ゴブリン略奪団殲滅

マスター:笹村工事

シナリオ形態
ショート
難易度
やや難しい
オプション
参加費
1,000
参加制限
-
参加人数
6~8人
サポート
0~0人
マテリアルリンク
報酬
普通
相談期間
5日
締切
2014/08/20 07:30
完成日
2014/08/24 16:03

みんなの思い出

思い出設定されたOMC商品がありません。

オープニング

 スキルを使用し加速された踏み込みが、瞬時に間合いを制圧する。
 それと同時に振るわれた横薙ぎの一閃が、武装したゴブリンの胴を断ち切った。
 それは、その場に居た最後のゴブリンが打ち倒された瞬間だった。
 だがそれを成した、左腕が機導術により作られた義手の青年、ナオトの表情は硬い。そんな彼の元に、この場で共に戦っていたドワーフのハンター、ガフが走り寄る。
「ここはこれで良いだろ、残存勢力はねぇ。残りを仕留めに行くぞ」
 ナオトの応えを待つことなくガフは走り出し、ナオトもそれに追走した。それほどに現状は余裕が無かった。
 組織立ったゴブリンの集団による略奪団の殲滅、それが今この場で求められる結果である。
 農耕推進地域「ジェオルジ」に属するとある村、収穫期にあったそこが突如襲われたのだ。
 襲撃したゴブリン団は曲がりなりにも組織化されており、おまけにどこから手に入れたのか、粗末ではあるが武装すらしていた。
 危険度が高すぎるその相手に、村人は即座に村を捨て逃げ出す事を選んだお蔭で人的被害は怪我人が出る程度で抑えられていたが、村を占拠したゴブリン団はそのまま村に居座った為、その殲滅依頼がハンターに出されたのだ。
 けれど集まったハンターの数は少なかった。自由都市同盟沿岸周辺で発生した狂気の七眷属とみられる歪虚への対処に多くのハンター達が駆り出されていたのが原因である。
 まるでそれを知っていたかのように、最悪のタイミングで襲撃してきたゴブリン団へ割けるハンターは通常よりも少なく、ナオト達は数の不利を補うために留まることなく走り回っていた。
 走り回る中、ナオトはガフに状況を確認する。
「こちらの勢力はほぼ倒し尽くしたと思いますが、もう一つの大きい集団の方はどうなってます? それと、群れを指揮していたらしい一団は?」
 ガフは即座に答える。
「群れを指揮してた奴らには逃げられた。明らかに頭が回る奴らだ、他のゴブリンどもをそそのかして略奪に協力させた後は、そのまますぐにとんずらしたんだろ。
 もう一つの方は、例の三人組と、三人組の弟子の嬢ちゃん達に任せてる。こっちの方は大丈夫だ。三人組の奴ら、普段はお茶らけてるが実力は本物だからな。特に今回は弟子の嬢ちゃん達が居るんだ、余計に張り切るだろうからどうとでもなる」
 そこまで言うと、ガフはナオトの義手に視線を向け、
「そちらよりこっちの方が大変だがな。お前さん、頼んでた義手を着けたのは良いが、まだ巧く慣れてないだろ。着ける前より動きが雑になって弱くなってるぞ」
 注意を促すように告げる。それにナオトは表情を硬くし返す。
「やはり、見て分かりますか。どうにもまだ調子が掴めないせいで、自覚できるほど弱くなってます、今の私は」
 この応えにガフは器用に走りながら肩を竦めると、
「自覚できてんなら良いさ。自覚できてりゃ、そのように立ち回ってくれるだろ、お前さんは。こちらの取りこぼしを任せる為に、新人のハンター達に協力を取り付けてくれたのは、正直助かったからな」
 あえて軽い口調で言葉を返す。けれどナオトは、
「こちらの不出来さを助けて貰うようで、申し訳ないんですけどね」
 どこか苦しげに顔をゆがめた。そんな彼の背中をガフは笑顔を浮かべながら叩く。
「いいじゃねぇか! 助け合うのがハンターってもんだろ。大体な、向こうは向こうの都合で依頼を受けてんだ、こっちが勝手にああだこうだ言うのは、余計なお世話ってなもんさ。こっちは頼んだからには、信頼して任せるのが筋ってもんよ」
 この言葉にナオトは小さく苦笑し、少しだけ軽くなった声で応える。
「確かに、私が勝手に気にするのは、依頼を引き受けてくれた皆さんの都合を無視するようなものですね。なら、私たちは私たちで、全力を尽くしましょう」
「おう! そういうこった」
 力強くガフは頷いた。そして二人は更なる殲滅のために速度を上げ、ゴブリン達を見つけ出すと次々に殲滅していった。
 だが、どうしても取りこぼしは発生する。それは数の差がある以上、仕方のない事だった。
 しかしゴブリン達が逃げ出せる隙をわざと作り、そこへと誘導することで、逃走先を限定する事だけは辛うじて成功していた。

 そうして逃走先を誘導されたゴブリン達が、貴方達の前に現れました。
 場所は、倉庫で周囲を囲まれた広場です。村の収穫物を他の地域に出荷する際の一時置き場として作られたそこは、十数人が立ち回りが出来るほどに広いです。
 その広場で向かい合うように、貴方達はゴブリンの一団と対峙しています。
 追い立てられたゴブリン達の目は血走り、貴方達を打ち倒してこの場から逃げ出そうという敵意がありありと伝わってきます。
 粗末な物とはいえ武装したそのゴブリンの一団に貴方達は――?

リプレイ本文

●戦闘前の話し合い
 村を襲い占拠したゴブリン団の殲滅。その依頼の一翼を担う為に集まったハンター達は、それぞれの指針や配置を決める為に現場で話し合いをしていた。

「ゴブリン達の逃走防止に注意を払う必要があると思う」
 依頼を果たす上で重要な点をまず挙げ、最初に皆の同意を引き出す事で会話の流れを作り出したのはデュオ=ラングウィッチ(ka1015)である。
「付け加えるなら、完膚なきまでにゴブリン殲滅、だね」
 サーシャ・V・クリューコファ(ka0723)が補足するように言うと、続けて配置に関する提案も口にした。
「私は戦闘の推移より、ゴブリン達の逃走や増援に注意を払っておこう。倉庫の上から全体を把握できる配置について、戦闘中に何かあれば皆に大声で知らせようと思う」
「全体を把握して貰える人がいると助かりますね。それでは私は、倉庫の上に登り待ち構え攻撃しようと思います」
 サーシャの言葉を引き継ぐようにして続けたのはエリス・カルディコット(ka2572)であり、更にその後にデヴィット・ギデオン(ka2977)が続く。
「では、わたくしはゴブリンが来るまで右側の倉庫の上に隠れ、一団が過ぎると同時に下に降り挟撃を行いたいと思います。その場合ですと、まずは敵を正面から相手をして頂く方が必要になるのですが――」
「ふむ、ならば私が正面から行こう」
 力強く応えたのはユルゲンス・クリューガー(ka2335)である。
「おそらく向こうも必死だ。こちらも戦うならば、一命を賭す覚悟で殲滅に当たるのが筋というもの。とはいえ目的を忘れ突破を許さないよう、共に肩を並べる皆と連携しゴブリンの機先を制するよう立ち回る事を意識しよう。極力奴らに反撃の隙を与えないよう、立て続けに攻めるつもりだ」
「私も正面から行きましょう」
 ユルゲンスに同意するように告げたのはギュンター・ベルンシュタイン(ka0339)である。彼は続けて自分がなすべき事を告げる。
「倉庫の上から攻撃して貰えるのなら、それを無駄にしないよう自分の仕事をこなしましょう」
「ではこの場で待ち伏せをしつつ、逃がさないよう包囲と挟撃する作戦ですね」
 少しだけ緊張した響きで言葉を続けたのは双葉 揚羽(ka2932)である。
 そうして話がまとまっていく中、皆の思いを形にするように宇都宮 祥子(ka1678)が口を開く。
「ゴブリン達には、好き放題したツケは払ってもらわないとね」
 その言葉に皆は頷いた。

 この後も話し合いは進み、それぞれの配置と役割が決まる。
 その後、ハンター達が持って来ていたロープなどを使い準備を整えて間もなく、ゴブリン達はやって来た。

●戦闘開始
 最初にハンター達の元にやってくる敵に気付いたのは、索敵に来るであろう方向に立っていた倉庫屋根上にいたサーシャ。彼女は通信機器を使って、仲間たちに詳細を伝える。
「来たよ。数は6、その内おそらく1体はメイジ。他に遠距離攻撃が出来そうなゴブリンは無し。ただ1体、手ごわそうなのがいます」
 敵の接近を知ったハンター達は不意を突かれる事無く、万全の態勢でゴブリン達を迎え撃つ準備を整え、戦闘を開始した。
 ゴブリンは粗末であるが武装をしており、その重さによる速度の差によってか、自然と前衛と後衛の形に分かれた。前衛にゴブリンが4体、後衛にメイジとソルジャーが並走する形で突き進んでくる。

 それを逃がさず殲滅する為に、近接戦役の4人は走り出した。
「血路を開くか、ゴブリン共」
 闘志を声にしユルゲンスが先陣を切る。それに並走するようにしてギュンターが、その後にデュオと揚羽が続く。
 それはゴブリン達が逃走した場合に仲間達で連携して動けるように、そして初陣である双葉の事も気遣うデュオとの話し合いによる物だった。
 4人は迫ってくる敵との距離を詰める。前衛に当たる4体と接敵したのは、倉庫群のほぼ中央の位置。
 それは事前に十分な用意をしていた結果であり、倉庫屋根上の配置についたハンター達が戦う上でも最適の位置取りとなった。

「ここで食い止めさせてもらう、世に平穏のあらんことを」
 ギュンターはメイスファイティングとプロテクションを自身にかける。スキル強化に手間を掛けた分、敵であるゴブリンの攻撃の方が速かったが、ギュンターはあえて避ける事無くラウンドシールドで受ける。それは彼の無事を祈る友の想いが形になったかのような確かさがあった。
 そのおかげでほぼダメージを受けずに、隙を見せたゴブリンに渾身の一撃を放つ。その瞬間、ギュンターの戦い方を支持する知人の顔が心に浮かぶ。それは余分な力みを消した鋭い一撃となり、鎧を着こんだゴブリンを即死させるほどの威力を発揮させた。

 しかしそれを見ていた他のゴブリン達は引くことなく、殺意を剥き出しにしたまま襲い掛かって来る。
「佳いぞ、もっと向かってくるがいい!」
 喜びの声と共に迎え撃ったのはユルゲンスだ。踏込を使って瞬時に間合いを詰めた彼は、反応できないゴブリンへ強打を込めた一撃を放つ。
 敵はなんとか盾を使い受け止めたが、あまりの威力に盾越しに腕を痛め、動きが鈍らせた。ユルゲンスはその隙を逃さず一気に追い込み叩き潰すようにしてゴブリンを殲滅した。

 残るゴブリンは2体。その2体も殲滅されつつあった。
(まずは相手の動きを止め、遠距離攻撃役の皆が撃ち易い状況を作る。逃走防止にも注意しないと)
 デュオは自分だけではなく、仲間や敵であるゴブリン達の動きも意識しながら戦いを進める。
 手にした武器で自分に向かってくるゴブリンの動きを牽制しダメージを与えながら、同時に初陣である揚羽が怪我で離脱しないかを注意する。それは今、戦い以外で何かがあった時にも対応できるよう考えられた動きであり、仲間の事を考えての物であった。
 それに応えるように、近くで戦っていたユルゲンスが助太刀に来る。
 その動きを察したデュオは、あえてゴブリンの攻撃を誘うために隙を見せた。
 それに引っ掛かり襲い掛かって来たゴブリンは、横合いから押し潰すような勢いで斬りかかって来たユルゲンスの一撃により息の根を止められた。
「助かった。この勢いで残りも終わらせようぜ」
「承知した」
 そして二人がゴブリン達の残り1体へと向かう頃、すでに決着はついていた。

(やっぱり少し緊張しますね……大丈夫……大丈夫、剣道やフェンシングだと思えば……やったことないけど……)
 自分を落ち着かせるように心の中で呟きながら、揚羽はゴブリンを迎え撃つ。深呼吸しつつ足止めを意識しながら、目の前の敵に集中した。
 一足で攻防の行える付かず離れずの距離を保ちながら敵の身体を視認、それと同時に少しだけ意識を自らが持つレイピアへと向ける。
 どう戦っていけば良いのか、それを意識しながら彼女はゴブリンと切り結んでいく。組み立てられた動きはゴブリンを翻弄し、一撃で致命傷を与える事は叶わずとも確実に傷を与えた。
 敵の反撃はなるべく回避を試みるが、避け切れずに傷を負ってしまう。ただ、マテリアルヒーリングで補えると判断し、そのまま攻撃を重ねていく。
「これが私のリズムなのかも」
 そんなことを感じながら戦っていると、援軍がやってきた。
 揚羽がゴブリンの機動力を削ぐために股関節狙いの一撃を命中させる。苦し紛れに反撃するゴブリンの攻撃をギュンターが受け止めた。
「盾になります。攻撃は任せました」
 スキルも使って強固な防御力に支えられたギュンターに、ゴブリンはまともにダメージを与えることが出来ない。仲間の助けを受けながら揚羽はハンターとしてゴブリンに立ち向かう。
「はい、任されました」
 今の今まで布石として行っていた攻撃を繰り出すかのように見せながら、それを外し、止めとなる一撃を放つ。
「また同じ場所を攻撃すると思いましたね? 残念、はずれです」
 敵は虚を突かれ、喉元への一撃をもろに食らうと、鈍い音を立てて地に伏す。こうして前衛のゴブリンはすべて殲滅された。

 その時すでに、後衛にいたゴブリンソルジャーとメイジも危機に瀕していた。
「どこぞの怪談じゃないけれど、その首置いてってもらうわ」
 追い立てられたゴブリン達を確実に仕留めるため倉庫の上に伏せていた祥子は、ゴブリン達に気付かれないよう自身の影の位置にも注意しながら攻撃の瞬間を待つ。
 彼女は遠距離攻撃やより強力そうな相手は飛び道具で真っ先に仕留めるべきという考えを持っていたので、2体が攻撃範囲に入ってくる瞬間を待っていた。
(動きが止まるか鈍る瞬間は必ず来るはず。その瞬間を逃さず撃つ)
 意識するのはゴブリン達に近接戦を挑む仲間たちの動き。彼らと2体がぶつかり、動きが止まる瞬間が攻撃を放つ好機と捉えている。
 ゴブリン達が祥子の潜む倉庫へと近づく。その間に後衛の位置に居る2体の内、自分により近いメイジへと狙いを絞った。
 倉庫の屋根は三角ではなく平坦な物になっており、武器である重藤弓の狙いをつけるには不自由が無い。彼女はメイジが近づくのに合わせ弓を引き、狙いを付けた。
「的の中、的に中たると書いて的中……なんだけど……。こういう時のおまじないってなんだったかしらね。人という字じゃなくて……ああ、そうだ」
 彼女は続きを心の中で呟くことで余分な力を抜き、エイミングと強弾により命中率と威力の上がった一撃を放つ。それはメイジの胸元をぶち抜いた。
 それは致命傷に近い一撃で、メイジが鎧を身に着けていなければ初手で倒す事ができただろう。しかしその威力に驕ることなく、祥子は即座に次の一撃を放とうと弓を引き絞った。
 そこへひとりの男が礼をして、メイジの前に立つ。デヴィットだ。
「どうかここは、わたくしにお任せくださいませ」
 恭しく礼をする紳士に対し、祥子は「お願いするわね」と返した。
「さて、ハンターとしての初依頼、少し張りきらしてもらいましょうか」
 ゴブリン達の動きに合わせて屋根から降りたデヴィットは、背後から挟撃を打つ形で進撃。そんな彼にサーシャが能力強化のスキルを重ねがけする。
「状況は順調に推移してる。逆に怖いね、こういうの」
 彼女は今も周囲一帯の索敵を続け、この場に訪れたゴブリン以外が来れないことを確認した上で、仲間への能力強化の為に動く。
 デヴィットは、その言葉に意識を引き締めながら敵への優先順位を口にした。
「まずはゴブリンメイジを狙います」
 それにサーシャは同意する。
「遠距離攻撃は厄介だから、早めに潰させてもらおう」
 最初に倒すべき相手を意識した二人は、それを果たす為に動く。
「さぁもてなしてあげましょう……あなた達が死ぬ瞬間まで」
 デヴィットは遠距離攻撃の射線に入らないように気をつけながらランアウトを使い、素早く間合いを詰める。
 誤射の危険がなくなってから、祥子の一撃が先んじて入った。それにより動きが止まったメイジに次なる手を打たせる余裕など与えず、連携を取る形でスラッシュエッジを使用し放たれたエストックの突きがメイジの腹を刺し貫く。

 残るはゴブリンソルジャー1体のみ。
「ここまで逃げてきましたね……あとは村の平和の為に戦うのみですね」
 エリスは配置についた倉庫屋根上で、村の安全の為に静かに闘志を燃やしていた。それと同時に、この場から逃げ出そうとするゴブリンが出ればそれを優先して、そうでなければ確実に数を減らせるよう弱った相手から順に狙撃をという、攻撃の優先順位を決める冷静さも垣間見せる。
 熱い意志と冷静な判断を維持し、エリスは配置についている倉庫と向かい側にある倉庫で挟めるほどにソルジャーが近づいてから攻撃を開始する。
「エリス・カルディコット。狙い撃ちます……毎回、言っておりますが、これが本当に正しい戦闘開始の合図なのでございましょうか?」
 無駄な力みを取るように自然体で呟きながらエリスは魔導銃で狙いを付ける。
 彼はゴブリン達が仲間のハンター達に打ち倒される中、ここから逃げ出そうとする気配を見せたのだ。
「逃がすわけには参りません」
 強弾を使い一撃を放つ。知人の祈りが天へと通じたかのような一撃は背中へと命中した。
 鎧を身に着けていなければ致命傷並の大ダメージだが、鎧により辛うじて戦闘続行が可能なゴブリンソルジャーは最後のあがきとばかりに目についた相手に襲い掛かる。
 それはサーシャだった。
「私は戦闘は苦手だと言ってるんだがね……」
 その言葉に続けて心の中で「だからって、戦わないわけにもいかないだろう」と決意しながら迎え撃つ。
 だが相手の方がわずかに速い。
 その瞬間、サーシャは祈りに導かれた何かの囁くような声が聞こえた気がした。それに従うようにソルジャーに向かっていく動きを取る。
 それにより間合いを崩されたソルジャーはまともな攻撃など放つことは出来ず、体をぶつけるような攻撃しかできなかった。
 サーシャと敵の距離が離れる。それを更に広げるようにサーシャが距離を取ると、射線を確保した祥子とエリスがそれぞれ放った一撃により最後のゴブリンも倒された。

●戦闘終了後
 倉庫群での戦闘後、周囲への索敵を続けながら警戒態勢を維持していた一行であったが、その後今回の依頼主であるナオトに村内のゴブリン達を一掃したという知らせを受け、ハンター達の依頼は終わった。
 そんな中、デュオが依頼主であるナオトに戦況を確認する。今回の一件を引き起こしたリーダー格の一団には逃げられたものの、村を占拠したゴブリン達は全て殲滅し、念の為に周囲一帯の探索も行っているとの事だった。
 それを受けたデュオは今後の行動に役立つよう今回の件に関する意見をナオトと交換した。
 そして他のハンターの中には、デヴィットのように周囲への警戒は怠らずに、破損した倉庫の入り口を可能な限り修繕する者も居た。

 こうして意見交換や村の後片付けも行いながら、ハンター達の今回の依頼は幕を下ろした。
 それぞれが有効な配置につき時に連携し、ゴブリン達の逃走や増援などの不足の事態も考慮に入れながら、後にダメージが残らないほどの被害に抑えた上でゴブリン全てを殲滅した今回の依頼は大成功であると言えた。

 彼女達と彼らの次の依頼がどういう結末を辿るかはこの時はまだ分からなかったが、次の依頼も今回同様成功するのだろう、そう思える依頼であった。

依頼結果

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MVP一覧

重体一覧

参加者一覧

  • 白馬の友
    ギュンター・ベルンシュタイン(ka0339
    人間(紅)|23才|男性|聖導士
  • まないた(ほろり)
    サーシャ・V・クリューコファ(ka0723
    人間(蒼)|15才|女性|機導師
  • 異世界流、七夕仕掛人
    デュオ=ラングウィッチ(ka1015
    人間(蒼)|21才|男性|闘狩人
  • 山猫団を保護した者
    宇都宮 祥子(ka1678
    人間(蒼)|25才|女性|猟撃士
  • ケンプファー
    ユルゲンス・クリューガー(ka2335
    人間(紅)|40才|男性|闘狩人
  • ピロクテテスの弓
    ニコラス・ディズレーリ(ka2572
    人間(紅)|21才|男性|猟撃士

  • 双葉 揚羽(ka2932
    人間(蒼)|21才|女性|疾影士

  • デヴィット・ギデオン(ka2977
    人間(紅)|63才|男性|疾影士

サポート一覧

マテリアルリンク参加者一覧

依頼相談掲示板
アイコン 相談卓
サーシャ・V・クリューコファ(ka0723
人間(リアルブルー)|15才|女性|機導師(アルケミスト)
最終発言
2014/08/20 00:37:43
アイコン 依頼前の挨拶スレッド
ミリア・クロスフィールド(kz0012
人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人
最終発言
2014/08/15 20:31:28