ゲスト
(ka0000)
ペットの話を聞かせて!
マスター:尾仲ヒエル

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- やや易しい
- オプション
-
- 参加費
1,000
- 参加制限
- -
- 参加人数
- 4~6人
- サポート
- 0~0人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- 締切
- 2016/03/31 22:00
- 完成日
- 2016/04/06 01:01
みんなの思い出
思い出設定されたOMC商品がありません。
オープニング
ゾンネンシュトラール帝国首都、バルトアンデルス。
空き地に長い列が伸びていた。
列の先にあるのは朱花の教団の馬車。
そこに並んでいるのは、朱花の教団の教主であるササノハ会うために集まった人々だ。
「次の方、どうぞ」
列の中から進み出たのは、ふわふわした桃色の髪が特徴的なエルフだった。
彼女が歩くたびに、長い桃色の髪と、レースがふんだんにあしらわれたワンピースが弾むように揺れる。
「ササノハさま! 私、とっても困っておりますの!」
黒髪の少年の前にひざまずいたエルフは、開口一番そう訴えた。
「どうされました?」
穏やかに問われたエルフが話し出す。
「私、童話作家を目指しているのですが、ここ最近全く書けなくなってしまいましたの。どうしようかと悩んでいる時、ササノハさまの噂を聞いて、助けていただこうと参りましたの」
「……童話、ですか?」
「はい。ペットが活躍するお話にしようと思ったまではいいのですけど、そこから先がまったく書けなくなってしまいました」
「ええと、僕の力は、夢の中で亡くなった方に会えるというものなので、あまりお役に立てないかもしれません。僕自身も動物を飼ったことがないですし……」
困ったように首を傾げたササノハが、何か思いついたように手を打ち合わせる。
「あ! そうです。きっと、ハンターの方々なら力になってくださいます」
「ハンター! 忘れていましたわ! そうですわね。ハンターの方にお願いすれば良いのですね!」
エルフは鮮やかな水色の瞳をきらきらさせて立ち上がった。
そして、ササノハの両手を掴むと、そのままぶんぶんと上下に振る。
「ああ。これでやっと書けます。ササノハさま、ありがとうございます!」
「ど、どう、いた、し、まして」
激しく揺さぶられながらササノハが目を白黒させていると、「お時間です」と冷静な声がかかった。
「ありがとうございました! 頑張ります!」
童話作家志望というエルフは、両脇を教団関係者に抱えられ、引きずられるように退場していった。
心配した様子で近付いてきた教団関係者に、ササノハは微笑んで見せる。
「大丈夫です。ちょっとびっくりしましたけど、きっと悪い方ではないです。だって、とっても働き者の手をしていましたから」
帝国近郊のとあるお屋敷。
メイド服に身を包み、桃色の髪をきっちりと三つ編みにしたエルフが、木の階段を磨いていた。
エルフが鼻歌を歌いながら手を動かすたび、階段は顔が映りそうなほどぴかぴかに磨き上げられていく。
「シロロさん、ご機嫌ですね」
「あ、おはようございます」
近付いてきた執事に、シロロと呼ばれたエルフがお辞儀をする。
「ハンターの方々にお願いしたいことがありますの。依頼料を貯めるためにも、いつも以上に頑張ります!」
夜。帝国近郊のとある酒場。
「はい。こちらお酒とお料理です。ごゆっくりどうぞ。あ、いらっしゃいませ!」
きびきびと働く桃色の髪のエルフに、客が目を留める。
「あれ。マスター、新しい子?」
「ええ。シロロさんです。何でも、ハンターオフィスへの依頼料を貯めたいとかで、期間限定で働いてもらってます」
「ふうん。随分頑張るねえ」
それからしばらく後、ハンターオフィスにこんな依頼が出された。
「あなたの可愛いペットのお話を聞かせてください。犬、猫、なんでも構いません。これから書く童話の参考にさせていただきたいです。場所は……」
空き地に長い列が伸びていた。
列の先にあるのは朱花の教団の馬車。
そこに並んでいるのは、朱花の教団の教主であるササノハ会うために集まった人々だ。
「次の方、どうぞ」
列の中から進み出たのは、ふわふわした桃色の髪が特徴的なエルフだった。
彼女が歩くたびに、長い桃色の髪と、レースがふんだんにあしらわれたワンピースが弾むように揺れる。
「ササノハさま! 私、とっても困っておりますの!」
黒髪の少年の前にひざまずいたエルフは、開口一番そう訴えた。
「どうされました?」
穏やかに問われたエルフが話し出す。
「私、童話作家を目指しているのですが、ここ最近全く書けなくなってしまいましたの。どうしようかと悩んでいる時、ササノハさまの噂を聞いて、助けていただこうと参りましたの」
「……童話、ですか?」
「はい。ペットが活躍するお話にしようと思ったまではいいのですけど、そこから先がまったく書けなくなってしまいました」
「ええと、僕の力は、夢の中で亡くなった方に会えるというものなので、あまりお役に立てないかもしれません。僕自身も動物を飼ったことがないですし……」
困ったように首を傾げたササノハが、何か思いついたように手を打ち合わせる。
「あ! そうです。きっと、ハンターの方々なら力になってくださいます」
「ハンター! 忘れていましたわ! そうですわね。ハンターの方にお願いすれば良いのですね!」
エルフは鮮やかな水色の瞳をきらきらさせて立ち上がった。
そして、ササノハの両手を掴むと、そのままぶんぶんと上下に振る。
「ああ。これでやっと書けます。ササノハさま、ありがとうございます!」
「ど、どう、いた、し、まして」
激しく揺さぶられながらササノハが目を白黒させていると、「お時間です」と冷静な声がかかった。
「ありがとうございました! 頑張ります!」
童話作家志望というエルフは、両脇を教団関係者に抱えられ、引きずられるように退場していった。
心配した様子で近付いてきた教団関係者に、ササノハは微笑んで見せる。
「大丈夫です。ちょっとびっくりしましたけど、きっと悪い方ではないです。だって、とっても働き者の手をしていましたから」
帝国近郊のとあるお屋敷。
メイド服に身を包み、桃色の髪をきっちりと三つ編みにしたエルフが、木の階段を磨いていた。
エルフが鼻歌を歌いながら手を動かすたび、階段は顔が映りそうなほどぴかぴかに磨き上げられていく。
「シロロさん、ご機嫌ですね」
「あ、おはようございます」
近付いてきた執事に、シロロと呼ばれたエルフがお辞儀をする。
「ハンターの方々にお願いしたいことがありますの。依頼料を貯めるためにも、いつも以上に頑張ります!」
夜。帝国近郊のとある酒場。
「はい。こちらお酒とお料理です。ごゆっくりどうぞ。あ、いらっしゃいませ!」
きびきびと働く桃色の髪のエルフに、客が目を留める。
「あれ。マスター、新しい子?」
「ええ。シロロさんです。何でも、ハンターオフィスへの依頼料を貯めたいとかで、期間限定で働いてもらってます」
「ふうん。随分頑張るねえ」
それからしばらく後、ハンターオフィスにこんな依頼が出された。
「あなたの可愛いペットのお話を聞かせてください。犬、猫、なんでも構いません。これから書く童話の参考にさせていただきたいです。場所は……」
リプレイ本文
緑の草が風になびく。
「うっわー、随分と広い野原だなぁー!」
周囲を見まわし、アルカ・ブラックウェル(ka0790)が驚いたように声を上げた。
「紅茶を淹れてきたので、皆さん一杯如何ですか?」
「ありがとうございます。いい香り」
セシル・ディフィール(ka4073)の差し出す紅茶を一口飲んだシロロは、緊張がほぐれた様子でノートを開いた。
円形に座って紅茶を楽しむハンターたちの前で、セシルが口を開く。
「私のペットは……と言うより、私の大切な友は、イヌワシのイグニィ。イグニィ、おいで」
セシルが指笛を吹くと、優美に空を舞っていたイヌワシが急降下してきた。
ばさり、という羽ばたきと共に風が巻き起こり、ハンターたちから歓声が上がる。
「顔は怖い……事も無くは無いですけれど、優しくて懐こい子なんですよ。イグニィ、皆さんに挨拶してね」
鋭いくちばしに、きりりとした目が印象的なイグニィが、首を傾げて小さく鳴く。
「ピィーゥ」
「うわぁ、可愛い鳴き声だな! あ、あの、撫でさせて貰っていっかな……?」
「きっと世界一可愛いですよね。どうぞ!」
大伴 鈴太郎(ka6016)がそっと羽を撫でると、イグニィは気持ちよさそうに目を細めた。
「可愛いなぁ♪」
精悍な鳥の可愛らしい一面に鈴太郎がメロメロになる。
「ありがとうございます。イグニィとは、私が生れた時から一緒なんです。祖父の鷲だったのですけれど、ハンターになる為、家を出る時に祖父から譲り受けたんです。イグニィ」
セシルの指示で飛び立ったイグニィが、大空高く舞い上がる。
「戦闘とあれば、心強い戦力ですけれど、基本は警戒を上空から行って貰う感じです。やっぱり大切な友ですから、怪我はして欲しくないですし。でも、とても頼りがいがあるんですよ」
セシルにとってイグニィは小さい時から一緒に育った大切な友だ。
「あたしはアリア。よろしくね」
続いてアリア(ka2394)が空に向かって合図を送ると、風に乗って滑るように飛んできたカモメが野原に着地した。
白い羽に黄色いくちばしが鮮やかだ。
「紹介するよ。この子は長いこと相棒になってるカモメのシエロだよ。シエロは意地っ張りな寂しがり屋さんなんだ。人懐っこい子だから可愛がってあげてね」
「シエロさんは今日も綺麗でお利口さんなカモメさんですね」
鷹藤 紅々乃(ka4862)の言葉に、褒められたことが分かったのか、シエロが誇らしげに胸を張った。
「そういえば、お二人はどこで出逢ったんですか?」
「シエロとの出逢いはね、海。孤児だった自分を拾ってくれたのは海賊の長でね。当時はそんなことを気にしたことはなかったけど、皆優しかったし可愛がってくれたし、大好きだった。……でも皆、海が持ってっちゃったのね。何もかも」
何でもないように答えるアリアに何か感じたのか、水かきのついた足でぺたぺたと歩いてきたシエロが、寄り添うように横に座る。
「その時、1人だけ助かってぼうっとしてた時に来てくれたのがコイツ。こんな風に、ずーっと側にいてくれた。この子だけはずっと。だからそれ以来ずっと家族みたいにしてきた。……そのくせ名前付けたのは最近なんだけどね」
にへへっとアリアが照れ臭そうに笑う。
「名前で呼びあわなくてもなんか通じるんでそのままにしちゃってた。だからシエロっていうのは今の家族が付けてくれた名前。この子も凄くお気に入りなの。ポセイドンとか凄い名前つけられそうにもなったけどね!」
その名前が出た瞬間、シエロが不機嫌そうな鳴き声を上げる。
「ね。今の家族は好きだけど、その名前だけはどうかと思うんだよ」
いかにも不服といったカモメの様子にくすくす笑ってから、紅々乃が口を開く。
「初めまして! リアルブルー出身、鷹藤紅々乃と申します! こちらが狛犬の錺丸です♪」
狛犬は、クリムゾンウェスト東方に生息し、頭頂部と首周りにたてがみを持つ、力強い雰囲気の犬……のはずなのだが、この錺丸、たてがみを除けば、どことなく鼻の穴の広がっていないカピバラのようにも見える。
「ブサカワ系です」
きっぱりと言い切る紅々乃。
そこに、隣にいたシエロが来て錺丸とじゃれはじめた。
「楽しそう! あたしも混ぜて!」
アリアも参加し、追いかけっこが始まる。
「可愛い! 全員可愛いです!」
しばらく悶えていた紅々乃だが、はっと気を取り直して紹介を続ける。
「錺丸は転移先の東方の土地で、私を拾って下さった家で飼われていました。その時はまだ子犬で、私が東方に慣れる頃にはすっかり仲良しです。私への忠誠心は高く、素直で従順といえます。但し、稀なんですが自分の立場が悪くなると相手に毛玉吐いて逃げたり、あと、食いしん坊というか食い意地が張っていて、以前幻獣王を捕食しかけたりする前科持ちで……あっ」
ちょうどその辺に生えている草を食べようとした錺丸を捕まえ、紅々乃が脱力したように肩を落とす。
とはいえ、錺丸のそんなところも可愛くてたまらないらしい。
「私にとっては家族同然、弟みたいな存在です! これからもずっと一緒です♪」
続いて、アルカが傍らのホワイトシェパードの首に手を置いて話し出す。
「シロロ、紹介するね。この子はイリューザー。イリューザーは故郷に居た頃から飼ってたんだ。温厚な性格で言うことをよく聞いてくれて、狩りにも一緒に行ってくれるよ。なんといっても、この毛並みが最高なんだよね」
「なんて素敵なもふもふ……触っても構いませんか?」
「もちろん!」
ロジー・ビィ(ka0296)の伸ばした指が純白の毛に埋まる。
「もふもふ! もふもふですわ!」
感極まった様子のロジーを見上げるイリューザーの顔近くに、青い蝶がひらひらと飛び回る。
苛立つ様子もなくじっとしている相手を安全と判断したのか、蝶はイリューザーの頭に羽を休めた。
リボンをつけたようなその姿に、ロジーとアルカが微笑みを交わす。
続いてアルカが指笛を吹くと、上空から弾丸のように飛んできたイヌワシが肩に止まった。
黒褐色の羽衣の中で、淡橙色の瞳が際立っている。
「この子はシムシェック。どちらもボクの大事な友達だよ。シムシェックはハンターになってから出会ったんだけど、もう何年も一緒にいるみたい!」
指笛に合わせ、飛び立ったシムシェックは旋回と急降下を繰り返す。
「性格は勇猛だね。忠誠心が高くて、こうやってボクの指笛に従って行動してくれるんだ。あと、ちょっと甘えん坊かな」
戻ってきたシムシェックは、再びアルカにべったりとくっつく。
「グルル」
頭を撫でられると、シムシェックは甘えん坊全開の鳴き声を上げた。
「では、僭越ながら」
次にイリューザーの毛並みを堪能していたロジーが、こほん、と咳払いをして話し出した。
「……と! うちのコ達は……いいえ、皆さんそうだと思いますけれど、ペットなんて無粋な言い方は寂しいですわ……。イヌイット・ハスキーのレマンさんは大きな身体に優しい心を携えた方なのです! 茶金のような色のもふもふな毛! これを見てもふもふしたくない方がいらっしゃるのでしょうか?」
「こ、これがもふもふ……。ずっと触っていたくなります……もふ……」
レマンのもふもふした背中を触らせてもらっていたセシルが、うわごとのように何か呟いている。
その間も、レマンの視線はじっとロジーに注がれていた。
「普段は輪から一歩離れて座ったり、寝転がったりしてますけれど、その視線の先には必ずあたしが居る……ようなのです」
「ロジーさんを見守ってるのでしょうか?」
「それなら光栄ですわ! その優しい瞳の色はアイスブルー……本当に美しいのです。レマンさんとはずっと一緒に旅をして参りましたの。色々な見聞を経た分、とっても賢いコでいらっしゃいますのよ。そして、こちらがマレーネさんです」
名前を呼ばれたロシアンブルーが、静かに歩いてきてロジーの前に座る。
「マレーネさんは、旅の途中で譲り受けた美猫さんですの。うっとりするような繊細な輝きと美しさを持つ滑らかな毛質に聡明な瞳。その輝きは吸い込まれそうな青! マレーネさんは普通のロシアンブルーと違い、大人になってもブルーの瞳。知的な印象を抱かせますの」
ロジー、そしてセシルに撫でられ、アイスブルーの瞳を細めたマレーネが喉を鳴らす。
「普段はクールですけれど、暗い気分等の時には、そっと寄り添って下さる、優しい方でしてよ! そのギャップが良いのです。御二方とも大切な……何にも代えられぬ存在ですわ!」
「コイツはトラチ!」
鈴太郎が紹介するのは、青色のスカーフを巻いた虎猫だ。
黄色に赤茶の縞模様が入った毛並みに、いつも笑っているようなエビス顔を浮かべている。
「見てくれりゃわかっと思うけど、すっげー可愛いンだよ、コイツ! オレが帰って来るとすぐ擦り寄って来たりさ! こうやって抱っこするとよく肉球タッチしてくンだけど、これがまたプッニプニでさぁ♪」
その言葉の通り、抱っこされたトラチが前足で鈴太郎の頬に触れる。
ぷにっとした感触に、鈴太郎がでれーっと顔をゆるませる。
「鈴の虎猫、可愛いね! ボクにも抱っこさせてくれる?」
「もちろん!」
人懐こいトラチは、アルカにも大人しく抱っこされる。
「鈴の事、実は従兄から聞いていて会ってみたかったんだ♪」
「オレもだよ。ヨロシクな!」
その言葉に合わせるように、トラチがアルカの頬を肉球で一押しした。
「プ、プニプニ!」
ふるふると肩を震わせるアルカの背中に、シムシェックが頭突きした。
「……グルル」
「ヤキモチやいたの? 可愛いなあ」
鈴太郎にトラチを返したアルカが、そんなシムシェックの頭を掻いてやる。
「ふふ、他の子にヤキモチを焼かせるなんて、とんだ小悪魔さんだな」
これだけ可愛ければ仕方ないか、と、トラチに語りかける鈴太郎。真顔である。
「あと、最後にこれだけ! トラチはオレの喋ってる事がわかンだよ! な? トラチ。ほら、返事してみ? いつもみたいにニャ~ンは?」
「ニャ~ン」
「よく言えたなぁ! 天才じゃねーンか!? ほら、ご褒美のツ・ナ・缶♪ な? な? すンげーだろ?」
傍から見ると普通の家猫に見えなくもないが、それだけトラチは鈴太郎にとって大切な存在なのだろう。
「とっても参考になりました。今すぐにでも童話が書けそうです」
「よかった」
笑顔になったハンターたちがお喋りを始めると、その横で動物たちも仲良く追いかけっこを始める。
「今回は野原だと聞きましたので、お弁当を用意しました!」
紅々乃が開いたお弁当箱には、おにぎりや卵焼きが詰められている。
「本当は草餅も用意したかったんですけど」
こしあん派の紅々乃が無念そうに呟く。
「オレも皆と摘まめるお菓子を持ってきたんだ」
鈴太郎が荷物から炭酸飲料を出し、ポテトチップスの袋を開く。
「わあ、いただきます」
皆と一緒に幸せそうにチップスをぱりぽりかじっていたシロロが、急に立ち上がった。
「思いひゅひました!」
●お肉の家
動物たちは森の中で途方に暮れていました。
迷路のような森を進む内に、ハンターたちとはぐれてしまったのです。
「うわーん」
甘えん坊のシムシェックが鳴き声を上げます。
「全然さみしくないし」
ぷいっと横を向くシエロも、さっきから心細そうです。
「大丈夫」
「すぐに会えるよ」
そんな2匹に、マレーネとイグニィが優しく寄り添いました。
先に進むと、不思議な物がありました。
お肉でできた家です。
壁は骨付き肉、扉はビーフジャーキー、屋根には新鮮な小魚が敷き詰められています。
お腹のすいていた動物たちの喉がゴクリと鳴ります。
「こんにちは」
お肉の家の中にいたのは一羽のカラス。
「ああ、やっと来てくれた。お願い、助けてほしいの」
元々人間の魔女だったカラスは、変身の魔法を使っている時に、魔法の指輪を何者かに盗まれてしまったというのです。
「このままじゃ元に戻れないし、この家からも出られないの。代わりに指輪を見つけてくれないかしら。人間に戻れたらあなた達の飼い主を探してあげられるし、お礼にこの家も食べていいわ」
「本当?」
「いただきます!」
動物たちは、お肉の家の壁や屋根をお腹いっぱい食べました。
すると、手掛かりがないかと辺りを探していたレマンが、床に落ちた青い羽を見つけました。
「犯人はこの羽の持ち主かも」
「よーし」
狩りに慣れたイリューザーが匂いをたどって進み、錺丸が口をもぐもぐさせながら続きます。
「どうしたの?」
「扉のビーフジャーキー。美味しいけど固いんだ」
「いたよ!」
イリューザーが叫ぶと、弾丸のような速さで飛んだシムシェックが逃げ回る小鳥を捕まえました。
海鳥のなまりが強い小鳥の言葉を、シエロが伝えます。
「指輪は持ってたけど、ねずみにとられちゃったって」
「ねずみなら任せて!」
青い目をきらりと光らせたマレーネが、近くの藪からねずみを追い立てました。
必死に逃げようとしたねずみは、ぷにっとしたものに押さえ込まれました。
「はい、つかまえた」
待ち構えていたトラチです。
肉球に夢中になったねずみは、指輪の行方を話しました。
指輪が重たくて休憩していたら、地面にあいた穴に落としてしまったというのです。
穴に案内されたイリューザーが匂いを追跡していくと、すぐ先の穴からモグラが顔を出しました。
ひょこひょこと穴から穴へ逃げるモグラを、上空から舞い降りたイグニィが捕まえます。
「きらきらして綺麗だったから、魔女の家の扉の隙間に隠したんだ」
モグラの言葉に、皆の視線が錺丸に集まりました。
「やけに固いと思ったんだよね」
錺丸が吐きだした指輪は、陽の光にきらりと輝きました。
「ありがとう! これで元に戻れるわ!」
嬉しそうに指輪を受け取ったカラスは、一回転して人間の魔女に変身しました。
「約束通り、飼い主を見つけてあげる」
魔女が水晶玉に手をかざすと、森で動物たちを探すハンターたちの姿が映りました。
「ここから東に行ったところにいるわ」
動物たちは魔女にお礼を言うと駆け出しました。
「見つけた!」
ハンターを見つけた動物たちが一斉に飛びつきます。
「すごい冒険をしたんだよ」
「お肉の家を食べたの!」
動物たちの言葉は通じませんが、考えていることはハンターたちと一緒です。
「ああ、会いたかった。大好きだよ」
そう言って、ハンターたちは動物たちをぎゅっと抱きしめました。
●めでたしめでたし
「おしまいです」
語り終えたシロロが照れたようにノートで顔を隠す。
「お話を聞いて、ハンターの皆さまにとって、この子たちがどんなに大切な存在か知ることができました。皆さまにお願いして本当に良かった。ありがとうございます」
ぺこりと頭を下げたシロロは、ハンターたちからの拍手の中で嬉しそうに微笑んだ。
「うっわー、随分と広い野原だなぁー!」
周囲を見まわし、アルカ・ブラックウェル(ka0790)が驚いたように声を上げた。
「紅茶を淹れてきたので、皆さん一杯如何ですか?」
「ありがとうございます。いい香り」
セシル・ディフィール(ka4073)の差し出す紅茶を一口飲んだシロロは、緊張がほぐれた様子でノートを開いた。
円形に座って紅茶を楽しむハンターたちの前で、セシルが口を開く。
「私のペットは……と言うより、私の大切な友は、イヌワシのイグニィ。イグニィ、おいで」
セシルが指笛を吹くと、優美に空を舞っていたイヌワシが急降下してきた。
ばさり、という羽ばたきと共に風が巻き起こり、ハンターたちから歓声が上がる。
「顔は怖い……事も無くは無いですけれど、優しくて懐こい子なんですよ。イグニィ、皆さんに挨拶してね」
鋭いくちばしに、きりりとした目が印象的なイグニィが、首を傾げて小さく鳴く。
「ピィーゥ」
「うわぁ、可愛い鳴き声だな! あ、あの、撫でさせて貰っていっかな……?」
「きっと世界一可愛いですよね。どうぞ!」
大伴 鈴太郎(ka6016)がそっと羽を撫でると、イグニィは気持ちよさそうに目を細めた。
「可愛いなぁ♪」
精悍な鳥の可愛らしい一面に鈴太郎がメロメロになる。
「ありがとうございます。イグニィとは、私が生れた時から一緒なんです。祖父の鷲だったのですけれど、ハンターになる為、家を出る時に祖父から譲り受けたんです。イグニィ」
セシルの指示で飛び立ったイグニィが、大空高く舞い上がる。
「戦闘とあれば、心強い戦力ですけれど、基本は警戒を上空から行って貰う感じです。やっぱり大切な友ですから、怪我はして欲しくないですし。でも、とても頼りがいがあるんですよ」
セシルにとってイグニィは小さい時から一緒に育った大切な友だ。
「あたしはアリア。よろしくね」
続いてアリア(ka2394)が空に向かって合図を送ると、風に乗って滑るように飛んできたカモメが野原に着地した。
白い羽に黄色いくちばしが鮮やかだ。
「紹介するよ。この子は長いこと相棒になってるカモメのシエロだよ。シエロは意地っ張りな寂しがり屋さんなんだ。人懐っこい子だから可愛がってあげてね」
「シエロさんは今日も綺麗でお利口さんなカモメさんですね」
鷹藤 紅々乃(ka4862)の言葉に、褒められたことが分かったのか、シエロが誇らしげに胸を張った。
「そういえば、お二人はどこで出逢ったんですか?」
「シエロとの出逢いはね、海。孤児だった自分を拾ってくれたのは海賊の長でね。当時はそんなことを気にしたことはなかったけど、皆優しかったし可愛がってくれたし、大好きだった。……でも皆、海が持ってっちゃったのね。何もかも」
何でもないように答えるアリアに何か感じたのか、水かきのついた足でぺたぺたと歩いてきたシエロが、寄り添うように横に座る。
「その時、1人だけ助かってぼうっとしてた時に来てくれたのがコイツ。こんな風に、ずーっと側にいてくれた。この子だけはずっと。だからそれ以来ずっと家族みたいにしてきた。……そのくせ名前付けたのは最近なんだけどね」
にへへっとアリアが照れ臭そうに笑う。
「名前で呼びあわなくてもなんか通じるんでそのままにしちゃってた。だからシエロっていうのは今の家族が付けてくれた名前。この子も凄くお気に入りなの。ポセイドンとか凄い名前つけられそうにもなったけどね!」
その名前が出た瞬間、シエロが不機嫌そうな鳴き声を上げる。
「ね。今の家族は好きだけど、その名前だけはどうかと思うんだよ」
いかにも不服といったカモメの様子にくすくす笑ってから、紅々乃が口を開く。
「初めまして! リアルブルー出身、鷹藤紅々乃と申します! こちらが狛犬の錺丸です♪」
狛犬は、クリムゾンウェスト東方に生息し、頭頂部と首周りにたてがみを持つ、力強い雰囲気の犬……のはずなのだが、この錺丸、たてがみを除けば、どことなく鼻の穴の広がっていないカピバラのようにも見える。
「ブサカワ系です」
きっぱりと言い切る紅々乃。
そこに、隣にいたシエロが来て錺丸とじゃれはじめた。
「楽しそう! あたしも混ぜて!」
アリアも参加し、追いかけっこが始まる。
「可愛い! 全員可愛いです!」
しばらく悶えていた紅々乃だが、はっと気を取り直して紹介を続ける。
「錺丸は転移先の東方の土地で、私を拾って下さった家で飼われていました。その時はまだ子犬で、私が東方に慣れる頃にはすっかり仲良しです。私への忠誠心は高く、素直で従順といえます。但し、稀なんですが自分の立場が悪くなると相手に毛玉吐いて逃げたり、あと、食いしん坊というか食い意地が張っていて、以前幻獣王を捕食しかけたりする前科持ちで……あっ」
ちょうどその辺に生えている草を食べようとした錺丸を捕まえ、紅々乃が脱力したように肩を落とす。
とはいえ、錺丸のそんなところも可愛くてたまらないらしい。
「私にとっては家族同然、弟みたいな存在です! これからもずっと一緒です♪」
続いて、アルカが傍らのホワイトシェパードの首に手を置いて話し出す。
「シロロ、紹介するね。この子はイリューザー。イリューザーは故郷に居た頃から飼ってたんだ。温厚な性格で言うことをよく聞いてくれて、狩りにも一緒に行ってくれるよ。なんといっても、この毛並みが最高なんだよね」
「なんて素敵なもふもふ……触っても構いませんか?」
「もちろん!」
ロジー・ビィ(ka0296)の伸ばした指が純白の毛に埋まる。
「もふもふ! もふもふですわ!」
感極まった様子のロジーを見上げるイリューザーの顔近くに、青い蝶がひらひらと飛び回る。
苛立つ様子もなくじっとしている相手を安全と判断したのか、蝶はイリューザーの頭に羽を休めた。
リボンをつけたようなその姿に、ロジーとアルカが微笑みを交わす。
続いてアルカが指笛を吹くと、上空から弾丸のように飛んできたイヌワシが肩に止まった。
黒褐色の羽衣の中で、淡橙色の瞳が際立っている。
「この子はシムシェック。どちらもボクの大事な友達だよ。シムシェックはハンターになってから出会ったんだけど、もう何年も一緒にいるみたい!」
指笛に合わせ、飛び立ったシムシェックは旋回と急降下を繰り返す。
「性格は勇猛だね。忠誠心が高くて、こうやってボクの指笛に従って行動してくれるんだ。あと、ちょっと甘えん坊かな」
戻ってきたシムシェックは、再びアルカにべったりとくっつく。
「グルル」
頭を撫でられると、シムシェックは甘えん坊全開の鳴き声を上げた。
「では、僭越ながら」
次にイリューザーの毛並みを堪能していたロジーが、こほん、と咳払いをして話し出した。
「……と! うちのコ達は……いいえ、皆さんそうだと思いますけれど、ペットなんて無粋な言い方は寂しいですわ……。イヌイット・ハスキーのレマンさんは大きな身体に優しい心を携えた方なのです! 茶金のような色のもふもふな毛! これを見てもふもふしたくない方がいらっしゃるのでしょうか?」
「こ、これがもふもふ……。ずっと触っていたくなります……もふ……」
レマンのもふもふした背中を触らせてもらっていたセシルが、うわごとのように何か呟いている。
その間も、レマンの視線はじっとロジーに注がれていた。
「普段は輪から一歩離れて座ったり、寝転がったりしてますけれど、その視線の先には必ずあたしが居る……ようなのです」
「ロジーさんを見守ってるのでしょうか?」
「それなら光栄ですわ! その優しい瞳の色はアイスブルー……本当に美しいのです。レマンさんとはずっと一緒に旅をして参りましたの。色々な見聞を経た分、とっても賢いコでいらっしゃいますのよ。そして、こちらがマレーネさんです」
名前を呼ばれたロシアンブルーが、静かに歩いてきてロジーの前に座る。
「マレーネさんは、旅の途中で譲り受けた美猫さんですの。うっとりするような繊細な輝きと美しさを持つ滑らかな毛質に聡明な瞳。その輝きは吸い込まれそうな青! マレーネさんは普通のロシアンブルーと違い、大人になってもブルーの瞳。知的な印象を抱かせますの」
ロジー、そしてセシルに撫でられ、アイスブルーの瞳を細めたマレーネが喉を鳴らす。
「普段はクールですけれど、暗い気分等の時には、そっと寄り添って下さる、優しい方でしてよ! そのギャップが良いのです。御二方とも大切な……何にも代えられぬ存在ですわ!」
「コイツはトラチ!」
鈴太郎が紹介するのは、青色のスカーフを巻いた虎猫だ。
黄色に赤茶の縞模様が入った毛並みに、いつも笑っているようなエビス顔を浮かべている。
「見てくれりゃわかっと思うけど、すっげー可愛いンだよ、コイツ! オレが帰って来るとすぐ擦り寄って来たりさ! こうやって抱っこするとよく肉球タッチしてくンだけど、これがまたプッニプニでさぁ♪」
その言葉の通り、抱っこされたトラチが前足で鈴太郎の頬に触れる。
ぷにっとした感触に、鈴太郎がでれーっと顔をゆるませる。
「鈴の虎猫、可愛いね! ボクにも抱っこさせてくれる?」
「もちろん!」
人懐こいトラチは、アルカにも大人しく抱っこされる。
「鈴の事、実は従兄から聞いていて会ってみたかったんだ♪」
「オレもだよ。ヨロシクな!」
その言葉に合わせるように、トラチがアルカの頬を肉球で一押しした。
「プ、プニプニ!」
ふるふると肩を震わせるアルカの背中に、シムシェックが頭突きした。
「……グルル」
「ヤキモチやいたの? 可愛いなあ」
鈴太郎にトラチを返したアルカが、そんなシムシェックの頭を掻いてやる。
「ふふ、他の子にヤキモチを焼かせるなんて、とんだ小悪魔さんだな」
これだけ可愛ければ仕方ないか、と、トラチに語りかける鈴太郎。真顔である。
「あと、最後にこれだけ! トラチはオレの喋ってる事がわかンだよ! な? トラチ。ほら、返事してみ? いつもみたいにニャ~ンは?」
「ニャ~ン」
「よく言えたなぁ! 天才じゃねーンか!? ほら、ご褒美のツ・ナ・缶♪ な? な? すンげーだろ?」
傍から見ると普通の家猫に見えなくもないが、それだけトラチは鈴太郎にとって大切な存在なのだろう。
「とっても参考になりました。今すぐにでも童話が書けそうです」
「よかった」
笑顔になったハンターたちがお喋りを始めると、その横で動物たちも仲良く追いかけっこを始める。
「今回は野原だと聞きましたので、お弁当を用意しました!」
紅々乃が開いたお弁当箱には、おにぎりや卵焼きが詰められている。
「本当は草餅も用意したかったんですけど」
こしあん派の紅々乃が無念そうに呟く。
「オレも皆と摘まめるお菓子を持ってきたんだ」
鈴太郎が荷物から炭酸飲料を出し、ポテトチップスの袋を開く。
「わあ、いただきます」
皆と一緒に幸せそうにチップスをぱりぽりかじっていたシロロが、急に立ち上がった。
「思いひゅひました!」
●お肉の家
動物たちは森の中で途方に暮れていました。
迷路のような森を進む内に、ハンターたちとはぐれてしまったのです。
「うわーん」
甘えん坊のシムシェックが鳴き声を上げます。
「全然さみしくないし」
ぷいっと横を向くシエロも、さっきから心細そうです。
「大丈夫」
「すぐに会えるよ」
そんな2匹に、マレーネとイグニィが優しく寄り添いました。
先に進むと、不思議な物がありました。
お肉でできた家です。
壁は骨付き肉、扉はビーフジャーキー、屋根には新鮮な小魚が敷き詰められています。
お腹のすいていた動物たちの喉がゴクリと鳴ります。
「こんにちは」
お肉の家の中にいたのは一羽のカラス。
「ああ、やっと来てくれた。お願い、助けてほしいの」
元々人間の魔女だったカラスは、変身の魔法を使っている時に、魔法の指輪を何者かに盗まれてしまったというのです。
「このままじゃ元に戻れないし、この家からも出られないの。代わりに指輪を見つけてくれないかしら。人間に戻れたらあなた達の飼い主を探してあげられるし、お礼にこの家も食べていいわ」
「本当?」
「いただきます!」
動物たちは、お肉の家の壁や屋根をお腹いっぱい食べました。
すると、手掛かりがないかと辺りを探していたレマンが、床に落ちた青い羽を見つけました。
「犯人はこの羽の持ち主かも」
「よーし」
狩りに慣れたイリューザーが匂いをたどって進み、錺丸が口をもぐもぐさせながら続きます。
「どうしたの?」
「扉のビーフジャーキー。美味しいけど固いんだ」
「いたよ!」
イリューザーが叫ぶと、弾丸のような速さで飛んだシムシェックが逃げ回る小鳥を捕まえました。
海鳥のなまりが強い小鳥の言葉を、シエロが伝えます。
「指輪は持ってたけど、ねずみにとられちゃったって」
「ねずみなら任せて!」
青い目をきらりと光らせたマレーネが、近くの藪からねずみを追い立てました。
必死に逃げようとしたねずみは、ぷにっとしたものに押さえ込まれました。
「はい、つかまえた」
待ち構えていたトラチです。
肉球に夢中になったねずみは、指輪の行方を話しました。
指輪が重たくて休憩していたら、地面にあいた穴に落としてしまったというのです。
穴に案内されたイリューザーが匂いを追跡していくと、すぐ先の穴からモグラが顔を出しました。
ひょこひょこと穴から穴へ逃げるモグラを、上空から舞い降りたイグニィが捕まえます。
「きらきらして綺麗だったから、魔女の家の扉の隙間に隠したんだ」
モグラの言葉に、皆の視線が錺丸に集まりました。
「やけに固いと思ったんだよね」
錺丸が吐きだした指輪は、陽の光にきらりと輝きました。
「ありがとう! これで元に戻れるわ!」
嬉しそうに指輪を受け取ったカラスは、一回転して人間の魔女に変身しました。
「約束通り、飼い主を見つけてあげる」
魔女が水晶玉に手をかざすと、森で動物たちを探すハンターたちの姿が映りました。
「ここから東に行ったところにいるわ」
動物たちは魔女にお礼を言うと駆け出しました。
「見つけた!」
ハンターを見つけた動物たちが一斉に飛びつきます。
「すごい冒険をしたんだよ」
「お肉の家を食べたの!」
動物たちの言葉は通じませんが、考えていることはハンターたちと一緒です。
「ああ、会いたかった。大好きだよ」
そう言って、ハンターたちは動物たちをぎゅっと抱きしめました。
●めでたしめでたし
「おしまいです」
語り終えたシロロが照れたようにノートで顔を隠す。
「お話を聞いて、ハンターの皆さまにとって、この子たちがどんなに大切な存在か知ることができました。皆さまにお願いして本当に良かった。ありがとうございます」
ぺこりと頭を下げたシロロは、ハンターたちからの拍手の中で嬉しそうに微笑んだ。
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2016/03/30 23:33:11 |