屍の上を行く者

マスター:鹿野やいと

シナリオ形態
イベント
難易度
普通
オプション
  • relation
参加費
500
参加制限
-
参加人数
1~25人
サポート
0~0人
報酬
普通
相談期間
5日
締切
2016/05/28 19:00
完成日
2016/06/14 04:29

このシナリオは5日間納期が延長されています。

みんなの思い出

思い出設定されたOMC商品がありません。

オープニング

■望まれた姿

 私は死を運ぶ。身振り手振り、言葉の一つ、視線ですらも。
 私は望んだ。人は必ず死ぬ。ならばその死が、より良きものであるように。
 それは啓示であり、業であり、人々の望みである。
 示した先で彼らが誰の手に掛かろうと事実は同じ。
 彼らを殺めたのは私の業に他ならない。
「我が神よ。今、貴方の御元に戦で命を落としたこの者達の魂を送ります。彼らは神の栄光と地上の平穏の為に、死を恐れず勇敢に戦いました。どうか父なるエクラの御元で安息の日々を送られますよう、エクラの御名においてお願い申し上げます」 
 これこそが私の本質。人々が私を戦乙女と評価した事は正しい。私は人を戦に駆り立て、華々しく散らせるのが役目。
 決して人を救う聖女ではない。私は人を救う聖女には成れないのだ。

■蓮華草の花冠

 王都に住む司祭達は一部の例外を除きその多くが、今回の合同葬へ参列するよう呼びかけがあった。戦闘に参加した聖堂戦士団や負傷者の治療にあたった司祭達にとって、今回の葬儀は他人事ではなく誰もが呼びかけと関係なく参加を決めていた。
 聖堂教会関係者に限らず、王国から多くの文武官、貴族、更には国内の有力な商人たちも列席した。それ以下の民間人や低位の役人達は大聖堂に収まりきらず、大聖堂から続く街道に列をなした。
 立場だけが司祭であるアイリーンや、研究職のオーラン・クロスも、末席ではあるが大聖堂内部に入ることができた。
 厳かな空気の中で葬式は進行し、ヴィオラが朗々と祈りの言葉を唱え始めた頃、オーランの目からは涙があふれていた。
 彼は喪失と向き合っている。そして、向き合いながらも受け止め切れてはいない。やがて自身の状況に気づいたのか、頭を垂れて祈りの言葉を唱え、頬を伝う涙をごまかしていた。彼の来歴を知るアイリーンには、その激しい自罰の念が痛いほどわかった。
 覚悟のあったヴィオラやエリオットは良い。2人はそう成るべく自己研鑽を積み、命令することに慣れ、責任を負う覚悟ができている。だが彼は違う。本来は研究分野が今必要とされているだけの、1研究者に過ぎない。
 彼を守る為に2人の人間が死んだという。戦場の不足を補う為という話なら更に多くの人が死んでいる。彼らの死はそれを命じた者達の責任だが、オーランはそれを自分の非であると思っているのだろう。
 気持ちは痛いほどにわかる。体温を失っていく体に触れるのは、何度しても慣れるものではない。それが回復の魔法に長ける聖導士であればなおさら、救う手立てを持つがゆえに辛いだろう。
 彼の気持ちを理解しながらも、アイリーンには掛ける言葉が無かった。彼のような心優しき者達に、なんと声をかければ良いのかわからなかったのだ。多くの聖堂戦士や騎士達が、仲間の死を受け入れることができるのは何度となく戦火を潜り抜けた経験あってこそだ。
 ここでオーランに強者であれと言うのは容易い。同じ仲間であれば当然のようにそう求めるだろう。だが自分達は、彼のような者がそのままでも良い世界こそ良しとする。この地を守る者にはそれこそが矜持。アイリーンのような正道を行かぬ者であっても同じだ。 
 合同葬の後、オーランは泣きはらした目のままふらふらとどこかへ消えていった。オーランを追いかけようと考えたが、アイリーンは頭を振って思いとどまった。
 普段ならそこまで他人の面倒を見る性質でもない。これが自分の変調なのだと、最近ようやく思い至って来たのだ。
 あの日以降、敗戦という結果が残された騎士や聖堂戦士達はどこかしら様子がおかしい。エリオットは働きづめで休息を拒むと彼の副官のフィアが嘆いていたようだ。普段なら団長の弱みを外に漏らすなど害悪でしかないだろうに、彼女自身も疲れているのだろう。
 ヴィオラは普段の行動にこそ変化はないが、以前にも増して笑わなくなり、1人で書室に籠る事が増えた。ヴィオラは決戦においてエリオットに一時的にでも指揮権を移譲した事もあり、彼が責任を感じていることに思うところもあるのだろう。変調を庇いあうにはお互いが近すぎる。誰にも何も、干渉しないほうがいい。どんなにもどかしくても、感情の淀みに巻き込まれるのは避けたい。
 アイリーンは思考の隅から湧き出る虚無を感じながらも、祈りの唱和以外にそれを静める方法が思いつかなかった。


■芽吹きの頃に

 瓦礫の撤去と城壁の修復は一朝一夕にはいかない。それでも街道が最低限使用可能な状態になると、仕事の忙しさは山を越した。
 この時最も気の滅入る作業は死体の回収であった。人の原型を保ったものはまだ良い。中には元の形も判別できぬほど破壊された死体もあった。それを急ぎ氷を扱う魔術師達で保存し、可能な限り個人を特定し、所属する組織へとリストと共に返却した。担当する役人達は日に日に目から光を失い、感情を無くしながらも黙々と作業していた。
 この時ハンター達に割り振られた仕事は様々だったが、誰もがこの惨憺たる光景を目に焼き付けていた。戦場に立たなかった者達でさえも、この光景によって心に深い傷を負った。白の隊においてハンターの労務を管理していたローレンスは、日に日に病んでいく者達を慮り、予定よりも早い仕事の切り上げを決定した。
「あとは国内の兵士で分担して、残りは民間人に順次委託すれば賄える。君達の仕事はここまでだ」
 ローレンスの言葉を聞いたハンターに、仕事を終えた達成感はなかった。虚脱とも喪失とも言える空白が心を支配していた。空白の理由はわかる。どれだけ復興に携わっても、荒れ地が更地になるだけでしかない。非日常から日常へと移り変わる為に必要なこととはいえ、砂ばかりの更地は殊更に寒々しい。
 それでも通りには武装した兵士や騎士の姿は減っていき、代わりに建築に関わる職人達が増えていた。彼らが新たな家屋を立てるために寸法を取り図面を引く一方で、彼らに食べ物を売る人々が現れ、工具を扱う鍛冶屋が現れる。街は人に満ちていく。すると流れる血によって冷やされ麻痺していた心が、ようやくまともに動き始めた。
 それが良かったのか悪かったのか、今日から先はしばらく予定はない。喪失と向き合う時間だけはありあまるほどにあった。

リプレイ本文


 合同葬当日にハンターの着用する衣装は、希望があれば冒険者協会が都合してくれた。王国出身でないハンターにとって、着慣れない礼服は体に合わず違和感のほうが強いが、今日という日はそれを曲げる事にした。
 クリスティン・ガフ(ka1090)と春日 啓一(ka1621)も、互いの礼装の確認に余念がなかった。専門の人物に手伝ってはもらったものの、それを着て会場まで歩くにはまだ時間がある。黒いドレスと黒いスーツは装飾の少ないシンプルなデザインで、不慣れな2人にとって手直しの手間が減ってありがたい。
 クリスティンは春日のネクタイを確かめながら、彼の表情がまた曇っていることに気づいた。
「なんだその顔は? まだ悩んでいるのか?」
 春日は驚いて目を見開くと、小さく息を吐いてネクタイを整える恋人の指を見た。
「悔やんだって死人が生き返るわけじゃねえ。そんなことはわかってる」
 それは2人で、あるいは仲間と何度も話し合った事だった。死力を尽くして戦った以上、何度やり直してもそれ以上の結果にはならない。
「でも、思わずには居られないんだ。陽動役をやった俺が悪いのかもしれない。もっと最悪を想像して連携すれば回避できたかもしれない。なのに俺たちは、どこかに慢心があってそれに気づくことが出来なかった」
 先の戦いは負け戦だ。悪いところを探せばキリがない事ぐらい、彼にもわかっている。連携しきれなかった部分は多々ある。もっと互いの動きを知るべきだったのだろう。クリステイン自身も役割分担の徹底が不足していたと、現場で気づいたようなものだ。前線の戦闘をもう少しうまく運べれば、オーランをかばって人が死ぬこともなかった。
「確かに私たちは足りない。様々な意味で足りない。啓一君はどう思う?」
「俺たちにはどこか慢心があったんだろうな、勝って兜の緒を締めよってな……。俺たちに一番足りなかったのは多分俺たち一人一人は弱いって強い自覚かもな」
 敵は強大だ。未だ全貌も把握できていない。あのベリトですら最高位の歪虚ではないのだ。それでも人類は薄氷の勝利を重ねてきた。団結あればこそ、人類は戦ってこれたのだ。
「……もっと高みを目指さないとね」
「そうだな守れないもの貫けないものがない高みに……だな」
 千の戦いを覚えよう。自分の手は小さい。それでも必ず、成し得ることがある。
「……行こう」
 クリスティンは右手を啓一に差し出す。左手には愛用の刀。これではまるで役割が逆だ。苦笑しながらも春日は、愛しい人の手を取った。


 澄みわたるような晴天の下、葬儀の列は途絶えることなく続いている。正装をしたハンター達は揃って花の溢れ返る献花台の前にたった。親しい者を失った者達が既に多くの花を供えている。
 王国の事件ではあるが、親しい友人を失ったハンターにとっては他人事ではなかった。和泉 澪(ka4070)は亡き友人を想い手を合わせる。
「最後に顔が見れたらと思いましたが……」
 彼女とはリアルブルーに帰るという願いを共にする友人であった。度重なる大規模戦闘で疲弊しながらも、ハンター協会ではその糸口らしき情報を見つけつつあった最中である。ただただ無念という想いが強かった。
「彼女の最後は、どうだったのですか?」
「さあな。俺も伝え聞いただけだ。詳しいことは知らん」
 横に並ぶヴァイス(ka0364)の返答は簡潔だが苦い。この豪放な戦士も仲間の喪失は堪えたらしい。2人はそれでも、粛々と事実を受け入れることが出来た。より死者に近い者は、戦闘が終わってしばらく経った今でも心が千々に乱れるような気持であった。
「一緒に居てくれるって、約束したじゃん。ばか」
 玉兎 小夜(ka6009)は赤い布を握りしめて、俯いたまま体を震わせていた。
「私は忘れない。何があろうと何度負けようと貴女のことだけは忘れない。」
 小夜はそれでもしばらくは耐えており、他と同じように粛々と列に参加していた。しかし途中で耐えられなくなったのか、献花して早々に列を抜けて走り出した。
「追わなくても大丈夫ですか?」
 心配そうに言う和泉だが、アルラウネ(ka4841)は首を振ってそれにこたえる。
「追って、なんて声をかけるんですか?」
「……それもそうですね」
 人の温もりが必要な場合もあるが、それは格別親しい相手に限られる。時間の経過でしか解決しない問題もある。下手に首を突っ込んで良い問題ではない。小夜の背中が人ごみの中にうずもれていくのを、3人は黙って見守るしかなかった。
 小夜の背が見えなくなった頃合いで、アルラウネも列を離れようとした。慌てて和泉が声をかける。
「どこへ?」
「探してくる」
 誰を。最初小夜のことかと思ったがそうでもないらしい。アルラウネは最初から、周囲を見渡して誰かを探しているようだった。
「もう一人の彷徨い子。どこかで泣いてるわ、あの子」
 言うだけ言ってアルラウネも人ごみをすり抜けていく。それぞれが自分と向き合う必要があるとはわかっていても、手を出すことができない寂しさは拭いようがなかった。



 小夜は走った。人の喧騒が遠くなるまで夢中で走った。息が切れて眩暈がしそうなほど全力で走った。そうしていれば、涙をこらえることが出来たからだ。
「……私は貴女が好きって言ってくれた私のままでいるよ。だから……今だけ泣かせてね」
 息が整うと、ぼろぼろと涙がこぼれはじめ、あとは崩れるように大声をあげて泣いていた。後から後から、彼女が居なくなったのだという事実が実感を伴ってやってくる。花を供えれば、祈りを捧げれば少しはマシになるかもと思ったが、何一つ変わりはしない。抉れた傷口は血を流し続け、いつまでも治癒する気配がない。
「小夜?」
 思いがけない声にびくりと背を伸ばす。声は知っている。 乃々華 音(ka5581)だ。小夜は振り向いてから涙を拭うのを忘れていたことに気づく。袖で涙を拭いながら、必死に泣いていたことを隠そうとした、
「なんでここに音がいるのさ!?」
「なんでって……」
 友人の尋常でない様子を見たら心配で追いかける。 乃々華にとっては当然のことだった。泣き顔を見られたくないという気持ちはわからないでもないけど、一人にさせてはいけないように感じられた。
「……胸貸そうか? 小夜のよりはあるよ」
 冗談交じりに乃々華は小夜に手を差し伸べる。しばらくはその手を見ていた小夜だが、ぷいとそっぽ向く。歩み寄ろうとする気配はない。そのままでは埒が明かないと、乃々華は思い切って小夜の手を引き寄せ抱きしめた。一瞬動きの止まった小夜だが、泣きながらも乃々華の手の中で暴れだした。
「逃げなくて良いよ。ボクは何も見ない、聞かない。だから、大人しく泣きなよ」
 無茶苦茶に暴れる小夜を扱いかねて、 乃々華はついに手を放してしまう。
「私は兎! 兎は泣かない! 泣かないんだあああ!」
 走り出した小夜は一目散にまた人のいない場所へ走っていく。追いかけても結果が変わるわけではない。 乃々華は追いかけることはしなかった。
(逃げられたか……仕方ないさ。時が癒してくれるのを待とう……見守りながらね)
 自分1人で解決すると決めたのなら、それをとやかくは言えない。解決できれば戻ってくるだろう。あるいは我慢できなくなったら戻ってくる。乃々華は仕方なく、一抹の寂しさを抱えながら与えられた仕事に戻った。



 列は昼を過ぎても途絶えない。まばらにはなったが、過ぎ行く人の表情は誰も彼も悲しみに満ちている。昼過ぎに献花を済ませたシャトン(ka3198)は、列を眺めながら物思いに沈んでいた。
「なんや自分、何してんや?」
 知った声に驚き振り向く。似合わない正装の冬樹 文太(ka0124)が、いつもと違った気難しい顔で立っていた。
「…… 知り合いでもいるんか ?」
「いや……悲しんでるなぁって、見てた」
「さよか」
 文太も同じ方向を見る。漂う重い空気で自然と言葉が途切れた。どちらともなく2人の歩みは列と逆方向へと向かい始めていた。人の波がようやく切れた頃、シャトンはぽつりぽつりと語りだした。
「オレさ、こっちに来て奴隷になって……飼い主に助けられた時、『殺してくれ』ってお願いしたんだよね……」
 先を行く文太の息が詰まる気配を感じた。振り返る顔には苦い感情が浮かんでいる。
「もう死にたくてさ。……悲しむ人もいないし、生きてても苦しいだけだし……」
 その時のシャトンの心を占めていたのは安堵の気持ちだった。
 銃を持った大人達はきっと願いを叶えてくれると思った。路傍の石を蹴るように人の命を奪う人種だ。だから跪いて願った。奴隷商や当時の主人よりも濃い流血と暴力の気配を、優しいとすら感じていた。
 その当時と比べて今はどうだろうか。少なくとも飢えることも、凍えることも、暴力を振るわれることもない。彼らの行為は優しさではないのかもしれない。けど利用価値は正しく評価されている。もしかしたらこれは幸せというものなのかもしれない。
 シャトンの告白に悲しみの色はない。ただ淡々と自分も遅かれ早かれ死ぬ日が来るという事実を語るだけだ。ただ文太の表情は晴れない。納得が行かない、そんな顔をしていた。
「こんな場所で何言うてんねや」
 吐き捨てるように言う文太に、シャトンは苦笑した。怒っている理由を、理解できなかった。
「こんな場所だからだよ。あっちの自分はもう死んだんだ。それで、今はシャトンとして生きてる。……生きてるんだよ、俺は」
「そりゃ……俺かて死にたいって思った事はあるで。でも……そうか、お前は”シャトン”になってやっと生きられる様になったっちゅう事か」
 納得したようなしてないような、文太の眉は垂れて下を向いている。友人のその表情を、なんとなく可愛いと思った。
「そうさ。だから、文太はオレの事をよ~っく見て覚えてろよ?」
「そんな…… まるで近々消えるみたいな事、言うなや」
「……なんて顔してんだよ、お前」
 文太の顔が今にも泣き出しそうで、抱き寄せて頭を抱え込んだ。
「……シャトン……」
「こんなところで泣くなよ」
 そっと額に口づけをする。驚いたように文太は顔をあげ、泣き笑いのような表情でシャトンを見返した。
「……ありがとうな」
 文太はシャトンを抱きしめ返そうとして、しばし迷って手を下す。それぐらいなら良いのに、と思いながらシャトンは文太の髪を乱暴に撫でた。



 破壊された城壁の補修は比較的早い段階で開始された。城壁は内外を区切る役割がある。いつまでも放置はできない。ナタナエル(ka3884) は城壁の上部より職人達が手慣れた手付きで石を積む様をぼんやりと眺めていた。彼はこの位置から一日中、街の惨状を眺めていた。敗戦の結果を見届けるために。
「程々にしとけよ」
 乱暴に言うボルディア・コンフラムス(ka0796)に続き、ユーロス・フォルケ(ka3862)も階段を下りていく。2人もこの風景を目に焼き付けるために来ていたが、すべきことがあるらしい。二人と入れ替わるようにエイル・メヌエット(ka2807)、クルス(ka3922)が上ってくる。2人が朝から働いていたことは、城壁の上から良く見えていた。
「一通り、遺体の収容は済んだわ」
「お疲れ様。朝から大変だったね」
「ええ……」
 エイルの表情は暗い。回収の仕事があれば引き渡しの作業もある。悲しい対面に遭遇することも多かったのだろう。彼女の義弟は帰ってきた。帰ってこれなかった人が大勢居たのだ。充分とも言える。城壁に来てこの景色を眺めに来る者は少なくない。破壊の痕跡、敗戦の結末をその目に焼き付けるためだ。
「足元を、疎かにした結果かな。……僕らが傲慢だったのだろう」
 ナタナエルの言葉に、クルスは唇を噛んだ。詰めが甘かった、まだ出来ることがあったのに。悲しみを乗り越えた者ですら、その後悔に苛まれていた。
「あの時俺は、生かす為じゃなく死なせる為に法術を使った。それでも足りなかった」
 手も足も全てを治療に傾けたら、死ぬ気であの場に突っ走ってたら、結果は変わってたのか。自分の手が小さい事なんて、わかってた筈なのに。
「まだ何人か、救えたかもしれない」
「もしもなんて語っても仕方ないわ」
 エイルは優しく、それでも断固とした口調でそう言い切った。戦いで物事を解決しなければならない現状では、多かれ少なかれ人は必ず死ぬ。後からどうすれば良かったなんて責め方は、自分も周囲も傷つけるだけだ。
「状況の見えない戦場で最善を尽くした。それで十分よ」
「十分じゃない!」
 クルスは叫んでから、蚊の鳴くような声で「すみません」とだけ呟いた。
「…………わかってる。こんなのは足踏みしてるだけだって」
 皆同じだ。誰のせいでもない。自分を許せないのは優しいからだ。許せなくても良い。でも前に進まなければいけない。
「許すわ、私が。帰ってこない人もいる。でも、帰ってきた人もたくさんいる。確かに貴方は、多くを助けたのよ」
 それは誰にとっても同じ事。この戦場に限らず、覚醒者は多くを助けてきた。一つの失敗で否定されるものでは決してない。エイルの言葉は祈りの言葉のようでもあった。
「怒りに身を投じるな。冷静に心の刃を磨け。どうすれば一番効果的に『仕事』が成せるか考えよ」
 ナタナエルは呟いた後で、視線を集めると困ったように顔をそらした。
「僕の……えーと……師匠に言われた言葉だよ」
「それは怖い人?」
「かもね。でも、君にとっても一理あるだろ?」
「……そうだね」
 そうだ。次こそはしくじらない。いや、上手くやって見せる。少しでも強く、少しでも賢く。今度はもっと多くを救えるように。決意を胸に、クルスは瓦礫の街から空へと視線をあげた。


 雑務というのも分量で言えば馬鹿にはならない。間の悪いことに騎士団と聖堂戦士団で協議を持つ回数が増え、調整に関わる雑務は増える一方。
 彼が現れたのはそんな時期、アイリーンが書類の整理で走り回っていた時のことだった。何者かに尻を鷲掴みにされた。咄嗟に後ろ回し蹴りを振り切るが、セクハラの主犯はいともたやすくしゃがんでかわし、軽快なステップで脚の届かない距離に逃げた。
「ギルベルト(ka0764)、貴方こんな時にまで……」
「こんな時だからじゃん?」
 呆れ返って物も言えない。彼がこういう人物なのは知っていた。だから次の台詞も、予定調和のものとして比較的すんなり受け入れることはできた。
「アイちんも見てきた? ヒヒ、最高だったよ、お葬式! 悲しい顔、苦しい顔。どこもかしこも汚泥と混沌塗れ!」
「それは良かったですね」
「待ってよアイちん」
 突き放して作業に戻ろうとするが、ギルベルトがそれを遮った。左手をつかみあげられ、そのまま壁に押し付けられる。ギルベルトの顔は蛇を思わせる笑みを浮かべ、アイリーンに触れんばかりに迫った。
「僕はねー、アイちんが元気ないのはつまんにゃいんだよ、僕ちんが望むのは泥臭いアイちんが足掻いて足掻いて! その上で惨たらしく悲惨に凄惨な目にあって! んでもって絶望した顔を眺めたいんだよ? なのにこん位でそんな顔されちゃ僕ちん困っちゃうぜ」
 これくらい、確かにそうかもしれない。負け戦かもしれないが文字通り壊滅したホロウレイドほどではない。大きな損害を受けながらも騎士団も聖堂戦士団も健在。悲しみはすれど、王国の民に絶望の気配はない。
「だから早く僕ちんの大好きな泥臭く諦めの悪いアイちんに戻ってよね」
「… … … … 」
 慰められた、のだろうか。彼の言う通り、これからの王国を思えば立ち止まっては居られない。このささやかな足踏みすら、彼には無粋に思えたのだろうか。
 アイリーンはそこまで考えて、ギルベルトが左手を握ったままこちらを眺めていることに気づいた。先ほどの蛇のような目とは違う、邪な考えをちらつかせている時の楽しそうな笑顔だ。
「………まだ何かあるの?」
「それはそれとして思ったんだけどさぁー。しおらしいアイちんは今しか楽しめないよねぇ?」
 何を思ったのか。いや、何を考えたかは明瞭だが、まさかという思いがあった。荒い息のギルベルトが左手でズボンのベルトを外し始めている。
 怒りで顔を真っ赤にしたアイリーンの平手が、今度こそギルベルトの頬を直撃した。


 夕暮れ時には人の気配も減り始めた。人々はいつものように日々の生活を始め、大聖堂の外には人はいない。書き物をするのに丁度良い時間ではあったが、ヴィオラは書き物に没入できず気分も晴れなかった。不意に扉をたたく音がする。来客の予定などなかったはずと予定を確認し、ヴィオラは扉に向き直った。
「どうぞ」
 音をたてぬようにそっと扉を開けたのはヴァイスだった。
「お疲れさんだな。口にしなくてもいいから一杯付き合ってくれないか?」
 持参したのは未開封のウィスキーとグラスが二つ。
「……強いお酒ですね」
「聖職者に酒はまずかったか?」
「禁じられてはいません。自制できる範囲であれば問題ないのです。とはいえ酒の匂いをさせた司教というのも外聞が悪いでしょう。舐める程度だけいただきます」
 ヴァイスはホッとした様子で机にグラスを置く。
 希望の通りヴィオラのグラスには少量、自身のグラスには並々と注ぐ。
 ヴィオラが律儀に祈りを捧げるまでヴァイスは待った。
「……で、何かお話が?」
「いや、特には何も。話を聞きに来ただけだ」
「そうですか……」
 ヴィオラは少しずつ酒を口に含む。ヴァイスを見ながらも、会話を始める様子はない。
 ヴァイスは気長に酒の消費を待った。だがヴァイスとの思惑とは別に、会話が始まる前に再びノックの音が響いた。
 入室を促され、現れたのはユーロスとボルディアだ。
「なんだ、先客が居たのか」
「悪いな」
 執務室に余分な椅子はない。ボルディアは壁に背をもたせ掛けたが、ユーロスはまっすぐにヴィオラの前に立った。
「引きこもってるって聞いてきた」
 ユーロスは置かれたウィスキーの瓶に僅かに顔をゆがめる。その上で、ヴィオラの顔を正面から見据えた。
「辛気臭い顔は止めろ」
 ヴィオラは視線だけ上げてユーロスを見つめる。ヴァイスは止めようかと考えたが、ユーロスの言葉はそれよりも早い。
「この国の連中はどいつもこいつも顔が固過ぎる上に背負い込み過ぎだ。だから雰囲気が暗くなるんだよ。そんなんじゃあ、『次』も負けるぜ。俺は勝つつもりだがな」
「俺もだ。このままで終わる気はねぇ。絶対にヤツ等にこのツケは払わせる」
 ボルディアもそれに乗じる。彼女の脳裏にあったのは破壊された街並みだ。自分の不甲斐なさを怒りに変え、強く拳を握りしめている。
「俺らを頼れ。今よりもっと強くなって、必ずヤツ等を倒して見せるからよ」
 次があれば必ず殺す。その意志だけが強く感じ取れた。強い意志を受け止めながらもヴィオラの反応は鈍い。
 ヴィオラは俯き、グラスに注がれた液体に視線を注ぐ。個人のハンターに信頼できる者はいるが、集団としてのハンターはまだ戦い慣れていない。騎士団も聖堂戦士団も、どこまで頼って良いものか図りかねているのが現状だ。
「お言葉はありがたく頂戴しますが……私達も今まで通りの関係とは行きません。私は組織の長ですが貴方達は1個人。私の一存では収め難い事もあるとだけ、ご理解ください」
 返ったのは酷く冷めた言葉。元々誰かを頼るのは苦手で、だからこそ騎士団とも疎遠だった。今回はハンターに頼りすぎたとの見方もある。無暗に「お願いします」といえる立場でもない。
 部屋は沈黙で満たされる。元よりヴィオラの執務室である以上、雑談をする雰囲気でもない。
 ただヴィオラがウィスキーを舐めるように飲んでいる。ユーロスやボルディアが席を立とうと考え始めた頃、その事件は起きた。
「ん? なんだ?」
 最初に気づいたのは扉に顔を向け座っていたヴァイスだった。ヴァイスの声で他3人も異変に気付く。扉の隙間からもうもうと白い煙が入り込んできている。心なしか焦げた匂いもする。慌ててボルディアが扉を開け放った。
 火元は部屋のすぐ目の前。ヴァージル・チェンバレン(ka1989)が陶器の皿の上で布を燃やしていた。
「何してんだよ、あんた」
「見ての通りさ。ブルーじゃ天岩戸というらしいぞ。なんだ、揃っていじけてると思ったら酒盛りか?」
 呆れ果てた一同はヴァージルを怒る気力も沸かなかった。悪びれる様子もないヴァージルは3人の後ろでため息をつくヴィオラに視線を向けた。
「聖女様の自己満足は済んだかい?」
 ヴィオラの視線が険しくなるが、ヴァージルは動じない。
「あんたや国民がどう思ってるか知らんが、 あんたは神でも聖女でもなく、ただの女だからな。プロフェッショナルに見えて、そうでもない」
 ヴァージルは用意していた手鏡をヴィオラのほうに向けた。
「ほれ、酷い顔してるぜ」
 そればかりは彼の言う通りだった。半分は彼の言動の突拍子も無さに腹を立てたことだが、ふさぎ込んで難しい顔をしていたのは事実だ。
「……話はわかりました。ですから今日のところは帰ってください。合同葬担当の司教が合同葬の当日に、酒盛りして騒ぎを起こしたなど醜聞としては最悪です」
 ヴァージルだけかと思いきや、部屋に居た他の3人も出るように促される。
 不承不承外に出て締め出された三人に、ヴァージルは悪びれもせず笑いかけた。
「ははっ、怒られたな」
「あんたはそれで良いかもしれないが、こっちは良い迷惑だ」
「悪いな。時間が押し迫ってたんだよ。夜にやったらもっと大事になる」
 ヴァージルは反省の欠片も無い様子でユーロスをあしらう。
 ヴァイスは話を終えたつもりではなかったが、この雰囲気では酒盛りのやり直しはしない方がいいだろう。
 ヴァイスは他の3人に混ざって来た廊下を戻ろうとし、荷物が少ないことに気づいた。
「ヴァイスさん、忘れ物ですよ」
 扉を半ばまであけてヴィオラは右手にヴァイスの持ち込み品を掲げた。
 ヴィオラから手渡されたのはウィスキーの瓶だ。先程の小火騒ぎの時に机の上に置いてきたのだ。
「気遣いはありがたく頂戴します。ですが……愚痴を吐いたところで解決する話ではありません。無様を晒して終わりです」
 ヴィオラは残っていたグラス二つもヴァイスに押し付ける。視線はヴァイスの瞳を射抜くように見つめていた。
「私が貴方達を気兼ねなく頼れるように、有用性を示してください。話はそれからです」
 ヴィオラはそれだけ告げると、扉を閉めて鍵をかけた。ヴィオラが出てくる気配がないとわかるとヴァージルはくっくっと笑い始めた。
「今のが本音だな」
「どうしてわかる」
「真面目くさって硬い言い方しか出来ない女だからな」
 ヴァージルは笑いながら肩をすくめる。ユーロスも異論無いようで特に反論しなかった。
 ヴァイスもそれに従う他なかった。ヴァイスの思惑通りにはいかず、彼女の弱みを引き出すことはできなかったが来た意味はあった
 有用性を示せ。それはまだ、何度でも試せという彼女の意志表明に他ならないからだ。


 オーランは会場よりどんな道筋をたどったのか、まるで記憶になかった。
 気づけば教会より与えられた個室の前にいた。研究の為に融通された部屋だが、今は何かに手を付ける気分にはなれない。
 とはいえ、それ以上動く気力もない。諦めてオーランは扉を押す。何が変わったわけでもないのに、木製の扉が重く感じられた。机の前でどれほど懊悩していただろう。オーランは来訪者のノックにすら気づかなかった。
「こんなところに居たのですね。探しましたよ」
「君は?」
「日紫喜と言います。貴方にお願いがあってきました」
 日紫喜 嘉雅都(ka4222)は東方によく居る黒髪黒瞳の青年であった。スーツを着こなしている点から、リアルブルー出身であるように思えたが、それを確かめようと思うほど、オーランの心は動かなかった。彼と同じく十色 エニア(ka0370)もオーランを探して人ごみの喧騒を捜し歩いていたが、最後には彼は諦めて去っていった。
「……手短にお願いするよ。で、用事は何だい?」
「まずお尋ねしたいことがあります。茨の王討伐にかかる北方動乱の責を、教会は誰かが取るか、変わるかしていますか?」
「責……?」
「そうです。教会が 自らを護る為に取った行動は聖女エリカを自殺に追い込んだ。現状未来に繰り返されるのは明白です」
「 …… そうかもしれないし、違うかもしれない 」
 苦い記憶だった。あの時何も出来なかった事、何もしようとしなかった事を悔い、二度と繰り返すまいとオーランは一心不乱に法術の研究に打ち込んだ。その結果が先の戦いだ。無力な自分という存在がオーランを深い嘆きへと沈めていく。
「今だからこそ、貴方が手を打つべきです。過ちが繰り返されぬように」
「 …… 変化はあったよ、確実に。 僕に、これ以上何をしろと言うんだ 」
「貴方にしかできないことがあるはずです」
 確かにそれは事実だ。今なら彼の努力と実績が言葉の重みとなる。だがオーランは日紫喜の差し出した手を拒んだ。その重みが、彼を苦しめている原因となっているからだ。
「…… 僕はそのつもりは、ないけどね。持って帰って、お偉方には伝えておくよ……すまない、祈りを、捧げたいんだ」
 日紫喜の言葉はオーランの心には響いたものの、ただ深く抉ったに過ぎなかった。深く彼を知り、彼と心を通じていればその言葉が彼を動かしたかもしれないが、少なくとも日紫喜にはそこまで干渉することはできなかった。
 日紫喜が去り、再び一人となったはずのオーラン。直視するにはきつい陽光が遮られ、室内が暗くなる雲でもかかったのかと窓辺を見ると、そこには見知った顔の女性がクスクスと 笑みを浮かべていた。
「おじいさんの周りはたくさん雨音が聞こえるわ」
 晴れた日にも関わらず雨傘を差している。雨音に微睡む玻璃草(ka4538)だ。フィリアは机に向かってうずくまるオーランにするりと近寄ると、顔を寄せて瞳を覗き込む。変わらない笑顔が、なぜか今日は別の表情に見えた。
「ねえ。あのおねえさんが居なくなったのはおじいさんの所為なの?」
「……そうだ。僕のせいだ」
「じゃあ間違っちゃったのね。おじいさんもそのおねえさんも。
『絵空事の絵描き』が水面に風笑う蜘蛛を見たみたいに酷いのね」
 相変わらず暗喩ばかりで彼女の言葉は理解に苦しむ。けれども彼女の行動そのものは利他的だ。狂人の善意に意味を図りかねるものの、言葉には諭すような響きがある。
「ねぇ、おじいさん、疲れてて悲しいのね。でも変だわ、赦して欲しいのに、叱られたいなんて。おじいさんは何に祈るの? 何を祈るの?」
「エクラ教徒なら、エクラだけが祈りの対象だ」
「本当に?」
 フィリアはまだ、場違いな優しい笑みを浮かべている。
「『灰募る榛の実』はスプーンから零れ落ちて。でも、竃の中には何も残らなかったの? 誰かって、誰?」
「 … … … … 」
 人は神を信じて救われるわけではない。テスカ教徒の抱いていた絶望をオーランもまた追体験していた。けれどもその絶望は一人で抱えるものではない。フィリアは両手でそっとオーランの頬を包む。人肌の暖かさがじんわりと伝ってくる。オーランは自分が震えていることにようやく気付いた。
「…… 情けないな、僕は……ありがとう」
 本当のところはよくはわからない。彼女は普通の感性では喋ってくれないし、彼女の笑顔は変わらない。
 だが少なくともその時は、オーランはフィリアの慈愛に似た想いを感じていた。


 風を遮る物はなく、まだ肌寒い夜風が街路を抜けていく。
 月明かりに照らされた献花台の前に人気はなく、見張りの兵士も建物にそれぞれ門番が付く程度。小鳥遊 時雨(ka4921)が現れたのはそんな頃合い。
 捧げる為の花束を持参してはいたが、小鳥遊は献花台に花を供えることもできなかった。
 震える足はいつまで経っても前に進まない。
「なんで…………なんで、私じゃなくて……あなたが……」
 ようやく花束を置き、枯れた声で友の名前を呼びかける。さりとて返事があるはずもない。
 自分の死は覚悟していた。今生きているだけでも自分は幸せなのだと、終わりを見据えることができた。
 けれども自分以外の死は違う。彼女には未来がある。自分よりも明るい未来が。
 それが前触れも無しに断たれてしまった。
 気づけば足から力が抜け、その場にへたりこんでいた。
「ようやく、来たのね」
 アルラウネはいつの間にか小鳥遊の背後に立っていた。そんな事も気づけないほど、小鳥遊は自分の想いに没入していた。
「世界は変わらず陽の下でも、貴方はまだ闇の中。……不公平よね」
 跪いたままの小鳥遊を、アルラウネは優しく包むように抱きしめた。
 頭をかき抱き、髪の毛をそっと撫で梳く。小鳥遊の肌は夜風で冷え切っており、花束を握っていた手はわずかに震えていた。
「泣いていいのよ。今ぐらいは……」
 葬式はその為の儀式。悲しみを抱えた者が前を向くための機会だ。アルラウネ自身は十分に泣いた。だから他人を気遣う余裕もある。けれども小鳥遊は、我慢を重ねてうずくまったままだ。言葉はそれ以上重ねず、じっと小鳥遊の体に熱が戻るのを待った。
 やがて小鳥遊はアルラウネの肩に顔をうずめたまま、声を押し殺して泣いた。愛しい人の屍は塵芥。そんな事実を受け入れられる人間は少数だ。愛が深ければなおのこと。けれどもいつかは悲しみを乗り越え、前に進む必要がある。
「涙が枯れたら、またいつもの貴方に戻りましょう」
 言葉はまだ彼女の心に届かない。アルラウネは理解しながらも、震える小鳥遊の頭をそっと撫でた。

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MVP一覧

  • 弾雨のイェーガー
    冬樹 文太ka0124
  • 猛毒の魔銀
    ギルベルトka0764
  • 小さな望み
    シャトンka3198
  • 王国騎士団非常勤救護班
    クルスka3922
  • 囁くは雨音、紡ぐは物語
    雨音に微睡む玻璃草ka4538

重体一覧

参加者一覧

  • 弾雨のイェーガー
    冬樹 文太(ka0124
    人間(蒼)|29才|男性|猟撃士

  • ヴァイス・エリダヌス(ka0364
    人間(紅)|31才|男性|闘狩人
  • 【ⅩⅧ】また"あした"へ
    十色・T・ エニア(ka0370
    人間(蒼)|15才|男性|魔術師
  • 猛毒の魔銀
    ギルベルト(ka0764
    エルフ|22才|男性|疾影士
  • ボルディアせんせー
    ボルディア・コンフラムス(ka0796
    人間(紅)|23才|女性|霊闘士
  • 天に届く刃
    クリスティン・ガフ(ka1090
    人間(紅)|19才|女性|闘狩人
  • 破れず破り
    春日 啓一(ka1621
    人間(蒼)|18才|男性|闘狩人
  • 俯瞰視の狩人
    ヴァージル・チェンバレン(ka1989
    人間(紅)|45才|男性|闘狩人
  • 愛にすべてを
    エイル・メヌエット(ka2807
    人間(紅)|23才|女性|聖導士
  • 小さな望み
    シャトン(ka3198
    人間(蒼)|16才|女性|霊闘士
  • たたかう者
    ユーロス・フォルケ(ka3862
    人間(紅)|17才|男性|疾影士
  • 《死》を翳し忍び寄る蠍
    ナタナエル(ka3884
    エルフ|20才|男性|疾影士
  • 王国騎士団非常勤救護班
    クルス(ka3922
    人間(紅)|17才|男性|聖導士
  • Centuria
    和泉 澪(ka4070
    人間(蒼)|19才|女性|疾影士

  • 日紫喜 嘉雅都(ka4222
    人間(蒼)|17才|男性|機導師
  • 囁くは雨音、紡ぐは物語
    雨音に微睡む玻璃草(ka4538
    人間(紅)|12才|女性|疾影士
  • 甘えん坊な奥さん
    アルラウネ(ka4841
    エルフ|24才|女性|舞刀士

  • 小鳥遊 時雨(ka4921
    人間(蒼)|16才|女性|猟撃士

  • 乃々華 音(ka5581
    人間(蒼)|16才|女性|疾影士
  • 兎は今日も首を狩る
    玉兎 小夜(ka6009
    人間(蒼)|17才|女性|舞刀士

サポート一覧

マテリアルリンク参加者一覧

依頼相談掲示板
アイコン 相談卓
小鳥遊 時雨(ka4921
人間(リアルブルー)|16才|女性|猟撃士(イェーガー)
最終発言
2016/05/27 23:32:53
アイコン 依頼前の挨拶スレッド
ミリア・クロスフィールド(kz0012
人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人
最終発言
2016/05/27 14:49:50