ゲスト
(ka0000)
【幻魂】Nightmare
マスター:剣崎宗二

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- オプション
-
- 参加費
1,000
- 参加制限
- -
- 参加人数
- 6~8人
- サポート
- 0~0人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- 締切
- 2016/03/16 12:00
- 完成日
- 2016/03/19 21:11
みんなの思い出
思い出設定されたOMC商品がありません。
オープニング
●魂が遺したもの
蛇の戦士シバが遺した霊闘士の技。
ハンター達は、幻獣の森に住む大幻獣『ナーランギ』より技の正体は霊闘士の奥義であると教えられる。
奥義を習得できるのは、厳しい試練を潜り抜けた霊闘士のみ。覚悟を決めたハンター達は辺境各地に点在する『魂の道』に向かって歩き出した。
●求めるはその力
「成る程。確かに――我等が聖地の近くに、そのような場所は御座います」
腕を組んだまま。ガルヴァンはハンターたちの問いかけに答えた。
「本来ならば集落の中でも、限られた者しか入れないのですが――皆様は先日、我らの代わりに歪虚を退治してくれましたからな。…その借りを返す形であれば――」
先日、と話題が持ち上がった故に、ハンターたちはガルヴァンに問いかける。アレ以来、何か異常はなかったのか、と。失踪者は、いなかったのかと。
「いえ、特にありません。あの狩人はあの後、高熱を出しましたが――今はもう元気になっております」
偽装した歪虚の目的は、人間を食す事ではなかったのだろうか?
お互い、顔を見合わせるハンターたち。それを不審げに見つめるガルヴァンの視線に気づき、なんでもない、と返す。
「…宜しいでしょう。…けれども我らの試練は――少し、特殊なのです。今まで誰もが、試みた事のない物なので――」
何が起こるか分からない。故に、十分に注意すべし。そう言われ、ハンターたちは送り出された。
●30年前の真実
指定された場所に入った瞬間。ハンターたちの頭の中に、語りかけてくる者たちがいた。
それは、過去に滅した――マフォジョ族たちの霊。
「今一度――体験するがいい。我等が当時経た、その悪夢を」
目を開けた時。ハンターたちは、民族衣装を纏い、草原に立っていた。
「ん、あれ、うちの部族の人じゃん。最近物忘れが酷くてさー。人の顔も忘れちゃう。笑っちゃうわよね」
どこか自嘲を帯びたその声に振り向くと、そこにはヒラヒラの魔法少女の衣装を纏い、ステッキを持った少女の姿が。
その姿が、集落にあった像と瓜二つであった事から分かる。
――この少女こそが、初代『マフォジョ』。今に至るまで信仰される英霊の、人間だった頃の姿。
――蒼風リリカだと言う事が。
「このような所に居りましたか、マフォジョ様」
「やだなー。魔法少女とちゃんと言ってって、いつも言ってるでしょ」
「は、こればかりは、発音が――」
「もー、仕方ないね。どうしたの、ファルヴァン」
「は、明日は我等が宿敵との決戦でございますのでな。お早めにお休みになられた方が――」
ファルヴァンと呼ばれた男のその言葉に、リリカはあからさまに苦い顔をする。
「もー…分かったわよ。ファルヴァンも、子供が出来たばかりなんだから、あんまり奥さん――ストラを一人にさせないでよね。あの子――ガルヴァンだっけ、色々世話も必要でしょ?」
「は、ご心配要りません。一族の存続の大事の前では、私の家族など小事に御座います」
「ったく……その後の事も考えなきゃいけないでしょうが!」
騒がしくしながらも、彼らは、去っていった。
その夜。扉に鍵を掛け、部屋から一人、リリカは空を見上げ――静かに涙を流す。
「バーンズ先生……どうして……」
蛇の戦士シバが遺した霊闘士の技。
ハンター達は、幻獣の森に住む大幻獣『ナーランギ』より技の正体は霊闘士の奥義であると教えられる。
奥義を習得できるのは、厳しい試練を潜り抜けた霊闘士のみ。覚悟を決めたハンター達は辺境各地に点在する『魂の道』に向かって歩き出した。
●求めるはその力
「成る程。確かに――我等が聖地の近くに、そのような場所は御座います」
腕を組んだまま。ガルヴァンはハンターたちの問いかけに答えた。
「本来ならば集落の中でも、限られた者しか入れないのですが――皆様は先日、我らの代わりに歪虚を退治してくれましたからな。…その借りを返す形であれば――」
先日、と話題が持ち上がった故に、ハンターたちはガルヴァンに問いかける。アレ以来、何か異常はなかったのか、と。失踪者は、いなかったのかと。
「いえ、特にありません。あの狩人はあの後、高熱を出しましたが――今はもう元気になっております」
偽装した歪虚の目的は、人間を食す事ではなかったのだろうか?
お互い、顔を見合わせるハンターたち。それを不審げに見つめるガルヴァンの視線に気づき、なんでもない、と返す。
「…宜しいでしょう。…けれども我らの試練は――少し、特殊なのです。今まで誰もが、試みた事のない物なので――」
何が起こるか分からない。故に、十分に注意すべし。そう言われ、ハンターたちは送り出された。
●30年前の真実
指定された場所に入った瞬間。ハンターたちの頭の中に、語りかけてくる者たちがいた。
それは、過去に滅した――マフォジョ族たちの霊。
「今一度――体験するがいい。我等が当時経た、その悪夢を」
目を開けた時。ハンターたちは、民族衣装を纏い、草原に立っていた。
「ん、あれ、うちの部族の人じゃん。最近物忘れが酷くてさー。人の顔も忘れちゃう。笑っちゃうわよね」
どこか自嘲を帯びたその声に振り向くと、そこにはヒラヒラの魔法少女の衣装を纏い、ステッキを持った少女の姿が。
その姿が、集落にあった像と瓜二つであった事から分かる。
――この少女こそが、初代『マフォジョ』。今に至るまで信仰される英霊の、人間だった頃の姿。
――蒼風リリカだと言う事が。
「このような所に居りましたか、マフォジョ様」
「やだなー。魔法少女とちゃんと言ってって、いつも言ってるでしょ」
「は、こればかりは、発音が――」
「もー、仕方ないね。どうしたの、ファルヴァン」
「は、明日は我等が宿敵との決戦でございますのでな。お早めにお休みになられた方が――」
ファルヴァンと呼ばれた男のその言葉に、リリカはあからさまに苦い顔をする。
「もー…分かったわよ。ファルヴァンも、子供が出来たばかりなんだから、あんまり奥さん――ストラを一人にさせないでよね。あの子――ガルヴァンだっけ、色々世話も必要でしょ?」
「は、ご心配要りません。一族の存続の大事の前では、私の家族など小事に御座います」
「ったく……その後の事も考えなきゃいけないでしょうが!」
騒がしくしながらも、彼らは、去っていった。
その夜。扉に鍵を掛け、部屋から一人、リリカは空を見上げ――静かに涙を流す。
「バーンズ先生……どうして……」
リプレイ本文
●宴の席
決戦前日の夜。
マフォジョ族の集落では、宴が行われていた。
戦意を高める為。死への恐怖を紛らわす為。様々な理由から、村人たちのテンションは、果てしなく高い。
「よっし、我らの勝利のために、かんぱーい!!」
誰とも無く、音頭を執った者に合わせて、皆が杯を掲げる。
(観客でも無く、演者でもなく。こういう立場って何て言えばいいんだろうね)
それに紛れて杯を掲げながら、メル・アイザックス(ka0520)は思いを馳せる。
――友の助けになれば、と、試練には参加したものの…明確な調査目的を持たないが為に、兎に角良く聞き、記録しようと考える。
杯を持ち、一口啜る。甘い。糖分が頭に染み渡る。果物ジュースの類だろうか。
「然し、あの夜の事が、こんな事に発展するなんてな」
(…ん?)
とある二人の男の会話が、彼女の耳に入る。
静かに背を向け、杯に口をつけながら、聞き耳を立てる。
「お前は追撃班だったんだろ? 何で取り逃がしたんだよ。それが無きゃこんな事には――」
「仕方ない。急にファルヴァン様に召集されたから行ってみたら、まさかあんな事に――」
ぐびっと、一口飲み物を呷った男は、然し次の言葉を発しようとはしない。
どうする。ここで追求すべきか。然し――怪しまれれば、これ以上の情報収集が困難になる。
暫く立ち尽くし、これ以上男たちが情報を漏らそうとしないのを確認すると、メルは、静かにその場を離れた。
「マフォジョ様は大丈夫なのだろうか…?」
ふと、疑問を漏らすように、三里塚 一(ka5736)が言葉を発する。
「なーに言ってんだ。マフォジョ様は今までもあの悪神を撃退してきただろ。今回も大丈夫だって」
周りの者たちは、あのマフォジョと呼ぶ少女を相当信頼しているようだ。
それは、現代に於ける族長――ガルヴァンへの信頼と同様の物で。
(そう言えばここは30年前だね。…ガルヴァンが族長ではない訳か)
だとしても、今の男たちの話には疑問が残る。一の知る、何も介入が無かった史実では、マフォジョはアレクサンドルによって討ち死した、と言う事になっている。マフォジョが何度もアレクサンドルを撃退できたとしたのなら、何故、最後の戦闘に於いてはそれが成らなかったのか?
怪しむべくは周囲の男たちか。だが然し、彼らの口上は統一されている。
――とすれば、『全体に影響を及ぼせる者』か?
「明日が決戦です。宜しければ、戦の舞でも披露いたしますが」
夜桜 奏音(ka5754)の提案に、テンションが限界から盛り上がっていた民衆は賛同の雄たけびを挙げる。
そうして作られた、観客による円の中、彼女は舞い踊る。その間も、警戒は緩めない。…が、そこには純粋に舞を楽しむ観衆が居るだけで、怪しい者は何も無かった。
――舞が一通り終わった後、休憩の場に戻った奏音は、近くに居たマフォジョ族の男に語りかける。
「よろしければ、マフォジョ族の歴史を語ってくださいませんか」
その瞬間。自身に向けられた疑惑の目が一気に強まったのを、奏音は感じ取った。
――マフォジョの歴史。それは族人であれば、誰しもが幼少時から、長老より語り継がれてきた物。マフォジョ族の一員と言う身分で、この「追体験」に入っているハンターたちがそれを知らず、語ってもらおうとすれば。疑惑の目が強まるのは、また当然。
然し、疑惑の目を向けながらも、年長者らしきマフォジョ族人は、その歴史を語ってくれた。
曰く、最近までは、信仰する祖霊は他に居たが――その際、異界よりマフォジョと、イシ…アレクサンドルがやってきた。
マフォジョはこの地で『力』を手に入れ、一族の守り神となった。
イシは悪にその身を染められ、一族と敵対した。
かくして、正を司るマフォジョと、邪を背負うイシの対決が始まった――そういう事だったのだ。
それを聞いた奏音には、僅かに気になった事があった。
(『力』を手に入れた――ですか)
だが、既に自身への疑惑は高まっている。これ以上、リスクを背負うわけにはいくまいと。彼女は、口を閉ざした。
●新たな命
「可愛い子ですね」
ファルヴァンが振り向くと、そこに居たのは鈴木悠司(ka0176)。
「ああ。――この子の未来の為にも、明日の決戦は負けられんな」
ファルヴァンの懐には、赤子が一人。
「あなた、ガルヴァンに食事をやる時間よ」
――家の中から出てきたのは、女性が一人。
体格が良く、戦士であることも伺える。
「あら、来客ね。ゆっくりしていってくださいね」
そんな彼女に、赤子を預けると、ファルヴァンは悠司の方に向き直る。
「3人家族なんですか?」
「ああ、最近出来た子供なのでな。…と言うか、村を挙げて祝っただろう。もう忘れたのか?」
向けられる疑惑の目。
「最近お忙しいようですし、家族は大丈夫――なのでしょうか?」
「族の存亡の大事に比べれば、家族など小事だ。…ストラも、それは理解してくれている。ただ――それでも偶に、子の顔くらいは見たくなるのだがな」
ファルヴァンの表情は、紛れなくも『父』のそれだった。
それを確認した悠司は、今度は話題を『マフォジョ』の方に向ける。
「マフォジョ様の様子はどうでしょうか。緊張しては――」
「……しているだろうな。無理も無い。マフォジョ様は、半年前程までただの少女だったのだから」
「!?」
驚愕を悟られないように、次の言葉を待つ。
「半年前の『力の儀式』の騒ぎ。お前も聞き及んでいない等と言う事はあるまい」
「え、ええ……」
何とかごまかしながら、次の言葉を促す。
「アレによって、マフォジョ様は、我らを守護する力を手に入れた。アレ――『悪神イシ』は、あの儀式に反対したが、今思えばそれが、悪である事の証明だったのだろうな」
「悪……」
「マフォジョ様が我らを守護するようになってから、我等はありとあらゆる脅威に打ち勝ってきた。異族との紛争、歪虚の襲来――どれもマフォジョ様の力でな」
そこまで言って、暗くなってきたのに、ファルヴァンは気づく。
「どれ。お前ももう帰って休むといい。明日は――決戦の日なのだからな」
●マフォジョの心
「どうして、アレクサンドルさんは僕たちを襲うのでしょうね」
「ファルヴァンは、心まで歪虚に侵食された…って言ってた。最初はあたしに語りかけようとしていたけど、ファルヴァン様は、それはあたしを惑わす為の甘言だって言ってた」
アルマ・アニムス(ka4901)は、深夜に再度、マフォジョの元を訪れていた。
「ん――それだけではない気もしますけれど……彼に聞いたらわかるでしょうか?」
「歪虚と対話できる…のかなぁ」
『根拠』が足りない。アルマにはアレクサンドルとの対話が可能と言う自信はあったのだが、この時代のマフォジョ族に於いては、歪虚は心を悪に染められており、故に説得する術はない――そんな観念が根付いていたのだ。故にこのアルマの発言は、彼自身に疑惑を引き寄せる事になる。
――幸運か不幸か。ここで若しマフォジョが、明日アレクサンドルにその理由を問う決断をしていたのならば、『全ての結末が変わっていた』だろう。
「あたしには…もう時間もない。明日で、全部終わらせなきゃいけない」
「どうしてですか?」
その言葉に、引っかかる物を感じたアルマは、首をかしげて更に問いかける。
「なーんでもない。ささ、帰った帰った!明日もあるからね!!」
追い出されるアルマ。
扉を閉めた直後、地面に崩れ落ちるリリカ。
「はぁ……はぁ……明日までだけでも…持って。あたしが……全てを……終わらせる」
●決戦の時
地を覆いつくす程の、岩や木で出来た巨人の大軍。
それが――マフォジョ族が相対する物の小隊だった。
「怯むな!我等にはマフォジョ様が居る!!」
ファルヴァンの声と共に咆哮が上がる。
「これで――!」
前に出たリリカが、光の奔流を正面に放つ。それは巨人の軍を引き裂いて行き、一直線に道を作る。
雪崩れ込むマフォジョ勢力。
「やれやれ……こう暑苦しいのは好きじゃないんだがな」
拳で近寄る巨人を叩き伏せながら、ヤナギ・エリューナク(ka0265)が愚痴を漏らす。
投げつけられる岩の嵐に、マフォジョ族が次々と倒れていく。
「――っと、こっちは危ねぇからな」
傷ついた族人を引きずるようにし、森の中へと脱出しようとする。だが、混迷を極めた戦場で敵に遭遇しないと言うのは不可能と言う他無く、
「ウォォォォ!」
「しつけぇ!!」
振り下ろされた拳が、残影を掠める。そのまま地面に自分の拳を叩き付けて土煙を巻き上げ、その隙に一気に負傷者を引き連れ、森の中に隠れる。
「さーて、死なせたくはねぇが――戦力を増やすわけにもいかねぇんでな。…このままここで休んでてもらうぜ」
「行って下さい!」
目の前のゴーレムを切り倒したメルが、呼びかける。
その言葉に頷いたリリカが、切り開かれた道から前に進む。目指すのは陣の後方、敵大将――『悪神イシ』アレクサンドル。
リリカの後ろから、アルマもまた、それに続く。
「――っ!」
飛来する岩弾。然し、それはジョージ・ユニクス(ka0442)によって受け止められていた。直後に飛び掛る岩の巨人は、それはミリア・コーネリウス(ka1287)が切り伏せた。
「手出しはさせない…!」
「行け、真実を確かめる為に」
仲間の援護を受けながら、アルマは着実に、リリカの後ろについていく。
(膠着、でしょうか)
桜の符で敵の視界を覆い、後退しながら戦場の全体を見ていた奏音は、そういう感想を得ていた。
全体的に両者の勢力は拮抗しており、戦場は一進一退を繰り返している。
(「とすれば、勝負の分かれ目は――」)
目線は、アレクサンドルの下へと向かうリリカの方へ。
(疑わしきは――)
一の目は、ファルヴァンに向いていた。
昨夜のハンターたちの情報整理の後。彼が気にかけていたのは、ファルヴァンが悠司に儀式の話をした、と言う事。
考えてみれば、この戦場自体を指揮しているのも、またファルヴァン。或いは――
(賭けてみるか)
自らが追い出されようと、大局に影響はない。慎重策を執っている仲間たちは大勢いる。
故に、彼はファルヴァンに語りかける。
「遊びが過ぎないかな?――ノーフェイス」
「来たか、リリカ」
「バーンズ先生――いえ、『悪神イシ』…!あたしは族の人々を守る為に……っ……」
この言葉だけは、口に出すのは戸惑われた。だけど――
「あなたを…あなたを、打ち滅ぼします!!」
決意の言葉と共に、放たれる拳打。それは白い光を纏い、アレクサンドルの頬を掠める。
「すまんなリリカ…やや手荒な真似をさせてもらうぞ…!」
アレクサンドルの手刀もまた、リリカの背後を狙った。
「ぐっ!?」
だが、それが突き刺さったのは…間に入ったミリアの胸。
「大丈夫!?」
その隙に、リリアがアレクサンドルを退け、白い光でミリアを癒す。
「と言う事は、あれは……」
アレクサンドルならば、リリアに直接攻撃はしないだろう。そう考えていたアルマは、ある一つの結論に至る。
「待てっ、アルマ――」
だが一撃を受けたミリアは知っていた。その一撃に、明らかな手加減の意があった事。
そして若しもノーフェイスだったのならば、今の一撃で、はじき出されている筈であった事。
「邪魔をしないでください、ノーフェイス!!」
――次にアルマが目を開けた時。彼は、追体験の『外』にいた。
「二人目、でしょうか」
そこには――一も同じように、まるで彼を待っていたかのように、立っていたのだった。
●運命の一瞬
ミリアの傷を癒したリリア。然しそれは彼女に、致命的な隙を作る事になり――アレクサンドルの拳が背後から叩き込まれる事になってしまう。
「はぁ…はぁ…」
うずくまるリリア。それは傷だけによる物ではない気がした。
「っ……早い所進めないと不味いようだな」
アレクサンドルの全身が、黒い風を纏う。その風に潜む邪気は――身震いする程の物であった。
「Plague the――」
だが、正にアレクサンドルがそれを解き放とうとした、その瞬間。
「あたしの命をくれてやる――!だから――!」
何とか立ち上がったリリカが全ての力、その白き光をを指先の1点に集める。
自分の体ごと一条の白い矢と化し、彼女はアレクサンドルの心臓を狙う!
「な――!」
生体による攻撃では、防御技である『Death to the Soulless』は効果が出ない。何よりも、リリカは既に戦闘力を失っていたと、アレクサンドルは考えていた。それ故に――彼は、防御が出来なかった。
光の爆発。
その後には…血を流すアレクサンドルと、地に倒れたマフォジョの姿が。
「リリカ…どうしてその手を使った…!命を力に変えてまでも…!…おっさんはただ、お前さんが生きていれば…!」
「どうして…先生は、その技を使ったの…?あたしが…どんなに病に苦しんだか、知らない訳じゃないでしょう…?どうして――それを、広めようとしたの?」
お互いへの問いかけが、彼らの間に生まれた、運命的なすれ違いを物語っていた。
「ちっ、そういうことかよ…!」
負傷者を見ていたヤナギが舌打ちする。
――あの戦の後、参戦したマフォジョ族のほぼ全員が『病死した』と言う事は、以前に聞いている。
そして、彼は――中央の戦場から飛び散った黒い風の一部が、負傷者の体に入っていくのを――目撃していた。
●過去は
「――と言う訳だ」
仮面の下の涙を隠しながら、ジョージは、弾き飛ばされたアルマに、事の顛末を語る。
ハンターたちは、無事に祖霊の欠片を手に入れていた。だが、それは決して、見たその光景が、良い物である――そう言う訳ではなかった。
「アレックス…さん…」
下を向くアルマに、ジョージは囁く。
「それでもなるのでしょう?――友達に」
●幕間~実験体36号~
「やれやれ、流石にルールが不利すぎましたか」
森の中、スライムが蠢く。
ノーフェイスと呼ばれたそれは、今回に於いては『間接的に』情報を操作し、ハンターたちに誤指摘を行わせはじき出す…と言う作戦を執っていた。
だが、この作戦には致命的な問題がある。『情報収集を目的としない』者がいれば、全くの無力なのだ。
「さて、次は――」
「やれやれ、探したよ、実験体36号」
その声は、彼の全身に震えを走らせるのには十分であった。
「やーっと見つかりました。おっと、その物騒な心理操作能力は使わないでね。誤って貴公ごと、この一帯を灰塵にしたくはないから」
そこに居た歪虚は、仮面を被ったロングコートの男。『錬金術の到達者』と呼ばれる歪虚。
「どうするつもりですか?」
「いえ何。その『能力』に用が出来ただけだよ。――痛くはしたくないからね。大人しく」
――死んでいてね。
決戦前日の夜。
マフォジョ族の集落では、宴が行われていた。
戦意を高める為。死への恐怖を紛らわす為。様々な理由から、村人たちのテンションは、果てしなく高い。
「よっし、我らの勝利のために、かんぱーい!!」
誰とも無く、音頭を執った者に合わせて、皆が杯を掲げる。
(観客でも無く、演者でもなく。こういう立場って何て言えばいいんだろうね)
それに紛れて杯を掲げながら、メル・アイザックス(ka0520)は思いを馳せる。
――友の助けになれば、と、試練には参加したものの…明確な調査目的を持たないが為に、兎に角良く聞き、記録しようと考える。
杯を持ち、一口啜る。甘い。糖分が頭に染み渡る。果物ジュースの類だろうか。
「然し、あの夜の事が、こんな事に発展するなんてな」
(…ん?)
とある二人の男の会話が、彼女の耳に入る。
静かに背を向け、杯に口をつけながら、聞き耳を立てる。
「お前は追撃班だったんだろ? 何で取り逃がしたんだよ。それが無きゃこんな事には――」
「仕方ない。急にファルヴァン様に召集されたから行ってみたら、まさかあんな事に――」
ぐびっと、一口飲み物を呷った男は、然し次の言葉を発しようとはしない。
どうする。ここで追求すべきか。然し――怪しまれれば、これ以上の情報収集が困難になる。
暫く立ち尽くし、これ以上男たちが情報を漏らそうとしないのを確認すると、メルは、静かにその場を離れた。
「マフォジョ様は大丈夫なのだろうか…?」
ふと、疑問を漏らすように、三里塚 一(ka5736)が言葉を発する。
「なーに言ってんだ。マフォジョ様は今までもあの悪神を撃退してきただろ。今回も大丈夫だって」
周りの者たちは、あのマフォジョと呼ぶ少女を相当信頼しているようだ。
それは、現代に於ける族長――ガルヴァンへの信頼と同様の物で。
(そう言えばここは30年前だね。…ガルヴァンが族長ではない訳か)
だとしても、今の男たちの話には疑問が残る。一の知る、何も介入が無かった史実では、マフォジョはアレクサンドルによって討ち死した、と言う事になっている。マフォジョが何度もアレクサンドルを撃退できたとしたのなら、何故、最後の戦闘に於いてはそれが成らなかったのか?
怪しむべくは周囲の男たちか。だが然し、彼らの口上は統一されている。
――とすれば、『全体に影響を及ぼせる者』か?
「明日が決戦です。宜しければ、戦の舞でも披露いたしますが」
夜桜 奏音(ka5754)の提案に、テンションが限界から盛り上がっていた民衆は賛同の雄たけびを挙げる。
そうして作られた、観客による円の中、彼女は舞い踊る。その間も、警戒は緩めない。…が、そこには純粋に舞を楽しむ観衆が居るだけで、怪しい者は何も無かった。
――舞が一通り終わった後、休憩の場に戻った奏音は、近くに居たマフォジョ族の男に語りかける。
「よろしければ、マフォジョ族の歴史を語ってくださいませんか」
その瞬間。自身に向けられた疑惑の目が一気に強まったのを、奏音は感じ取った。
――マフォジョの歴史。それは族人であれば、誰しもが幼少時から、長老より語り継がれてきた物。マフォジョ族の一員と言う身分で、この「追体験」に入っているハンターたちがそれを知らず、語ってもらおうとすれば。疑惑の目が強まるのは、また当然。
然し、疑惑の目を向けながらも、年長者らしきマフォジョ族人は、その歴史を語ってくれた。
曰く、最近までは、信仰する祖霊は他に居たが――その際、異界よりマフォジョと、イシ…アレクサンドルがやってきた。
マフォジョはこの地で『力』を手に入れ、一族の守り神となった。
イシは悪にその身を染められ、一族と敵対した。
かくして、正を司るマフォジョと、邪を背負うイシの対決が始まった――そういう事だったのだ。
それを聞いた奏音には、僅かに気になった事があった。
(『力』を手に入れた――ですか)
だが、既に自身への疑惑は高まっている。これ以上、リスクを背負うわけにはいくまいと。彼女は、口を閉ざした。
●新たな命
「可愛い子ですね」
ファルヴァンが振り向くと、そこに居たのは鈴木悠司(ka0176)。
「ああ。――この子の未来の為にも、明日の決戦は負けられんな」
ファルヴァンの懐には、赤子が一人。
「あなた、ガルヴァンに食事をやる時間よ」
――家の中から出てきたのは、女性が一人。
体格が良く、戦士であることも伺える。
「あら、来客ね。ゆっくりしていってくださいね」
そんな彼女に、赤子を預けると、ファルヴァンは悠司の方に向き直る。
「3人家族なんですか?」
「ああ、最近出来た子供なのでな。…と言うか、村を挙げて祝っただろう。もう忘れたのか?」
向けられる疑惑の目。
「最近お忙しいようですし、家族は大丈夫――なのでしょうか?」
「族の存亡の大事に比べれば、家族など小事だ。…ストラも、それは理解してくれている。ただ――それでも偶に、子の顔くらいは見たくなるのだがな」
ファルヴァンの表情は、紛れなくも『父』のそれだった。
それを確認した悠司は、今度は話題を『マフォジョ』の方に向ける。
「マフォジョ様の様子はどうでしょうか。緊張しては――」
「……しているだろうな。無理も無い。マフォジョ様は、半年前程までただの少女だったのだから」
「!?」
驚愕を悟られないように、次の言葉を待つ。
「半年前の『力の儀式』の騒ぎ。お前も聞き及んでいない等と言う事はあるまい」
「え、ええ……」
何とかごまかしながら、次の言葉を促す。
「アレによって、マフォジョ様は、我らを守護する力を手に入れた。アレ――『悪神イシ』は、あの儀式に反対したが、今思えばそれが、悪である事の証明だったのだろうな」
「悪……」
「マフォジョ様が我らを守護するようになってから、我等はありとあらゆる脅威に打ち勝ってきた。異族との紛争、歪虚の襲来――どれもマフォジョ様の力でな」
そこまで言って、暗くなってきたのに、ファルヴァンは気づく。
「どれ。お前ももう帰って休むといい。明日は――決戦の日なのだからな」
●マフォジョの心
「どうして、アレクサンドルさんは僕たちを襲うのでしょうね」
「ファルヴァンは、心まで歪虚に侵食された…って言ってた。最初はあたしに語りかけようとしていたけど、ファルヴァン様は、それはあたしを惑わす為の甘言だって言ってた」
アルマ・アニムス(ka4901)は、深夜に再度、マフォジョの元を訪れていた。
「ん――それだけではない気もしますけれど……彼に聞いたらわかるでしょうか?」
「歪虚と対話できる…のかなぁ」
『根拠』が足りない。アルマにはアレクサンドルとの対話が可能と言う自信はあったのだが、この時代のマフォジョ族に於いては、歪虚は心を悪に染められており、故に説得する術はない――そんな観念が根付いていたのだ。故にこのアルマの発言は、彼自身に疑惑を引き寄せる事になる。
――幸運か不幸か。ここで若しマフォジョが、明日アレクサンドルにその理由を問う決断をしていたのならば、『全ての結末が変わっていた』だろう。
「あたしには…もう時間もない。明日で、全部終わらせなきゃいけない」
「どうしてですか?」
その言葉に、引っかかる物を感じたアルマは、首をかしげて更に問いかける。
「なーんでもない。ささ、帰った帰った!明日もあるからね!!」
追い出されるアルマ。
扉を閉めた直後、地面に崩れ落ちるリリカ。
「はぁ……はぁ……明日までだけでも…持って。あたしが……全てを……終わらせる」
●決戦の時
地を覆いつくす程の、岩や木で出来た巨人の大軍。
それが――マフォジョ族が相対する物の小隊だった。
「怯むな!我等にはマフォジョ様が居る!!」
ファルヴァンの声と共に咆哮が上がる。
「これで――!」
前に出たリリカが、光の奔流を正面に放つ。それは巨人の軍を引き裂いて行き、一直線に道を作る。
雪崩れ込むマフォジョ勢力。
「やれやれ……こう暑苦しいのは好きじゃないんだがな」
拳で近寄る巨人を叩き伏せながら、ヤナギ・エリューナク(ka0265)が愚痴を漏らす。
投げつけられる岩の嵐に、マフォジョ族が次々と倒れていく。
「――っと、こっちは危ねぇからな」
傷ついた族人を引きずるようにし、森の中へと脱出しようとする。だが、混迷を極めた戦場で敵に遭遇しないと言うのは不可能と言う他無く、
「ウォォォォ!」
「しつけぇ!!」
振り下ろされた拳が、残影を掠める。そのまま地面に自分の拳を叩き付けて土煙を巻き上げ、その隙に一気に負傷者を引き連れ、森の中に隠れる。
「さーて、死なせたくはねぇが――戦力を増やすわけにもいかねぇんでな。…このままここで休んでてもらうぜ」
「行って下さい!」
目の前のゴーレムを切り倒したメルが、呼びかける。
その言葉に頷いたリリカが、切り開かれた道から前に進む。目指すのは陣の後方、敵大将――『悪神イシ』アレクサンドル。
リリカの後ろから、アルマもまた、それに続く。
「――っ!」
飛来する岩弾。然し、それはジョージ・ユニクス(ka0442)によって受け止められていた。直後に飛び掛る岩の巨人は、それはミリア・コーネリウス(ka1287)が切り伏せた。
「手出しはさせない…!」
「行け、真実を確かめる為に」
仲間の援護を受けながら、アルマは着実に、リリカの後ろについていく。
(膠着、でしょうか)
桜の符で敵の視界を覆い、後退しながら戦場の全体を見ていた奏音は、そういう感想を得ていた。
全体的に両者の勢力は拮抗しており、戦場は一進一退を繰り返している。
(「とすれば、勝負の分かれ目は――」)
目線は、アレクサンドルの下へと向かうリリカの方へ。
(疑わしきは――)
一の目は、ファルヴァンに向いていた。
昨夜のハンターたちの情報整理の後。彼が気にかけていたのは、ファルヴァンが悠司に儀式の話をした、と言う事。
考えてみれば、この戦場自体を指揮しているのも、またファルヴァン。或いは――
(賭けてみるか)
自らが追い出されようと、大局に影響はない。慎重策を執っている仲間たちは大勢いる。
故に、彼はファルヴァンに語りかける。
「遊びが過ぎないかな?――ノーフェイス」
「来たか、リリカ」
「バーンズ先生――いえ、『悪神イシ』…!あたしは族の人々を守る為に……っ……」
この言葉だけは、口に出すのは戸惑われた。だけど――
「あなたを…あなたを、打ち滅ぼします!!」
決意の言葉と共に、放たれる拳打。それは白い光を纏い、アレクサンドルの頬を掠める。
「すまんなリリカ…やや手荒な真似をさせてもらうぞ…!」
アレクサンドルの手刀もまた、リリカの背後を狙った。
「ぐっ!?」
だが、それが突き刺さったのは…間に入ったミリアの胸。
「大丈夫!?」
その隙に、リリアがアレクサンドルを退け、白い光でミリアを癒す。
「と言う事は、あれは……」
アレクサンドルならば、リリアに直接攻撃はしないだろう。そう考えていたアルマは、ある一つの結論に至る。
「待てっ、アルマ――」
だが一撃を受けたミリアは知っていた。その一撃に、明らかな手加減の意があった事。
そして若しもノーフェイスだったのならば、今の一撃で、はじき出されている筈であった事。
「邪魔をしないでください、ノーフェイス!!」
――次にアルマが目を開けた時。彼は、追体験の『外』にいた。
「二人目、でしょうか」
そこには――一も同じように、まるで彼を待っていたかのように、立っていたのだった。
●運命の一瞬
ミリアの傷を癒したリリア。然しそれは彼女に、致命的な隙を作る事になり――アレクサンドルの拳が背後から叩き込まれる事になってしまう。
「はぁ…はぁ…」
うずくまるリリア。それは傷だけによる物ではない気がした。
「っ……早い所進めないと不味いようだな」
アレクサンドルの全身が、黒い風を纏う。その風に潜む邪気は――身震いする程の物であった。
「Plague the――」
だが、正にアレクサンドルがそれを解き放とうとした、その瞬間。
「あたしの命をくれてやる――!だから――!」
何とか立ち上がったリリカが全ての力、その白き光をを指先の1点に集める。
自分の体ごと一条の白い矢と化し、彼女はアレクサンドルの心臓を狙う!
「な――!」
生体による攻撃では、防御技である『Death to the Soulless』は効果が出ない。何よりも、リリカは既に戦闘力を失っていたと、アレクサンドルは考えていた。それ故に――彼は、防御が出来なかった。
光の爆発。
その後には…血を流すアレクサンドルと、地に倒れたマフォジョの姿が。
「リリカ…どうしてその手を使った…!命を力に変えてまでも…!…おっさんはただ、お前さんが生きていれば…!」
「どうして…先生は、その技を使ったの…?あたしが…どんなに病に苦しんだか、知らない訳じゃないでしょう…?どうして――それを、広めようとしたの?」
お互いへの問いかけが、彼らの間に生まれた、運命的なすれ違いを物語っていた。
「ちっ、そういうことかよ…!」
負傷者を見ていたヤナギが舌打ちする。
――あの戦の後、参戦したマフォジョ族のほぼ全員が『病死した』と言う事は、以前に聞いている。
そして、彼は――中央の戦場から飛び散った黒い風の一部が、負傷者の体に入っていくのを――目撃していた。
●過去は
「――と言う訳だ」
仮面の下の涙を隠しながら、ジョージは、弾き飛ばされたアルマに、事の顛末を語る。
ハンターたちは、無事に祖霊の欠片を手に入れていた。だが、それは決して、見たその光景が、良い物である――そう言う訳ではなかった。
「アレックス…さん…」
下を向くアルマに、ジョージは囁く。
「それでもなるのでしょう?――友達に」
●幕間~実験体36号~
「やれやれ、流石にルールが不利すぎましたか」
森の中、スライムが蠢く。
ノーフェイスと呼ばれたそれは、今回に於いては『間接的に』情報を操作し、ハンターたちに誤指摘を行わせはじき出す…と言う作戦を執っていた。
だが、この作戦には致命的な問題がある。『情報収集を目的としない』者がいれば、全くの無力なのだ。
「さて、次は――」
「やれやれ、探したよ、実験体36号」
その声は、彼の全身に震えを走らせるのには十分であった。
「やーっと見つかりました。おっと、その物騒な心理操作能力は使わないでね。誤って貴公ごと、この一帯を灰塵にしたくはないから」
そこに居た歪虚は、仮面を被ったロングコートの男。『錬金術の到達者』と呼ばれる歪虚。
「どうするつもりですか?」
「いえ何。その『能力』に用が出来ただけだよ。――痛くはしたくないからね。大人しく」
――死んでいてね。
依頼結果
依頼成功度 | 成功 |
---|
面白かった! | 8人 |
---|
ポイントがありませんので、拍手できません
現在のあなたのポイント:-753 ※拍手1回につき1ポイントを消費します。
あなたの拍手がマスターの活力につながります。
このリプレイが面白かったと感じた人は拍手してみましょう!
MVP一覧
重体一覧
参加者一覧
サポート一覧
マテリアルリンク参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
---|---|---|---|
![]() |
【相談卓】悪夢の順路へ。 アルマ・A・エインズワース(ka4901) エルフ|26才|男性|機導師(アルケミスト) |
最終発言 2016/03/16 03:29:28 |
|
![]() |
事前行動 ガルヴァン・マフォジョ(kz0058) 人間(クリムゾンウェスト)|31才|男性|霊闘士(ベルセルク) |
最終発言 2016/03/16 00:13:46 |
|
![]() |
依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2016/03/15 23:46:05 |