ゲスト
(ka0000)
【蒼乱】【詩天】僕に妖怪の話を聞かせてよ
マスター:赤山優牙
このシナリオは5日間納期が延長されています。
- シナリオ形態
- イベント
- 難易度
- やや易しい
- オプション
-
- 参加費
- 500
- 参加人数
- 現在18人 / 1~25人
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 6日
- プレイング締切
- 2016/08/19 07:30
- リプレイ完成予定
- 2016/09/02 07:30
オープニング
※このシナリオは原則として戦闘が発生しない日常的なシナリオとして設定されています。
●???
“それ”をどんな風に扱うかという点で虚博は頭を悩ませていた。
『お前は色々な雑魔や歪虚を生み出すのが得意と聞いた。“これ”を有効に使う1つの手段として、お前に任せる』
それが虚博が仕える新しい主人からの命令だった。
髪を形成している無数の蛇達が、からかう様に真っ赤な舌を出し入れする。
「西方から聞いた内容だけじゃ、飽きてきちゃったな~」
虚博は大木の太い枝に腰掛けながら足をブラブラとさせる。
今までにない雑魔を作り出してみた。いずれも西方から聞いた話で作ってみたものだ。
だが、どれもこれも新鮮さが無かったし、能力もこれと言って目立つものでもない。
「なんでもいいって訳にもいかないし。かといって、そろそろ研究している時間もないし」
人間共に動きがあるのを虚博は知っていた。
歪虚王獄炎を破ったエトファリカ連邦国は、残党となった憤怒の歪虚勢力の駆逐を始めるに違いない。
それまでに虚博は主――蓬生――からの命令に応えなくてはならない。
「僕の首もかかっている事だろうしな~」
虚博は自身の首を手で摩った。
●詩天に至る街道
一人の商人が恐る恐る馬の手網を持っていた。
ここは詩天へ通じる街道の1つ。比較的道幅も広く、通り易い。だが、雑魔が出現するという事で、好んで通過する者は減っている。
「おっかねぇな……」
雑魔――東方で言う所の妖怪――が出現したらと考えると身震いしてしまう。
それでも大事な商品を運ぶには、この整備されている街道でないと傷つけてしまうかもしれない。
「まさか、命懸けになるとはな~。やっぱり、ハンターというのを雇えば良かったか」
西方には歪虚と戦うハンターという覚醒者集団がいる話を商人は知っていた。
ただ、護衛費用の件でケチってしまい、この状況なので自業自得といえばそれまでだ。
「ふー。この山を越えれば……」
峠の坂を登る商人。
ふと気が付けば峠の頂辺に人影が見えた。
「ひぃ! で、でたぁ!」
人間ではなかった。
美しい女性の姿をしているが、髪は無数の蛇であったから。
「お、お助けぇぇぇ!」
土下座して命乞いをする商人を無視し、歪虚――虚博――は荷車を押している馬に近寄った。
馬が危険を察知して離れようとするが荷車に繋がれていて身動きが取れない。
「人と馬を合わさったような妖怪が居るって聞いた事があるんだけど。ちょうどいいか」
残忍な笑みを浮かべて、馬の首を刎ねた。
吹き出す血の雨を目の前に商人は今にも失神しそうだった。
「なにとぞ! お助けをー!」
「歪虚に命乞いなんて無駄って知ってるでしょ」
「なんでも、なんでも、しますからー」
泣きじゃくる商人の言葉に虚博がピタっと動きを止めた。
可愛げに首を傾げ、唇に指を当てる。
「今、なんでもするって言ったよね?」
「します! します!」
何度も頷く商人。
虚博は満面の笑みを浮かべた。
「それじゃさ、貴方の命と荷物と引き換えに、僕に話を聞かせてよ」
「と言いますと?」
助かりそうだと安堵した商人は尋ねる。
一方、虚博は精一杯両手を広げ、こんな風に言ったのだった。
「世界って広いでしょ。僕の知らない妖怪だっていっぱいいるはず。だから、僕に妖怪の話を聞かせてよ」
●麺屋
「珍しい商人もいるもんだなー」
野次馬町人が麺屋の女将から『貸切』の話を聞いていた。
ある商人が、西方やリアルブルーの妖怪や怪物などの話を聞きたいらしい。
「なにか辞典っぽいものを作るみたいでね」
「面白い商品になるかもなー。これは先を取られたか」
金儲けの話に繋がり、悔しそうな顔をする町人。
「まぁ、あんたはまず、しっかりと読み書きできるようになってからだね」
「うぅ……で、女将さんよ。それと貸切がどういう話なんだい?」
町人の疑問の声に看板娘も足を止めた。
ついでいうと、かけうどんを食しているタチバナも動きが止まる。
「西方にはハンターというのが居るっていうから、そういう人達を呼んで、色々と話して貰うつもりらしいのよ」
「え? じゃ、タダ飯?」
「そりゃ、商人が呼ぶ訳だからねー。全部の費用は商人持ちよ」
その言葉に口笛を吹く町人。
なんとも景気が良い話だ。
「それで……」
女将がかけうどんを食べているタチバナに振り向いて呼びかけた。
「タチバナさんに用心棒をお願いできないかしら?」
「……私でよければ、大丈夫ですよ」
「ありがとう、タチバナさん! ハンターばっかりになると、ちょっと心細いから」
女将の言い訳めいた言葉にタチバナは「そうですね」と微笑みながら応えた。
●???
“それ”をどんな風に扱うかという点で虚博は頭を悩ませていた。
『お前は色々な雑魔や歪虚を生み出すのが得意と聞いた。“これ”を有効に使う1つの手段として、お前に任せる』
それが虚博が仕える新しい主人からの命令だった。
髪を形成している無数の蛇達が、からかう様に真っ赤な舌を出し入れする。
「西方から聞いた内容だけじゃ、飽きてきちゃったな~」
虚博は大木の太い枝に腰掛けながら足をブラブラとさせる。
今までにない雑魔を作り出してみた。いずれも西方から聞いた話で作ってみたものだ。
だが、どれもこれも新鮮さが無かったし、能力もこれと言って目立つものでもない。
「なんでもいいって訳にもいかないし。かといって、そろそろ研究している時間もないし」
人間共に動きがあるのを虚博は知っていた。
歪虚王獄炎を破ったエトファリカ連邦国は、残党となった憤怒の歪虚勢力の駆逐を始めるに違いない。
それまでに虚博は主――蓬生――からの命令に応えなくてはならない。
「僕の首もかかっている事だろうしな~」
虚博は自身の首を手で摩った。
●詩天に至る街道
一人の商人が恐る恐る馬の手網を持っていた。
ここは詩天へ通じる街道の1つ。比較的道幅も広く、通り易い。だが、雑魔が出現するという事で、好んで通過する者は減っている。
「おっかねぇな……」
雑魔――東方で言う所の妖怪――が出現したらと考えると身震いしてしまう。
それでも大事な商品を運ぶには、この整備されている街道でないと傷つけてしまうかもしれない。
「まさか、命懸けになるとはな~。やっぱり、ハンターというのを雇えば良かったか」
西方には歪虚と戦うハンターという覚醒者集団がいる話を商人は知っていた。
ただ、護衛費用の件でケチってしまい、この状況なので自業自得といえばそれまでだ。
「ふー。この山を越えれば……」
峠の坂を登る商人。
ふと気が付けば峠の頂辺に人影が見えた。
「ひぃ! で、でたぁ!」
人間ではなかった。
美しい女性の姿をしているが、髪は無数の蛇であったから。
「お、お助けぇぇぇ!」
土下座して命乞いをする商人を無視し、歪虚――虚博――は荷車を押している馬に近寄った。
馬が危険を察知して離れようとするが荷車に繋がれていて身動きが取れない。
「人と馬を合わさったような妖怪が居るって聞いた事があるんだけど。ちょうどいいか」
残忍な笑みを浮かべて、馬の首を刎ねた。
吹き出す血の雨を目の前に商人は今にも失神しそうだった。
「なにとぞ! お助けをー!」
「歪虚に命乞いなんて無駄って知ってるでしょ」
「なんでも、なんでも、しますからー」
泣きじゃくる商人の言葉に虚博がピタっと動きを止めた。
可愛げに首を傾げ、唇に指を当てる。
「今、なんでもするって言ったよね?」
「します! します!」
何度も頷く商人。
虚博は満面の笑みを浮かべた。
「それじゃさ、貴方の命と荷物と引き換えに、僕に話を聞かせてよ」
「と言いますと?」
助かりそうだと安堵した商人は尋ねる。
一方、虚博は精一杯両手を広げ、こんな風に言ったのだった。
「世界って広いでしょ。僕の知らない妖怪だっていっぱいいるはず。だから、僕に妖怪の話を聞かせてよ」
●麺屋
「珍しい商人もいるもんだなー」
野次馬町人が麺屋の女将から『貸切』の話を聞いていた。
ある商人が、西方やリアルブルーの妖怪や怪物などの話を聞きたいらしい。
「なにか辞典っぽいものを作るみたいでね」
「面白い商品になるかもなー。これは先を取られたか」
金儲けの話に繋がり、悔しそうな顔をする町人。
「まぁ、あんたはまず、しっかりと読み書きできるようになってからだね」
「うぅ……で、女将さんよ。それと貸切がどういう話なんだい?」
町人の疑問の声に看板娘も足を止めた。
ついでいうと、かけうどんを食しているタチバナも動きが止まる。
「西方にはハンターというのが居るっていうから、そういう人達を呼んで、色々と話して貰うつもりらしいのよ」
「え? じゃ、タダ飯?」
「そりゃ、商人が呼ぶ訳だからねー。全部の費用は商人持ちよ」
その言葉に口笛を吹く町人。
なんとも景気が良い話だ。
「それで……」
女将がかけうどんを食べているタチバナに振り向いて呼びかけた。
「タチバナさんに用心棒をお願いできないかしら?」
「……私でよければ、大丈夫ですよ」
「ありがとう、タチバナさん! ハンターばっかりになると、ちょっと心細いから」
女将の言い訳めいた言葉にタチバナは「そうですね」と微笑みながら応えた。
解説
●目的
商人との会話
●内容
とある麺屋にて、妖怪や怪物、魔物等の話をする
●会話
この依頼は、商人に『ハンターが知っている妖怪や怪物、魔物等を話を聞かせる』依頼となっています
依頼の達成度をあげるには、誰も知らないような話をどれだけ挙げられるかという事になります
内容は、空想や想像の怪物などで問題はありませんが、著作権の絡む場合は勝手に捻じ曲げられますのでご注意下さい
麺屋を貸切で行いますので、早々に商人と話終わった後、仲間同士で過ごすのもありです
●麺屋
木造2階建ての建物
2階:宴会もできる大広間になっている他、数室、個室もある
1階:机と椅子以外の席に、お座敷もあったりする
厨房に入って料理するのは認められていません
提供できる料理はうどんのみならず、天ぷらや刺身などもあります
●NPC
タチバナ:用心棒の仕事中。会話は可能だが、模擬戦などはできない。年齢不詳(三十路は越えているらしい)の流浪の侍で、刀の腕は一流との事
女将:麺屋の女将
看板娘:麺屋の看板娘
商人:依頼人
他:麺屋の店員とか諸々
●描写
依頼の判定は個々にしっかり行いますが、描写に関しては『依頼の会話』のみを描写するとは限りません
麺屋内におけるの一幕として描写する場合もありますのでNPCや仲間との会話等での描写もあり得ます
プレイングでの指定などが無い限り、基本的には1シーンずつ区切って描写します
同行者がいる場合は、その方のIDと、【友人】【恋人】【恋人未満】など関係性を明記されていると大変助かります
例:【同行者】ヘクス・シャルシェレット(kz0015)【関係性】恋人未満
●その他
『【詩天】越地屋の野望を砕け!』依頼とは、シナリオに若干の時間差がある事とし、同時参加は問題ないものとします
オープニングの『●詩天に至る街道』はPL情報となります
商人との会話
●内容
とある麺屋にて、妖怪や怪物、魔物等の話をする
●会話
この依頼は、商人に『ハンターが知っている妖怪や怪物、魔物等を話を聞かせる』依頼となっています
依頼の達成度をあげるには、誰も知らないような話をどれだけ挙げられるかという事になります
内容は、空想や想像の怪物などで問題はありませんが、著作権の絡む場合は勝手に捻じ曲げられますのでご注意下さい
麺屋を貸切で行いますので、早々に商人と話終わった後、仲間同士で過ごすのもありです
●麺屋
木造2階建ての建物
2階:宴会もできる大広間になっている他、数室、個室もある
1階:机と椅子以外の席に、お座敷もあったりする
厨房に入って料理するのは認められていません
提供できる料理はうどんのみならず、天ぷらや刺身などもあります
●NPC
タチバナ:用心棒の仕事中。会話は可能だが、模擬戦などはできない。年齢不詳(三十路は越えているらしい)の流浪の侍で、刀の腕は一流との事
女将:麺屋の女将
看板娘:麺屋の看板娘
商人:依頼人
他:麺屋の店員とか諸々
●描写
依頼の判定は個々にしっかり行いますが、描写に関しては『依頼の会話』のみを描写するとは限りません
麺屋内におけるの一幕として描写する場合もありますのでNPCや仲間との会話等での描写もあり得ます
プレイングでの指定などが無い限り、基本的には1シーンずつ区切って描写します
同行者がいる場合は、その方のIDと、【友人】【恋人】【恋人未満】など関係性を明記されていると大変助かります
例:【同行者】ヘクス・シャルシェレット(kz0015)【関係性】恋人未満
●その他
『【詩天】越地屋の野望を砕け!』依頼とは、シナリオに若干の時間差がある事とし、同時参加は問題ないものとします
オープニングの『●詩天に至る街道』はPL情報となります
マスターより
●挨拶
皆様、どんな夏を過ごしていますか? 私は今にも暑さでうどん状になってしまいそうです。
●攻略のヒント
できるだけ、どんな怪物なのか能力やスキルなんかの説明もあった方が良いかもしれません。
創作怪物大歓迎でございます(西洋風、東方風のメジャーな魔物や妖怪は判定が低くなります)。
皆様、どんな夏を過ごしていますか? 私は今にも暑さでうどん状になってしまいそうです。
●攻略のヒント
できるだけ、どんな怪物なのか能力やスキルなんかの説明もあった方が良いかもしれません。
創作怪物大歓迎でございます(西洋風、東方風のメジャーな魔物や妖怪は判定が低くなります)。
関連NPC
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2016/08/26 00:18