ゲスト
(ka0000)
タスカービレの剣術流派
マスター:深夜真世

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- オプション
-
- 参加費
1,000
- 参加制限
- -
- 参加人数
- 4~8人
- サポート
- 0~0人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- 締切
- 2016/03/07 22:00
- 完成日
- 2016/03/21 23:09
このシナリオは5日間納期が延長されています。
みんなの思い出
思い出設定されたOMC商品がありません。
オープニング
「ふうん、あの二人三脚大会のあった村でねぇ」
イ寺鑑(kz0175)(にんべんじ・かん)はハンターオフィス内のテーブルに肘をつき感慨深げにした。
「あそこが白茶(ぱいちゃ)や緑茶生産に力を入れるため日系や中華系のロッソ民を受け入れたことは前回の依頼でご存じのはずですよね?」
対面に座るオフィスの係員が改めて説明する。ああ、と答える鑑。
「実際、少なくない日系ロッソ人が定住する事になりました。あそこは住民の流出が顕著でしたので空き家などもありましたし」
「それは何より。……で、今回は何だ?」
鑑、ぶっきらぼうに聞く。
「人口流出の原因の一つに、鬼ザルや流れコボルドの被害があるんですよ。都会ともいうべき中央部の発展はめざましいですが、周辺部の田舎は置いてけぼりです。若者は夢を求めて中央部へ流れていきました。結果、田舎村を襲う脅威に対する防衛力は激減」
「移住民は?」
若いのはいないのか、と聞いてみる。
すると、「いますけどね、若いの」と。
そしてため息をついて続ける係員。
「実際、荷が重いですよ? それまでロッソで非戦闘員だった人たちには。似ているとはいえ知らない世界に住んでくれと艦から降り誘われるまま移民。そして蓋を開けると村の脅威と戦ってくれ、ってのはねぇ」
あなたみたいに覚醒者として才能を開花した人ならともかく、と気の毒そうに話す。
「なるほど。で、退治すればいいのはその鬼ザルか、流れコボルドか?」
「いえ、そうじゃないんです」
慌てて否定する係員。
じゃ、なんだと問う。
「まずは和風の剣術流派を作ろう、とのことです。移民した人も戦うのをかたくなに拒んでいるわけじゃないんです。心優しいんです。……新たに移民した人もすでに住んでいる住人も、これを機会に一緒に村を守っていこうって考えなんですよ。彼らは艦を降りたときに決めたらしいです。押しつけられるのはもうこりごりだし、誰かに嫌なことを押しつけるのもしたくない、って。だから……」
移民した元ロッソ住民たちは、好んで住み慣れた場所を……愛するその時の故郷を捨てたわけではないのだ。押し付けられるように、捨てざるを得なかったのだ。
そして新たな故郷として、新たに受け入れてもらった住民とより良好な関係を築こうとしていたのだ。
「分かった。やろう」
艦、意気に感じた。
「剣を教えることのできるハンターを他にも募りますので、お願いします」
係員、力強く頷いた。
そして、思い出したように付け加えるのだ。
「あ。……同盟ユニオンの『魔術師協会広報部』から、武器購入の予算がつけられています。同盟ユニオン、いい仕事してくれますよね。とにかく、参加者で武器などの注文リストも作って提出してください。予算は決まってないそうですから、それを見て必要そうなものを揃え送っておくとのことです」
「魔術師協会が剣術道場ね……」
ぼやく鑑だが、むしろピンときた。
「剣術より遠距離の攻撃手段を鍛えた方がよくないか?」
「和風といえば剣術だそうで、緑茶や白茶販売の雰囲気づくりに剣術道場はぴったりだってことです。……もちろん、剣術に加えて何か別の武器を教えるのも独特の流派になっていいんじゃないですか?」
この言葉に考え込む鑑。しばらくするとほっと安堵した。
「ま、その方が助かる。こっちも別に道場師範やってたわけじゃない。剣は適当に護身用の技一つでも教えておけばいいな」
というわけで、タスカービレ村で新たな剣術流派を興して東方の雰囲気を盛り上げつつ、流派の基本路線やもう一つ何か遠距離技術を加えた基本基本戦術を練って伝える仲間、求ム。
イ寺鑑(kz0175)(にんべんじ・かん)はハンターオフィス内のテーブルに肘をつき感慨深げにした。
「あそこが白茶(ぱいちゃ)や緑茶生産に力を入れるため日系や中華系のロッソ民を受け入れたことは前回の依頼でご存じのはずですよね?」
対面に座るオフィスの係員が改めて説明する。ああ、と答える鑑。
「実際、少なくない日系ロッソ人が定住する事になりました。あそこは住民の流出が顕著でしたので空き家などもありましたし」
「それは何より。……で、今回は何だ?」
鑑、ぶっきらぼうに聞く。
「人口流出の原因の一つに、鬼ザルや流れコボルドの被害があるんですよ。都会ともいうべき中央部の発展はめざましいですが、周辺部の田舎は置いてけぼりです。若者は夢を求めて中央部へ流れていきました。結果、田舎村を襲う脅威に対する防衛力は激減」
「移住民は?」
若いのはいないのか、と聞いてみる。
すると、「いますけどね、若いの」と。
そしてため息をついて続ける係員。
「実際、荷が重いですよ? それまでロッソで非戦闘員だった人たちには。似ているとはいえ知らない世界に住んでくれと艦から降り誘われるまま移民。そして蓋を開けると村の脅威と戦ってくれ、ってのはねぇ」
あなたみたいに覚醒者として才能を開花した人ならともかく、と気の毒そうに話す。
「なるほど。で、退治すればいいのはその鬼ザルか、流れコボルドか?」
「いえ、そうじゃないんです」
慌てて否定する係員。
じゃ、なんだと問う。
「まずは和風の剣術流派を作ろう、とのことです。移民した人も戦うのをかたくなに拒んでいるわけじゃないんです。心優しいんです。……新たに移民した人もすでに住んでいる住人も、これを機会に一緒に村を守っていこうって考えなんですよ。彼らは艦を降りたときに決めたらしいです。押しつけられるのはもうこりごりだし、誰かに嫌なことを押しつけるのもしたくない、って。だから……」
移民した元ロッソ住民たちは、好んで住み慣れた場所を……愛するその時の故郷を捨てたわけではないのだ。押し付けられるように、捨てざるを得なかったのだ。
そして新たな故郷として、新たに受け入れてもらった住民とより良好な関係を築こうとしていたのだ。
「分かった。やろう」
艦、意気に感じた。
「剣を教えることのできるハンターを他にも募りますので、お願いします」
係員、力強く頷いた。
そして、思い出したように付け加えるのだ。
「あ。……同盟ユニオンの『魔術師協会広報部』から、武器購入の予算がつけられています。同盟ユニオン、いい仕事してくれますよね。とにかく、参加者で武器などの注文リストも作って提出してください。予算は決まってないそうですから、それを見て必要そうなものを揃え送っておくとのことです」
「魔術師協会が剣術道場ね……」
ぼやく鑑だが、むしろピンときた。
「剣術より遠距離の攻撃手段を鍛えた方がよくないか?」
「和風といえば剣術だそうで、緑茶や白茶販売の雰囲気づくりに剣術道場はぴったりだってことです。……もちろん、剣術に加えて何か別の武器を教えるのも独特の流派になっていいんじゃないですか?」
この言葉に考え込む鑑。しばらくするとほっと安堵した。
「ま、その方が助かる。こっちも別に道場師範やってたわけじゃない。剣は適当に護身用の技一つでも教えておけばいいな」
というわけで、タスカービレ村で新たな剣術流派を興して東方の雰囲気を盛り上げつつ、流派の基本路線やもう一つ何か遠距離技術を加えた基本基本戦術を練って伝える仲間、求ム。
リプレイ本文
●
タスカービレ村の、東方風にしたログハウスの一角がにぎわっている。
「そう。柄を持った右手と左手はくっつけないように」
イ寺鑑(kz0175)(にんべんじ・かん)が木刀を持たせた村の若者や移民してきた元ロッソ民に教えている。
「くっつけて持ったらどうなるんです?」
若者の一人が軽い気持ちで聞いてきた。鑑、相手にせず振り向いた。
「アルト」
「分かった」
鑑に呼ばれたアルト・ヴァレンティーニ(ka3109)は言葉少なく近寄った。
そして、腰だめにしていた木刀を一閃。
「あっ!」
――ぱしぃ……からん。
「こんな具合に刀を支えきれず弾かれてしまうということ」
あまりの速さと、いつの間にか自分の持っていた木刀が叩かれたことに茫然としている若者にそれだけ説明する。
似たようなことがほかでも繰り広げられている。
「とてもいい感じです」
多由羅(ka6167)が物腰柔らかく、微笑しながら素振りをする若者に言う。
見てもらった若者は、元ロッソ民だ。多由羅の好意的な言葉に「俺、やればできるんだな」と思わずつぶやいた。
そこに、多由羅が変わらない表情のままで問う。
「とてもいい感じですが……いま、人を斬りましたか?」
「え?」
若者、素振りをやめてぎょっとした。
何を言っているのか分からない、といった体だ。言葉の過激さもあり息を飲んでいる。
「素振りのために素振りをしてはいけませんよ。人を斬るために素振りをするんですから」
「え、その……」
「しっかりと『人を斬る』ことを覚えていただきます」
若者、ごくりと生唾を飲み込む。
――ぽむ。
そこに、背後から肩を叩かれた。
振り向くと天道 遮那(ka6113)がいた。
「型稽古といえども、ただ型を体に覚えさせるだけじゃなく対峙する相手がそこにいると意識して素振りをするように。そうしないと意味がない」
遮那が多由羅の言いたいことの一部を、一般的な言い方に変えた。
「お~、実戦的だねぇ」
全体を眺めていたウーナ(ka1439)が塀に腰掛け足をブラブラさせながら楽しそうに呟いている。
で、横にいる人物に気付いた。
意気消沈しているぞ。
「どしたの、ゾファル?」
「巨斧使いが何を教えるって言うんじゃ~……」
ゾファル・G・初火(ka4407)が指導の流れを見て初めて剣術流派と気付いたようで、がっくりとうなだれていた。
「好き好んで使う人がいればね~」
「まー俺様ちゃん、バトルジャンキーだし……」
ウーナ、少し同情する。ゾファルの方は、戦場を求めて出て行かれるのは村としても困るんだろうしとかぶつぶつ言いながらようやく元気を取り戻し愛用の魔導鋸「ペリトロペー」の整備を始めるのだった。
「さて、そろそろわたしも教えようかな」
この様子に安心したウーナ、よっ、と塀から飛び降りて門下生の輪に加わるのだった。
●
時は、村への出発前に遡る。
「鬼ザルに襲われてるってわけじゃないみたいだ」
鑑が事前準備のため集まった皆にそう話していた。
「……なん、だと……鬼ザルって、でかい奴なんじゃねーの?」
ゾファルが思わず立ち上がって愕然としていた。
「でかくもないらしい」
きっちりと誤解を解いておく鑑。これが止めとなってゾファル、椅子に崩れ落ちた。ぷしゅう、と魂の抜ける音がした……わけはないが、似たような状態だ。
「敵が分かれば対策もしやすいね」
逆に、軽く身を乗り出したのが遮那だ。
「片手刀と銃がいい。刀で下半身を斬る技と上方向への射撃、逆に上半身を斬る技と下方向への射撃を主にした流派が適するんじゃないかな?」
青い胸飾りのある懐から銃を取り出す手振りを交えた。
「射撃! あたしも拳銃をお勧めするよ」
遮那の軽い問い掛けにウーナが明るく同調した。
「対応力があることは分かったが、両手に別武器じゃ扱いにくくないか?」
鑑、眉をひそめる。
「大丈夫だよ! 訓練はまあ弓とかより簡単なはずだし、何より火力が腕力に依存しないので逆手で使いやすいこと! 種類としちゃリボルバーがお勧め」
水を得た魚のようにうきうきして話すウーナ。あたしは連射するから普段はオートマ一択だけど…などと言いつつオートマチック「チェイサー」を引き抜いて卓に置き、さらにリボルバーも出して並べた。
「あと、出資してくれる魔術師協会広報部にあまり高いものをねだるわけにもいかないしねー」
いたずらそうに両手を後頭部で組むウーナだった。
「成程。確かに」
「それなら抜刀術でも教えよう」
理解を示した鑑の横からアルトが新たな提案を口にして立ち上がった。
「懐に潜り込まれそうな状況になったら?」
遮那、アルトに聞いてみる。
「……抜くと同時に斬る。重要なのは、速さ」
アルトの緋色の衣装がひらめき、抜刀の手つき。瞳はしっかりと敵の存在を想定してまっすぐ見据えていた。
「なかなか面白そうですね。求道の剣と護身の剣、全く違うものではありますが、剣を学びたいのであれば協力させて頂きます」
この雰囲気に、それまで押し黙っていた多由羅の口が開いた。
「費用は出るのでしたよね? ならば私、旅の途中で面白いものを見つけまして……」
すっかり話の輪に加わる。
多由羅が言いたいのは、リアルブルーの「スポーツチャンバラ」であった。
「まずは習うより慣れろ。「人を斬る」事を覚えて頂きます」
エアーソフト剣もしくはそれに類するものを活用する理由を話す。
「あ、それ無理。というか、いきなり身も蓋もない」
あっさり却下する鑑。すぐに入手できない、というのもあるだろう。
「そういうことなら俺様ちゃんにまかせとけばいいじゃん」
おっと、ここでゾファルが生き返った。
上体を起こすと何やら皆に説明し始める。ふんふんと身を寄せて頷く一同。
どうやら細い角材に藁をしこたま巻いてクッションにした木刀を造って持参するようだ。
「重さもありそうですね。これなら気軽に「殺す技術」を学んで頂けそうです」
「……身も蓋もない」
満足そうな多由羅に、再び艦が危ぶむ。言葉の響きを気にしているようだ。
「相手を殺すための道具に、相手を殺すための技術だよ」
アルトは平然と多由羅の姿勢に賛同する。根っからの傭兵屋である彼女らしいといえば彼女らしい。
「仏教徒として殺生は禁忌だけど、自衛手段と知識を教えるのには問題ないかな」
さらに危ぶむ鑑に、遮那がそっと一言添えておく。
「ん、そうだな」
鑑、バランスが良くなったと判断してそれ以上は言わなくなった。
その横では。
「銃の練習用にモデルガン、無理かなぁ……」
ウーナが目の前に置いたリボルバーを見ながら唸っていた。銃も支給したいし、さりとてそれで人を狙う実戦練習はできないし、と悩み中。
「木材を削った拳銃持って型練習。射撃そのものの練習は実銃を使うしかないかなーって感じ?」
ゾファルがしかたねーじゃん、な感じで諭す。
「魔術師協会広報部、もうちょっと資金援助ができるようにこれから頑張ってもらわないとだよね」
ユニオンの今後に期待するウーナであった。
●
そして村の様子に戻る。
「素振り、止め。集まってくれ」
艦が門下生として集まった村人たちに集合を掛けた。
「和風……こっちで言うところの東方風剣術道場の立ち上げにこれだけ集まってくれたのは皆の村を思う心によるところだと思う。それを誇りに励んでくれ」
老若男女集まった門下生はこれを聞いて皆頷いた。
ここで遮那が一歩出る。
「流派名は「青竜紅刃流」だ。命名の由来は……」
遮那、多由羅を振り返った。
その視線に頷く。
刹那――。
――たぁん!
「あっ!」
門下生は目を見開いた。
遮那、ウーナから借りていたリボルバーを青い飾りの懐から引き抜いて多由羅を撃った!
が、多由羅、これをかわしていた。
それだけではない!
「遮那……」
多由羅、親しみを込めて遮那の名を呼びつつ紅の柄の刀を抜刀。顔は楽しそうに、それでいて本気で切り掛かったのだ!
その時!
「紅刃流」
遮那が呟き腰の刃が鞘走る。
――ぱぁん!
金属のぶつかり合う大きな音がした。
「おお……」
凝視していた門下生から声が漏れる。
一瞬の攻防で遮那と多由羅の位置が変わっていたのである。
もちろん、どちらも無傷。
遮那の抜刀が切り掛かった多由羅の刃を打ち、その脇をすり抜け難を逃れていたのだ。
「求道の剣と護身の剣、全く違うものではありますが、剣を学びたいのであれば……」
多由羅、刀を収めながら皆を見る。
「お、お願いします」
一斉に頭を下げる門下生たち。多由羅、にこりと頷く。
「リアルブルーの東方で発展した剣術文化を、タスカービレに伝えて誕生させた流派、という意味です」
遮那の言葉にも、一礼。
「願わくばこの功徳を以って普く一切に及ぼし、我らと衆生とみな共に仏道を成ぜんことを」
続けて遮那、回向文を読み上げるよう言葉を行き渡らせた。
「じゃ、射撃を教えるよ~」
その後、ウーナが銃を指導した。
「まずは実弾撃ってね。……その後はこのコルク銃でさっきの逆をやったりするよ」
非常に乗り気である。
飽きっぽいところもあるが、今は完全に好奇心が勝っている様子。
「実弾の手ごたえをまずは知って、そして実際の活用の仕方だね。さっき遮那さんは撃った後に抜刀したけど、逆もあるからね……鑑さん、お願いするよ」
そう言って艦に切り掛かるウーナ。
鑑、バックステップして振った後の空間に身を躍らせた。ウーナの身体は泳ぎ隙だらけだ。
しかし!
「ちょうどこんな感じで……振り抜いた勢いでバン! と」
コルク銃を抜いたウーナが、ぽんと鑑の振り上げた刀を撃った。クローズコンバットからの見事な妨害射撃だった。
似たようなことは遮那も指導していた。
「特に防御のために、銃を使う際は銃の狙いとは逆方向の防御をしっかり堅めるように」
離れた場所では、アルトが本格的に抜刀の心構えを説いていた。
「抜刀術は抜いて構えて斬るの三段から構えての部分を省略……いや、正確には抜くのが構えになっている」
幼少時から叩きこまれた技術の一つを、当時の様子を思い出しながら伝える。
とはいえ、超実践的な家系だ。言葉だけでは物足りない。
「例えば、こう!」
「あっ!」
アルトの動きに門下生は感嘆の声を上げた。
たぁん、と魔導拳銃「エア・スティーラー」を一瞬で抜き撃ったかと思うと、あっという間に納めて鋭く踏み込み 試作振動刀「オートMURAMASA」を抜き打っていたのだ。
ぴた、と最後の構えに鋭い眼光。
門下生はその凄みに声もない。
「体の筋肉や反射の動きも理解して、無駄のない動きで。じゃ、それぞれやってみよう」
一息ついて構えを解くと早速皆を指導する。
●
こちら、多由羅。
「ゾファル様、どうです?」
「これでいいじゃーん」
どうだ、とゾファルが広げたのは、事前に相談していた藁巻きの角材「藁剣」と防具の綿入れだった。
「これで思う存分、「人を斬る」事を覚えて頂きます」
振り返り言い放つ多由羅。ぞっとして引く門下生。
「この墨をたっぷり藁に吸わせておけばどこを斬られたかも丸わかり。……頭? 兜代わりに鍋でも被っとけー」
ゾファルの言い分にほっとする一同だった。
とにかく、これで実戦的な乱取りが始まった。
「生兵法で構いません。ただしとにかく実戦的に――」
指導する多由羅の様子に、まったく無駄はない。
「さて、これで俺様ちゃんはお役御免じゃん……」
やれやれ、と地面に腰掛けるゾファル。大人しくすることに決めたが、そこは鍛冶屋の性か、またも魔導鋸「ペリトロペー」の細かな刃を研ぎ始める。
そこに人影が被さった。
「ん?」
見上げると、大柄で鈍重そうな男がいた。
「俺……そっちの方がいい……」
どうやら抜刀のスピードについて行けないようだ。
「そうか?」
ゾファル、自らのバトルジャンキー道を教えるかどうか迷ったり。
「どうだ!」
その頃には、乱取りで基本的な身体能力の高い者が力を発揮していた。
が、それはあくまで地力の差。技や剣術の心得によるものではない。
「じゃ、ボクが相手になろう。……本気で来ていいよ」
アルトがその男の前に立ちはだかった。
その姿、燃え盛る炎の様なオーラが一瞬鳥を象り全身と武器を覆っていた。
覚醒である。
「ひ……」
男、ひるんだ。
同時に、逃げられないと悟った。
「うわあああ」
闇雲に突っ込む!
――ひらり……。
打ち込んだ男、視界からアルトが消えて振り向く。
後ろにいた。
「こ、このっ」
もう一度。
今度はしっかり見た。
落ち着きを取り戻し、先ほどまでほかの門下生相手に圧倒的な強さを誇っていた姿を取り戻す。
――ひらり、ぱしん。
が、今度はかわされて藁剣を叩かれた。
「まだまだ」
アルト、相手の良さを引き出すようにあしらっていく――。
「じゃ、サバイバルゲームやるよー」
別の場所ではウーナの楽しそうな声が。
どうやらこれをしたいこともあって熱心に教えていた……のかもしれない。
●
そして、稽古終了。
「どうぞ」
村の女性が緑茶と茶菓子を持ってきた。
「なに? これ何?」
「白茶(ぱいちゃ)です。しっとりした中に甘さがありますよ」
ウーナ、白茶を淹れる時の茶葉の揺れる様子にかじりつき。
「お、美味いじゃんか」
ゾファルは一口大の焼き菓子「アマレッティ」をひょいと口に入れてご満悦。
「これだけは覚えておいて」
アルトはこちらに歩いてきつつ、門下生に釘を差していた。
「戦いの動きが体に馴染むまで無茶はしないこと。特攻するより逃げて情報を持ち帰ることの方が重要」
「はい!」
しっかり師範として皆の心をつかんでいるようで素直な返事が返っている。
「そして、相手に勝つことよりはまず生き残ることこそが最重要」
もちろんいい返事がアルトに返っていた。
「それじゃ、菓子でもつまみながら……」
おっと。別方面からは多由良が門下生を引き連れてきた。
「気軽に「殺す技術」をさらに理解していきましょう」
「う……は、はい」
こちらはアルトと根本的なところで同じようなことを言ってるようだが、とにかく直接的だ。
「何という飴と鞭……」
「でも、村を護る責任感がつくだろうね。いい感じじゃないかな」
言葉を失う艦に遮那は微笑するのだった。
こうして青竜紅刃流、師範六人でスタートした。
タスカービレ村の、東方風にしたログハウスの一角がにぎわっている。
「そう。柄を持った右手と左手はくっつけないように」
イ寺鑑(kz0175)(にんべんじ・かん)が木刀を持たせた村の若者や移民してきた元ロッソ民に教えている。
「くっつけて持ったらどうなるんです?」
若者の一人が軽い気持ちで聞いてきた。鑑、相手にせず振り向いた。
「アルト」
「分かった」
鑑に呼ばれたアルト・ヴァレンティーニ(ka3109)は言葉少なく近寄った。
そして、腰だめにしていた木刀を一閃。
「あっ!」
――ぱしぃ……からん。
「こんな具合に刀を支えきれず弾かれてしまうということ」
あまりの速さと、いつの間にか自分の持っていた木刀が叩かれたことに茫然としている若者にそれだけ説明する。
似たようなことがほかでも繰り広げられている。
「とてもいい感じです」
多由羅(ka6167)が物腰柔らかく、微笑しながら素振りをする若者に言う。
見てもらった若者は、元ロッソ民だ。多由羅の好意的な言葉に「俺、やればできるんだな」と思わずつぶやいた。
そこに、多由羅が変わらない表情のままで問う。
「とてもいい感じですが……いま、人を斬りましたか?」
「え?」
若者、素振りをやめてぎょっとした。
何を言っているのか分からない、といった体だ。言葉の過激さもあり息を飲んでいる。
「素振りのために素振りをしてはいけませんよ。人を斬るために素振りをするんですから」
「え、その……」
「しっかりと『人を斬る』ことを覚えていただきます」
若者、ごくりと生唾を飲み込む。
――ぽむ。
そこに、背後から肩を叩かれた。
振り向くと天道 遮那(ka6113)がいた。
「型稽古といえども、ただ型を体に覚えさせるだけじゃなく対峙する相手がそこにいると意識して素振りをするように。そうしないと意味がない」
遮那が多由羅の言いたいことの一部を、一般的な言い方に変えた。
「お~、実戦的だねぇ」
全体を眺めていたウーナ(ka1439)が塀に腰掛け足をブラブラさせながら楽しそうに呟いている。
で、横にいる人物に気付いた。
意気消沈しているぞ。
「どしたの、ゾファル?」
「巨斧使いが何を教えるって言うんじゃ~……」
ゾファル・G・初火(ka4407)が指導の流れを見て初めて剣術流派と気付いたようで、がっくりとうなだれていた。
「好き好んで使う人がいればね~」
「まー俺様ちゃん、バトルジャンキーだし……」
ウーナ、少し同情する。ゾファルの方は、戦場を求めて出て行かれるのは村としても困るんだろうしとかぶつぶつ言いながらようやく元気を取り戻し愛用の魔導鋸「ペリトロペー」の整備を始めるのだった。
「さて、そろそろわたしも教えようかな」
この様子に安心したウーナ、よっ、と塀から飛び降りて門下生の輪に加わるのだった。
●
時は、村への出発前に遡る。
「鬼ザルに襲われてるってわけじゃないみたいだ」
鑑が事前準備のため集まった皆にそう話していた。
「……なん、だと……鬼ザルって、でかい奴なんじゃねーの?」
ゾファルが思わず立ち上がって愕然としていた。
「でかくもないらしい」
きっちりと誤解を解いておく鑑。これが止めとなってゾファル、椅子に崩れ落ちた。ぷしゅう、と魂の抜ける音がした……わけはないが、似たような状態だ。
「敵が分かれば対策もしやすいね」
逆に、軽く身を乗り出したのが遮那だ。
「片手刀と銃がいい。刀で下半身を斬る技と上方向への射撃、逆に上半身を斬る技と下方向への射撃を主にした流派が適するんじゃないかな?」
青い胸飾りのある懐から銃を取り出す手振りを交えた。
「射撃! あたしも拳銃をお勧めするよ」
遮那の軽い問い掛けにウーナが明るく同調した。
「対応力があることは分かったが、両手に別武器じゃ扱いにくくないか?」
鑑、眉をひそめる。
「大丈夫だよ! 訓練はまあ弓とかより簡単なはずだし、何より火力が腕力に依存しないので逆手で使いやすいこと! 種類としちゃリボルバーがお勧め」
水を得た魚のようにうきうきして話すウーナ。あたしは連射するから普段はオートマ一択だけど…などと言いつつオートマチック「チェイサー」を引き抜いて卓に置き、さらにリボルバーも出して並べた。
「あと、出資してくれる魔術師協会広報部にあまり高いものをねだるわけにもいかないしねー」
いたずらそうに両手を後頭部で組むウーナだった。
「成程。確かに」
「それなら抜刀術でも教えよう」
理解を示した鑑の横からアルトが新たな提案を口にして立ち上がった。
「懐に潜り込まれそうな状況になったら?」
遮那、アルトに聞いてみる。
「……抜くと同時に斬る。重要なのは、速さ」
アルトの緋色の衣装がひらめき、抜刀の手つき。瞳はしっかりと敵の存在を想定してまっすぐ見据えていた。
「なかなか面白そうですね。求道の剣と護身の剣、全く違うものではありますが、剣を学びたいのであれば協力させて頂きます」
この雰囲気に、それまで押し黙っていた多由羅の口が開いた。
「費用は出るのでしたよね? ならば私、旅の途中で面白いものを見つけまして……」
すっかり話の輪に加わる。
多由羅が言いたいのは、リアルブルーの「スポーツチャンバラ」であった。
「まずは習うより慣れろ。「人を斬る」事を覚えて頂きます」
エアーソフト剣もしくはそれに類するものを活用する理由を話す。
「あ、それ無理。というか、いきなり身も蓋もない」
あっさり却下する鑑。すぐに入手できない、というのもあるだろう。
「そういうことなら俺様ちゃんにまかせとけばいいじゃん」
おっと、ここでゾファルが生き返った。
上体を起こすと何やら皆に説明し始める。ふんふんと身を寄せて頷く一同。
どうやら細い角材に藁をしこたま巻いてクッションにした木刀を造って持参するようだ。
「重さもありそうですね。これなら気軽に「殺す技術」を学んで頂けそうです」
「……身も蓋もない」
満足そうな多由羅に、再び艦が危ぶむ。言葉の響きを気にしているようだ。
「相手を殺すための道具に、相手を殺すための技術だよ」
アルトは平然と多由羅の姿勢に賛同する。根っからの傭兵屋である彼女らしいといえば彼女らしい。
「仏教徒として殺生は禁忌だけど、自衛手段と知識を教えるのには問題ないかな」
さらに危ぶむ鑑に、遮那がそっと一言添えておく。
「ん、そうだな」
鑑、バランスが良くなったと判断してそれ以上は言わなくなった。
その横では。
「銃の練習用にモデルガン、無理かなぁ……」
ウーナが目の前に置いたリボルバーを見ながら唸っていた。銃も支給したいし、さりとてそれで人を狙う実戦練習はできないし、と悩み中。
「木材を削った拳銃持って型練習。射撃そのものの練習は実銃を使うしかないかなーって感じ?」
ゾファルがしかたねーじゃん、な感じで諭す。
「魔術師協会広報部、もうちょっと資金援助ができるようにこれから頑張ってもらわないとだよね」
ユニオンの今後に期待するウーナであった。
●
そして村の様子に戻る。
「素振り、止め。集まってくれ」
艦が門下生として集まった村人たちに集合を掛けた。
「和風……こっちで言うところの東方風剣術道場の立ち上げにこれだけ集まってくれたのは皆の村を思う心によるところだと思う。それを誇りに励んでくれ」
老若男女集まった門下生はこれを聞いて皆頷いた。
ここで遮那が一歩出る。
「流派名は「青竜紅刃流」だ。命名の由来は……」
遮那、多由羅を振り返った。
その視線に頷く。
刹那――。
――たぁん!
「あっ!」
門下生は目を見開いた。
遮那、ウーナから借りていたリボルバーを青い飾りの懐から引き抜いて多由羅を撃った!
が、多由羅、これをかわしていた。
それだけではない!
「遮那……」
多由羅、親しみを込めて遮那の名を呼びつつ紅の柄の刀を抜刀。顔は楽しそうに、それでいて本気で切り掛かったのだ!
その時!
「紅刃流」
遮那が呟き腰の刃が鞘走る。
――ぱぁん!
金属のぶつかり合う大きな音がした。
「おお……」
凝視していた門下生から声が漏れる。
一瞬の攻防で遮那と多由羅の位置が変わっていたのである。
もちろん、どちらも無傷。
遮那の抜刀が切り掛かった多由羅の刃を打ち、その脇をすり抜け難を逃れていたのだ。
「求道の剣と護身の剣、全く違うものではありますが、剣を学びたいのであれば……」
多由羅、刀を収めながら皆を見る。
「お、お願いします」
一斉に頭を下げる門下生たち。多由羅、にこりと頷く。
「リアルブルーの東方で発展した剣術文化を、タスカービレに伝えて誕生させた流派、という意味です」
遮那の言葉にも、一礼。
「願わくばこの功徳を以って普く一切に及ぼし、我らと衆生とみな共に仏道を成ぜんことを」
続けて遮那、回向文を読み上げるよう言葉を行き渡らせた。
「じゃ、射撃を教えるよ~」
その後、ウーナが銃を指導した。
「まずは実弾撃ってね。……その後はこのコルク銃でさっきの逆をやったりするよ」
非常に乗り気である。
飽きっぽいところもあるが、今は完全に好奇心が勝っている様子。
「実弾の手ごたえをまずは知って、そして実際の活用の仕方だね。さっき遮那さんは撃った後に抜刀したけど、逆もあるからね……鑑さん、お願いするよ」
そう言って艦に切り掛かるウーナ。
鑑、バックステップして振った後の空間に身を躍らせた。ウーナの身体は泳ぎ隙だらけだ。
しかし!
「ちょうどこんな感じで……振り抜いた勢いでバン! と」
コルク銃を抜いたウーナが、ぽんと鑑の振り上げた刀を撃った。クローズコンバットからの見事な妨害射撃だった。
似たようなことは遮那も指導していた。
「特に防御のために、銃を使う際は銃の狙いとは逆方向の防御をしっかり堅めるように」
離れた場所では、アルトが本格的に抜刀の心構えを説いていた。
「抜刀術は抜いて構えて斬るの三段から構えての部分を省略……いや、正確には抜くのが構えになっている」
幼少時から叩きこまれた技術の一つを、当時の様子を思い出しながら伝える。
とはいえ、超実践的な家系だ。言葉だけでは物足りない。
「例えば、こう!」
「あっ!」
アルトの動きに門下生は感嘆の声を上げた。
たぁん、と魔導拳銃「エア・スティーラー」を一瞬で抜き撃ったかと思うと、あっという間に納めて鋭く踏み込み 試作振動刀「オートMURAMASA」を抜き打っていたのだ。
ぴた、と最後の構えに鋭い眼光。
門下生はその凄みに声もない。
「体の筋肉や反射の動きも理解して、無駄のない動きで。じゃ、それぞれやってみよう」
一息ついて構えを解くと早速皆を指導する。
●
こちら、多由羅。
「ゾファル様、どうです?」
「これでいいじゃーん」
どうだ、とゾファルが広げたのは、事前に相談していた藁巻きの角材「藁剣」と防具の綿入れだった。
「これで思う存分、「人を斬る」事を覚えて頂きます」
振り返り言い放つ多由羅。ぞっとして引く門下生。
「この墨をたっぷり藁に吸わせておけばどこを斬られたかも丸わかり。……頭? 兜代わりに鍋でも被っとけー」
ゾファルの言い分にほっとする一同だった。
とにかく、これで実戦的な乱取りが始まった。
「生兵法で構いません。ただしとにかく実戦的に――」
指導する多由羅の様子に、まったく無駄はない。
「さて、これで俺様ちゃんはお役御免じゃん……」
やれやれ、と地面に腰掛けるゾファル。大人しくすることに決めたが、そこは鍛冶屋の性か、またも魔導鋸「ペリトロペー」の細かな刃を研ぎ始める。
そこに人影が被さった。
「ん?」
見上げると、大柄で鈍重そうな男がいた。
「俺……そっちの方がいい……」
どうやら抜刀のスピードについて行けないようだ。
「そうか?」
ゾファル、自らのバトルジャンキー道を教えるかどうか迷ったり。
「どうだ!」
その頃には、乱取りで基本的な身体能力の高い者が力を発揮していた。
が、それはあくまで地力の差。技や剣術の心得によるものではない。
「じゃ、ボクが相手になろう。……本気で来ていいよ」
アルトがその男の前に立ちはだかった。
その姿、燃え盛る炎の様なオーラが一瞬鳥を象り全身と武器を覆っていた。
覚醒である。
「ひ……」
男、ひるんだ。
同時に、逃げられないと悟った。
「うわあああ」
闇雲に突っ込む!
――ひらり……。
打ち込んだ男、視界からアルトが消えて振り向く。
後ろにいた。
「こ、このっ」
もう一度。
今度はしっかり見た。
落ち着きを取り戻し、先ほどまでほかの門下生相手に圧倒的な強さを誇っていた姿を取り戻す。
――ひらり、ぱしん。
が、今度はかわされて藁剣を叩かれた。
「まだまだ」
アルト、相手の良さを引き出すようにあしらっていく――。
「じゃ、サバイバルゲームやるよー」
別の場所ではウーナの楽しそうな声が。
どうやらこれをしたいこともあって熱心に教えていた……のかもしれない。
●
そして、稽古終了。
「どうぞ」
村の女性が緑茶と茶菓子を持ってきた。
「なに? これ何?」
「白茶(ぱいちゃ)です。しっとりした中に甘さがありますよ」
ウーナ、白茶を淹れる時の茶葉の揺れる様子にかじりつき。
「お、美味いじゃんか」
ゾファルは一口大の焼き菓子「アマレッティ」をひょいと口に入れてご満悦。
「これだけは覚えておいて」
アルトはこちらに歩いてきつつ、門下生に釘を差していた。
「戦いの動きが体に馴染むまで無茶はしないこと。特攻するより逃げて情報を持ち帰ることの方が重要」
「はい!」
しっかり師範として皆の心をつかんでいるようで素直な返事が返っている。
「そして、相手に勝つことよりはまず生き残ることこそが最重要」
もちろんいい返事がアルトに返っていた。
「それじゃ、菓子でもつまみながら……」
おっと。別方面からは多由良が門下生を引き連れてきた。
「気軽に「殺す技術」をさらに理解していきましょう」
「う……は、はい」
こちらはアルトと根本的なところで同じようなことを言ってるようだが、とにかく直接的だ。
「何という飴と鞭……」
「でも、村を護る責任感がつくだろうね。いい感じじゃないかな」
言葉を失う艦に遮那は微笑するのだった。
こうして青竜紅刃流、師範六人でスタートした。
依頼結果
参加者一覧
サポート一覧
マテリアルリンク参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
---|---|---|---|
![]() |
依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2016/03/06 22:00:58 |
|
![]() |
剣術流派指南所 天道 遮那(ka6113) 人間(リアルブルー)|18才|男性|聖導士(クルセイダー) |
最終発言 2016/03/07 13:12:46 |