ゲスト
(ka0000)
画家翁の護衛と凶暴な熊
マスター:赤山優牙

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- やや易しい
- オプション
-
- 参加費
1,000
- 参加制限
- -
- 参加人数
- 4~6人
- サポート
- 0~0人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- 締切
- 2014/09/01 15:00
- 完成日
- 2014/09/02 23:13
みんなの思い出
思い出設定されたOMC商品がありません。
オープニング
●とある村にて
「一騒動終わったら、また、一騒動とは……今年はちゃんと、収穫祭ができるんじゃろうか……」
村の長老がため息をつきながら、疲れ切った表情で呟く。
年の一度の村の収穫祭。様々な問題が発生しては、長老が問題解決に当たってきた。
大事な備品が誤って売りに出されてしまったり、風邪が流行してしまったり、最近では、村に雑魔が出現したりと。
雑魔の件は、ハンターに依頼して何とかなった。祭りを盛り上げる題材にもなり一石二鳥だった。
だが、もう駄目かもしれない。そんな案件が出てきたのだ。
「看板担当の画家が、峠道を抜けて来られないとは……」
1人の村人が、小高い山の方を見ながら、口を開いた。
色彩鮮やかな大きい看板絵を毎年描いてくれる画家がいるのだが、峠道が封鎖されてしまい、収穫祭に間に合いそうにないのだ。
「役人の派遣する討伐隊とやらが、いつ来るかわかりませんし、収穫祭だけではなく、今後の生活においても困ります」
別の村人も険しい表情を浮かべた。
●事の発端
峠道が封鎖された理由は、巨大な熊だ。
普段は山奥にいるはずなのに、どういうわけか峠道に出没したのだった。
このままでは、収穫祭に訪れる観光客の身が危ない。
そう思い、役人に相談した所、安全が確保されるまでは峠道を封鎖するという、村人達の期待を裏切る予想もつかない事をしてきたのだ。
討伐隊を差し向けるとも言ったが、この地元の役人は、やる気がない事で悪い噂が出る程だ。期待はできない。
「ハンターオフィスに出す依頼ですが、熊退治にしますか? それとも、画家の護衛にしますか?」
「うむ……熊も退治して欲しいが、収穫祭も近いので、画家さんを少しでも早く村に連れてきて欲しいの……」
村人の質問に、長老が考えながら答える。
なにせ、派手な看板がなければ、収穫祭の面白さも半減してしまう。
峠道を通る予定だった観光客には申し訳ないが、ここは画家の来訪を優先しようと長老は思ったのだった。
●一石三鳥?
「しかし、あの画家、相当な爺さんじゃないか。山道だから乗物も使えないし、馬にも乗れないし、大丈夫か?」
村人達の中から、そんな声があがった。
確かに、画家は高齢だった。
えっちらおっちら峠道を歩いて毎年来ていたのだが、あれでは熊どころか、蛭に遭遇しても逃げ切れないだろう。
「ハンターがきっとなんとかしてくれるでー」
「いや、あの爺さんだ。もし、熊と遭遇しても、突然、絵を描きだすかもんねぇ」
「ちょっと変わった爺さんだもんな」
誰かが言った言葉に集まった村人達が一斉に頷く。
「良い構図だ! これは、描かねば!」
1人が画家の真似をする。
「そうそう、それそれ! しかも、動くなとか言ってくるし!」
「おまけに出来上がった絵は、半分位、空想まじってるのな!」
昨年の収穫祭の看板は、無駄に美形に描かれた村人達の絵のせいで、実物と違うとクレームが入ったものだ。
「でもよぉ、これは、また良いかもしれねぇで! ハンターが戦う絵を、画家が看板にしてくれたら……」
「おぉぉぉ! それは、ちょうど良いではねぇか! 今年の収穫祭の劇の宣伝にもなって」
「なんだ、また、一石二鳥って奴か? いや、熊も退治してくれたら、一石三鳥だな!」
村人達は火がついたように、喋っては、盛り上がり始めた。
長老だけは、峠道のある山の方を、先ほどよりも更に疲れ切った表情で見つめる。
「ほんとうに、今年は収穫祭ができるのだろうか……」
「一騒動終わったら、また、一騒動とは……今年はちゃんと、収穫祭ができるんじゃろうか……」
村の長老がため息をつきながら、疲れ切った表情で呟く。
年の一度の村の収穫祭。様々な問題が発生しては、長老が問題解決に当たってきた。
大事な備品が誤って売りに出されてしまったり、風邪が流行してしまったり、最近では、村に雑魔が出現したりと。
雑魔の件は、ハンターに依頼して何とかなった。祭りを盛り上げる題材にもなり一石二鳥だった。
だが、もう駄目かもしれない。そんな案件が出てきたのだ。
「看板担当の画家が、峠道を抜けて来られないとは……」
1人の村人が、小高い山の方を見ながら、口を開いた。
色彩鮮やかな大きい看板絵を毎年描いてくれる画家がいるのだが、峠道が封鎖されてしまい、収穫祭に間に合いそうにないのだ。
「役人の派遣する討伐隊とやらが、いつ来るかわかりませんし、収穫祭だけではなく、今後の生活においても困ります」
別の村人も険しい表情を浮かべた。
●事の発端
峠道が封鎖された理由は、巨大な熊だ。
普段は山奥にいるはずなのに、どういうわけか峠道に出没したのだった。
このままでは、収穫祭に訪れる観光客の身が危ない。
そう思い、役人に相談した所、安全が確保されるまでは峠道を封鎖するという、村人達の期待を裏切る予想もつかない事をしてきたのだ。
討伐隊を差し向けるとも言ったが、この地元の役人は、やる気がない事で悪い噂が出る程だ。期待はできない。
「ハンターオフィスに出す依頼ですが、熊退治にしますか? それとも、画家の護衛にしますか?」
「うむ……熊も退治して欲しいが、収穫祭も近いので、画家さんを少しでも早く村に連れてきて欲しいの……」
村人の質問に、長老が考えながら答える。
なにせ、派手な看板がなければ、収穫祭の面白さも半減してしまう。
峠道を通る予定だった観光客には申し訳ないが、ここは画家の来訪を優先しようと長老は思ったのだった。
●一石三鳥?
「しかし、あの画家、相当な爺さんじゃないか。山道だから乗物も使えないし、馬にも乗れないし、大丈夫か?」
村人達の中から、そんな声があがった。
確かに、画家は高齢だった。
えっちらおっちら峠道を歩いて毎年来ていたのだが、あれでは熊どころか、蛭に遭遇しても逃げ切れないだろう。
「ハンターがきっとなんとかしてくれるでー」
「いや、あの爺さんだ。もし、熊と遭遇しても、突然、絵を描きだすかもんねぇ」
「ちょっと変わった爺さんだもんな」
誰かが言った言葉に集まった村人達が一斉に頷く。
「良い構図だ! これは、描かねば!」
1人が画家の真似をする。
「そうそう、それそれ! しかも、動くなとか言ってくるし!」
「おまけに出来上がった絵は、半分位、空想まじってるのな!」
昨年の収穫祭の看板は、無駄に美形に描かれた村人達の絵のせいで、実物と違うとクレームが入ったものだ。
「でもよぉ、これは、また良いかもしれねぇで! ハンターが戦う絵を、画家が看板にしてくれたら……」
「おぉぉぉ! それは、ちょうど良いではねぇか! 今年の収穫祭の劇の宣伝にもなって」
「なんだ、また、一石二鳥って奴か? いや、熊も退治してくれたら、一石三鳥だな!」
村人達は火がついたように、喋っては、盛り上がり始めた。
長老だけは、峠道のある山の方を、先ほどよりも更に疲れ切った表情で見つめる。
「ほんとうに、今年は収穫祭ができるのだろうか……」
リプレイ本文
●翁とロバ
ハンター達は依頼主の村で情報を集め、警戒しつつ、熊の手がかりがないか調べながら、峠道を通り画家が待つ村に到着した。
道中、熊が襲ってくる事はなかったが、ハンター達はなにか視線を感じ、緊張した道のりになった。
事前に連絡してあったので、老人と、これまた歳をとっていそうなロバが待っている。
「待っておったぞ。翁と呼んでくれ」
纏っているローブは絵の具で汚れ、白髪と白髭で顔のほとんどが埋まっている老人はハンター達にそう言った。
「ざくろは、冒険家の時音ざくろ。無事に村迄送り届けるから安心してね」
時音 ざくろ(ka1250)がニッコリと満面の笑みを浮かべながら宣言する。
その姿と顔を見て、翁が片目を見開く。なにかに気がついた様だが、頷いただけだ。
サー・ルクニール(ka2017)は、翁がなにに気がついたのか露も知らず話しかける。
「熊の習性は逃げる者を追うと言います。ならばその場で背を向けるは下策でありましょう」
「その時は、お主の後ろにいるとするかな」
翁が彼の持つ、大きい盾を頼もしそうに見つめた。
『よろしくお願いします』
そわそわしつつ、自身の名前と共に、スケッチブックに大き目の文字で書いたのを翁に見せたのは、エヴァ・A・カルブンクルス(ka0029)だ。
彼女は後天性聴唖者であり、伝えたい言葉は筆談や単語カード等で表現する。
「看板絵を必要としている人達がいますから、その……頑張って護衛します」
そう言ったのは、燈京 紫月(ka0658)だ。
翁はまたもや、片目を見開く。やはり、なにかに気がついた様だが、「頼むぞ」と手を挙げて応えただけだった。
「そうじゃ、このロバは、ストレングスと呼んでおる。ワシの相棒じゃ」
翁が画材をいっぱい背負っている年老いたロバを指差した。
立っているだけで、既にヨロヨロしており、名前負けしているかと思う。
「ストレングスもワシも、峠道は頑張って歩くからの。そんなに気を遣わなくてよいからの」
「何というか、タフなご老人だ……。俺達も負けてはいられませんね」
東條 克己(ka1076)が元気そうな翁を見てそう告げる。
「ホッホッホ。なんなら、競争してもよいのじゃぞ」
冗談を言った翁は笑顔を見せた。
見た目より、意外と親しみやすそうだ。
「にしても、こんなに可愛い娘さん達も一緒になるなら、ワシも良い所見せないといかんの」
翁のその台詞に、海原 京介(ka0137)は、苦笑を浮かべながら、
(こんな爺さんの護衛とはな……まあ、依頼を受けた身だ、必ずやり遂げよう)
と心の中で、改めて決意した。
「それじゃ、行くかの」
翁の宣言に一同は頷くと、歩き始めた。
「うぅ……なんだかまた誤解されそうですよぅ」
可愛いお嬢さん達の中に、自分が入っている様な気がして、燈京が呟く。
『燈京。それ、フラグ』
エヴァからの言葉に、燈京がうな垂れる。
「燈京、エヴァ、行くぞ」
早々に遅れだした2人に、海原が短い言葉で声をかけた。冷たいわけではない。不器用な漢なだけだ。
●護衛
「お前達、頼んだよ」
一行の先頭を警戒しながら歩くざくろが2匹の犬の頭を撫でた。
熊の痕跡はある。どこで出没するかわからないなと気を引き締める。
(芸術とは尊きもの、それを生むものもまた尊し。故に芸術の守護に労をは惜しみますまい)
ざくろの後ろを歩くルクニールはそう考えながら歩いていた。
もちろん、熊の形跡がないか、彼も、警戒を怠らない。
「お嬢さんも絵を描くのかい。そうじゃの……絵を描き始めたのは……」
ただ一人、翁の声が峠道に響いているが、独り言ではない。
エヴァと会話しているのだが、彼女が筆談だからだ。彼女は色々と訊きたい事があるのか、先程から、落ち着きがない。
そんな様子を眺めながら、燈京は前後左右を警戒する。位置的には隊列の後方側だ。
熊はどこから来るかわからない。鋭敏な視覚を持っていても、油断はできないのだ。
東條が翁よりやや斜め後方を馬を引きながら歩く。全体的には翁を囲んでいる様にはなっているが、それでも、隙間は生じる。
道中の会話は、翁とエヴァが止まりなく続くおかげで、和やかだった。
あまりに静かなら、翁にどんな絵を描くのか、訊くつもりだったが、必要はなさそうだ。
一行の一番後ろを海原が歩く。熊の気配だけではなく地形にも目を配る。
(気配を消して近づかれるのは本当に面倒だ……)
相手は野生の熊だ。どう出てくるか予想もつかない。万が一の時は、自身の身体を張ってでも、翁とロバを庇うつもりなのだ。
●急襲
峠道も残り僅かになってきた。送り先の村が下り坂の先に見える。
「ここからは、勾配もあるようですね。翁さん、馬にお乗りになりませんか?」
そう声をかけたのは東條だ。
確かに、彼の言う通り、ここから先は急な下り坂が続く。
「毎年、歩いているんじゃ、大丈夫じゃ」
翁はそう言いながら一歩踏み出すと、バランスを崩す。
さっと、真横にいたエヴァが翁を支えた。
「おぉ。すまんの。たまに危ないんじゃ」
そんな言い訳に一行がお互い顔を見渡し、視線がエヴァに集まる。
エヴァがスケッチブックにサラサラと文字を書いて、翁に見せた。
『翁の絵を楽しみにしてくれてる人がいるのに、転んで怪我して描けなかったなんて、絵描きとして情けないじゃないですか』
エヴァの真剣な眼差しに、翁は頭を掻く。
道中、翁は彼女の話を聞いていた。この娘は、本当に絵を描く事が好きなのだ。
「そうじゃの。では、お言葉に甘えるとしよう」
「お、お手伝いします」
翁が馬に乗るのに燈京が手伝おうとして近寄る。
エヴァはロバが背負っている画材に手をかけた。ロバの負担を軽くする為だ。
「ざくろは、前を確認してくるね」
犬を伴って、ざくろが坂を少し下る。
東條の話によると、熊は登り坂より下り坂の方が苦手らしい。もし、この先で熊が襲ってくるなら、下から上がってくる可能性もあると思ったからだ。
坂を下りていくざくろに、
「ご淑女に一番の危険をお預けする事は、お許し頂きたい!」
とルクニールは後方に移動しながら声をかけた。彼はざくろの事を女性だと思っているようだ。
海原は、そんなやり取りを視界に入れながらも、後方を重点に警戒を続ける。
(もし、俺が熊なら……)
ふと、そう思った。この一行の中で誰を狙うだろうと。
(狙いやすさで言えば翁か……いや、ロバか)
画材をいっぱい背負ったロバは逃げるのも遅そうで狙いやすそうだ。
おまけに、食べられる部分も、多そうだ。
無意識のうちに、ロバに近づいていた。いや、無意識ではなかったのかもしれない。
ハンターとしての直感か、サバイバルの賜物か。
なぜなら、唐突に茂みの中から、突然黒い塊が飛び出してきたからだ。
恐るべき瞬発力。その塊は一気に距離を詰めると、一行に突進してくる。
誰かの警告を発する声よりも早く、銃声が響く。
東條が牽制と仲間への合図にピストルを撃ったのだ。
飛び出してきた黒い塊は熊だ。熊の体重は成人男性数人分位はあるという。そんなものが猛スピードで突進してくるのだ。
「通しませんぞぉ!」
「行かせん!」
突進上にいたルクニールと海原が行く手を塞ぐ。
が、熊の突進の勢いは止まらない。
2人を押しのけて進む先には、エヴァが両手を広げて立ち塞がっていた。
後ろには画材を背負ったロバがオタオタとしている。
「エ、エヴァさん!」
いつぞや、雑魔と対峙した時も、同じように彼女の名を叫んだかもと燈京は思い出しながら、素早く弓を放つ。
ちゃんと引き絞る事も狙いをつける暇もなかったが、幸運な事に、熊の眼の近くに矢が当たった。
燈京の攻撃で熊の突進の軌道がズレたのか、熊はエヴァの横をすり抜けて止まる。
そこに、東條が正面から、海原が背後に回って銃を放つ。
が、銃撃が当たるのも構わない様だ。熊の眼が怒りに燃えている。
ルクニールが熊の正面に盾を構えながら移動した。
「徒に獣を狩る考えは無いが、人を害するならばこれを防がねばならぬ。我、空と霜の騎士ルクニール、お相手仕る!」
熊に口上が通じているかわからないが、その光景を見て、画家がなにか閃いたようだった。
馬に乗るのを止めて、どこからかスケッチブックを広げると、鉛筆を走らせる。
炎の矢が熊の顔もとを飛び去った。エヴァが威嚇で魔法を使ったのだ。
だが、熊の怒りは更に高まっただけの様だ。立ち並ぶ木々を揺らすのではないかという位、大きく咆哮すると、目の前にいるルクニールに強烈な一撃を叩きこんだ。
人の頭ほどはある巨大な熊の手が彼の持つ盾にぶつかった。
衝撃で、腕に痛みを覚えたが、強烈な一撃を耐えきる。
燈京が強く弓を引き絞って放った矢は、熊の脚を貫通した。
「わぁ、綺麗」
ざくろが武器を構えて走りながら、そんな感想を呟く。
翁が描く絵が綺麗に描かれていたからだ。鉛筆で流すようにしか書いていないはずなのに、びっくりする位綺麗に描かれている。
ざくろが、ルクニールと並んだ。
「頼みましたぞ!」
ルクニールが再度盾を前面に構えて、熊の一撃を耐える。
東條が片膝をついて銃を構え、海原は熊の退路を塞ぐ様に立つ。
「輝け!」
ざくろが機導剣を使用した。もう片方の手に持つ武器と共に、一太刀ずつ、熊に攻撃を加える。
そこに、東條と海原の銃撃と、燈京が放った矢、エヴァの魔法が、それぞれ熊に突き刺さった。
熊はそのまま立っていたが、わずかな間の後に、目を見開きながら、どぉっと仰向けに倒れる。
ずずん!
と地響きの様な音の大きさが、熊の脅威を物語っていた。
誰もが起き上がってくるのではないかと警戒したが、大丈夫な様だ。
(こいつを肴に一杯やれそうだな)
深くため息をつきながら、海原はふと、熊肉料理を思い出した。
●看板絵
簡単ではあるが、熊を海原が解体し、東條の馬に乗せた。後で、海原が熊肉料理を振舞ってくれるという。
無事に翁を村に送り届ける事ができた頃には夜もすっかり更けていた。
翁が絵を描き始め、満足するまで動かなかったからだ。ハンター達は、ポーズやらなにやら取らされていた。
「すっかり、遅くなってしまったの」
翁がそんな感想をつく。遅くなったのは、翁自身のせいなのだが。
あまりの遅さに、出迎えていた村人の大半は帰ってしまい、依頼主である村の長老も、翁の無事を確認すると早々に帰っていってしまった。
「さて、ワシはこれから一仕事するか」
その言葉にハンター達が驚く。
あれだけ、絵を描いていたのに、まだ描き足らないというのか。
『私もお手伝いしたい!』
疲れ切った面々の中、スケッチブックを見せたエヴァだけが瞳を輝かせていた。
翌朝。
「えと……エヴァさんは、宿に戻ってきませんでしたね」
燈京が心配するように口を開いく。
「ずっと、翁の手伝いをしていたようですね」
東條の言う通り、どうやら翁とエヴァは徹夜していたようだ。
なんでも、ハンター達へのお礼に1枚描きたいという翁の気持ちらしい。
「俺達を描くと言っていたな……」
独り言の様に呟いたのは海原だ。もう一度言うが、そういう漢なのだ。
「翁さん、ざくろの事、かっこ良く描いてくれたかな」
わくわくしているのはざくろだ。
トドメではなかったものの、輝く剣なんて、画に残るはずだ。
「我らの勇姿が描かれたとあらば、人々を湧かすには、申し分ありますまい」
自信満々にルクニールが言った。
訊けば、村で行われる収穫祭の演劇は、ハンターと歪虚との戦いを題材にしているという。
今回は、熊との戦闘だったが、ハンターが戦うという姿には変わりはないはずだ。
「おぉ。きたか。待っておったぞ」
翁が全身絵の具だらけの姿でハンター達を出迎えた。背後に巨大な一枚絵が出来ている。
まず、目に飛び込んできたのは巨大な熊だ。きっと。
「この熊……頭が3つありますね」
東條が驚きの表情のまま、そんな感想を言った。
確かに、熊はいる。だが、どういうわけか頭が3つだ。自然の熊じゃない。
「こ、これが、私」
一方、感激のあまり、震えているのは、ルクニールだ。
熊に最も近い場所で、盾を構えている騎士。銀色の鎧に身を包み、仲間達を守ろうという意思を感じさせていた。
「俺はコレで、アレは東條か」
海原が、騎士の後ろで銃を構えている男性を見て淡々と言った。何度も言うが、そういう漢なのだ。
膝をつきながら射撃しているのは東條だろう。対象的に堂々と立ちあがり銃を構えているのは海原の様だ。
2人の銃士の後ろに2人の女性が描かれている。
輝く剣を持つ胸豊かな女性と、弓を構えているメイド服姿の女性。
「はわわわ、これざくろ? おっきな胸が、胸が描いてある」
わたわたと震えているのは、ざくろだ。
「ざくろ、男。男だもん!」
顔を真っ赤にしているが、その方が、ますます女性っぽい様に見えた。
「うぅ……やっぱり、誤解されています……あ、あれ?」
燈京は涙目になりながら、画の中の己を見ていたが、ふと、思った。
「エヴァさんは?」
確かに、ざくろと燈京の後ろには誰も描かれていない。
「嬢ちゃんは手伝ってくれたからの。特典じゃ」
そう言って指差した先は、熊の後ろ側で、囚われた姫の様に寝ている女性だった。
虹色の翼を持ち、白銀のドレスに身を包んでいる。
エヴァ本人は、看板画の近くの敷き藁で、ロバに寄り添うように寝ている。
いっぱい描いて満腹といった表情だった。
「まさか、嬢ちゃんだけズルイとかいう、野暮な事を言う男は、お主達の中にはおるまい」
ニカっと意地悪そうに笑う翁。
男とわかっていて、この仕打ちなのとかと言おうとしたざくろと燈京よりも早く、ルクニールが叫んだ。
「なんと、男性であったのか!」
彼の叫び声は、朝早い、村に響き渡ったのであった。
『虹の天使と5人の勇者』と名付けられた看板絵は、収穫祭の間、訪れた観光客に大好評であり、とある富豪が買い取るという話まででた。
だが、画家の強い希望により、依頼主の村から最寄りのハンターズソサエティ支部に寄贈されたという。
おしまい。
ハンター達は依頼主の村で情報を集め、警戒しつつ、熊の手がかりがないか調べながら、峠道を通り画家が待つ村に到着した。
道中、熊が襲ってくる事はなかったが、ハンター達はなにか視線を感じ、緊張した道のりになった。
事前に連絡してあったので、老人と、これまた歳をとっていそうなロバが待っている。
「待っておったぞ。翁と呼んでくれ」
纏っているローブは絵の具で汚れ、白髪と白髭で顔のほとんどが埋まっている老人はハンター達にそう言った。
「ざくろは、冒険家の時音ざくろ。無事に村迄送り届けるから安心してね」
時音 ざくろ(ka1250)がニッコリと満面の笑みを浮かべながら宣言する。
その姿と顔を見て、翁が片目を見開く。なにかに気がついた様だが、頷いただけだ。
サー・ルクニール(ka2017)は、翁がなにに気がついたのか露も知らず話しかける。
「熊の習性は逃げる者を追うと言います。ならばその場で背を向けるは下策でありましょう」
「その時は、お主の後ろにいるとするかな」
翁が彼の持つ、大きい盾を頼もしそうに見つめた。
『よろしくお願いします』
そわそわしつつ、自身の名前と共に、スケッチブックに大き目の文字で書いたのを翁に見せたのは、エヴァ・A・カルブンクルス(ka0029)だ。
彼女は後天性聴唖者であり、伝えたい言葉は筆談や単語カード等で表現する。
「看板絵を必要としている人達がいますから、その……頑張って護衛します」
そう言ったのは、燈京 紫月(ka0658)だ。
翁はまたもや、片目を見開く。やはり、なにかに気がついた様だが、「頼むぞ」と手を挙げて応えただけだった。
「そうじゃ、このロバは、ストレングスと呼んでおる。ワシの相棒じゃ」
翁が画材をいっぱい背負っている年老いたロバを指差した。
立っているだけで、既にヨロヨロしており、名前負けしているかと思う。
「ストレングスもワシも、峠道は頑張って歩くからの。そんなに気を遣わなくてよいからの」
「何というか、タフなご老人だ……。俺達も負けてはいられませんね」
東條 克己(ka1076)が元気そうな翁を見てそう告げる。
「ホッホッホ。なんなら、競争してもよいのじゃぞ」
冗談を言った翁は笑顔を見せた。
見た目より、意外と親しみやすそうだ。
「にしても、こんなに可愛い娘さん達も一緒になるなら、ワシも良い所見せないといかんの」
翁のその台詞に、海原 京介(ka0137)は、苦笑を浮かべながら、
(こんな爺さんの護衛とはな……まあ、依頼を受けた身だ、必ずやり遂げよう)
と心の中で、改めて決意した。
「それじゃ、行くかの」
翁の宣言に一同は頷くと、歩き始めた。
「うぅ……なんだかまた誤解されそうですよぅ」
可愛いお嬢さん達の中に、自分が入っている様な気がして、燈京が呟く。
『燈京。それ、フラグ』
エヴァからの言葉に、燈京がうな垂れる。
「燈京、エヴァ、行くぞ」
早々に遅れだした2人に、海原が短い言葉で声をかけた。冷たいわけではない。不器用な漢なだけだ。
●護衛
「お前達、頼んだよ」
一行の先頭を警戒しながら歩くざくろが2匹の犬の頭を撫でた。
熊の痕跡はある。どこで出没するかわからないなと気を引き締める。
(芸術とは尊きもの、それを生むものもまた尊し。故に芸術の守護に労をは惜しみますまい)
ざくろの後ろを歩くルクニールはそう考えながら歩いていた。
もちろん、熊の形跡がないか、彼も、警戒を怠らない。
「お嬢さんも絵を描くのかい。そうじゃの……絵を描き始めたのは……」
ただ一人、翁の声が峠道に響いているが、独り言ではない。
エヴァと会話しているのだが、彼女が筆談だからだ。彼女は色々と訊きたい事があるのか、先程から、落ち着きがない。
そんな様子を眺めながら、燈京は前後左右を警戒する。位置的には隊列の後方側だ。
熊はどこから来るかわからない。鋭敏な視覚を持っていても、油断はできないのだ。
東條が翁よりやや斜め後方を馬を引きながら歩く。全体的には翁を囲んでいる様にはなっているが、それでも、隙間は生じる。
道中の会話は、翁とエヴァが止まりなく続くおかげで、和やかだった。
あまりに静かなら、翁にどんな絵を描くのか、訊くつもりだったが、必要はなさそうだ。
一行の一番後ろを海原が歩く。熊の気配だけではなく地形にも目を配る。
(気配を消して近づかれるのは本当に面倒だ……)
相手は野生の熊だ。どう出てくるか予想もつかない。万が一の時は、自身の身体を張ってでも、翁とロバを庇うつもりなのだ。
●急襲
峠道も残り僅かになってきた。送り先の村が下り坂の先に見える。
「ここからは、勾配もあるようですね。翁さん、馬にお乗りになりませんか?」
そう声をかけたのは東條だ。
確かに、彼の言う通り、ここから先は急な下り坂が続く。
「毎年、歩いているんじゃ、大丈夫じゃ」
翁はそう言いながら一歩踏み出すと、バランスを崩す。
さっと、真横にいたエヴァが翁を支えた。
「おぉ。すまんの。たまに危ないんじゃ」
そんな言い訳に一行がお互い顔を見渡し、視線がエヴァに集まる。
エヴァがスケッチブックにサラサラと文字を書いて、翁に見せた。
『翁の絵を楽しみにしてくれてる人がいるのに、転んで怪我して描けなかったなんて、絵描きとして情けないじゃないですか』
エヴァの真剣な眼差しに、翁は頭を掻く。
道中、翁は彼女の話を聞いていた。この娘は、本当に絵を描く事が好きなのだ。
「そうじゃの。では、お言葉に甘えるとしよう」
「お、お手伝いします」
翁が馬に乗るのに燈京が手伝おうとして近寄る。
エヴァはロバが背負っている画材に手をかけた。ロバの負担を軽くする為だ。
「ざくろは、前を確認してくるね」
犬を伴って、ざくろが坂を少し下る。
東條の話によると、熊は登り坂より下り坂の方が苦手らしい。もし、この先で熊が襲ってくるなら、下から上がってくる可能性もあると思ったからだ。
坂を下りていくざくろに、
「ご淑女に一番の危険をお預けする事は、お許し頂きたい!」
とルクニールは後方に移動しながら声をかけた。彼はざくろの事を女性だと思っているようだ。
海原は、そんなやり取りを視界に入れながらも、後方を重点に警戒を続ける。
(もし、俺が熊なら……)
ふと、そう思った。この一行の中で誰を狙うだろうと。
(狙いやすさで言えば翁か……いや、ロバか)
画材をいっぱい背負ったロバは逃げるのも遅そうで狙いやすそうだ。
おまけに、食べられる部分も、多そうだ。
無意識のうちに、ロバに近づいていた。いや、無意識ではなかったのかもしれない。
ハンターとしての直感か、サバイバルの賜物か。
なぜなら、唐突に茂みの中から、突然黒い塊が飛び出してきたからだ。
恐るべき瞬発力。その塊は一気に距離を詰めると、一行に突進してくる。
誰かの警告を発する声よりも早く、銃声が響く。
東條が牽制と仲間への合図にピストルを撃ったのだ。
飛び出してきた黒い塊は熊だ。熊の体重は成人男性数人分位はあるという。そんなものが猛スピードで突進してくるのだ。
「通しませんぞぉ!」
「行かせん!」
突進上にいたルクニールと海原が行く手を塞ぐ。
が、熊の突進の勢いは止まらない。
2人を押しのけて進む先には、エヴァが両手を広げて立ち塞がっていた。
後ろには画材を背負ったロバがオタオタとしている。
「エ、エヴァさん!」
いつぞや、雑魔と対峙した時も、同じように彼女の名を叫んだかもと燈京は思い出しながら、素早く弓を放つ。
ちゃんと引き絞る事も狙いをつける暇もなかったが、幸運な事に、熊の眼の近くに矢が当たった。
燈京の攻撃で熊の突進の軌道がズレたのか、熊はエヴァの横をすり抜けて止まる。
そこに、東條が正面から、海原が背後に回って銃を放つ。
が、銃撃が当たるのも構わない様だ。熊の眼が怒りに燃えている。
ルクニールが熊の正面に盾を構えながら移動した。
「徒に獣を狩る考えは無いが、人を害するならばこれを防がねばならぬ。我、空と霜の騎士ルクニール、お相手仕る!」
熊に口上が通じているかわからないが、その光景を見て、画家がなにか閃いたようだった。
馬に乗るのを止めて、どこからかスケッチブックを広げると、鉛筆を走らせる。
炎の矢が熊の顔もとを飛び去った。エヴァが威嚇で魔法を使ったのだ。
だが、熊の怒りは更に高まっただけの様だ。立ち並ぶ木々を揺らすのではないかという位、大きく咆哮すると、目の前にいるルクニールに強烈な一撃を叩きこんだ。
人の頭ほどはある巨大な熊の手が彼の持つ盾にぶつかった。
衝撃で、腕に痛みを覚えたが、強烈な一撃を耐えきる。
燈京が強く弓を引き絞って放った矢は、熊の脚を貫通した。
「わぁ、綺麗」
ざくろが武器を構えて走りながら、そんな感想を呟く。
翁が描く絵が綺麗に描かれていたからだ。鉛筆で流すようにしか書いていないはずなのに、びっくりする位綺麗に描かれている。
ざくろが、ルクニールと並んだ。
「頼みましたぞ!」
ルクニールが再度盾を前面に構えて、熊の一撃を耐える。
東條が片膝をついて銃を構え、海原は熊の退路を塞ぐ様に立つ。
「輝け!」
ざくろが機導剣を使用した。もう片方の手に持つ武器と共に、一太刀ずつ、熊に攻撃を加える。
そこに、東條と海原の銃撃と、燈京が放った矢、エヴァの魔法が、それぞれ熊に突き刺さった。
熊はそのまま立っていたが、わずかな間の後に、目を見開きながら、どぉっと仰向けに倒れる。
ずずん!
と地響きの様な音の大きさが、熊の脅威を物語っていた。
誰もが起き上がってくるのではないかと警戒したが、大丈夫な様だ。
(こいつを肴に一杯やれそうだな)
深くため息をつきながら、海原はふと、熊肉料理を思い出した。
●看板絵
簡単ではあるが、熊を海原が解体し、東條の馬に乗せた。後で、海原が熊肉料理を振舞ってくれるという。
無事に翁を村に送り届ける事ができた頃には夜もすっかり更けていた。
翁が絵を描き始め、満足するまで動かなかったからだ。ハンター達は、ポーズやらなにやら取らされていた。
「すっかり、遅くなってしまったの」
翁がそんな感想をつく。遅くなったのは、翁自身のせいなのだが。
あまりの遅さに、出迎えていた村人の大半は帰ってしまい、依頼主である村の長老も、翁の無事を確認すると早々に帰っていってしまった。
「さて、ワシはこれから一仕事するか」
その言葉にハンター達が驚く。
あれだけ、絵を描いていたのに、まだ描き足らないというのか。
『私もお手伝いしたい!』
疲れ切った面々の中、スケッチブックを見せたエヴァだけが瞳を輝かせていた。
翌朝。
「えと……エヴァさんは、宿に戻ってきませんでしたね」
燈京が心配するように口を開いく。
「ずっと、翁の手伝いをしていたようですね」
東條の言う通り、どうやら翁とエヴァは徹夜していたようだ。
なんでも、ハンター達へのお礼に1枚描きたいという翁の気持ちらしい。
「俺達を描くと言っていたな……」
独り言の様に呟いたのは海原だ。もう一度言うが、そういう漢なのだ。
「翁さん、ざくろの事、かっこ良く描いてくれたかな」
わくわくしているのはざくろだ。
トドメではなかったものの、輝く剣なんて、画に残るはずだ。
「我らの勇姿が描かれたとあらば、人々を湧かすには、申し分ありますまい」
自信満々にルクニールが言った。
訊けば、村で行われる収穫祭の演劇は、ハンターと歪虚との戦いを題材にしているという。
今回は、熊との戦闘だったが、ハンターが戦うという姿には変わりはないはずだ。
「おぉ。きたか。待っておったぞ」
翁が全身絵の具だらけの姿でハンター達を出迎えた。背後に巨大な一枚絵が出来ている。
まず、目に飛び込んできたのは巨大な熊だ。きっと。
「この熊……頭が3つありますね」
東條が驚きの表情のまま、そんな感想を言った。
確かに、熊はいる。だが、どういうわけか頭が3つだ。自然の熊じゃない。
「こ、これが、私」
一方、感激のあまり、震えているのは、ルクニールだ。
熊に最も近い場所で、盾を構えている騎士。銀色の鎧に身を包み、仲間達を守ろうという意思を感じさせていた。
「俺はコレで、アレは東條か」
海原が、騎士の後ろで銃を構えている男性を見て淡々と言った。何度も言うが、そういう漢なのだ。
膝をつきながら射撃しているのは東條だろう。対象的に堂々と立ちあがり銃を構えているのは海原の様だ。
2人の銃士の後ろに2人の女性が描かれている。
輝く剣を持つ胸豊かな女性と、弓を構えているメイド服姿の女性。
「はわわわ、これざくろ? おっきな胸が、胸が描いてある」
わたわたと震えているのは、ざくろだ。
「ざくろ、男。男だもん!」
顔を真っ赤にしているが、その方が、ますます女性っぽい様に見えた。
「うぅ……やっぱり、誤解されています……あ、あれ?」
燈京は涙目になりながら、画の中の己を見ていたが、ふと、思った。
「エヴァさんは?」
確かに、ざくろと燈京の後ろには誰も描かれていない。
「嬢ちゃんは手伝ってくれたからの。特典じゃ」
そう言って指差した先は、熊の後ろ側で、囚われた姫の様に寝ている女性だった。
虹色の翼を持ち、白銀のドレスに身を包んでいる。
エヴァ本人は、看板画の近くの敷き藁で、ロバに寄り添うように寝ている。
いっぱい描いて満腹といった表情だった。
「まさか、嬢ちゃんだけズルイとかいう、野暮な事を言う男は、お主達の中にはおるまい」
ニカっと意地悪そうに笑う翁。
男とわかっていて、この仕打ちなのとかと言おうとしたざくろと燈京よりも早く、ルクニールが叫んだ。
「なんと、男性であったのか!」
彼の叫び声は、朝早い、村に響き渡ったのであった。
『虹の天使と5人の勇者』と名付けられた看板絵は、収穫祭の間、訪れた観光客に大好評であり、とある富豪が買い取るという話まででた。
だが、画家の強い希望により、依頼主の村から最寄りのハンターズソサエティ支部に寄贈されたという。
おしまい。
依頼結果
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相談卓 燈京 紫月(ka0658) 人間(リアルブルー)|15才|男性|猟撃士(イェーガー) |
最終発言 2014/09/01 00:53:58 |
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2014/08/31 16:17:36 |