ゲスト
(ka0000)
【龍奏】精霊の還る場所へ
マスター:猫又ものと

このシナリオは5日間納期が延長されています。
- シナリオ形態
- イベント
- 難易度
- 易しい
- オプション
-
- 参加費
500
- 参加人数
- 現在25人 / 1~25人
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2016/05/01 22:00
- リプレイ完成予定
- 2016/05/15 22:00
オープニング
※このシナリオは原則として戦闘が発生しない日常的なシナリオとして設定されています。
『――龍とは何か、お前達は知っているか?』
『……お前達の本質、血の宿業は変えられぬ』
どこまでも穏やかな青龍の声。
「私達を強欲と言ったなニンゲン! だが真の強欲とはどちらだ!? 貴様らが闘う闇とはなんだ!!」
“強欲”の赤龍の、怒りと悲しみに満ちた叫び――。
スメラギ(kz0158)は、ここのところずっと考えていた。
龍とは。ヒトとは。世界とは……。
ヒトは、ただ生きてるだけで世界を壊している。でも生きる事はやめられなくて……。
龍鉱石は、死して尚迷い続け、自らの運命を呪った龍達の成れの果てだと聞いた。
ヒトに利用されたくない、と。恐らく最期の抵抗として結晶化して残ったのであろう。
それなのに。結局ヒトに利用されるなんて……何という皮肉だろうか――。
自分達が利用したのは龍鉱石だけではない。
己は、『お柱様』として国を守る為にずっと黒龍の力を利用し続けていた。
――それは、間違いだったとは思っていない。
けれど。どうしても考える。
黒龍は何を想ってヒトに力を与え、何を想って消えていったのか……。
己は、黒龍の何を理解していたのだろうか……。
もう一度ヒトと龍の間に信頼を取り戻す為に、ハンターに助力を請うたけれど。
――黒龍の巫子と呼ばれていたはずの自分が、正しく理解できていたか分からぬのに。
彼らに苦難の道を歩ませる資格はあるのだろうか……?
「グォ」
腕をつんつん、と突かれて我に返るスメラギ。
顔を上げると、青い鱗を持つリザードマンが手招きをしている。
こちらに来い、と言いたいのだろう。
――スメラギ達は、青龍の眷属であるリザードマン達と共闘し、リグ・サンガマ北部にある『星の傷跡』と呼ばれる場所を目指していた。
青龍より与えられた試練。二つの遺跡――龍園の南側のデ・シェール遺跡、そして東側のザムラ・ガラン遺跡の奪還。
蔓延っていた強欲の歪虚を薙ぎ払い、ハンター達が奪還した遺跡は、『星の傷跡』と呼ばれる場所を封印する為の機能を持っていた。
『星の傷跡』は大地に出来た巨大なクレバスで、この星の中心……膨大な量のマテリアルが流れる龍脈の収束点の一つであり、精霊が還る場所だと言われている。
死した白龍や黒龍、幻獣達。そして精霊に導かれたヒトもまた……この地に集まり、星に還る。
確かに周囲は不思議な鉱石で覆われて輝き、綺麗ではあったけれど。
ここが『天国』だとするなら、酷く殺風景だな……と、スメラギは思う。
「なあ、お前達。どこまで行くんだよ。こんな奥まで行って大丈夫なのか?」
リザードマンに声をかけるスメラギ。青龍の眷属達はこくこくと頷き、更に奥を指差す。
……彼らは喋ることは出来ないが、ヒトを受け入れてくれているように感じる。
青龍が、『龍はヒトを否定できなかった』と言っていたが、眷族である彼らも同様なのかもしれない。
――明らかに自分達を拒絶しているのは、アズラエルを始めとするリグ・サンガマの人間……同じヒトである、というのも、何とも皮肉な話だ。
ここに来るまでに遭遇した強欲の歪虚達は、同行しているハンターやリザードマン達と共に撃退できていたが、皆消耗していて……これ以上先に進むのは得策ではない気がする。
もう一度声をかけようとしたスメラギは、洞窟の奥に煙が立ち上っていることに気がついた。
良く見ると、岩の間から昏々と水が湧き出て、大きな泉のようになっていて……リザードマン達は装備を外すと、次々と水の中に入っていく。
「グォ。グォン」
「え? 俺様にも入れってのか? ……これ、温泉か!」
リザードマンに促されるままに水に手をつけて、目を見開くスメラギ。水は、風呂と呼べるくらいには温かく、何より穏やかな正のマテリアルの力を感じる。
これなら、傷の回復も早そうで……。
リザードマン達はきっとここに温泉があることを知っていて、自分達を連れて来たのだろう。
「そっか……。ありがとな」
「グォ♪」
頭を下げるスメラギに目を細めるリザードマン。
暫し考え込んでいたスメラギは、ハンター達に向き直って口を開く。
「なあ。ここで宴会しようぜ! 温泉に浸かってさ、リザードマン達と仲良くなるんだ」
「は。え? こんな時に何いってるんだ?」
「こんな時だからだろ。こういう時だからこそ笑って何とか乗り越えるんだよ。それが俺達、エトファリカの流儀だ」
目を瞬かせるハンターに、ニンマリと笑顔を作るスメラギ。
強がりで笑うのは慣れている。痛い時も辛い時も、ずっとこうして生きてきた。
そんな東方の帝に、ハンターは心配そうな目を向ける。
「ねえ、スメラギ。無理しなくてもいいのよ。……ここは全て精霊の還る場所なんでしょう? もしかしたら、黒龍にあなたの声が届くんじゃない?」
「……あー。そうだな。精霊だけじゃなくて、死んだヤツにも声が届くかもしれないよな。スメラギも話して来たらどうだ?」
「うっせ! 俺様は平気だっつーの」
ハンターの声にぷいっと横を向くスメラギ。何となくそわそわしているところを見ると、気にはなっているようで……。ハンター達は顔を見合わせる。
「ともかく、宴会だ、宴会! 飯とか飲み物持って来ようぜ」
「そうだな。温泉を教えてくれたリザードマン達にも、美味しいもの食べさせてやらないとな」
「そうと決まれば、早速準備に取り掛かりましょ♪」
頷き合うハンター達。戦いの後で消耗はしていたけれど。
このリグ・サンガマで、新たな一歩を踏み出す為に。彼らは動き始める。
『――龍とは何か、お前達は知っているか?』
『……お前達の本質、血の宿業は変えられぬ』
どこまでも穏やかな青龍の声。
「私達を強欲と言ったなニンゲン! だが真の強欲とはどちらだ!? 貴様らが闘う闇とはなんだ!!」
“強欲”の赤龍の、怒りと悲しみに満ちた叫び――。
スメラギ(kz0158)は、ここのところずっと考えていた。
龍とは。ヒトとは。世界とは……。
ヒトは、ただ生きてるだけで世界を壊している。でも生きる事はやめられなくて……。
龍鉱石は、死して尚迷い続け、自らの運命を呪った龍達の成れの果てだと聞いた。
ヒトに利用されたくない、と。恐らく最期の抵抗として結晶化して残ったのであろう。
それなのに。結局ヒトに利用されるなんて……何という皮肉だろうか――。
自分達が利用したのは龍鉱石だけではない。
己は、『お柱様』として国を守る為にずっと黒龍の力を利用し続けていた。
――それは、間違いだったとは思っていない。
けれど。どうしても考える。
黒龍は何を想ってヒトに力を与え、何を想って消えていったのか……。
己は、黒龍の何を理解していたのだろうか……。
もう一度ヒトと龍の間に信頼を取り戻す為に、ハンターに助力を請うたけれど。
――黒龍の巫子と呼ばれていたはずの自分が、正しく理解できていたか分からぬのに。
彼らに苦難の道を歩ませる資格はあるのだろうか……?
「グォ」
腕をつんつん、と突かれて我に返るスメラギ。
顔を上げると、青い鱗を持つリザードマンが手招きをしている。
こちらに来い、と言いたいのだろう。
――スメラギ達は、青龍の眷属であるリザードマン達と共闘し、リグ・サンガマ北部にある『星の傷跡』と呼ばれる場所を目指していた。
青龍より与えられた試練。二つの遺跡――龍園の南側のデ・シェール遺跡、そして東側のザムラ・ガラン遺跡の奪還。
蔓延っていた強欲の歪虚を薙ぎ払い、ハンター達が奪還した遺跡は、『星の傷跡』と呼ばれる場所を封印する為の機能を持っていた。
『星の傷跡』は大地に出来た巨大なクレバスで、この星の中心……膨大な量のマテリアルが流れる龍脈の収束点の一つであり、精霊が還る場所だと言われている。
死した白龍や黒龍、幻獣達。そして精霊に導かれたヒトもまた……この地に集まり、星に還る。
確かに周囲は不思議な鉱石で覆われて輝き、綺麗ではあったけれど。
ここが『天国』だとするなら、酷く殺風景だな……と、スメラギは思う。
「なあ、お前達。どこまで行くんだよ。こんな奥まで行って大丈夫なのか?」
リザードマンに声をかけるスメラギ。青龍の眷属達はこくこくと頷き、更に奥を指差す。
……彼らは喋ることは出来ないが、ヒトを受け入れてくれているように感じる。
青龍が、『龍はヒトを否定できなかった』と言っていたが、眷族である彼らも同様なのかもしれない。
――明らかに自分達を拒絶しているのは、アズラエルを始めとするリグ・サンガマの人間……同じヒトである、というのも、何とも皮肉な話だ。
ここに来るまでに遭遇した強欲の歪虚達は、同行しているハンターやリザードマン達と共に撃退できていたが、皆消耗していて……これ以上先に進むのは得策ではない気がする。
もう一度声をかけようとしたスメラギは、洞窟の奥に煙が立ち上っていることに気がついた。
良く見ると、岩の間から昏々と水が湧き出て、大きな泉のようになっていて……リザードマン達は装備を外すと、次々と水の中に入っていく。
「グォ。グォン」
「え? 俺様にも入れってのか? ……これ、温泉か!」
リザードマンに促されるままに水に手をつけて、目を見開くスメラギ。水は、風呂と呼べるくらいには温かく、何より穏やかな正のマテリアルの力を感じる。
これなら、傷の回復も早そうで……。
リザードマン達はきっとここに温泉があることを知っていて、自分達を連れて来たのだろう。
「そっか……。ありがとな」
「グォ♪」
頭を下げるスメラギに目を細めるリザードマン。
暫し考え込んでいたスメラギは、ハンター達に向き直って口を開く。
「なあ。ここで宴会しようぜ! 温泉に浸かってさ、リザードマン達と仲良くなるんだ」
「は。え? こんな時に何いってるんだ?」
「こんな時だからだろ。こういう時だからこそ笑って何とか乗り越えるんだよ。それが俺達、エトファリカの流儀だ」
目を瞬かせるハンターに、ニンマリと笑顔を作るスメラギ。
強がりで笑うのは慣れている。痛い時も辛い時も、ずっとこうして生きてきた。
そんな東方の帝に、ハンターは心配そうな目を向ける。
「ねえ、スメラギ。無理しなくてもいいのよ。……ここは全て精霊の還る場所なんでしょう? もしかしたら、黒龍にあなたの声が届くんじゃない?」
「……あー。そうだな。精霊だけじゃなくて、死んだヤツにも声が届くかもしれないよな。スメラギも話して来たらどうだ?」
「うっせ! 俺様は平気だっつーの」
ハンターの声にぷいっと横を向くスメラギ。何となくそわそわしているところを見ると、気にはなっているようで……。ハンター達は顔を見合わせる。
「ともかく、宴会だ、宴会! 飯とか飲み物持って来ようぜ」
「そうだな。温泉を教えてくれたリザードマン達にも、美味しいもの食べさせてやらないとな」
「そうと決まれば、早速準備に取り掛かりましょ♪」
頷き合うハンター達。戦いの後で消耗はしていたけれど。
このリグ・サンガマで、新たな一歩を踏み出す為に。彼らは動き始める。
解説
さて、今回は『星の傷跡』の温泉で、リザードマン達との交流をお願いします。
温泉にのんびり浸かって戴くもよし、食い倒れて戴くもよし。
全て精霊の還る場所と言われているこの場所で、ひっそり故人を偲んで戴くのも良しです。
勿論、それ以外の行動も歓迎です。
ここで頑張って戴くと、青龍の眷属達と仲良くなれて、今後の作戦が有利に進むかもしれません。
■選択肢
【1】温泉で宴会を楽しむ
飲めや歌えや、リザードマン達との交流を楽しまれる方はこちら。
温泉はマテリアルの力が多く含まれているので、お肌や怪我にも良く効きそうです。
スメラギ自身も飲み物や食べ物は用意しますが、皆様からの差し入れも歓迎します。
【2】静かに故人を偲ぶ
『星の傷跡』は、全て精霊の還る場所と言われています。
亡くなったあの人に、声が届くかもしれません。
あなたの思いの丈をぶつけてください。
【3】その他
上記の選択肢以外の行動をされる方はこちら。
ご自由にどうぞ。
■NPCについて
今回はスメラギが同行しています。
リザードマン達と交流した後、静かに黒龍を偲ぶつもりのようです。
■描写について
同行指定などがない限り、1シーンずつ区切って描写します。
また、同行される方がいらっしゃる場合、その方のIDと、【友人】【恋人】【恋人未満】など関係性をお書き添え戴けると大変助かります。
例:【同行者】スメラギ(kz0158)【関係性】友人
複数いらっしゃる場合は【チーム名】でご指定戴いても大丈夫です。
同行者がいらっしゃらない場合は、お一人でいらっしゃっている方と一緒に書かせて戴くことがあります。
希望されない方は【単身希望】とお書き添え下さい。
■その他
分からないことがありましたら、スメラギが返答しますので質問板を立ててご質問下さい。
質問は依頼出発1日前までにお願いします。
■ご注意
白紙は描写できませんのでご注意ください。
温泉にのんびり浸かって戴くもよし、食い倒れて戴くもよし。
全て精霊の還る場所と言われているこの場所で、ひっそり故人を偲んで戴くのも良しです。
勿論、それ以外の行動も歓迎です。
ここで頑張って戴くと、青龍の眷属達と仲良くなれて、今後の作戦が有利に進むかもしれません。
■選択肢
【1】温泉で宴会を楽しむ
飲めや歌えや、リザードマン達との交流を楽しまれる方はこちら。
温泉はマテリアルの力が多く含まれているので、お肌や怪我にも良く効きそうです。
スメラギ自身も飲み物や食べ物は用意しますが、皆様からの差し入れも歓迎します。
【2】静かに故人を偲ぶ
『星の傷跡』は、全て精霊の還る場所と言われています。
亡くなったあの人に、声が届くかもしれません。
あなたの思いの丈をぶつけてください。
【3】その他
上記の選択肢以外の行動をされる方はこちら。
ご自由にどうぞ。
■NPCについて
今回はスメラギが同行しています。
リザードマン達と交流した後、静かに黒龍を偲ぶつもりのようです。
■描写について
同行指定などがない限り、1シーンずつ区切って描写します。
また、同行される方がいらっしゃる場合、その方のIDと、【友人】【恋人】【恋人未満】など関係性をお書き添え戴けると大変助かります。
例:【同行者】スメラギ(kz0158)【関係性】友人
複数いらっしゃる場合は【チーム名】でご指定戴いても大丈夫です。
同行者がいらっしゃらない場合は、お一人でいらっしゃっている方と一緒に書かせて戴くことがあります。
希望されない方は【単身希望】とお書き添え下さい。
■その他
分からないことがありましたら、スメラギが返答しますので質問板を立ててご質問下さい。
質問は依頼出発1日前までにお願いします。
■ご注意
白紙は描写できませんのでご注意ください。
マスターより
お世話になっております。猫又です。
皆様に、【龍奏】の連動シナリオをお届けします。
とはいえ、大規模関連でなのにとことん戦闘を避けていく異色のスタイルです。
戦闘は発生しませんので、戦闘は苦手な方、連動は良く分からないけど作戦に貢献したい方、純粋に温泉でのんびりしたい方、故人を偲びたい方、どなたでも大歓迎です。
ご気軽にご参加くださいませ。
それでは、皆様のプレイングをお待ちしています。
皆様に、【龍奏】の連動シナリオをお届けします。
とはいえ、大規模関連でなのにとことん戦闘を避けていく異色のスタイルです。
戦闘は発生しませんので、戦闘は苦手な方、連動は良く分からないけど作戦に貢献したい方、純粋に温泉でのんびりしたい方、故人を偲びたい方、どなたでも大歓迎です。
ご気軽にご参加くださいませ。
それでは、皆様のプレイングをお待ちしています。
関連NPC
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2016/05/15 00:27
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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質問卓 黒の夢(ka0187) エルフ|26才|女性|魔術師(マギステル) |
最終発言 2016/04/28 17:00:44 |
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2016/05/01 20:38:29 |