先読みした上で引き金を引いた。
撃ち出された時点で海水に飛び込んだ銃弾は元々水中専用弾だ。威力を保ったまま雑魔の腹に当たって穴を開ける。
水中からの予想外の攻撃に戸惑う2体目。
そこへダイが泳いで迫る。
右手には仲間から渡された赤い槍を持ち、左手は鮮やかに水をかき大柄な体を前進させる。
鯨もどきの皮が不規則に揺れる。水面からの穴から体液を垂れ流しながら、雑魔は全身で水を蹴ってダイに向かって突撃した。
ダイは避けなかった。倍以上の重さの白鯨を胸と左手で受け止め、右の槍で左目へ押し込んだ。
雑魔が痛みで悶え、大きな口から体液と海水が噴き出しダイの巨体を後退させた。
「ふん」
右腕の筋肉が怒張する。槍を握った手は万力のように槍を放さない。ダイの後退によって槍も途中まで引き抜かれ、雑魔の体内で砕けて折れた。
水柱が空高く伸びる。二匹目が激痛でのたうち飛び上がる。
うごめく白い腹が夏の日差しを浴び不気味に光っていた。
「波が……」
ルナが膝まで海につかる。波に耐えて両手でマギスタッフを掲げ、まだまだ残弾たっぷりな炎の矢をうみだし打ち出した。
強い日差しの中でも目立つ炎の花が連続して開く。2匹目の腹は破れるのではなく1花ごとに削られ、真っ当な生き物を馬鹿にしているとしか思えない内臓を剥き出しにした。
「いいかげん」
リューが海水を押しのけながら駆け、最後に残った赤い槍にマテリアルを込める。
「くたばれっ」
残った体力をつぎ込み海面の上へ跳躍。両手で槍を振りかぶり、複数の内臓の奥、血管だか神経だか分からないものが重なり合う場所を貫いた。
「っ」
槍越しに伝わる感触は冒涜的に過ぎ、両方の腕に鳥肌が立つ。
そして、当然のように槍がまた折れた。
宙に舞う槍の破片を貫き追い打ちの矢が当たり、雑魔の下半身に開いた穴を大きく広げる。既に体積の3分の1近く消えているはずなのに雑魔はまだ動いていた。
「そろそろ」
ダイが両腕を広げ雑魔に組み付く。
よく見ると右の手に逆手でロングソードを構え、その切っ先はクジラものどき鼻孔を広げている。
「倒れろ」
生木が折れるのに似た音が雑魔の体から響く。1秒遅れでロングソードが白い肉を割る妙に高い音が聞こえ、雑魔に刻まれた刀傷から大量の粘液が噴き出した。
陽一が風の刃を、みなもとアデリシアがそれぞれの術を、さらに真司が銃弾を撃ち込んでも消えない白鯨。その最も分厚く脳に当たる部分を保護する骨を炎の矢が貫通する。
小さな爆音。
白い雑魔が大きく震え、それまでのしぶとさが嘘のようにひしゃげて薄れて消えていく。
「ああもー!」
陽一が吼える。
「雑魔の存在を許せない理由には枚挙に暇がないっすけど。今回に限って言えば、それはシンプルな一つの理由に集約するっす」
砂にまみれた手で海と砂を指さす。雑魔がまき散らした衝撃や陥没などで体力も削れているはずなのに、動きには切れと明るさがあった。
「こっちは気安く海に誘える女の子の友達もいないって言う寂しい状況なのに、何が悲しくてあんな冒涜的な姿を見せ付けられねばならんのか」
明るい声が青空に吸い込まれ、ようやく張り詰めた空気が緩んだ。
「レポートはどうします?」
アデリシアは陽一の発言を聞かなかったことにした。
「私はありのまましか書けません」
覚醒を解いて日常用の穏やかな口調になっているが内容はきつい。
まあ、砂浜に大量に散らばる赤い残骸を見れば、こうなってしまうのも仕方がない。
「技術的なこととか専門的なこととかは俺にはわからないが」
ダイが手袋をはめて回収を始める。
「使わせてもらったんだし、レポートは書くか。俺が思ったことを素直にな」
踏んだら危ないものだけ回収し、ペンと紙を取り出し記憶を頼りに書き出す。
「使い勝手はどうだった?」
雑魔が消えた場所を調査中のみなもが振り返る。
「槍は……私的には、もう少し小さく振りやすい方が、折れやすくても……使い回しがよい機動性を邪魔しない槍になるので、いいかな、と」
今回は押し潰されるのを避けるために大型の槍を使った。しかしこんな状況でなければ選ばなかったはずだ。なにしろ重すぎる。
「しかしこれ売り物になるのか? いくらなんでも脆過ぎだろ」
真司は最低限の手入れをして銃を仕舞い、ポケットからゴミ袋を取り出して広げた。
皆が協力する。
厚手の込み袋の中に、戦闘前までは槍だった残骸が詰め込まれていく。
「砂浜が静かになったら女の子と遊びに来たいもんすね。……来シーズンくらいまでには」
「そのときは視覚に優しい環境といいな」
リューが肩をすくめて言うと、優しい笑い声が広がり砂浜を清めていった。
なお、炎属性槍開発計画は自業自得の予算不足に苦しみながら地味に進行している、らしい。
ひょっとしたらいつかギルドショップに炎属性槍が並ぶ日が来る……かもしれない。
遠方からはそう見えたかもしれないが、近づくと正気を疑いたくなる現実が見えてくる。
「おお……ひでえな、アレ……」
リュー・グランフェスト(ka2419)は眉をしかめてはいても顔色はいつも通りだ。
クジラ風雑魔の肌は不気味なほど青白く、生き物ではあり得ない形で蠢いている。
「俺自身がクジラに恨みがあるわけじゃないが」
ダイ・ベルグロース(ka1769)が赤い槍を軽々と回し、ぴたりと動きを止めてみせる。
その動きは完璧に近かったのに槍全体が奇妙に揺れている。
「波打ち際は穏やかな方がいいだろうからな」
この槍大丈夫かという目で見下ろす。かなり無理をして炎属性に偏らせているようで予想以上に脆そうだった。
「始めるか」
柊 真司(ka0705)が覚醒。マテリアルで攻撃能力を向上させる。
「ええ」
アデリシア=R=エルミナゥ(ka0746)の黒髪に濃い銀が混じる。普段の伏し目がちで穏やかな雰囲気かどこかに消え、強烈な破壊への意思が瞳に表れていた。
彼女のプロテクションの光がダイとリューの体を順番に覆う。
スキルの効果時間を正確に理解しているハンター達は、その効果時間を有効に使うためプロテクションをかけられた時点で駆け出した。
先頭を行くのはダイだが最初に仕掛けたのは真司。雑魔の遠距離攻撃の射程外でアサルトライフルを構え、狙い、引き金を引く。
遠くで「今頃仕事してるんだろうなぁ」と思っている仲間の思いが届いたのか、1発の弾丸が白い皮膚を突き破り筋と骨と体液をぐちゃぐちゃにして反対側の皮膚で止まった。
砂浜が揺れる。
クジラ風雑魔の鼻孔から半透明の粘液が漏れて表皮を伝わり砂浜を汚す。
血走った白い瞳が真司を見て、大重量の体が砂浜で跳ねて近づいてくる。
「隙だらけだぜ」
落下し砂にめり込んだ白い雑魔に、リューが鋭く槍を突き込む。
リューのマテリアルで強化された炎属性の切っ先が、水属性の皮膚と筋を熱せられたチーズのごとく切り裂き骨に突き刺さる。
そして、呆気なく中程で槍が折れた。
「ひでえな、コレ」
リューは装備の脆さに呆れはしても慌てはしない。クジラもどきの頭突きを余裕をもって盾で受け止め、痛みに眉をしかる。最も分厚い部分で防御してもダメージがある。直撃したらどうなるかなど考えたくもない。
「こちらだ」
ダイが前傾姿勢で駆ける。
速度の割に足下から飛び散る砂は少ない。体の動きが効率的で無駄に力を使っていないのだ。
雑魔の意識がダイに向いた瞬間、リューの口角がにやりと吊り上がる。
「いつまでもつきあってられっかよ! 攻撃重視で一気にいくぜぇ!!」
刺す。折れる。刺す。折れる。柊に借りた分を思い切り突き立て、雑魔の相打ち狙いの横転にかすかに巻き込まれた。
自分からうしろに飛んでダメージを抑えるが全身の骨がきしんでいる。
追い打ちをかけようとするクジラもどきが強引に前進し、しかしダイに真横から突かれ勢いが衰える。
「柔いな」
槍の残骸を捨てる。ガイも既に3本目だ。使い慣れたロングソードを引き抜き白い皮に開いた穴に突き込む。が、槍に比べると明らかに効いていない。
ほとんど密着する距離まで接近。低速でも大重量の頭突きを素早い身のこなしで回避する。
リューが体勢を立て直す時間を稼ぐため、ガイは最も危険な場所にとどまっていた。
●
真司のアサルトライフルが銃弾を吐き出す。初撃のような特大の威力はないがそれでも十分強力で、着弾のたびに白い皮に穴が開いていく。
だがそれよりさらに凶悪な威力の矢が命中する。
虎丸 陽一(ka1971)の撃ちだした炎の矢が白い皮を焼き白い筋を茹で上げ骨に当たってようやく停止する。
「効いてるっすけど」
陽一から離れた場所で白クジラが半回転。ひょっとしたらウォーターカッターじみた潮吹きをするつもりだったかもしれないが、ダイ達に押さえ込まれたせいぜい砂を撒き散らすことしかできない。
「効いてるよう見えないっすね」
覚醒の結果猫科の猛獣のようになった瞳に思慮深い光が灯る。
雑魔の燃えて茹だった箇所が不気味に蠢き回復しようとするのを、追撃の炎を浴びせることで停止させさらなる深手を与える。
「1人3本じゃ足りないっす」
念のため借りてきた赤い槍を投げる。
ダイが受け取り突き刺しまた折れて、ロングソードで受けるが体がよろける。
猛獣の瞳が細められる。クジラもどきが跳躍する半秒前に着弾させて移動を妨げる。
「指南書……通りに、やれば大丈夫……!」
小柄な体に清楚で控えめな雰囲気という、どう見ても戦闘向きには見えない十六夜 みなも(ka0201)が雑魔の真横から仕掛けた。
両手でなんとか抱えているのは先端鋭く石突きは極太な真紅の大槍だ。
みなもの体重の半分近くありそうな長物を、みなもは覚醒者の体力と基本に忠実な運用で雑魔に近づけ、石突きを砂に突き入れ固定した。
歪んだ眼球がみなもを見、一撃で食らえる獲物と見て大口を開けた。
みなもの口から微かに怯えの混じった息が漏れる。けれどみなもの細い足は引かず白い手は槍を強く握りしめる。
雑魔が加速する。
アデリシアが荒れた砂浜を見事に駆け抜け雑魔の背に飛び乗り槍を突き立て、空気を入れるつもりでえぐる。
大重量の雑魔は痙攣するがついた勢いは消えない。大きく開いた口にみなもの大槍が近づき、触れ、突き刺さり、みなもの力と雑魔の力で貫通した。
くじらもどきが跳ねる。大型槍が折れて雑魔をうちから傷つける。
大重量が落下して大量の砂が空高く舞った。
「しかしタフな相手だ」
アデリシアは服装を乱しもせず優雅に着地した。
自分と同じく雑魔との白兵戦を繰り広げているみなもを見る。自己治癒能力……マテリアルヒーリングの淡い光に包まれ回復しているようだ。これならヒールはアデリシア自身に使うことができる。
「弱点が不明だったら更に手こずっているな、これは」
狙いもつけずに暴れる尻尾を横に一歩跳んで回避する。
槍を突き入れ、半ばまで埋まってから折れる。これで残り1本。
「だいじょうぶ……だいじょうぶっ」
みなもが槍からワンドに切り替える。優しい歌の如き声で精神を統一し、光の矢を白クジラに当てる。
百発百中で並みの雑魔なら深手だったかもしれないが、残念ながらこの場には頑丈すぎる雑魔しかいない。
ルナ・クリストファー(ka2140)が身の丈ほどもある杖を雑魔に向け、燃えさかる炎を矢の形に調え、放つ。
みなもがマジックアローを浴びせた白い皮に、炎の矢が深く突き刺さる。半秒たって皮膚に複数開いた穴から炎が噴き出した。
「らぁっ」
アデリシアは覇気と殺意に溢れたかけ声と共に赤の槍を突き入れる。
複数の術で開いた穴はこれまでで最も深く槍を招き入れ、多数の血管と神経を槍によって引き千切られた。
「ごめん。弾切れ」
ファイアアローを使い尽くした陽一がマジックアローに切り替える。
対照的にルナは炎の矢の連射中だ。ファイアアローに全振りした彼女は後15回行使可能なのだ。
最大効率で戦う彼女に油断はない。前衛の奮闘で雑魔の動きが止まった分、注意を戦場の外側にも向ける。
波打ち際から30メートルほどの地点で、壮絶に怪しい泡が大量に盛り上がっていた。
「二匹まとめて相手にするのは危険ですから」
覚醒状態故の金色の瞳が陽一を見る。
「任せるっす」
ウィンドスラッシュを発動する。今回の雑魔に対しては特に有効ではないとはいえ、射程は圧倒的に長い。
泡の中から現れた少し小さなクジラ型雑魔に命中し、機先を制す。
「任せた」
ダイが少しだけ固い声で言い残し海に飛び込みリューも続く。2人で2体目を足止めするつもりだ。
「綺麗な、海に……合わない雑魔、です。ご退場……願います、です」
絞り出すような声で弱気を振り払い、みなもがエネルギーの矢で1体目を攻める。
あまり効いていない。前衛が減ったことで魔術師であるみなもに雑魔が迫る。
地球在住の十代なら怯えて縮こまっても当然の状況で、みなもはうっすら涙を浮かべても退きはしない。
「ホーリーライトでは不十分か」
アデリシアが術行使を諦め味方が持ち込んだ槍を回収。
みなもが注意を引きつけた雑魔の背に駆け上がり、多数開いた穴に小型の槍を差し込んでいく。
雑魔がようやく気付いて身震いし、いくつかの槍が転がり落ちた。
「もう一匹いるというのに……手をかけさせる」
純戦闘用の金槌を振り上げる。
アデリシアの意図に気付いた雑魔が自爆覚悟で転がり逃げようとするが、遅い。
「これでもくらえ……です」
マジックアローが雑魔の固めに直撃。雑魔の動きが一瞬ではあるが停止した。
聖導士が無慈悲に鉄槌を下す。
金槌で炎の槍が突き込まれ、穂先がクジラ型雑魔の核を貫く。
断末魔をあげることもできず、小さな白鯨が薄れて痕跡も残さず消えた。
●
残弾3の弾倉を引き抜き別の弾倉を押し込む。
「遠いか」
作業中も真司は一定の速度で前進し、靴に波がかかったところで停止した。
銃床を肩に当てる。風が吹いて波が盛り上がる。
波と2匹目の動きを計算し、先読みした上で引き金を引いた。
撃ち出された時点で海水に飛び込んだ銃弾は元々水中専用弾だ。威力を保ったまま雑魔の腹に当たって穴を開ける。
水中からの予想外の攻撃に戸惑う2体目。
そこへダイが泳いで迫る。
右手には仲間から渡された赤い槍を持ち、左手は鮮やかに水をかき大柄な体を前進させる。
鯨もどきの皮が不規則に揺れる。水面からの穴から体液を垂れ流しながら、雑魔は全身で水を蹴ってダイに向かって突撃した。
ダイは避けなかった。倍以上の重さの白鯨を胸と左手で受け止め、右の槍で左目へ押し込んだ。
雑魔が痛みで悶え、大きな口から体液と海水が噴き出しダイの巨体を後退させた。
「ふん」
右腕の筋肉が怒張する。槍を握った手は万力のように槍を放さない。ダイの後退によって槍も途中まで引き抜かれ、雑魔の体内で砕けて折れた。
水柱が空高く伸びる。二匹目が激痛でのたうち飛び上がる。
うごめく白い腹が夏の日差しを浴び不気味に光っていた。
「波が……」
ルナが膝まで海につかる。波に耐えて両手でマギスタッフを掲げ、まだまだ残弾たっぷりな炎の矢をうみだし打ち出した。
強い日差しの中でも目立つ炎の花が連続して開く。2匹目の腹は破れるのではなく1花ごとに削られ、真っ当な生き物を馬鹿にしているとしか思えない内臓を剥き出しにした。
「いいかげん」
リューが海水を押しのけながら駆け、最後に残った赤い槍にマテリアルを込める。
「くたばれっ」
残った体力をつぎ込み海面の上へ跳躍。両手で槍を振りかぶり、複数の内臓の奥、血管だか神経だか分からないものが重なり合う場所を貫いた。
「っ」
槍越しに伝わる感触は冒涜的に過ぎ、両方の腕に鳥肌が立つ。
そして、当然のように槍がまた折れた。
宙に舞う槍の破片を貫き追い打ちの矢が当たり、雑魔の下半身に開いた穴を大きく広げる。既に体積の3分の1近く消えているはずなのに雑魔はまだ動いていた。
「そろそろ」
ダイが両腕を広げ雑魔に組み付く。
よく見ると右の手に逆手でロングソードを構え、その切っ先はクジラものどき鼻孔を広げている。
「倒れろ」
生木が折れるのに似た音が雑魔の体から響く。1秒遅れでロングソードが白い肉を割る妙に高い音が聞こえ、雑魔に刻まれた刀傷から大量の粘液が噴き出した。
陽一が風の刃を、みなもとアデリシアがそれぞれの術を、さらに真司が銃弾を撃ち込んでも消えない白鯨。その最も分厚く脳に当たる部分を保護する骨を炎の矢が貫通する。
小さな爆音。
白い雑魔が大きく震え、それまでのしぶとさが嘘のようにひしゃげて薄れて消えていく。
「ああもー!」
陽一が吼える。
「雑魔の存在を許せない理由には枚挙に暇がないっすけど。今回に限って言えば、それはシンプルな一つの理由に集約するっす」
砂にまみれた手で海と砂を指さす。雑魔がまき散らした衝撃や陥没などで体力も削れているはずなのに、動きには切れと明るさがあった。
「こっちは気安く海に誘える女の子の友達もいないって言う寂しい状況なのに、何が悲しくてあんな冒涜的な姿を見せ付けられねばならんのか」
明るい声が青空に吸い込まれ、ようやく張り詰めた空気が緩んだ。
「レポートはどうします?」
アデリシアは陽一の発言を聞かなかったことにした。
「私はありのまましか書けません」
覚醒を解いて日常用の穏やかな口調になっているが内容はきつい。
まあ、砂浜に大量に散らばる赤い残骸を見れば、こうなってしまうのも仕方がない。
「技術的なこととか専門的なこととかは俺にはわからないが」
ダイが手袋をはめて回収を始める。
「使わせてもらったんだし、レポートは書くか。俺が思ったことを素直にな」
踏んだら危ないものだけ回収し、ペンと紙を取り出し記憶を頼りに書き出す。
「使い勝手はどうだった?」
雑魔が消えた場所を調査中のみなもが振り返る。
「槍は……私的には、もう少し小さく振りやすい方が、折れやすくても……使い回しがよい機動性を邪魔しない槍になるので、いいかな、と」
今回は押し潰されるのを避けるために大型の槍を使った。しかしこんな状況でなければ選ばなかったはずだ。なにしろ重すぎる。
「しかしこれ売り物になるのか? いくらなんでも脆過ぎだろ」
真司は最低限の手入れをして銃を仕舞い、ポケットからゴミ袋を取り出して広げた。
皆が協力する。
厚手の込み袋の中に、戦闘前までは槍だった残骸が詰め込まれていく。
「砂浜が静かになったら女の子と遊びに来たいもんすね。……来シーズンくらいまでには」
「そのときは視覚に優しい環境といいな」
リューが肩をすくめて言うと、優しい笑い声が広がり砂浜を清めていった。
なお、炎属性槍開発計画は自業自得の予算不足に苦しみながら地味に進行している、らしい。
ひょっとしたらいつかギルドショップに炎属性槍が並ぶ日が来る……かもしれない。
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ルナ・クリストファー(ka2140)
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相談用掲示板 ルナ・クリストファー(ka2140) エルフ|13才|女性|魔術師(マギステル) |
最終発言 2014/08/13 14:36:11 |
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2014/08/10 09:19:58 |