ゲスト
(ka0000)
【龍鉱】鍾乳洞に架ける橋
マスター:真太郎

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- オプション
-
- 参加費
1,000
- 参加制限
- -
- 参加人数
- 4~6人
- サポート
- 0~0人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- 締切
- 2016/03/11 19:00
- 完成日
- 2016/03/16 06:17
みんなの思い出
思い出設定されたOMC商品がありません。
オープニング
人類の生存圏から遥か北方にあるカム・ラディ遺跡。
歪虚による負のマテリアルが満ちるこの地では今、多くのハンターが龍鉱石を求めて周辺探索を行っていた。
カム・ラディ遺跡に秘められたバリア機能を復活させるために……。
だがある日、龍鉱石の探索を行っていた2人のハンターが行方不明になる事件が発生した。
行方不明者の捜索はすぐに行われ、内1人は川に打ち上げられているところを発見された。
意識はなく、全身に打ち身を負い、衰弱もしていたが命に別状はなかった。
やがて男が意識を取り戻したため、何があったのか事情を聞いた。
男は相棒と一緒に龍鉱石の探索をしている最中、急に足元が崩れて穴が開き、地下の鍾乳洞に落ちてしまったらしい。
鍾乳洞は深く、落ちた穴まで登って戻る事は不可能だったため、2人は出口を求めて鍾乳洞を歩き回った。
出口は探していると2人は地下を流れる川を見つけ、男はそこで水を飲もうとしたところ足を滑らせ、川に落ちてしまう。
川の流れは速く、男はどんどんと流されてしまい、そのまま気を失った。
そして気づいた時には救助されていたのである。
奇跡的な生還と言えた。
男は相棒の救助を懇願し、すぐに救助隊が組まれた。
そして男の案内で落ちた穴まで向かい、鍾乳洞の捜索が開始される。
ほどなく救助隊はもう1人の行方不明者も発見した。
衰弱はしていたが怪我らしい怪我もなく、無事だ。
こうしてハンターの行方不明事件は無事解決したのだが、この事件にはまだ続きがあった。
2人目の行方不明者の捜索中、救助隊の1人が偶然にも石化した龍を発見したのだ。
かなり大型の龍のため、相当量の龍鉱石が採れると見込まれたが、採取には幾つか問題があった。
1番の問題は場所である。
その石化した龍は深い谷の対岸にあったのだ。
何度か周辺の探索を行ったが、谷の向こう側に行けそうな道は発見できなかった。
谷は底が見通せないほど深く、谷底まで降りて渡るのは難しいと思われた。
そうなると、谷を渡る手段は限られてくる。
その限られた手段の中で最も有効そうなのは、橋を架ける事だ。
橋といっても立派なものでなくて構わない。
人が渡れる程度のもので良かった。
極端な話、ただロープを張っただけのものでも構わないのである。
ただし人が渡っても落ちなければ、であるが。
次なる問題は運搬だ。
この地下の鍾乳洞への入り口はまだ1箇所しか見つかっておらず、それは垂直の穴だ。
今現在、行き来には縄梯子を使用しているが、そこから大量の龍鉱石を地上まで持ち上げるとなると、かなりの労力を必要とする。
そこで考えられたのが、地下の川を利用する事だった。
最初の行方不明者が川で発見された事から、川を下れば外に出られる事は判明している。
しかし川を流された男はその間意識を失っていたため、川の詳細な様子は分からない。
誰かが実際に川を下って確かめてみなければ、輸送路として使えるかどうかは分からないのだ。
これらの問題点から。
『谷に橋を架けて渡り』
『幾つかの龍鉱石を確保し』
『川を下って帰ってこられる者』
そんな冒険心あふれるタフなハンターが求められたのだった。
歪虚による負のマテリアルが満ちるこの地では今、多くのハンターが龍鉱石を求めて周辺探索を行っていた。
カム・ラディ遺跡に秘められたバリア機能を復活させるために……。
だがある日、龍鉱石の探索を行っていた2人のハンターが行方不明になる事件が発生した。
行方不明者の捜索はすぐに行われ、内1人は川に打ち上げられているところを発見された。
意識はなく、全身に打ち身を負い、衰弱もしていたが命に別状はなかった。
やがて男が意識を取り戻したため、何があったのか事情を聞いた。
男は相棒と一緒に龍鉱石の探索をしている最中、急に足元が崩れて穴が開き、地下の鍾乳洞に落ちてしまったらしい。
鍾乳洞は深く、落ちた穴まで登って戻る事は不可能だったため、2人は出口を求めて鍾乳洞を歩き回った。
出口は探していると2人は地下を流れる川を見つけ、男はそこで水を飲もうとしたところ足を滑らせ、川に落ちてしまう。
川の流れは速く、男はどんどんと流されてしまい、そのまま気を失った。
そして気づいた時には救助されていたのである。
奇跡的な生還と言えた。
男は相棒の救助を懇願し、すぐに救助隊が組まれた。
そして男の案内で落ちた穴まで向かい、鍾乳洞の捜索が開始される。
ほどなく救助隊はもう1人の行方不明者も発見した。
衰弱はしていたが怪我らしい怪我もなく、無事だ。
こうしてハンターの行方不明事件は無事解決したのだが、この事件にはまだ続きがあった。
2人目の行方不明者の捜索中、救助隊の1人が偶然にも石化した龍を発見したのだ。
かなり大型の龍のため、相当量の龍鉱石が採れると見込まれたが、採取には幾つか問題があった。
1番の問題は場所である。
その石化した龍は深い谷の対岸にあったのだ。
何度か周辺の探索を行ったが、谷の向こう側に行けそうな道は発見できなかった。
谷は底が見通せないほど深く、谷底まで降りて渡るのは難しいと思われた。
そうなると、谷を渡る手段は限られてくる。
その限られた手段の中で最も有効そうなのは、橋を架ける事だ。
橋といっても立派なものでなくて構わない。
人が渡れる程度のもので良かった。
極端な話、ただロープを張っただけのものでも構わないのである。
ただし人が渡っても落ちなければ、であるが。
次なる問題は運搬だ。
この地下の鍾乳洞への入り口はまだ1箇所しか見つかっておらず、それは垂直の穴だ。
今現在、行き来には縄梯子を使用しているが、そこから大量の龍鉱石を地上まで持ち上げるとなると、かなりの労力を必要とする。
そこで考えられたのが、地下の川を利用する事だった。
最初の行方不明者が川で発見された事から、川を下れば外に出られる事は判明している。
しかし川を流された男はその間意識を失っていたため、川の詳細な様子は分からない。
誰かが実際に川を下って確かめてみなければ、輸送路として使えるかどうかは分からないのだ。
これらの問題点から。
『谷に橋を架けて渡り』
『幾つかの龍鉱石を確保し』
『川を下って帰ってこられる者』
そんな冒険心あふれるタフなハンターが求められたのだった。
リプレイ本文
縦穴の縄梯子を降りると、そこは漆黒の世界だった。
6人のハンターがそれぞれ光を灯すと、ぼんやり鍾乳洞が浮かび上がる。
「洞窟に入ってお宝を持ち帰る。何だかわくわくするよな!」
柊 真司(ka0705)はこの状況に興奮気味だ。
そして事前に教えられたルートを進むと、やがて深い谷に辿り着いた。
「さ~て、お宝はどこだ?」
真司を筆頭に皆で谷の対岸を照らして龍鉱石を探す。
「……あったぞ。あれだ」
双眼鏡も使って探していたバルドゥル(ka5417)が半身を壁に埋もれさせた石化龍を発見する。
「よくもあんな所にあるものだ……。いや、あんな所だからこそ埋まっていたのか」
ロニ・カルディス(ka0551)は妙に感心した様子で龍に見入った。
「皆さん来て下さい。どうやらここが架橋に指定された地点みたいです」
保・はじめ(ka5800)が谷の間隔が一番短い場所を見つけ出して皆を呼び寄せる。
「ここを渡るのか……今回はまた、命がけな回収及び運搬依頼ときたものだな」
ゼクス・シュトゥルムフート(ka5529)が谷の距離を目測で計り、谷底を覗き込みながら呟く。
「すみません。ご迷惑でしたか」
「知り合いから手伝って欲しいと頼まれたなら、断る理由なんて無いさ」
ゼクスは申し訳なさそうに謝ってきたルーファス(ka5250)の頭をくしゃくしゃと撫でた。
ルーファスは表情をパッと明るく輝かせると張り切って弓を取り出す。
「矢にワイヤーを繋いで橋を架けるんですよね。僕に任せてください」
「それなら俺にも1本やらしてくれ」
「いいですよ」
ルーファスは無邪気に真司にも矢を渡した。
全部ルーファスが射ち、もし全部抜けて、万が一誰かが犠牲になってしまったら、ルーファスは重い罪悪感を負うだろう。
幼い少年1人に重い責務を負わせるのは酷だ。
真司はそう危惧をしたのだが。
「僕の弓の力と、対岸の状態を見て……使い慣れた弓なら……」
真剣な表情で矢を番えるルーファスは様になっており、おそらく見事な矢を放つだろう。
(ま、心配しすぎだと思うけどな)
心の中で呟きながら真司も矢を番えた。
放たれた矢は全て対岸の壁にしっかり突き刺さった。
ロニは矢が放たれる毎にワイヤーの張り具合を確認し、一番耐久力が高い状態になるよう弓の弾き具合を調整してもらおうと思ったが、どの張りにも微細な違いしかなかった。
なので結局一番最初に張った4本が使われた。
「まずは俺が行こう」
名乗り出た真司が慎重に手足をワイヤーに掛ける。
そして重心に気をつけながら少しずつ前に進んでゆく。
自然と足のワイヤーを見ながら進む事になり、視界は自身と真っ暗な谷だけになる。
しかも進めば進むほど光源から遠ざかり、自身の姿すらぼやけてくる。
まるで延々と続く真っ暗闇な空間の中で宙吊りになっているような感覚だ。
こうなると触覚が一番ハッキリしてくるが、手足から感じるワイヤーの細さが更に不安を増す。
命綱をつけているので落ちても死にはしないと分かっていても、今の状況は想像以上に怖かった。
(大丈夫だ。進み続けていれば岸に着く。慎重に、慎重に……)
自分にそう言い聞かせながらどれだけ進んだだろう?
(もう着いてもいい頃だろう?)
そう思った瞬間、右足のワイヤーの感触が消え、バランスが崩れた。
「うおぉぉ!!」
思わず悲鳴を上げて残った両手と左足に力を込めて体を支える。
「真司さん!!」
「大丈夫ですかっ!?」
「だ、大丈夫だ。右足の矢が抜けたらしい……」
そう答えたものの心臓はバクバクしていた。
(やべぇ……)
「がんばれ! 後もう少しで着く」
バルドゥルが照らしてくれた対岸までは後6mくらいだった。
「よし!」
終わりが見えて気を取り直した真司だが、更に2m程進むと今度は左手の矢が抜けた。
そこで忍耐の切れた真司は『ジェットブーツ』を発動してジャンプ。
「届けーっ!!」
見事対岸に着地した。
「着いたぞー!」
歓喜のあまり握り拳を振り上げる。
足が地面についている感触がなにより嬉しかった。
「今度は俺が行こう」
改めてワイヤーを張り直し、今度はゼクスが渡る。
真司が渡るのを先に見ていたためか、ゼクスの挙動は安定しているように見えた。
しかしゼクスは真司よりも体重も装備も重いためワイヤーへの負荷が大きく、半分渡った辺りで左足の矢が抜けた。
「!」
ゼクスは一瞬険しい表情を浮かべたものの残った3本でバランスを取り、対岸との距離を測った。
(もう少しか)
更に進むと今度は右足の矢が抜け、体が宙吊りになる。
「ゼクスさん!」
ルーファスは思わず命綱を引きそうになった。
「引くな!」
しかしゼクスが一喝して止める。
そしてその場から『ジェットブーツ』で跳んだ。
「え?」
「まだ半分だぞ!」
「無茶だ!」
通常の『ジェットブーツ』は6mしか跳べないため、皆が谷に墜落するゼクスの姿を思い描いた。
しかしゼクスの体は緩やかな弧を描き、対岸まで到って着地する。
ゼクスの強化された『ジェットブーツ』は最大10mの跳躍が可能なのだ。
2人が無事に渡れたので、地面に杭を打って縄を架けた。
これで橋は完成である。
だが作業が終わってから真司がふと気づく。
「なぁ、2人も渡る必要あったのかな?」
「……」
作業は早く済んだが、おそらく1人でもできただろう。
「……なかったな」
でもその事は他の者には黙っておいた。
巨漢のバルドゥルも渡れたため橋の強度も問題ないと分かり、一同は龍鉱石の採掘に取り掛かった。
「さて、この洞窟がどういう風に形作られたのか……」
ドワーフのバルドゥルが生き生きとした様子で龍鉱石の周囲の地質を探ってゆく。
すると龍の半身が埋もれているのは周囲の岩が水の流れで削られ、硬い龍鉱石だけが残ったためらしい事が分かった。
「埋まっているのは土砂崩れか何かに巻き込まれたためか?」
「それならこいつ以外にも埋まってるかもしれないな。探してみるか」
『ジェットブーツ』を使えるゼクスに高所も探してもらうと、別の小型龍も見つかった。
しかし辿り着きにくい上に採掘もし辛い場所だったため、今は採取を諦めるしかない。
6人は大型の龍鉱石から持ち運べる分だけ採取すると、予定通り地下の川に向かった。
川に着くと岸辺にはゴムボートと筏が用意してあった。
バルドゥルは持ってきた毛布を筏の中央に敷いて大きめの龍鉱石を置き、その周囲に中小の龍鉱石を敷き詰めていった。
そして全ての龍鉱石を置き終わると毛布で包み、ロープで筏に縛って固定する。
「これでよし。衝撃で散らばったり歪んだりしては敵わんからな」
準備を終えるとルーファス、バルドゥル、ゼクスの乗るボートが先行して川下りを開始した。
バルドゥルはナックルを明かり代わりにして両手を自由にするために『シャイン』を発動する。
『シャイン』の明かりは10mくらいまで照らしたが、ハッキリ目視できるのは2mくらいだった。
少し心許ないので、ルーファスもLEDライトで正面を照らす。
川を少し下るとやがて岸はなくなり、川の端は岩壁になった。
「どうやら水の流れで岩が削られてできた川らしいな」
バルドゥルが周囲の様子を観察して推論する。
「川幅はそこそこあるので、ボートがつっかえる事はなさそうですね。天井も高いですから頭を打たなくて済みそうです」
ルーファスが岩壁や天井をライトで照らして距離を測る。
川の流れはしばらく穏やかだったが、突然急勾配になり、流れも速くなった。
流れが速くなると揺れも激しくなるため、ルーファスは座っている事すらできなくなり、その場に伏せた。
「はわわわっ!」
それでも体重が軽いせいか安定しない。
見かねたバルドゥルがルーファスの背中を足で押さえるとようやく安定した。
「ありがとうございますバルドゥルさん。でもこれちょっと速すぎませんか? スピード落としましょう」
「そうだな」
バルドゥルが流れに逆らってオールを漕ぐ。
「待て! 筏とぶつかる!」
だがすぐにゼクスに制止されて漕ぐのを止めた。
振り返ると筏が迫ってきていた。
このスピードで重い筏にぶつかられたら軽いボートは間違いなく転覆するだろう。
「くっ!」
衝突を避けるためにバルドゥルは仕方なく前に漕いだ。
するとスピードは上がってものの、筏との距離は徐々に開いていった。
一方、筏では。
「ヤバイ! ぶつかる!」
「漕げ! 逆に漕げっ!!」
「はいっ!!」
ボートとの衝突を避けるために3人が全力で逆に漕いでいた。
だが川の傾斜は傾き続けており、今ではもう45度くらいになっていた。
スピードを落とさなければ危険な状況は続いている。
しかも筏の3人はボートとの衝突を避けるため、常に全力全開で漕ぎ続ける事を強いられたのである。
弾かれそうな勢いの水流にオールを叩き込むように突き入れ、腕ごと持っていかれそうな流れに逆らって漕ぐ。
筋肉に乳酸が溜まり、腕が悲鳴を上げ始める。
「腕が……腕がぁぁ!!」
「もう……限界……」
「耐えろ! 俺達が諦めたらボートが沈む!」
それでも漕ぐ事を止める事はできない。
仲間を守るには耐えるしかなかった。
「くっそぉーーー!!」
「うおおぉぉぉぉ!!」
吼えた。
萎えそうになる気力を奮い立たせて男達は漕いだ。
漕いで漕いで漕ぎまくった。
いつしか頭の中は空っぽになり、ただひたすら腕を回して漕ぎ続けたのだった。
一方、ボートでもスピードを落とすため漕いでいたが、それだけではなかった。
「前方に岩が! 岩があります!」
ボートに伏せて前方を監視していたルーファスが川から突き出た岩を発見する。
「避けるか?」
バルドゥルに問われたゼクスがチラリと筏の様子を伺う。
「いや、筏は避けてる余裕がなさそうだ。破壊する」
ゼクスは『神罰銃』で岩を撃った。
ルーファスもゼクスに倣い『デリンジャー』で撃って破壊する。
だが岩はその後も続々と現れた。
「全部破壊するぞ」
「はい!」
ゼクスは『デルタレイ』を発動し、見えた岩を全て光で貫いてゆく。
ルーファスは『強弾』も使って岩を破壊し、進路を切り開いていった。
やがて川の流れも緩やかになり、突き出た岩も見えなくなった。
筏の3人は完全にグロッキーで、うつ伏せになって腕を川に浸した。
「腕の感覚がねぇ……」
「腕がもうパンパンです……」
「川の水が冷たくて最高だ……」
だが遠方からドドドという重低音が聞こえてくると、ゆっくり休んでいられなくなった。
「この音は……おそらく滝だな」
バルドゥルの推測を証明するように音はだんだんと近づき、大きくなってくる。
「どどど、どうしましょう!?」
滝の規模は分からないが危険なのは間違いなく、ルーファスが焦った声を上げる。
「……」
「……」
「……」
「速度を上げて飛び越えましょう」
皆が思案顔で黙る中、保が静かに告げた。
「え? 飛ぶ?」
ルーファスが不思議そうに首を傾げる。
「このまま進んで落ちれば滝壺に呑まれてしまいます。でも勢いをつけて水平に飛べば滝壺を越えて着水できるはずです」
「なるほど」
「それしかなさそうだな」
ゼクスとバルドゥルがオールを構える。
「また漕ぐのかよ……」
「仕方あるまい……」
真司とロニも疲れ切った顔でオールを持った。
同時に飛ぶのは危険なので、まずボートを先行させた。
速度を上げて進むと、やがて前方で川が途切れて見え、激しく水しぶきが飛んでいる。
その先が滝に違いない。
「飛ぶぞ! 掴まれ!」
3人はギリギリまで漕ぎ、滝に差し掛かる寸前に身を屈めてボートを掴む。
その際バルドゥルはルーファスを腕で押さえ込んだ。
一瞬の浮遊感の後に訪れる落下感。
そして3人が着水に備えて力をこめた瞬間、下から上に突き上げるような衝撃が襲う。
「わっ!」
ルーファスの体が浮き上がりそうになるが、バルドゥルが押さえてくれていたためボートから投げ出されずに済んだ。
「ありがとうございます、バルドゥルさん」
「でかい体が役になって何よりだ」
安堵するルーファスにバルドゥルは微笑で答えた。
「問題は筏だな」
ゼクスが表情をやや曇らせて滝を見上げる。
ボートより重い筏も同じように飛べるとは限らないからだ。
「行くぞ!」
ロニの号令で筏もスピードを上げて滝に迫る。
そして訪れる一瞬の浮遊感。
筏は傾いていない。
成功か?
だが飛距離が伸びなければ滝壺に落ちる可能性がある。
不安が残るまま着水。
衝撃で筏が大きく上下する。
すると限界以上に腕を酷使していた保は耐えられず、筏から放り出されてしまった。
「……え?」
後ろからゴウゴウと滝の音が聞こえる。
眼前には川があり、なぜかスローモーションで体が落下してゆくように見えた。
(あ……死んだ)
一瞬そんな風に思った。
しかし。
「保ーっ!!」
「手を伸ばせー!」
真司とロニが保の腕を掴んで引っ張り、筏に引き戻してくれた。
「危ないところだった……」
「間一髪だったな」
「あ……ありがとうございます」
助かった安堵感からか少し放心状態の保はそう言うのが精一杯だった。
「気にするな」
「仲間だろ」
ロニと真司が笑顔で応じる。
ここまで苦難を共にしたせいか3人には妙な連帯感が生まれていたのだった。
その後は川が急カーブしていたりしたが、スピードを落として重心を保てばクリヤーできた。
ただ、龍鉱石を積んで重くなっていた筏は遠心力を殺しきれずに壁面に激突してしまう。
幸い筏は壊れず怪我人も出なかったが、もし龍鉱石をしっかり固定していなければ川に落としていたかもしれない。
そんな紆余曲折のあった川下りも終わりが近づいてきた。
なぜなら前方に光が見えてきたからだ。
「光だ」
「出口か!?」
やがて暗闇に慣れた眼には眩しい光が満ち、思わず眼をつぶる。
そして眼を開けると周囲には辺境の荒野が広がっていた。
「やった! 着いたぁ~」
ルーファスが思わず歓声をあげる。
「よく見ると全員水浸しで筏もボロボロだな。よく無事に辿り着けたものだ」
バルドゥルが自分達の有様を見て苦笑する。
「だが龍鉱石は無事に運べた。任務完了だ」
そう言うゼクスも流石に疲れ気味だ。
「一生分漕いだ気がするぜ……」
「もう筏はこりごりです……」
真司と保は完全に脱力している。
「綱渡りに川下り……とんだアトラクションだったな」
一息ついたロニは筏の上で立ち上がり。
「さぁ、龍鉱石を運ぶぞ」
皆に呼びかけて龍鉱石の運び出しに取り掛かる。
「マジか……」
「勘弁して下さい……」
そう、任務はまだ終わっていないのだ。
一同は重い龍鉱石を背負い、重い足取りで帰路についた。
こうして無事生還した6人には川が輸送路として使用可能か尋ねられたのだが、全員が「この川は輸送路としては不適切だ」と、口を揃えて報告したのだった。
6人のハンターがそれぞれ光を灯すと、ぼんやり鍾乳洞が浮かび上がる。
「洞窟に入ってお宝を持ち帰る。何だかわくわくするよな!」
柊 真司(ka0705)はこの状況に興奮気味だ。
そして事前に教えられたルートを進むと、やがて深い谷に辿り着いた。
「さ~て、お宝はどこだ?」
真司を筆頭に皆で谷の対岸を照らして龍鉱石を探す。
「……あったぞ。あれだ」
双眼鏡も使って探していたバルドゥル(ka5417)が半身を壁に埋もれさせた石化龍を発見する。
「よくもあんな所にあるものだ……。いや、あんな所だからこそ埋まっていたのか」
ロニ・カルディス(ka0551)は妙に感心した様子で龍に見入った。
「皆さん来て下さい。どうやらここが架橋に指定された地点みたいです」
保・はじめ(ka5800)が谷の間隔が一番短い場所を見つけ出して皆を呼び寄せる。
「ここを渡るのか……今回はまた、命がけな回収及び運搬依頼ときたものだな」
ゼクス・シュトゥルムフート(ka5529)が谷の距離を目測で計り、谷底を覗き込みながら呟く。
「すみません。ご迷惑でしたか」
「知り合いから手伝って欲しいと頼まれたなら、断る理由なんて無いさ」
ゼクスは申し訳なさそうに謝ってきたルーファス(ka5250)の頭をくしゃくしゃと撫でた。
ルーファスは表情をパッと明るく輝かせると張り切って弓を取り出す。
「矢にワイヤーを繋いで橋を架けるんですよね。僕に任せてください」
「それなら俺にも1本やらしてくれ」
「いいですよ」
ルーファスは無邪気に真司にも矢を渡した。
全部ルーファスが射ち、もし全部抜けて、万が一誰かが犠牲になってしまったら、ルーファスは重い罪悪感を負うだろう。
幼い少年1人に重い責務を負わせるのは酷だ。
真司はそう危惧をしたのだが。
「僕の弓の力と、対岸の状態を見て……使い慣れた弓なら……」
真剣な表情で矢を番えるルーファスは様になっており、おそらく見事な矢を放つだろう。
(ま、心配しすぎだと思うけどな)
心の中で呟きながら真司も矢を番えた。
放たれた矢は全て対岸の壁にしっかり突き刺さった。
ロニは矢が放たれる毎にワイヤーの張り具合を確認し、一番耐久力が高い状態になるよう弓の弾き具合を調整してもらおうと思ったが、どの張りにも微細な違いしかなかった。
なので結局一番最初に張った4本が使われた。
「まずは俺が行こう」
名乗り出た真司が慎重に手足をワイヤーに掛ける。
そして重心に気をつけながら少しずつ前に進んでゆく。
自然と足のワイヤーを見ながら進む事になり、視界は自身と真っ暗な谷だけになる。
しかも進めば進むほど光源から遠ざかり、自身の姿すらぼやけてくる。
まるで延々と続く真っ暗闇な空間の中で宙吊りになっているような感覚だ。
こうなると触覚が一番ハッキリしてくるが、手足から感じるワイヤーの細さが更に不安を増す。
命綱をつけているので落ちても死にはしないと分かっていても、今の状況は想像以上に怖かった。
(大丈夫だ。進み続けていれば岸に着く。慎重に、慎重に……)
自分にそう言い聞かせながらどれだけ進んだだろう?
(もう着いてもいい頃だろう?)
そう思った瞬間、右足のワイヤーの感触が消え、バランスが崩れた。
「うおぉぉ!!」
思わず悲鳴を上げて残った両手と左足に力を込めて体を支える。
「真司さん!!」
「大丈夫ですかっ!?」
「だ、大丈夫だ。右足の矢が抜けたらしい……」
そう答えたものの心臓はバクバクしていた。
(やべぇ……)
「がんばれ! 後もう少しで着く」
バルドゥルが照らしてくれた対岸までは後6mくらいだった。
「よし!」
終わりが見えて気を取り直した真司だが、更に2m程進むと今度は左手の矢が抜けた。
そこで忍耐の切れた真司は『ジェットブーツ』を発動してジャンプ。
「届けーっ!!」
見事対岸に着地した。
「着いたぞー!」
歓喜のあまり握り拳を振り上げる。
足が地面についている感触がなにより嬉しかった。
「今度は俺が行こう」
改めてワイヤーを張り直し、今度はゼクスが渡る。
真司が渡るのを先に見ていたためか、ゼクスの挙動は安定しているように見えた。
しかしゼクスは真司よりも体重も装備も重いためワイヤーへの負荷が大きく、半分渡った辺りで左足の矢が抜けた。
「!」
ゼクスは一瞬険しい表情を浮かべたものの残った3本でバランスを取り、対岸との距離を測った。
(もう少しか)
更に進むと今度は右足の矢が抜け、体が宙吊りになる。
「ゼクスさん!」
ルーファスは思わず命綱を引きそうになった。
「引くな!」
しかしゼクスが一喝して止める。
そしてその場から『ジェットブーツ』で跳んだ。
「え?」
「まだ半分だぞ!」
「無茶だ!」
通常の『ジェットブーツ』は6mしか跳べないため、皆が谷に墜落するゼクスの姿を思い描いた。
しかしゼクスの体は緩やかな弧を描き、対岸まで到って着地する。
ゼクスの強化された『ジェットブーツ』は最大10mの跳躍が可能なのだ。
2人が無事に渡れたので、地面に杭を打って縄を架けた。
これで橋は完成である。
だが作業が終わってから真司がふと気づく。
「なぁ、2人も渡る必要あったのかな?」
「……」
作業は早く済んだが、おそらく1人でもできただろう。
「……なかったな」
でもその事は他の者には黙っておいた。
巨漢のバルドゥルも渡れたため橋の強度も問題ないと分かり、一同は龍鉱石の採掘に取り掛かった。
「さて、この洞窟がどういう風に形作られたのか……」
ドワーフのバルドゥルが生き生きとした様子で龍鉱石の周囲の地質を探ってゆく。
すると龍の半身が埋もれているのは周囲の岩が水の流れで削られ、硬い龍鉱石だけが残ったためらしい事が分かった。
「埋まっているのは土砂崩れか何かに巻き込まれたためか?」
「それならこいつ以外にも埋まってるかもしれないな。探してみるか」
『ジェットブーツ』を使えるゼクスに高所も探してもらうと、別の小型龍も見つかった。
しかし辿り着きにくい上に採掘もし辛い場所だったため、今は採取を諦めるしかない。
6人は大型の龍鉱石から持ち運べる分だけ採取すると、予定通り地下の川に向かった。
川に着くと岸辺にはゴムボートと筏が用意してあった。
バルドゥルは持ってきた毛布を筏の中央に敷いて大きめの龍鉱石を置き、その周囲に中小の龍鉱石を敷き詰めていった。
そして全ての龍鉱石を置き終わると毛布で包み、ロープで筏に縛って固定する。
「これでよし。衝撃で散らばったり歪んだりしては敵わんからな」
準備を終えるとルーファス、バルドゥル、ゼクスの乗るボートが先行して川下りを開始した。
バルドゥルはナックルを明かり代わりにして両手を自由にするために『シャイン』を発動する。
『シャイン』の明かりは10mくらいまで照らしたが、ハッキリ目視できるのは2mくらいだった。
少し心許ないので、ルーファスもLEDライトで正面を照らす。
川を少し下るとやがて岸はなくなり、川の端は岩壁になった。
「どうやら水の流れで岩が削られてできた川らしいな」
バルドゥルが周囲の様子を観察して推論する。
「川幅はそこそこあるので、ボートがつっかえる事はなさそうですね。天井も高いですから頭を打たなくて済みそうです」
ルーファスが岩壁や天井をライトで照らして距離を測る。
川の流れはしばらく穏やかだったが、突然急勾配になり、流れも速くなった。
流れが速くなると揺れも激しくなるため、ルーファスは座っている事すらできなくなり、その場に伏せた。
「はわわわっ!」
それでも体重が軽いせいか安定しない。
見かねたバルドゥルがルーファスの背中を足で押さえるとようやく安定した。
「ありがとうございますバルドゥルさん。でもこれちょっと速すぎませんか? スピード落としましょう」
「そうだな」
バルドゥルが流れに逆らってオールを漕ぐ。
「待て! 筏とぶつかる!」
だがすぐにゼクスに制止されて漕ぐのを止めた。
振り返ると筏が迫ってきていた。
このスピードで重い筏にぶつかられたら軽いボートは間違いなく転覆するだろう。
「くっ!」
衝突を避けるためにバルドゥルは仕方なく前に漕いだ。
するとスピードは上がってものの、筏との距離は徐々に開いていった。
一方、筏では。
「ヤバイ! ぶつかる!」
「漕げ! 逆に漕げっ!!」
「はいっ!!」
ボートとの衝突を避けるために3人が全力で逆に漕いでいた。
だが川の傾斜は傾き続けており、今ではもう45度くらいになっていた。
スピードを落とさなければ危険な状況は続いている。
しかも筏の3人はボートとの衝突を避けるため、常に全力全開で漕ぎ続ける事を強いられたのである。
弾かれそうな勢いの水流にオールを叩き込むように突き入れ、腕ごと持っていかれそうな流れに逆らって漕ぐ。
筋肉に乳酸が溜まり、腕が悲鳴を上げ始める。
「腕が……腕がぁぁ!!」
「もう……限界……」
「耐えろ! 俺達が諦めたらボートが沈む!」
それでも漕ぐ事を止める事はできない。
仲間を守るには耐えるしかなかった。
「くっそぉーーー!!」
「うおおぉぉぉぉ!!」
吼えた。
萎えそうになる気力を奮い立たせて男達は漕いだ。
漕いで漕いで漕ぎまくった。
いつしか頭の中は空っぽになり、ただひたすら腕を回して漕ぎ続けたのだった。
一方、ボートでもスピードを落とすため漕いでいたが、それだけではなかった。
「前方に岩が! 岩があります!」
ボートに伏せて前方を監視していたルーファスが川から突き出た岩を発見する。
「避けるか?」
バルドゥルに問われたゼクスがチラリと筏の様子を伺う。
「いや、筏は避けてる余裕がなさそうだ。破壊する」
ゼクスは『神罰銃』で岩を撃った。
ルーファスもゼクスに倣い『デリンジャー』で撃って破壊する。
だが岩はその後も続々と現れた。
「全部破壊するぞ」
「はい!」
ゼクスは『デルタレイ』を発動し、見えた岩を全て光で貫いてゆく。
ルーファスは『強弾』も使って岩を破壊し、進路を切り開いていった。
やがて川の流れも緩やかになり、突き出た岩も見えなくなった。
筏の3人は完全にグロッキーで、うつ伏せになって腕を川に浸した。
「腕の感覚がねぇ……」
「腕がもうパンパンです……」
「川の水が冷たくて最高だ……」
だが遠方からドドドという重低音が聞こえてくると、ゆっくり休んでいられなくなった。
「この音は……おそらく滝だな」
バルドゥルの推測を証明するように音はだんだんと近づき、大きくなってくる。
「どどど、どうしましょう!?」
滝の規模は分からないが危険なのは間違いなく、ルーファスが焦った声を上げる。
「……」
「……」
「……」
「速度を上げて飛び越えましょう」
皆が思案顔で黙る中、保が静かに告げた。
「え? 飛ぶ?」
ルーファスが不思議そうに首を傾げる。
「このまま進んで落ちれば滝壺に呑まれてしまいます。でも勢いをつけて水平に飛べば滝壺を越えて着水できるはずです」
「なるほど」
「それしかなさそうだな」
ゼクスとバルドゥルがオールを構える。
「また漕ぐのかよ……」
「仕方あるまい……」
真司とロニも疲れ切った顔でオールを持った。
同時に飛ぶのは危険なので、まずボートを先行させた。
速度を上げて進むと、やがて前方で川が途切れて見え、激しく水しぶきが飛んでいる。
その先が滝に違いない。
「飛ぶぞ! 掴まれ!」
3人はギリギリまで漕ぎ、滝に差し掛かる寸前に身を屈めてボートを掴む。
その際バルドゥルはルーファスを腕で押さえ込んだ。
一瞬の浮遊感の後に訪れる落下感。
そして3人が着水に備えて力をこめた瞬間、下から上に突き上げるような衝撃が襲う。
「わっ!」
ルーファスの体が浮き上がりそうになるが、バルドゥルが押さえてくれていたためボートから投げ出されずに済んだ。
「ありがとうございます、バルドゥルさん」
「でかい体が役になって何よりだ」
安堵するルーファスにバルドゥルは微笑で答えた。
「問題は筏だな」
ゼクスが表情をやや曇らせて滝を見上げる。
ボートより重い筏も同じように飛べるとは限らないからだ。
「行くぞ!」
ロニの号令で筏もスピードを上げて滝に迫る。
そして訪れる一瞬の浮遊感。
筏は傾いていない。
成功か?
だが飛距離が伸びなければ滝壺に落ちる可能性がある。
不安が残るまま着水。
衝撃で筏が大きく上下する。
すると限界以上に腕を酷使していた保は耐えられず、筏から放り出されてしまった。
「……え?」
後ろからゴウゴウと滝の音が聞こえる。
眼前には川があり、なぜかスローモーションで体が落下してゆくように見えた。
(あ……死んだ)
一瞬そんな風に思った。
しかし。
「保ーっ!!」
「手を伸ばせー!」
真司とロニが保の腕を掴んで引っ張り、筏に引き戻してくれた。
「危ないところだった……」
「間一髪だったな」
「あ……ありがとうございます」
助かった安堵感からか少し放心状態の保はそう言うのが精一杯だった。
「気にするな」
「仲間だろ」
ロニと真司が笑顔で応じる。
ここまで苦難を共にしたせいか3人には妙な連帯感が生まれていたのだった。
その後は川が急カーブしていたりしたが、スピードを落として重心を保てばクリヤーできた。
ただ、龍鉱石を積んで重くなっていた筏は遠心力を殺しきれずに壁面に激突してしまう。
幸い筏は壊れず怪我人も出なかったが、もし龍鉱石をしっかり固定していなければ川に落としていたかもしれない。
そんな紆余曲折のあった川下りも終わりが近づいてきた。
なぜなら前方に光が見えてきたからだ。
「光だ」
「出口か!?」
やがて暗闇に慣れた眼には眩しい光が満ち、思わず眼をつぶる。
そして眼を開けると周囲には辺境の荒野が広がっていた。
「やった! 着いたぁ~」
ルーファスが思わず歓声をあげる。
「よく見ると全員水浸しで筏もボロボロだな。よく無事に辿り着けたものだ」
バルドゥルが自分達の有様を見て苦笑する。
「だが龍鉱石は無事に運べた。任務完了だ」
そう言うゼクスも流石に疲れ気味だ。
「一生分漕いだ気がするぜ……」
「もう筏はこりごりです……」
真司と保は完全に脱力している。
「綱渡りに川下り……とんだアトラクションだったな」
一息ついたロニは筏の上で立ち上がり。
「さぁ、龍鉱石を運ぶぞ」
皆に呼びかけて龍鉱石の運び出しに取り掛かる。
「マジか……」
「勘弁して下さい……」
そう、任務はまだ終わっていないのだ。
一同は重い龍鉱石を背負い、重い足取りで帰路についた。
こうして無事生還した6人には川が輸送路として使用可能か尋ねられたのだが、全員が「この川は輸送路としては不適切だ」と、口を揃えて報告したのだった。
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相談卓 ルーファス(ka5250) 人間(リアルブルー)|10才|男性|猟撃士(イェーガー) |
最終発言 2016/03/11 05:27:55 |
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2016/03/09 23:32:31 |