鳴り響く祈りの鐘

マスター:猫又ものと

シナリオ形態
イベント
難易度
易しい
オプション
参加費
500
参加制限
-
参加人数
1~25人
サポート
0~0人
報酬
寸志
相談期間
5日
締切
2016/03/23 22:00
完成日
2016/04/06 10:26

このシナリオは5日間納期が延長されています。

みんなの思い出

思い出設定されたOMC商品がありません。

オープニング

●鳴り響く祈りの鐘
 その日も、バタルトゥ・オイマト(kz0023)は難しい顔をしていた。
 オイマト族の族長である彼が悩むとは、すわ事件か!? と思う者もいるだろうが、そうではなく――。

 1ヶ月ほど前に行われた義理(人情)チョコレート作戦――あるいは、チョコレート解放戦線。

 西方において、カカオ豆の値段が釣り上がり、安価なチョコレートの供給が危ぶまれたことに端を発したそれは、ハンター達をカカオ豆狩りへと駆り立てた。

 一攫千金に目を燃やすハンター。
 義理チョコ獲得の噂に命を燃やすハンター。
 チョコレート作成の機会に何かを賭けるハンター。

 そんな狂乱を乗り越えて、チョコレートが供給されるようになり……そして、バタルトゥの手元にも、アカシラ(kz0146)やハンター達からバレンタインチョコレートが届けられたのだ。

 で。バタルトゥが何を悩んでいるのかと言うと、お返しである。
 アカシラは贈ったコートの礼、と言ってチョコレートを寄越したのだから、ここでまた返礼すればキリがない感じなのであるが、律儀なこの男は受け取った恩義は返さねば気が済まないらしかった。
「ばれんたいんでちょこれーと貰ったやつは何か返さなきゃなんねーんだよな? 一体何返しゃいーんだ?」
 先日、スメラギ(kz0158)からもこんな質問を受けたのだが、それを知りたいのはこちらの方で……。
 ますます深くなるバタルトゥの眉間の皺。
 そこに赤毛の青年がやって来る。
「族長。開拓地ホープの復興についての報告書があがって来てます。ご確認お願いします」
「分かった……」
「……あの。もしかしてまだバレンタインのお返しに悩んでます?」
「うむ……。こういうのは疎くてな……」
 予想通りの返答に苦笑するイェルズ・オイマト(kz0143)。
 族長が何を考えているのか何となく分かるのも、長年の付き合い故だろうか。
 そんなに難しく考えることないのになーと思いながら、イェルズは口を開く。
「ホワイトデーの贈物は、クッキーとかお菓子が多いんですけど、親しい方には装飾品をプレゼントしたりすることもあるみたいですよ」
「ふむ……お菓子か……」
「いっそのこと、お礼を兼ねて『祈りの鐘』にご招待したらどうですか?」
「……『祈りの鐘』? 白龍の巫女達が以前、ホープの近くに建てていたあれか……?」
「ええ。あそこ今、ちょっとした観光スポットになってるのご存知です?」
 補佐役の言葉に首を傾げるバタルトゥ。

 ――開拓地ホープから、少し離れた場所に、『祈りの鐘』と呼ばれる鐘がある。
 聖地リタ・ティトが歪虚に飲まれたことで拠り所を失った巫女達が、辺境の赤き大地に平和が訪れるように、遠き地にいる白龍に祈りが届くように……と願いを込めて建てたものだ。
 いつしかそこは、赤き大地に住まう精霊達に願いを運んでくれる鐘として、信仰を集めるようになっていた。

「この『祈り鐘』を鳴らした後、想い人に想いを告げれば恋が叶うとか、想い人と一緒に鐘を鳴らして愛を誓うと、精霊の祝福を受けて、より絆が深まるっていう噂もあってですね。最近沢山のカップルが来るようになってるんですよ」
「……そうだったのか」
「巫女さん達が周囲に花を植えて綺麗にしてくれているそうですし、夜にはライトアップもされて、デートにうってつけだそうですよ。そこにハンターさんをご招待すればいいんじゃないですか?」
「……いや。俺にそういった相手はいない……」
「だからバレンタインのお返しですよー。そんな難しく考えることないですって」
「……お前が気軽に考えすぎな気がするんだが……」
「そんなこと言ってたらお返ししそびれちゃいますよ? お返し、結局まだ決まってないんでしょ?」
 イェルズの指摘に言葉を詰まらせるバタルトゥ。
 赤毛の青年はにっこりと笑って族長を見つめる。
「じゃ、決まりですね。俺、ハンターさん達に招待状出して来ますよ」
「……すまんな。俺の個人的なことで手間をかけて……」
「やだなー。いいんですよー。族長のお嫁さん候補、逃がす訳にいかないじゃないですか」
「……イェルズ?」
「あ、すみません。なんでもないです」
 つるっと本音が漏れたイェルズに、渋い顔をするバタルトゥ。
 ため息をついて、窓の外を見る。
「……春も近い、な。……皆を呼ぶのであれば……クッキーでも焼くとするか……」
「あ、俺も手伝います。折角だから沢山焼きましょう」
 オイマト族族長とその補佐役は、どこまでもマメだった。

リプレイ本文

 銀 真白(ka4128)は困惑していた。
 バレンタインの返礼の日と聞いてやって来たのだが……もの凄くカップルが多い。
 先日参加したバレンタインの祭は明るく楽しい感じだったので、今回もそれと同じようなものかと思っていたのだが、随分と趣が違うような……。
 ――帰ろうかな。
 いや、折角来たのだし、観光くらいしてもバチは当たるまい。
 彼女は聞こえてくる明るい声に釣られて歩き出す。
「笑顔作戦です! 皆にお菓子を配るです!」
「かしこまりました! 雲雀もお手伝いさせてもらうです」
「わたくしもやるですの! お菓子いっぱい持ってきたですのー!」
「皆小さいのにエライねー」
 張り切るエステル・ソル(ka3983)に恭しく頭を下げる雲雀(ka6084)。わーい! と両手を挙げたチョココ(ka2449)。
 白猫を頭に乗せたイェルズ・オイマト(kz0143)は破顔して、子供達の頭を順番に撫でる。
 その様子に目を細めたバタルトゥ・オイマト(kz0023)のところに、七夜・真夕(ka3977)がひょっこりと顔を出した。
「久しぶりー。女の子連れを期待してたのに、お子様連れかぁ……」
「……生憎だったな」
「まさかそっちの趣味はないわよね? あ、この子は紅葉。一緒に暮らしてる子なの」
「宜しく……」
 ぺこりと頭を下げた雪継・紅葉(ka5188)に、丁寧に頭を下げるバタルトゥ。そこに、真っ青な顔色をしたアルスレーテ・フュラー(ka6148)が走りこんで来た。
「どうかしたの……?」
「大変なの! む、向こうに半裸の不審者が……!」
「えっ。変態!? どこどこ!?」
「あれは不審者じゃなくて、東の国の帝様だと思うんだが……」
 小首を傾げる紅葉に、震えながら訴えるアルスレーテ。
 周囲を伺う真夕に、ラティナ・スランザール(ka3839)がぼそっとツッコミを入れる。
 ――確かに、以前依頼で世話になった彼は露出度の高い服を着ているが、根は真面目な少年だから誤解しないでやって欲しいなー、とか。
 とても本人には聞かせられないな……とラティナは遠い目をする。
 そんな中、必死でお菓子を配っていたエステルは、知り合いの、同じ名を持つ少女を見つけて――。
「あっ。黒髪のエステルさんです! こんにちはです!」
「あら。こんにちは。またお会いしましたね」
「エステルがお世話になってる方です?」
「そうです。お友達です!」
「そうですか。私、メイドの雲雀と言います。よろしくお願いしますですよ」
「こちらこそ……」
 雲雀に頭を下げられて、同じようにお辞儀をするエステル・クレティエ(ka3783)。
 青髪のエステルは、笑顔で包みを差し出す。
「はいっ! これあげるです!」
「あら。いいんですか?」
「はい! 笑顔作戦してるです。皆笑顔になるといいです」
「こんな可愛い贈り物なら皆笑顔になってくれますよ」
 黒髪のエステルに褒められ、えへへとはにかむ少女。
 そんな喧騒の中から、エアルドフリス(ka1856)とジュード・エアハート(ka0410)が姿を現した。
「御招き感謝します、大首長。イェルズ殿も壮健そうで何より」
「こんにちは! お招きありがとーございます」
「……2人共久しいな……」
「お会い出来て嬉しいです!」
「ところで何やら旨そうな匂いが……」
「ああ、今族長が焼いたクッキーを配ってたんですよ」
「良かったら貰ってやってくれ……」
「大首長お手製? そりゃあ凄いな」
「もー。エアさん、甘いものに目がないんだから……」
 バタルトゥとイェルズの談に、灰色の瞳をきらりと輝かせるエアルドフリス。そんな彼に、ジュードはくすりと笑って……。
 そこにぱたぱたと真白が駆け寄ってきた。
「おお、エアルドフリス殿にジュード殿ではないか。いつも世話になっている」
「あぁ、こんにちは」
「やあ。こちらこそいつもありがとー」
 知り合いの少女の後ろから頭を下げる黒髪のエステルが見えてに笑顔を返す2人。
 気づくと、エアルドフリスは沢山の人に囲まれていて……。
 ――エアさんは「友達」っていうけど、ただのお友達じゃないよ。俺はエアさん大好きだし俺のなの!
 ジュードは彼の腕に己の腕を絡めると、お揃いのリングを見せ付けるようにしてにこにこと微笑む。
「ジュード殿は今日もお美しいな。いつもより目線が鋭いように感じるが」
「……何かすごい重圧を感じるんだが」
「あれは、その……」
 小首を傾げる真白とラティナに、言葉を濁す黒髪のエステル。
 エアルドフリスはジュードとの関係性をバレていないと思っているようだが。
 ハッキリ言って! バレバレなんですよ!!
 いっそ指摘してあげた方がいい気もするけれど……。
 ――兄様にでも相談してみようかなぁ。
 はぁ、と小さくため息をつく彼女。
 様々な事情を乗せて、また誰かが撞いた鐘が鳴る。


「ふう。こんなもんかね」
 よっこいしょ、と大きな袋を持ち上げ、周囲を見渡す龍崎・カズマ(ka0178)。
 視界に入るゴミはなく、彼は満足気に頷く。
 彼はバタルトゥのクッキー作りの手伝いをした後、単身で鐘の周辺や花畑に落ちているゴミの回収に当たっていた。
 折角恋人達が愛を誓い合う場だというのに、汚れていたらその雰囲気も台無しではないか……。
 こういう場には踏み込みやすいムードというものが大事なのだ。
 その甲斐あってか、『もうくっついちまえよお前ら』とツッコミ入れたくなるようなもだもだを続けていたカップルも上手く行っているようで、カズマは目を細める。
 人々の笑顔、賑やかな笑い声――。
 カズマは、幸福な人々を見るのが好きだ。
 ハンターになったのも、そういった人々の『幸せ』を守りたかったからなのかもしれない。
 そういう訳なので、ここにいるカップルはもう盛大にいちゃこらすりゃいいんである。
「……ちょっと照明の角度変えるといいかね。間接照明も増やすかな」
 願わくば。この1日が、ここに来た人達全ての良い思い出となるように。
 その一助になりゃ、それで良い――。
 そんな事を考えながら、カズマは黙々と仕事を続ける。


「バタルトゥさん、また眉間に皺が増えてる気がするのです」
「そうかな。いつもあんな感じなんだけど」
「そうなのです! バタルトゥさんを笑顔にしたいので、好きなものを教えてください!」
 青髪のエステルの可愛らしいお願いに頷くイェルズ。
 雲雀は、白猫を頭に乗せて難しい顔をしている男を見つめていた。
 最近エステルはこの男にご執心だ。
 主は顔が怖いと言っていたが、どちらかというと無愛想という感じのような……。
 ひとまず、エステルが怖いというのであれば、何とかしないといけない、と。真剣に脳内で会議を始める雲雀。
 その間に、少女がバタルトゥに恐る恐る歩み寄る。
「……どうした」
「わたくし、背が大きくなりました!」
「……そうか。成長期だからな」
「そうなんです。まだまだ伸び……むむむ? イェルズさんの方がちょっと背が高いのです!?」
「うむ。イェルズも成長期だからな……」
「そうなんですよ。まだ伸びそうな気配で」
「むむ……! わたくしも負けないのです。大きくなります!」
 バタルトゥとイェルズを見比べて、握り拳を作るエステル。そんな主が愛らしくて、雲雀は感動を抑えつつ微笑む。
「エステル、お2人に渡すものがあるんですよね?」
「そうでした! クッキーさんです! 美味しいです!」
「わぁ。ありがとう! 族長も喜んでますよ! ね、族長?」
「うむ……」
「良かったです」
「あの、この後エステルが鐘を鳴らしたいそうですので、良ければお付き合い下さいませ」
 喜んで貰えた事が嬉しくて笑顔を浮かべるエステル。
 テキパキと仕切る雲雀に、オイマト族の男達は頷いて……。


「うう。本当に恋人さん達がいっぱい……」
「肩身が狭いな……」
「うむ。お2人に会えて助かった」
「私もですよー!」
 ひしっと手を取り合う黒髪のエステルと真白に苦笑するラティナ。
 この恋人達がひしめく空間に独り身で出歩くのは何となく辛い。
 エステルはまあ、バレンタインの時、あの人にチョコを渡せはしたのだけれど……。
 でも、それ以上は望んではいけないと、分かっているから。
 そんな事を考えていた彼女。真白の声で我に返る。
「エステル殿、ラティナ殿。あの2人は何をしておるのだろうか」
「え? ああ。あれは指輪の交換ですね」
「婚約でもしたのかもしれんな」
「おお、あれが兄上の言っていた永遠の愛を誓う儀式、というやつかな」
 ――思えばエアルドフリスとジュードもペアリングをつけていたが、親友同士でも指輪の交換をするのだろうか。ううむ。世の中知らない事ばかりだ。
 ふむふむ、と頷く真白。心配性な兄がいる為かとにかく世俗に疎いらしい。
 ラティナもまた、咲き乱れる花と、鐘の前で愛を誓い合う恋人達を眩しそうに見つめていた。
 いつか、あの子を連れてくる事が出来たらいいのだが――。
 脳裏に過ぎる愛しい娘の顔。そしてラティナは、彼女についてひとつ悩んでいた事を思い出した。
「エステル。折り入って相談したい事があるんだが」
「どうしたんですか?」
「バレンタインのお返しとして彼女に贈る春到来を寿ぐ唄を作曲中でな。主旋律をどっちにするか迷ってているんだ」
「まあ……。聞かせて戴いてもいいですか?」
 頷くラティナ。リュートを爪弾き、旋律を奏でる。
 黒髪のエステルは目を閉じて、友人の姿を想い浮かべて……。
「彼女、お日様のような人ですよね。でも、ずっと見ていると違う一面をご存知かなって。それを音で表現してみたら……?」
「違う一面、か」
「客観的に聞いてみると気づく事があるかもしれませんよ。ちょっと弾いてみますね」
 聞いた音を、心をこめてフルートで奏でる黒髪のエステル。
 そこに、鐘に祈願に行っていた真白が戻ってくる。
「……おお、先程流れていた曲はエステル殿とラティナ殿のものだったか。少しだけ聞かせてもらったが良い曲だと思うぞ。春の暖かさと、優しい風を感じた」
「そうか? それなら狙い通りなんだが……」
「折角ですから完成させてしまっては? 私も真白さんも聞きますし」
「うむ。曲の事は詳しくないが、良し悪しくらいは分かるぞ」
「そうだな。……お願いしてもいいか?」
 勿論、と頷いたエステルと真白。ラティナの曲は協力者を得て、良いものに仕上がりそうだ。


「あの子達とバターちゃん、親子みたいなのな」
「あー。そう言われりゃそうかもな」
 にこにこ笑顔で戻ってきた黒の夢(ka0187)。
 散歩中、ふらっと消えていたのにそんな事を言い出すところをみると、どこかで少女達に懐かれるバタルトゥを眺めていたのだろう。
 頷くスメラギ(kz0158)に、バタルトゥは表情を変えずに唸る。
「いい事なのな。バターちゃん、きっといい父親になるのな。我輩も早く2人の赤ちゃん欲しいのな」
「ふーん。赤ちゃんな。……ってハァ!?」
 さらっと爆弾発言をした黒の夢。スメラギはかみ締めるように呟いた後飛びずさる。
「お、お前正気か!!?」
「失礼なのなー。我輩本気である」
「だから俺はまだ身を固める気ねーし! というか、バタルトゥもちったあ何とか言えよ!!」
「……黒の夢は、並の人間より許容範囲が広いのだろう。大局としてモノを捉えている……というのだろうか。それゆえ、俺達にもこういった態度なのだろう……」
「さらっと受け入れてんじゃねーよ!」
「理解はするが、受け入れているかどうかは……人の多くは、1つのものに執着する。故に、黒の夢の広すぎる愛情についてゆけぬ者もいるだろう」
「……うん。わかってるのな」
「何か、けっこー苦労してんの? お前」
「苦労……じゃないと思うのな。我輩は、こういう愛し方しか知らないけど」
 黒の夢は、人も魔物も、全て愛している。この目の前の男達も、特別に。
 そう想う事すら愚かで赦されない事だとしても……。
 何かを愛して、それを与えるのは幸せな事だ。
 そんな事を考えていた彼女の鼻を擽る春の香り。スメラギの手が伸びて来て、ふわり……と色とりどりの花冠が豊かな黒髪に乗せられ、バタルトゥからはクッキーの入った包みを握らされる。
「な、なんなのな!?」
「バレンタインのお礼。巫女達に花分けて貰って、バタルトゥに教わって花冠編んだんだ。あんま綺麗じゃねーけど」
「ホワイトデーにはクッキーが一般的だと聞いた……。口に合うといいが……」
「ううう。すごい嬉しいのな……!」
 予想外の贈り物に耳まで赤くなって動揺する黒の夢。珍しい反応に、スメラギも赤くなって俯く。
「ありがとなのな。我輩、スーちゃんが側室持っても怒らないのな。1人といわず3人くらい生んであげるのな!」
「だから何でそうなる!」
「……良かったな、スメラギ」
「バターちゃんの子もなのな! ほらほらっ! 一緒に鐘鳴らしてお願いごとするのな!」
 鐘に向かいながら、ぐいぐいと2人の背を押す黒の夢。
 何だか愛しさがこみ上げてきて……。
「スーちゃん! バターちゃん! 愛してるのなーー!!」
「ちょっ!? おま! やめ」
 がばあ! と圧し掛かる黒の夢。鐘の音と共に、男の悲鳴が響き渡った。


「わぁ! すっごく綺麗ですよ!」
「ホントだ。昼間とはまた違っていいな!」
 鐘を照らす明かり。
 誰かが愛を誓っているのか、揺れる鐘。
 その度にキラキラして、周囲に咲く花々に星のような光が灯る。
 そんな光景を、アルマ・アニムス(ka4901)とミリア・コーネリウス(ka1287)は寄り添って眺めていた。
「ミリア、暖かい紅茶ありますよ」
「ありがと。アルマもこれ食うか?」
「ええ。戴きます」
「……何かさ、2人でこうしてのんびりする事ってあんまなかったかもな」
「そう言われてみればそうですねー」
 強さを求める2人。それ故に、最前線にいる事が多くて……。
 サンドウィッチを受け取るアルマの右手を、ミリアはそっと撫でる。
「……腕、無くなっちまったなあ。まだ痛むか?」
「いいえ。もう大丈夫。……あ、義手気になります?」
「別に。ただ、不便な時もあんじゃね?」
「義手にも慣れましたし、何とかなってますよ」
「そっか。ボクがアルマの右腕になってもいいかなーって思ったんだけど……だったらいらねーか」
「そんな事ないです。嬉しいですよ! じゃあ、僕はミリアの背中を守りますね」
「何で背中なんだよ?」
「だってミリア、前しか見てないからですからね」
「うっさいぞ」
 ぷうっと頬を膨らませたミリアに、頬を緩ませるアルマ。
 戦いの中で色々なヒトと出会い、コーリアスに腕を奪われて、己は色々な人に生かされている事を知った。
 彼女との縁もそうで……感謝しなければならない。そう思う。
「ミリア!」
「ん?」
 揺れる鐘を見ていたミリア。不意に呼ばれて振り返ると、頬にアルマの唇が触れて……。
「うお!? 何だ!?」
「ふふ。悪戯のつもりです!」
「やったな? お返しだコラー!」
 2人の動きに合わせて揺れる花。宵闇に2人の笑い声が響く。
 ――鐘は鳴らさない。鳴らすまでもない。
 大好きだという、お互いを想う気持ちは同じなのだから。


「ジュード。あんなに人前でくっついてはバレてしまうだろう」
「……エアさんはバレたら困るの?」
「いや、そういう訳ではないが……」
「俺はちゃんと主張するよ! エアさんが他の人にフリーって思われたら困るもん!」
 ぷうっと頬を膨らませるジュードに、目を細めるエアルドフリス。
 独占欲を隠そうとしない彼の真っ直ぐな気持ちが、眩しくて……そして少し、くすぐったい。
 ――想いを通わせて1年と少し。
 雨の如く巡り流れる己はいずれ、再び旅に出る宿命を負う。
 どんなに想いを寄せられても、ずっと傍には居られない。
 だから――。己の心に灯った気持ちを押えつけて、却って傷つけた事もあったけれど。
 今は……。
「感謝、している」
「エアさん……?」
「部族という寄る辺を亡くしてから、流されて生きて来た。その俺が、赤き大地に生きるものだという自覚を得たのは……ジュードが支えてくれたからだ」
「俺、何にもしてないよ。エアさんの傍にいたいからいただけだし」
 頬を染めて俯くジュード。
 いつもは緩いのに。こんな時に真顔になるなんて反則だ……!
「……鳴らそうか。一緒に」
 エアルドフリスの掠れた低い声。どこまでも真剣なそれに、ジュードは頷く。
 精霊に祈ろう。ジュードを包む寄る辺でいられますようにと。
 エアさんがどこに行っても、俺の元にちゃんと帰ってきてくれますように。
 永遠じゃなくても。共に在る事は真実だから……。
 鳴り響く鐘。赤き大地に響くその音に、2人は切なる願いと誓いを乗せる。


 久延毘 大二郎(ka1771)は珍しく緊張していた。
 先のバレンタインで、彼は八雲 奏(ka4074)からチョコレートを貰った。
 ――大好き、の言葉と共に。
 その気持ちを受け取りつつも、曖昧にしてきてしまった。
 今日こそ、彼女との距離を確かにする。
 そう決意して、この祈りの鐘にやって来た。
「奏。この間のバレンタインのお返しだ」
「ありがとうございます。これって、マカロン……?」
「ああ。『特別な人』という意味がある」
「特別な、ひと……?」
 手の上の包みから、大二郎に目線を移した奏。
 ――という事は、自分の想いは受け入れて貰えた……?
 次の瞬間、奏は更に頬を染め、頭に血が上ったのかふらりとへたり込みそうになる。
「もう一つ、君に返す物が……と、大丈夫か?」
「あはは。自分が言うのは大丈夫だったのに……改めて聞くとドキドキしちゃいますね」
「続きがあるんだが……落ち着くまで待つか?」
「いえ。今聞きます。でも……このまま支えていてくれますか?」
 そうでもしないと、気恥ずかしさで逃げ出してしまいそうだから……。
 そういって、はにかむ彼女が愛らしくて……その花弁のような唇に、唇を重ねる。
「び、毘古ちゃ……?」
「この間の返答は……私もだよ。奏、君が好きだ。これからも私の傍に居て欲しい」
「あ。あの……私も、とってもとっても大好きです」
「ありがとう。この先もそう在り続ける為に、鐘を鳴らそう」
「はい……」
 2人で寄り添って引く撞木の綱。鐘が揺れて、澄んだ音が響き渡る。
「……いい音だな。これからも2人で……って、奏!? おい、しっかりしたまえ!」
 どこからともなく聞こえたぶしゅう、という音。
 奏は笑顔のまま硬直し、煙が立ち上りそうなくらい赤面していて……。
「よ、よし、あっちの花畑の方で休もう、な?」
 慌てて奏をお姫様抱っこで抱え上げる大二郎。
 ――恋人としての初仕事は、彼女の介抱になりそうだった。


「さっきのお食事、すごく美味しかったわ」
「そうか? 口に合って何よりだ」
「良くあんなお店知ってたわね」
「そりゃあ、お前が好きそうなとこは大体予想つくからな」
 上機嫌なフィルメリア・クリスティア(ka3380)に、笑みを返すゼクス・シュトゥルムフート(ka5529)。
 彼女とは、この紅い世界に来る前からの付き合いだ。
 好きなものくらい熟知している。
 闇に浮かび上がる鐘と周囲を彩る花々に目を輝かせて……彼女がこういう、乙女らしい一面を見せるのも自分の前だけなのも知っている。
「……綺麗なものね」
「そうだな。話を聞くに、所謂縁結びにちなんだものみたいだが……こういうのに縋りたくなるもんなのかね」
「もう。そんな事言って。素敵な話じゃないの」
「いや、悪いとは思ってないぜ? フィルと再会出来たのも、こういったもののお陰もあるかもしれないな」
 口角を上げるゼクス。その笑顔が何だか眩しくて、フィルメリアは目を伏せる。
「……ゼクス。あの……今日は誘ってくれてありがとう」
「何だよ、急に。婚約者をデートに誘うのは当たり前だろ?」
「そうだけど……嬉しかったから」
「そうか。……じゃあ折角だし、褒美を貰うとしようかな」
「あら。何か欲しいものが……」
 言いかけた彼女。近づくゼクスの青い瞳。そのまま顎を持ち上げられて、唇が奪われる。
「褒美は貰ったぜ」
「……!!? ちょっと! 誰かに見られたらどうするのよ……!」
「見られなかったらいいのか?」
「そ、そういう問題じゃ……!」
「はいはい。一緒に鐘鳴らしてから二人っきりになれる場所に行こうか」
「……もう! ばかっ!!」
 お礼を言って、更に何かを言おうと思っていたのに。忘れてしまったではないか……!
「姫君、お手をどうぞ」
 上から聞こえてくる愛しい人の声。
 覚えてらっしゃい。後で困らせてやるんだから……!
 フィルメリアは耳まで赤くなりながら、彼の手に己の手を重ねた。


「今日はお誘いありがとうね!」
「こちらこそ。祈りの鐘、刹那さんと一緒に鳴らしたくって。今より絆……親交が深まるんだって」
「いいわよ。私もゆずきゅんとの仲が深まったら嬉しいし」
 にこにこ笑顔で言う花厳 刹那(ka3984)に、困ったような曖昧な笑みを返す霧雨 悠月(ka4130)。
 ――僕も、彼女ともっと親しくなりたいと思っているけれど。
 彼女は本当に、意味が分かって言っているんだろうか……?
「……? 私、別に変な事言ってないよね?」
「うん。言ってないよ」
「良かった! ……あの。手、繋ぐ?」
「手? うん。いいよ! 夜はまだ肌寒いしね」
「そうそう! そうなのよね!」
 小首を傾げる悠月に、こくこくと頷く刹那。
 この前遊びに行った時、ゆづきゅんの手が暖かかったから、とか。他の人は手を繋いでるのに、私達だけ繋がないのも変だから……とか。聞かれもしない言い訳が思い浮かぶのは何故だろう。
 二人で手を繋いだまま鐘に近づき、そっと打ち鳴らす。
「綺麗な音ね」
「そうだね。あ、そうそう。今日はバレンタインのお返し持ってきたんだよ」
「えっ!? 本当? 嬉しい!」
「僕の手作りクッキーです。良かったらどうぞ」
「……ゆづきゅん、料理もできるのね」
「うん。こう見えても結構得意なんだよ」
 刹那に差し出される桜色の包み。悠月の手にある花の形のクッキーは、とても可愛らしくて……。
「お口に合うといいんだけど」
 はい、とクッキーを口元に寄せられ、目を瞬かせる刹那。
 それを口にする彼女の唇が紅くて綺麗で……悠月の心臓が、とくんと跳ねる。
「うん。とっても美味しい♪」
「そ、そう? 良かった」
「……? ゆづきゅん、何か顔赤い? どうしたの?」
「ううん。何でもないよ!」
 熱くなった頬を悟られまいと頭を振る彼。美味しそうに食べる刹那の様子が嬉しくて、満面の笑みを浮かべて――。
 そんな悠月に、今度は刹那の心臓がどきりと跳ねた。


「花、きれーだなー。母さんにプレゼントしたいな!」
「そうだな。だが、ここの花は巫女殿達が丹精込めて育てたものだろう。母君には買ってお届けしたらどうだ?」
「そっか。勝手に摘んじゃったらわりーよな。そーする」
 手入れの行き届いた花々に目を輝かせる綿狸 律(ka5377)。皆守 恭也(ka5378)の言葉に、こくりと頷く。
 彼には幼少の頃から仕えているが、素直で優しい心根を持ったまま成長してくれて、何だか誇らしい。
 目を離すと、すぐ消えてしまうところも相変わらずだけれど……。
 急ぎ足でどんどん進んでいく律の手を、恭也はそっと握る。
「ん? 何、きょーや」
「こうしていないと迷子になるだろう?」
「またそーやって子供扱いするー!」
 ぷうっと頬を膨らませる律。髪を撫でる恭也の手が暖かくて……すぐにどうでもよくなった。
 こうして一緒にいられるだけで幸せなのに、怒っていたら勿体無い――。
 気がつけば、すぐ近くに鐘が見えて、律は我先にと駆け寄り撞木の綱に手を伸ばす。
「よーし! 鐘鳴らすぞー!」
「ああ、律。ちょっと待って。一緒に鳴らそう」
「お? おう! いーよ!」
 撞木の綱を握る律の手に、己の手を重ねる恭也。
 何だか気恥ずかしくて、懐刀の顔を見たが……彼は目を閉じたままで。
 そのまま綱を引き、鐘を鳴らす。

 ――ずっとずっときょーやと一緒にいられますように。
 ――今日のような何事もない日々を、変わらず共に過ごせますように。
 
 口に出さない2人の願いが、鐘の音に乗って夜空に溶けていく。
 祈り終えて、目を開けようとした恭也の唇に、柔らかいものが触れて彼は目を見開く。
「……律?」
「へっへー。誓いのキスってやつだぞ! いーだろ!」
「全く、こういう事は人目につかないところで頼みたいな」
「だいじょーぶ! オレ達以外誰もいねーよ。なあ、きょーや。ずっと一緒だからな?」
 真剣な律に、恭也は嬉しそうな笑顔を見せた。


「今日は誘って貰えてうれしいな……」
「大丈夫よ! 私が変態から守ってあげるからね!」
「あの……。その話、誤解なんじゃないかな……」
「何言ってるのよ! 万が一って事もあるでしょ?」
「真夕、心配しすぎ……」
「大事な紅葉が奪われるくらいなら、先に奪ってやるわ!」
 ――奪うも何も、ボクはもう真夕のものでしょうに。
 そこまで言いかけて、困ったような笑み浮かべる紅葉。
 ぐっと握り拳を作る真夕。こうなったらもう、彼女は一直線だから。まあ、そんなところも良いのだけれど。
 仄かに照らす灯り。鐘の周囲を彩る花々。空にも、地上にも星があるようで……紅葉は真夕の腕に絡めた手に、きゅっと力を入れる。
 まだ夜は肌寒いけれど、二人を繋ぐように巻かれた長いマフラーがあるし、寄り添うお互いの体温が暖かい。
「綺麗……」
「ホントだねー」
「一緒に住んでるけど、こういうのはまた別だね」
「うん! これからもあちこち一緒に行きたいね」
 そんな会話をしているうちに目的地に辿り着いた二人。並んで鐘を打ち鳴らして、目を閉じる。
 ――ささやかで。それでいて、全てが星のように輝いていて。こんな大切な日々が、ずっと続きますように。
 ……いつまでもこの人と一緒にいられますように。
「……真夕は何をお願いしたの?」
「んふふ。秘密ー☆」
「まさか言えないような事?」
「そんな事ないけど。んー。紅葉が教えてくれたら教えてもいいかな」
 くすくすと笑う紅葉と真夕。
 何気なくて、そして最高に贅沢な時間が過ぎていった。


「何でこんなに人がいるんだァ? 鐘を突くだけだろうが。一体何が楽しいんだよ」
「もう。そんな事ばっかり言って……。だらだらしているよりはこうやってお出かけした方が楽しいですよ」
 眉根を寄せた閏(ka5673)に、不機嫌そうな目線を向けるセンダン(ka5722)。
 全く興味がない、と何度も言ったのに腕を引かれてここまで連れて来られた。
 何だかそわそわしている様子の閏。鐘の前に立つと、徐にセンダンに向き直る。
「俺と一緒にこの鐘を鳴らして下さいませんか」
「何でだよ」
「貴方と共に鳴らす事に意味があるのです。お願いします」
「やなこった。面倒臭ェ……って、何だよ。そんな顔すんなよ」
 断った瞬間、閏の目に溢れる涙。それに慌てて、彼は一緒に鐘を鳴らす。
「気が済んだか? これだけの約束だったろ、帰るぞ」
「あ、あの……。もう少しだけ。花を見て帰りませんか」
「あぁ? 今度は花だァ?」
「家だけじゃなくてこういう場所でも一緒に過ごしたいんです」
「家じゃダメなのかよ……」
「家とはまた違うじゃないですか」
 閏の縋るような目。
 彼と一秒でも長く共に居たい。
 綺麗なものや素敵なもの……些細な事でもいいから分かち合いたい。
 そう願うのは、勝手ですか……?
 囁くような閏の声。朱に染まった頬を隠すように、彼の胸に顔を埋める。
 そしてセンダンは、それを受け止めながら考えていた。
 ――調子が狂う。断ろうと思えば断れたのに、何故結局付き合っているのか。
 ……こいつ説教しだすと長いし、泣かれると煩いから。
 そうだ。仕方ないのだ。それ以上の理由なんて、ない筈だ。
「セン、帰ったら、ご飯にしましょうね」
「今すぐ帰って飯でもいいんだぜ」
「付き合ってくれなきゃ作りませんよ」
「へいへい」
 ため息をつくセンダンに、ふふ、と笑う閏。
 泣いた烏がもう笑いやがった。本当調子狂う……。
 2人は手を繋いで、花畑の中を歩いていく。


「デートにうってつけ……か。いつか、彼と一緒に来たいものね」
「アルスレーテさまは鐘、鳴らさないんですの?」
「えっ? ええ……」
 いつの間にかやってきていたチョココに声をかけられ、言い淀むアルスレーテ。
 彼女の脳裏を過ぎるのは、あの人の顔――。
 ――故郷の集落で、己が帰ってくるのを待っていてくれているはずの彼。
 会いに行きたいけれど、それは叶わないから……。
 鐘を鳴らしたりしない。噂には頼らない。もし鳴らすにしても、将来、あの人とやってきた時に、2人で鳴らしたい――。
「そういうチョココは鳴らさないの?」
「わたくしはさっき、思いっきり鳴らしてきましたの!」
 いっぱいいっぱい鳴らすと良い、と思ったチョココ。
 気合を入れて、全力フルスイングで鳴らして来た。
 周囲にいたカップル達が耳を塞いで悶絶していたのを見た気がしたが、きっと気のせいだ。
「わたくし、パルムのパルパルや幻獣さん、皆といつまでも仲良しでいられますようにって願いをこめたんですの。沢山沢山鳴らしたから、アルスレーテさまにもお裾分けしますわ!」
「……鐘の音ってお裾分けできるの?」
「分からないですけど、精霊さん優しいですし。アルスレーテさまも皆と仲良くできるといいですの!」
「ふふ。ありがとね。チョココは良い子ね」
 少女の頭を撫でるアルスレーテ。
 あの人と結婚して、子供が出来たらこんな感じの優しい子になってくれたらいいな……。
 そんなあらぬ妄想をして、彼女は一人頬を染めてのたうち回り。それをチョココがキョトンとした顔をして見守っていた。

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参加者一覧

  • 虹の橋へ
    龍崎・カズマ(ka0178
    人間(蒼)|20才|男性|疾影士
  • 黒竜との冥契
    黒の夢(ka0187
    エルフ|26才|女性|魔術師
  • 空を引き裂く射手
    ジュード・エアハート(ka0410
    人間(紅)|18才|男性|猟撃士
  • 英雄譚を終えし者
    ミリア・ラスティソード(ka1287
    人間(紅)|20才|女性|闘狩人
  • 飽くなき探求者
    久延毘 大二郎(ka1771
    人間(蒼)|22才|男性|魔術師
  • 赤き大地の放浪者
    エアルドフリス(ka1856
    人間(紅)|30才|男性|魔術師
  • 光森の太陽
    チョココ(ka2449
    エルフ|10才|女性|魔術師
  • 世界より大事なモノ
    フィルメリア・クリスティア(ka3380
    人間(蒼)|25才|女性|機導師
  • 星の音を奏でる者
    エステル・クレティエ(ka3783
    人間(紅)|17才|女性|魔術師
  • 光森の絆
    ラティナ・スランザール(ka3839
    ドワーフ|19才|男性|闘狩人
  • 轟雷の巫女
    七夜・真夕(ka3977
    人間(蒼)|17才|女性|魔術師
  • 部族なき部族
    エステル・ソル(ka3983
    人間(紅)|16才|女性|魔術師
  • 紅花瞬刃
    花厳 刹那(ka3984
    人間(蒼)|16才|女性|疾影士
  • 重装鉄壁
    八雲 奏(ka4074
    人間(蒼)|16才|女性|闘狩人
  • 正秋隊(雪侍)
    銀 真白(ka4128
    人間(紅)|16才|女性|闘狩人
  • 感謝のうた
    霧雨 悠月(ka4130
    人間(蒼)|15才|男性|霊闘士
  • フリーデリーケの旦那様
    アルマ・A・エインズワース(ka4901
    エルフ|26才|男性|機導師
  • 一生を貴方と共に
    雪継・紅葉(ka5188
    人間(紅)|14才|女性|舞刀士
  • 仁恭の志
    綿狸 律(ka5377
    人間(紅)|23才|男性|猟撃士
  • 律する心
    皆守 恭也(ka5378
    人間(紅)|27才|男性|舞刀士
  • 【ⅩⅢ】死を想え
    ゼクス・シュトゥルムフート(ka5529
    人間(蒼)|25才|男性|機導師
  • 招雷鬼
    閏(ka5673
    鬼|34才|男性|符術師

  • センダン(ka5722
    鬼|34才|男性|舞刀士
  • 笑顔を守る小鳥
    雲雀(ka6084
    エルフ|10才|女性|霊闘士
  • お約束のツナサンド
    アルスレーテ・フュラー(ka6148
    エルフ|27才|女性|格闘士

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ミリア・クロスフィールド(kz0012
人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人
最終発言
2016/03/21 18:19:03