ゲスト
(ka0000)
【選挙】アイドルになりますわ!
マスター:朝臣あむ

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- やや易しい
- オプション
-
- 参加費
1,000
- 参加制限
- -
- 参加人数
- 4~6人
- サポート
- 0~0人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- 締切
- 2014/09/12 12:00
- 完成日
- 2014/09/19 04:51
みんなの思い出
思い出設定されたOMC商品がありません。
オープニング
皇帝選挙の実施が決定された後、ゼナイド(kz0052)は師団の本拠地に戻る前にオズワルド(kz0027)と顔を合せていた。
「何の用だ。俺はあのバカのせいで増えた仕事を片付けなきゃなんねぇんだよ」
そうオズワルドの執務は山積み。選挙の決定が決まった以上、皇帝陛下の周囲で働く者なら当然の結果だった。
「オズワルド様でしたら1分もあれば片付いてしまいますわ」
それよりも。と彼女は口角を上げる。
「わたくし、立候補いたしますわよ。陛下を跪かせて足を舐めさせるのがわたくしの夢ですのっ!」
改めて口にする必要などないほどに想像でき過ぎた言葉にオズワルドの口から溜息が漏れる。
「さっきも豪語してたじゃねえか。好きにしろ。だが仕事は溜めるんじゃねぇぞ」
「大丈夫ですわよ。溜まったらマンゴルトが行いますし、わたくしもそこまで馬鹿ではありませんもの」
じゅうぶん馬鹿だろ。そんな言葉を呑み込みながら、オズワルドは脳裏に浮かんだ第十師団副師団長の姿を思い出していた。
最近前にも増して頭の光具合が良くなってきたが、やはり苦労が祟ってるんだろうか。
「つーか小娘、てめぇはそのままだと票が集まらねぇぞ」
皇帝選挙と言うからには国民からの投票が行われる。
つまり票が集まらなければ出馬した所で意味はないのだ。と言うか、投票数がゼロだった場合、出馬する為に使った経費が勿体ない。
「囚人師団なんてのは嫌われて当然の師団だ。そこの師団長ってだけでお前さんの票はガタ落ちだろ。集める算段はあるのか?」
「ありませんわよ」
「あ?」
「わたくしほどの美貌と強さがあれば票なんてあっという間に集まりますわ!」
胸を張って言ったゼナイドに頭を抱えそうになる。
「ですが、確かに今のままですと知名度が陛下以下であることは確かですわ。陛下を越える知名度を手に入れる方法があれば良いのですけど……それこそあっと言う間に上がる方法ですわね」
もう好きにしろ。そう言い添えて執務に戻る予定だった。
だが通路を行く兵士の声と、それに反応したゼナイドの声に彼の足は再度止まる事になる。
「やっぱアイドル最高だな!」
「おう! 可愛いし一生懸命だしさぁ!」
「アイドル?」
そう呟きながらオズワルドを見るのだが、彼の視線は明後日の方向へ流れてしまった。
きっと今のゼナイドに教えるのは危険、そう判断したのだろう。けれど耳にした物を取り消す事が出来なかった。
「オズワルド様、アイドルとは何ですの?」
「あー……要約すると歌って踊ってチヤホヤされる人気者、か?」
かなりいい加減だが、この説明にゼナイドの視線が落ちた。
「歌って踊ってチヤホヤ……」
ぶつぶつと口中で呟く様子に足が動く。
ここに居たら危険だ。
「あー……そろそろ戻るか」
「決めましたわ」
「いや、決めなくて良い」
「わたくし、アイドルになります!」
「だから決めんな!」
「そうと決まればマンゴルト……いえ、こうした馬鹿げた事はハンターの方が得意ですわね!」
「だから待て小娘ッ!」
オズワルドの静止も虚しく、ゼナイドは意気揚々と歩き出した。
向かうのは勿論ハンターオフィスだ。
彼女はこれからアイドルになるためのイロハをハンターに問う。それがどんな結果になるのか、今はまだ誰も知らない……。
「何の用だ。俺はあのバカのせいで増えた仕事を片付けなきゃなんねぇんだよ」
そうオズワルドの執務は山積み。選挙の決定が決まった以上、皇帝陛下の周囲で働く者なら当然の結果だった。
「オズワルド様でしたら1分もあれば片付いてしまいますわ」
それよりも。と彼女は口角を上げる。
「わたくし、立候補いたしますわよ。陛下を跪かせて足を舐めさせるのがわたくしの夢ですのっ!」
改めて口にする必要などないほどに想像でき過ぎた言葉にオズワルドの口から溜息が漏れる。
「さっきも豪語してたじゃねえか。好きにしろ。だが仕事は溜めるんじゃねぇぞ」
「大丈夫ですわよ。溜まったらマンゴルトが行いますし、わたくしもそこまで馬鹿ではありませんもの」
じゅうぶん馬鹿だろ。そんな言葉を呑み込みながら、オズワルドは脳裏に浮かんだ第十師団副師団長の姿を思い出していた。
最近前にも増して頭の光具合が良くなってきたが、やはり苦労が祟ってるんだろうか。
「つーか小娘、てめぇはそのままだと票が集まらねぇぞ」
皇帝選挙と言うからには国民からの投票が行われる。
つまり票が集まらなければ出馬した所で意味はないのだ。と言うか、投票数がゼロだった場合、出馬する為に使った経費が勿体ない。
「囚人師団なんてのは嫌われて当然の師団だ。そこの師団長ってだけでお前さんの票はガタ落ちだろ。集める算段はあるのか?」
「ありませんわよ」
「あ?」
「わたくしほどの美貌と強さがあれば票なんてあっという間に集まりますわ!」
胸を張って言ったゼナイドに頭を抱えそうになる。
「ですが、確かに今のままですと知名度が陛下以下であることは確かですわ。陛下を越える知名度を手に入れる方法があれば良いのですけど……それこそあっと言う間に上がる方法ですわね」
もう好きにしろ。そう言い添えて執務に戻る予定だった。
だが通路を行く兵士の声と、それに反応したゼナイドの声に彼の足は再度止まる事になる。
「やっぱアイドル最高だな!」
「おう! 可愛いし一生懸命だしさぁ!」
「アイドル?」
そう呟きながらオズワルドを見るのだが、彼の視線は明後日の方向へ流れてしまった。
きっと今のゼナイドに教えるのは危険、そう判断したのだろう。けれど耳にした物を取り消す事が出来なかった。
「オズワルド様、アイドルとは何ですの?」
「あー……要約すると歌って踊ってチヤホヤされる人気者、か?」
かなりいい加減だが、この説明にゼナイドの視線が落ちた。
「歌って踊ってチヤホヤ……」
ぶつぶつと口中で呟く様子に足が動く。
ここに居たら危険だ。
「あー……そろそろ戻るか」
「決めましたわ」
「いや、決めなくて良い」
「わたくし、アイドルになります!」
「だから決めんな!」
「そうと決まればマンゴルト……いえ、こうした馬鹿げた事はハンターの方が得意ですわね!」
「だから待て小娘ッ!」
オズワルドの静止も虚しく、ゼナイドは意気揚々と歩き出した。
向かうのは勿論ハンターオフィスだ。
彼女はこれからアイドルになるためのイロハをハンターに問う。それがどんな結果になるのか、今はまだ誰も知らない……。
リプレイ本文
高い塀に囲まれ、幾つもの支柱と銅線を携えた都市・アネリブーベ。その中央に建てられた帝国第十師団の本拠地前に、およそ囚人都市とは掛け離れた舞台が設置されていた。
「ゼナイドさん特製ブロマイドはいかがですか? ここでしか買えない限定品ですよ♪」
会場の入口で入場者に声を掛けるのは、次々と向けられる視線に一瞬だけ頬を赤く染める立花 沙希(ka0168)だ。
「今ならこちらの神楽さんが死ぬ思いで撮影したお仕置きブロマイドも付いてきますよ♪」
勇気を振り絞って笑顔で見せたブロマイドにどよめきが上がる。それに販売スペースの隅で丸くなっていた神楽(ka2032)がグッと拳を握り締めた。
「っ、ぅ……イテテテ」
拳を握り締めた反動で顔を顰める彼の頭全体には包帯が巻かれている。
そしてそんな彼の傍では、名誉品を物欲しそうに見詰めるミュオ(ka1308)がいた。その手には入場者に交じって購入したと思われるブロマイドが数枚握られている。
「ゼナイドさんの、お仕置きブロマイド……」
ブロマイド最多購入者のミュオだったが、まだお仕置きブロマイドは手に入れていない。
「……僕も、欲しい、な」
ポツリ。呟いた声に沙希が反応した。
「ミュオさんの分は取ってありますよ♪」
「ほ、本当ですか!?」
思わず身を乗り出した彼に、沙希がニッコリ笑う。その姿にホッと胸を撫で下ろすと、彼は自身の隣でうちわを持ったまま固まるマンゴルトを見た。
「……わしが騎士議会に行っておれば、こんなことには……」
持っているうちわには「LOVE★ZENA」と書かれており、中央にはアイドル化されたゼナイドの姿が張り付けてある。
思わず目頭を押さえたマンゴルトの肩をチョココ(ka2449)がそっと叩いた。
「大丈夫ですの?」
「ん? おお、すまんな」
差し出されたハンカチで涙を拭ったマンゴルトだったが、チョココが付けている仮面を見て一気に血の気が引いた。
「そ、それは……」
「ゼナ様親衛隊のミステリアスグッズ、ミラクル仮面ですわ♪」
「……名前のセンスが皆無じゃのぉ」
「ゼナお姉さま案ですの♪」
無邪気に笑うチョココの言うように、無駄に名付けられたグッズの名前はゼナイド発だ。
チョココの傍にはお菓子を配った事で集まった子供たちが、彼女と同じ仮面を付けて楽しそうに笑っている。
そんな姿を見てドッと疲れたのだろう。地面に座り込んだマンゴルトの耳に聞き慣れた声が響いてきた。
「よくぞ集まりましたわね! アイドル☆下剋上のデビューステージ、心してご覧なさい!」
ステージに堂々と現れたゼナイド。その後ろに控えるのは彼女と共にユニットデビューを果たすという2人――ヴァイス(ka0364)とサーシャ・V・クリューコファ(ka0723)だ。
ゴシック調のフリルが付いたドレスを身に纏う3人は新曲披露の為に各々の配置につく。
若干1名、ドレスで良いのか? と言う者がいるが、そこにはもう目を瞑っておこう。
そもそもどうやってこのステージにまで漕ぎつけたのか。コアなファンの君は気になるだろう――いや、気にならなくても見て下さい!
これから綴られるのはデビューまでの苦労の、ハンター達の努力の軌跡である。
●
「ええぇええええ!? ぜぜぜゼナイドさんアイドルになるんですか!?」
アネリブーベ到着後、ゼナイドから概要を聞いたミュオは驚いた様子でゼナイドを見詰めていた。
「良い反応ですわよ、ミュオ」
黒い唇の端を上げて笑うゼナイドにサーシャが「ふむ」と視線を落とす。
「……帝国じゃ余程アイドルが流行ってるらしいな」
他にもアイドルがいるし、流行っている事は間違いないだろう。
そう納得するサーシャ的には自分が音楽を楽しめれば問題ない。が、そんな彼女の耳に今回のデビューに関しての疑問が飛んできた。
「アイドルになる目的は皇帝選挙の票集めと伺いましたが、選挙が終わったらアイドルはしないという事でしょうか?」
おずっと発した沙希の声にゼナイドの首が傾げられる。
「状況に寄りますわね」
「ほえ? 選挙? 占拠じゃなくてです――わああごめんなさいごめんなさい!」
ベシッと額に触れた鎖に蹲るミュオ。だがそんな彼を他所に、ゼナイドは続ける。
「第一の目標は皇帝選挙の勝利ですわ。第二の目標はそれを達してから考える事にします」
「えっ、と……つまり、帝国で皇帝の選挙があって、ゼナイドさんが立候補して、票を集めるためにアイドルになる、で、あってます?」
「ええ、あってますわ」
「すごいです! 師団長という地位に満足せずさらに上を目指す姿勢、尊敬しちゃいます!」
ようやく事態を呑み込んだらしいミュオは目を輝かせると、頬を紅潮させて言い募る。
けれどこの反応、前回の接触から予測済みだったのだろう。フッと笑みを浮かべるだけに留め、ゼナイドは集まったハンターを見回した。
「では早速ですけれど、アイドルになるために力をお貸しなさい。貴方がたに拒否する権利はありませんわよ」
お願いするにしてはだいぶ上目線だが、彼等は既に目的を熟知している。故にこれくらいの言葉は何のその。
「お任せ下さい。ゼナイドさんを可愛く着飾って立派なアイドルにしてみせます♪」
言って沙希が取り出したのは衣装と小物が入った箱だ。
彼女はそれを床に置くと、中に納まっているゴシックドレスを取り出して見せた。
ヒラヒラとフリルの付いた衣装は、可愛らしく気品もある。が、ハッキリ言ってゼナイドの好みではない。
「その布がやたらに多い服は何ですの?」
「何事もまず形から入るのが一番なのです」
問答無用で着付けに入ろうとする沙希に目を見開いたとき、意識的に見ないようにしていたモノが飛び込んで来た。
「アイドルは男女共にふりふりの可愛い系の服を着るものなんだ。アイドルになりたければ服を着ろ」
「着てますわよ! まるで普段着てないように言わないで下さいな!」
思わず言い返したが、ゴシックドレスを纏うヴァイスは気にしない。
「あんたは俺とサーシャと共にアイドルとしてステージに立つ。その為にはアイドルとしての心構えが必要になるんだが……あんたにとってアイドルとは何だ?」
「アイドルが何って……アイドルはアイドルですわよ」
違う。ヴァイスが聞いてるのはそういう事じゃない。
「……少し頭が緩いんだろうか」
「緩いって言うよりも、脳にいく栄養が体の方にいってるとしか思えないっす」
ゼナイドの答えを耳にしたサーシャと神楽が囁き合うが、ここにきてもミュオだけは「流石ゼナイドさんです!」と感激の表情だ。
だが何が凄いって、この空気の中でマイペースを続けられるヴァイスが凄い。
「これは俺の考えだが、アイドルは観客を楽しませ熱中させ一時全てを忘れさせる存在なんだと思う。その為に努力して、スタッフと協力し、1つのステージを作り上げなくてはいけない。アイドルだからちやほやされるんじゃない。楽しませ熱狂させるから、親しまれ憧れを受けるんだ」
ヴァイスは凄く良いことを言っている。
寧ろアイドルとしては理想な思想なのだが、周りは既に別のことをしていて彼の言葉を聞いてなかった。
「もう少し布が少ない方が良いでしょうか? あ、でもこっちの服も可愛くて似合いそうですよね。サーシャさんはどのドレスが良いですか?」
ゼナイドの体に勝手にドレスを当てて思案する沙希の隣では、サーシャが作曲の準備にとゼナイドに要望を投げていた。だが、この問いに彼女の目が瞬かれる。
「いや、私は歌を作って演奏出来れば……」
「あら、貴女もステージに立つとそこの男が言ってましたわ。当然着ますわよね?」
こうなったら引っ張り込んでやる。
そんな意図が丸見えなゼナイドの言葉に彼女の眉がピクリと揺れた。
「歌の考案は私だし、BGMも任せろとは言ったが……演奏なら舞台袖でもいいだろう?」
チラリと見たフリフリドレスに唾を呑み込む。
後で実際に着てどういう物か見せる気はあったが、ステージに立つ気はなかった。
「あの衣装が恥ずかしい、などと仰いませんわよね?」
ニヤリ。
そう笑ったゼナイドに、浮かんで来た言い訳の全てが吹き飛んだ。
「……オーケー覚悟は決めた。ユニットでもなんでも付き合ってやる! 代わりに歌は何フレーズかこっちに譲ってもらうからな!」
「構いませんわ」
余裕の表情で笑うゼナイドに「くそー!」と怒りが込み上げる。
こうなったらヤケだ。
「まずは師団長殿の声質を聞かせろ!」
「歌……なんでも良いかしら」
それでしたら。と紡ぎ出した歌声は、禍々しい外見とは程遠い綺麗な物だ。腐ってもエルフ……そんな所だろうか。
「綺麗なお歌ですの♪」
嬉しそうに体を揺らすチョココの肩の上で、ペットのパルムも楽しそうに体を揺らしている。
そうしてゼナイドの歌が終わると、彼女は小さく駆け寄って、スカートの裾を摘まむ仕草して優雅に頭を下げた。
「はじめましてですの、ゼナお姉さま」
ドキドキと緊張しながら顔を上げた彼女にゼナイドの口角が上がる。
「可愛らしいハンターですわね。貴女もわたくしの手伝いにいらしたのかしら」
「はいですの♪ 歌の練習でしたら、お付き合いできますわ。わたくし、歌は大好きですの」
パアッと表情を明るく頷く彼女には好感が持てるのだろう。微かに微笑んだゼナイドが立ち上がろうとした時だ。こちらを見ている神楽に気付いた。
「……何か?」
「アイドルデビューの地は決めてあるっすか?」
「いいえ、まだですわよ」
デビューをするとは決めたが、何処で何をするかは決めていない。
「なら、最初はアネリブーベでデビューっす! 地元でブレイクしてブームになるっすよ!」
地元でなら多少失敗しても問題ないっす! そう言い切った神楽に「確かに」と反応を返す。と、この反応に神楽の中で何かが弾けた。
「ブームになったら少しずつ活動範囲を広げてって、同時に金積んで雑誌とかにアネリブーベで大ブームのアイドルって特集組んでもらって一気に帝国中で売り出すっす! 活動範囲が広がって話題になれば皆がゼナイド様の歌に触れる機会が増えるっす! そうなれば後は実力次第でどこまでもっす!」
夢よ何処までも大きくなれ。そう両手を広げた彼に、辺りがシーンッと静まり返った。
「あとは階級制のファンクラブを作って、高ランクほどライブのS席とか限定写真集とか握手権みたいな特権を与えて――」
「お、仰りたい事は良くわかりましたわ」
放っておくと何処までも拡大していきそうな構想にゼナイドがストップを掛けた。
「確かに素晴らしい案ですけど、時間が足りませんわ。選挙は目前、それに勝つための手っ取り早い方法としてアイドルを目指した以上、長期戦は避けたいですわ」
「それなら、選挙対策に皇帝になったら税金半分を公約にするっす!」
「……流石にそれは……」
そうゼナイドが言い淀んだ時だ。
「ゼナお姉さま」
こっそりゼナイドの袖を引いて囁いてきたチョココに目が向かう。
「わたくしは広報としてお手伝いしますですの」
「あら、どうしてですの?」
「アイドルにしても選挙にしても、世間に好印象をアピールする点は共通ですわ。そしてそこに偽りを含ませてはいけませんの」
「偽り?」
「民衆を欺く行為はダメですの」
子供らしい素直な意見にゼナイドの目が僅かに緩められる。そして何かを言おうとしたとき、黙々と作曲を続けていたサーシャが声を上げた。
「出来たぞ」
「わあ、作詞もしてあるんですね」
出来上がった曲を覗き込んだミュオに、サーシャは頷いて見せる。
「あとはダンスだが……誰か教えてくれ……体を動かすのは苦手でさ」
「それなら俺が。かじりかけとは言え、先輩としてアイドルとして伝授しよう。ダンスは体術に通じる部分があるんだ」
まずは。そう言って教え始めたヴァイスに、サーシャがぎこちない仕草で動き始める。
その様子を眺めていると、沙希がドレスを手にして近付いてきた。
「ゼナイドさん、布が少なめのゴシックドレス……これはどうでしょうか?」
今の今まで苦戦していたのだろう。
前が大きく開いた黒のドレスを体に添える沙希に「あら」と声が上がる。その声に安堵の息を零し、沙希はアイドルの心得なるものを口にした。
「ゼナイドさんにアイドルの心得を教えますね。アイドルの心得1つ、アイドルは笑顔を絶やさない。1つ、アイドルはいつも優しく。怒るのはもっての外。1つ、アイドルはサービス精神を忘れない――この3つの基本を守れば、何とかなるって、少女漫画に描いてありました♪」
少女漫画は良くわからないが、彼女の言う事は先程ヴァイスが言っていた事に通ずる。
「わかりましたわ。ひとまず怒る事は控えておきますわね」
そう言うと、ゼナイドは彼女が選んだドレスを手にして自らの体に当ててみせた。
●
ステージの幕が開く前、ゼナイドの控室前に近付く不審な影があった。
「仮面で顔を隠されると気になるっす」
コソコソと息を潜めて扉に手を掛けるのは神楽だ。
この扉の向こうには、ミュオが持って来た代替え用の仮面を付けるゼナイドがいるはずだ。
「これは隠された素顔を見たいという純粋な好奇心であってあのエロイ体を見たいって下心じゃねっす!」
いざ、未知なる領域へ!
「何をしてますの!」
扉を開けた瞬間、彼の視界は真っ黒に染まった。
しかもゴシックブーツの踵が顔面に綺麗に食い込んで物凄く痛い。だが視線の先にはスカートの中――
「……見え……な、ぃ……!?」
カシャッ☆
残念。スカートの中はショートドロワーズな上にフリルのせいで良く見えない。
しかしゼナイドに蹴られると言うこのアングルはマニアックな相手には高く売れるだろう。
神楽は次第に遠くなる意識の中、決してカメラは放さない。そう心に誓ったのだった。
●
『Black Out!!』「常識 なんか脱ぎ捨て」
『Drop Down!!』《引き摺り 降ろし 墜ちてく》
《捕らえて 踏み越え 私は 生きていく!》
煌びやかなステージの上、サーシャがギターを鳴らし、ヴァイスがコーラスを歌い、ゼナイドがメインを張って歌う。
その曲のタイトルは『下剋上 Unknown』。作詞作曲はサーシャだ。
「ゼナイドさん、素敵ですー!」
観客に混じってペンライトを振るミュオの隣で、マンゴルトは何とも言えない表情でステージを見詰めていた。
「……師団長としての威厳は皆無じゃな」
「そんなことないですよ! ゼナイドさんは誰もやりたがらないことを進んで引き受ける責任感の強い人です! だからこそ今回の選挙だって立候補したんです!」
はたしてそこまで考えているだろうか。
更に遠くなるマンゴルトの耳に、ゼナ様の親衛隊となった子供たちとチョココの楽しげな声が響いてくる。
「ミステリアスな魅力をアナタにも、ですわ♪」
「ゼナイドさん特製ブロマイドはいかがですか? ここでしか買えない限定品ですよ♪」
会場の入口で入場者に声を掛けるのは、次々と向けられる視線に一瞬だけ頬を赤く染める立花 沙希(ka0168)だ。
「今ならこちらの神楽さんが死ぬ思いで撮影したお仕置きブロマイドも付いてきますよ♪」
勇気を振り絞って笑顔で見せたブロマイドにどよめきが上がる。それに販売スペースの隅で丸くなっていた神楽(ka2032)がグッと拳を握り締めた。
「っ、ぅ……イテテテ」
拳を握り締めた反動で顔を顰める彼の頭全体には包帯が巻かれている。
そしてそんな彼の傍では、名誉品を物欲しそうに見詰めるミュオ(ka1308)がいた。その手には入場者に交じって購入したと思われるブロマイドが数枚握られている。
「ゼナイドさんの、お仕置きブロマイド……」
ブロマイド最多購入者のミュオだったが、まだお仕置きブロマイドは手に入れていない。
「……僕も、欲しい、な」
ポツリ。呟いた声に沙希が反応した。
「ミュオさんの分は取ってありますよ♪」
「ほ、本当ですか!?」
思わず身を乗り出した彼に、沙希がニッコリ笑う。その姿にホッと胸を撫で下ろすと、彼は自身の隣でうちわを持ったまま固まるマンゴルトを見た。
「……わしが騎士議会に行っておれば、こんなことには……」
持っているうちわには「LOVE★ZENA」と書かれており、中央にはアイドル化されたゼナイドの姿が張り付けてある。
思わず目頭を押さえたマンゴルトの肩をチョココ(ka2449)がそっと叩いた。
「大丈夫ですの?」
「ん? おお、すまんな」
差し出されたハンカチで涙を拭ったマンゴルトだったが、チョココが付けている仮面を見て一気に血の気が引いた。
「そ、それは……」
「ゼナ様親衛隊のミステリアスグッズ、ミラクル仮面ですわ♪」
「……名前のセンスが皆無じゃのぉ」
「ゼナお姉さま案ですの♪」
無邪気に笑うチョココの言うように、無駄に名付けられたグッズの名前はゼナイド発だ。
チョココの傍にはお菓子を配った事で集まった子供たちが、彼女と同じ仮面を付けて楽しそうに笑っている。
そんな姿を見てドッと疲れたのだろう。地面に座り込んだマンゴルトの耳に聞き慣れた声が響いてきた。
「よくぞ集まりましたわね! アイドル☆下剋上のデビューステージ、心してご覧なさい!」
ステージに堂々と現れたゼナイド。その後ろに控えるのは彼女と共にユニットデビューを果たすという2人――ヴァイス(ka0364)とサーシャ・V・クリューコファ(ka0723)だ。
ゴシック調のフリルが付いたドレスを身に纏う3人は新曲披露の為に各々の配置につく。
若干1名、ドレスで良いのか? と言う者がいるが、そこにはもう目を瞑っておこう。
そもそもどうやってこのステージにまで漕ぎつけたのか。コアなファンの君は気になるだろう――いや、気にならなくても見て下さい!
これから綴られるのはデビューまでの苦労の、ハンター達の努力の軌跡である。
●
「ええぇええええ!? ぜぜぜゼナイドさんアイドルになるんですか!?」
アネリブーベ到着後、ゼナイドから概要を聞いたミュオは驚いた様子でゼナイドを見詰めていた。
「良い反応ですわよ、ミュオ」
黒い唇の端を上げて笑うゼナイドにサーシャが「ふむ」と視線を落とす。
「……帝国じゃ余程アイドルが流行ってるらしいな」
他にもアイドルがいるし、流行っている事は間違いないだろう。
そう納得するサーシャ的には自分が音楽を楽しめれば問題ない。が、そんな彼女の耳に今回のデビューに関しての疑問が飛んできた。
「アイドルになる目的は皇帝選挙の票集めと伺いましたが、選挙が終わったらアイドルはしないという事でしょうか?」
おずっと発した沙希の声にゼナイドの首が傾げられる。
「状況に寄りますわね」
「ほえ? 選挙? 占拠じゃなくてです――わああごめんなさいごめんなさい!」
ベシッと額に触れた鎖に蹲るミュオ。だがそんな彼を他所に、ゼナイドは続ける。
「第一の目標は皇帝選挙の勝利ですわ。第二の目標はそれを達してから考える事にします」
「えっ、と……つまり、帝国で皇帝の選挙があって、ゼナイドさんが立候補して、票を集めるためにアイドルになる、で、あってます?」
「ええ、あってますわ」
「すごいです! 師団長という地位に満足せずさらに上を目指す姿勢、尊敬しちゃいます!」
ようやく事態を呑み込んだらしいミュオは目を輝かせると、頬を紅潮させて言い募る。
けれどこの反応、前回の接触から予測済みだったのだろう。フッと笑みを浮かべるだけに留め、ゼナイドは集まったハンターを見回した。
「では早速ですけれど、アイドルになるために力をお貸しなさい。貴方がたに拒否する権利はありませんわよ」
お願いするにしてはだいぶ上目線だが、彼等は既に目的を熟知している。故にこれくらいの言葉は何のその。
「お任せ下さい。ゼナイドさんを可愛く着飾って立派なアイドルにしてみせます♪」
言って沙希が取り出したのは衣装と小物が入った箱だ。
彼女はそれを床に置くと、中に納まっているゴシックドレスを取り出して見せた。
ヒラヒラとフリルの付いた衣装は、可愛らしく気品もある。が、ハッキリ言ってゼナイドの好みではない。
「その布がやたらに多い服は何ですの?」
「何事もまず形から入るのが一番なのです」
問答無用で着付けに入ろうとする沙希に目を見開いたとき、意識的に見ないようにしていたモノが飛び込んで来た。
「アイドルは男女共にふりふりの可愛い系の服を着るものなんだ。アイドルになりたければ服を着ろ」
「着てますわよ! まるで普段着てないように言わないで下さいな!」
思わず言い返したが、ゴシックドレスを纏うヴァイスは気にしない。
「あんたは俺とサーシャと共にアイドルとしてステージに立つ。その為にはアイドルとしての心構えが必要になるんだが……あんたにとってアイドルとは何だ?」
「アイドルが何って……アイドルはアイドルですわよ」
違う。ヴァイスが聞いてるのはそういう事じゃない。
「……少し頭が緩いんだろうか」
「緩いって言うよりも、脳にいく栄養が体の方にいってるとしか思えないっす」
ゼナイドの答えを耳にしたサーシャと神楽が囁き合うが、ここにきてもミュオだけは「流石ゼナイドさんです!」と感激の表情だ。
だが何が凄いって、この空気の中でマイペースを続けられるヴァイスが凄い。
「これは俺の考えだが、アイドルは観客を楽しませ熱中させ一時全てを忘れさせる存在なんだと思う。その為に努力して、スタッフと協力し、1つのステージを作り上げなくてはいけない。アイドルだからちやほやされるんじゃない。楽しませ熱狂させるから、親しまれ憧れを受けるんだ」
ヴァイスは凄く良いことを言っている。
寧ろアイドルとしては理想な思想なのだが、周りは既に別のことをしていて彼の言葉を聞いてなかった。
「もう少し布が少ない方が良いでしょうか? あ、でもこっちの服も可愛くて似合いそうですよね。サーシャさんはどのドレスが良いですか?」
ゼナイドの体に勝手にドレスを当てて思案する沙希の隣では、サーシャが作曲の準備にとゼナイドに要望を投げていた。だが、この問いに彼女の目が瞬かれる。
「いや、私は歌を作って演奏出来れば……」
「あら、貴女もステージに立つとそこの男が言ってましたわ。当然着ますわよね?」
こうなったら引っ張り込んでやる。
そんな意図が丸見えなゼナイドの言葉に彼女の眉がピクリと揺れた。
「歌の考案は私だし、BGMも任せろとは言ったが……演奏なら舞台袖でもいいだろう?」
チラリと見たフリフリドレスに唾を呑み込む。
後で実際に着てどういう物か見せる気はあったが、ステージに立つ気はなかった。
「あの衣装が恥ずかしい、などと仰いませんわよね?」
ニヤリ。
そう笑ったゼナイドに、浮かんで来た言い訳の全てが吹き飛んだ。
「……オーケー覚悟は決めた。ユニットでもなんでも付き合ってやる! 代わりに歌は何フレーズかこっちに譲ってもらうからな!」
「構いませんわ」
余裕の表情で笑うゼナイドに「くそー!」と怒りが込み上げる。
こうなったらヤケだ。
「まずは師団長殿の声質を聞かせろ!」
「歌……なんでも良いかしら」
それでしたら。と紡ぎ出した歌声は、禍々しい外見とは程遠い綺麗な物だ。腐ってもエルフ……そんな所だろうか。
「綺麗なお歌ですの♪」
嬉しそうに体を揺らすチョココの肩の上で、ペットのパルムも楽しそうに体を揺らしている。
そうしてゼナイドの歌が終わると、彼女は小さく駆け寄って、スカートの裾を摘まむ仕草して優雅に頭を下げた。
「はじめましてですの、ゼナお姉さま」
ドキドキと緊張しながら顔を上げた彼女にゼナイドの口角が上がる。
「可愛らしいハンターですわね。貴女もわたくしの手伝いにいらしたのかしら」
「はいですの♪ 歌の練習でしたら、お付き合いできますわ。わたくし、歌は大好きですの」
パアッと表情を明るく頷く彼女には好感が持てるのだろう。微かに微笑んだゼナイドが立ち上がろうとした時だ。こちらを見ている神楽に気付いた。
「……何か?」
「アイドルデビューの地は決めてあるっすか?」
「いいえ、まだですわよ」
デビューをするとは決めたが、何処で何をするかは決めていない。
「なら、最初はアネリブーベでデビューっす! 地元でブレイクしてブームになるっすよ!」
地元でなら多少失敗しても問題ないっす! そう言い切った神楽に「確かに」と反応を返す。と、この反応に神楽の中で何かが弾けた。
「ブームになったら少しずつ活動範囲を広げてって、同時に金積んで雑誌とかにアネリブーベで大ブームのアイドルって特集組んでもらって一気に帝国中で売り出すっす! 活動範囲が広がって話題になれば皆がゼナイド様の歌に触れる機会が増えるっす! そうなれば後は実力次第でどこまでもっす!」
夢よ何処までも大きくなれ。そう両手を広げた彼に、辺りがシーンッと静まり返った。
「あとは階級制のファンクラブを作って、高ランクほどライブのS席とか限定写真集とか握手権みたいな特権を与えて――」
「お、仰りたい事は良くわかりましたわ」
放っておくと何処までも拡大していきそうな構想にゼナイドがストップを掛けた。
「確かに素晴らしい案ですけど、時間が足りませんわ。選挙は目前、それに勝つための手っ取り早い方法としてアイドルを目指した以上、長期戦は避けたいですわ」
「それなら、選挙対策に皇帝になったら税金半分を公約にするっす!」
「……流石にそれは……」
そうゼナイドが言い淀んだ時だ。
「ゼナお姉さま」
こっそりゼナイドの袖を引いて囁いてきたチョココに目が向かう。
「わたくしは広報としてお手伝いしますですの」
「あら、どうしてですの?」
「アイドルにしても選挙にしても、世間に好印象をアピールする点は共通ですわ。そしてそこに偽りを含ませてはいけませんの」
「偽り?」
「民衆を欺く行為はダメですの」
子供らしい素直な意見にゼナイドの目が僅かに緩められる。そして何かを言おうとしたとき、黙々と作曲を続けていたサーシャが声を上げた。
「出来たぞ」
「わあ、作詞もしてあるんですね」
出来上がった曲を覗き込んだミュオに、サーシャは頷いて見せる。
「あとはダンスだが……誰か教えてくれ……体を動かすのは苦手でさ」
「それなら俺が。かじりかけとは言え、先輩としてアイドルとして伝授しよう。ダンスは体術に通じる部分があるんだ」
まずは。そう言って教え始めたヴァイスに、サーシャがぎこちない仕草で動き始める。
その様子を眺めていると、沙希がドレスを手にして近付いてきた。
「ゼナイドさん、布が少なめのゴシックドレス……これはどうでしょうか?」
今の今まで苦戦していたのだろう。
前が大きく開いた黒のドレスを体に添える沙希に「あら」と声が上がる。その声に安堵の息を零し、沙希はアイドルの心得なるものを口にした。
「ゼナイドさんにアイドルの心得を教えますね。アイドルの心得1つ、アイドルは笑顔を絶やさない。1つ、アイドルはいつも優しく。怒るのはもっての外。1つ、アイドルはサービス精神を忘れない――この3つの基本を守れば、何とかなるって、少女漫画に描いてありました♪」
少女漫画は良くわからないが、彼女の言う事は先程ヴァイスが言っていた事に通ずる。
「わかりましたわ。ひとまず怒る事は控えておきますわね」
そう言うと、ゼナイドは彼女が選んだドレスを手にして自らの体に当ててみせた。
●
ステージの幕が開く前、ゼナイドの控室前に近付く不審な影があった。
「仮面で顔を隠されると気になるっす」
コソコソと息を潜めて扉に手を掛けるのは神楽だ。
この扉の向こうには、ミュオが持って来た代替え用の仮面を付けるゼナイドがいるはずだ。
「これは隠された素顔を見たいという純粋な好奇心であってあのエロイ体を見たいって下心じゃねっす!」
いざ、未知なる領域へ!
「何をしてますの!」
扉を開けた瞬間、彼の視界は真っ黒に染まった。
しかもゴシックブーツの踵が顔面に綺麗に食い込んで物凄く痛い。だが視線の先にはスカートの中――
「……見え……な、ぃ……!?」
カシャッ☆
残念。スカートの中はショートドロワーズな上にフリルのせいで良く見えない。
しかしゼナイドに蹴られると言うこのアングルはマニアックな相手には高く売れるだろう。
神楽は次第に遠くなる意識の中、決してカメラは放さない。そう心に誓ったのだった。
●
『Black Out!!』「常識 なんか脱ぎ捨て」
『Drop Down!!』《引き摺り 降ろし 墜ちてく》
《捕らえて 踏み越え 私は 生きていく!》
煌びやかなステージの上、サーシャがギターを鳴らし、ヴァイスがコーラスを歌い、ゼナイドがメインを張って歌う。
その曲のタイトルは『下剋上 Unknown』。作詞作曲はサーシャだ。
「ゼナイドさん、素敵ですー!」
観客に混じってペンライトを振るミュオの隣で、マンゴルトは何とも言えない表情でステージを見詰めていた。
「……師団長としての威厳は皆無じゃな」
「そんなことないですよ! ゼナイドさんは誰もやりたがらないことを進んで引き受ける責任感の強い人です! だからこそ今回の選挙だって立候補したんです!」
はたしてそこまで考えているだろうか。
更に遠くなるマンゴルトの耳に、ゼナ様の親衛隊となった子供たちとチョココの楽しげな声が響いてくる。
「ミステリアスな魅力をアナタにも、ですわ♪」
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相談卓 サーシャ・V・クリューコファ(ka0723) 人間(リアルブルー)|15才|女性|機導師(アルケミスト) |
最終発言 2014/09/12 11:12:04 |
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ゼナイド様への質問卓 神楽(ka2032) 人間(リアルブルー)|15才|男性|霊闘士(ベルセルク) |
最終発言 2014/09/10 20:56:48 |
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2014/09/08 23:23:36 |