ゲスト
(ka0000)
魔術師の弟子、豆で鬼を倒したこと
マスター:狐野径
- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- オプション
-
- 参加費
- 1,000
- 参加制限
- -
- 参加人数
- 4~6人
- サポート
- 0~0人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- 締切
- 2016/02/23 19:00
- 完成日
- 2016/02/29 17:51
みんなの思い出
思い出設定されたOMC商品がありません。
オープニング
●去年のある日
グラズヘイム王国の中央より東北寄り小さい町で、ルゥルは悲鳴を上げた。
「先生ぇ、みぎゃあああああああああああ」
「……うるさいぞ」
居間で資料と戦っていた魔術師のマーナは顔を上げずに、ルゥルに声だけかける。
「聞いてください! ルゥルは、鬼さんを架空の存在だと思っていました。リアルブルーの悪い物の概念だと聞いていたんです」
マーナは顔を上げて、ルゥルを見る。
「ああ、なるほど」
「それで、ルゥルは豆まきしました」
「ああ、したらしいな」
その上、雑魔に襲われたと後で話を聞いた。
「……謝らないといけません」
「いや、別に謝らんでいいだろう」
マーナは苦笑する。
「で、でも」
「いいか。鬼は確かに我らの世界では概念の名ではなく、種族として存在していた。もしかしたら別の世界では『エルフ』は邪悪な概念かもしれぬぞ。その者がおぬしがエルフだと知って驚いても、観察して違う者なのだと思う。それと同じだろう」
「そ、そうでしょうか?」
「別に主が鬼の誰かを指さして、悪しざまに言ったわけではあるまいし」
「……そ、そうですね」
マーナはルゥルの頭をなでる。脇の下に両手をいれ、抱き上げると膝に乗せた。
「……先生どうしたんですか?」
「いや、なんとなくな。やっぱり重くはなってきているな」
「……重くではなく、大きくなったと言ってください」
「……ははっ、そうだな」
マーナの膝から降りたルゥルは安堵から笑みを浮かべる。遊びに行くと出かけて行った。
「……いや、身長、一センチ伸びたらいい方じゃないのか……」
弟子育て放棄気味のマーナであるが、マーナなりに心配はしていた。
「まあ、育てるのはマークがいるから問題ない。エクラは偉大なり」
笑いながら資料に戻った。
●今年
豆まきをして騒動になったのは去年だなと、エクラ教の司祭であるマークは微笑む。
あれから一年、ルゥルは成長……したはずだ。
相変わらず師匠である魔術師のマーナはほとんどいない。いや、ルゥルがだいぶしっかりしてきてから、外泊が増えたのかもしれない。それに、マークの気のせいかもしれない。
「……さて、ルゥルちゃんは一人で奥の村に行きましたが……そろそろ帰ってくる頃ですね」
奥という表現もおかしいが、大きい町から離れると奥になると考えてしまう。
「し、司祭様、大変です」
「ルゥルちゃんが何かしましたか」
駆け込んだ町の人はきょとんとして、事情を知っているため破顔した。
「ルゥルちゃんは何もしてませんよ」
「……いや、失礼」
「実は街道に狼の群れがいたんですよ」
「は?」
「先日、追い出された奴らが戻ってきているのかもしれません」
「……なるほど」
近くの林に丘があり、その上に歪虚が住み着いていたのだった。そのせいか、動物がいくらか逃げ出していたらしい。
「別に注意するといっても大事ではないでしょう。夜でなければ、適度に元に戻る、それだけの気がします」
「そうですね、注意は促しましょう。ありがとうございます」
「いえいえ。あ、丘の上に登る道は少しずつですができていますよ」
「良かったです。その内、屋敷も調査したほうがいいですね」
その丘の上にあった古い屋敷があったのでそのことを告げる。道ができたらどうにかしようというのが町での方針だ。
「ん? 狼が出た街道?」
いくつかあるので確かめる、丘を挟んでどちらかと。
「はい、そうですよ?」
「ルゥルちゃん……馬ですし……」
マークと町の人はちょっと心配した。
通りがかったハンターにお願いをして余裕があるなら見てもらってくることにしたほうが良いかもしれない。
●街道
エルフの女の子であるけど秘密にしているルゥル。幅広いヘアバンドが特徴だが、今回は町の外を行くため、マークにきぐるみを着せられている。ちゃんと魔法使えるようワンドと何かあったらのためのナイフも持たされており、一応危険を承知で出ていた。
「お豆さんもらいました」
馬の上でポリポリ食べる。
それをペットのパルム時々食べる。フェレットは興味を一回示したが後は何もなし。
「あ、どなたかいます」
緊張して近くをすれ違う。
大きなその影に驚いて思わずルゥルは豆を投げつけた。
「イタッ」
大きな影は倒れた。
その頭には角があった。
「……みぎゃ、みぎゃあああああああああああああああ。お、鬼さんがお豆さんでお亡くなりにっ。ルゥル、そんなつもりじゃなかったんですぅ、みぎゃああああああああ」
ルゥルは馬から降りて倒れた人物に近寄る。
「息はしています。脈はっ!」
一生懸命判断しようとする。
「きゅ」
「しゃあああ」
突然、パルムとフェレットが威嚇を始めた。
ルゥルはそれにより、何か危険がやってきたと察知する。
「……みぎゃ?」
道の脇にある茂みが揺れていた。
「……た、大変です。何かいるですか?」
ルゥルはワンドを握り締めると震えながら立ち上がった。
「ル、ルゥルは強い子ですぅ! ポルムとフレオと鬼さんとお馬さんをちゃんと守るんですっ」
強い光を放つ目であるが、涙はあふれ、震えていた。
グラズヘイム王国の中央より東北寄り小さい町で、ルゥルは悲鳴を上げた。
「先生ぇ、みぎゃあああああああああああ」
「……うるさいぞ」
居間で資料と戦っていた魔術師のマーナは顔を上げずに、ルゥルに声だけかける。
「聞いてください! ルゥルは、鬼さんを架空の存在だと思っていました。リアルブルーの悪い物の概念だと聞いていたんです」
マーナは顔を上げて、ルゥルを見る。
「ああ、なるほど」
「それで、ルゥルは豆まきしました」
「ああ、したらしいな」
その上、雑魔に襲われたと後で話を聞いた。
「……謝らないといけません」
「いや、別に謝らんでいいだろう」
マーナは苦笑する。
「で、でも」
「いいか。鬼は確かに我らの世界では概念の名ではなく、種族として存在していた。もしかしたら別の世界では『エルフ』は邪悪な概念かもしれぬぞ。その者がおぬしがエルフだと知って驚いても、観察して違う者なのだと思う。それと同じだろう」
「そ、そうでしょうか?」
「別に主が鬼の誰かを指さして、悪しざまに言ったわけではあるまいし」
「……そ、そうですね」
マーナはルゥルの頭をなでる。脇の下に両手をいれ、抱き上げると膝に乗せた。
「……先生どうしたんですか?」
「いや、なんとなくな。やっぱり重くはなってきているな」
「……重くではなく、大きくなったと言ってください」
「……ははっ、そうだな」
マーナの膝から降りたルゥルは安堵から笑みを浮かべる。遊びに行くと出かけて行った。
「……いや、身長、一センチ伸びたらいい方じゃないのか……」
弟子育て放棄気味のマーナであるが、マーナなりに心配はしていた。
「まあ、育てるのはマークがいるから問題ない。エクラは偉大なり」
笑いながら資料に戻った。
●今年
豆まきをして騒動になったのは去年だなと、エクラ教の司祭であるマークは微笑む。
あれから一年、ルゥルは成長……したはずだ。
相変わらず師匠である魔術師のマーナはほとんどいない。いや、ルゥルがだいぶしっかりしてきてから、外泊が増えたのかもしれない。それに、マークの気のせいかもしれない。
「……さて、ルゥルちゃんは一人で奥の村に行きましたが……そろそろ帰ってくる頃ですね」
奥という表現もおかしいが、大きい町から離れると奥になると考えてしまう。
「し、司祭様、大変です」
「ルゥルちゃんが何かしましたか」
駆け込んだ町の人はきょとんとして、事情を知っているため破顔した。
「ルゥルちゃんは何もしてませんよ」
「……いや、失礼」
「実は街道に狼の群れがいたんですよ」
「は?」
「先日、追い出された奴らが戻ってきているのかもしれません」
「……なるほど」
近くの林に丘があり、その上に歪虚が住み着いていたのだった。そのせいか、動物がいくらか逃げ出していたらしい。
「別に注意するといっても大事ではないでしょう。夜でなければ、適度に元に戻る、それだけの気がします」
「そうですね、注意は促しましょう。ありがとうございます」
「いえいえ。あ、丘の上に登る道は少しずつですができていますよ」
「良かったです。その内、屋敷も調査したほうがいいですね」
その丘の上にあった古い屋敷があったのでそのことを告げる。道ができたらどうにかしようというのが町での方針だ。
「ん? 狼が出た街道?」
いくつかあるので確かめる、丘を挟んでどちらかと。
「はい、そうですよ?」
「ルゥルちゃん……馬ですし……」
マークと町の人はちょっと心配した。
通りがかったハンターにお願いをして余裕があるなら見てもらってくることにしたほうが良いかもしれない。
●街道
エルフの女の子であるけど秘密にしているルゥル。幅広いヘアバンドが特徴だが、今回は町の外を行くため、マークにきぐるみを着せられている。ちゃんと魔法使えるようワンドと何かあったらのためのナイフも持たされており、一応危険を承知で出ていた。
「お豆さんもらいました」
馬の上でポリポリ食べる。
それをペットのパルム時々食べる。フェレットは興味を一回示したが後は何もなし。
「あ、どなたかいます」
緊張して近くをすれ違う。
大きなその影に驚いて思わずルゥルは豆を投げつけた。
「イタッ」
大きな影は倒れた。
その頭には角があった。
「……みぎゃ、みぎゃあああああああああああああああ。お、鬼さんがお豆さんでお亡くなりにっ。ルゥル、そんなつもりじゃなかったんですぅ、みぎゃああああああああ」
ルゥルは馬から降りて倒れた人物に近寄る。
「息はしています。脈はっ!」
一生懸命判断しようとする。
「きゅ」
「しゃあああ」
突然、パルムとフェレットが威嚇を始めた。
ルゥルはそれにより、何か危険がやってきたと察知する。
「……みぎゃ?」
道の脇にある茂みが揺れていた。
「……た、大変です。何かいるですか?」
ルゥルはワンドを握り締めると震えながら立ち上がった。
「ル、ルゥルは強い子ですぅ! ポルムとフレオと鬼さんとお馬さんをちゃんと守るんですっ」
強い光を放つ目であるが、涙はあふれ、震えていた。
リプレイ本文
●合流
街道を行くハンターたちは、司祭の願いを聞き遂げる。何もなければ良いし、何かあってからでは遅いのだから。
「狼ですかー、殺してしまえば早いんでしょうねえ」
ノーマン・コモンズ(ka0251)はマークの話を聞き街道に踏み込んだ頃、ぼそりとつぶやいた。同道していたローエン・アイザック(ka5946)が聖職者らしくたしなめたため、ノーマンは肩をすくめる。
「それにしても狼なんか出たら、リアルブルーだと軽く騒ぎになりそうだけどやっぱり違うね」
ローエンは違いを思い知らされる。リアルブルーから転移してから、サルヴァトーレ・ロッソの中にいたため、現実のクリムゾンウェストを実感している最中だ。
「買い物の帰りやったんやけど……」
りり子(ka6114)は買い物用に借りたゴースロンの上できゅっと手綱を握る。東方で戦災孤児となった彼女を連れてきた爺様や受け入れてくれた家の人を考え、ここで人助けの一歩を踏み出したかった。
「これが初仕事なわけだけど、変に気張ってもしょうがないわよね、適当にいきましょ。まじめに仕事をしているなんて、私じゃないもの」
アルスレーテ・フュラー(ka6148)は拳を握って心の中でつぶやく。怠惰なのを家族に恋人に指摘され、色々な不安が動機となりハンターとなりここにいる。
「レディのピンチと聞けば、動かぬわけにはいきませんね」
ガニュメデス・ホーリー(ka6149)は女の子のような雰囲気をしていても内面は青年貴族であり、困っている者を放ってはおけなかった。
「偶然の道行きとはいえ、年長者として後進のフォローに回るのも重要だ」
山本 一郎(ka4957)は年若いハンターを眺めバイクを走らせる。探し物はすぐに見つからないため、人助けという遠回りはいとわない様子だ。
●攻撃
ルゥルは倒れている者や馬を守るために頑張る。ハンターに付いて行って戦ったのとは異なり、自分であらゆることを判断しないといけない。
「み、みぎゃああああ」
自分を奮い立たせた。ワンドを握り締め、振り上げ、狼向けて振り下ろしたのだった。
「みぎゃあああ」
女の子の悲鳴と思われるものが響き、狼のうなり声が届く。
それはハンターの中に緊張を生み出し、臨戦態勢へと移行させる。
道の先にそれらは見える。小さなキグルミが振り上げたワンドで狼をぶん殴っていた。
「あの子か?」
一郎は猟銃を構えつつ仲間に声をかける。
「おおい、君、今助けるぞ、頑張りたまえ!」
一郎は威嚇射撃した。
「……野生動物やきに、殺したくはないんやけど……」
りり子は冷静に考えつつ、狼が狙う者との間に入るべく手綱を取る。
「ん? 鬼の子……気のせい?」
ノーマンは倒れている人影を見て知り合いかとも思うが、まずは狼を蹴散らすことを考える。マテリアルを解放すると、一気に間合いを詰めた。
「ああ、早い……守るべきものは守らないと」
ローエンが馬を向けて追いかける。
「とりあえず、女の子を助けて、狼を撃退すればいいのよね」
アルスレーテは拳を固め間合いを詰める。
「さあ、小さなレディ、わたし達が来たからには大丈夫ですよ」
ガニュメデスが声をかけつつ、機導砲を放った。
「殺してもいいんですがねぇ」
笑顔でノーマンは狼とルゥルの間に入り込み、鞭で地面を叩いた。
「やあやあ、可愛いお嬢さん、白馬に乗った王子様ってわけじゃないけど、助けに来たよ?」
追いついたローエンがルゥルの側に降り立つと、ルゥルは涙でぐしゃぐしゃの顔で見上げる。
「お馬さんが危ないやろな」
りり子はノーマンたちの行動を見つつ、反対側に回り込む。狼は来ていないが、追い込まれた狼が突っ込んで来たら困る。途中で見えた倒れている人物が鬼のようでドキリとする、こちらであまり見ることがない同族だから。
「さあ、これでどう? でも、これで死んじゃっても、自然の摂理と思って諦めてね」
アルスレーテは狼を蹴った、殺すつもりはないが当たり所が悪いことも世の中はある。
狼は「きゃいん」と鳴いて転がる。
「これで逃げるなら何もしないぞ」
一郎が再び威嚇射撃を行う。
「そうですよ、話を聞くところによると、お前達も大変だったらしいからね。住み分けが重要なんですよ」
ガニュメデスが機導剣で狼を威嚇した。
通り道にいた人間を襲っておけと思っていただけの狼たちは、ここまで反撃されて怯えていた。
尻尾を丸めて、林に消えて行った。もともとの住処の方に。
●空腹と思い
ルゥルはローエンの服を掴む。
「みぎゃああ、私は何ともないです、鬼さんが、鬼さんがぁあああ」
りり子は同族と言うのもあり、敏感に反応する。怪我があるなら応急手当てをと思い、馬から降りてしゃがんだ。外傷があるならどうにかしたかった。
ローエンが回復魔法を使ってみるが、手ごたえがない。
「大変ですね……一応回復はしてみましたが……はてさて?」
ローエンは困惑しつつ、りり子とともに、倒れている鬼に外傷がないか等を念のため確認する。
「……で、ルゥルって言うのはこっち、そっち?」
アルスレーテの念のための問いかけにキグルミの方が挙手する。
「お姉さんとお兄さんとおじさんはどうしてここにいるんですか」
「レディがピンチと聞き、来たのです。マーク司祭がここに狼が出たという情報から心配をされていたのですよ」
ガニュメデスが説明をした。
「……そ、そうですか。ありがとうございました」
「いえいえ、礼には及びません。小さなレディが力の責任を果たそうとしていた姿は、結果はどうあれ、立派でしたよ」
ガニュメデスがにこやかに告げる。
ルゥルは照れたのかもじもじと笑った。
「で、どこも悪くないんちゃう……もし、見えない傷だと体の中やろか?」
「ひとまず、町まで運んだ方がいいね」
りり子の心配はもっともでローエンは提案する。
「……にしても……見覚えがある」
ひっくり返っていた若い鬼を表にしたため、ノーマンはこめかみをピクリと動かす。怒るほどの事ではないが、何か嫌な予感がしたのだった。
「ほお、それなら彼が目を覚ましたとき安心するな」
一郎は良かったとうなずく。
「いや、どうなんでしょうねぇ」
「何か問題があるのか?」
「問題と言っても……まあ、彼が起きてから考えますよ」
ノーマンは一郎に応えた後、どうしたものかと眺める。
「ルゥルが見つかったし、町に戻れば終りよね? その子を運ぶかどうかは……どうしましょう?」
アルスレーテは道の座りやすそうなところに腰を下ろした。そして、持ってきたおやつのパンを食べ始める。林の傍らの気持ちのいい場所で、時間はおやつに遅いが運動の後のおやつとしては十分だ。
「ダイエットは明日から」
アルスレーテは実に楽しそうにぱくりと口にほおばる。ふんわりとパンの香りが漂うが、林や土の匂いでほとんどしないのが常だ。
「……」
倒れていた鬼の目がパチリと開いた。
「……あ、やっぱり……ヒウチですね……」
「……っ!」
ノーマンが話しかけるも、倒れていた鬼改めヒウチはアルスレーテに飛びかかるように向かう。
「きゃあ、あ、パンっ」
一口しか食べていないパンは奪われ、ヒウチに胃袋に消えた。
アルスレーテは食べ物の恨み半分、ヒウチが無事だった安堵半分で彼をにらむように憐れむように見ていた。
「ほほう……」
ノーマンはにこやかに近づくと、ヒウチの口にマカロンを突っ込んだ。無視されたことへの怒りでもあり、状況を察したあきれも含んでいる。
「ノーマンちゃん、いじめるのはダメだよ」
ローエンが溜息交じりにたしなめる。見えない怪我ではなく、空腹により行き倒れが確実になり安堵もしていた。
「こ、これはっ!」
パンとマカロンでヒウチはむせたため、ノーマンが水を差し出す。
「水です」
「ありがとう」
ノーマンにもらった水を飲んで、人心地付いたヒウチ。そのヒウチは彼の視線に気づき、小さくなっていく。
「で、何をしていたんですかねぇ?」
ねっとりと絡みつくような口調になるのは、複雑な思いの上だった。
「元気で良かった」
ほっと息を吐くりり子。
「みぎゃぎゃぎゃ」
「小さなレディ、泣いてはいけない。鬼が怖いとしても」
「違うです、嬉し泣きです、安堵の涙です」
ガニュメデスにルゥルは丁寧に訂正をした。
「……空腹で倒れたんだよね? ノーマンちゃんの知り合い?」
ローエンに尋ねられ、ヒウチはうなずいた。そして、エトファリカを出る前に一度会って色々教えてもらったと語る。
「この国でも行き倒れはあるのか」
一郎はしみじみと言う。この世界に転移してから辺境の部族に助けてもらって、何とかやってきたことを考えると運が良かったのかもしれないと今さらながら思える。
「あ、えと……路銀が切れてしまったんだ。その、マカロン食べたくて……お手伝いをして、お金もらって……どうしたらマカロン食べられるかなって」
ノーマンとしては諭したことが守られてはいたが、何かまだずれを感じる。
「盗み……彼女のパンはひとまず棚上げしましょう。ハンターになるという選択肢もあるんですが、やってないのですか?」
「ハンターに……なれなくはないみたいなんだけど、なんか違うんだ!」
「……登録しましょう。違うなら違うで辞めることはできますし、今みたいに倒れるのは問題です」
ノーマンはポンとヒウチの肩を叩いた。
「そうだね、うちも助けてくれた人達の為を考えて……本当は勉強より体を動かすことの方が好きやから、ハンターになることを選んだんよ?」
ヒウチの背中を押すようにりり子が告げる。勉強は机にかじりついてするだけでもないのだから。
「それより、ここで話してもなんだから、町にもどうかしら? ルゥルもご飯食べたいわよね?」
「……はっ……今日のお夕飯はマークさんのシチューです」
「それは……美味しそうね」
アルスレーテはにこりと微笑む。
「戻りましょう」
ガニュメデスは手を差し出す、ルゥルを促すために。
「それより、馬に乗せてあげたほうがいいのではないか?」
一郎の言葉を聞いて、ルゥルがこくんとうなずいた。
ガニュメデスに抱えてもらいルゥルは馬の背に乗った。
●マカロンと願い
教会が見えてきた。
入口には心配そうなマーク司祭が立っており、一行に気付くと寄ってきた。
「みなさんと一緒と言うことは……ん?」
マークは説明と求めつつ、視線がヒウチに向かう。
「簡単に説明しますと、ルゥルちゃんがその鬼のヒウチちゃんが行き倒れた所に出会い、ちょうど通りかかった狼に襲われていたということです」
ローエンの説明に足すこともなくハンターは一様にうなずく。
「司祭も質問があるかもしれないが、教会にでもいかないか? その子もふらついている」
一郎が指摘するようにヒウチは疲労激しく倒れそうだ。
礼拝堂にひとまず入る。
「行き倒れというのが不思議なのよね? 食べようと思えば林にだって食べ物はあるわよ?」
アルスレーテは林の植物を記憶しており、木の実をつけるタイプだったと語る。お金があれば探して食べるより、パンとか菓子の方が手軽であるためわざわざしないが。
「お金が無くなって……でも、人のを盗んだらいけないって」
ヒウチは大きい体を小さくして萎れる。
「まあ、その通りなんですが……ハンター業をやる気があるなら、登録行きましょう……もう一度言いますが」
ノーマンは「今すぐ」と続ける。
「まあまあ……彼もまだ疲労しているみたいですから、しばらくここで教会の手伝いをしてください。その後でも問題ないでしょう?」
マークの言葉にヒウチは泣き出さんばかりに嬉しそうな顔をする。
「縁があって再会したんです、まあ、元気そうで良かったとはいえ、これ以上迷惑はごめんですよ」
ノーマンは苦笑した。
「お兄さんも司祭さんに教われば、こっちのことも分かるんよ? それからハンターになってもおそおないんちゃう? そうしたらマカロンも食べられるようになるん」
りり子は自分より年は上そうだが、弟に諭すような気分になっていた。
「そうだね、手引きと言うのは必要だね。西と東で違うんだろうし」
「話に聞くだけでも違うようだ。実際、私がいたとリアルブルーだって地域で差はある」
ローエンと一郎がヒウチを安心させるように応援をした。
「めでたく解決ですね……ルゥルさんも無事。ヒウチさんも実地で色々見られる、勉強が早くなるんですよね」
ガニュメデスは微笑む。実際世間に出ると書物で見るのと違うのだから。
「お兄さんたち、ありがとうございました」
涙でぐしゃぐしゃだった顔をきれいにしてきたルゥルはお礼を述べる。彼女の頭の上に載っているパルムも器用にお辞儀をしている。
「これだけ動けばご飯もおいしいでしょうね」
礼拝堂にはシチューの香りも漂う。
「そうでしょうね」
シチューが狙われている事情を知らないマークは一般論で応対した。
「うちはハンターズソサエティに寄って帰るわ。普段は街道に出んとはいえ、狼がまたでるかもしれへんし」
注意喚起は必要だろうとりり子は考えた。
「ええ、お手数をおかけします」
「いいよ、ついでやきに」
マークにお礼を言われたりり子にはにかんだ笑顔を見せ、ハンターズソサエティに馬を走らせた。
街道を行くハンターたちは、司祭の願いを聞き遂げる。何もなければ良いし、何かあってからでは遅いのだから。
「狼ですかー、殺してしまえば早いんでしょうねえ」
ノーマン・コモンズ(ka0251)はマークの話を聞き街道に踏み込んだ頃、ぼそりとつぶやいた。同道していたローエン・アイザック(ka5946)が聖職者らしくたしなめたため、ノーマンは肩をすくめる。
「それにしても狼なんか出たら、リアルブルーだと軽く騒ぎになりそうだけどやっぱり違うね」
ローエンは違いを思い知らされる。リアルブルーから転移してから、サルヴァトーレ・ロッソの中にいたため、現実のクリムゾンウェストを実感している最中だ。
「買い物の帰りやったんやけど……」
りり子(ka6114)は買い物用に借りたゴースロンの上できゅっと手綱を握る。東方で戦災孤児となった彼女を連れてきた爺様や受け入れてくれた家の人を考え、ここで人助けの一歩を踏み出したかった。
「これが初仕事なわけだけど、変に気張ってもしょうがないわよね、適当にいきましょ。まじめに仕事をしているなんて、私じゃないもの」
アルスレーテ・フュラー(ka6148)は拳を握って心の中でつぶやく。怠惰なのを家族に恋人に指摘され、色々な不安が動機となりハンターとなりここにいる。
「レディのピンチと聞けば、動かぬわけにはいきませんね」
ガニュメデス・ホーリー(ka6149)は女の子のような雰囲気をしていても内面は青年貴族であり、困っている者を放ってはおけなかった。
「偶然の道行きとはいえ、年長者として後進のフォローに回るのも重要だ」
山本 一郎(ka4957)は年若いハンターを眺めバイクを走らせる。探し物はすぐに見つからないため、人助けという遠回りはいとわない様子だ。
●攻撃
ルゥルは倒れている者や馬を守るために頑張る。ハンターに付いて行って戦ったのとは異なり、自分であらゆることを判断しないといけない。
「み、みぎゃああああ」
自分を奮い立たせた。ワンドを握り締め、振り上げ、狼向けて振り下ろしたのだった。
「みぎゃあああ」
女の子の悲鳴と思われるものが響き、狼のうなり声が届く。
それはハンターの中に緊張を生み出し、臨戦態勢へと移行させる。
道の先にそれらは見える。小さなキグルミが振り上げたワンドで狼をぶん殴っていた。
「あの子か?」
一郎は猟銃を構えつつ仲間に声をかける。
「おおい、君、今助けるぞ、頑張りたまえ!」
一郎は威嚇射撃した。
「……野生動物やきに、殺したくはないんやけど……」
りり子は冷静に考えつつ、狼が狙う者との間に入るべく手綱を取る。
「ん? 鬼の子……気のせい?」
ノーマンは倒れている人影を見て知り合いかとも思うが、まずは狼を蹴散らすことを考える。マテリアルを解放すると、一気に間合いを詰めた。
「ああ、早い……守るべきものは守らないと」
ローエンが馬を向けて追いかける。
「とりあえず、女の子を助けて、狼を撃退すればいいのよね」
アルスレーテは拳を固め間合いを詰める。
「さあ、小さなレディ、わたし達が来たからには大丈夫ですよ」
ガニュメデスが声をかけつつ、機導砲を放った。
「殺してもいいんですがねぇ」
笑顔でノーマンは狼とルゥルの間に入り込み、鞭で地面を叩いた。
「やあやあ、可愛いお嬢さん、白馬に乗った王子様ってわけじゃないけど、助けに来たよ?」
追いついたローエンがルゥルの側に降り立つと、ルゥルは涙でぐしゃぐしゃの顔で見上げる。
「お馬さんが危ないやろな」
りり子はノーマンたちの行動を見つつ、反対側に回り込む。狼は来ていないが、追い込まれた狼が突っ込んで来たら困る。途中で見えた倒れている人物が鬼のようでドキリとする、こちらであまり見ることがない同族だから。
「さあ、これでどう? でも、これで死んじゃっても、自然の摂理と思って諦めてね」
アルスレーテは狼を蹴った、殺すつもりはないが当たり所が悪いことも世の中はある。
狼は「きゃいん」と鳴いて転がる。
「これで逃げるなら何もしないぞ」
一郎が再び威嚇射撃を行う。
「そうですよ、話を聞くところによると、お前達も大変だったらしいからね。住み分けが重要なんですよ」
ガニュメデスが機導剣で狼を威嚇した。
通り道にいた人間を襲っておけと思っていただけの狼たちは、ここまで反撃されて怯えていた。
尻尾を丸めて、林に消えて行った。もともとの住処の方に。
●空腹と思い
ルゥルはローエンの服を掴む。
「みぎゃああ、私は何ともないです、鬼さんが、鬼さんがぁあああ」
りり子は同族と言うのもあり、敏感に反応する。怪我があるなら応急手当てをと思い、馬から降りてしゃがんだ。外傷があるならどうにかしたかった。
ローエンが回復魔法を使ってみるが、手ごたえがない。
「大変ですね……一応回復はしてみましたが……はてさて?」
ローエンは困惑しつつ、りり子とともに、倒れている鬼に外傷がないか等を念のため確認する。
「……で、ルゥルって言うのはこっち、そっち?」
アルスレーテの念のための問いかけにキグルミの方が挙手する。
「お姉さんとお兄さんとおじさんはどうしてここにいるんですか」
「レディがピンチと聞き、来たのです。マーク司祭がここに狼が出たという情報から心配をされていたのですよ」
ガニュメデスが説明をした。
「……そ、そうですか。ありがとうございました」
「いえいえ、礼には及びません。小さなレディが力の責任を果たそうとしていた姿は、結果はどうあれ、立派でしたよ」
ガニュメデスがにこやかに告げる。
ルゥルは照れたのかもじもじと笑った。
「で、どこも悪くないんちゃう……もし、見えない傷だと体の中やろか?」
「ひとまず、町まで運んだ方がいいね」
りり子の心配はもっともでローエンは提案する。
「……にしても……見覚えがある」
ひっくり返っていた若い鬼を表にしたため、ノーマンはこめかみをピクリと動かす。怒るほどの事ではないが、何か嫌な予感がしたのだった。
「ほお、それなら彼が目を覚ましたとき安心するな」
一郎は良かったとうなずく。
「いや、どうなんでしょうねぇ」
「何か問題があるのか?」
「問題と言っても……まあ、彼が起きてから考えますよ」
ノーマンは一郎に応えた後、どうしたものかと眺める。
「ルゥルが見つかったし、町に戻れば終りよね? その子を運ぶかどうかは……どうしましょう?」
アルスレーテは道の座りやすそうなところに腰を下ろした。そして、持ってきたおやつのパンを食べ始める。林の傍らの気持ちのいい場所で、時間はおやつに遅いが運動の後のおやつとしては十分だ。
「ダイエットは明日から」
アルスレーテは実に楽しそうにぱくりと口にほおばる。ふんわりとパンの香りが漂うが、林や土の匂いでほとんどしないのが常だ。
「……」
倒れていた鬼の目がパチリと開いた。
「……あ、やっぱり……ヒウチですね……」
「……っ!」
ノーマンが話しかけるも、倒れていた鬼改めヒウチはアルスレーテに飛びかかるように向かう。
「きゃあ、あ、パンっ」
一口しか食べていないパンは奪われ、ヒウチに胃袋に消えた。
アルスレーテは食べ物の恨み半分、ヒウチが無事だった安堵半分で彼をにらむように憐れむように見ていた。
「ほほう……」
ノーマンはにこやかに近づくと、ヒウチの口にマカロンを突っ込んだ。無視されたことへの怒りでもあり、状況を察したあきれも含んでいる。
「ノーマンちゃん、いじめるのはダメだよ」
ローエンが溜息交じりにたしなめる。見えない怪我ではなく、空腹により行き倒れが確実になり安堵もしていた。
「こ、これはっ!」
パンとマカロンでヒウチはむせたため、ノーマンが水を差し出す。
「水です」
「ありがとう」
ノーマンにもらった水を飲んで、人心地付いたヒウチ。そのヒウチは彼の視線に気づき、小さくなっていく。
「で、何をしていたんですかねぇ?」
ねっとりと絡みつくような口調になるのは、複雑な思いの上だった。
「元気で良かった」
ほっと息を吐くりり子。
「みぎゃぎゃぎゃ」
「小さなレディ、泣いてはいけない。鬼が怖いとしても」
「違うです、嬉し泣きです、安堵の涙です」
ガニュメデスにルゥルは丁寧に訂正をした。
「……空腹で倒れたんだよね? ノーマンちゃんの知り合い?」
ローエンに尋ねられ、ヒウチはうなずいた。そして、エトファリカを出る前に一度会って色々教えてもらったと語る。
「この国でも行き倒れはあるのか」
一郎はしみじみと言う。この世界に転移してから辺境の部族に助けてもらって、何とかやってきたことを考えると運が良かったのかもしれないと今さらながら思える。
「あ、えと……路銀が切れてしまったんだ。その、マカロン食べたくて……お手伝いをして、お金もらって……どうしたらマカロン食べられるかなって」
ノーマンとしては諭したことが守られてはいたが、何かまだずれを感じる。
「盗み……彼女のパンはひとまず棚上げしましょう。ハンターになるという選択肢もあるんですが、やってないのですか?」
「ハンターに……なれなくはないみたいなんだけど、なんか違うんだ!」
「……登録しましょう。違うなら違うで辞めることはできますし、今みたいに倒れるのは問題です」
ノーマンはポンとヒウチの肩を叩いた。
「そうだね、うちも助けてくれた人達の為を考えて……本当は勉強より体を動かすことの方が好きやから、ハンターになることを選んだんよ?」
ヒウチの背中を押すようにりり子が告げる。勉強は机にかじりついてするだけでもないのだから。
「それより、ここで話してもなんだから、町にもどうかしら? ルゥルもご飯食べたいわよね?」
「……はっ……今日のお夕飯はマークさんのシチューです」
「それは……美味しそうね」
アルスレーテはにこりと微笑む。
「戻りましょう」
ガニュメデスは手を差し出す、ルゥルを促すために。
「それより、馬に乗せてあげたほうがいいのではないか?」
一郎の言葉を聞いて、ルゥルがこくんとうなずいた。
ガニュメデスに抱えてもらいルゥルは馬の背に乗った。
●マカロンと願い
教会が見えてきた。
入口には心配そうなマーク司祭が立っており、一行に気付くと寄ってきた。
「みなさんと一緒と言うことは……ん?」
マークは説明と求めつつ、視線がヒウチに向かう。
「簡単に説明しますと、ルゥルちゃんがその鬼のヒウチちゃんが行き倒れた所に出会い、ちょうど通りかかった狼に襲われていたということです」
ローエンの説明に足すこともなくハンターは一様にうなずく。
「司祭も質問があるかもしれないが、教会にでもいかないか? その子もふらついている」
一郎が指摘するようにヒウチは疲労激しく倒れそうだ。
礼拝堂にひとまず入る。
「行き倒れというのが不思議なのよね? 食べようと思えば林にだって食べ物はあるわよ?」
アルスレーテは林の植物を記憶しており、木の実をつけるタイプだったと語る。お金があれば探して食べるより、パンとか菓子の方が手軽であるためわざわざしないが。
「お金が無くなって……でも、人のを盗んだらいけないって」
ヒウチは大きい体を小さくして萎れる。
「まあ、その通りなんですが……ハンター業をやる気があるなら、登録行きましょう……もう一度言いますが」
ノーマンは「今すぐ」と続ける。
「まあまあ……彼もまだ疲労しているみたいですから、しばらくここで教会の手伝いをしてください。その後でも問題ないでしょう?」
マークの言葉にヒウチは泣き出さんばかりに嬉しそうな顔をする。
「縁があって再会したんです、まあ、元気そうで良かったとはいえ、これ以上迷惑はごめんですよ」
ノーマンは苦笑した。
「お兄さんも司祭さんに教われば、こっちのことも分かるんよ? それからハンターになってもおそおないんちゃう? そうしたらマカロンも食べられるようになるん」
りり子は自分より年は上そうだが、弟に諭すような気分になっていた。
「そうだね、手引きと言うのは必要だね。西と東で違うんだろうし」
「話に聞くだけでも違うようだ。実際、私がいたとリアルブルーだって地域で差はある」
ローエンと一郎がヒウチを安心させるように応援をした。
「めでたく解決ですね……ルゥルさんも無事。ヒウチさんも実地で色々見られる、勉強が早くなるんですよね」
ガニュメデスは微笑む。実際世間に出ると書物で見るのと違うのだから。
「お兄さんたち、ありがとうございました」
涙でぐしゃぐしゃだった顔をきれいにしてきたルゥルはお礼を述べる。彼女の頭の上に載っているパルムも器用にお辞儀をしている。
「これだけ動けばご飯もおいしいでしょうね」
礼拝堂にはシチューの香りも漂う。
「そうでしょうね」
シチューが狙われている事情を知らないマークは一般論で応対した。
「うちはハンターズソサエティに寄って帰るわ。普段は街道に出んとはいえ、狼がまたでるかもしれへんし」
注意喚起は必要だろうとりり子は考えた。
「ええ、お手数をおかけします」
「いいよ、ついでやきに」
マークにお礼を言われたりり子にはにかんだ笑顔を見せ、ハンターズソサエティに馬を走らせた。
依頼結果
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2016/02/23 08:37:26 |
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相談場所よー アルスレーテ・フュラー(ka6148) エルフ|27才|女性|格闘士(マスターアームズ) |
最終発言 2016/02/23 13:47:58 |