ゲスト
(ka0000)
走れ、屋根の上を!
マスター:DoLLer

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- やや易しい
- オプション
-
- 参加費
1,000
- 参加制限
- -
- 参加人数
- 4~6人
- サポート
- 0~0人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 寸志
- 相談期間
- 5日
- 締切
- 2016/04/17 07:30
- 完成日
- 2016/04/25 19:19
みんなの思い出
思い出設定されたOMC商品がありません。
オープニング
ミーファは激怒した。必ずあの邪知暴虐なる怪盗黒マントをふんづかまえなければならぬと決意した。論理などこの際どうでもいい。
冒険都市リゼリオではリアルブルー文化の流入は他と比べて進んでおり、アマチュア作家が本を自費出版する同人誌という文化も割と活発であった。
その即売会の日の事。
「あああ、ワシの新刊がぁぁぁ」
準備中であった会場の方で悲鳴が上がり、ミーファは思わずその声に立ち上がったのである。
見渡せば屋根の上で黒いマントがたなびいている。そして風に乗ってそちらから舞いて散らばるは紙の束。
同人誌泥棒など前代未聞の出来事だ、だいたい盗んでどうなるのか、深く考えれば謎な話ではあったが、とりあえず新刊はあの黒マントに盗まれて自分の手に入ってこないということは理解できた。
その紙を一つ手にしてミーファは目を見開いた。
それは某同人作家が書く『帝国革命幻想』はミーファが読んだ本の中でもとびきりの位置を占めていたものの新刊であった。
革命によって国を追われたジークフリード皇子と、彼を追いかける帝国将軍エインとの戦いの間に芽生える愛憎劇(一部表現規制アリ)。それは彼を長年支えてきた地方領主フランクをも巻き込み、ドロッドロの三角関係と狂愛溢れる描写に、しばらく震えが止まらなかったくらいだ。
この新刊がきっと出るに違いない。前回は奇しくも皇子がエインに捕まり、愛の罠にかけられていくところだったのだ。もう仕事中もフラッシュバックして顔を赤らめるほどだというのに。
期待しまくっていた彼女の前に現れたのは、あの黒マントがその新刊を奪っていったという事実にミーファは奮起した。
決然としてエルフの彼女は騒然とする群衆の中で真っ先に立ち上がり、脱兎として怪盗黒マントに向かって走り始めた。
ミーファはすぐさま会場のオブジェに足をかけて、そのまま柱に飛び移り怪盗黒マントのいる屋根へと登りつめた。
屋根の上を走るなど初めての経験である。しかも今日は敬愛する作家様にちょっと意気込んでご挨拶するために皇子の妹の装束を身にまとっており、アクロバティックな動きをするのはたいそう不向きであることは自覚していた。
それに加えて相手の身のこなしは一般人のそれではない。精霊に選ばれし巫女、とどのつまり覚醒者だ。
対して立ち向かうミーファは一般人。しかも体力では劣るエルフ。
だが、負けるわけにはいかない。
「私の生きる希望(みち)をぉっ、奪うなぁぁァ!!」
その想いが、奇跡を呼んだのか。
一つは足元を這うツタが、彼女の怒りに応えてマテリアル風と共に渦巻き、力を貸し、怪盗黒マントの走る街並みの屋根へと導いてくれたこと。
そして、もう一つは、『あなた』達が屋根の上を共に走ってくれていたことだった。
怪盗黒マントは屋根伝いに同人誌の入った袋を背負って逃げ続ける。
あなた達もみんな揃って屋根の上を疾走するのである。
冒険都市リゼリオではリアルブルー文化の流入は他と比べて進んでおり、アマチュア作家が本を自費出版する同人誌という文化も割と活発であった。
その即売会の日の事。
「あああ、ワシの新刊がぁぁぁ」
準備中であった会場の方で悲鳴が上がり、ミーファは思わずその声に立ち上がったのである。
見渡せば屋根の上で黒いマントがたなびいている。そして風に乗ってそちらから舞いて散らばるは紙の束。
同人誌泥棒など前代未聞の出来事だ、だいたい盗んでどうなるのか、深く考えれば謎な話ではあったが、とりあえず新刊はあの黒マントに盗まれて自分の手に入ってこないということは理解できた。
その紙を一つ手にしてミーファは目を見開いた。
それは某同人作家が書く『帝国革命幻想』はミーファが読んだ本の中でもとびきりの位置を占めていたものの新刊であった。
革命によって国を追われたジークフリード皇子と、彼を追いかける帝国将軍エインとの戦いの間に芽生える愛憎劇(一部表現規制アリ)。それは彼を長年支えてきた地方領主フランクをも巻き込み、ドロッドロの三角関係と狂愛溢れる描写に、しばらく震えが止まらなかったくらいだ。
この新刊がきっと出るに違いない。前回は奇しくも皇子がエインに捕まり、愛の罠にかけられていくところだったのだ。もう仕事中もフラッシュバックして顔を赤らめるほどだというのに。
期待しまくっていた彼女の前に現れたのは、あの黒マントがその新刊を奪っていったという事実にミーファは奮起した。
決然としてエルフの彼女は騒然とする群衆の中で真っ先に立ち上がり、脱兎として怪盗黒マントに向かって走り始めた。
ミーファはすぐさま会場のオブジェに足をかけて、そのまま柱に飛び移り怪盗黒マントのいる屋根へと登りつめた。
屋根の上を走るなど初めての経験である。しかも今日は敬愛する作家様にちょっと意気込んでご挨拶するために皇子の妹の装束を身にまとっており、アクロバティックな動きをするのはたいそう不向きであることは自覚していた。
それに加えて相手の身のこなしは一般人のそれではない。精霊に選ばれし巫女、とどのつまり覚醒者だ。
対して立ち向かうミーファは一般人。しかも体力では劣るエルフ。
だが、負けるわけにはいかない。
「私の生きる希望(みち)をぉっ、奪うなぁぁァ!!」
その想いが、奇跡を呼んだのか。
一つは足元を這うツタが、彼女の怒りに応えてマテリアル風と共に渦巻き、力を貸し、怪盗黒マントの走る街並みの屋根へと導いてくれたこと。
そして、もう一つは、『あなた』達が屋根の上を共に走ってくれていたことだった。
怪盗黒マントは屋根伝いに同人誌の入った袋を背負って逃げ続ける。
あなた達もみんな揃って屋根の上を疾走するのである。
リプレイ本文
龍堂 神火(ka5693)はゴーグル越しにみえる青天井の世界。
こんなところ登るのは初めてだ。吹き抜ける風は強くて怯みそうになる。だけど、広がる空間。屋根というマスで区切られた世界。そして追いかける仲間達と、手から脈打つように胎動を感じさせる符の数々。
ボードゲームの世界に自分が入ったのだと思うと、気持ちはすーっと冷たさから熱さに変わりゆく。
「怪盗黒マントを追いつめるゲームかな……」
神火は大切なカードに触れると、恐る恐るとした顔が徐々に自信を満ち溢れていく。
「よし、この舞台はもう……ボクの手の中だ」
「黒の書の研究成果の発表を邪魔するとは……まったく」
「いあいあ! 絶対に取り返す!」
メリーベル(ka4352)は苛立ち紛れの言葉に、ミーファが謎の賛同の声を上げた。
「よくワカンネーけど、大事なものなんだな? 手伝ってやるよ。その代わり取り返したらメシくらい奢ってくれよ?」
大伴 鈴太郎(ka6016)こと鈴は怒りというか呪いを吐き出しそうなほど執念を燃やす二人の横を駆け抜け颯爽と……
「だぁぁぁ!!?」
地面と同じ感覚で走った鈴は勢い余って足を踏み外した。
ゴロンコロンと転がる鈴をすばやくメリーベルがジェットブーツで飛んで、遥か下の床へ落ちようとしていた鈴を掴んだ。
「大丈夫、今引き上げるよ。ふぁいとーーー……」
「いっぱぁぁぁぁぁぁぁつ!」
言っちゃうよね。
気合いと共に鈴は屋根の上にカムバック。
「悪ぃ。助かったぜ!」
「手伝うのは当然のことだからね。その代わり今度モル……実験手伝ってくれるかな」
「おうっ」
メリーベルがモルモットと言いかけたのを鈴は気づかぬまま了承を口にして、そのまま屋根を走り始めた。
「これで研究がはかどるというもの。あの子タフそうだから、色々つかえ……」
悪巧みの顔をしつつメリーベルは屋根の縁から立ち上がろうとしたまま凍りついた。
ぴきーんって。強烈な痛みが腰に走る。人間ひとりをロープもなしに引っ張り上げたのが不味かった。
「ぎ、ぎっくり……た、たすけて」
結局、鈴に助けられた彼女の貸し借りはこれでゼロに戻ったのであった。
現状黒マントに一番近いのはミラ・ユスティース(ka5631)であった。
「ミーファっ、無理しないで」
「いやよっ。絶対、捕まえる、ん、だから」
呼吸がもうずいぶん乱れている。
ミラは改めて前に向き直ると宿屋の高い建物を回避している黒マントの姿が見えた。これはチャンス。ここをショートカットすれば一気に距離を詰められる。
思い切ってミラは屋根から飛び降りた。
目に見えるは宿屋の看板。
「せやっ!」
ミラはその看板に手をかけると振り子のようにして一気に空中を飛ぶと、隣に置いていた樽に着地。そのまま隣の屋根の壁を蹴って飛びあがる。
空中回転して屋根に着地すると、ちょうど目の前に怪盗黒マントがこちらの屋根を飛び乗ってきたところだった。
「追いつめたよ!」
ミラがデリンジャーを引き抜き、照準を定めた瞬間。目の前に映ったのは男性のしなやかな肉体美であった。キラキラの光をまとう美青年の豊かな筋肉美と微笑み。
「ひぁ……そういうのはちょっとぉぉぉぉ」
眼前に覆いかぶさってくるそれにミラは可愛い悲鳴をあげた。
「それポスターですよっ」
神火がすぐさまそれを引きはがし、ミラを覗き込んだ。
「あああ、ありがと……」
朝焼けの後光に輝く少年の笑顔。
動悸の止まらないミラは、びくぅっ。
ちょっとだけミーファの世界が解った気がした。
「革命王の等身大ポスターまで持っているとはすげぇっすね。9万は出さないと買えないレアモノなのに」
続いて怪盗黒マントにもっとも接近しているのは無限 馨(ka0544)。ミラを一足飛びで追い抜かし、黒マントに追いすがっる。
「きっと転売野郎っすね。止まれぇぇぇ」
無限がスローイングカードを取り出して警告し、狙いをつけた瞬間。激しく動く黒マントのカバンからちらりと覗いたアイテムに、無限は目を見開いた。
「あれは……フルスクラッチ完全彩色アニタ姐さん……! しかもマーケット限定1/16私服の至福モデルっ」
下手にカバンやベルトに当たれば、憧れのアニタ姐さんこと、アニタ・カーマインのフィギュアに傷が。
あああ、そんなことはできない!!
そんな無限の苦悩の隙に、黒マントは煙突の上にしゅばっと跳びあがり、そのまま向こう側へ消えていく。
「待つっす!」
無限が同じように煙突に飛び移った瞬間。
アニタ姐さんの艶やかな絵が空を舞っていた。
「それだけは、だめぇぇぇぇぇっす」
あんな素敵、訂正、危ないものを一般市民の目に触れさせてはならない。無限は気が付けば空で薄い本を抱きしめていた。
落下しようがもうこの本は離さない。骨の一本や二本……。
「守れ、瑞鳳! 大丈夫ですかっ」
ふかふかの羽毛に埋もれた感触に包まれた。
無限を守った神火の瑞鳥符が衝撃を和らげたすぐ後に、ミーファが空中を走り、無限に手を伸ばしてくれたが、その姿に改めて無限はぎょっとした。
前は『本物』が空を飛んだが、今度は見た目そっくりな女の子が手を出している……。しかし自分の胸にはアニタ姐さんの薄い本。
「そ、その格好、すごく似てるっすね」
「妹姫のコスを知ってるなんて、お兄さんもなかなかマイナー沼の出身なのね。って、掴んでよ!!?」
無限は自分のプライドと、アニタ姐さんの名誉の為に、サムズアップを一つ決めてそのまま瑞鳥に包まれて落下していった。
ばさぁぁぁぁ!
「あら。今日は不思議な雨もしとしとと。降るのね。『風渡りの猫』が微睡んでいるのかしら」
洗濯ものの山に落下した無限に傘を差し出して微笑んだのは雨音に微睡む玻璃草(ka4538)だった。雨傘にレインコート。今日は雨が降る予定もないかそんな姿に、無限は唖然としたが、彼女から漂う雨の香りに、覚醒者だとすぐ気付いた。
「今、泥棒を追いかけているんすよ。そいつすごくすばしっこくて。良かったら手伝ってくれませんかね?」
「鬼ごっこなのね? わたしも鬼ごっこ大好き! あのね、この前も真っ白い鬼の子と鬼ごっこしたのよ? そしたらパンケーキの作り方を知らないって言うんだもの」
玻璃草(ka4538)は大いに嬉しそうにして傘をクルクル回転させてふわふわ夢見顔でおしゃべりしだす。
「あああ、それはまた今度聞くっすから、今は早く追いかけるっすよ」
無限は立ち上がったが、怪盗黒マントがどこに向かっているのか、落ちてしまってはさっぱりわからない。
周りを見回していると、街の少年達に先導してもらっているメリーベルが二人に手を振った。
「何してるんだい? こっちこっち」
「あれ、さっき、ぎっくり腰になったんじゃ」
「マテリアルヒーリングの力と栄養剤にかかれば、一発だよ」
ふぁいとーいっぱーつ。な栄養剤をびしっと見せるメリーベルはとある家の壁を指さした。
「黒マントはあっちにいっているそうだよ。この子達を買収したから間違いなし」
「へっへっへ、ソーリンシェイプの模型をくれるとあっちゃあ、手伝わないわけには」
さすがメリーベル。買収手段が兵器マニアっぽい。
「このまま真っ直ぐ、うん、雨の匂いがするわ。パンケーキの甘い匂いも」
玻璃草はそう言うと、ふわりと傘を広げてゆるやかに跳ぶと、洗濯ロープに飛び乗り、しなりを利用して塀の一つ向こう側へ。
「よっし、オレも行くっすよ!」
薄い本をちゃっかり服の中にしまった無限は同じようにロープを鉄棒のようにつかみ大車輪をして飛び越えた。
その先は銭湯。
「きゃーーーーっ、ちかーん!!!」
玻璃草とメリーベルは女の子だから呆然とするだけで済んだが、無限はそうもいかない。
「まあ、今日の雨はたくさん降るわ。いい音♪」
玻璃草は耳を澄まして大雨こと背後の桶と悲鳴が飛び交う音に楽しそうな顔を浮かべつつ、そのまま走り続けた。
一方、屋根組。
乾いた銃砲の音にたじろぐ黒マントの行く手を塞いでいたのはデリンジャーから硝煙を吹かせるミラだった。
煙突に足をかける彼女はそのまま「動かないで」と警告する。
「そのままカバンを下ろして両手を上げて。おかしなマネした場合は容赦しないからねっ」
緊張感の空気が漂う。
さきほどの上半身裸の艶めかしい男性ポスター攻撃は割と(精神的に)効いた。お兄ちゃんの裸は昔は見てたけど……。
しかし今度は警戒済みだ。同じようにひるんだりはしない。
そんな中怪盗黒マントはおずおずとカバンを下ろし、頭に手を置いて……。
反り返った。まんまるお尻の下を強調して「それは私の桃太郎さんだ」とか言わんばかりの。
「おかしな真似するなって言ったでしょーー!!!?」
デリンジャーが容赦なく火を吹いたが、黒マントも疾影士。まったく当たっちゃくれない。高速の腰さばきで回避し、そのまま再びカバンをフラフープのように回転させ、そのまま赤面するミラを飛び越えた瞬間。
「待つんだ、怪盗黒マント!」
黒マントを蝶がかすめていく。
ミラにしては地獄だったかもしれない。真上で桃が蝶のエフェクトで彩られるのだから。まともに見たら自我(と腹筋)が崩壊してしまうところだ。
「お前の悪事もここまでだっ」
ミラが押し留める間に神火がカードを自らの周縁に配置していた。もうこの辺りの地形は全部把握済みだし、胡蝶符もコンボカードで即起動できる状態だ。
その制止はしっかり効いたようで、黒マントはさすがに動きをとめて逃げ場を探っているようだった。
「縛についてもらうぞ!」
神火はびしっと言い放ったが、体格的には勝てそうもないし素早さも中々なものだ。まともに取り押さえるのは彼だけでは辛い。
「ザケやがってぇぇぇ、シメる!!」
そこに流星のようにして飛びかかったのは鈴だった。隣の屋根から勢いをつけて走りこむと、そのままナックルを付けた拳を振り上げてせまりくる。
派手に屋根の破片が飛び散った。
「!!」
黒マントのドッジダッシュだ。
一瞬で消えたかと思うとそいつはもう煙突の上にいた。
鈴が殴りとばして穴が開いたのは屋根のみ。唖然とするお父さんがこちらを見上げている。
「す、すまねぇ。あとで弁償する。こらァ! 黒マント、ちょこまか逃げるんじゃねぇ!!」
高笑いを決める黒マント。
しかし、次の瞬間。雨傘を持った玻璃草がその背後に音もなく浮き上がった。
「鬼さん、つかまーえた。美味しいパンケーキと温かい紅茶も一緒に人心地。『歯車仕掛け蛇』は急きすぎるんだもの」
「よっしゃあ!!」
唖然とする黒マントの後ろでタッチする玻璃草の姿に鈴はガッツポーズを取った。
これで捕まえたのだから。
と思えば、玻璃草は煙突の縁に腰かけパンケーキと紅茶で本当にのんびりくつろぎ始めているではないか。
「お、おい……何やってんだよ」
「大丈夫。ちゃーんと『いただきます』って言ったわ?」
「そういう問題じゃねぇよ!!」
案の定、タッチだけされた黒マントはそのまま逃げていった。
「ああ、逃げられる……ちくしょう」
「お腹空いたのね。黒猫さんと一緒にはんぶんこ」
そんな鈴を慰めるように玻璃草が紅茶を差し出して微笑んだが多分、慰めにはなっていない。
「大丈夫。そろそろゲームセット。走れ、胡蝶!」
神火が立ち続けに胡蝶の光弾を放ち、屋根の移動を制限していくが、黒マントの届かない屋根はないかのように気にした様子もない。
「そこまでっす!! ここまでやって来るのにショートEXにも匹敵する冒険の成果を今、見せてやるっす!」
その片足を掴んだのは無限だった。
メリーベルのジェットブーツで押し上げてもらって、空中で掴んだのだ。その姿は桶でたんこぶだらけ、枝葉があちこちに突き刺さり、随分苦労した後がうかがえる。
そのまま無限は黒マントの脚を掴んで、屋根に叩きつけた。ごむまりの体型の黒マント。そのままコロコロと屋根を転がり、たまたま開いていた天窓にホールインワン。
「ふっ、これも計画通り」
メリーベルは空中で更にジェットブーツをふかして、屋根に着地すると不敵に笑ってそう言った。
が、カクン。と膝をついてしまう。
「膝に受けた猫パンチが今更きいてくるだなんて……くぅ」
メリーベルの尊い犠牲の上で、我々は勝利したのだ!
●
「お前を支えている人間は誰だ。そう問いかけるエインにシグルドは冷たい目線をよこすばかりであった。話せないのなら、直接聞き出そうか。そうしてエインは軍服の……」
お茶を飲みつつ、まったり怪盗黒マントの丹精込めた朗読を聴いているのは玻璃草であった。だって彼女がお話聞かせてっていうものだから。
残りの面々はまともに聞けないでのけぞっていた。特にミラと……鈴。
「大事なものってこれかよ!」
「しっ、今イイ所なんだから。怪盗黒マント。それで……早く続きをっ」
鈴は悲鳴をあげた。こんなの最後まで聞いたら絶対壊れる。彼女は恋愛に対する耐性がそもそもないのだ。その上、本番入りをおっさんが朗読するのを真面目に聞けってなんの罰ゲームだよ!
「しかしなんで盗もうだなんて思ったんですか」
神火の問いかけに黒マントは肩を落とした。
「ううう、新刊は……落としたんですぅ」
「落とした。どこかに?」
「違う違う。落としたっていうのは即売会に頒布できない状態、つまり脱稿できなかったことを言うのさ。……つまり、キミ。作者なわけね」
解説するメリーベルの視線の先で、怪盗黒マントのおっさんは正座したまま小さくなった。
「そうなんですぅ。帝国革命幻想は期待される人のために書きたかったんですが、プレッシャーで書けなくなって……でも壁サークルの私が落としたとしれば次はもう参加できない可能性が。それでそれで」
「被害者ヅラしようと怪盗黒マントになったと……この薄い本とかフィギュアは」
「他のサークルさんに迷惑かけないために自分のコレクションを……」
一同は沈黙した。
「と、とりあえず、ここに至るまで壊した屋根の弁償はしてもらいますからね」
「ううう、わかりました。では、この話を完成させて、その売り上げで完済いたしますっ。でも、もう燃え尽きたよ、真っ白に……」
神火の言葉に本当にしゅんと受け入れる黒マントであったが、マスクの下から白灰がさらさら零れ落ちる。多分灰じゃなくて、汗の乾いた奴。
そんな彼にミーファが肩を持った。
「私も手伝うわ。帝国革命幻想、諦めちゃダメ。待ってくれている人がいるんだから!!」
「ミーファぁ……大丈夫?」
ミラはひきつった声で制止したが、色んな意味で覚醒した彼女は気にした様子もなかった。
こうして街に平和が戻った。屋根の上で血と汗と涙の一幕があったことを多くの人は知らない。
ハンターのこの活躍もきっといつか同人化されるかもしれない。新人作家ミーファが爆誕したのだから。
こんなところ登るのは初めてだ。吹き抜ける風は強くて怯みそうになる。だけど、広がる空間。屋根というマスで区切られた世界。そして追いかける仲間達と、手から脈打つように胎動を感じさせる符の数々。
ボードゲームの世界に自分が入ったのだと思うと、気持ちはすーっと冷たさから熱さに変わりゆく。
「怪盗黒マントを追いつめるゲームかな……」
神火は大切なカードに触れると、恐る恐るとした顔が徐々に自信を満ち溢れていく。
「よし、この舞台はもう……ボクの手の中だ」
「黒の書の研究成果の発表を邪魔するとは……まったく」
「いあいあ! 絶対に取り返す!」
メリーベル(ka4352)は苛立ち紛れの言葉に、ミーファが謎の賛同の声を上げた。
「よくワカンネーけど、大事なものなんだな? 手伝ってやるよ。その代わり取り返したらメシくらい奢ってくれよ?」
大伴 鈴太郎(ka6016)こと鈴は怒りというか呪いを吐き出しそうなほど執念を燃やす二人の横を駆け抜け颯爽と……
「だぁぁぁ!!?」
地面と同じ感覚で走った鈴は勢い余って足を踏み外した。
ゴロンコロンと転がる鈴をすばやくメリーベルがジェットブーツで飛んで、遥か下の床へ落ちようとしていた鈴を掴んだ。
「大丈夫、今引き上げるよ。ふぁいとーーー……」
「いっぱぁぁぁぁぁぁぁつ!」
言っちゃうよね。
気合いと共に鈴は屋根の上にカムバック。
「悪ぃ。助かったぜ!」
「手伝うのは当然のことだからね。その代わり今度モル……実験手伝ってくれるかな」
「おうっ」
メリーベルがモルモットと言いかけたのを鈴は気づかぬまま了承を口にして、そのまま屋根を走り始めた。
「これで研究がはかどるというもの。あの子タフそうだから、色々つかえ……」
悪巧みの顔をしつつメリーベルは屋根の縁から立ち上がろうとしたまま凍りついた。
ぴきーんって。強烈な痛みが腰に走る。人間ひとりをロープもなしに引っ張り上げたのが不味かった。
「ぎ、ぎっくり……た、たすけて」
結局、鈴に助けられた彼女の貸し借りはこれでゼロに戻ったのであった。
現状黒マントに一番近いのはミラ・ユスティース(ka5631)であった。
「ミーファっ、無理しないで」
「いやよっ。絶対、捕まえる、ん、だから」
呼吸がもうずいぶん乱れている。
ミラは改めて前に向き直ると宿屋の高い建物を回避している黒マントの姿が見えた。これはチャンス。ここをショートカットすれば一気に距離を詰められる。
思い切ってミラは屋根から飛び降りた。
目に見えるは宿屋の看板。
「せやっ!」
ミラはその看板に手をかけると振り子のようにして一気に空中を飛ぶと、隣に置いていた樽に着地。そのまま隣の屋根の壁を蹴って飛びあがる。
空中回転して屋根に着地すると、ちょうど目の前に怪盗黒マントがこちらの屋根を飛び乗ってきたところだった。
「追いつめたよ!」
ミラがデリンジャーを引き抜き、照準を定めた瞬間。目の前に映ったのは男性のしなやかな肉体美であった。キラキラの光をまとう美青年の豊かな筋肉美と微笑み。
「ひぁ……そういうのはちょっとぉぉぉぉ」
眼前に覆いかぶさってくるそれにミラは可愛い悲鳴をあげた。
「それポスターですよっ」
神火がすぐさまそれを引きはがし、ミラを覗き込んだ。
「あああ、ありがと……」
朝焼けの後光に輝く少年の笑顔。
動悸の止まらないミラは、びくぅっ。
ちょっとだけミーファの世界が解った気がした。
「革命王の等身大ポスターまで持っているとはすげぇっすね。9万は出さないと買えないレアモノなのに」
続いて怪盗黒マントにもっとも接近しているのは無限 馨(ka0544)。ミラを一足飛びで追い抜かし、黒マントに追いすがっる。
「きっと転売野郎っすね。止まれぇぇぇ」
無限がスローイングカードを取り出して警告し、狙いをつけた瞬間。激しく動く黒マントのカバンからちらりと覗いたアイテムに、無限は目を見開いた。
「あれは……フルスクラッチ完全彩色アニタ姐さん……! しかもマーケット限定1/16私服の至福モデルっ」
下手にカバンやベルトに当たれば、憧れのアニタ姐さんこと、アニタ・カーマインのフィギュアに傷が。
あああ、そんなことはできない!!
そんな無限の苦悩の隙に、黒マントは煙突の上にしゅばっと跳びあがり、そのまま向こう側へ消えていく。
「待つっす!」
無限が同じように煙突に飛び移った瞬間。
アニタ姐さんの艶やかな絵が空を舞っていた。
「それだけは、だめぇぇぇぇぇっす」
あんな素敵、訂正、危ないものを一般市民の目に触れさせてはならない。無限は気が付けば空で薄い本を抱きしめていた。
落下しようがもうこの本は離さない。骨の一本や二本……。
「守れ、瑞鳳! 大丈夫ですかっ」
ふかふかの羽毛に埋もれた感触に包まれた。
無限を守った神火の瑞鳥符が衝撃を和らげたすぐ後に、ミーファが空中を走り、無限に手を伸ばしてくれたが、その姿に改めて無限はぎょっとした。
前は『本物』が空を飛んだが、今度は見た目そっくりな女の子が手を出している……。しかし自分の胸にはアニタ姐さんの薄い本。
「そ、その格好、すごく似てるっすね」
「妹姫のコスを知ってるなんて、お兄さんもなかなかマイナー沼の出身なのね。って、掴んでよ!!?」
無限は自分のプライドと、アニタ姐さんの名誉の為に、サムズアップを一つ決めてそのまま瑞鳥に包まれて落下していった。
ばさぁぁぁぁ!
「あら。今日は不思議な雨もしとしとと。降るのね。『風渡りの猫』が微睡んでいるのかしら」
洗濯ものの山に落下した無限に傘を差し出して微笑んだのは雨音に微睡む玻璃草(ka4538)だった。雨傘にレインコート。今日は雨が降る予定もないかそんな姿に、無限は唖然としたが、彼女から漂う雨の香りに、覚醒者だとすぐ気付いた。
「今、泥棒を追いかけているんすよ。そいつすごくすばしっこくて。良かったら手伝ってくれませんかね?」
「鬼ごっこなのね? わたしも鬼ごっこ大好き! あのね、この前も真っ白い鬼の子と鬼ごっこしたのよ? そしたらパンケーキの作り方を知らないって言うんだもの」
玻璃草(ka4538)は大いに嬉しそうにして傘をクルクル回転させてふわふわ夢見顔でおしゃべりしだす。
「あああ、それはまた今度聞くっすから、今は早く追いかけるっすよ」
無限は立ち上がったが、怪盗黒マントがどこに向かっているのか、落ちてしまってはさっぱりわからない。
周りを見回していると、街の少年達に先導してもらっているメリーベルが二人に手を振った。
「何してるんだい? こっちこっち」
「あれ、さっき、ぎっくり腰になったんじゃ」
「マテリアルヒーリングの力と栄養剤にかかれば、一発だよ」
ふぁいとーいっぱーつ。な栄養剤をびしっと見せるメリーベルはとある家の壁を指さした。
「黒マントはあっちにいっているそうだよ。この子達を買収したから間違いなし」
「へっへっへ、ソーリンシェイプの模型をくれるとあっちゃあ、手伝わないわけには」
さすがメリーベル。買収手段が兵器マニアっぽい。
「このまま真っ直ぐ、うん、雨の匂いがするわ。パンケーキの甘い匂いも」
玻璃草はそう言うと、ふわりと傘を広げてゆるやかに跳ぶと、洗濯ロープに飛び乗り、しなりを利用して塀の一つ向こう側へ。
「よっし、オレも行くっすよ!」
薄い本をちゃっかり服の中にしまった無限は同じようにロープを鉄棒のようにつかみ大車輪をして飛び越えた。
その先は銭湯。
「きゃーーーーっ、ちかーん!!!」
玻璃草とメリーベルは女の子だから呆然とするだけで済んだが、無限はそうもいかない。
「まあ、今日の雨はたくさん降るわ。いい音♪」
玻璃草は耳を澄まして大雨こと背後の桶と悲鳴が飛び交う音に楽しそうな顔を浮かべつつ、そのまま走り続けた。
一方、屋根組。
乾いた銃砲の音にたじろぐ黒マントの行く手を塞いでいたのはデリンジャーから硝煙を吹かせるミラだった。
煙突に足をかける彼女はそのまま「動かないで」と警告する。
「そのままカバンを下ろして両手を上げて。おかしなマネした場合は容赦しないからねっ」
緊張感の空気が漂う。
さきほどの上半身裸の艶めかしい男性ポスター攻撃は割と(精神的に)効いた。お兄ちゃんの裸は昔は見てたけど……。
しかし今度は警戒済みだ。同じようにひるんだりはしない。
そんな中怪盗黒マントはおずおずとカバンを下ろし、頭に手を置いて……。
反り返った。まんまるお尻の下を強調して「それは私の桃太郎さんだ」とか言わんばかりの。
「おかしな真似するなって言ったでしょーー!!!?」
デリンジャーが容赦なく火を吹いたが、黒マントも疾影士。まったく当たっちゃくれない。高速の腰さばきで回避し、そのまま再びカバンをフラフープのように回転させ、そのまま赤面するミラを飛び越えた瞬間。
「待つんだ、怪盗黒マント!」
黒マントを蝶がかすめていく。
ミラにしては地獄だったかもしれない。真上で桃が蝶のエフェクトで彩られるのだから。まともに見たら自我(と腹筋)が崩壊してしまうところだ。
「お前の悪事もここまでだっ」
ミラが押し留める間に神火がカードを自らの周縁に配置していた。もうこの辺りの地形は全部把握済みだし、胡蝶符もコンボカードで即起動できる状態だ。
その制止はしっかり効いたようで、黒マントはさすがに動きをとめて逃げ場を探っているようだった。
「縛についてもらうぞ!」
神火はびしっと言い放ったが、体格的には勝てそうもないし素早さも中々なものだ。まともに取り押さえるのは彼だけでは辛い。
「ザケやがってぇぇぇ、シメる!!」
そこに流星のようにして飛びかかったのは鈴だった。隣の屋根から勢いをつけて走りこむと、そのままナックルを付けた拳を振り上げてせまりくる。
派手に屋根の破片が飛び散った。
「!!」
黒マントのドッジダッシュだ。
一瞬で消えたかと思うとそいつはもう煙突の上にいた。
鈴が殴りとばして穴が開いたのは屋根のみ。唖然とするお父さんがこちらを見上げている。
「す、すまねぇ。あとで弁償する。こらァ! 黒マント、ちょこまか逃げるんじゃねぇ!!」
高笑いを決める黒マント。
しかし、次の瞬間。雨傘を持った玻璃草がその背後に音もなく浮き上がった。
「鬼さん、つかまーえた。美味しいパンケーキと温かい紅茶も一緒に人心地。『歯車仕掛け蛇』は急きすぎるんだもの」
「よっしゃあ!!」
唖然とする黒マントの後ろでタッチする玻璃草の姿に鈴はガッツポーズを取った。
これで捕まえたのだから。
と思えば、玻璃草は煙突の縁に腰かけパンケーキと紅茶で本当にのんびりくつろぎ始めているではないか。
「お、おい……何やってんだよ」
「大丈夫。ちゃーんと『いただきます』って言ったわ?」
「そういう問題じゃねぇよ!!」
案の定、タッチだけされた黒マントはそのまま逃げていった。
「ああ、逃げられる……ちくしょう」
「お腹空いたのね。黒猫さんと一緒にはんぶんこ」
そんな鈴を慰めるように玻璃草が紅茶を差し出して微笑んだが多分、慰めにはなっていない。
「大丈夫。そろそろゲームセット。走れ、胡蝶!」
神火が立ち続けに胡蝶の光弾を放ち、屋根の移動を制限していくが、黒マントの届かない屋根はないかのように気にした様子もない。
「そこまでっす!! ここまでやって来るのにショートEXにも匹敵する冒険の成果を今、見せてやるっす!」
その片足を掴んだのは無限だった。
メリーベルのジェットブーツで押し上げてもらって、空中で掴んだのだ。その姿は桶でたんこぶだらけ、枝葉があちこちに突き刺さり、随分苦労した後がうかがえる。
そのまま無限は黒マントの脚を掴んで、屋根に叩きつけた。ごむまりの体型の黒マント。そのままコロコロと屋根を転がり、たまたま開いていた天窓にホールインワン。
「ふっ、これも計画通り」
メリーベルは空中で更にジェットブーツをふかして、屋根に着地すると不敵に笑ってそう言った。
が、カクン。と膝をついてしまう。
「膝に受けた猫パンチが今更きいてくるだなんて……くぅ」
メリーベルの尊い犠牲の上で、我々は勝利したのだ!
●
「お前を支えている人間は誰だ。そう問いかけるエインにシグルドは冷たい目線をよこすばかりであった。話せないのなら、直接聞き出そうか。そうしてエインは軍服の……」
お茶を飲みつつ、まったり怪盗黒マントの丹精込めた朗読を聴いているのは玻璃草であった。だって彼女がお話聞かせてっていうものだから。
残りの面々はまともに聞けないでのけぞっていた。特にミラと……鈴。
「大事なものってこれかよ!」
「しっ、今イイ所なんだから。怪盗黒マント。それで……早く続きをっ」
鈴は悲鳴をあげた。こんなの最後まで聞いたら絶対壊れる。彼女は恋愛に対する耐性がそもそもないのだ。その上、本番入りをおっさんが朗読するのを真面目に聞けってなんの罰ゲームだよ!
「しかしなんで盗もうだなんて思ったんですか」
神火の問いかけに黒マントは肩を落とした。
「ううう、新刊は……落としたんですぅ」
「落とした。どこかに?」
「違う違う。落としたっていうのは即売会に頒布できない状態、つまり脱稿できなかったことを言うのさ。……つまり、キミ。作者なわけね」
解説するメリーベルの視線の先で、怪盗黒マントのおっさんは正座したまま小さくなった。
「そうなんですぅ。帝国革命幻想は期待される人のために書きたかったんですが、プレッシャーで書けなくなって……でも壁サークルの私が落としたとしれば次はもう参加できない可能性が。それでそれで」
「被害者ヅラしようと怪盗黒マントになったと……この薄い本とかフィギュアは」
「他のサークルさんに迷惑かけないために自分のコレクションを……」
一同は沈黙した。
「と、とりあえず、ここに至るまで壊した屋根の弁償はしてもらいますからね」
「ううう、わかりました。では、この話を完成させて、その売り上げで完済いたしますっ。でも、もう燃え尽きたよ、真っ白に……」
神火の言葉に本当にしゅんと受け入れる黒マントであったが、マスクの下から白灰がさらさら零れ落ちる。多分灰じゃなくて、汗の乾いた奴。
そんな彼にミーファが肩を持った。
「私も手伝うわ。帝国革命幻想、諦めちゃダメ。待ってくれている人がいるんだから!!」
「ミーファぁ……大丈夫?」
ミラはひきつった声で制止したが、色んな意味で覚醒した彼女は気にした様子もなかった。
こうして街に平和が戻った。屋根の上で血と汗と涙の一幕があったことを多くの人は知らない。
ハンターのこの活躍もきっといつか同人化されるかもしれない。新人作家ミーファが爆誕したのだから。
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2016/04/12 22:17:14 |
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同人誌泥棒包囲網(相談所) 無限 馨(ka0544) 人間(リアルブルー)|22才|男性|疾影士(ストライダー) |
最終発言 2016/04/16 22:28:29 |