ゲスト
(ka0000)
【闇光】水晶の森遭遇戦
マスター:馬車猪

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- やや難しい
- オプション
-
- 参加費
1,000
- 参加制限
- -
- 参加人数
- 4~8人
- サポート
- 0~0人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 4日
- 締切
- 2016/02/23 19:00
- 完成日
- 2016/02/26 16:18
みんなの思い出
思い出設定されたOMC商品がありません。
オープニング
少しだけ遠出して地形を確認する。
ただそれだけの任務のはずだった。
●水晶の森
薄い光が降ってくる。
地上を覆う雪で跳ね返り、全てを上下から照らして白くする。
風が強い。
動くのは雪原から巻き上げられる雪の粉だけだ。
少し遠くに見える木々も草も、髪の毛1本分すら動かない。
あなたはそれが元々森だったことに気づいた。
瞬間を切り取ったように存在する草と木々。
葉脈まで見える葉に雄々しく天を衝く大木まで見えるが、全てマテリアルを失い結晶化したものだ。
口から白い息が吐き出される。
カム・ラディ遺跡から出発して数時間が経過している。
リザードマン数体からなる斥候を潰し、後続部隊による龍鉱石探索や歪虚相手の戦闘のための地形情報を集め、矢の射程より高く飛ぶ大型竜種を回避しながらの探索行だ。
今のところ戦闘力低下はないとはいえ流石に疲れた。
同行者達も同じ考えらしい。
歪虚に対する警戒は怠らず、万一の襲撃に備えた上で小休止を開始する。
風が強くなる。
防寒具の上からでも熱を奪う風が、雪と水晶の森を吹き抜けた。
「小休止終了。警戒を……」
みしりと。
聞き慣れない高い音が聞こえた。
敵の気配はない。
雪には慣れたが結晶化した森が邪魔で遠くは見通せない。
結晶も透明度は低く、太い木などは反対側が見えない程度に濁っている。
「倒れっ……」
ひときわ大きな木に亀裂が生じた。
風が吹く度に加速度的に細かくしかし破滅的なひび割れが増え、ついには風ではなく自重に負けて、砕けた。
『何だ。何が起こっ……ニンゲン!?』
崩壊していく大木の向こうに、目を見開いたままのドラゴンが見えた。
恐ろしく発達した2本の太い足に退化した翼。
喉の奥からは一際濃い負のマテリアルが感じられる。
「この……」
『この……』
あなたと竜種は、完全に同タイミングで戦闘を開始した。
●数時間前。ハンターオフィス
「えー、皆さんにお願いするのは偵察になります」
職員が手元のディスプレイを何度も覗き込みながら説明している。
「はいええ、もちろん龍鉱石や大型の龍鉱石……いわゆる龍の亡骸ですな、これらが見つかれば可能な限り回収をお願いしたくはあるのですが」
大きく息を吐いて自分の眉間を揉む。
「敵がいるかどうかも、敵がいたとしてどんな能力を盛っているかも分からない場所へ出向いて頂くことになります。安全第一、掛け替えのない命を第一にという方針で是非お願いします」
ハンターという貴重な戦力を無駄遣いしたくないというのも本音だろう。
しかし本心からあなたのことを心配しているのも事実らしかった。
「目的地は地図の空白部分です。近くに進出したハンターから、強い風が吹き始める気配があるとの報告も受けています。くれぐれも安全第一に、情報を持ち帰るのを最優先にお願いします!」
この数分後、あなたは同じ依頼を受けた仲間と共にカム・ラディ遺跡へ跳んだ。
ただそれだけの任務のはずだった。
●水晶の森
薄い光が降ってくる。
地上を覆う雪で跳ね返り、全てを上下から照らして白くする。
風が強い。
動くのは雪原から巻き上げられる雪の粉だけだ。
少し遠くに見える木々も草も、髪の毛1本分すら動かない。
あなたはそれが元々森だったことに気づいた。
瞬間を切り取ったように存在する草と木々。
葉脈まで見える葉に雄々しく天を衝く大木まで見えるが、全てマテリアルを失い結晶化したものだ。
口から白い息が吐き出される。
カム・ラディ遺跡から出発して数時間が経過している。
リザードマン数体からなる斥候を潰し、後続部隊による龍鉱石探索や歪虚相手の戦闘のための地形情報を集め、矢の射程より高く飛ぶ大型竜種を回避しながらの探索行だ。
今のところ戦闘力低下はないとはいえ流石に疲れた。
同行者達も同じ考えらしい。
歪虚に対する警戒は怠らず、万一の襲撃に備えた上で小休止を開始する。
風が強くなる。
防寒具の上からでも熱を奪う風が、雪と水晶の森を吹き抜けた。
「小休止終了。警戒を……」
みしりと。
聞き慣れない高い音が聞こえた。
敵の気配はない。
雪には慣れたが結晶化した森が邪魔で遠くは見通せない。
結晶も透明度は低く、太い木などは反対側が見えない程度に濁っている。
「倒れっ……」
ひときわ大きな木に亀裂が生じた。
風が吹く度に加速度的に細かくしかし破滅的なひび割れが増え、ついには風ではなく自重に負けて、砕けた。
『何だ。何が起こっ……ニンゲン!?』
崩壊していく大木の向こうに、目を見開いたままのドラゴンが見えた。
恐ろしく発達した2本の太い足に退化した翼。
喉の奥からは一際濃い負のマテリアルが感じられる。
「この……」
『この……』
あなたと竜種は、完全に同タイミングで戦闘を開始した。
●数時間前。ハンターオフィス
「えー、皆さんにお願いするのは偵察になります」
職員が手元のディスプレイを何度も覗き込みながら説明している。
「はいええ、もちろん龍鉱石や大型の龍鉱石……いわゆる龍の亡骸ですな、これらが見つかれば可能な限り回収をお願いしたくはあるのですが」
大きく息を吐いて自分の眉間を揉む。
「敵がいるかどうかも、敵がいたとしてどんな能力を盛っているかも分からない場所へ出向いて頂くことになります。安全第一、掛け替えのない命を第一にという方針で是非お願いします」
ハンターという貴重な戦力を無駄遣いしたくないというのも本音だろう。
しかし本心からあなたのことを心配しているのも事実らしかった。
「目的地は地図の空白部分です。近くに進出したハンターから、強い風が吹き始める気配があるとの報告も受けています。くれぐれも安全第一に、情報を持ち帰るのを最優先にお願いします!」
この数分後、あなたは同じ依頼を受けた仲間と共にカム・ラディ遺跡へ跳んだ。
リプレイ本文
●突発戦闘
かつて森だった水晶が砕けた。
自然の造形美が微塵になる様は、非常に美しくはあるが儚さと禍々しさを感じさせる。
ハンターと竜が互いの存在を認識する。
剣が抜かれ喉奥に瘴気が凝り正負のマテリアルが集中していく。
そんな状況でバイクが1台加速を始めた。
軽く左右に体重をかけ、尖った森の残骸を紙一重で躱す。
「しかしまぁ」
ハンドル操作を誤れば形が残った水晶に接触して死、体重移動の加減を誤れば転倒して死ぬ状況で、ゼクス・シュトゥルムフート(ka5529)はアクセルから足の裏を離さない。
竜が片手を伸ばす。
巨体に見合った大きさの爪が冬の冷たい光を反射した。
「ほとほと竜種とは縁があるようだ」
魔導拳銃を引き抜きトリガーを引く。
銃口からは弾丸ではなくマテリアル由来の雷が放たれ、巨体のため機敏さが十分ではない体に命中した。
ゼクスの眉が微かに動く。
手応えが薄い。
当てて辛うじて装甲を抜いた感触はある。
だがエレクトリックショックを撃った後の感触が妙だ。抵抗されている。
「ちっ」
下半身に力を込める。
死角ぎりぎりから迫る竜爪を視認する。
「お前の相手はあたしだっ!」
ゴースロン種、正確にはゴースロン種の馬を駆るメイム(ka2290)が巨爪とゼクスの間に割り込んだ。
せいぜい直径30センチの盾で爪の先端近くを殴りつける。
盾と爪の表面で火花が散って双方の進路がずれて、そのままなら装甲と装甲の隙間に当たるはずだった竜爪がゼクスの甲冑の最も分厚い部分に命中する。
分厚い装甲から派手な火花があがって後ろに流れる。鉄が焼ける臭いの中に微かな血臭があったのに、ゼクスと竜だけが気づいていた。
ゼクスが奥に抜けて竜の攻撃範囲か抜け出る。
メイムは竜の足下に陣取ってその注意を引きつける。
そして、馬や魔導バイク以上の速度で生身のエルフが迫る。
全高6メートル、翼を含めれば全幅10メートル近い竜種と比べると小刀程度に見えてしまう刃がひらめいた。
一度や二度ではい。
斜めに横切りざまに連続して切りつけて、分厚い鱗をその下の肉と脂肪ごと切断する。
『オノレッ』
竜の目はリリティア・オルベール(ka3054)を追い切れない。
「私を捉えられますか?」
斬龍刀「天墜」を構え直す過程で血が飛んで雪原を汚す。
正のマテリアルの足への集中を緩めず、天墜の間合いに竜を捉えて駆ける。
「その膨れ上がっただけの図体で、竜種を名乗るなんて笑わせますね!!」
本人としては罵声のつもりだが、実際には哀れみ慰める柔らかな声として大気を震わせた。
竜の目が憤怒と内出血で深紅に染まる。
負のマテリアルが巨体を強化する。竜種は太い尻尾ごと後退してたまたまリリティアの進路に送り込む。
「だめですよこんなものじゃ」
余裕で躱すだけでなく、尻尾の切っ先を縦に割る余裕すらあった。
竜の体が厚みを増した。
口と目から視認可能な濃さのマテリアルが漏れ出す。強力かつ広範囲に対するドラッケンブレスの予兆だ。
「ふりぃぃず!」
水晶の森が揺れた。
脆い木が砕ける音を伴奏に、謳うような、呻るような、魂に直接響くものがメイムによって叩き付けられる。
『何ヲ』
竜種の動きに躊躇いが混じる。
移動、攻撃動作、視認や反応の速度は従前と変わらないのに、別の動作に切り替える際の判断が遅い。
竜の口から苦痛の声が漏れる。
その声をあげさせたグリムバルド・グリーンウッド(ka4409)は、 魔導バイク「バルバムーシュ」に高速後進させることでオートMURAMASAを竜の尻から引き抜いていた。
「流石は北方。未知の土地には未知の出会いが待ってたぜ」
馬鹿馬鹿しいほど大きな竜。
左右には水晶と化した森が広がり、止まぬ雪によって視界は限られている。
「観光には向いていないけどなっ」
後進から前進に切り替え急発進。
加速し、長身でバイクの揺れを押さえつけ、片手で構えたMURAMASAの速度を上げるだけでなく動きを洗練させる。
切っ先が竜鱗に触れる直前に大量のマテリアルを流し込み、鋭さをそのままにMURAMASAのサイズを拡大する。
増した重量と変わらぬ切っ先が竜鱗に触れて砕いて残骸ごと脇腹を穿つ。
元の大きさに戻ったMURAMASAは、引き抜くのも追撃に使うのも容易だった。
ドラゴンが吠える。
背後からゼクスが銃撃するが今度は鱗を抜けない。少し薄い部分もあるが全体的に厚すぎる。
「同種のドラゴン1……いや2を発見したという報告あり。援護に向かう」
吹雪が邪魔で肉声では半分も届いていない。
離れていくバイクの音と報告を、メイム達はトランシーバー越しに聞いていた。
巨体が跳ぶ。
当たればメイスやリリティアでもただではすまない重量が、回避しなくても半々で外れそうな進路で2人に迫る。
『何ヲシタァッ!』
竜種は焦りに焦っている。
体の動きがおかしいだけでない。思考に無駄な要素が混じって予想外の動きしか出来なくなっている。
「これで動ける……頑丈ですね」
メイムは焦らない。
余裕をもってドラゴンの踏みつけ&体当たりを避けて、自分自身より大きなハンマーを高速で振り回す。
「反攻~!」
狙いは混乱状態であるドラゴンとは違ってかなり正確で、速度に至っては倍は速い。
ドラゴンの意識がメイムに集中する。
足が速い者や高い攻撃力を持つ者よりも竜種の力を半減させた彼女を警戒し、高いとはいえ常識的な範囲の威力のハンマーの防御に集中する。
「反対側がお留守ですよ~」
メイスの声はトランシーバー越しにリリティアに届く。
返事は声では無く無音に近い小さな足音で、背後から横へ駆け抜けながら竜の片足を外側から切り裂いた。
断末魔に近い音が響き負のマテリアルの気配が増す。
が、リリティアが反応するより前にふりぃぃずと特徴的な声が竜種を叩き、歪虚は有効な反撃も撤退も困難になった。
「参った……」
一呼吸で呼吸を整える。
目の前のドラゴンは見えるが少し離れたメイムは視認しづらく、そのほかのハンターが視認も音で捉えることもできない。
これでは分進合撃も追い込んでもらって討つのも極めて困難だ。
「今日は並の竜種を1匹しか倒せないみたいですね」
目の前の敵を侮るつもりは無い。
冷静に彼我の戦力と戦場の状態を判断した結果を口にしただけだ。
竜種の目から血が零れ悲痛な叫びがあがる。
しかし下腹に斬龍刀が突き込まれ、そのままぐるりと半回転鱗と皮膚と筋を切り裂かれ、負のマテリアルごと内臓をぶちまけて命を絶たれた。
●竜と龍の亡骸
「南南西に大型1つ!」
馬上からアリア ウィンスレッド(ka4531)が警告すると、エヴァンス・カルヴィ(ka0639)は馬首を巡らせわざと竜種の目の前に向かった。
「っは、まさか鉱石回収の任務がそのまま龍討伐になっちまうとはなぁ!」
たった数十メートル進んだだけで2体目の竜に遭遇した。
今回の作戦が対竜種歪虚戦闘のみを目的としていたなら大成功だが当初の目的は現実には龍鉱石の回収だ。最低でも龍鉱石を歪虚から守らねば戦局に悪影響が出てしまう。
竜種の顔の前が加熱されて揺らぐ。
喉奥からマグマを思わせる高熱が迫り出す。よけるのも拙い。彼の背後十数メートルの雪原から、目立つ大きさの龍鉱石が顔を出しているからだ。
ブレスが口から吐き出されるより早く、青みを帯びたグレートソードが顎に激突した。
広範囲を焼き払うため力を込めていたのが失敗だった。竜種の顎が砕け、大剣の切っ先が舌を半ばから切り取り上顎に突き立つ。
『燃えろ』
聞き取りにくいが竜の声が聞こえた。
血と肉片を壊れた顎から垂らしながら、それら全てを消し炭に変えて炎を吐き出す。
「やるなぁおまえ!」
鍛え抜かれたエヴァンスの体が躍動する。
体に限界寸前に力をかけて大剣を引き抜き、両手で構える盾として扱い炎を受けながす。
『これで討てないのか』
炎を掃き終わった竜が、力尽きたように項垂れ荒い息と共に血と炭を嘔吐する。
エヴァンスも無事ではない。
出立の際共から激励と共に受け取ったマテリアルが無ければ、少なくとも重体にはなっていただろう。
「エヴァンスさん!」
アリアがヒールを使って癒す。
双方ぼろぼろの男と竜が刃と爪で打ち合い始める。
硬く速く重い一撃が続くがどちらにも有効打がない。
総合すればエヴァンス有利でも竜種の受け防御が分厚すぎるのだ。
「悪いなエヴァンス」
春日 啓一(ka1621)が手綱を通して指示路出す。ゴースロン種が雪原で加速する。
向きは側面から。
本来なら竜種の死角でもなんでもなく、仮に目が見えなくても耳で位置を把握できる距離と方向だ。
これまでの攻防で頭部に深手を負った竜種には、鈍った目と耳しか無く吹雪に紛れての接近に気づけない。
「美味しいところを」
手綱を左手だけで持ち右手でMURAMASAを抜く。
「頂いていくぞ」
刺突動作開始時点で馬の速度が最高速に達する。
鋭く、滑らかに突き出す。
人馬それぞれの速度と力が1つの武器に見事に乗って、竜種の脇に突き刺さり、強靱な胸部装甲と筋肉を横一文字に切り裂き反対側に抜けた。
「肺の半分と心臓の端か」
啓一は黒ずんだ血で覆われた刃をちらりと見る。
竜種がエヴァンスと戦うために前屈みになっていたので非常に狙いやすかった。
歪虚の追撃が届かない距離まで離れてから振り返る。
血走った目がエヴァンスと啓一を高速で行き来している。特定部位を狙えるスキルがあるなら両目を潰したい所だが、生憎弓はあってもそんな便利なスキルはない。
「南東、中型が2……いえ3!」
アリアが銃で牽制しながら指示を出し、竜が怒りの視線を彼女に向けた。
背が高い分ハンターより早く龍鉱石の位置に気付き、戦いの中で潰すつもりだったのだ。
「眠りなさいな!」
勢いのあるリズムで竜に命じる。
レクイエムの力は竜の頭に浸透する。正と負のマテリアルがせめぎ合い、今回はぎりぎりで負が勝って怒りの瞳がアリアを向く。
エヴァンスの刃はちょうど竜の胸に刺さったところで防御にまわせない。
炎が広がりながらアリアに向かい、だが予想された悲劇は起こらない。
「頭が上がりませんね」
熱くなった息を吐き出す。
アリアが熱くなった息を吐き出す。仲間から受け取ったマテリアルも品切れだ。次焼かれると命に関わる。
「さてこいつで一発」
啓一が反転、加速、鞍上で構え。
「決めさせてもらうぜ!」
絶妙のタイミングで突き出す。
竜の壊れた顎から脳に切っ先が到達し、脳に当たる器官を刺して砕いて存在するための力を失わせる。
残念なことに、竜種は首どころか鱗も残さず消え、トロフィーに出来るものは残らなかった。
●びりっと
ハンター達は3手に分かれて行動している。
うち2班はそれぞれの戦いで1体ずつ竜を倒し、残る1班は竜に遭遇する前から大変な目にあっていた。
「んじゃ、行ってくるわー」
水晶の木から落ちてくる雪を回避しつつ紫月・海斗(ka0788)がバイクを走らせる。
加速も速度も素晴らしい。ただし視界が聞くのはせいぜい十数メートルで実感としては目隠し運転に等しかった。
「っておおおおお?!」
『ニン……何ダ?』
距離10メートルを切った時点で双方進路変更。
竜は林に衝突して粉砕し、海斗はバランスをなんとか立て直してトランシーバーに叫ぶ。
「おいオメェ等! 木に埋まった竜居んぞ! あのデカさとシルエットは多分間違いねぇ!」
エンジンを再起動。
気づかれているのに気づいた上で竜に急接近。
「くっそ! なんとかしねーと調査どころじゃねー!」
鉄扇「北斗」をハリセンの如く甘え、脇をすり抜けながら竜の太足に一閃。
衝突の瞬間巨大化する。予想外の衝撃に竜が目を白黒させる。
「糞、そりゃ効かねぇよな」
驚きはしても動きが鈍るほどでは無い。
竜は素晴らしい加速で迫り、巨大な爪を振り下ろして海斗の頭部を砕こうとした。
「んがっ」
鉄扇が竜爪を受け止める。
消しきれない衝撃が伝わり海斗の手首から肩まで数カ所の骨が折れる。
そして、鉄扇上に展開した障壁から雷が流れ爪から本体に伝わった。
『何ダトォ』
巨体が数メートル後方に吹っ飛ばされた。
危なげ無く着地はしても雷の影響で動きが鈍い。
「援護はいるかい?」
いつの間にか戦場中央に近づいていたらしい。
グリムバルドが声をかけ、海斗が高速でうなずいた。
海斗の強力な援護射撃の元突撃。オートMURAMASAを構えてバイクで突進すると、先ほど動揺の雷の気配に気づいて竜が警戒する。
「ビリッといくぞ?」
口でもフェイントをかけて一瞬だけ巨大させたMURAMASAで切る。
通常なら竜も躱すか防ぐか出来ただろうが、雷の影響がある今は回避は困難で辛うじて防ぐことしかできない。
腕に深い傷が刻まれ血が流れ出す。
「少しばかり大人しくしてもらおうか」
ゼクスがバイクで絶好の射撃位置を確保する。
撃てば当たる。
1つ1つの威力はそう高くは無いが、傷口や目に当たれば竜種といえどただではすまない。
自然と防御のために両方の腕や爪がゼクスからの防御に向けらて、隙と見たグリムバルド達に弾と刃を深く埋め込まれた。
「まっ、これも仕事なものでね……悪く思わないでくれよ」
竜を嵌めたたゼクスは蔑むでもなく誇るでもなくリロードを行い、力むこと無く引き金を引く。
巨大な眉間に小さな穴が開く。巨体が痙攣して雪原に倒れ込む。
消えゆく死体から、ころりと小石が転がり落ちた。
●龍鉱石の行方
メイムはアリアに倣って盾で雪を除けて除け続けていた。
盾越が堅く小さな物に当たる。
慎重かつ高速に手を使って掘ると、一見何の変哲も無い石が外気に触れた。
「意外と小さいんだな」
輸送用に愛馬を貸すつもりだった啓一は拍子抜けした。竜種が確保していたらしい龍鉱石もいくつか見つけてはいるが、全てあわせても1人で軽々運べそうだ。
「これはこれは……」
アリアは戦闘で荒れた森を調べて時折掘っている。
足跡や森の破壊跡から竜種歪虚の縄張りや生息場所の推測を積み重ね。
「会話可能な知性があるのが不思議ねぇ」
何もない場所で年単位いて発狂しない個体がいる時点で真っ当な生き物では無い。
なんとなくドラゴン……歪虚では無い龍に似た部分があるような気はするけれども、龍の情報が無いも同然なのではっきりとは言い切れない。
「見つけた」
竜の行動範囲外の、ひび割れて木々の間に砕けた岩を見つけた。
大きいとはいえアリア1人で抱え込めるサイズの龍鉱石を毛布で包んで鞍に固定する。
北から近づいてくる気配に気づき、ハンター達はアリアを護衛する陣形で遺跡に向かうのだった。
最も大きなもののみ回収され、他の龍鉱石はハンター達の間で分配されたらしい。
かつて森だった水晶が砕けた。
自然の造形美が微塵になる様は、非常に美しくはあるが儚さと禍々しさを感じさせる。
ハンターと竜が互いの存在を認識する。
剣が抜かれ喉奥に瘴気が凝り正負のマテリアルが集中していく。
そんな状況でバイクが1台加速を始めた。
軽く左右に体重をかけ、尖った森の残骸を紙一重で躱す。
「しかしまぁ」
ハンドル操作を誤れば形が残った水晶に接触して死、体重移動の加減を誤れば転倒して死ぬ状況で、ゼクス・シュトゥルムフート(ka5529)はアクセルから足の裏を離さない。
竜が片手を伸ばす。
巨体に見合った大きさの爪が冬の冷たい光を反射した。
「ほとほと竜種とは縁があるようだ」
魔導拳銃を引き抜きトリガーを引く。
銃口からは弾丸ではなくマテリアル由来の雷が放たれ、巨体のため機敏さが十分ではない体に命中した。
ゼクスの眉が微かに動く。
手応えが薄い。
当てて辛うじて装甲を抜いた感触はある。
だがエレクトリックショックを撃った後の感触が妙だ。抵抗されている。
「ちっ」
下半身に力を込める。
死角ぎりぎりから迫る竜爪を視認する。
「お前の相手はあたしだっ!」
ゴースロン種、正確にはゴースロン種の馬を駆るメイム(ka2290)が巨爪とゼクスの間に割り込んだ。
せいぜい直径30センチの盾で爪の先端近くを殴りつける。
盾と爪の表面で火花が散って双方の進路がずれて、そのままなら装甲と装甲の隙間に当たるはずだった竜爪がゼクスの甲冑の最も分厚い部分に命中する。
分厚い装甲から派手な火花があがって後ろに流れる。鉄が焼ける臭いの中に微かな血臭があったのに、ゼクスと竜だけが気づいていた。
ゼクスが奥に抜けて竜の攻撃範囲か抜け出る。
メイムは竜の足下に陣取ってその注意を引きつける。
そして、馬や魔導バイク以上の速度で生身のエルフが迫る。
全高6メートル、翼を含めれば全幅10メートル近い竜種と比べると小刀程度に見えてしまう刃がひらめいた。
一度や二度ではい。
斜めに横切りざまに連続して切りつけて、分厚い鱗をその下の肉と脂肪ごと切断する。
『オノレッ』
竜の目はリリティア・オルベール(ka3054)を追い切れない。
「私を捉えられますか?」
斬龍刀「天墜」を構え直す過程で血が飛んで雪原を汚す。
正のマテリアルの足への集中を緩めず、天墜の間合いに竜を捉えて駆ける。
「その膨れ上がっただけの図体で、竜種を名乗るなんて笑わせますね!!」
本人としては罵声のつもりだが、実際には哀れみ慰める柔らかな声として大気を震わせた。
竜の目が憤怒と内出血で深紅に染まる。
負のマテリアルが巨体を強化する。竜種は太い尻尾ごと後退してたまたまリリティアの進路に送り込む。
「だめですよこんなものじゃ」
余裕で躱すだけでなく、尻尾の切っ先を縦に割る余裕すらあった。
竜の体が厚みを増した。
口と目から視認可能な濃さのマテリアルが漏れ出す。強力かつ広範囲に対するドラッケンブレスの予兆だ。
「ふりぃぃず!」
水晶の森が揺れた。
脆い木が砕ける音を伴奏に、謳うような、呻るような、魂に直接響くものがメイムによって叩き付けられる。
『何ヲ』
竜種の動きに躊躇いが混じる。
移動、攻撃動作、視認や反応の速度は従前と変わらないのに、別の動作に切り替える際の判断が遅い。
竜の口から苦痛の声が漏れる。
その声をあげさせたグリムバルド・グリーンウッド(ka4409)は、 魔導バイク「バルバムーシュ」に高速後進させることでオートMURAMASAを竜の尻から引き抜いていた。
「流石は北方。未知の土地には未知の出会いが待ってたぜ」
馬鹿馬鹿しいほど大きな竜。
左右には水晶と化した森が広がり、止まぬ雪によって視界は限られている。
「観光には向いていないけどなっ」
後進から前進に切り替え急発進。
加速し、長身でバイクの揺れを押さえつけ、片手で構えたMURAMASAの速度を上げるだけでなく動きを洗練させる。
切っ先が竜鱗に触れる直前に大量のマテリアルを流し込み、鋭さをそのままにMURAMASAのサイズを拡大する。
増した重量と変わらぬ切っ先が竜鱗に触れて砕いて残骸ごと脇腹を穿つ。
元の大きさに戻ったMURAMASAは、引き抜くのも追撃に使うのも容易だった。
ドラゴンが吠える。
背後からゼクスが銃撃するが今度は鱗を抜けない。少し薄い部分もあるが全体的に厚すぎる。
「同種のドラゴン1……いや2を発見したという報告あり。援護に向かう」
吹雪が邪魔で肉声では半分も届いていない。
離れていくバイクの音と報告を、メイム達はトランシーバー越しに聞いていた。
巨体が跳ぶ。
当たればメイスやリリティアでもただではすまない重量が、回避しなくても半々で外れそうな進路で2人に迫る。
『何ヲシタァッ!』
竜種は焦りに焦っている。
体の動きがおかしいだけでない。思考に無駄な要素が混じって予想外の動きしか出来なくなっている。
「これで動ける……頑丈ですね」
メイムは焦らない。
余裕をもってドラゴンの踏みつけ&体当たりを避けて、自分自身より大きなハンマーを高速で振り回す。
「反攻~!」
狙いは混乱状態であるドラゴンとは違ってかなり正確で、速度に至っては倍は速い。
ドラゴンの意識がメイムに集中する。
足が速い者や高い攻撃力を持つ者よりも竜種の力を半減させた彼女を警戒し、高いとはいえ常識的な範囲の威力のハンマーの防御に集中する。
「反対側がお留守ですよ~」
メイスの声はトランシーバー越しにリリティアに届く。
返事は声では無く無音に近い小さな足音で、背後から横へ駆け抜けながら竜の片足を外側から切り裂いた。
断末魔に近い音が響き負のマテリアルの気配が増す。
が、リリティアが反応するより前にふりぃぃずと特徴的な声が竜種を叩き、歪虚は有効な反撃も撤退も困難になった。
「参った……」
一呼吸で呼吸を整える。
目の前のドラゴンは見えるが少し離れたメイムは視認しづらく、そのほかのハンターが視認も音で捉えることもできない。
これでは分進合撃も追い込んでもらって討つのも極めて困難だ。
「今日は並の竜種を1匹しか倒せないみたいですね」
目の前の敵を侮るつもりは無い。
冷静に彼我の戦力と戦場の状態を判断した結果を口にしただけだ。
竜種の目から血が零れ悲痛な叫びがあがる。
しかし下腹に斬龍刀が突き込まれ、そのままぐるりと半回転鱗と皮膚と筋を切り裂かれ、負のマテリアルごと内臓をぶちまけて命を絶たれた。
●竜と龍の亡骸
「南南西に大型1つ!」
馬上からアリア ウィンスレッド(ka4531)が警告すると、エヴァンス・カルヴィ(ka0639)は馬首を巡らせわざと竜種の目の前に向かった。
「っは、まさか鉱石回収の任務がそのまま龍討伐になっちまうとはなぁ!」
たった数十メートル進んだだけで2体目の竜に遭遇した。
今回の作戦が対竜種歪虚戦闘のみを目的としていたなら大成功だが当初の目的は現実には龍鉱石の回収だ。最低でも龍鉱石を歪虚から守らねば戦局に悪影響が出てしまう。
竜種の顔の前が加熱されて揺らぐ。
喉奥からマグマを思わせる高熱が迫り出す。よけるのも拙い。彼の背後十数メートルの雪原から、目立つ大きさの龍鉱石が顔を出しているからだ。
ブレスが口から吐き出されるより早く、青みを帯びたグレートソードが顎に激突した。
広範囲を焼き払うため力を込めていたのが失敗だった。竜種の顎が砕け、大剣の切っ先が舌を半ばから切り取り上顎に突き立つ。
『燃えろ』
聞き取りにくいが竜の声が聞こえた。
血と肉片を壊れた顎から垂らしながら、それら全てを消し炭に変えて炎を吐き出す。
「やるなぁおまえ!」
鍛え抜かれたエヴァンスの体が躍動する。
体に限界寸前に力をかけて大剣を引き抜き、両手で構える盾として扱い炎を受けながす。
『これで討てないのか』
炎を掃き終わった竜が、力尽きたように項垂れ荒い息と共に血と炭を嘔吐する。
エヴァンスも無事ではない。
出立の際共から激励と共に受け取ったマテリアルが無ければ、少なくとも重体にはなっていただろう。
「エヴァンスさん!」
アリアがヒールを使って癒す。
双方ぼろぼろの男と竜が刃と爪で打ち合い始める。
硬く速く重い一撃が続くがどちらにも有効打がない。
総合すればエヴァンス有利でも竜種の受け防御が分厚すぎるのだ。
「悪いなエヴァンス」
春日 啓一(ka1621)が手綱を通して指示路出す。ゴースロン種が雪原で加速する。
向きは側面から。
本来なら竜種の死角でもなんでもなく、仮に目が見えなくても耳で位置を把握できる距離と方向だ。
これまでの攻防で頭部に深手を負った竜種には、鈍った目と耳しか無く吹雪に紛れての接近に気づけない。
「美味しいところを」
手綱を左手だけで持ち右手でMURAMASAを抜く。
「頂いていくぞ」
刺突動作開始時点で馬の速度が最高速に達する。
鋭く、滑らかに突き出す。
人馬それぞれの速度と力が1つの武器に見事に乗って、竜種の脇に突き刺さり、強靱な胸部装甲と筋肉を横一文字に切り裂き反対側に抜けた。
「肺の半分と心臓の端か」
啓一は黒ずんだ血で覆われた刃をちらりと見る。
竜種がエヴァンスと戦うために前屈みになっていたので非常に狙いやすかった。
歪虚の追撃が届かない距離まで離れてから振り返る。
血走った目がエヴァンスと啓一を高速で行き来している。特定部位を狙えるスキルがあるなら両目を潰したい所だが、生憎弓はあってもそんな便利なスキルはない。
「南東、中型が2……いえ3!」
アリアが銃で牽制しながら指示を出し、竜が怒りの視線を彼女に向けた。
背が高い分ハンターより早く龍鉱石の位置に気付き、戦いの中で潰すつもりだったのだ。
「眠りなさいな!」
勢いのあるリズムで竜に命じる。
レクイエムの力は竜の頭に浸透する。正と負のマテリアルがせめぎ合い、今回はぎりぎりで負が勝って怒りの瞳がアリアを向く。
エヴァンスの刃はちょうど竜の胸に刺さったところで防御にまわせない。
炎が広がりながらアリアに向かい、だが予想された悲劇は起こらない。
「頭が上がりませんね」
熱くなった息を吐き出す。
アリアが熱くなった息を吐き出す。仲間から受け取ったマテリアルも品切れだ。次焼かれると命に関わる。
「さてこいつで一発」
啓一が反転、加速、鞍上で構え。
「決めさせてもらうぜ!」
絶妙のタイミングで突き出す。
竜の壊れた顎から脳に切っ先が到達し、脳に当たる器官を刺して砕いて存在するための力を失わせる。
残念なことに、竜種は首どころか鱗も残さず消え、トロフィーに出来るものは残らなかった。
●びりっと
ハンター達は3手に分かれて行動している。
うち2班はそれぞれの戦いで1体ずつ竜を倒し、残る1班は竜に遭遇する前から大変な目にあっていた。
「んじゃ、行ってくるわー」
水晶の木から落ちてくる雪を回避しつつ紫月・海斗(ka0788)がバイクを走らせる。
加速も速度も素晴らしい。ただし視界が聞くのはせいぜい十数メートルで実感としては目隠し運転に等しかった。
「っておおおおお?!」
『ニン……何ダ?』
距離10メートルを切った時点で双方進路変更。
竜は林に衝突して粉砕し、海斗はバランスをなんとか立て直してトランシーバーに叫ぶ。
「おいオメェ等! 木に埋まった竜居んぞ! あのデカさとシルエットは多分間違いねぇ!」
エンジンを再起動。
気づかれているのに気づいた上で竜に急接近。
「くっそ! なんとかしねーと調査どころじゃねー!」
鉄扇「北斗」をハリセンの如く甘え、脇をすり抜けながら竜の太足に一閃。
衝突の瞬間巨大化する。予想外の衝撃に竜が目を白黒させる。
「糞、そりゃ効かねぇよな」
驚きはしても動きが鈍るほどでは無い。
竜は素晴らしい加速で迫り、巨大な爪を振り下ろして海斗の頭部を砕こうとした。
「んがっ」
鉄扇が竜爪を受け止める。
消しきれない衝撃が伝わり海斗の手首から肩まで数カ所の骨が折れる。
そして、鉄扇上に展開した障壁から雷が流れ爪から本体に伝わった。
『何ダトォ』
巨体が数メートル後方に吹っ飛ばされた。
危なげ無く着地はしても雷の影響で動きが鈍い。
「援護はいるかい?」
いつの間にか戦場中央に近づいていたらしい。
グリムバルドが声をかけ、海斗が高速でうなずいた。
海斗の強力な援護射撃の元突撃。オートMURAMASAを構えてバイクで突進すると、先ほど動揺の雷の気配に気づいて竜が警戒する。
「ビリッといくぞ?」
口でもフェイントをかけて一瞬だけ巨大させたMURAMASAで切る。
通常なら竜も躱すか防ぐか出来ただろうが、雷の影響がある今は回避は困難で辛うじて防ぐことしかできない。
腕に深い傷が刻まれ血が流れ出す。
「少しばかり大人しくしてもらおうか」
ゼクスがバイクで絶好の射撃位置を確保する。
撃てば当たる。
1つ1つの威力はそう高くは無いが、傷口や目に当たれば竜種といえどただではすまない。
自然と防御のために両方の腕や爪がゼクスからの防御に向けらて、隙と見たグリムバルド達に弾と刃を深く埋め込まれた。
「まっ、これも仕事なものでね……悪く思わないでくれよ」
竜を嵌めたたゼクスは蔑むでもなく誇るでもなくリロードを行い、力むこと無く引き金を引く。
巨大な眉間に小さな穴が開く。巨体が痙攣して雪原に倒れ込む。
消えゆく死体から、ころりと小石が転がり落ちた。
●龍鉱石の行方
メイムはアリアに倣って盾で雪を除けて除け続けていた。
盾越が堅く小さな物に当たる。
慎重かつ高速に手を使って掘ると、一見何の変哲も無い石が外気に触れた。
「意外と小さいんだな」
輸送用に愛馬を貸すつもりだった啓一は拍子抜けした。竜種が確保していたらしい龍鉱石もいくつか見つけてはいるが、全てあわせても1人で軽々運べそうだ。
「これはこれは……」
アリアは戦闘で荒れた森を調べて時折掘っている。
足跡や森の破壊跡から竜種歪虚の縄張りや生息場所の推測を積み重ね。
「会話可能な知性があるのが不思議ねぇ」
何もない場所で年単位いて発狂しない個体がいる時点で真っ当な生き物では無い。
なんとなくドラゴン……歪虚では無い龍に似た部分があるような気はするけれども、龍の情報が無いも同然なのではっきりとは言い切れない。
「見つけた」
竜の行動範囲外の、ひび割れて木々の間に砕けた岩を見つけた。
大きいとはいえアリア1人で抱え込めるサイズの龍鉱石を毛布で包んで鞍に固定する。
北から近づいてくる気配に気づき、ハンター達はアリアを護衛する陣形で遺跡に向かうのだった。
最も大きなもののみ回収され、他の龍鉱石はハンター達の間で分配されたらしい。
依頼結果
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アリア ウィンスレッド(ka4531)
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依頼相談掲示板 | |||
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2016/02/21 07:55:54 |
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相談卓 リリティア・オルベール(ka3054) 人間(リアルブルー)|19才|女性|疾影士(ストライダー) |
最終発言 2016/02/23 17:05:01 |