ゲスト
(ka0000)
【AP】もふもふたちの仁義なる戦い?
マスター:四月朔日さくら

- シナリオ形態
- イベント
- 難易度
- 普通
- オプション
-
- 参加費
500
- 参加制限
- -
- 参加人数
- 1~25人
- サポート
- 0~0人
- 報酬
- 無し
- 相談期間
- 5日
- 締切
- 2016/04/04 09:00
- 完成日
- 2016/04/09 06:07
このシナリオは5日間納期が延長されています。
みんなの思い出
思い出設定されたOMC商品がありません。
オープニング
●
春うらら、満開の桜が咲き誇る綺麗な公園。花見日和、と言うに相応しい日。
しかしその一角で――奇妙な生き物がもふもふと蠢いていた。
●
もっふ、もっふ、もっふ。
今、チューダ(kz0173)の目の前には、白い毛並みの怪しげな存在がもふもふと興味深そうにチューダを見つめて大集合している。
(な、なんでありますかこれは……あたらしい幻獣でありましょうか……?)
チューダは小さな目を見開いて、そしてぱちくり。
「もふ、お前は誰もふ?」
その白い毛玉の塊が問いかけてきた。
それも、ヒトの言葉で。
(ヒトの言葉を理解できるのは大幻獣……はっ、まさかこれは我輩のちいを簒奪しにやってきた新しい大幻獣?!)
チューダはすっかり混乱している。
「もふはもふらもふ。お前はなんて言うもふか?」
「わ、我輩はチューダ! このクリムゾンウェストで知るもののない、幻獣王であります!」
もふらと名乗ったその白い毛玉のような幻獣(?)は、チューダのことを知らないらしい。
少しでっぷりした体躯にふてぶてしそうな表情。
『ブサカワ』という表現がしっくりするその雰囲気は、どこかチューダにも通じるものがあるかも知れない。
「ここ、天儀じゃないもふ?」
もふらたちはそう言ってきょろきょろ。
「てんぎ? それは何か美味しいものでありますか?」
なんでも食い意地に繋げるチューダ。もふらたちはぷぅと頬を膨らませて反論する。
「美味しいものじゃないもふ。もふ達の故郷もふ」
ふむ。どうやらこのもふらたち、何が原因かは分からないが『天儀』という場所から転移してきたいきものたちのようだ。
それにしても――なんだか面白くない。
(キャラがどこか被っているでありますよ……)
チューダは胸の中でメタなことを思う。
ただ、ここにいるからには――何か、このもふらたちに『幻獣王チューダの素晴らしさ』を知ってもらわねばなるまい。
そうしてここに、チューダともふらという、半ば異種格闘戦のような対立が勃発したのである。
●
とはいえ折角の花見日和。集まっているハンターも少なくない。それを見て、チューダはいいことを思い付いた――と言うような、顔をして見せた。
そして、チューダは大声を張り上げる。
「我輩とこの白いもふもふ、どっちがより素晴らしいか、ハンターの皆さんに決めてもらいたいのであります!」
……何ともはた迷惑な話ではある。
春うらら、満開の桜が咲き誇る綺麗な公園。花見日和、と言うに相応しい日。
しかしその一角で――奇妙な生き物がもふもふと蠢いていた。
●
もっふ、もっふ、もっふ。
今、チューダ(kz0173)の目の前には、白い毛並みの怪しげな存在がもふもふと興味深そうにチューダを見つめて大集合している。
(な、なんでありますかこれは……あたらしい幻獣でありましょうか……?)
チューダは小さな目を見開いて、そしてぱちくり。
「もふ、お前は誰もふ?」
その白い毛玉の塊が問いかけてきた。
それも、ヒトの言葉で。
(ヒトの言葉を理解できるのは大幻獣……はっ、まさかこれは我輩のちいを簒奪しにやってきた新しい大幻獣?!)
チューダはすっかり混乱している。
「もふはもふらもふ。お前はなんて言うもふか?」
「わ、我輩はチューダ! このクリムゾンウェストで知るもののない、幻獣王であります!」
もふらと名乗ったその白い毛玉のような幻獣(?)は、チューダのことを知らないらしい。
少しでっぷりした体躯にふてぶてしそうな表情。
『ブサカワ』という表現がしっくりするその雰囲気は、どこかチューダにも通じるものがあるかも知れない。
「ここ、天儀じゃないもふ?」
もふらたちはそう言ってきょろきょろ。
「てんぎ? それは何か美味しいものでありますか?」
なんでも食い意地に繋げるチューダ。もふらたちはぷぅと頬を膨らませて反論する。
「美味しいものじゃないもふ。もふ達の故郷もふ」
ふむ。どうやらこのもふらたち、何が原因かは分からないが『天儀』という場所から転移してきたいきものたちのようだ。
それにしても――なんだか面白くない。
(キャラがどこか被っているでありますよ……)
チューダは胸の中でメタなことを思う。
ただ、ここにいるからには――何か、このもふらたちに『幻獣王チューダの素晴らしさ』を知ってもらわねばなるまい。
そうしてここに、チューダともふらという、半ば異種格闘戦のような対立が勃発したのである。
●
とはいえ折角の花見日和。集まっているハンターも少なくない。それを見て、チューダはいいことを思い付いた――と言うような、顔をして見せた。
そして、チューダは大声を張り上げる。
「我輩とこの白いもふもふ、どっちがより素晴らしいか、ハンターの皆さんに決めてもらいたいのであります!」
……何ともはた迷惑な話ではある。
リプレイ本文
●
春らしいあたたかな風が吹く。
「……えっと、ここはどこでしょう?」
見たことのない、けれどどこか懐かしさのようなもののただよう、牧歌的な光景。エルフの少女ミオレスカ(ka3496)は、きょろきょろと周囲を見回してみる。
「あ、あれはもしかして……チューダ様? あと見たことのない不思議な毛並みの生き物ですね、これはこれで可愛らしいです」
ミオレスカは見覚えのある存在と、見覚えの無い存在に、目を奪われる。
いかにも花見日和といった風情ある場所。だがしかし(自称)幻獣王であるところのチューダ(kz0173)――ミオレスカの見覚えある存在――は、白いもふもふの謎の存在と向き合っていた。
もふら、と呼ばれるその白いもふもふ。
もとはリアルブルーで人気の活劇コミック『舵天照』に出てくるマスコット的キャラクターなのだが、当然ながらチューダはそのことを知らない。
しかし、この空間に集った何人かはその存在を知っていた。
リアルブルーの人気メディアと言うだけあって、クリムゾンウェストでも一部に熱狂的なファンをもつという『舵天照』。とくに、その中に出てくるふてぶてしいまでの愛くるしさを持った(言語崩壊を起こしているように見えるが実際にそうなのでどうしようもない)、もふらという存在には、それなりのファンがついていた。
なにしろ、どこからどう見てもクリムゾンウェスト出身というエルフのケイルカ(ka4121)に至っては、『まるごとうさぎ』なる着ぐるみをもふら風にアレンジして登場しているのだから。
「きゃ~! またもふらに会えたのね!」
ケイルカは目を輝かせて、もふら達がいる白い毛並みの中に飛び込んでいく。
同じくエルフのアズロ・シーブルー(ka0781)も、嬉しそうに目を細めていた。
「おや……またもふらさまと出会えることになるなんて。またもふもふを堪能できるんだね~……わくわくだね~」
おっとりした口調ではあるが、喜びは隠しきれないと言った風である。
逆にリアルブルー出身の滝川雅華(ka0416)はどこか懐かしそうに口元をつり上げていた。
(舵天照、か……けっこう好きなのよねぇ、あれ)
と言いつつその片手にはちゃっかりと杯。リアルブルーの、それもフィクションの存在がいるという現実味のないこの世界でなら、確かに酒もがぶがぶ飲めるだろう、桜の樹の下にのんびりと腰を下ろしてさっそく観戦モードになっている。
(それに如何にももふるのにちょうどいい日和、って感じよね)
もふり日和――なんて言葉はもとより存在しないけれど、この自分たちの置かれた状況を考えるに、そういうことをしても許されるであろうことは容易に想像がつく。
それにチューダはふだんからハンターたちに会う機会ごとにもふもふされているし、もふらも作中ではよくもふもふと撫でられているマスコットキャラ。
そう考えてみると、もふらとチューダはある意味似たもの同士なのかも知れない。
いっぽう、ザレム・アズール(ka0878)も以前にどこか謎の世界でもふらに出会ったことがある口ではあるが、何しろ彼は『幻獣王付料理人』なる謎の称号を賜っている。もふらも愛らしい存在だというのを認めはするが、至極当然のようにチューダを応援する側に回っている。
(ぷっくらとしたほっぺに柔らかい毛並み。……それに俺が作った菓子を、美味しいと喜んで食べてくれるときの顔……)
今日もザレムは手作りの花見弁当や桜を用いた菓子などをしっかり準備している。チューダはもちろん、みんなと食べるつもり満々だ。
(それにしてもここは不思議な空間のような気がするな。現実味がどこか薄い、と言うか……でも、今なら、撫でたり、褒め称えたりしても、他に影響はない気がする)
確かに、普段は真面目なクールタイプ、フィクションで言うならば主人公にもその傍にいる参謀にもなり得るタイプ、それがザレムという少年である。だからこそ、普段はなかなか躊躇してしまうようなことは数多いのだが、この空間でならそのどれもが許されてしまいそうな気がして、だからこそ彼は色んな意味でどぎまぎしていた。
ちなみに料理を準備しているのは他のみんなも同様である。
ある意味、これはチューダやもふらたちを餌付けしようとしているような構図に見えても仕方がないのかも知れない。
「チューダ、クリムゾンウェストの威信をかけても負けは許されないわよ! 勝ったら、好きなだけ膝枕で桃を食べさせて上げるわ!」
飴と鞭で上手い具合に(?)幻獣王を鼓舞しているのは、意外にもリアルブルー出身の少女、高瀬 未悠(ka3199)である。ただ彼女、料理に関してはまるでもって壊滅的な為、用意している桃ですら握りつぶしかねないという有り様だ。
「チューダと言えばやっぱりまん丸ボディだからこその可愛らしさよね。それを活かしたアピールをすれば、人気も集まるんじゃないかしら?」
チューダにそう提案してみると、
「なるほど! 確かに我輩のプリティボディは他の追随を許さないのであります!」
と言いながら、チューダは丸っこい身体を活かしてころころと転がってみたり、ぷりぷりとお尻を振ってみたり。
「そのくらい、もふにもできるもふよ!」
それを見たもふらたちもころころ転がってみたり、物欲しげな顔で見つめてきたり、あるいは毛並みが更にもふもふになるようにしてみたり、丸っこくなってみたり。
なおこれらは『舵天照』作内に出てきたもふらたちの行動だったりするが、それを見たケイルカが顔をすっかり緩ませているのもまあ仕方のない話かも知れない。
(え、何これかわいい……どっちも連れて帰ってうちで飼いたいくらいに可愛い)
そんなことを考えるのはアルスレーテ・フュラー(ka6148)、エルフである。
(でも、どっちか片方だけって言われたら、こっちの太ったハムスターみたいなほうかしら……?)
つまりチューダのことである。ただ彼女はチューダの存在を詳しく知らないらしい。周囲の先輩ハンターたちに教えてもらうと、
「え、幻獣王? チューダ? うるさいわね、公太郎でいいわよ名前なんて」
なかなかに強気の発言。と言うか、ぎりぎりの発言。そもそも連れて帰ってはいけないと周囲に言い含められると、「けち―」とばかりにわずかに頬を膨らませた。
「でも、どちらももふもふで可愛らしいですね~」
そんなことを言って顔をほころばせているのは明王院 穂香(ka5647)。うさぎの装飾品や小物が好きだという彼女にとって、もふもふなものは嫌いではないのだろう。
そして、うん、おそらく穂香のその回答がある意味正しい、のかも知れない。
でも今回は彼ら自身が『どっちのほうがより魅力的か』と言うことを尋ねているので、それには応えなくてはいけないだろう。うーん、と考えてから、彼女は言う。
「こんな甲乙付けがたい中で、どちらか……というなら……そうですね、より優しい顔立ちをした、チューダ様のほうが私は好きです。それに、チューダ様は幻獣王としてしっかりお勤めもこなす立派なお方でしたものね」
そう言って穂香がくすくすと微笑むと、チューダは胸を反らして、どこか威張って見せた。
「そうであります! 我輩はこのクリムゾンウェストの幻獣たちの頂点にある『幻獣王』なのであります!」
もっとも、確かに大幻獣には変わりないのだが、チューダの『幻獣王』という称号めいたものはあくまでも自称であり、すべての幻獣にそう認められているかというと若干怪しいのではあるが、まあそんなことを気にしてもいけない。
本人がそうだと言っているからには、それを認めなくてはならないだろう。たぶん。
「どちらにしても折角桜も咲いているし、お花見しながらのんびりと話しませんか? チューダ様、折角のお客様なのですから、ここではしっかりと外交をこなして大幻獣としての威厳を見せるのもよろしいかと思いますよ?」
アズロに言われ、チューダもふむ、と頷く。
「確かに異郷から転移してきた存在であるなら、外交も大事でありますな! とりあえずは食事であります!」
「もふ! たべものもふ!」
このあたり、似たり寄ったりのかんじがしてならない。
「弁当や菓子は用意してあるから、どちらも是非食べてくれると嬉しいな」
ザレムも本領発揮と言わんばかりに笑った。
●
桜の樹の下に、そのまま腰掛けても構わないよう、アズロが布を敷く。
そしてその上に山盛りとなった食糧。
ハンターたちが用意した食べものは、チューダともふらの目をきらきらと輝かせた。
どちらも食い意地が張っているので、食べもののにおいがするだけでも嬉しくてたまらないらしい。
「真のマスコットというものは、食べものを如何にも美味しくいただく様子を見て判断するのが、恐らく一番良いかと思います」
ミオレスカはそう言って、チューダともふら、双方に
「えっと……待て」
と言ってそっと制する。彼女の考えに寄れば、可愛らしくしっかり待つことが出来るのも、マスコットたる存在にとっては必須条件であろう、と言うことらしい。
言われてしっかり食べようと大口を開こうとしたもふらもチューダも、びくうっと身体をちぢこませている。しばしの待機の後、ミオレスカがふわっと笑った。
「はい、よくできました。どちらもどうぞしっかりお上がりくださいね」
その言葉を皮切りに、チューダともふらはわーい、と言わんばかりに料理に手(?)を伸ばす。
(ふむふむ、舵機ごこちにさわりごこち、それに春の日差しの中でのあたたかさも重要な要素ねぇ)
既にぐびぐびと酒を飲んでいる雅華は、それでも酒には強いほうだ。もふらとチューダ、双方の様子を眺めながら、そんな判断基準を考える。
と言うわけで(?)彼らはさっそくそれらをもしゃもしゃと口に運んでいた。
「うう……ッ、チューダちゃんも捨てがたいけれども、やっぱりもふらが可愛いもふ!」
もふらになりきっているケイルカは、語尾までもが「もふ」になっているあたりかなりの通だ。
もふらは全部が布の上に乗ることは出来なかったが、どうやらリーダー格らしいやや大きめのもふらがでっぷり、いやもっふりと座り込んでいる。貫禄満点のそのもふらは、どうやら周囲のもふらたちからはすごい存在とみられているらしい。個体の差は殆どないように見られるのだけれど。
「一緒に食べられるように、手作りしたんだ。そういえば、チューダはどんなフルーツが好きなんだ? 次に会う機会があったら、そのフルーツでいろいろ作っていきたいから教えて欲しい」
ザレムはすっかり料理人の顔。チューダも嬉しそうに笑いながら、自慢げに言う。
「我輩はいちごが好きであります! あと、リンゴも好きであります! あ、それと……」
まだまだ増えていくチューダのリクエスト。多分果物一般、どれも好きなのだろう。まあ、食い意地の張っているチューダのことだから、たとえ苦手な食材を使っていても意地でも食べるのではないだろうか。
「ちなみにもふたちも食べものはなーんでも好きもふ!」
横でもふらもそんなことを言ってみせる。ちょっぴり対抗心が沸いたのだろうか?
「それなら、こちらの世界の弁当やケーキもどうかな?」
ザレムが尋ねると、
「すっごくおいひいもふ」
既に口の中に何か入れている模様。こちらも食い意地が張っているというか、意地汚いというか。しかしそれすらも可愛らしく見えてしまうのは、贔屓というものだろうか。
「チューダ、さっき言ってた桃、食べる?」
未悠がきくと、無言でさっと頭を彼女の膝にのせるチューダ。
このあたりの要領の良さも、ある意味チューダがハンターたちに好かれる所以なのだろう。
もっとも、未悠の不器用っぷりはかなりのもので、用意していた桃をむこうとしても殆ど実が残っていない状態だったりすることが多かった。それでも何とか一つ満足に剥けたものを、
「まあ、はじめてにしては上出来かしら。さあどうぞ、召し上がれ」
そう言いながらチューダの口元に「はい、あーん」と差し出してやる。チューダも満足そうにそれを口に含み、もっしゃもっしゃと食べている。
桃が嬉しいのか、それとも膝枕が嬉しいのか――それはチューダしか分からない。
「ふふ、可愛らしい光景ですね。チューダさまはおやつを食べたあとはきちんとお片付けもしますし、」
「!」
「他の幻獣さんのお世話もきちんとしていますし……」
「そ、そそそ、そうであります!」
穂香の言葉に、チューダは若干焦りの隠せない顔で、こくこく何度も頷いている。
そう、穂香の作戦は褒め殺し。後々のことを考え、チューダがひとりでしっかりと尊厳を自力で保てることが出来るように、裏を返せば言葉による愛の鞭とも言える。ちなみにそんなことを言っている間、膝枕中のチューダのお腹をもふもふしていたりするが、これもご愛敬。
「でも、もふらはすごくすごく人の役に立っているもふ。荷車を引いたり、もふもふしたその毛を使った織物で衣服を作ることも出来たりするもふ。それに、実は本気で戦うと並みの開拓者よりもつよいもふよ! ただなかなか本気にならないだけもふ!」
ケイルカの主張はとどまることを知らない。どこまでも熱く語っていく。
「それに何より、もふらは数がたっくさんいて、牧場が出来るほどもふ! だから、集団もふらにもふもふされると幸せすぎるもふ~。チューダちゃんも好きだけれど、チューダちゃんは一人だけ……集団もふもふが無理もふ!」
ケイルカは最後にそう叫ぶと、近くにいたもふらの毛をもふもふとなで回った。そのさわりごこちもとても良く、幸せそうに顔をとろかせているケイルカ。もふらのほうも嬉しそうに顔を緩ませている。ブサカワ、と言われるもふらだが、そんな表情を見ると、妙に可愛らしく見えるのはどうしてだろうか。
「ぶさかわ……なるほど、それは良い褒め言葉ですね。一匹、持って帰りたいですけれど、大丈夫でしょうか?」
「うーん、わかんないもふ!」
ミオレスカの問いに、けろっとした顔でそんな風に応えるもふら。
「……そうですよね、駄目ですよね。残念ですけれど」
しょんぼりしたミオレスカの顔を、やさしくもふもふするもふら。
「でも、連れて帰っちゃ行けないんだったら、折角だしこの機会で弄っておきましょうか」
そんなことをアルスレーテは楽しそうに言う。
「とりあえずチューダ改め公太郎。お腹をつつかせて、ついでにぷにぷにさせて。あとほっぺたつまんでむにーってさせて」
「ひぃっ?!」
無理矢理改名させられそうなチューダ、涙目である。でももふもふされたりするのは嫌いじゃないので複雑そうな顔だ。
いっぽうもふらに対しても「折角だから」と撫でるアルスレーテ。なんだかんだでこの世界に順応しているようだ。
「はー……やっぱり小動物は癒やされるわねぇ……」
彼らが精霊やら幻獣やらであることは特に気にしていないようだ。
(でも……確かに。白くてふわふわのお腹は、綿菓子みたいで食べてしまいたくなるわね)
チューダの腹を見つめて若干物騒なことを考えている者もいたが、おおむね心地よくこの時間を過ごせた、と言って過言ではないだろう。
もふりたいのは殆ど全員の一致した意見だ。雅華も楽しそうにもふもふしていく。チューダの丸みやもふらの毛づやの良さを満喫しつつ、楽しそうに酒をあおる。もっとも、雅華の体型に関することを言うようなもふもふがいたら、たとえもふもふであっても容赦はしない、と決めているあたりは若干怖いかも知れない。
また、
「このもふもふ……とてもつやつやふわふわすべすべで、ぽかぽかして気持ちいいですね~」
うっとりした声で呟くのはアズロ。抱きしめてみれば、肉付きも良くてもちもちだ。連れて帰りたいと思ってしまうのも、無理からぬ話である。実際何人かがそう考えているのだから。
「あー! もふらさま、大好きー!」
もふもふの中心で愛を叫ぶケイルカ。
とはいえ、現実は甘いか酸っぱいか。
さあ、どちらに転がる(非物理)か。
●
最終的な結果を見ると、幻獣王チューダ派ともふら派は、ぴったり四人ずつでわかれたのであった。
「まあ、引き分けというのはある意味安心の結果かも知れないですね」
穂香がそう言って微笑むと、チューダともふらはがっちりと固い握手を交わした。
「またいつか会えるといいでありますな」
「そうもふね」
そう笑いあい、そしてふわふわと心地の良い眠気が訪れる。
きっとこれが、夢の終わり。
ハンターたちも微笑みながら、異世界の精霊達に手を振って別れを告げたのであった。
春らしいあたたかな風が吹く。
「……えっと、ここはどこでしょう?」
見たことのない、けれどどこか懐かしさのようなもののただよう、牧歌的な光景。エルフの少女ミオレスカ(ka3496)は、きょろきょろと周囲を見回してみる。
「あ、あれはもしかして……チューダ様? あと見たことのない不思議な毛並みの生き物ですね、これはこれで可愛らしいです」
ミオレスカは見覚えのある存在と、見覚えの無い存在に、目を奪われる。
いかにも花見日和といった風情ある場所。だがしかし(自称)幻獣王であるところのチューダ(kz0173)――ミオレスカの見覚えある存在――は、白いもふもふの謎の存在と向き合っていた。
もふら、と呼ばれるその白いもふもふ。
もとはリアルブルーで人気の活劇コミック『舵天照』に出てくるマスコット的キャラクターなのだが、当然ながらチューダはそのことを知らない。
しかし、この空間に集った何人かはその存在を知っていた。
リアルブルーの人気メディアと言うだけあって、クリムゾンウェストでも一部に熱狂的なファンをもつという『舵天照』。とくに、その中に出てくるふてぶてしいまでの愛くるしさを持った(言語崩壊を起こしているように見えるが実際にそうなのでどうしようもない)、もふらという存在には、それなりのファンがついていた。
なにしろ、どこからどう見てもクリムゾンウェスト出身というエルフのケイルカ(ka4121)に至っては、『まるごとうさぎ』なる着ぐるみをもふら風にアレンジして登場しているのだから。
「きゃ~! またもふらに会えたのね!」
ケイルカは目を輝かせて、もふら達がいる白い毛並みの中に飛び込んでいく。
同じくエルフのアズロ・シーブルー(ka0781)も、嬉しそうに目を細めていた。
「おや……またもふらさまと出会えることになるなんて。またもふもふを堪能できるんだね~……わくわくだね~」
おっとりした口調ではあるが、喜びは隠しきれないと言った風である。
逆にリアルブルー出身の滝川雅華(ka0416)はどこか懐かしそうに口元をつり上げていた。
(舵天照、か……けっこう好きなのよねぇ、あれ)
と言いつつその片手にはちゃっかりと杯。リアルブルーの、それもフィクションの存在がいるという現実味のないこの世界でなら、確かに酒もがぶがぶ飲めるだろう、桜の樹の下にのんびりと腰を下ろしてさっそく観戦モードになっている。
(それに如何にももふるのにちょうどいい日和、って感じよね)
もふり日和――なんて言葉はもとより存在しないけれど、この自分たちの置かれた状況を考えるに、そういうことをしても許されるであろうことは容易に想像がつく。
それにチューダはふだんからハンターたちに会う機会ごとにもふもふされているし、もふらも作中ではよくもふもふと撫でられているマスコットキャラ。
そう考えてみると、もふらとチューダはある意味似たもの同士なのかも知れない。
いっぽう、ザレム・アズール(ka0878)も以前にどこか謎の世界でもふらに出会ったことがある口ではあるが、何しろ彼は『幻獣王付料理人』なる謎の称号を賜っている。もふらも愛らしい存在だというのを認めはするが、至極当然のようにチューダを応援する側に回っている。
(ぷっくらとしたほっぺに柔らかい毛並み。……それに俺が作った菓子を、美味しいと喜んで食べてくれるときの顔……)
今日もザレムは手作りの花見弁当や桜を用いた菓子などをしっかり準備している。チューダはもちろん、みんなと食べるつもり満々だ。
(それにしてもここは不思議な空間のような気がするな。現実味がどこか薄い、と言うか……でも、今なら、撫でたり、褒め称えたりしても、他に影響はない気がする)
確かに、普段は真面目なクールタイプ、フィクションで言うならば主人公にもその傍にいる参謀にもなり得るタイプ、それがザレムという少年である。だからこそ、普段はなかなか躊躇してしまうようなことは数多いのだが、この空間でならそのどれもが許されてしまいそうな気がして、だからこそ彼は色んな意味でどぎまぎしていた。
ちなみに料理を準備しているのは他のみんなも同様である。
ある意味、これはチューダやもふらたちを餌付けしようとしているような構図に見えても仕方がないのかも知れない。
「チューダ、クリムゾンウェストの威信をかけても負けは許されないわよ! 勝ったら、好きなだけ膝枕で桃を食べさせて上げるわ!」
飴と鞭で上手い具合に(?)幻獣王を鼓舞しているのは、意外にもリアルブルー出身の少女、高瀬 未悠(ka3199)である。ただ彼女、料理に関してはまるでもって壊滅的な為、用意している桃ですら握りつぶしかねないという有り様だ。
「チューダと言えばやっぱりまん丸ボディだからこその可愛らしさよね。それを活かしたアピールをすれば、人気も集まるんじゃないかしら?」
チューダにそう提案してみると、
「なるほど! 確かに我輩のプリティボディは他の追随を許さないのであります!」
と言いながら、チューダは丸っこい身体を活かしてころころと転がってみたり、ぷりぷりとお尻を振ってみたり。
「そのくらい、もふにもできるもふよ!」
それを見たもふらたちもころころ転がってみたり、物欲しげな顔で見つめてきたり、あるいは毛並みが更にもふもふになるようにしてみたり、丸っこくなってみたり。
なおこれらは『舵天照』作内に出てきたもふらたちの行動だったりするが、それを見たケイルカが顔をすっかり緩ませているのもまあ仕方のない話かも知れない。
(え、何これかわいい……どっちも連れて帰ってうちで飼いたいくらいに可愛い)
そんなことを考えるのはアルスレーテ・フュラー(ka6148)、エルフである。
(でも、どっちか片方だけって言われたら、こっちの太ったハムスターみたいなほうかしら……?)
つまりチューダのことである。ただ彼女はチューダの存在を詳しく知らないらしい。周囲の先輩ハンターたちに教えてもらうと、
「え、幻獣王? チューダ? うるさいわね、公太郎でいいわよ名前なんて」
なかなかに強気の発言。と言うか、ぎりぎりの発言。そもそも連れて帰ってはいけないと周囲に言い含められると、「けち―」とばかりにわずかに頬を膨らませた。
「でも、どちらももふもふで可愛らしいですね~」
そんなことを言って顔をほころばせているのは明王院 穂香(ka5647)。うさぎの装飾品や小物が好きだという彼女にとって、もふもふなものは嫌いではないのだろう。
そして、うん、おそらく穂香のその回答がある意味正しい、のかも知れない。
でも今回は彼ら自身が『どっちのほうがより魅力的か』と言うことを尋ねているので、それには応えなくてはいけないだろう。うーん、と考えてから、彼女は言う。
「こんな甲乙付けがたい中で、どちらか……というなら……そうですね、より優しい顔立ちをした、チューダ様のほうが私は好きです。それに、チューダ様は幻獣王としてしっかりお勤めもこなす立派なお方でしたものね」
そう言って穂香がくすくすと微笑むと、チューダは胸を反らして、どこか威張って見せた。
「そうであります! 我輩はこのクリムゾンウェストの幻獣たちの頂点にある『幻獣王』なのであります!」
もっとも、確かに大幻獣には変わりないのだが、チューダの『幻獣王』という称号めいたものはあくまでも自称であり、すべての幻獣にそう認められているかというと若干怪しいのではあるが、まあそんなことを気にしてもいけない。
本人がそうだと言っているからには、それを認めなくてはならないだろう。たぶん。
「どちらにしても折角桜も咲いているし、お花見しながらのんびりと話しませんか? チューダ様、折角のお客様なのですから、ここではしっかりと外交をこなして大幻獣としての威厳を見せるのもよろしいかと思いますよ?」
アズロに言われ、チューダもふむ、と頷く。
「確かに異郷から転移してきた存在であるなら、外交も大事でありますな! とりあえずは食事であります!」
「もふ! たべものもふ!」
このあたり、似たり寄ったりのかんじがしてならない。
「弁当や菓子は用意してあるから、どちらも是非食べてくれると嬉しいな」
ザレムも本領発揮と言わんばかりに笑った。
●
桜の樹の下に、そのまま腰掛けても構わないよう、アズロが布を敷く。
そしてその上に山盛りとなった食糧。
ハンターたちが用意した食べものは、チューダともふらの目をきらきらと輝かせた。
どちらも食い意地が張っているので、食べもののにおいがするだけでも嬉しくてたまらないらしい。
「真のマスコットというものは、食べものを如何にも美味しくいただく様子を見て判断するのが、恐らく一番良いかと思います」
ミオレスカはそう言って、チューダともふら、双方に
「えっと……待て」
と言ってそっと制する。彼女の考えに寄れば、可愛らしくしっかり待つことが出来るのも、マスコットたる存在にとっては必須条件であろう、と言うことらしい。
言われてしっかり食べようと大口を開こうとしたもふらもチューダも、びくうっと身体をちぢこませている。しばしの待機の後、ミオレスカがふわっと笑った。
「はい、よくできました。どちらもどうぞしっかりお上がりくださいね」
その言葉を皮切りに、チューダともふらはわーい、と言わんばかりに料理に手(?)を伸ばす。
(ふむふむ、舵機ごこちにさわりごこち、それに春の日差しの中でのあたたかさも重要な要素ねぇ)
既にぐびぐびと酒を飲んでいる雅華は、それでも酒には強いほうだ。もふらとチューダ、双方の様子を眺めながら、そんな判断基準を考える。
と言うわけで(?)彼らはさっそくそれらをもしゃもしゃと口に運んでいた。
「うう……ッ、チューダちゃんも捨てがたいけれども、やっぱりもふらが可愛いもふ!」
もふらになりきっているケイルカは、語尾までもが「もふ」になっているあたりかなりの通だ。
もふらは全部が布の上に乗ることは出来なかったが、どうやらリーダー格らしいやや大きめのもふらがでっぷり、いやもっふりと座り込んでいる。貫禄満点のそのもふらは、どうやら周囲のもふらたちからはすごい存在とみられているらしい。個体の差は殆どないように見られるのだけれど。
「一緒に食べられるように、手作りしたんだ。そういえば、チューダはどんなフルーツが好きなんだ? 次に会う機会があったら、そのフルーツでいろいろ作っていきたいから教えて欲しい」
ザレムはすっかり料理人の顔。チューダも嬉しそうに笑いながら、自慢げに言う。
「我輩はいちごが好きであります! あと、リンゴも好きであります! あ、それと……」
まだまだ増えていくチューダのリクエスト。多分果物一般、どれも好きなのだろう。まあ、食い意地の張っているチューダのことだから、たとえ苦手な食材を使っていても意地でも食べるのではないだろうか。
「ちなみにもふたちも食べものはなーんでも好きもふ!」
横でもふらもそんなことを言ってみせる。ちょっぴり対抗心が沸いたのだろうか?
「それなら、こちらの世界の弁当やケーキもどうかな?」
ザレムが尋ねると、
「すっごくおいひいもふ」
既に口の中に何か入れている模様。こちらも食い意地が張っているというか、意地汚いというか。しかしそれすらも可愛らしく見えてしまうのは、贔屓というものだろうか。
「チューダ、さっき言ってた桃、食べる?」
未悠がきくと、無言でさっと頭を彼女の膝にのせるチューダ。
このあたりの要領の良さも、ある意味チューダがハンターたちに好かれる所以なのだろう。
もっとも、未悠の不器用っぷりはかなりのもので、用意していた桃をむこうとしても殆ど実が残っていない状態だったりすることが多かった。それでも何とか一つ満足に剥けたものを、
「まあ、はじめてにしては上出来かしら。さあどうぞ、召し上がれ」
そう言いながらチューダの口元に「はい、あーん」と差し出してやる。チューダも満足そうにそれを口に含み、もっしゃもっしゃと食べている。
桃が嬉しいのか、それとも膝枕が嬉しいのか――それはチューダしか分からない。
「ふふ、可愛らしい光景ですね。チューダさまはおやつを食べたあとはきちんとお片付けもしますし、」
「!」
「他の幻獣さんのお世話もきちんとしていますし……」
「そ、そそそ、そうであります!」
穂香の言葉に、チューダは若干焦りの隠せない顔で、こくこく何度も頷いている。
そう、穂香の作戦は褒め殺し。後々のことを考え、チューダがひとりでしっかりと尊厳を自力で保てることが出来るように、裏を返せば言葉による愛の鞭とも言える。ちなみにそんなことを言っている間、膝枕中のチューダのお腹をもふもふしていたりするが、これもご愛敬。
「でも、もふらはすごくすごく人の役に立っているもふ。荷車を引いたり、もふもふしたその毛を使った織物で衣服を作ることも出来たりするもふ。それに、実は本気で戦うと並みの開拓者よりもつよいもふよ! ただなかなか本気にならないだけもふ!」
ケイルカの主張はとどまることを知らない。どこまでも熱く語っていく。
「それに何より、もふらは数がたっくさんいて、牧場が出来るほどもふ! だから、集団もふらにもふもふされると幸せすぎるもふ~。チューダちゃんも好きだけれど、チューダちゃんは一人だけ……集団もふもふが無理もふ!」
ケイルカは最後にそう叫ぶと、近くにいたもふらの毛をもふもふとなで回った。そのさわりごこちもとても良く、幸せそうに顔をとろかせているケイルカ。もふらのほうも嬉しそうに顔を緩ませている。ブサカワ、と言われるもふらだが、そんな表情を見ると、妙に可愛らしく見えるのはどうしてだろうか。
「ぶさかわ……なるほど、それは良い褒め言葉ですね。一匹、持って帰りたいですけれど、大丈夫でしょうか?」
「うーん、わかんないもふ!」
ミオレスカの問いに、けろっとした顔でそんな風に応えるもふら。
「……そうですよね、駄目ですよね。残念ですけれど」
しょんぼりしたミオレスカの顔を、やさしくもふもふするもふら。
「でも、連れて帰っちゃ行けないんだったら、折角だしこの機会で弄っておきましょうか」
そんなことをアルスレーテは楽しそうに言う。
「とりあえずチューダ改め公太郎。お腹をつつかせて、ついでにぷにぷにさせて。あとほっぺたつまんでむにーってさせて」
「ひぃっ?!」
無理矢理改名させられそうなチューダ、涙目である。でももふもふされたりするのは嫌いじゃないので複雑そうな顔だ。
いっぽうもふらに対しても「折角だから」と撫でるアルスレーテ。なんだかんだでこの世界に順応しているようだ。
「はー……やっぱり小動物は癒やされるわねぇ……」
彼らが精霊やら幻獣やらであることは特に気にしていないようだ。
(でも……確かに。白くてふわふわのお腹は、綿菓子みたいで食べてしまいたくなるわね)
チューダの腹を見つめて若干物騒なことを考えている者もいたが、おおむね心地よくこの時間を過ごせた、と言って過言ではないだろう。
もふりたいのは殆ど全員の一致した意見だ。雅華も楽しそうにもふもふしていく。チューダの丸みやもふらの毛づやの良さを満喫しつつ、楽しそうに酒をあおる。もっとも、雅華の体型に関することを言うようなもふもふがいたら、たとえもふもふであっても容赦はしない、と決めているあたりは若干怖いかも知れない。
また、
「このもふもふ……とてもつやつやふわふわすべすべで、ぽかぽかして気持ちいいですね~」
うっとりした声で呟くのはアズロ。抱きしめてみれば、肉付きも良くてもちもちだ。連れて帰りたいと思ってしまうのも、無理からぬ話である。実際何人かがそう考えているのだから。
「あー! もふらさま、大好きー!」
もふもふの中心で愛を叫ぶケイルカ。
とはいえ、現実は甘いか酸っぱいか。
さあ、どちらに転がる(非物理)か。
●
最終的な結果を見ると、幻獣王チューダ派ともふら派は、ぴったり四人ずつでわかれたのであった。
「まあ、引き分けというのはある意味安心の結果かも知れないですね」
穂香がそう言って微笑むと、チューダともふらはがっちりと固い握手を交わした。
「またいつか会えるといいでありますな」
「そうもふね」
そう笑いあい、そしてふわふわと心地の良い眠気が訪れる。
きっとこれが、夢の終わり。
ハンターたちも微笑みながら、異世界の精霊達に手を振って別れを告げたのであった。
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2016/04/04 03:02:13 |