ゲスト
(ka0000)
走れ、屋根の上を!
マスター:DoLLer

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- やや易しい
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在6人 / 4~6人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 寸志
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2016/04/17 07:30
- リプレイ完成予定
- 2016/04/26 07:30
オープニング
ミーファは激怒した。必ずあの邪知暴虐なる怪盗黒マントをふんづかまえなければならぬと決意した。論理などこの際どうでもいい。
冒険都市リゼリオではリアルブルー文化の流入は他と比べて進んでおり、アマチュア作家が本を自費出版する同人誌という文化も割と活発であった。
その即売会の日の事。
「あああ、ワシの新刊がぁぁぁ」
準備中であった会場の方で悲鳴が上がり、ミーファは思わずその声に立ち上がったのである。
見渡せば屋根の上で黒いマントがたなびいている。そして風に乗ってそちらから舞いて散らばるは紙の束。
同人誌泥棒など前代未聞の出来事だ、だいたい盗んでどうなるのか、深く考えれば謎な話ではあったが、とりあえず新刊はあの黒マントに盗まれて自分の手に入ってこないということは理解できた。
その紙を一つ手にしてミーファは目を見開いた。
それは某同人作家が書く『帝国革命幻想』はミーファが読んだ本の中でもとびきりの位置を占めていたものの新刊であった。
革命によって国を追われたジークフリード皇子と、彼を追いかける帝国将軍エインとの戦いの間に芽生える愛憎劇(一部表現規制アリ)。それは彼を長年支えてきた地方領主フランクをも巻き込み、ドロッドロの三角関係と狂愛溢れる描写に、しばらく震えが止まらなかったくらいだ。
この新刊がきっと出るに違いない。前回は奇しくも皇子がエインに捕まり、愛の罠にかけられていくところだったのだ。もう仕事中もフラッシュバックして顔を赤らめるほどだというのに。
期待しまくっていた彼女の前に現れたのは、あの黒マントがその新刊を奪っていったという事実にミーファは奮起した。
決然としてエルフの彼女は騒然とする群衆の中で真っ先に立ち上がり、脱兎として怪盗黒マントに向かって走り始めた。
ミーファはすぐさま会場のオブジェに足をかけて、そのまま柱に飛び移り怪盗黒マントのいる屋根へと登りつめた。
屋根の上を走るなど初めての経験である。しかも今日は敬愛する作家様にちょっと意気込んでご挨拶するために皇子の妹の装束を身にまとっており、アクロバティックな動きをするのはたいそう不向きであることは自覚していた。
それに加えて相手の身のこなしは一般人のそれではない。精霊に選ばれし巫女、とどのつまり覚醒者だ。
対して立ち向かうミーファは一般人。しかも体力では劣るエルフ。
だが、負けるわけにはいかない。
「私の生きる希望(みち)をぉっ、奪うなぁぁァ!!」
その想いが、奇跡を呼んだのか。
一つは足元を這うツタが、彼女の怒りに応えてマテリアル風と共に渦巻き、力を貸し、怪盗黒マントの走る街並みの屋根へと導いてくれたこと。
そして、もう一つは、『あなた』達が屋根の上を共に走ってくれていたことだった。
怪盗黒マントは屋根伝いに同人誌の入った袋を背負って逃げ続ける。
あなた達もみんな揃って屋根の上を疾走するのである。
冒険都市リゼリオではリアルブルー文化の流入は他と比べて進んでおり、アマチュア作家が本を自費出版する同人誌という文化も割と活発であった。
その即売会の日の事。
「あああ、ワシの新刊がぁぁぁ」
準備中であった会場の方で悲鳴が上がり、ミーファは思わずその声に立ち上がったのである。
見渡せば屋根の上で黒いマントがたなびいている。そして風に乗ってそちらから舞いて散らばるは紙の束。
同人誌泥棒など前代未聞の出来事だ、だいたい盗んでどうなるのか、深く考えれば謎な話ではあったが、とりあえず新刊はあの黒マントに盗まれて自分の手に入ってこないということは理解できた。
その紙を一つ手にしてミーファは目を見開いた。
それは某同人作家が書く『帝国革命幻想』はミーファが読んだ本の中でもとびきりの位置を占めていたものの新刊であった。
革命によって国を追われたジークフリード皇子と、彼を追いかける帝国将軍エインとの戦いの間に芽生える愛憎劇(一部表現規制アリ)。それは彼を長年支えてきた地方領主フランクをも巻き込み、ドロッドロの三角関係と狂愛溢れる描写に、しばらく震えが止まらなかったくらいだ。
この新刊がきっと出るに違いない。前回は奇しくも皇子がエインに捕まり、愛の罠にかけられていくところだったのだ。もう仕事中もフラッシュバックして顔を赤らめるほどだというのに。
期待しまくっていた彼女の前に現れたのは、あの黒マントがその新刊を奪っていったという事実にミーファは奮起した。
決然としてエルフの彼女は騒然とする群衆の中で真っ先に立ち上がり、脱兎として怪盗黒マントに向かって走り始めた。
ミーファはすぐさま会場のオブジェに足をかけて、そのまま柱に飛び移り怪盗黒マントのいる屋根へと登りつめた。
屋根の上を走るなど初めての経験である。しかも今日は敬愛する作家様にちょっと意気込んでご挨拶するために皇子の妹の装束を身にまとっており、アクロバティックな動きをするのはたいそう不向きであることは自覚していた。
それに加えて相手の身のこなしは一般人のそれではない。精霊に選ばれし巫女、とどのつまり覚醒者だ。
対して立ち向かうミーファは一般人。しかも体力では劣るエルフ。
だが、負けるわけにはいかない。
「私の生きる希望(みち)をぉっ、奪うなぁぁァ!!」
その想いが、奇跡を呼んだのか。
一つは足元を這うツタが、彼女の怒りに応えてマテリアル風と共に渦巻き、力を貸し、怪盗黒マントの走る街並みの屋根へと導いてくれたこと。
そして、もう一つは、『あなた』達が屋根の上を共に走ってくれていたことだった。
怪盗黒マントは屋根伝いに同人誌の入った袋を背負って逃げ続ける。
あなた達もみんな揃って屋根の上を疾走するのである。
解説
●目的
同人誌泥棒こと怪盗黒マントを捕まえる。
●場所
リゼリオの街のどこかです。
時間帯は朝。
黒マントは基本的に屋根から屋根へと移って逃げていきます。
●制限
一定時間経過後、黒マントは屋根を飛び下り繁華街に隠れてしまいます。人ごみに紛れると捕まえられなくなり失敗となります。
屋根伝いに走っている間に捕まえましょう。
また装備が重すぎる場合、屋根を突き破って落下することがあります。
無制限に動き回れるのはコスト20以下です。
それを超えると不意に落下する危険性にみまわれます。以後20ごとにさらに危険性は高まります。
また屋根から屋根に移動する際に瞬発で判定し、失敗すると落下します。
係数は距離に依存します。黒マントをそのまま追いかける場合は瞬発×3が目安です。
●敵情報
怪盗黒マント 多分疾影士
基本は逃げるだけで攻撃してきません。
マントに黒マスクをした、横幅がかなり気になる感じの中年男です。
肩掛けカバンに盗んだらしい同人誌をもって移動中です。
●味方情報
ミーファ エルフ 覚醒したて クラスは多分疾影士
スキルは使いませんが、屋根から落ちた人を助ける手伝いを2回してくれます。
同人誌泥棒こと怪盗黒マントを捕まえる。
●場所
リゼリオの街のどこかです。
時間帯は朝。
黒マントは基本的に屋根から屋根へと移って逃げていきます。
●制限
一定時間経過後、黒マントは屋根を飛び下り繁華街に隠れてしまいます。人ごみに紛れると捕まえられなくなり失敗となります。
屋根伝いに走っている間に捕まえましょう。
また装備が重すぎる場合、屋根を突き破って落下することがあります。
無制限に動き回れるのはコスト20以下です。
それを超えると不意に落下する危険性にみまわれます。以後20ごとにさらに危険性は高まります。
また屋根から屋根に移動する際に瞬発で判定し、失敗すると落下します。
係数は距離に依存します。黒マントをそのまま追いかける場合は瞬発×3が目安です。
●敵情報
怪盗黒マント 多分疾影士
基本は逃げるだけで攻撃してきません。
マントに黒マスクをした、横幅がかなり気になる感じの中年男です。
肩掛けカバンに盗んだらしい同人誌をもって移動中です。
●味方情報
ミーファ エルフ 覚醒したて クラスは多分疾影士
スキルは使いませんが、屋根から落ちた人を助ける手伝いを2回してくれます。
マスターより
屋根を走り、住民から驚かれ、干してる洗濯物に飛び込み、煙突からシュートしたものの朝ごはんをげっちゅして戦線復帰。
そんなドタバタ感あふれるワンシーンを描きたいと思います。
あと同人誌の内容知りたい人はご要望いただければ字数を削って書きますが……BLです。いろいろ悪しからず。
そんなドタバタ感あふれるワンシーンを描きたいと思います。
あと同人誌の内容知りたい人はご要望いただければ字数を削って書きますが……BLです。いろいろ悪しからず。
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2016/04/25 19:19
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2016/04/12 22:17:14 |
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同人誌泥棒包囲網(相談所) 無限 馨(ka0544) 人間(リアルブルー)|22才|男性|疾影士(ストライダー) |
最終発言 2016/04/16 22:28:29 |