• 龍奏

【龍奏】精霊の還る場所へ

マスター:猫又ものと

シナリオ形態
イベント
難易度
易しい
オプション
参加費
500
参加制限
-
参加人数
1~25人
サポート
0~0人
報酬
普通
相談期間
5日
締切
2016/05/01 22:00
完成日
2016/05/15 00:27

このシナリオは5日間納期が延長されています。

みんなの思い出

思い出設定されたOMC商品がありません。

オープニング

『――龍とは何か、お前達は知っているか?』
『……お前達の本質、血の宿業は変えられぬ』
 どこまでも穏やかな青龍の声。
「私達を強欲と言ったなニンゲン! だが真の強欲とはどちらだ!? 貴様らが闘う闇とはなんだ!!」
 “強欲”の赤龍の、怒りと悲しみに満ちた叫び――。


 スメラギ(kz0158)は、ここのところずっと考えていた。
 龍とは。ヒトとは。世界とは……。
 ヒトは、ただ生きてるだけで世界を壊している。でも生きる事はやめられなくて……。
 龍鉱石は、死して尚迷い続け、自らの運命を呪った龍達の成れの果てだと聞いた。
 ヒトに利用されたくない、と。恐らく最期の抵抗として結晶化して残ったのであろう。
 それなのに。結局ヒトに利用されるなんて……何という皮肉だろうか――。
 自分達が利用したのは龍鉱石だけではない。
 己は、『お柱様』として国を守る為にずっと黒龍の力を利用し続けていた。
 ――それは、間違いだったとは思っていない。
 けれど。どうしても考える。
 黒龍は何を想ってヒトに力を与え、何を想って消えていったのか……。
 己は、黒龍の何を理解していたのだろうか……。
 もう一度ヒトと龍の間に信頼を取り戻す為に、ハンターに助力を請うたけれど。
 ――黒龍の巫子と呼ばれていたはずの自分が、正しく理解できていたか分からぬのに。
 彼らに苦難の道を歩ませる資格はあるのだろうか……?


「グォ」
 腕をつんつん、と突かれて我に返るスメラギ。
 顔を上げると、青い鱗を持つリザードマンが手招きをしている。
 こちらに来い、と言いたいのだろう。
 ――スメラギ達は、青龍の眷属であるリザードマン達と共闘し、リグ・サンガマ北部にある『星の傷跡』と呼ばれる場所を目指していた。
 青龍より与えられた試練。二つの遺跡――龍園の南側のデ・シェール遺跡、そして東側のザムラ・ガラン遺跡の奪還。
 蔓延っていた強欲の歪虚を薙ぎ払い、ハンター達が奪還した遺跡は、『星の傷跡』と呼ばれる場所を封印する為の機能を持っていた。
 『星の傷跡』は大地に出来た巨大なクレバスで、この星の中心……膨大な量のマテリアルが流れる龍脈の収束点の一つであり、精霊が還る場所だと言われている。
 死した白龍や黒龍、幻獣達。そして精霊に導かれたヒトもまた……この地に集まり、星に還る。
 確かに周囲は不思議な鉱石で覆われて輝き、綺麗ではあったけれど。
 ここが『天国』だとするなら、酷く殺風景だな……と、スメラギは思う。
「なあ、お前達。どこまで行くんだよ。こんな奥まで行って大丈夫なのか?」
 リザードマンに声をかけるスメラギ。青龍の眷属達はこくこくと頷き、更に奥を指差す。
 ……彼らは喋ることは出来ないが、ヒトを受け入れてくれているように感じる。
 青龍が、『龍はヒトを否定できなかった』と言っていたが、眷族である彼らも同様なのかもしれない。
 ――明らかに自分達を拒絶しているのは、アズラエルを始めとするリグ・サンガマの人間……同じヒトである、というのも、何とも皮肉な話だ。
 ここに来るまでに遭遇した強欲の歪虚達は、同行しているハンターやリザードマン達と共に撃退できていたが、皆消耗していて……これ以上先に進むのは得策ではない気がする。
 もう一度声をかけようとしたスメラギは、洞窟の奥に煙が立ち上っていることに気がついた。
 良く見ると、岩の間から昏々と水が湧き出て、大きな泉のようになっていて……リザードマン達は装備を外すと、次々と水の中に入っていく。
「グォ。グォン」
「え? 俺様にも入れってのか? ……これ、温泉か!」
 リザードマンに促されるままに水に手をつけて、目を見開くスメラギ。水は、風呂と呼べるくらいには温かく、何より穏やかな正のマテリアルの力を感じる。
 これなら、傷の回復も早そうで……。
 リザードマン達はきっとここに温泉があることを知っていて、自分達を連れて来たのだろう。
「そっか……。ありがとな」
「グォ♪」
 頭を下げるスメラギに目を細めるリザードマン。
 暫し考え込んでいたスメラギは、ハンター達に向き直って口を開く。
「なあ。ここで宴会しようぜ! 温泉に浸かってさ、リザードマン達と仲良くなるんだ」
「は。え? こんな時に何いってるんだ?」
「こんな時だからだろ。こういう時だからこそ笑って何とか乗り越えるんだよ。それが俺達、エトファリカの流儀だ」
 目を瞬かせるハンターに、ニンマリと笑顔を作るスメラギ。
 強がりで笑うのは慣れている。痛い時も辛い時も、ずっとこうして生きてきた。
 そんな東方の帝に、ハンターは心配そうな目を向ける。
「ねえ、スメラギ。無理しなくてもいいのよ。……ここは全て精霊の還る場所なんでしょう? もしかしたら、黒龍にあなたの声が届くんじゃない?」
「……あー。そうだな。精霊だけじゃなくて、死んだヤツにも声が届くかもしれないよな。スメラギも話して来たらどうだ?」
「うっせ! 俺様は平気だっつーの」
 ハンターの声にぷいっと横を向くスメラギ。何となくそわそわしているところを見ると、気にはなっているようで……。ハンター達は顔を見合わせる。
「ともかく、宴会だ、宴会! 飯とか飲み物持って来ようぜ」
「そうだな。温泉を教えてくれたリザードマン達にも、美味しいもの食べさせてやらないとな」
「そうと決まれば、早速準備に取り掛かりましょ♪」
 頷き合うハンター達。戦いの後で消耗はしていたけれど。
 このリグ・サンガマで、新たな一歩を踏み出す為に。彼らは動き始める。

リプレイ本文

「あの、今日はお招き戴いて……素敵な場所を教えて戴いてありがとうございます」
「……仲間達がすまないな。君達と仲良くなりたいだけなんだ。嫌ならそう意思表示してやってくれ」
 青い鱗を持つリザードマンに頭を下げるミオレスカ(ka3496)と鞍馬 真(ka5819)。
 幸いリザードマン達は気にしている様子はないが、2人の目には彼らの周りではしゃいでいる仲間達が映って……。
「わぁ……! リザードマンと交流出来るなんて、素敵!」
「本当、長くて逞しくて素敵……!」
「我輩とお友達になってー♪」
 嬉々としてリザードマンの身体を洗って回るユリア・クレプト(ka6255)に、うっとりしながらリザードマンの尻尾をマッサージしているバルンステーン(ka5450)。
 そして黒の夢(ka0187)は別の竜人に抱きつき頬ずりし、ソフィ・アナセン(ka0556)は目を輝かせながら彼らの青い鱗を撫で回していた。
「あぁ……。リザードマン……! キラキラした素敵な鱗……!」
 世の中には哺乳類は大丈夫だが爬虫類は別、なんて人もいる。本当に勿体ない。
 この造形美がわからないなんて……!
「……ソフィさん、リザードマンさんをおもてなししなくていいんですか?」
 真顔でぶつぶつと呟くソフィに苦笑しつつツッコミを入れる天央 観智(ka0896)。
 その一言に、彼女はハッ! と我に返る。
「うっかりしてました……。そうです。おもてなししないと……!」
「お腹空いたのだー。早くご飯にしようなのだー!」
 拳を天に突き上げるネフィリア・レインフォード(ka0444)の真似をして、手を挙げるリザードマン達が愛らしくてくすりと笑う天竜寺 詩(ka0396)。 
 幸い、リザードマン達は全く気にしていないらしく、ハンター達の過度なスキンシップに抵抗するものはいなかった。
 ――世界を守護する龍は、ヒトを否定できなかった、と青龍が言っていた。
 青の龍の眷属であるリザードマン達もまた、ヒトを受け入れる性質を持っているのかもしれない。
 ただ、それは「存在としての理由」であり、彼らの個の意思ではないように思うから。
 真の意味で友情が築けたらいいなと、そう思う。
「よし。じゃあ宴会始めるか。さて、何から作るか……」
「あ、私、ビールとヴィシソワーズ持ってきてるよ」
「私は温泉たまごを作ろうかと思ってます」
「ん? じゃあ前菜はばっちりだな。よし、肉を焼くか」
「肉! 肉食べたいのだ! にくううう!!」
 鞄から食材を出しつつ言う詩とミオレスカに頷きながらフライパンを出す真。
 涎をたらりと垂らすネフィリアにユリアはくすくす笑って、近くにいたスメラギ(kz0158)に声をかける。
「貴方が東方の長なのね、初めまして。ひよこ柄の褌可愛いわね」
「おう。宜しくな。あー……。これはその」
「あっ。スメラギさんこんにちはー!」
「お、おう」
 笑顔のまま固まるスメラギ。人懐っこい笑顔で寄ってきたアルマ・アニムス(ka4901)に、ぶんぶんと揺れる犬尻尾が見えたような気がしたので。
 そして、アルマにしがみつかれているのに気にする様子もないミリア・コーネリウス(ka1287)に、目線を移す。
「婚約者のミリアです。どうも」
「お、おう」
「すみません、スメラギさん。アルマさん達はこれが通常営業なので……」
 そっとフォローする夜桜 奏音(ka5754)。天然カップル達に悪気はないのだが、未だ恋を知らぬ少年には少々刺激が強いかもしれない。
「ねえ。スメラギ君。この水着どう?」
「わたくしも水着を新調してきました!」
「私も水着を新しく……あれ?」
 笑顔でくるくると回って見せる詩とアシェ-ル(ka2983)。その横で、花厳 刹那(ka3984)が固まっている。
 詩は虎柄のビキニが刺激的だし、アシェールは桜色のワンピースタイプの水着が健康的だし、刹那は水着を新しくしたという割に、たわわな胸が収まりきっていないし……こう、目のやり場に困る。
「ま、まあいいんじゃねえか」
「ちょっと待って良くないです。何でサイズが……?!」
「刹那さん、育ったんじゃないの……?」
「ええええ。まさかそんなはずは……!!」
「ほうほう。それはいい事を聞いた。2人共もっと育ててやろうか? ん?」
 ぎゃーぎゃーと言い合う刹那と詩。そこにバルンステーンが乱入してきて、いよいよスメラギの目が泳ぐ。
「スメラギ様? ちゃんと見てらっしゃいます?」
「見て……って。おい。黒の夢」
「うな?」
 アシェールに覗き込まれて思わす目を反らしたスメラギ。その先にいた黒の夢に気付いて……一転して怖い顔になり、彼女をぐいぐいと押して温泉に浸からせる。
「きゃー。スーちゃんのえっち!」
「違ェよ! お前包帯だらけじゃねーか! 何やってんだよ!」
「怒らないであげて欲しいですの。黒の夢さんは名誉の負傷ですのよ」
 チョココ(ka2449)の円らな緑色の瞳で見つめられて、言葉に詰まるスメラギ。
 アシェールの『すぐ怒ったらダメ』という言葉を思い出したのか、ボリボリと頭を掻く。
「……しっかり肩まで浸かれ。この温泉、傷の治りが早くなるからよ」
「……ありがとなのな。スーちゃんいい子なのな」
「黒の夢さんの傷が心配なんですよね! 優しいですね!」
「そんなんじゃねー!」
 顔を赤らめるスメラギに、黒の夢とアシェールがにんまりと笑う。


「それでは、始めるとしましょうか。皆さん、杯を持ってください」
「龍とヒトとの素敵な未来に、乾杯ですのーーー!!」
 乾杯の音頭を取る奏音とチョココ。それが、宴会開始の合図となった。
「わーい! いただきますなのだーー!!」
「はい。これどうぞ!」
「ありがとなのだ! これ……お饅頭なのだ?」
「そう! 温泉饅頭よ!」
 小首を傾げるネフィリアにぐっと拳を握る高瀬 未悠(ka3199)。
 温泉といえばやはり温泉饅頭。なくてはならないものなのだ。
「温泉に入りながら温泉まんじゅうを楽しむ……至高の贅沢だわ。さあ、皆さんも一緒に食べましょう」
 そう言いながら、リザードマンや仲間達に饅頭を配り歩く未悠。真がフライパンを火から上げて仲間達に向き直る。
「ステーキと、鮭のムニエルも出来てるぞ」
「温泉たまごも良かったらどうぞ。お醤油と一緒に召し上がってください」
 笑顔でお皿を差し出すミオレスカ。
 ぷるぷると揺れるたまごと鼻を擽る肉の焼ける香ばしい香り。食事には縁のないリザードマン達も、くんくんと鼻を動かしている。
「ここにジュースあるから好きに飲んでね」
「ビールとヴィシソワーズ、あとアイス月餅もあるよ」
「わたくしも蜂蜜とバターたっぷりのマドレーヌを焼いてきましたわ」
「あたしはロクムを持ってきたわよ。どうぞ召し上がれ」
 それに続いたマリィア・バルデス(ka5848)と詩。デザートを差し出すチョココとユリアに、真が満足そうに頷く。
「おお、前菜からメイン、デザートまでバッチリだな」
「真さま! わたくしじゃがバターが食べたいですの」
「おう。それじゃ焼くか」
「ふおおおお! どれも美味しそうなのだー! いっぱい食べるのだ♪ 目指せ、全制覇ーーー!!」
 チョココに請われて、ジャガイモの調理を開始する真。猛然と食べ始めるネフィリアの横で、ソフィがせっせと料理を配る。
「さあ、リザードマンさん達。これどうぞ」
「色々あるから遠慮しないで! ……ところで、この子達の好物って何かしらね」
「それが、スメラギさんにも分からないそうなんですよね。そもそもお食事されないそうで」
「あら。そうなの?」
 リザードマンの生態に目を丸くするマリィアに、こくこくと頷くソフィ。
 その間も刹那がリザードマン達の間を巡り、せっせと銚子と杯を配っていく。
「もし宜しかったら御一献いかがですか? 私の故郷のお酒ですけど」
 龍は一種の精霊ゆえ、生命活動の維持そのものはマテリアルさえあれば問題ないらしい。
 だが、食事を摂ることは出来ると言うし、それならば自分たちの文化を知って欲しい……。
 リアルブルーの温泉にはお酒がつきもので、温泉で飲むお酒に至福を感じるという。
 刹那自身はお酒が飲めないのでピンと来なかったが、どうやらリザードマン達の口にも合ったようで……。
 何度も確かめるように杯を覗き込んで酒を飲むリザードマン達に、彼女は目を細める。
 そしてソフィは、その様子をがっつりしっかり見つめていた。
 食の好みは、仲良くなる為に把握すべき必須事項だからだ。
 彼女は同じ手を使い、幻獣王なども手懐け……いやいや。親交を深めて来た。
 食事の減る量や、食べた時の反応でリザードマン達の好物が分かるはず……!
 リザードマン達はどの食事も良く食べてくれたが、肉ばかりを食べるもの、甘いものばかりを食べるもの……好きなものは個体差があるらしく、種族的に何が好きか、というのは残念ながら分からなかった。
 でも、幸せそうに食事をするリザードマンはとっても可愛い……!
 ソフィは床に転がりそうになるのをぐっと堪える。


「最近は大変な戦いが多かったので、こういう一息もいいものですね」
「はー……。何だか生き返りますね」
「パルパルも温泉、気持ち良さそうですの」
「本当ですね。私もペット連れてくれば良かったです」
「うふふ。ペットも入れるところがあって良かったですね」
「ペット達もお肌すべすべですのよ!」
 うふふと笑いあう奏音とミオレスカ、チョココ。
 チョココとミオレスカが連れてきているペット達も温泉を満喫しているようで……浅いところでうっとりとしている様子を見ると何とも和む。
「隣、いいかい?」
「ええ。どうぞ」
「お兄さんは何を難しい顔をしてるんだい?」
「いえ。リザードマンと意思疎通を図る手段はないものかと思いましてね」
「……ジェスチャーで何とかなってるだろ?」
「いえ、もっと踏み込んだ……会話レベルでですよ」
 どこまでも真面目な観智にキョトンとするバルンステーン。マリィアも小首を傾げる。
「そもそも、私、意思疎通が出来るトカ……リザードマンは初めてなんだけど。歪虚だから話が通じないのかしらね」
「青のリザードマン達は歪虚ではありませんよ。歪虚なのは、赤の龍……強欲の王、メイルストロムの眷属達です」
 六大龍……辺境の白龍、東方の黒龍。リグ・サンガマの青龍と……歪虚に堕ちた赤龍。
「ああ……。そういうこと。六大龍の中でも、歪虚になったのは赤龍だけなのね」
 淡々という観智に頷くマリィア。
 共闘してくれるというなら、歪虚だろうが種族だろうが関係ないとは思っていたけれど。正の龍の眷属だと言うのならば納得がいく。
「それにしても……『傷跡』……と言うからには、かつて……作られたもの、なのでしょうか? それとも傷跡の様に観えるだろうから、でしょうか?」
「どうなんでしょうね。私達がそれを理解するにはあまりにも小さすぎますが……。精霊の還る場所と言われているくらいですから、ここには『何か』があるのでしょうね」
「ふむ。正のマテリアルが溢れているのも……それにも、何か"意味"があるのでしょうかね」
「意味があったとしても、答えられるのは六大龍くらいじゃないでしょうか」
 観智の疑問に、ぽつりぽつりと答える奏音。
 六大龍という存在が世界を守っていたことも、星の傷跡のことも、つい最近知ったばかりだ。
 すぐに理解しようと思う方が無理な話なのかもしれない。
「そのあたりの話をリザードマンに聞きたいんですが……」
「グォ……という感じで唸るだけですね。そういえば」
「そうなんですよ。言葉が通じるといいんですが」
「白、黒、青、赤……金ぴかの龍さんていないですの? ウロコはぺかーっとぴかーっと光っているに違いないですわっ」
「うふふ。いるといいですよね」
 はふぅ、とため息をつく観智を励ますようにお茶を差し出すミオレスカ。お湯の中で足をぱたぱたしながら言うチョココが愛らしくて微笑む。
「ごちそうさまなのだー! お風呂入るのだーーー!!」
 山程食べたのか、ぽっこりしたお腹を抱えて、お風呂に飛び込んできたネフィリア。
 その様子に、マリィアもしみじみとため息をつく。
「こういうの、スパに行くような人たちじゃないとしないし……異文化よねぇ」
「ん? マリィア殿の故郷は湯船に浸かる風習はないのかい?」
「ええ。もっぱらシャワーだけだわね。こういうのも悪くはないなって思うけど」
「ふーん……」
 彼女の言葉に頷くバルンステーン。ネフィリアを見てニヤリとすると、すすすと近づく。
「よいしょっと」
「ひゃあっ!? 何なのだ!?」
「外気は寒いがやはりお湯に浸かれば身体が火照る。ネフィリア殿に冷やして貰おうかと思ってな?」
 バルンステーンの虎柄のビキニに包まれた豊かな胸の間を伝う汗。仄かに朱に染まる胸をぐいぐいと押し付けられて、ネフィリアは自分の姉を思い出す。
 お姉ちゃんも胸大きいのにな――。何で自分は貧相なんだろ。
「ふふ。羨ましかろう?」
「ぐぬぬ……! お姉ちゃんがばいんばいんだし、ボクだって将来はきっと……!」
「ネフィリア殿も大きくなるようにマッサージしてやろうか?」
「へっ?! いや、いい! いい! ボク妹にやられてるからいい!!」
 バルンステーンに迫られて自爆するネフィリア。
 その近くで、スメラギが身体を伸ばしていて……。
「スメラギ。お一つ如何? あたしの故郷のおやつなの」
「マリア、結構甘ぇなこれ……」
「そうなのよ。濃い目の紅茶とならイケるかしら?」
「あ、スメラギ君、背中流してあげよっか!」
「わたくしもお手伝いします!」
「いやいや、刹那もアシェールもいいって。一人で出来るからよ!」
「スーちゃん、この褌我輩があげたやつなのな! 穿いてくれて嬉しいのな!」
「ぎゃあああ! ちょっ。黒の夢! 捲るなあああ!!」
「皆、あんまりスメラギ君からかわないであげてねー」
「うおお! 助けろ詩!」
「ん? こういうのは場数だよ? 自力で頑張って!」
「ひでえ!!」
 饅頭をひたすら口に運びながら、女の子に囲まれて騒いでいるスメラギに生暖かい目線を向ける未悠。ふと思い出したように仲間達を見る。
「スメラギは相変わらずモテるわね。ところで、皆……折角なんだし、死者を悼まなくていいの?」
「んー? わたくしは、亡くなった人に元気な姿、明るい笑い声を届けるのが一番だと思ってますの」
「そっか。そういう悼み方もあるわね」
「未悠さま、お饅頭美味しいですわ」
「本当ね」
 笑顔のチョココに笑顔を返す未悠。美味しいことは幸せだ。
 こういう姿を見せるのもまた、死者への慰めとなるのかもしれない。
「さて……。故人を偲ぶ意味を込めて、ここで曲を披露させて戴いてもいいかな?」
 横笛を手に立ち上がる真。リザードマン達に音楽の文化があるか分からなかったが……リグ・サンガマの人間達に何らかの曲を聞かせてもらっていたのかもしれない。
 真の笛を見ると自然と耳を傾ける姿勢になる。
「……楽器は弾かないかもしれないが、音楽を楽しむことは知っていそうだな」
「そうね。だったら歌を歌っても喜んで貰えるかしら」
「私も舞を披露させて戴こうかと……ご一緒しても宜しいでしょうか」
「ああ。勿論だ。それじゃ即興になるが……」
「即興は得意よ。任せて」
「私も舞を合わせます」
 ウィンクするユリア。頷く奏音に笑みを返して、真は横笛を構える。

 空を切るような真の笛の音。
 優しく、強い音色が輝く鉱石に反響して……。

 天よ地よ 我らの友へ 安らぎを…
 風よ雲よ 我らの声を 友の元へ…

 厳かに、穏やかに。流れる水のようなユリアの歌声。
 精霊に捧げる歌。鎮魂と再生――。

 意味を感じとって。奏音も小さく息を吐く。
 死と生を現すように、切り替わる動と静。
 ゆったりと、時に早い足運び。
 それは、駆け引きのように盛り上がる――。


 水の精霊力を纏い、するすると滑るように水面を歩く蜜鈴=カメーリア・ルージュ(ka4009)。
 周囲を彩る鉱石は星のような優しい輝きを放っていて……目を閉じると、確かな正のマテリアルの力を感じて、彼女は微笑む。
「……想いの還る場所、か」
 扇を開き、ぽつりと呟く蜜鈴。
 ――なれば、龍と人の愛子であったという祖の想いもまた、此処に在るのじゃろうか……。
 蜜鈴の一族の始祖は、龍の子だと伝えられてきた。
 その伝承を信じた一族の想いも、ここにあるのだとしたら――。
 ……祖よ。これが貴女様の望んだ未来なのだろうか?
 心配そうな低い声に、顔を上げた蜜鈴。振り返ると、青のリザードマンと目が合う。
「おお、心配して来てくれたのかえ?」
「グォ!」
「ふふ。優しい子達じゃ。……ヒトを赦せとは云わぬ。じゃが、ありがとう……」
 不思議そうに首を傾げる龍人の頬を愛しげに撫でた蜜鈴。もう一度鉱石の輝きを瞳に映して……彼女は想う。
 ――皆、案ずるな。禄は居らずとも、妾はおんし等の命の……想いの為に生きるゆえ。


「あったかくて幸せ……でも、ちょっとしみます」
「ごめんな、こんな怪我させちまって」
 温泉に浸かってため息をつくアルマに、しょんぼりするミリア。
 彼がこんな痛々しい包帯姿になったのは、そもそも……。
「ミリアのせいじゃないですー。大丈夫ですっ」
「いやいや。ボクが刀でぶん殴ったからだろうが」
「ミリアは僕の右腕でしょう? 包丁で手を切ることだってありますよ!」
「その例えはどうなんだ」
「いいんです! あ、首凝ったんで、マッサージしてください」
「おう! お安い御用だ!」
 意気込んで後ろに回りこむミリア。アルマの背の古傷に気付いて、そっと手で撫でる。
「……背中に傷あるな」
「ずっと昔に……堕落者になった両親につけられたものですよ」
「……変なこと聞いてごめん」
「いいえ。ミリアには僕のこと、何でも知ってて欲しいですから」
「アルマ。……ここなら、ご両親に声届くかもしれないぞ?」
「ミリアは優しいですねえ。でも、いいんです。……何があったってずっと、大好きなお父さんとお母さんですから」
 にっこり笑うアルマ。彼がそういうからには嘘偽りはないだろう。
 でも、何だか切なくて、胸が痛くて……ミリアは彼の背の傷に、そっと頬をくっつける。
「ずっとボクがいるからな。途中でリタイヤしちまうかもしれないけど……」
「そんなのダメですよ? ずっと一緒です!」
 即言い返すアルマに、目を丸くして笑うミリア。
 ――うん。お互いの命がある限りは、君と一緒に……。
 何かに願うものでもないから。彼の背の傷跡にそっと誓う。


 佇むフェリア(ka2870)を見つけて、立ち止まるカイ(ka3770)。
 浴衣を着た背中のラインがこう、なんというか色っぽくてですね。
 こう、湯上りの無防備な状態を他人に晒すのはどうなのかな、と思う。
「あら、カイ君。いたなら声かけてよ」
「え。ああ、すみません」
「これ着るの初めてなのだけど、どうかしら?」
「うん。似合いますね」
 フェリアのうなじが眩しくて目をそらすカイ。
 あー。まずい。くらくらする。自重しろ、俺……!
「あ、えーと。リザードマン達、皆いい奴で良かったですね」
「ええ。言葉は通じないけど、優しい気持ちは伝わって来るわ」
 他愛もない会話をしながら、彼を見るフェリア。
 自分に、真っ直ぐな好意をぶつけて来るカイ。
 彼はどこまで本気なのだろう。
 己は、貴族としての家を背負う者。気持ちを貰っても、そう簡単に返す訳には――。
「あ、たんぽぽさん。風呂上りで喉渇いてないですか? 俺何か持って来ますよ」
「……え? あ、ありがとう」
 物思いを中断して、笑顔を浮かべる彼女。それがあまりにも綺麗で、カイの心臓が跳ねて……。
 深呼吸を一つして、歩き出したはず……だった。
「え?」
「あ」
 足が縺れて、フェリアに覆い被さるカイ。
 そのままの勢いで唇がぶつかって……。
「きゃああああ!!」
「ち、ちが! 今のはわざとじゃなくて! いや、あまりに無防備だからちょっと抱きしめようかなとは思ってたけど!!」
「カイ君の馬鹿あああ!!」
 ばっちーーん!! という派手な音と共に張られる頬。
 殴られるということは、一応男だと認識されてたんだなーなんて考えて……。


「こんな場所でゆっくりと温泉に浸かれるなんてね」
「ああ。リザードマン達もなかなか気が利く」
 温泉に浸かり、ため息をつくフィルメリア・クリスティア(ka3380)。
 それにゼクス・シュトゥルムフート(ka5529)も頷く。
 青いリザードマン達はとても気が良いらしい。のんびり温泉に浸かりたい……と言ったら、二人で入れるくらいの場所に案内してくれた。
 喧騒を離れて、輝く鉱石を眺めながら温泉に浸かるというのはなかなか贅沢だ。
 別に、誰の為という訳ではないけれど。美容には気を使っていたいし……。
「それにしても、フィルも俺という者がありながらなかなか大胆だな?」
「何の話よ」
「リザードマンの身体、触り回してたじゃないか」
「ちょっ! 違うわよ! あれはここに案内してくれたお礼でしょ!?」
 ニヤニヤと笑うゼクスに、頬を染めるフィルメリア。
 温泉を好むリザードマン達に親しみを感じたし……お礼に、と彼らマッサージを施したのだが。
 ゼクスはどうもそのことを言っているらしい。肩を竦めて彼女を見る。
「フィルは自分の魅力を自覚した方がいいぞ? リザードマン達が変な気を起こしたらどうするつもりなんだ」
「まさか。私達は対象外でしょうに」
「どうだかな」
 ゼクスは彼女に手を伸ばし、そのまま腕の中に引き込む。
「こんなに柔らかくていい匂いするんだから、さ」
「……何してるのよ、馬鹿っ!」
「イテッ! 恥ずかしがるような間柄じゃないだろ!?」
「そういう問題じゃな……」
 彼の顔面に裏拳を食らわせるフィルメリア。ふっと感じた違和感。
 ゼクスの目線が、己の豊かな双丘に注がれているのを感じて――。
「……何だよ。誘ってるのか?」
「いやああああああ!!?」
 外れたビキニを慌てて戻す彼女。
 ゼクスが悪ふざけしなければ、こんなことには……!
「ゼクス……。覚悟は出来ているんでしょうね……?」
「ん? おお?」
 フィルメリアの周囲の温度が下がった気がして、震えるゼクス。
 ――温泉は一部、氷の嵐の模様です。


 遠くに聞こえる仲間達の声。
 小さな温泉に、独り静かに佇むメトロノーム・ソングライト(ka1267)は、何だか水の精霊のようで――。
 水面に揺蕩い、静かな心で目を閉じる。
 彼女が耳を傾けるのは、周囲に輝く鉱石と、身に着けている龍鉱石の欠片。
 こうしていたところで、本当に聞こえるかどうか分からないけれど――。

 ふと、彼女の心を過ぎる諦念。怒り、悲しみ――。
 ……これは、誰のものだろうか。生きているものか死んでいるものか。ヒトか精霊か。分からない。分からないけれど……。
 もっとその声を聞こうと、意識を集中するメトロノーム。
 次の瞬間、彼女を包む暖かな何か。
 ――全てを赦すような、何もかもを包むような。深い、母のような……。
 何かを深く愛する気持ち――。

 我に返る彼女。
 気付けば、己の目から涙が溢れていて……。
 誰かは分かりませんが、あなたの気持ちは、きちんと私が受け止めました。
 ですから、どうか安からに――。

 頭を垂れて、両手を祈るように折るメトロノーム。
 そんな彼女を、鉱石の星のような光が包む。


「リザードマンさん達、とってもいい子ね」
「そうだね。お話できないのが残念だなあ」
 温泉のすみっこで、お湯に浸かる雪継・紅葉(ka5188)。
 隣でうーん、と伸びをする七夜・真夕(ka3977)をじっと見つめる。
「ぷわぁ……極楽~……って、私の顔に何かついてる?」
「ううん。とっても綺麗だなって思って」
「へっ? 何が?」
「真夕がだよ。普段も綺麗だけど、温泉とでは違うの」
「もー。紅葉ったら大袈裟!」
 真夕にほっぺをぷにぷにと突かれて、くすくすと笑う紅葉。
 温泉のせいか、肌がほんのり桜色になっている真夕は、本当に綺麗だと思う。
 鉱石の輝きを纏って、何だか天使みたいだなぁ……。
 そんな事を考えている紅葉。真夕はお湯に揺蕩うお盆の上の杯に、お酒を注いで彼女に渡す。
「はい、紅葉。どうぞ」
「ありがと。こういう場面を本で見たことがあるけど、実際にするのはなんだか不思議だね」
「何事も経験だよー」
「そうだね」
 笑いあう2人。少しづつ杯を傾けて、ちびちびと酒を飲む。
「んー。身体に染み渡るぅ」
「うん。美味しいねえ……。けど何だかほわほわするかも」
「大丈夫? 紅葉、普段あまりお酒飲まないしね。温泉でお酒飲むと酔いが回るの早いって聞いたことあるよ」
「そうなの?」
 ふんわり微笑む紅葉。真夕の首に腕を回して、真っ直ぐ見つめる。
「えへへ……真夕。大好き、だよ」
「……!!! やだもう紅葉! 私も大好きだよー!」
 感動に打ち震えて、紅葉に頬ずりする真夕。
 紅葉は普段、恥ずかしがってこういうことはしてこないのだが……お酒の力って素晴らしい!
 お酒さん! 珍しい紅葉見せてくれてありがとう! いやーん可愛いーー!!
「……真夕、口から出てるよ?」
「あれ? まあいいや! 紅葉可愛いし! もっと近くおいでよ!」
 相変わらずな恋人にくすりと笑う紅葉。
 ……そんなに飲んだ訳じゃないけど、ちょっぴり酔っているのは本当で。その分、今日は甘えてしまおう――。


 輝くマテリアル鉱石の間に、身を潜めるようにしているスメラギ。
 そんな彼に、アシェールはそっと声をかける。
「……スメラギ様。黒龍様とお話されるんですか?」
「何だ。いたのかよ……。いや、どうしようかと思ってさ」
「なんで? スーちゃんは黒龍とお話したいのな」
 黒の夢の見透かすような瞳に、無言を返すスメラギ。
 ――そうだ。黒龍を喪ったあの日からずっと。
 あの優しかった、母のような存在と話をしたいと思っていた。
 でも……。
「……こっちの声が届くってだけで、向こうの声が聞こえる保証はねえし。そもそも、世を去った存在と話なんざ出来ない方がいいのかもしれねえ。『消える』ってのはそういうことだろ?」
「……でも、話したいんでしょ? 試してみようよ。我輩も一緒にお願いするのな」
「私には会いたい人はいません……。だけど、スメラギ様が会いたいという方に会ってみたいです」
 2人に促されて、戸惑うスメラギ。俯いて、背を向ける。
「……人は生きているだけで世界を壊す。大して歪虚と変わらない俺達に、黒龍……お前はどんな気持ちで力を貸してたんだ? 後悔はなかったのか? 何か文句はなかったのかよ……」
 囁くような声。それに応えるものはなく。少年は顔を上げる。
「なあ。声を聞かせてくれ。もう一度俺を導いてくれよ、黒龍……! 前に進むしかねえのは分かってる。分かってるけど……これからエトファリカの時と比にならねえくらいの地獄に、ハンター達を送りださなきゃならねえかもしれないんだ。俺にそんな資格はあるのか? あいつらに命を賭けろって、軽々しく言う資格なんて……!」
 震えるスメラギ。
 年齢の割に達観し、落ち着いているように見える彼も、まだ歳若い少年なのだ。
 その細い肩に、一体どれだけの重責を背負って来たのだろう――。
 母に縋る子のようなスメラギを、2人は言葉もなく見つめる。
「……カッコ悪ィとこ見せちまったな。やっぱ声聞こえないみたいだ」
 振り返って、2人に自嘲的な笑みを見せたスメラギ。
 その瞬間、ふわりと暖かなものが過ぎって……。
「……黒龍?」
 思わず出る声。感じたマテリアルの流れに懐かしい感じがして……黒の夢とアシェールは顔を見合わせて笑う。
「やっぱり、黒龍はスーちゃんを見てるのな。良かったね」
「そうですよ。スメラギ様は一人じゃないですから。困ったことがあったら周囲に頼っていいんですよ?」
「俺様を誰だと思ってんだ。エトファリカの帝だぞ? 軽々しくそーいう弱いとこは見せねーの」
「うなー? そんなこと言って、さっきまで泣きそうだったくせにー」
「あ、あれはだな……!」
 黒の夢に頬を突かれて、アワアワと慌てるスメラギ。アシェールがくすくすと笑う。
 この先、辛いこともあるだろうけれど。
 黒龍が見ていてくれるなら、きっと大丈夫――。


「どうしよう。思わず引っぱたいてしまったけれど……」
 独りになり、呼吸を整えるフェリア。
 このまま戻るのも気まずいし……と考えながら、唇に触れて――。
 ――驚きはしたけれど、嫌ではなかった。
 それじゃあ、私の気持ちは……? 
「初めてだったのに。ばか……」
 どうしたらいいか分からず、頭を抱えたフェリア。ぽつりと漏れた呟き。
 輝いて、乱反射する鉱石が、ちぐはぐな気持ちを抱えた彼女を照らす。


 マテリアル鉱石の仄かな光。リザードマンとハンター達の和やかな声が、星の傷跡に吸い込まれていく。
 龍と人とが歩み寄り、縮まっていく距離。そして、捧げられるいくつもの祈り。
 それぞれの大切な想いを乗せて――穏やかで楽しい1日が過ぎていった。

依頼結果

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参加者一覧

  • 黒竜との冥契
    黒の夢(ka0187
    エルフ|26才|女性|魔術師
  • 征夷大将軍の正室
    天竜寺 詩(ka0396
    人間(蒼)|18才|女性|聖導士
  • 爆炎を超えし者
    ネフィリア・レインフォード(ka0444
    エルフ|14才|女性|霊闘士
  • ふわもふマニア
    ソフィ・アナセン(ka0556
    人間(蒼)|26才|女性|魔術師
  • 止まらぬ探求者
    天央 観智(ka0896
    人間(蒼)|25才|男性|魔術師
  • アルテミスの調べ
    メトロノーム・ソングライト(ka1267
    エルフ|14才|女性|魔術師
  • 英雄譚を終えし者
    ミリア・ラスティソード(ka1287
    人間(紅)|20才|女性|闘狩人
  • 光森の太陽
    チョココ(ka2449
    エルフ|10才|女性|魔術師
  • 【Ⅲ】命と愛の重みを知る
    フェリア(ka2870
    人間(紅)|21才|女性|魔術師
  • 東方帝の正室
    アシェ-ル(ka2983
    人間(紅)|16才|女性|魔術師
  • シグルドと共に
    未悠(ka3199
    人間(蒼)|21才|女性|霊闘士
  • 世界より大事なモノ
    フィルメリア・クリスティア(ka3380
    人間(蒼)|25才|女性|機導師
  • 師岬の未来をつなぐ
    ミオレスカ(ka3496
    エルフ|18才|女性|猟撃士
  • 情報屋兼便利屋
    カイ(ka3770
    人間(紅)|20才|男性|疾影士
  • 轟雷の巫女
    七夜・真夕(ka3977
    人間(蒼)|17才|女性|魔術師
  • 紅花瞬刃
    花厳 刹那(ka3984
    人間(蒼)|16才|女性|疾影士
  • ヒトとして生きるもの
    蜜鈴=カメーリア・ルージュ(ka4009
    エルフ|22才|女性|魔術師
  • フリーデリーケの旦那様
    アルマ・A・エインズワース(ka4901
    エルフ|26才|男性|機導師
  • 一生を貴方と共に
    雪継・紅葉(ka5188
    人間(紅)|14才|女性|舞刀士
  • 炸裂☆ダイナマイトボディ
    バルンステーン(ka5450
    人間(紅)|19才|女性|疾影士
  • 【ⅩⅢ】死を想え
    ゼクス・シュトゥルムフート(ka5529
    人間(蒼)|25才|男性|機導師
  • 想いと記憶を護りし旅巫女
    夜桜 奏音(ka5754
    エルフ|19才|女性|符術師

  • 鞍馬 真(ka5819
    人間(蒼)|22才|男性|闘狩人
  • ベゴニアを君に
    マリィア・バルデス(ka5848
    人間(蒼)|24才|女性|猟撃士
  • 美魔女にもほどがある
    ユリア・クレプト(ka6255
    人間(紅)|14才|女性|格闘士

サポート一覧

マテリアルリンク参加者一覧

依頼相談掲示板
アイコン 質問卓
黒の夢(ka0187
エルフ|26才|女性|魔術師(マギステル)
最終発言
2016/04/28 17:00:44
アイコン 依頼前の挨拶スレッド
ミリア・クロスフィールド(kz0012
人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人
最終発言
2016/05/01 20:38:29