ゲスト
(ka0000)
鳴り響く祈りの鐘
マスター:猫又ものと

このシナリオは5日間納期が延長されています。
- シナリオ形態
- イベント
- 難易度
- 易しい
- オプション
-
- 参加費
500
- 参加人数
- 現在25人 / 1~25人
- 報酬
- 寸志
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2016/03/23 22:00
- リプレイ完成予定
- 2016/04/06 22:00
オープニング
※このシナリオは原則として戦闘が発生しない日常的なシナリオとして設定されています。
●鳴り響く祈りの鐘
その日も、バタルトゥ・オイマト(kz0023)は難しい顔をしていた。
オイマト族の族長である彼が悩むとは、すわ事件か!? と思う者もいるだろうが、そうではなく――。
1ヶ月ほど前に行われた義理(人情)チョコレート作戦――あるいは、チョコレート解放戦線。
西方において、カカオ豆の値段が釣り上がり、安価なチョコレートの供給が危ぶまれたことに端を発したそれは、ハンター達をカカオ豆狩りへと駆り立てた。
一攫千金に目を燃やすハンター。
義理チョコ獲得の噂に命を燃やすハンター。
チョコレート作成の機会に何かを賭けるハンター。
そんな狂乱を乗り越えて、チョコレートが供給されるようになり……そして、バタルトゥの手元にも、アカシラ(kz0146)やハンター達からバレンタインチョコレートが届けられたのだ。
で。バタルトゥが何を悩んでいるのかと言うと、お返しである。
アカシラは贈ったコートの礼、と言ってチョコレートを寄越したのだから、ここでまた返礼すればキリがない感じなのであるが、律儀なこの男は受け取った恩義は返さねば気が済まないらしかった。
「ばれんたいんでちょこれーと貰ったやつは何か返さなきゃなんねーんだよな? 一体何返しゃいーんだ?」
先日、スメラギ(kz0158)からもこんな質問を受けたのだが、それを知りたいのはこちらの方で……。
ますます深くなるバタルトゥの眉間の皺。
そこに赤毛の青年がやって来る。
「族長。開拓地ホープの復興についての報告書があがって来てます。ご確認お願いします」
「分かった……」
「……あの。もしかしてまだバレンタインのお返しに悩んでます?」
「うむ……。こういうのは疎くてな……」
予想通りの返答に苦笑するイェルズ・オイマト(kz0143)。
族長が何を考えているのか何となく分かるのも、長年の付き合い故だろうか。
そんなに難しく考えることないのになーと思いながら、イェルズは口を開く。
「ホワイトデーの贈物は、クッキーとかお菓子が多いんですけど、親しい方には装飾品をプレゼントしたりすることもあるみたいですよ」
「ふむ……お菓子か……」
「いっそのこと、お礼を兼ねて『祈りの鐘』にご招待したらどうですか?」
「……『祈りの鐘』? 白龍の巫女達が以前、ホープの近くに建てていたあれか……?」
「ええ。あそこ今、ちょっとした観光スポットになってるのご存知です?」
補佐役の言葉に首を傾げるバタルトゥ。
――開拓地ホープから、少し離れた場所に、『祈りの鐘』と呼ばれる鐘がある。
聖地リタ・ティトが歪虚に飲まれたことで拠り所を失った巫女達が、辺境の赤き大地に平和が訪れるように、遠き地にいる白龍に祈りが届くように……と願いを込めて建てたものだ。
いつしかそこは、赤き大地に住まう精霊達に願いを運んでくれる鐘として、信仰を集めるようになっていた。
「この『祈り鐘』を鳴らした後、想い人に想いを告げれば恋が叶うとか、想い人と一緒に鐘を鳴らして愛を誓うと、精霊の祝福を受けて、より絆が深まるっていう噂もあってですね。最近沢山のカップルが来るようになってるんですよ」
「……そうだったのか」
「巫女さん達が周囲に花を植えて綺麗にしてくれているそうですし、夜にはライトアップもされて、デートにうってつけだそうですよ。そこにハンターさんをご招待すればいいんじゃないですか?」
「……いや。俺にそういった相手はいない……」
「だからバレンタインのお返しですよー。そんな難しく考えることないですって」
「……お前が気軽に考えすぎな気がするんだが……」
「そんなこと言ってたらお返ししそびれちゃいますよ? お返し、結局まだ決まってないんでしょ?」
イェルズの指摘に言葉を詰まらせるバタルトゥ。
赤毛の青年はにっこりと笑って族長を見つめる。
「じゃ、決まりですね。俺、ハンターさん達に招待状出して来ますよ」
「……すまんな。俺の個人的なことで手間をかけて……」
「やだなー。いいんですよー。族長のお嫁さん候補、逃がす訳にいかないじゃないですか」
「……イェルズ?」
「あ、すみません。なんでもないです」
つるっと本音が漏れたイェルズに、渋い顔をするバタルトゥ。
ため息をついて、窓の外を見る。
「……春も近い、な。……皆を呼ぶのであれば……クッキーでも焼くとするか……」
「あ、俺も手伝います。折角だから沢山焼きましょう」
オイマト族族長とその補佐役は、どこまでもマメだった。
●鳴り響く祈りの鐘
その日も、バタルトゥ・オイマト(kz0023)は難しい顔をしていた。
オイマト族の族長である彼が悩むとは、すわ事件か!? と思う者もいるだろうが、そうではなく――。
1ヶ月ほど前に行われた義理(人情)チョコレート作戦――あるいは、チョコレート解放戦線。
西方において、カカオ豆の値段が釣り上がり、安価なチョコレートの供給が危ぶまれたことに端を発したそれは、ハンター達をカカオ豆狩りへと駆り立てた。
一攫千金に目を燃やすハンター。
義理チョコ獲得の噂に命を燃やすハンター。
チョコレート作成の機会に何かを賭けるハンター。
そんな狂乱を乗り越えて、チョコレートが供給されるようになり……そして、バタルトゥの手元にも、アカシラ(kz0146)やハンター達からバレンタインチョコレートが届けられたのだ。
で。バタルトゥが何を悩んでいるのかと言うと、お返しである。
アカシラは贈ったコートの礼、と言ってチョコレートを寄越したのだから、ここでまた返礼すればキリがない感じなのであるが、律儀なこの男は受け取った恩義は返さねば気が済まないらしかった。
「ばれんたいんでちょこれーと貰ったやつは何か返さなきゃなんねーんだよな? 一体何返しゃいーんだ?」
先日、スメラギ(kz0158)からもこんな質問を受けたのだが、それを知りたいのはこちらの方で……。
ますます深くなるバタルトゥの眉間の皺。
そこに赤毛の青年がやって来る。
「族長。開拓地ホープの復興についての報告書があがって来てます。ご確認お願いします」
「分かった……」
「……あの。もしかしてまだバレンタインのお返しに悩んでます?」
「うむ……。こういうのは疎くてな……」
予想通りの返答に苦笑するイェルズ・オイマト(kz0143)。
族長が何を考えているのか何となく分かるのも、長年の付き合い故だろうか。
そんなに難しく考えることないのになーと思いながら、イェルズは口を開く。
「ホワイトデーの贈物は、クッキーとかお菓子が多いんですけど、親しい方には装飾品をプレゼントしたりすることもあるみたいですよ」
「ふむ……お菓子か……」
「いっそのこと、お礼を兼ねて『祈りの鐘』にご招待したらどうですか?」
「……『祈りの鐘』? 白龍の巫女達が以前、ホープの近くに建てていたあれか……?」
「ええ。あそこ今、ちょっとした観光スポットになってるのご存知です?」
補佐役の言葉に首を傾げるバタルトゥ。
――開拓地ホープから、少し離れた場所に、『祈りの鐘』と呼ばれる鐘がある。
聖地リタ・ティトが歪虚に飲まれたことで拠り所を失った巫女達が、辺境の赤き大地に平和が訪れるように、遠き地にいる白龍に祈りが届くように……と願いを込めて建てたものだ。
いつしかそこは、赤き大地に住まう精霊達に願いを運んでくれる鐘として、信仰を集めるようになっていた。
「この『祈り鐘』を鳴らした後、想い人に想いを告げれば恋が叶うとか、想い人と一緒に鐘を鳴らして愛を誓うと、精霊の祝福を受けて、より絆が深まるっていう噂もあってですね。最近沢山のカップルが来るようになってるんですよ」
「……そうだったのか」
「巫女さん達が周囲に花を植えて綺麗にしてくれているそうですし、夜にはライトアップもされて、デートにうってつけだそうですよ。そこにハンターさんをご招待すればいいんじゃないですか?」
「……いや。俺にそういった相手はいない……」
「だからバレンタインのお返しですよー。そんな難しく考えることないですって」
「……お前が気軽に考えすぎな気がするんだが……」
「そんなこと言ってたらお返ししそびれちゃいますよ? お返し、結局まだ決まってないんでしょ?」
イェルズの指摘に言葉を詰まらせるバタルトゥ。
赤毛の青年はにっこりと笑って族長を見つめる。
「じゃ、決まりですね。俺、ハンターさん達に招待状出して来ますよ」
「……すまんな。俺の個人的なことで手間をかけて……」
「やだなー。いいんですよー。族長のお嫁さん候補、逃がす訳にいかないじゃないですか」
「……イェルズ?」
「あ、すみません。なんでもないです」
つるっと本音が漏れたイェルズに、渋い顔をするバタルトゥ。
ため息をついて、窓の外を見る。
「……春も近い、な。……皆を呼ぶのであれば……クッキーでも焼くとするか……」
「あ、俺も手伝います。折角だから沢山焼きましょう」
オイマト族族長とその補佐役は、どこまでもマメだった。
解説
さて、今回は事件ではありません。
開拓地ホープから少し離れたところにある『祈りの鐘』で、楽しいひと時をお楽しみ下さいませ。
『祈りの鐘』の周囲には花が植えられ、夜になるとライトアップもされるようです。
花を見ながら語り合って戴くもよし、鐘に祈りを捧げて戴くもよし、静かに鐘を眺めて戴くもよし、飲み物や食事を持ち込んで、楽しく騒いでもよしです。
バタルトゥ達もお菓子を焼いてハンターさん達をお待ちしているようです。
『祈りの鐘』を一緒に鳴らした者達は、精霊の加護を受けて絆が深まるという噂もありますし、恋人同士のデートにも最適ですよ!
まだ恋人じゃなくて片思いです! とか、お友達同士です! とか家族です! と言う方のご参加も歓迎致します。
■描写について
同行指定などがない限り、1シーンずつ区切って描写します。
また、同行される方がいらっしゃる場合、その方のIDと、【友人】【恋人】【恋人未満】など関係性をお書き添え戴けると大変助かります。
例:【同行者】バタルトゥ・オイマト(kz0023)【関係性】友人
複数いらっしゃる場合は【チーム名】でご指定戴いても大丈夫です。
同行者がいらっしゃらない場合は、お一人でいらっしゃっている方と一緒に書かせて戴くことがあります。
希望されない方は【単身希望】とお書き添え下さい。
■NPCの同行
猫又が取り扱っているNPC、バタルトゥとイェルズ、スメラギでしたら呼べます。
チューダなど、幻獣の森にいる幻獣たちは今回欠席です。
現在幻魂連動にてイェルズが出向しており矛盾が生じる感じになっておりますが、タイミング的に幻魂連動の少し前くらいに行われたとお思いくださいませ。
■その他
白紙は描写できませんのでご注意ください。
恋人同士でご参加の場合、描写はお砂糖多めにさせて戴く場合がございますのでご注意ください。
開拓地ホープから少し離れたところにある『祈りの鐘』で、楽しいひと時をお楽しみ下さいませ。
『祈りの鐘』の周囲には花が植えられ、夜になるとライトアップもされるようです。
花を見ながら語り合って戴くもよし、鐘に祈りを捧げて戴くもよし、静かに鐘を眺めて戴くもよし、飲み物や食事を持ち込んで、楽しく騒いでもよしです。
バタルトゥ達もお菓子を焼いてハンターさん達をお待ちしているようです。
『祈りの鐘』を一緒に鳴らした者達は、精霊の加護を受けて絆が深まるという噂もありますし、恋人同士のデートにも最適ですよ!
まだ恋人じゃなくて片思いです! とか、お友達同士です! とか家族です! と言う方のご参加も歓迎致します。
■描写について
同行指定などがない限り、1シーンずつ区切って描写します。
また、同行される方がいらっしゃる場合、その方のIDと、【友人】【恋人】【恋人未満】など関係性をお書き添え戴けると大変助かります。
例:【同行者】バタルトゥ・オイマト(kz0023)【関係性】友人
複数いらっしゃる場合は【チーム名】でご指定戴いても大丈夫です。
同行者がいらっしゃらない場合は、お一人でいらっしゃっている方と一緒に書かせて戴くことがあります。
希望されない方は【単身希望】とお書き添え下さい。
■NPCの同行
猫又が取り扱っているNPC、バタルトゥとイェルズ、スメラギでしたら呼べます。
チューダなど、幻獣の森にいる幻獣たちは今回欠席です。
現在幻魂連動にてイェルズが出向しており矛盾が生じる感じになっておりますが、タイミング的に幻魂連動の少し前くらいに行われたとお思いくださいませ。
■その他
白紙は描写できませんのでご注意ください。
恋人同士でご参加の場合、描写はお砂糖多めにさせて戴く場合がございますのでご注意ください。
マスターより
こんにちは。猫又です。
ちょっと遅くなってしまいましたが、ホワイトデーのイベシナをお届けします。
バレンタインではバタルトゥやスメラギに色々とプレゼント戴き、ありがとうございました。
猫又から皆様へのお返しの意味もこめてシナリオをご用意させて戴きました。
今回は比較的お砂糖な多めな描写にいて行こうと思っておりますが、お友達やご家族でのご参加も大歓迎です。
それでは、皆様のご参加をお待ちしております。
ちょっと遅くなってしまいましたが、ホワイトデーのイベシナをお届けします。
バレンタインではバタルトゥやスメラギに色々とプレゼント戴き、ありがとうございました。
猫又から皆様へのお返しの意味もこめてシナリオをご用意させて戴きました。
今回は比較的お砂糖な多めな描写にいて行こうと思っておりますが、お友達やご家族でのご参加も大歓迎です。
それでは、皆様のご参加をお待ちしております。
関連NPC
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2016/04/06 10:26