ゲスト
(ka0000)
試行錯誤と御様御用
マスター:蒼かなた

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- やや易しい
- オプション
-
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在8人 / 4~8人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 少なめ
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2016/05/01 22:00
- リプレイ完成予定
- 2016/05/10 22:00
オープニング
※このシナリオは原則として戦闘が発生しない日常的なシナリオとして設定されています。
●火を打ち形とする
辺境の開拓地『ホープ』の街は今日も賑やかである。
これまで部族単位でしか行動してこなかった辺境の民達も、1つの拠り所としてこのホープに集い始めていた。
人が集まれば当然色々なことが起こる。酒場では遅くなるまで騒がしいし、反りの合わない相手とぶつかりあって喧嘩になることもしょっちゅうだ。
そして交流が深まれば当然必要になってくるのが商売だ。食べる為に食料を買い、戦う為に武器を買い、着飾る為に服を買う。
これを商機と金の臭いに敏感な商人達は、歪虚の最前線である土地にも関わらず毎日のようにやってくる。彼らもハンター達と同じで命知らずが多いようだ。
そしてそんな市場のど真ん中に拠点を構えることになった1つの部族が、物作りを生業とするヴァルカン族であった。
「おい、ラッヅ。これ1つ桁間違えてるんじゃないかい?」
「いいえ、それで合ってますよ。人気なんですよね、うちらが作るお守り」
ヴァルカン族の族長、ラナ・ブリギットは手元にある発注書を懐疑的な目で見ている。
彼女の右腕であるラッヅの言葉が確かならば、お守りを500個欲しいという注文が来ていることになる。
「一体誰がそんなに欲しがるって言うんだい。というか、売りもんじゃないだろう。こいつだってそうだ」
そう言ってラナは自分の胸元にある翡翠色の石のついたペンダントを指で弾く。
「部族会議からの要請もあったんで。後ろ暗い事をして稼いでいるわけでもないなら、資金はあって困るものじゃないと」
「はあ、どうやらお偉いさんの中に商人に篭絡された奴がいるようだね」
ラナも職人を名乗り、その部族の族長をしているだけあって商売に関しては色々と考えているしあれこれと仕事もする。
ただ、裏工作やら根回しは苦手だし、さらに政にまで入り込むともはや興味もない。
「全く、随分と体よく扱ってくれるね。当然見返りは毟り取ったんだろうね?」
「そりゃあ勿論。今回ばかりは族長も満足してくれると思いますよ」
ラッヅの自信ありげな言葉に、ラナはほうと呟いて手にしていた紙束を机の上に放る。
書類整理用の部屋を出た2人は、金属を打ち炎が燃える工房を抜け、建物裏の倉庫へとやってきた。
「で、どれだい?」
「その机の上に置いてある奴です」
ラッヅの言葉にラナがそちらに視線を向ければ、確かに机の上に一抱えはありそうな木箱が置いてあった。
ラナが箱の蓋を開けると、そこには4つの鉱石が収まっていた。どれも拳大ほどの大きさだ。
「こいつは……なるほど。属性持ちか」
「はい。マテリアル保有量も多いですし、中々手に入らないものですよ」
赤、青、緑、茶とそれぞれの属性を表す色をした鉱石を眺めながらラナは喜色の笑みを浮かべる。
「となると……さて、何を作ろうかね?」
彼女もまた職人だ。良い素材を前にすればそこから作り出される者を想像しないなんてことは出来ない。
オーソドックスに剣を作るのもいい。職人の腕を確かめるには一番最適な選択だろう。
だが素材の量も少ないし槍の矛先にして、上等なしなりの良い木材で長柄を作るのもいいだろう。
それとも、自分の新しいガントレットを作るのもいいかもしれない。左右で別々の属性を持たせれば面白いんじゃないだろうか?
「族長、一応言っておきますけど自分のものにしちゃ駄目ですからね? これはあくまでうちの部族の共有財産ですから」
「……分かってるよ。ちゃんと売り物になるものを作れって言うんだろう? これを渡してきた奴もそういう魂胆なんだろうしね」
心の中で舌打ちをしながらラナはもう一度目の前にある4つの鉱石を眺める。
「やっぱりここは、作り手より担い手に聞いてみるとしようか」
もしかすると面白いアイデアがでるかもしれない。そう思いながらラナは倉庫を出て、ハンターオフィスの建物のある方向へと歩き出した。
●火を打ち形とする
辺境の開拓地『ホープ』の街は今日も賑やかである。
これまで部族単位でしか行動してこなかった辺境の民達も、1つの拠り所としてこのホープに集い始めていた。
人が集まれば当然色々なことが起こる。酒場では遅くなるまで騒がしいし、反りの合わない相手とぶつかりあって喧嘩になることもしょっちゅうだ。
そして交流が深まれば当然必要になってくるのが商売だ。食べる為に食料を買い、戦う為に武器を買い、着飾る為に服を買う。
これを商機と金の臭いに敏感な商人達は、歪虚の最前線である土地にも関わらず毎日のようにやってくる。彼らもハンター達と同じで命知らずが多いようだ。
そしてそんな市場のど真ん中に拠点を構えることになった1つの部族が、物作りを生業とするヴァルカン族であった。
「おい、ラッヅ。これ1つ桁間違えてるんじゃないかい?」
「いいえ、それで合ってますよ。人気なんですよね、うちらが作るお守り」
ヴァルカン族の族長、ラナ・ブリギットは手元にある発注書を懐疑的な目で見ている。
彼女の右腕であるラッヅの言葉が確かならば、お守りを500個欲しいという注文が来ていることになる。
「一体誰がそんなに欲しがるって言うんだい。というか、売りもんじゃないだろう。こいつだってそうだ」
そう言ってラナは自分の胸元にある翡翠色の石のついたペンダントを指で弾く。
「部族会議からの要請もあったんで。後ろ暗い事をして稼いでいるわけでもないなら、資金はあって困るものじゃないと」
「はあ、どうやらお偉いさんの中に商人に篭絡された奴がいるようだね」
ラナも職人を名乗り、その部族の族長をしているだけあって商売に関しては色々と考えているしあれこれと仕事もする。
ただ、裏工作やら根回しは苦手だし、さらに政にまで入り込むともはや興味もない。
「全く、随分と体よく扱ってくれるね。当然見返りは毟り取ったんだろうね?」
「そりゃあ勿論。今回ばかりは族長も満足してくれると思いますよ」
ラッヅの自信ありげな言葉に、ラナはほうと呟いて手にしていた紙束を机の上に放る。
書類整理用の部屋を出た2人は、金属を打ち炎が燃える工房を抜け、建物裏の倉庫へとやってきた。
「で、どれだい?」
「その机の上に置いてある奴です」
ラッヅの言葉にラナがそちらに視線を向ければ、確かに机の上に一抱えはありそうな木箱が置いてあった。
ラナが箱の蓋を開けると、そこには4つの鉱石が収まっていた。どれも拳大ほどの大きさだ。
「こいつは……なるほど。属性持ちか」
「はい。マテリアル保有量も多いですし、中々手に入らないものですよ」
赤、青、緑、茶とそれぞれの属性を表す色をした鉱石を眺めながらラナは喜色の笑みを浮かべる。
「となると……さて、何を作ろうかね?」
彼女もまた職人だ。良い素材を前にすればそこから作り出される者を想像しないなんてことは出来ない。
オーソドックスに剣を作るのもいい。職人の腕を確かめるには一番最適な選択だろう。
だが素材の量も少ないし槍の矛先にして、上等なしなりの良い木材で長柄を作るのもいいだろう。
それとも、自分の新しいガントレットを作るのもいいかもしれない。左右で別々の属性を持たせれば面白いんじゃないだろうか?
「族長、一応言っておきますけど自分のものにしちゃ駄目ですからね? これはあくまでうちの部族の共有財産ですから」
「……分かってるよ。ちゃんと売り物になるものを作れって言うんだろう? これを渡してきた奴もそういう魂胆なんだろうしね」
心の中で舌打ちをしながらラナはもう一度目の前にある4つの鉱石を眺める。
「やっぱりここは、作り手より担い手に聞いてみるとしようか」
もしかすると面白いアイデアがでるかもしれない。そう思いながらラナは倉庫を出て、ハンターオフィスの建物のある方向へと歩き出した。
解説
●依頼内容
武具の作成とそのお試し
●依頼詳細
ヴァルカン族が手に入れた4つの属性付き鉱石。それぞれ火、水、風、土の4属性のマテリアルが宿っている。
その鉱石を使った武器または防具を作成するのだが、どのようなものを作るかについてハンター達の意見が求められた。
また、その武具の作成後に実際に使って試して貰うまでが依頼内容となる。
●武具作成
作成する武具の種類、大きさ、形状は問わない。
但し、複雑すぎるギミックやリアルブルーレベルの機械的な物は不可能。
また、一般的な素材を合わせて使う事も可能である。
尚、鉱石は拳大サイズしかないのでそこは留意すること。量的にはショートソードの刀身なら何とか足りる。
大剣を作りたいなら他の金属と混ぜる、または柄に埋め込み触媒として使用するなど工夫が必要。
●御様御用(おためしごよう)
工房の裏手に案山子が用意されているので、自由に攻撃して構わない。
ある程度の広さはあるのでハンター同士で軽く打ち合うのも許可されている。
但し、あくまでお試しなので作った武具を壊さないように注意。
●人物
ラナ・ブリギット
辺境に生きるヴァルカン族の族長。今回のお仕事の依頼人。
ハンター達の意見を聞いて武具を作ってくれる。機能性重視な無骨なものも、遊び心のある浪漫重視も両方いける。
武具作成は1人でやるが、見学や手伝いがしたいなら許可してくれる。
●その他
不明な点、確認したいことがあれば質問卓を立てて訊いてください。
可能な限りラナが答えます。
武具の作成とそのお試し
●依頼詳細
ヴァルカン族が手に入れた4つの属性付き鉱石。それぞれ火、水、風、土の4属性のマテリアルが宿っている。
その鉱石を使った武器または防具を作成するのだが、どのようなものを作るかについてハンター達の意見が求められた。
また、その武具の作成後に実際に使って試して貰うまでが依頼内容となる。
●武具作成
作成する武具の種類、大きさ、形状は問わない。
但し、複雑すぎるギミックやリアルブルーレベルの機械的な物は不可能。
また、一般的な素材を合わせて使う事も可能である。
尚、鉱石は拳大サイズしかないのでそこは留意すること。量的にはショートソードの刀身なら何とか足りる。
大剣を作りたいなら他の金属と混ぜる、または柄に埋め込み触媒として使用するなど工夫が必要。
●御様御用(おためしごよう)
工房の裏手に案山子が用意されているので、自由に攻撃して構わない。
ある程度の広さはあるのでハンター同士で軽く打ち合うのも許可されている。
但し、あくまでお試しなので作った武具を壊さないように注意。
●人物
ラナ・ブリギット
辺境に生きるヴァルカン族の族長。今回のお仕事の依頼人。
ハンター達の意見を聞いて武具を作ってくれる。機能性重視な無骨なものも、遊び心のある浪漫重視も両方いける。
武具作成は1人でやるが、見学や手伝いがしたいなら許可してくれる。
●その他
不明な点、確認したいことがあれば質問卓を立てて訊いてください。
可能な限りラナが答えます。
マスターより
お疲れ様です。蒼かなたです。
今回はホープの街で武具作り。素材の力を引き出せるかは皆様のアイデア次第です。
失敗作が出来たり、最終的に売り物にならなくてもペナルティなどはないのでお気軽に。
では、宜しければご参加をお待ちしております。
今回はホープの街で武具作り。素材の力を引き出せるかは皆様のアイデア次第です。
失敗作が出来たり、最終的に売り物にならなくてもペナルティなどはないのでお気軽に。
では、宜しければご参加をお待ちしております。
関連NPC
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2016/05/05 06:30
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2016/04/29 09:29:29 |
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武具作成と御様御用 リディア・クロウ(ka6271) 人間(クリムゾンウェスト)|16才|女性|聖導士(クルセイダー) |
最終発言 2016/05/01 08:35:41 |
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武具作成についての質問 レイス(ka1541) 人間(クリムゾンウェスト)|21才|男性|疾影士(ストライダー) |
最終発言 2016/04/29 19:25:18 |