• 蒼乱

【蒼乱】【詩天】僕に妖怪の話を聞かせてよ

マスター:赤山優牙

シナリオ形態
イベント
難易度
やや易しい
オプション
参加費
500
参加制限
-
参加人数
1~25人
サポート
0~0人
報酬
普通
相談期間
6日
締切
2016/08/19 07:30
完成日
2016/08/26 00:18

このシナリオは5日間納期が延長されています。

みんなの思い出

思い出設定されたOMC商品がありません。

オープニング

●???
 “それ”をどんな風に扱うかという点で虚博は頭を悩ませていた。
『お前は色々な雑魔や歪虚を生み出すのが得意と聞いた。“これ”を有効に使う1つの手段として、お前に任せる』
 それが虚博が仕える新しい主人からの命令だった。
 髪を形成している無数の蛇達が、からかう様に真っ赤な舌を出し入れする。
「西方から聞いた内容だけじゃ、飽きてきちゃったな~」
 虚博は大木の太い枝に腰掛けながら足をブラブラとさせる。
 今までにない雑魔を作り出してみた。いずれも西方から聞いた話で作ってみたものだ。
 だが、どれもこれも新鮮さが無かったし、能力もこれと言って目立つものでもない。
「なんでもいいって訳にもいかないし。かといって、そろそろ研究している時間もないし」
 人間共に動きがあるのを虚博は知っていた。
 歪虚王獄炎を破ったエトファリカ連邦国は、残党となった憤怒の歪虚勢力の駆逐を始めるに違いない。
 それまでに虚博は主――蓬生――からの命令に応えなくてはならない。
「僕の首もかかっている事だろうしな~」
 虚博は自身の首を手で摩った。

●詩天に至る街道
 一人の商人が恐る恐る馬の手網を持っていた。
 ここは詩天へ通じる街道の1つ。比較的道幅も広く、通り易い。だが、雑魔が出現するという事で、好んで通過する者は減っている。
「おっかねぇな……」
 雑魔――東方で言う所の妖怪――が出現したらと考えると身震いしてしまう。
 それでも大事な商品を運ぶには、この整備されている街道でないと傷つけてしまうかもしれない。
「まさか、命懸けになるとはな~。やっぱり、ハンターというのを雇えば良かったか」
 西方には歪虚と戦うハンターという覚醒者集団がいる話を商人は知っていた。
 ただ、護衛費用の件でケチってしまい、この状況なので自業自得といえばそれまでだ。
「ふー。この山を越えれば……」
 峠の坂を登る商人。
 ふと気が付けば峠の頂辺に人影が見えた。
「ひぃ! で、でたぁ!」
 人間ではなかった。
 美しい女性の姿をしているが、髪は無数の蛇であったから。
「お、お助けぇぇぇ!」
 土下座して命乞いをする商人を無視し、歪虚――虚博――は荷車を押している馬に近寄った。
 馬が危険を察知して離れようとするが荷車に繋がれていて身動きが取れない。
「人と馬を合わさったような妖怪が居るって聞いた事があるんだけど。ちょうどいいか」
 残忍な笑みを浮かべて、馬の首を刎ねた。
 吹き出す血の雨を目の前に商人は今にも失神しそうだった。
「なにとぞ! お助けをー!」
「歪虚に命乞いなんて無駄って知ってるでしょ」
「なんでも、なんでも、しますからー」
 泣きじゃくる商人の言葉に虚博がピタっと動きを止めた。
 可愛げに首を傾げ、唇に指を当てる。
「今、なんでもするって言ったよね?」
「します! します!」
 何度も頷く商人。
 虚博は満面の笑みを浮かべた。
「それじゃさ、貴方の命と荷物と引き換えに、僕に話を聞かせてよ」
「と言いますと?」
 助かりそうだと安堵した商人は尋ねる。
 一方、虚博は精一杯両手を広げ、こんな風に言ったのだった。
「世界って広いでしょ。僕の知らない妖怪だっていっぱいいるはず。だから、僕に妖怪の話を聞かせてよ」

●麺屋
「珍しい商人もいるもんだなー」
 野次馬町人が麺屋の女将から『貸切』の話を聞いていた。
 ある商人が、西方やリアルブルーの妖怪や怪物などの話を聞きたいらしい。
「なにか辞典っぽいものを作るみたいでね」
「面白い商品になるかもなー。これは先を取られたか」
 金儲けの話に繋がり、悔しそうな顔をする町人。
「まぁ、あんたはまず、しっかりと読み書きできるようになってからだね」
「うぅ……で、女将さんよ。それと貸切がどういう話なんだい?」
 町人の疑問の声に看板娘も足を止めた。
 ついでいうと、かけうどんを食しているタチバナも動きが止まる。
「西方にはハンターというのが居るっていうから、そういう人達を呼んで、色々と話して貰うつもりらしいのよ」
「え? じゃ、タダ飯?」
「そりゃ、商人が呼ぶ訳だからねー。全部の費用は商人持ちよ」
 その言葉に口笛を吹く町人。
 なんとも景気が良い話だ。
「それで……」
 女将がかけうどんを食べているタチバナに振り向いて呼びかけた。
「タチバナさんに用心棒をお願いできないかしら?」
「……私でよければ、大丈夫ですよ」
「ありがとう、タチバナさん! ハンターばっかりになると、ちょっと心細いから」
 女将の言い訳めいた言葉にタチバナは「そうですね」と微笑みながら応えた。

リプレイ本文

●天竜寺 詩(ka0396
 麺屋の中はハンター達や店員らで賑わっていた。
 先に2階へ上がる者、自分の番が何時になるかと整理券を持っている者。
 そんな店内で、ボーと用心棒を続けているタチバナに詩は声を掛ける。
「タチバナさん」
「これは、詩さん。街道での依頼ぶりです」
 ジッと詩を凝視し――それに、思わず首を傾げる詩。
「あ。いえ、なんでもないです。詩さんはこれから、妖怪の話を?」
「魔物の辞典があれば、虚博の雑魔にも対処し易くなるかなって」
 詩はタチバナの問いに頷きながら答えた。
 あの憤怒の歪虚の事だ。色々な雑魔をこれからも出現させて来るに違いない。
「事典が虚博に悪用されなければ良いと思うけど、大丈夫なのかな?」
 彼女の心配する事はもっともだ。
 だが、タチバナは優しく微笑む。
「きっと、事典が意味を成すから大丈夫ですよ。それより、詩さんは、どの様なお話を?」
「えっと……」
 口元に指を当てながら詩は言った。
 なんでも喰べる魔物や普段閉じてる左目は視線だけで相手を殺せる魔物の話をする。
「でも、瞼を開けるのに4人がかりらしいから、仲間がいないと目を開けられないのかな?」
 苦笑しながら言ったその台詞にタチバナは嬉しそうにうんうんと頷く。
「その話、とても良いと思いますよ。商人もきっと、喜ぶと思います」
「それなら、この話を特に推してきますね」
 順番が来て、詩は笑顔をタチバナに向けながら手を上げる。
(詩さんの杞憂は、貴女自身の手で杞憂ではなくなりましたね)
 タチバナは詩の後ろ姿をみつめながら、心の中で呟いた。

●星輝 Amhran(ka0724
 漆黒の雨が深紅の血を流し、多くの侍が地に伏せていた。
 全身を龍鱗に包まれ、白銀の長い髪は雨の中というのに、まるで風が吹いたかのように舞っている。
「下がっていろ」
 キン――とマテリアルが音を鳴らしたように聞こえた。
 その里村一番の刀の使い手の男が、“その魔物”と対峙する。
 幾人もの強者を貫いた角は、額から太刀のように鋭く伸びていた。絡まった腑を、音を立てて喰らっている。
「生き残った者で一斉にかかるぞ」
 男の声に生き残っている侍らも刀を構えた。
 対して、“その魔物”は銀色の太刀が幾重にも重なったような翼を開く。
 それだけで一陣の風が吹き抜け――何人かの首が切れた。
「かかれぇ!」
 四方からの同時攻撃。
 強くなった雨が一瞬、視界を遮り、最後まで立っていたのは男のみ。
 生き残ったから……ではない。
 “その魔物”の黒く鋭い尾が腹を貫通していたから、崩れ落ちなかっただけだ。
 それでもなお、攻撃する意思を失わない男は刀を振り上げた。だが、それまでの事だった。
 里村一番の刀の使い手は、紅色の爪で、眼と脳漿を無惨に毟り抉りだされ――。

「――と、ワシが覚えておるのは、そこまでじゃ」
 星輝の話に商人は顔が真っ青になっていた。
 身振りを交えての台詞だったのが、余計に恐怖を誘っていたかもしれない。
「そ、その後は、ど、ど、どうなったんですか?」
「ワシが気絶から覚めた時には、血の池に大太刀が一本あっただけじゃった……」
 依頼主の商人は冷や汗をかきながら、メモを取っていた。
 “その魔物”が、どうか、二度と出現しませんようにと、祈りながら。

●ザレム・アズール(ka0878)&Uisca Amhran(ka0754
 先に妖怪話を終え、2階で食事を摂っていたザレムのテーブルにUiscaが着いた。
「お邪魔しますね、ザレムさん」
「どうぞ。話は終わったのか?」
「はい。今は、キララ姉さまがお話されていると思います」
 一体どんな話を聞かせているのか、気になるので、後で訊いてみようかなと心の中で思う。
「イスカはどんな話を?」
「私は……ある依頼の折、キララ姉さまが仲間と話していた内容を話しましたよ」
 その時、Uiscaは夜の見張りの交代の為、仮眠中でボンヤリとしていたが、内容は不思議と頭に入っていた。
「私は、鼠のような外見を想像しました。でも、外見に反し相当恐ろしい生き物みたいです」
 目に入れても痛くないという程、可愛いらしい。輝かしい程の金色をしているという。
「ギャップがあると怖さを引き立てるか」
 ザレムのその感想に頷き、イスカは、“その怪物”の話を続けた。
「まず、自分中心に半径5m程の空間に、並みの人であれば即死する稲妻を放ちます」
「……強力だな」
 もし、そんな怪物と遭遇したら、遠距離から戦うかとザレムは頭の隅で考えた。
「後、とても堅くて、傷つかず。傷ついても、すぐに傷が塞がってしまうとか」
「回復持ちか」
「それと、鈍器をもっていて、その鈍器を振るうと、なんと……」
 そのイスカの台詞に、ゴクリとザレムが生唾を飲み込んだ。
「なんと、人が真っ二つになるそうなのです!」
 どーん! とイスカの後方から爆発でも起こりそうな勢いで言い放った。
「……他に、なにか特徴は?」
「後は、女子力が高いとか……キララ姉さまが、とても怖そうにしていたので、私も恐ろしいです」
「実際に戦場に現れないで欲しいな」
 ザレムの率直な反応にイスカは何度も頷いた。
「あれ……でも、どこかで聞いたような……」
 ふと、考える仕草をしたザレムがハッと気が付くまで、時間はかからなかった。
 Uiscaの話した怪物の正体に気がついたが、口に出していいものか悩んでいると――。
「それで、ザレムさんは何を話されました?」
 と、逆にUiscaが訊ねて来たので、コホンと咳払いをしてから彼は答える。
「色々と話したかな。自縛霊の一種で交通事故が激増する幽霊で、生前の名を当てると消える『辻女』や、大切に使い込まれた機導機械に宿る『機導小人』とかか」
「初めて聞きます」
 目を丸くして聞くUisca。よく、ここまで話が出るものだ。
「それと、『もういいかい』か」
「『もういいかい』?」
 Uiscaは首を傾げた。隠れんぼでもしている時に現れるとでもいうのか。
 苦笑を浮かべ、両肩を竦めてザレムは説明する。
「隠れ鬼をしてて、参加者が一人増えている時、そいつがいる。その子を鬼にせずに遊びを終えないと、呪われる……という話さ」
「そ、それは怖いですね……」
 思わず身震いしてしまう。
 気がついたときに参加者が一人増えているという話だけでも十分怖いのだが、さらに、呪われるというのだ。
「呪いを解く方法はないのですか?」
「……すまないが、実は、覚えていないんだ」
 ザレムの不気味な返答にUiscaは小さな悲鳴を上げて瞳を閉じて怖がった。
 しかし、本当に怖いのは、『もういいかい』よりも、目の前にいる女子力高すぎるUiscaなのだろうなと感じずにはいられなかった。

●天央 観智(ka0896
「妖怪……妖しき怪異、ですか。まぁ……今も、全てが解っている訳ではありませんけれど」
 そんな前置きをしてから観智は依頼人の商人に妖怪の話を始めた。
 商人は既に青い顔をしているが……まぁ、大丈夫でしょうと心の中で呟く観智。
「妖怪とは、昔……再現性の無い不思議な出来事が起こった時に、その事象を起こした原因として……想像・想定されたモノの総称ですね」
「そ、そうなのですか?」
 難しい話が出てきて商人の頭に「?」のマークが浮かぶ。
「その昔、リアルブルーのある地方に、そういう不可思議な事を巻き起こす存在の全てを識るという能力を持った存在が居たそうです」
「それは凄い存在ですね。さすが、リアルブルー」
「ある皇帝が近くを巡った時に、それは語れるだけを語り……皇帝は、部下に命じて、その話を本にしたんだとか……」
 その本が一冊あれば、ネタには困らなさそうではある。
「リアルブルーに、その本はあるのですか?」
 突然、ガッと食いついてきた商人に、観智は深く頷いた。
「一度、読んでみたいですよね……その喪われた本を。聴いてみたいですよね、その語りを」
「そんなものがあれば、絶対に助かる……」
「今、なんと?」
 ボソっと呟いた商人の言葉が耳に入り、観智は商人に訊ねた。
「い、いえ、なんでもありませんよ。とても、いい話が聞けました~。……怖くなかったですし」
 妙に晴れ晴れとした表情で商人は返した。
 観智は、その反応に、穏やかな笑みを浮かべ、席を立ったのだった。

●ジャック・エルギン(ka1522)&リンカ・エルネージュ(ka1840)&ヴィルマ・ネーベル(ka2549
「テンプラって食ったことねえな。お、酒あるじゃん。東方の酒も悪くねーよな」
「遠慮なくいただいてます!」
 ハンター達が話した中に、カップルがいると爆発して祝福するという妖怪が居たが、その妖怪が居れば、間違いなく、麺屋の2階は爆発していただろう。
 仲良くジャックとリンカが、目の前に並ぶ東方料理とお酒を堪能しようとしていた。
「外はサクサク。でも、中はじゅわぁ~って、このエビのテンプラめぇ!」
 ――先に始めていたリンカは半分、既に出来上がっている。
「こっちの活け造りも凄い! 観てみて! ジャックさん! この魚、頭が二つある!」
「お、おぅ。そうか、良かったな。美味しいか?」
 その言葉に満面の笑みを浮かべるリンカ。
「しゅごいよ! ぐせになりぞう」
 口元から何かの身が飛び出しながらの感想。
「お、おぅ。感想は口の中の物を飲み込んでからでも大丈夫だ」
 そんなやり取りの二人に、楽しそうな笑い声をあげながらヴィルマがやって来た。
「なにやら楽しそうな事をやってるのぅ」
「ヴィルマさんも! 早く食べよう!」
 ナスっぽい何かの野菜のテンプラを掲げながらリンカが迎える。
「それじゃ、お邪魔するのじゃ」
「あぁ。構わないぜ」
 スっとジャックが気を効かせて上等な日本酒を出した。
 一瞬、目付きが変わったヴィルマだったが、手のひらを向けて断る。
「……酔うと魔法の妨げになるからのぅ」
 本当は違う理由なのだが、もっともらしい返答をすると、新しく運ばれてきたテンプラに目を輝かせる。
「ヴィルマさんは何を話してきたのかな?」
「ふふふ。聞きたいかのぅ?」
 勿体ぶった言い方でヴィルマは言った。
「聞きたい! 聞きたい! ね、ジャックさんも!」
「お、おぅ。そうだな」
 二人の反応に気を良くしたヴィルマが大袈裟な身振りで語り出した。
「遭遇は今から10年程前の事じゃ。何故か我の目玉を気に入ったらしい“奴”は、我の屋敷に現れた……」
 ヴィルマは青い左目を指差して続ける。
「人の形はしておるが、眼窩にあるべきはずの目玉はなく、暗い穴が2つ……目玉が無いから、見えないはずなのに、こちらを見て『イタ、ワタシノカワイイコ』と、笑ったのじゃ!」
 身を乗り出して叫ぶヴィルマ。
 その勢いは、もはや、怪談話のようだ。
「ぞれで?」
 リンカは口をもぐもぐと何かを頬張りながら続きを促す。
(足……なんの、足だ……)
 その相棒の様子をチラっとジャックはチラ見しながら思った。
 カエル……ではないし、エビとも違う……。
 そういう状況だったが、ヴィルマの話は続く。
「“奴”の長い両手は鉤爪。雑魔も複数使役し、我の母と父……使用人が犠牲になったのじゃ……」
 当時の事を思い出し辛い表情をうけべ、ヴィルマは言葉をなんとか紡いだ。
「我は覚醒し、難を逃れた……これが、その疵じゃ……って、我の天ぷらが、ない!」
 痛々しい右目を見えるように髪を手で持っているが、二人は見向きもせずにテンプラを口にしていた。
 パサっと髪を戻し――通りがかった店員にテンプラを注文する。
「と、まぁ、そういう話じゃ。リンカはどんな話をしたのじゃ?」
「出会えたらラッキーな可愛い白い鳥の話だよ」
 その鳥は、小っちゃいふわっふわの小鳥で吹雪が去った晴れた朝にしか会えないという。
「珍しい鳥じゃの」
「そうなんだよー。それでね、運よく出会えて、赤い木の実をあげるとね……」
 そこで一区切りを入れるリンカ。
「身近で地味な悩みを、ひとつ、消してくれるらしいんだって!」
 地味な悩みってなんだろうというツッコミを――するメンバーではないが、いかにも彼女らしい話だ。
 ほっこりしながらヴィルマはジャックに視線を向ける。
 その視線に気がつき、彼は箸を置いた。
「俺は同盟の船乗りから聞いた海藻の化け物の話だ。船の舵に海藻を絡み付けて、操舵不能にしちまうらしい」
「それは怖いのぅ。このうどんに入っているワカメ程度なら美味しく戴きに行ってたのじゃ」
 さすがに喰えるかどうかは分からないが。
「海藻だから、切っても叩いても効果なし。魔法で焼こうにも海中に引っ込んじまうんで、全体を攻撃できねえのさ」
「逃げるしかないのぅ」
「そうだろうな。その船乗りも、どうにか舵を取り戻して逃げるしかなかったって言ってたからな」
 何日も海で身動きが取れなくなると水と食料を消費し続ける事になる。
 それは、生死にも関わる重大な事だ。恐ろしい怪物と言えよう。
 そうこうしている内に、新しく挙げたテンプラが届いた。それに箸を伸ばすヴィルマ。
「見ているのじゃ、リンカ。今からこの天ぷらが更に美味しくなる方法を見せるからの」
「見せて見せて!」
 目を輝かせるリンカが見ている目の前で、ヴィルマがテンプラを――うどんの上に載っけた。
「これが、天ぷらうどんじゃ」
「おぉー。凄い! これは、絶対美味しいよ! ねぇ、ジャックさん?」
 ジャックはただただ、「お、おぅ」と応える事しかできなかったのだった。

●初月 賢四郎(ka1046
 依頼主である商人との話を終えて、賢四郎は用心棒をやっているタチバナに声を掛けた。
「お話は終わりましたか?」
「自分の番は終わりました」
 そう言いながらお冷をタチバナへと渡す。
 かたじけないと一言お礼を述べ、流浪の侍はその水を受け取った。
「リアルブルーの方のようですが……この時期に東方へわざわざ足を運ばれたのですね」
 各地でゲートの探索が始まっている。転移者にとっては帰還する最大のチャンスとも言えよう。
「……実はスメラギ様に仕官しようとしてお会いになったのですが、『紫草に聞け』となり、立花院様への伝手を探索中でもあるのです」
「仕官ですか……」
「聞けば、あなたも仕官先を探している侍と聞いた。なにか心当たりはありますか?」
 賢四郎の言葉に「そうですね……」と、しばし思案するタチバナ。
「東方を救った功労者に見合うだけのポストが、『今の』幕府には無いかもしれません。比較的自由の身である今の立場でスメラギ様を支えて機会を待つのも……ありかと」
「そういう事情もあるのですか」
 その様に返しながら賢四郎は違和感を感じた。
 同時にこうも思った――ただの浪人じゃない――と。
「ところで、賢四郎さんは商人に何をお話に?」
「自分からは、実体の無い電子世界の幽霊の話をしました。魂が情報と化し、ネット空間を彷徨い続ける幽霊です」
 情報等を自由に書き換えるという。
「反応は如何でしたか?」
「……ずっと、メモを取っていました」
 タチバナはニコっと笑みを賢四郎に向けた。
「賢四郎さん。きっと、その商人は“電子世界”なるものを理解されていないと思います」
 侍の言葉にハッとなる賢四郎だった。

●ライラ = リューンベリ(ka5507)&ルンルン・リリカル・秋桜(ka5784)&十色 乃梛(ka5902
 メイドであるライラにとって、麺屋の中は落ち着きが得にくい。なにしろ、普段は人をもてなす側だからだ。
 思わず注文とか復唱しそうになるし、食器の片付けとかお茶を運んだり……したくなるのを必死に堪えている。
「何かあれば、お手伝いしますね」
 と言ったものの、社交辞令的ななにかと受け取られてしまい――今は麺屋の2階の隅でうずうずとしていた。
 同じテーブルには相席となったルンルンと乃梛が妖怪話に花を咲かせている。
「私が実際に体験したのだと、家が、まるごと化けてしまう歪虚の話かな」
 それはぬいぐるみの歪虚だったが、家を操っているのか支配しているのか、とにかく、やる事なす事、酷いのだ。
「窓やタンスがスカートを挟んだり、小指とか脛を狙って家具が襲いかかってくるの!」
「あれは……痛かったです」
 怖いというか怒りが篭っている乃梛とライラの言葉。
 二人はその建物の中を一緒に探索していた。
「忍法でも、そんな事できないです!」
 ルンルンが率直な感想を発した。
 そこまで言って乃梛が急に顔を真っ赤にする。
「そ、そういえば、ライラさん、なんで、タンスの中で……そ、その、遊んでいたの?」
 乃梛の台詞にライラも顔を真っ赤に染めた。
「あれは歪虚の仕業だったので、遊んでいません」
「亀甲縛りしてくる歪虚……二度と会いたくないわ」
 二人同時にため息。
 それだけ、散々な依頼だったという事だ。
「ライラさんも同じ話を?」
 ルンルンが目を大きく見開いて訊ねる。
 首を横に振ったライラが説明するように片手の手のひらを水平にした。
「私からは、食人植物の類をお話ししました」
「食人植物? 忍法でなんとかなるかな?」
 素朴なルンルンの質問に愛想笑いで頷いた乃梛。
 一方、ライラの話は続く。
「道に迷った人を、甘い香りで誘き寄せて、人間を捕まえて食べてしまいますの」
 雑魔ではなく植物というのだ。
 生い茂っているヤブの中に居たら、気がつかないかもしれないので、覚醒者といえども油断はできない。
「花には、女性の姿をしたものもあるそうですわ。ふふっ、どうやって食べてしまうのでしょうね……」
「わぁぉ」
 なにか、別の想像をしているのか、乃梛は再び顔を真っ赤にしていた。
 不用意に近づいたら、植物から伸びた無数の触手が、体を絡めて……それはそれで、当事者はトラウマになりそうだが。
「ルンルン様は、どの様な妖怪話をされましたか?」
 ライラの言葉に、ルンルンはバッと椅子から立ち上がり――胸が激しく揺れ――符を掲げた。
「ルンルン忍法と、地球人としての知識をフル動員して、商人さんに恐ろしい魔物について語っちゃいました!」
 語尾と共にダンと足を踏み――再び揺れる。
「語っちゃったんだ」
「語ったのですね」
 二人の視線はある一点に向いていた。
 きっと、商人も同じだったのに違いない。
「夏と言ったら、怖い話だもの、私の話で震え上がらせちゃうんだから!」
 震えているのは、聞いている側ではなく、胸がと乃梛は言いかけたがグッと堪えた。
 ルンルンは大袈裟な身振り手振りと揺らしで語り始める。
「これは、ある有名な王様と騎士の秘宝探索譚にも登場する、秘宝の洞窟を護る恐ろしい魔物で……」
 その姿は純白の体毛に覆われているという。
 遠くの音も聞き逃さない長い耳と、鮮血を思わす真っ赤な瞳を持つ怪物。
「どんなに離れていても、一瞬で近寄る跳躍力で相手に近づきます。そして、鋭く伸びた牙でポンポンと一撃で首を飛ばすのです!」
 です! と更に強調し、胸も強調される。
 これは、妖怪話どころではない騒ぎだ。
「その……大きさはどの位ですか?」
「……えっ……大きさですか? この位?」
 胸に収まるサイズを胸の前で、大きさを示したルンルンの言葉に二人の声が重なった。
「大きい、よ」
「大きいです」
 ルンルンは慌てて首を横に振ったのだった。
「いやいや、ほんとに、これぐらいのサイズだよ!」
 ちなみに、その怪物の大きさは普通の兎と変わらない――らしい。

●アルマ・A・エインズワース(ka4901
「あっ、タチバナさん! 僕も番犬やるですー」
 タチバナの姿を見るなり、タチバナの細い腰に飛びつく犬……ではなく、アルマ。
「どうも、アルマさん。いつも通りですね」
「タチバナさんは、いつも、t」
 モゴっと口を指で塞がれる。
「そこから先はダメですよ」
「塩味がします。テンプラ食べました?」
 『タチバナ』である事は秘密なのだ。
 もっとも、この場でタチバナの正体を告げたとしても――信じる人はいないかもしれないが。
「アルマさんは、どんな怖い話をしてきたのですか?」
「僕が知ってる、こわい話をしてきましたよ」
 幾つかの怪物や魔物を紹介するアルマ。
「ペリュトンって言う、頭と足が鹿で、胴体と翼が鳥の影のない怪物です。影を求めて人間を殺しに来るのです」
「厄介ですね……飛行能力もありそうですし、地上を走っても早そうですし」
「だけど、影のある間は襲わないのですー」
 ニッコリと言ったアルマの言葉にタチバナが頷く。
「なるほど。それは『有効』かもしれませんね」
 そして、腰にしがみついたままのアルマの頭を撫でた。
「良く出来ました、アルマさん」
「そんな事ないですよー」
 頭を撫でられた嬉しさのあまり、尻尾はないが、尻尾があれば大変な事になっているだろう的な雰囲気だ。
「それで、アルマさん、なんで先程から、キメラ系か食べられる系、変成される系の怪物の話ばかりなのですか?」
「えー。そうですかー」
 疼く筈がない『右手指』が疼いた――気がした。

●ナタナエル(ka3884
 テンプラウドンなるものを食しながら、ナタナエルは商人に妖怪話を聞かせていた。
 汁に浸かり程よいテンプラの食感が美味しさを倍増させている。

 ある沼のほとりに、“人喰い魔女”がいた。
 濡烏のような長い黒髪を持つ美女の姿をしているというが、発せられる言葉は呪いであり、相手の心を縛る。
 髪を鞭のようにしならせ、人を抉り、捉えて、生きながら精気を吸い取る――
「――という、妖怪を僕は聞いた事があります」
「お、お、恐ろしいですね」
 恐怖のあまり冷や汗を流しながら商人はメモをとっている。
「ただ、人を襲うには理由があったのさ」
「理由ですか?」
「死んだ男を甦らせたかったのさ。この世の理から外れた行いの為、その魔女は徐々に、歪み、化け物になったという」
 愛故に……だとしたら、悲しい話だ。
「この魔女を討伐したのはある高名な術者の男だ。彼は、魔女が望む言葉を紡いだ結果……魔女は抵抗を止めて討伐されたらしい」
「その言葉を知っていれば、同じような妖怪が出ても安心ですね。その言葉は何と言うのですか?」
 食い入るように訊ねてきた商人に、ナタナエルは両方を竦める。
「その言葉? それは流石に知らないな」
「それじゃ、どうしようもないですよー」
 今にも泣きそうな商人にナタナエルは穏やかに、微笑みながら言った。
「全く以て、見当がつかない訳ではないはずですから」
 この世の理りから外れても死んだ男を蘇らせたかった。
 その想いに答えられる、何かの言葉……なのだろう。

●御酒部 千鳥(ka6405
 杯を片手にほろ酔い気分で千鳥は依頼主である商人の前に来た。
 もう、すでに出来上がっていて、来ている着物がはだけて、話をする前にから色々際どい。
「妖怪話かえ?」
「は、はい。よ、よろしくお願いします」
 というか、それが前提で依頼を受けたのではないかと思う商人。まさか、ただ酒を飲めると思って来た……訳ではないはずだ。
「……そうじゃのう。百々目蛇はどうじゃ?」
「え? 今、なんと?」
 空になった杯になぜか商人か酒を注いでいる。
 何かを云いかけ――まずは酒を口にしてから話す。
「百々目蛇(どどめへび)じゃ。幾つもの眼球を、体に纏いつかせた空飛ぶ蛇の妖怪で、これに咬まれると」
「咬まれると?」
「三日三晩、妖毒に苦しみ、眼を腫れ上がらせ……最後は、眼球が百々目の元へ飛び去って死ぬそうじゃ」
 ニヤっ笑って、クイっと杯の中の酒を飲み干す。
 かるーい感じで話しているが、その内容は衝撃的過ぎて、商人は深酔いしていないにも関わらず真っ青だ。
「ど、どうすれば倒せるのですか?」
「百々目蛇は、身に纏う眼を全て潰すと朽ちるんじゃと」
 それが難しいのは容易に想像できる。
「他にも、地中に長く埋もれた金に悪霊が取り憑いた妖怪や、非常に不安定な所に出現する謎の巨大な卵とか――おい、どうしたのじゃ?」
 話の途中だというのに、商人は用足しと言って席を立って行ってしまった。
「しょうがないのう」
 そう言いながら、千鳥は手酌で酒を飲み始めた。
「良い依頼じゃの」
 と、ほろ酔いながら。

●龍崎・カズマ(ka0178)&ローエン・アイザック(ka5946
 食事が一段落した所で、ローエンがカズマに訊ねた。
「カズマさんは、どのような話をされましたか?」
 その質問にカズマは飲んでいる途中のお茶を止め――、一気に飲み干した。
「良くある話だよ。ローレライの話を知ってるか?」
「欧州のとある川が由来となった伝説ですね。歌で船員を惑わし、引き寄せて沈没させるという」
「当時は、沈没する理由に事欠かなかったってのはあるだろうがな。此処からは『現在』の話だ」
 興味深そうにローエンは小さく声をあげた。
「宙間航行中に、通信機から聞いた事のない綺麗な歌声が聞こえたら通信を切れ。さもないと、歌に連れていかれるぞ」
 まるで実際に通信しているような堅い口調でカズマは口にしたのであった。
「奇妙な話ですね」
 ローエンの率直な感想にカズマは頷く。
 普通に考えれば、『通信機材を娯楽に使うな』という話で片付けられそうではあるが。
「そうさ。どこの誰が宇宙に歌を流す? 未だに、通信の範囲だって限られているというのに」
 ローレライの魂は宙に上がったとでもいうのだろうか。
「事故を起こした機体や船の音声記録を調べると、4割位に『歌が……』と、言う記録があるそうだ」
「その話を商人に?」
 ローエンの問いにカズマは頭を掻いた。
「宇宙というのが分かっていないみたいだったな」
「知らないと怖さが分かりませんからね」
 この世界はリアルブルーほど、科学文明は発達していない。
 自分達の空の上になにがあるかなど、知らない方が当たり前なのかもしれない。
「あんたは何を話したんだ?」
 今度はカズマが訊ねる。
 カズマの順番はローエンの後だった。商人がなにかボソボソと言っていたので、気になったというのもある。
「僕からは、グスタフグスタフを話させてもらいました」
 語った時と同様に穏やかな口調で、ローエンは詠うように続ける。
「グスタフグスタフ おおきなからだ ぼくのいえよりおおきいよ」
「伝承かなにかか?」
 ローエンは返事の代わりに頷いて、なおも続けた。
 途中で切ると縁起が悪いのかも……しれない。
「グスタフグスタフ おおきなおくち ぞろりとならんだとげとげのは」
 家よりも大きくて巨大な口とトゲトゲに並ぶ歯――とカズマは想像した。
「グスタフグスタフ おおきなおめめ ぎょろりとうごくひとつのめ」
 サイクロプスの一種かと思った。
 似たような歪虚や雑魔は怠惰に属する歪虚の中にも存在する。
「グスタフグスタフ おおきなおてて おじいもおばばもひとつかみ」
 その後も詠うように続く話は、大きな足で踏まれ、十年後に再び現れると宣言したそうだ。
「僕がリアルブルーにいた頃に聞いた話です。保護された農家の子供が呟いていたらしくて、十年後にその子供も失踪したそうです。現場には大きな足跡があったとか」
「こっちの世界だと、実際に有り得そうな話だな」
 眉に皺を寄せながらカズマは、そんな感想を口にし――
「納得したよ。商人が名前が長いから略すかとボヤいていたからな」
 とローエンに告げる。
「略されるなら……そうですね、グスタフが2回ですから、グスダブルでしょうか」
「それが良い。後で商人にアドバイスするといいさ」
 神父は苦笑を浮かべたのであった。


 ハンター達の話を聞いた商人は、さっそく冊子にまとめた。
 内容的にはまだ市販する程ではないという事だったが――既に大量の予約があるという。


 おしまい。


●アルト・ヴァレンティーニ(ka3109
 商人との話が終わり、タチバナの所へアルトが戻って来た。
「様子を伺うという程でもないほど、分かりやすい反応だったよ」
 席に着くなりお冷が出され、喉の渇きを潤す為に飲み干す。
「アルトさんの杞憂は杞憂ではないという事です」
 穏やかに告げるタチバナ。
 詩天に至る街道で遭遇した憤怒の歪虚――虚博――。
 歪虚の異文化交流とか突飛な事を言ったり、人間と会話をするような変わり者だった。
 極めつけは、聞きかじりの内容を元にして雑魔を作り出していた。
「やっぱり、虚博が絡んでいる可能性はありそうだけど……商人との接点は分からないかな」
「そうですね」
「後を……つけようか?」
 目を細めたアルトにタチバナは首を横に振った。
「これで良いのです。杞憂にはなりません」
「なぜ? ハンター達が話した内容で雑魔を作ってくる可能性があるのに?」
「虚博という歪虚でなくても、雑魔は作り出せるでしょう。それなら、『こちらである程度、把握している方がマシ』という事だと僕は思います」
 ハンターが話した内容の幾つか……虚博の目に止まるはずだ。
 その中には強力な妖怪の話もあった。その一方で『弱点』などの話もあった。
「……なるほど。少しでも有利になる為に、あるいは『弱点』を突くために、ワザと」
「アルトさんは話が早くて助かります」
 タチバナは微笑みながらぬるくなったお茶を口に運んだ。
「もちろん、虚博という歪虚を野放しにはできませんが」
「機会があれば、いつか倒すさ」
「その時が来たら、よろしくお願いします」
 タチバナの言葉にアルトは爽やかな表情を向けて応えたのであった。


◆虚博
 商人が街道を立ち去ったのを確認してから、歪虚は冊子を開いた。
「これは凄いよ。これなら、ネタに困らないね」
 そして、ふと、あるページで止まった。
「妖怪の本? リアルブルーに行けば、そんな本があるのか!」
 キラキラする表情を表して、冊子を閉じた。
「これは、リアルブルーに行って、その本を入手しなきゃ! となると、さっさと僕自身の仕事やらないと!」
 虚博は颯爽と南東方向へ消え去った。

依頼結果

依頼成功度成功
面白かった! 17
ポイントがありませんので、拍手できません

現在のあなたのポイント:-753 ※拍手1回につき1ポイントを消費します。
あなたの拍手がマスターの活力につながります。
このリプレイが面白かったと感じた人は拍手してみましょう!

MVP一覧

  • 征夷大将軍の正室
    天竜寺 詩ka0396
  • 茨の王
    アルト・ヴァレンティーニka3109
  • 《死》を翳し忍び寄る蠍
    ナタナエルka3884
  • フリーデリーケの旦那様
    アルマ・A・エインズワースka4901

重体一覧

参加者一覧

  • 虹の橋へ
    龍崎・カズマ(ka0178
    人間(蒼)|20才|男性|疾影士
  • 征夷大将軍の正室
    天竜寺 詩(ka0396
    人間(蒼)|18才|女性|聖導士
  • 【魔装】の監視者
    星輝 Amhran(ka0724
    エルフ|10才|女性|疾影士
  • 緑龍の巫女
    Uisca=S=Amhran(ka0754
    エルフ|17才|女性|聖導士
  • 幻獣王親衛隊
    ザレム・アズール(ka0878
    人間(紅)|19才|男性|機導師
  • 止まらぬ探求者
    天央 観智(ka0896
    人間(蒼)|25才|男性|魔術師
  • 矛盾に向かう理知への敬意
    初月 賢四郎(ka1046
    人間(蒼)|29才|男性|機導師
  • 未来を示す羅針儀
    ジャック・エルギン(ka1522
    人間(紅)|20才|男性|闘狩人
  • 青炎と銀氷の魔術師
    リンカ・エルネージュ(ka1840
    人間(紅)|17才|女性|魔術師
  • 其の霧に、籠め給ひしは
    ヴィルマ・レーヴェシュタイン(ka2549
    人間(紅)|23才|女性|魔術師
  • 茨の王
    アルト・ヴァレンティーニ(ka3109
    人間(紅)|21才|女性|疾影士
  • 《死》を翳し忍び寄る蠍
    ナタナエル(ka3884
    エルフ|20才|男性|疾影士
  • フリーデリーケの旦那様
    アルマ・A・エインズワース(ka4901
    エルフ|26才|男性|機導師
  • 【魔装】猫香の侍女
    ライラ = リューンベリ(ka5507
    人間(紅)|15才|女性|疾影士
  • 忍軍創設者
    ルンルン・リリカル・秋桜(ka5784
    人間(蒼)|17才|女性|符術師
  • 疾風の癒し手
    十色 乃梛(ka5902
    人間(蒼)|14才|女性|聖導士
  • 戦導師
    ローエン・アイザック(ka5946
    人間(蒼)|30才|男性|聖導士
  • 喧嘩と酒とモフモフと
    御酒部 千鳥(ka6405
    人間(紅)|24才|女性|格闘士

サポート一覧

マテリアルリンク参加者一覧

依頼相談掲示板
アイコン 依頼前の挨拶スレッド
ミリア・クロスフィールド(kz0012
人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人
最終発言
2016/08/18 09:27:38