ゲスト
(ka0000)
試行錯誤と御様御用
マスター:蒼かなた

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- やや易しい
- オプション
-
- 参加費
1,000
- 参加制限
- -
- 参加人数
- 4~8人
- サポート
- 0~0人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 少なめ
- 相談期間
- 5日
- 締切
- 2016/05/01 22:00
- 完成日
- 2016/05/05 06:30
みんなの思い出
思い出設定されたOMC商品がありません。
オープニング
●火を打ち形とする
辺境の開拓地『ホープ』の街は今日も賑やかである。
これまで部族単位でしか行動してこなかった辺境の民達も、1つの拠り所としてこのホープに集い始めていた。
人が集まれば当然色々なことが起こる。酒場では遅くなるまで騒がしいし、反りの合わない相手とぶつかりあって喧嘩になることもしょっちゅうだ。
そして交流が深まれば当然必要になってくるのが商売だ。食べる為に食料を買い、戦う為に武器を買い、着飾る為に服を買う。
これを商機と金の臭いに敏感な商人達は、歪虚の最前線である土地にも関わらず毎日のようにやってくる。彼らもハンター達と同じで命知らずが多いようだ。
そしてそんな市場のど真ん中に拠点を構えることになった1つの部族が、物作りを生業とするヴァルカン族であった。
「おい、ラッヅ。これ1つ桁間違えてるんじゃないかい?」
「いいえ、それで合ってますよ。人気なんですよね、うちらが作るお守り」
ヴァルカン族の族長、ラナ・ブリギットは手元にある発注書を懐疑的な目で見ている。
彼女の右腕であるラッヅの言葉が確かならば、お守りを500個欲しいという注文が来ていることになる。
「一体誰がそんなに欲しがるって言うんだい。というか、売りもんじゃないだろう。こいつだってそうだ」
そう言ってラナは自分の胸元にある翡翠色の石のついたペンダントを指で弾く。
「部族会議からの要請もあったんで。後ろ暗い事をして稼いでいるわけでもないなら、資金はあって困るものじゃないと」
「はあ、どうやらお偉いさんの中に商人に篭絡された奴がいるようだね」
ラナも職人を名乗り、その部族の族長をしているだけあって商売に関しては色々と考えているしあれこれと仕事もする。
ただ、裏工作やら根回しは苦手だし、さらに政にまで入り込むともはや興味もない。
「全く、随分と体よく扱ってくれるね。当然見返りは毟り取ったんだろうね?」
「そりゃあ勿論。今回ばかりは族長も満足してくれると思いますよ」
ラッヅの自信ありげな言葉に、ラナはほうと呟いて手にしていた紙束を机の上に放る。
書類整理用の部屋を出た2人は、金属を打ち炎が燃える工房を抜け、建物裏の倉庫へとやってきた。
「で、どれだい?」
「その机の上に置いてある奴です」
ラッヅの言葉にラナがそちらに視線を向ければ、確かに机の上に一抱えはありそうな木箱が置いてあった。
ラナが箱の蓋を開けると、そこには4つの鉱石が収まっていた。どれも拳大ほどの大きさだ。
「こいつは……なるほど。属性持ちか」
「はい。マテリアル保有量も多いですし、中々手に入らないものですよ」
赤、青、緑、茶とそれぞれの属性を表す色をした鉱石を眺めながらラナは喜色の笑みを浮かべる。
「となると……さて、何を作ろうかね?」
彼女もまた職人だ。良い素材を前にすればそこから作り出される者を想像しないなんてことは出来ない。
オーソドックスに剣を作るのもいい。職人の腕を確かめるには一番最適な選択だろう。
だが素材の量も少ないし槍の矛先にして、上等なしなりの良い木材で長柄を作るのもいいだろう。
それとも、自分の新しいガントレットを作るのもいいかもしれない。左右で別々の属性を持たせれば面白いんじゃないだろうか?
「族長、一応言っておきますけど自分のものにしちゃ駄目ですからね? これはあくまでうちの部族の共有財産ですから」
「……分かってるよ。ちゃんと売り物になるものを作れって言うんだろう? これを渡してきた奴もそういう魂胆なんだろうしね」
心の中で舌打ちをしながらラナはもう一度目の前にある4つの鉱石を眺める。
「やっぱりここは、作り手より担い手に聞いてみるとしようか」
もしかすると面白いアイデアがでるかもしれない。そう思いながらラナは倉庫を出て、ハンターオフィスの建物のある方向へと歩き出した。
辺境の開拓地『ホープ』の街は今日も賑やかである。
これまで部族単位でしか行動してこなかった辺境の民達も、1つの拠り所としてこのホープに集い始めていた。
人が集まれば当然色々なことが起こる。酒場では遅くなるまで騒がしいし、反りの合わない相手とぶつかりあって喧嘩になることもしょっちゅうだ。
そして交流が深まれば当然必要になってくるのが商売だ。食べる為に食料を買い、戦う為に武器を買い、着飾る為に服を買う。
これを商機と金の臭いに敏感な商人達は、歪虚の最前線である土地にも関わらず毎日のようにやってくる。彼らもハンター達と同じで命知らずが多いようだ。
そしてそんな市場のど真ん中に拠点を構えることになった1つの部族が、物作りを生業とするヴァルカン族であった。
「おい、ラッヅ。これ1つ桁間違えてるんじゃないかい?」
「いいえ、それで合ってますよ。人気なんですよね、うちらが作るお守り」
ヴァルカン族の族長、ラナ・ブリギットは手元にある発注書を懐疑的な目で見ている。
彼女の右腕であるラッヅの言葉が確かならば、お守りを500個欲しいという注文が来ていることになる。
「一体誰がそんなに欲しがるって言うんだい。というか、売りもんじゃないだろう。こいつだってそうだ」
そう言ってラナは自分の胸元にある翡翠色の石のついたペンダントを指で弾く。
「部族会議からの要請もあったんで。後ろ暗い事をして稼いでいるわけでもないなら、資金はあって困るものじゃないと」
「はあ、どうやらお偉いさんの中に商人に篭絡された奴がいるようだね」
ラナも職人を名乗り、その部族の族長をしているだけあって商売に関しては色々と考えているしあれこれと仕事もする。
ただ、裏工作やら根回しは苦手だし、さらに政にまで入り込むともはや興味もない。
「全く、随分と体よく扱ってくれるね。当然見返りは毟り取ったんだろうね?」
「そりゃあ勿論。今回ばかりは族長も満足してくれると思いますよ」
ラッヅの自信ありげな言葉に、ラナはほうと呟いて手にしていた紙束を机の上に放る。
書類整理用の部屋を出た2人は、金属を打ち炎が燃える工房を抜け、建物裏の倉庫へとやってきた。
「で、どれだい?」
「その机の上に置いてある奴です」
ラッヅの言葉にラナがそちらに視線を向ければ、確かに机の上に一抱えはありそうな木箱が置いてあった。
ラナが箱の蓋を開けると、そこには4つの鉱石が収まっていた。どれも拳大ほどの大きさだ。
「こいつは……なるほど。属性持ちか」
「はい。マテリアル保有量も多いですし、中々手に入らないものですよ」
赤、青、緑、茶とそれぞれの属性を表す色をした鉱石を眺めながらラナは喜色の笑みを浮かべる。
「となると……さて、何を作ろうかね?」
彼女もまた職人だ。良い素材を前にすればそこから作り出される者を想像しないなんてことは出来ない。
オーソドックスに剣を作るのもいい。職人の腕を確かめるには一番最適な選択だろう。
だが素材の量も少ないし槍の矛先にして、上等なしなりの良い木材で長柄を作るのもいいだろう。
それとも、自分の新しいガントレットを作るのもいいかもしれない。左右で別々の属性を持たせれば面白いんじゃないだろうか?
「族長、一応言っておきますけど自分のものにしちゃ駄目ですからね? これはあくまでうちの部族の共有財産ですから」
「……分かってるよ。ちゃんと売り物になるものを作れって言うんだろう? これを渡してきた奴もそういう魂胆なんだろうしね」
心の中で舌打ちをしながらラナはもう一度目の前にある4つの鉱石を眺める。
「やっぱりここは、作り手より担い手に聞いてみるとしようか」
もしかすると面白いアイデアがでるかもしれない。そう思いながらラナは倉庫を出て、ハンターオフィスの建物のある方向へと歩き出した。
リプレイ本文
●火を打つ者達の工房
依頼を受けて集合場所である建物の前に集まったハンター達。そのタイミングで丁度扉が開き、依頼主であるラナが姿を現した。
「初めまして、リディア・クロウよ」
ハンターの代表としてリディア・クロウ(ka6271)がまず挨拶を交わす。
「ああ、よく来たね。なに、堅苦しい挨拶は抜きでいいよ」
ラナはそれに軽く手を振って返すと、立ち話はなんだと言ってハンター達を工房の中に招き入れる。
「ここが工房って場所なのにゃ? 見た事もないものばっかりでドキドキするにゃあ」
アルス・テオ・ルシフィール(ka6245)はこれがハンターとして受けた初めての依頼ということもあり興奮気味にそう口にする。
「へえ、意外と女も多いな。こういうのは男が多いものだと思っていたんだが」
アーヴィン(ka3383)の言う通り、工房内の男女比率はほぼ半々だ。
「確かに力仕事は男のほうが何かと都合がいいからね。でも、細工や彫金は女のほうが上手い奴が多いんだよ」
ラナの説明にもう一度作業をしている者達の手元を見れば、確かに女性達は手先の器用さを重視した作業をしている者が多かった。
そんな工房の奥へと進むと、大きなテーブルと椅子が設けられた休憩スペースのような場所へと辿り着く。
テーブルの上には木箱が置いてあり、蓋のない箱の中身を覗き込めば色とりどりの4つの鉱石が納まっていた。
「これが属性鉱石ですか。なるほど、これだけ質の良い鉱石を使えば色々と出来ちゃいそうですねっ」
ソフィア =リリィホルム(ka2383)は目にしたその鉱石のマテリアル量もさることながら、素材としての価値も覚り自然と頬に笑みを作る。
「お前さんは良い目を持っているようだね。生憎と量は少ないが、上手く使えばハンター用のショップに並ぶ最高級品に負けず劣らずの品が作れるだろうよ」
ラナはそう言いながら箱の中から赤色の鉱石を掴み上げる。まさしく燃えるような色をしたその鉱石は、火のマテリアルの波動を放ち見ているだけで熱さを感じてしまうような代物だった。
「さて、それじゃあお前さん達のアイデアを聞かせて貰おうか……これで何を作りたい?」
ニィッとラナは笑みを作り、ハンター達に問いかけた。
「そうだな。無難なところだと発光信号弾なんてどうだろうか?」
まず意見を口にしたのはザレム・アズール(ka0878)であった。
彼曰く、風で浮力を、火で発光力を生み出し、それを長時間上空で滞空させる光の弾を作り出したいと言う。
「確かリアルブルーで夜に光を生み出す為の道具だったかい?」
ラナの質問にザレムは頷く。リアルブルーの世界でも数多くの夜戦で使用され、他にも救難信号としても使用されていた実績がある。
「ふむ、いい着眼点だね。だが、それなら属性鉱石を使わなくても実現できそうだね」
「本当か?」
ラナの言葉によれば、色を付けた炎を作るのは難しいことではない。滞空時間は落ちるだろうが、より空高く飛ばすだけなら発射時のマテリアルを調整すればいけるようだ。
「なら次は俺から。俺自身が欲しいものだが、環境対応できる外套なんてものはどうだ?」
レイス(ka1541)がそう提案する。例えば防寒効果を持った外套なら、先の北方の極寒の地での戦いで非常に役立つ装備になるだろう。
「確かにそれなら俺も一着欲しいな。北伐での寒さは正直堪えた」
そこでアーヴィンもそれに賛同する。耐寒性能の重要さは寒冷地での戦いで嫌という程思い知ったようだ。
「なるほどね。人が考えることってのは同じなようだ」
「と言うと?」
どうやら先達も同じ考えに至った者がいたようで、色々と試行錯誤したことがあったらしい。
「結論としては難しい、だね。人体に悪影響が出ないようにマテリアルを調整するのが難しいんだよ」
仮に出来たとしても、一般で出回るほどの数は作れないというのが結論のようだ。
「はい! それじゃあ次は私が! 実はずっと気になってたんですけど――」
次のアイデア、と持ち掛ける前にクレール・ディンセルフ(ka0586)は勢いよく手を挙げて自分のアイデアを語りだす。
武器、防具に消耗品まで。色々なアイデアが出る中でその話し合いは日が暮れるまで続いていった。
●族長の鍛冶
アイデア出しの話し合いが終わった翌日、工房内に一際明るく熱い火が灯る。
まずは属性付きの刀を打つことになり、そこで手伝いに名乗りを上げたのはソフィアと神城・錬(ka3822)だった。
「つまり柔らかくて折れにくいほうを心金に。そして硬くてもろいほうを皮金に使うんです」
「なるほどね。それなら属性鉱石は心金のほうが良さそうだ。少なくとも鋼鉄よりは柔らかいしね」
「全ての鉱石がそうなのか? 土属性なら硬そうなイメージがあるが」
「どうだろうね。物によって硬さが違うと感じることもあるけど、マテリアルの純度にもよるから一概には言えないね」
属性鉱石も1つ1つ特徴がある、ということらしい。同じものを作ろうとしても、鉱石の質によって結構なばらつきがでるようだ。
「そうだ。折角刀鍛冶が2人も揃ったんだ。お前さん達で打ってみるかい?」
「わあっ、いいんですか? ふふふ、こんなこともあろうかと鍛冶道具一式は用意してきたんですっ!」
期待していましたと言わんばかりの笑みを見せ、ソフィアは荷物の中からがさごそと幾つもの道具を取り出し始める。
「ところでラナ。本当に土属性の鉱石で磁力を作ることは可能なのか?」
「正確には土と風の組み合わせが上手くいけば、だね。過去に試した奴がいたらしい」
風属性は雷の力も有している。それで磁場を作ることは可能だが、それ単体では出力が足りない。そこで土属性の力で増幅することで作成出来た、という話がヴァルカン族に伝わっているらしい。
「土属性と風属性は調整が合わないと互いを打ち消し合うからね。それをどう上手くやるかが胆さ」
「なるほど。何かコツはあるのか?」
「そりゃあるよ。経験さ」
悪戯な笑みを浮かべるラナに、錬は少し眉を潜めて僅かに肩を竦めた。
「さて、お前さんは鞘を作るんだったね。まずどうする?」
ラナは刀鍛冶を始めた2人の元を離れ、今度はクレールの元へとやってきた。
「はい。ニックスを分解して見てたんですけど、やっぱりこの銃身に秘密があるんじゃないかと思うんです」
クレールの目の前には、各パーツ毎に分解された小型拳銃一式が並べられていた。
「そうだね。見る限りマテリアルが一番濃いのはその銃身だ。魔導銃みたいに刻印がないところを見るに……ああ、円筒の内側に向けてマテリアルの力が流れるようにしているわけか」
「凄いですね。となるとこの銃身の外側の被膜が?」
「察しが良いね。こいつはマテリアルの力の遮断率が高い。だから外に出れない力は当然内側へと向かうって寸法さ」
改めて知る属性武器の製法とその工夫の技にクレールは感心しながらもそれを手元にあるメモに書き留めていく。
「それなら私の作る鞘も属性鉱石の外側をこれと同じ被膜で覆えば……」
と、その時である。大きな破裂音と共に金属同士がぶつかり合う音が聞こえた。そちらに視線をやれば、何故か金属製の筒が天井に突き刺さっていた。
「うにゃー、失敗したにゃあ」
その真下で目を回しているのはどうやらアルスのようだ。ラナが駆け寄ってアルスの容体をみるが、特に怪我はしていないようだ。
「確か風属性の属性鉱石でボンベっていうのを作ってるんだったね。で、出力をミスって打ち上げたと」
「申し訳ないにゃー」
謝るアルスにラナは手をひらひらと振り、工房にいる作業員達にボンベを降ろす様に指示しておく。
「んー、今更なんだけどさ。ボンベって作る意味あるのかい?」
「にゃ? でもボンベがないと息ができないよぉ?」
かくりと首を傾げるアルスに、ラナはぴっと人差し指を立てて示す。
「アレは空気を入れる道具なんだろう? そもそも風の属性鉱石で空気を作るなら、あんな大きい物はいらないだろう?」
「あっ、それもそうだよね。空気を作るところだけなら、小さくてもいいんだにゃ」
ラナちゃん頭良いーっとこくこく頷くアルスに、ラナは小さく笑い早速設計図を書き始めた。
●御様御用
鍛冶が始まってさらに数日後。また呼び出されたハンター達は工房の裏手に集まっていた。
「これが例の鏃か。これ全部が属性鉱石で出来ているのか?」
「いいや、属性を持つマテリアル鉱石と鉄を合わせた合金だよ。光にかざしてごらん。それで属性が分かる」
アーヴィンはラナに言われるままに手にした鏃を太陽の光へとかざす。すると赤色のオーラのような光が鏃から僅かに漏れているのが見えた。
「赤だから火属性ってわけか。なるほどな。配合率はどれくらいなんだ?」
「1%未満さ。それ以上だと属性鉱石が強くて加工中に暴発するんでね」
そう言ってラナが肩を竦めた。どうやら色々と試している途中で、実際に暴発したのだろう。
僅かに責めるようなラナの視線に、アーヴィンは笑みを浮かべながらそれを逃れて自前の大弓に手をかける。
弓に番えた矢はこれまで射った矢と大して違いは感じられない。アーヴィンは心の中でそう分析しながら、数十メートル離れたところにある案山子へと狙いを定める。
アーヴィンは呼吸を止め、一拍置き、放つ。射られた矢は途端に赤い軌跡を残しながら駆け、案山子の頭を被っている兜ごと貫いた。
「……」
「属性矢の威力がどんなものか判断つかないんだろう? なら普通の矢で試してご覧よ」
アーヴィンの心情を読んだのかにやにやと笑いながらラナが何の変哲もない普通の矢を手渡してくる。
アーヴィンはその矢を手に取り、先ほどと同じように案山子の頭へ向けて射る。だが、今度は兜に当たった瞬間に弾かれて刺さりもしなかった。
「実はあの兜は風属性の代物でね。火属性なら効果覿面。貫通力も5割増しさ」
「へえ、これなら使い道はありそうだな」
一先ずは満足。そう思っていたところでアーヴィンの隣に人影が並ぶ。
「となると、俺の属性弾丸も同じ仕様かな?」
アーヴィンの隣に並んだザレムは、愛用の魔導拳銃を片手にラナに問いかけた。
「いいや、お前さんの場合は用途が違ったんでまた別さ。まあ、撃てば分かるよ」
ラナに促されるままに、ザレムは10メートルほど離れたところに立つ案山子へと銃口を向けた。
そして発砲。吐き出された属性弾丸はまっすぐに案山子の頭へと命中し、そして突然緑色のオーラを伴う小さな爆発を起こして案山子の頭を内側から吹き飛ばした。
「ヒュウッ……これまた派手だな」
その様子を見ていたアーヴィンが軽く口笛を吹く。
「今のは風属性だね。着弾と同時にその衝撃で弾頭に仕込まれた属性鉱石が全てエネルギーに変換され、小規模なマテリアル爆発を起こすのさ」
「いい威力だ……それで、これって量産できるのか?」
ザレムは銃を持つ手首を軽く擦りながらそう口にする。
「ちょっと難しいかね。特注品として少量なら作れるが、ハンターのショップで出回るほどは無理だろうね」
「それは残念だな。出来はいいんだがな」
「全くだな。実に惜しい」
そう言いながら、2人は残っている矢と弾を案山子目掛けて撃ちこんだ。
工房裏手の別の場所では、ソフィアと錬が互いに刀を持ち軽く打ち合っていた。
「むぅ、やはり磁力を弱すぎて使い物にならないか」
「そうですね。よほど近づけないとひっつかないですもんね」
ソフィアの言う通り、錬の磁力刀は磁力は帯びたもののその力が小さすぎて離れているものを引き寄せるようなことは出来なかった。
「その点、ソフィアのは成功だな。おまけにマテリアルを通すとまるで美術品のようだ」
ソフィアの水属性の刀は刀として奇抜な点はない。ただマテリアルを通すと心金となっている属性鉱石が発光し、乱れ刃湾れの刃文がまるで本物の水面かのように波打って見えるのだ。
「商品は性能もさることながら、見栄えも大事ですからね」
ソフィアは自信ありげに胸を張る。
と、その時最近は聞き慣れていた爆発音がすぐ近くで聞こえた。視線を向ければ、地面を大きく抉るランスの姿がそこにあった。
「威力は申し分ないな」
投擲手のレイスはその点には満足がいっているようだ。
「けど、的には掠りもしてないですねー」
地面を抉ったランスの1mほど隣に的である案山子が立っている。アレを狙ったのだとしたら、命中力の調整は尚も難航しているようだ。
すいっと視線を巡らせ、今度はクレールとリディアが性能テストをしている現場に目を移す。
「さあ、思いっきりおいで!」
「行きます!」
クレールが腰に下げた鞘から剣を抜く。その刀身は赤いオーラを纏い、放たれる熱気に刀身の周囲が揺れているかのように見える。
その剣の一撃をリディアはガントレットで受け止めた。いや、よく見ればその間に薄い板状の魔力場が発生しているのが見て取れる。
「ラナ提案の魔力盾。バックラー程度にしか展開できないけど性能はまずまずだね」
「そのようですね。打ちこんだこっちの手が痺れちゃいました」
クレールは赤熱する剣を持ちながら苦笑いを浮かべる。
リディアが最初提案した盾拳はどうしても重さを克服できなかった。そこでラナが提案したのが重さを必要としない魔力盾の適時展開だ。
「ただ、常時展開は難しいか。防御性能はあるけど、これでしっかり受けるには技術が入りそうだ」
だがやはり課題点は残る。現状の盾拳は上級者向きの武器となりそうだ。
「私の方も、属性効果の威力に問題はなさそうです……ただ、持続力もそうですけど剣の損耗が酷いですね」
そういってクレールは剣の腹を軽く叩く。様々なテストの為に既に何十回もこの剣に鞘からの属性付与をしたのだが、どうもその影響で剣自体にもダメージが入っているようだ。
属性の付与時間も僅か一瞬に留まり、鞘から抜いてすぐ――ほぼ抜刀術に近い形で使わないと十全な効果は発揮できなかった。
「発想は良かったんだけどね」
その様子を見ていたラナがクレールにそう告げる。
「はい。このままじゃ剣も使い捨てになっちゃいますし。それは嫌です」
やっぱり新しい技術の発明は難しい、とクレールは零す。
「何度も失敗し、考えて作り直して、また失敗して。それが物作りってものさ」
ポンッとクレールの肩を叩いたラナは、どこか懐かしむような色を目に浮かべながらくすりと笑った。
依頼を受けて集合場所である建物の前に集まったハンター達。そのタイミングで丁度扉が開き、依頼主であるラナが姿を現した。
「初めまして、リディア・クロウよ」
ハンターの代表としてリディア・クロウ(ka6271)がまず挨拶を交わす。
「ああ、よく来たね。なに、堅苦しい挨拶は抜きでいいよ」
ラナはそれに軽く手を振って返すと、立ち話はなんだと言ってハンター達を工房の中に招き入れる。
「ここが工房って場所なのにゃ? 見た事もないものばっかりでドキドキするにゃあ」
アルス・テオ・ルシフィール(ka6245)はこれがハンターとして受けた初めての依頼ということもあり興奮気味にそう口にする。
「へえ、意外と女も多いな。こういうのは男が多いものだと思っていたんだが」
アーヴィン(ka3383)の言う通り、工房内の男女比率はほぼ半々だ。
「確かに力仕事は男のほうが何かと都合がいいからね。でも、細工や彫金は女のほうが上手い奴が多いんだよ」
ラナの説明にもう一度作業をしている者達の手元を見れば、確かに女性達は手先の器用さを重視した作業をしている者が多かった。
そんな工房の奥へと進むと、大きなテーブルと椅子が設けられた休憩スペースのような場所へと辿り着く。
テーブルの上には木箱が置いてあり、蓋のない箱の中身を覗き込めば色とりどりの4つの鉱石が納まっていた。
「これが属性鉱石ですか。なるほど、これだけ質の良い鉱石を使えば色々と出来ちゃいそうですねっ」
ソフィア =リリィホルム(ka2383)は目にしたその鉱石のマテリアル量もさることながら、素材としての価値も覚り自然と頬に笑みを作る。
「お前さんは良い目を持っているようだね。生憎と量は少ないが、上手く使えばハンター用のショップに並ぶ最高級品に負けず劣らずの品が作れるだろうよ」
ラナはそう言いながら箱の中から赤色の鉱石を掴み上げる。まさしく燃えるような色をしたその鉱石は、火のマテリアルの波動を放ち見ているだけで熱さを感じてしまうような代物だった。
「さて、それじゃあお前さん達のアイデアを聞かせて貰おうか……これで何を作りたい?」
ニィッとラナは笑みを作り、ハンター達に問いかけた。
「そうだな。無難なところだと発光信号弾なんてどうだろうか?」
まず意見を口にしたのはザレム・アズール(ka0878)であった。
彼曰く、風で浮力を、火で発光力を生み出し、それを長時間上空で滞空させる光の弾を作り出したいと言う。
「確かリアルブルーで夜に光を生み出す為の道具だったかい?」
ラナの質問にザレムは頷く。リアルブルーの世界でも数多くの夜戦で使用され、他にも救難信号としても使用されていた実績がある。
「ふむ、いい着眼点だね。だが、それなら属性鉱石を使わなくても実現できそうだね」
「本当か?」
ラナの言葉によれば、色を付けた炎を作るのは難しいことではない。滞空時間は落ちるだろうが、より空高く飛ばすだけなら発射時のマテリアルを調整すればいけるようだ。
「なら次は俺から。俺自身が欲しいものだが、環境対応できる外套なんてものはどうだ?」
レイス(ka1541)がそう提案する。例えば防寒効果を持った外套なら、先の北方の極寒の地での戦いで非常に役立つ装備になるだろう。
「確かにそれなら俺も一着欲しいな。北伐での寒さは正直堪えた」
そこでアーヴィンもそれに賛同する。耐寒性能の重要さは寒冷地での戦いで嫌という程思い知ったようだ。
「なるほどね。人が考えることってのは同じなようだ」
「と言うと?」
どうやら先達も同じ考えに至った者がいたようで、色々と試行錯誤したことがあったらしい。
「結論としては難しい、だね。人体に悪影響が出ないようにマテリアルを調整するのが難しいんだよ」
仮に出来たとしても、一般で出回るほどの数は作れないというのが結論のようだ。
「はい! それじゃあ次は私が! 実はずっと気になってたんですけど――」
次のアイデア、と持ち掛ける前にクレール・ディンセルフ(ka0586)は勢いよく手を挙げて自分のアイデアを語りだす。
武器、防具に消耗品まで。色々なアイデアが出る中でその話し合いは日が暮れるまで続いていった。
●族長の鍛冶
アイデア出しの話し合いが終わった翌日、工房内に一際明るく熱い火が灯る。
まずは属性付きの刀を打つことになり、そこで手伝いに名乗りを上げたのはソフィアと神城・錬(ka3822)だった。
「つまり柔らかくて折れにくいほうを心金に。そして硬くてもろいほうを皮金に使うんです」
「なるほどね。それなら属性鉱石は心金のほうが良さそうだ。少なくとも鋼鉄よりは柔らかいしね」
「全ての鉱石がそうなのか? 土属性なら硬そうなイメージがあるが」
「どうだろうね。物によって硬さが違うと感じることもあるけど、マテリアルの純度にもよるから一概には言えないね」
属性鉱石も1つ1つ特徴がある、ということらしい。同じものを作ろうとしても、鉱石の質によって結構なばらつきがでるようだ。
「そうだ。折角刀鍛冶が2人も揃ったんだ。お前さん達で打ってみるかい?」
「わあっ、いいんですか? ふふふ、こんなこともあろうかと鍛冶道具一式は用意してきたんですっ!」
期待していましたと言わんばかりの笑みを見せ、ソフィアは荷物の中からがさごそと幾つもの道具を取り出し始める。
「ところでラナ。本当に土属性の鉱石で磁力を作ることは可能なのか?」
「正確には土と風の組み合わせが上手くいけば、だね。過去に試した奴がいたらしい」
風属性は雷の力も有している。それで磁場を作ることは可能だが、それ単体では出力が足りない。そこで土属性の力で増幅することで作成出来た、という話がヴァルカン族に伝わっているらしい。
「土属性と風属性は調整が合わないと互いを打ち消し合うからね。それをどう上手くやるかが胆さ」
「なるほど。何かコツはあるのか?」
「そりゃあるよ。経験さ」
悪戯な笑みを浮かべるラナに、錬は少し眉を潜めて僅かに肩を竦めた。
「さて、お前さんは鞘を作るんだったね。まずどうする?」
ラナは刀鍛冶を始めた2人の元を離れ、今度はクレールの元へとやってきた。
「はい。ニックスを分解して見てたんですけど、やっぱりこの銃身に秘密があるんじゃないかと思うんです」
クレールの目の前には、各パーツ毎に分解された小型拳銃一式が並べられていた。
「そうだね。見る限りマテリアルが一番濃いのはその銃身だ。魔導銃みたいに刻印がないところを見るに……ああ、円筒の内側に向けてマテリアルの力が流れるようにしているわけか」
「凄いですね。となるとこの銃身の外側の被膜が?」
「察しが良いね。こいつはマテリアルの力の遮断率が高い。だから外に出れない力は当然内側へと向かうって寸法さ」
改めて知る属性武器の製法とその工夫の技にクレールは感心しながらもそれを手元にあるメモに書き留めていく。
「それなら私の作る鞘も属性鉱石の外側をこれと同じ被膜で覆えば……」
と、その時である。大きな破裂音と共に金属同士がぶつかり合う音が聞こえた。そちらに視線をやれば、何故か金属製の筒が天井に突き刺さっていた。
「うにゃー、失敗したにゃあ」
その真下で目を回しているのはどうやらアルスのようだ。ラナが駆け寄ってアルスの容体をみるが、特に怪我はしていないようだ。
「確か風属性の属性鉱石でボンベっていうのを作ってるんだったね。で、出力をミスって打ち上げたと」
「申し訳ないにゃー」
謝るアルスにラナは手をひらひらと振り、工房にいる作業員達にボンベを降ろす様に指示しておく。
「んー、今更なんだけどさ。ボンベって作る意味あるのかい?」
「にゃ? でもボンベがないと息ができないよぉ?」
かくりと首を傾げるアルスに、ラナはぴっと人差し指を立てて示す。
「アレは空気を入れる道具なんだろう? そもそも風の属性鉱石で空気を作るなら、あんな大きい物はいらないだろう?」
「あっ、それもそうだよね。空気を作るところだけなら、小さくてもいいんだにゃ」
ラナちゃん頭良いーっとこくこく頷くアルスに、ラナは小さく笑い早速設計図を書き始めた。
●御様御用
鍛冶が始まってさらに数日後。また呼び出されたハンター達は工房の裏手に集まっていた。
「これが例の鏃か。これ全部が属性鉱石で出来ているのか?」
「いいや、属性を持つマテリアル鉱石と鉄を合わせた合金だよ。光にかざしてごらん。それで属性が分かる」
アーヴィンはラナに言われるままに手にした鏃を太陽の光へとかざす。すると赤色のオーラのような光が鏃から僅かに漏れているのが見えた。
「赤だから火属性ってわけか。なるほどな。配合率はどれくらいなんだ?」
「1%未満さ。それ以上だと属性鉱石が強くて加工中に暴発するんでね」
そう言ってラナが肩を竦めた。どうやら色々と試している途中で、実際に暴発したのだろう。
僅かに責めるようなラナの視線に、アーヴィンは笑みを浮かべながらそれを逃れて自前の大弓に手をかける。
弓に番えた矢はこれまで射った矢と大して違いは感じられない。アーヴィンは心の中でそう分析しながら、数十メートル離れたところにある案山子へと狙いを定める。
アーヴィンは呼吸を止め、一拍置き、放つ。射られた矢は途端に赤い軌跡を残しながら駆け、案山子の頭を被っている兜ごと貫いた。
「……」
「属性矢の威力がどんなものか判断つかないんだろう? なら普通の矢で試してご覧よ」
アーヴィンの心情を読んだのかにやにやと笑いながらラナが何の変哲もない普通の矢を手渡してくる。
アーヴィンはその矢を手に取り、先ほどと同じように案山子の頭へ向けて射る。だが、今度は兜に当たった瞬間に弾かれて刺さりもしなかった。
「実はあの兜は風属性の代物でね。火属性なら効果覿面。貫通力も5割増しさ」
「へえ、これなら使い道はありそうだな」
一先ずは満足。そう思っていたところでアーヴィンの隣に人影が並ぶ。
「となると、俺の属性弾丸も同じ仕様かな?」
アーヴィンの隣に並んだザレムは、愛用の魔導拳銃を片手にラナに問いかけた。
「いいや、お前さんの場合は用途が違ったんでまた別さ。まあ、撃てば分かるよ」
ラナに促されるままに、ザレムは10メートルほど離れたところに立つ案山子へと銃口を向けた。
そして発砲。吐き出された属性弾丸はまっすぐに案山子の頭へと命中し、そして突然緑色のオーラを伴う小さな爆発を起こして案山子の頭を内側から吹き飛ばした。
「ヒュウッ……これまた派手だな」
その様子を見ていたアーヴィンが軽く口笛を吹く。
「今のは風属性だね。着弾と同時にその衝撃で弾頭に仕込まれた属性鉱石が全てエネルギーに変換され、小規模なマテリアル爆発を起こすのさ」
「いい威力だ……それで、これって量産できるのか?」
ザレムは銃を持つ手首を軽く擦りながらそう口にする。
「ちょっと難しいかね。特注品として少量なら作れるが、ハンターのショップで出回るほどは無理だろうね」
「それは残念だな。出来はいいんだがな」
「全くだな。実に惜しい」
そう言いながら、2人は残っている矢と弾を案山子目掛けて撃ちこんだ。
工房裏手の別の場所では、ソフィアと錬が互いに刀を持ち軽く打ち合っていた。
「むぅ、やはり磁力を弱すぎて使い物にならないか」
「そうですね。よほど近づけないとひっつかないですもんね」
ソフィアの言う通り、錬の磁力刀は磁力は帯びたもののその力が小さすぎて離れているものを引き寄せるようなことは出来なかった。
「その点、ソフィアのは成功だな。おまけにマテリアルを通すとまるで美術品のようだ」
ソフィアの水属性の刀は刀として奇抜な点はない。ただマテリアルを通すと心金となっている属性鉱石が発光し、乱れ刃湾れの刃文がまるで本物の水面かのように波打って見えるのだ。
「商品は性能もさることながら、見栄えも大事ですからね」
ソフィアは自信ありげに胸を張る。
と、その時最近は聞き慣れていた爆発音がすぐ近くで聞こえた。視線を向ければ、地面を大きく抉るランスの姿がそこにあった。
「威力は申し分ないな」
投擲手のレイスはその点には満足がいっているようだ。
「けど、的には掠りもしてないですねー」
地面を抉ったランスの1mほど隣に的である案山子が立っている。アレを狙ったのだとしたら、命中力の調整は尚も難航しているようだ。
すいっと視線を巡らせ、今度はクレールとリディアが性能テストをしている現場に目を移す。
「さあ、思いっきりおいで!」
「行きます!」
クレールが腰に下げた鞘から剣を抜く。その刀身は赤いオーラを纏い、放たれる熱気に刀身の周囲が揺れているかのように見える。
その剣の一撃をリディアはガントレットで受け止めた。いや、よく見ればその間に薄い板状の魔力場が発生しているのが見て取れる。
「ラナ提案の魔力盾。バックラー程度にしか展開できないけど性能はまずまずだね」
「そのようですね。打ちこんだこっちの手が痺れちゃいました」
クレールは赤熱する剣を持ちながら苦笑いを浮かべる。
リディアが最初提案した盾拳はどうしても重さを克服できなかった。そこでラナが提案したのが重さを必要としない魔力盾の適時展開だ。
「ただ、常時展開は難しいか。防御性能はあるけど、これでしっかり受けるには技術が入りそうだ」
だがやはり課題点は残る。現状の盾拳は上級者向きの武器となりそうだ。
「私の方も、属性効果の威力に問題はなさそうです……ただ、持続力もそうですけど剣の損耗が酷いですね」
そういってクレールは剣の腹を軽く叩く。様々なテストの為に既に何十回もこの剣に鞘からの属性付与をしたのだが、どうもその影響で剣自体にもダメージが入っているようだ。
属性の付与時間も僅か一瞬に留まり、鞘から抜いてすぐ――ほぼ抜刀術に近い形で使わないと十全な効果は発揮できなかった。
「発想は良かったんだけどね」
その様子を見ていたラナがクレールにそう告げる。
「はい。このままじゃ剣も使い捨てになっちゃいますし。それは嫌です」
やっぱり新しい技術の発明は難しい、とクレールは零す。
「何度も失敗し、考えて作り直して、また失敗して。それが物作りってものさ」
ポンッとクレールの肩を叩いたラナは、どこか懐かしむような色を目に浮かべながらくすりと笑った。
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2016/04/29 09:29:29 |
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武具作成と御様御用 リディア・クロウ(ka6271) 人間(クリムゾンウェスト)|16才|女性|聖導士(クルセイダー) |
最終発言 2016/05/01 08:35:41 |
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武具作成についての質問 レイス(ka1541) 人間(クリムゾンウェスト)|21才|男性|疾影士(ストライダー) |
最終発言 2016/04/29 19:25:18 |