ゲスト
(ka0000)
つぶらな瞳のヒツボロス
マスター:御影堂

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- オプション
-
- 参加費
1,000
- 参加制限
- -
- 参加人数
- 4~8人
- サポート
- 0~0人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- 締切
- 2014/09/20 09:00
- 完成日
- 2014/09/27 14:45
みんなの思い出
思い出設定されたOMC商品がありません。
オープニング
●
「ケルベロスという存在を知っておるかな?」
「はぁ、はぁ……え、と……」
とある草原をおっさんと少年が走っていた。
見たところ、おっさんは学者っぽい風貌であり少年は弟子のようだ。
メモをしたいのか羊皮紙を取り出そうとして、少年の脚が緩まる。
「後で、もう一度教えてやるわい。今は脚を動かすのだ」
頷いて、再び脚をせかせかと動かす。
「リアルブルーの伝承では、冥府……つまり地獄とかあの世だな。そこへ至る門の番をしているという」
「そ、その……ケロ、えーと」
「ケルベロス」
「ケルベロスが何か」
おっさんは走りながら、したり顔で頷くと後ろをちらりと見た。
視線を少年へ戻し、話を続ける。
「ケルベロスは、ひとつの体に3つの頭を持つ番犬だ」
「番犬……犬ですか」
「格好良かろう?」
おっさんの中では、三つ首の犬の化け物はかっこいいカテゴリに入るらしい。だが、少年にはその心が理解できなかった。反応に困っていると、おっさんが一つ咳払いをした。
「クリムゾンウェストでも、探せば似たような伝承はあるだろうわいな」
どこでも似たような神話や伝承というのは存在している。
少年が、おっさんから得た知識の一つだ。
思い出したように何度も少年は頷く。
「ここは、そのケルベロスにあやかって……あやつに名前をつけようと思う」
その必要があるのだろうかと、今度は少年が後ろを見やる。
視線の先には、数匹の獣。
ケルベロスのごとく、一つの身体に3つの頭をもつ化け物だ。
だが、その脚は犬に比べて鈍足で……。
その身体は、犬に比べてもっふもふしていた。
短い足をパタパタと動かし、少年たちを追い回していた。
「わしは、あやつらをヒツボロスと呼ぶぞい」
ドヤ顔でいうおっさんに、少年は反応を返せなかった。
ヒツボロス……三つ首の獣は何を間違ったか羊をベースにしているのである。
ただ、そいつらは時折もっふもふの毛を針状にして飛ばしていた。
「ほいほいっとな!」
ひたすら逃げ続け、ヒツボロスたちから逃げきれた時には空が赤く染まっていた。
●
「鳴き声は、めぇ~だそうです」
やたらと上手い鳴き真似を披露し、スタッフは告げた。
描かれている参考絵も何故かデフォルメ絵だった。
「ひつじがもふもふで三倍の敵です!」
抽象的概念に過ぎるが、このスタッフの女性がもふもふ好きであることは察せられる。
このヒツボロスの発見者は、旅学者とその弟子だ。
「何の因果か、雑魔化したときにこのようなかわ……もふもふな姿に」
なってしまったそうですと、やや興奮気味にスタッフはいう。
だが、旅学者の師弟は攻撃されたことを報告している。
「心苦しいですが、旅人の安全のため討伐をお願いします」
実際のところ、かわいいかどうかは謎である。
「ケルベロスという存在を知っておるかな?」
「はぁ、はぁ……え、と……」
とある草原をおっさんと少年が走っていた。
見たところ、おっさんは学者っぽい風貌であり少年は弟子のようだ。
メモをしたいのか羊皮紙を取り出そうとして、少年の脚が緩まる。
「後で、もう一度教えてやるわい。今は脚を動かすのだ」
頷いて、再び脚をせかせかと動かす。
「リアルブルーの伝承では、冥府……つまり地獄とかあの世だな。そこへ至る門の番をしているという」
「そ、その……ケロ、えーと」
「ケルベロス」
「ケルベロスが何か」
おっさんは走りながら、したり顔で頷くと後ろをちらりと見た。
視線を少年へ戻し、話を続ける。
「ケルベロスは、ひとつの体に3つの頭を持つ番犬だ」
「番犬……犬ですか」
「格好良かろう?」
おっさんの中では、三つ首の犬の化け物はかっこいいカテゴリに入るらしい。だが、少年にはその心が理解できなかった。反応に困っていると、おっさんが一つ咳払いをした。
「クリムゾンウェストでも、探せば似たような伝承はあるだろうわいな」
どこでも似たような神話や伝承というのは存在している。
少年が、おっさんから得た知識の一つだ。
思い出したように何度も少年は頷く。
「ここは、そのケルベロスにあやかって……あやつに名前をつけようと思う」
その必要があるのだろうかと、今度は少年が後ろを見やる。
視線の先には、数匹の獣。
ケルベロスのごとく、一つの身体に3つの頭をもつ化け物だ。
だが、その脚は犬に比べて鈍足で……。
その身体は、犬に比べてもっふもふしていた。
短い足をパタパタと動かし、少年たちを追い回していた。
「わしは、あやつらをヒツボロスと呼ぶぞい」
ドヤ顔でいうおっさんに、少年は反応を返せなかった。
ヒツボロス……三つ首の獣は何を間違ったか羊をベースにしているのである。
ただ、そいつらは時折もっふもふの毛を針状にして飛ばしていた。
「ほいほいっとな!」
ひたすら逃げ続け、ヒツボロスたちから逃げきれた時には空が赤く染まっていた。
●
「鳴き声は、めぇ~だそうです」
やたらと上手い鳴き真似を披露し、スタッフは告げた。
描かれている参考絵も何故かデフォルメ絵だった。
「ひつじがもふもふで三倍の敵です!」
抽象的概念に過ぎるが、このスタッフの女性がもふもふ好きであることは察せられる。
このヒツボロスの発見者は、旅学者とその弟子だ。
「何の因果か、雑魔化したときにこのようなかわ……もふもふな姿に」
なってしまったそうですと、やや興奮気味にスタッフはいう。
だが、旅学者の師弟は攻撃されたことを報告している。
「心苦しいですが、旅人の安全のため討伐をお願いします」
実際のところ、かわいいかどうかは謎である。
リプレイ本文
●
昼下がりの草原に、間抜けな鳴き声をあげるヒツジが数匹……。
三つ首の異形ヒツジ、ヒツボロスである。
マルク・D・デメテール(ka0219)は物珍しそうに、その姿を眺めていた。
「あれが噂の三頭羊ってやつか?」
「そうみたいだね」
マルクの隣で、キヅカ・リク(ka0038)が頷く。
「確か、そう」
「ヒツボロス」
と思い出すような仕草を見せたマルクに、リクが答える。
「まぁ、キングモコラとかそういう危ない名前じゃないだけいいかな」
マルクにその所以が伝わったのかは、わからない。
聞いているのかいないのか、マルクはヒツボロスをしげしげと観察していた。
「くくっ、話に聞いてた通りだが、あれが可愛く見える奴ってのはちとヤベェんじゃねぇのかい?」
スタッフの様子を思い出し、笑みを浮かべる。
「実物は……ね」
そういいながら、リクは戦闘の準備を整える。
動きを補佐するため、マルクへマテリアルを流入させる。
「いくとしよう」
マルクは素早くかけ出すのだった。
「………何というか、醜い形相の敵ばかりと相対してるとさ」
真田 八代(ka1751)は目標を定めると、柊 万花(ka0647)に語りかける。
「今回の羊さんみたいなのの相手はある意味貴重な経験になると思うんだ」
ベースがヒツジ、しかも、もこもこしている。
確かに、どこか間が抜けているようにも見える。
「ううん……しかも、めぇめぇ鳴かれちゃうと眠くなっちゃうんですかぁ」
「そこは、気をつけないとね」
油断はしてはいけないのだと、改めて思い直す。
万花はふと連れてきた柴犬を振り返る。
「ハヤテ~どうにか出来ないかな? いける?」
ハヤテと呼ばれた柴犬は、主人の言葉に戸惑っているようだった。
感覚的にわかるのか、目の前のヒツジを危ういと思っているらしい。
「無理はさせないようにね」
ハヤテと視線を合わせ万花に、八代はそっと笑いかける。
ヒツボロスへと視線を戻す。まだ、こちらに気づいていないのか、のんびりしていた。
八代は一人頷くと、声を張り上げた。
「……よし! じゃあ気張るか柊ちゃん。援護は任せるぜ!」
「はい」
「大人しければ中々可愛らしい相手ですね」
「えぇ、もふもふを殴るのはちょっと抵抗ありますが仕方ありませんね」
竜潜 神楽(ka1498)とクロ・トゥインクル(ka1468)はヒツボロスを眺めてそんな会話をしていた。
「人を襲ってしまうのは少々難点です」
「ぬいぐるみならよかったのに……何で雑魔に生まれてきたんだろう」
「考えても、ぬいぐるみにはなりませんよ」
「実に残念です。もふもふのウールが使えそうなら、ぬいぐるみの中綿に使ってみたいですね」
「残るかどうかはわかりませんが、放置する訳にもいきませんので早々に倒してさし上げましょう」
頷くクロの隣で、神楽がよいしょと魔導ドリルを取り出す。
「丁度、魔導ドリルを試したかったので良い相手ですしね?」
跡形も残らなさそうだなと、クロはヒツボロスを少し憐れむ。
「ふふ、クロさんは宜しくお願いいたしますね?」
「はい、しっかりと支援しますよ」
笑みを残して、神楽が先を行く。
「背中を任せられる誰か居るのは安心出来ます」
ひとりごとは、草原を吹く風にさらわれていった。
もっふもふのヒツボロスを前に、狛(ka2456)は意気込んでいた。
「ここっすねー! もふもふがいるってとこはー!」
「やる気満々だね。そのいきだよ!」
そんな狛に、レイン・レーネリル(ka2887)が乗っかる。
「えーと……あれが、ひ、ひ……ひつまぶし?」
「ヒツボ……なんだっけ」
「なんでもいいっす! あのひつまぶしを倒すっすよぉ!」
湾曲した短剣を掲げ、狛は覚醒する。
もふっとした白い狼耳と尻尾がぴこぴこ動く。
「私の愛銃、えと、名前は……も火を噴くよ」
「よし」と狛は、ひつボロスをヒツボロスを改めて見定める。
つぶらな瞳がこちらを見ていた。
「ぐっ、なんて可愛い顔してるんすか……っ! その上もふもふだなんて……!」
「だけどもふもふだったら負けないっすよぉお!!」と気合を入れなおし、狛は駆ける。
「その意気だよ! 狛さんに私の命預けちゃう!」
なんてねといいながら、レインも続く。
●
狛たちが立ち向かうヒツボロスは、気配に気づき先制を仕掛けてきた。
獲物を狙う……ようには見えないつぶらな瞳で二人を捉え、毛を膨らませる。
「レインくん、後ろっす!」
先を行く狛が、レインに叫ぶ。
狛が肉薄するより早く、針となった羊毛がレインを狙う。
「痛っ……だ、大丈夫だよ」
レイン刺さった毛針を抜き払い、狛の防御力を高める。
重ねて、狛も動物霊の力をかりて自身の素早さと視力を高めた。
三つ首を代わる代わる繰り出して、噛み付こうとするのをスッとかわしてみせた。
鳴き声を防ぐように耳をふさいでいた手を離す。
流れるように、短剣を大きく振りぬいてみせた。
「むぅ、もふもふっすね……」
もふっとした毛の触感の先で、刃先が肉を裂く。
ヒツボロスが怯んだところへ、レインが引き金を引いた。
「この辺りの安全のため、そして、私の懐のために!」
妙な気合を込めて、一条の光でヒツボロスを襲う。
「さぁ、これからっすよ」
「その通りだよ」
レインたちと同じタイミングで他班も戦闘を開始していた。
リクはマルクに与えたように、自分の動きを補佐するようマテリアルを用いていた。
マルクは、マテリアルを込めた脚でヒツボロスを抑えにはいる。
「さぁ、やろうか」
自信満々に体躯を晒して、攻撃を誘う。
ダガーを片手に、ヒツボロスの連撃をかわしてみせる。
真ん中の頭に切りかかっては、ステップを踏んでいた。
マルクとは逆に、リクは左右の頭を狙う。
「今だね」
スッとマルクが回避した瞬間、ヒツボロスの動きが硬直する。
その隙を逃さず、確実に狙いをつける。
リクが狙いやすいよう、マルクは時折位置を確認しながらかわしていく。
「ほら、どうしたのだ。そんなものか」
挑発するように声を出し、目の前で動き回る。
リクへ注意が向かないよう、マルクは囮役を全うするのだった。
「その頭斬り飛ばして一生鳴けない体にしてやる!」
八代が狙うのは、まずは脚部だった。
マテリアルを変換し、威力の増した剣を横薙ぎにする。
刃から光の剣を作り出し、斬りつける。
「っと、柊ちゃん!」
八代の声に反応し、万花はプロテクションを展開した。
光が万花を包み込み、放たれた毛針を防ぐ。
バックラー目指し、ダメージを最小限に押さえ込んでいた。
「ご忠告、助かります」
八代も光で覆い、防御面を強化する。
加護を受けた八代は、強力な連撃を防御の厚い部分へ誘い込む。
円形の盾を駆使して、攻撃を捌き切ると反撃とばかりに光の刃を閃かせる。
執拗ともいえる脚元への攻撃は、着実に動きを鈍らせる。
「真田さん、援護しますよ」
そして、追い打ちをかけるように万花が光弾をヒツボロスへ放つのであった。
ヒツボロスの鳴き声を、ドリルの振動音がかき消す。
ドリル片手に接近するのは神楽だ。
「心地良い振動ですね」
機械はこうだから面白い、と神楽は思う。
ドリルにマテリアルが込められ、回転が増す。
モフっとした毛が絡むことなく、ゴリッと削る。
「めぇっ」と短く鳴き、ヒツボロスは距離を取ると後ろにいたクロを見る。
「え」
毛が膨らみ、毛針がクロへ向かって射出された。
神楽の防御面を上げていた、クロは慌ててコートを翻す。
「これで……」
針の幾つかは防げたが、全てではなかった。
さすがに貫通するものや、隙間を抜けてくるものもある。
自身にも光の膜を貼って、防御を固めるのだった。
●
「さすがにボロボロよね」
クロは何度か毛針を防いだコートを諦めた目で眺める。
大きく穴が開いている場所もできてしまっていた。
「神楽さんは、大丈夫でしょうか?」
ヒツボロスが前へと推し出るように、頭の角を押し出してくる。
クロの支援とドリルで防いでいるが、踏ん張らざるをえない。
「意外と手強いですね」
押し返すようにドリルを繰り出す。
一つの頭から、威勢が消えた。
「無理はダメですよ」
柔らかい光で負傷を回復しながら、クロは声をかける。
コクリと頷いて、神楽は再びドリルを機動させる。
時折、デリンジャーを取り出しては発砲して眠気を飛ばしていた。
「おっと、こっちも危ないですね」
コートを犠牲に、針の追撃を逃れたクロはシャドウブリットを繰り出す。
影を固めたような黒い塊が、ヒツボロスへぶつかり鈍い音を鳴らす。
加えて神楽によって、放たれたドリルの螺旋がヒツボロスを追い詰めていった。
一方の万花たち。
「め……」
「ハヤテ!」
鳴き声を発しそうに鳴るのを察し、万花はハヤテに威嚇を命じる。
しかし、ヒツボロスはどこ吹風で鳴いていたい。
虚しく発せられた鳴き声に、万花は力が抜けそうになる。
「はっ……真田さん? 起きていらっしゃいますか?」
「大丈夫、っと」
距離を開けた八代が、すかさず機導砲を放つ。
一条の光が、ヒツボロスの頭と鳴き声をかき消していった。
「ちっ、まだまだ!」
追い打つヒツボロスの体当たりをいなし、八代は一撃を返す。
鳴き声がうめき声に代わり、ヒツボロスの動きが乱れる。
「脚はもう、十分だな」
真ん中の頭に狙いを定め、八代は刃を振るう。
万花も負けじと、光弾で追撃をかけていた。
マルクはステップを刻み、ヒツボロスの動きを誘っていた。
「ほら、どうした」
そう言いながら、体当たりをいなしてリクの攻撃を促す。
リクの弾丸は右側の頭部の角を砕いてみせる。
さらに体勢を崩したところへマルクが刃を振るう。
「そろそろどちらか、落ちるだろうね」
リクの読み通り、右側の頭部の反応が消える。
動きが乱れた瞬間を狙って、リクは脚元を撃つ。
「三つ首とあれば、真ん中の視野は狭いだろう?」
敵の右側から、中央の頭へマルクは一閃。さらに、右側へと離脱する。
やはり、視野が狭まっているのかヒツボロスはマルクを捉えられない。
だからといって、リクへ向かうこともできないでいた。
「逃げられると思ったのかい?」
マルクがマテリアルの力で、ヒツボロスの面前に先回りしているのだ。
急停止したヒツボロスを、リクが貫くのだった。
狛の刃が空を切れば、レインの放った機導砲がヒツボロスを襲う。
レインの機導砲が空中を穿けば、狛の刃がヒツボロスを一閃する。
「ちょこまかと動かないでほしいっす!」
「防御支援は怠らないよ」
隙間に挟むように、レインは狛にマテリアルを流し込んでいく。
動物霊の力とレインの支援を受けて、狛は的確にヒツボロスを叩く。
時折、レインが一筋の光を放ちヒツボロスを穿つ。
「もう少し、もう少しっす」
「トドメは、任せるよっ」
モフッとした感触が削られ、ヒツボロスの動きが鈍る。
中央の頭、瞳から失せる。
左右の頭も、追い詰められる状況に焦りを見せていた。
●
「司令塔でも、なかったか」
残念そうにマルクが告げる。
ヒツボロスは中央も斬り伏せられ、左側の頭だけ意思がこもっていた。
逃亡を決意したのか、ヒツボロスはリクに向かって駆け出す。
「おっと」
マルクが逃すまいと追いかけるが、火事場のクソ力か必死にヒツボロスは駆ける。
加速を強めるが、一歩届かないと判断し即座にナイフを投擲した。
後ろ足へナイフが刺さり、動きが止まる。転倒は免れたが、リクへ隙を見せる結果となった。
「外は羊毛でカバーしたつもりだろうけど、中からは流石に無理でしょ……?」
鳴き声と同時に噛み付こうとしたヒツボロスへ、リクが銃口を突きつける。
そして、開け放ちた口へ、銃口を突っ込むと同時に引き金を引いた。
リクが銃口を引き抜くと、ヒツボロスは地に伏せた。
「他の人達は……」
「手助けするまでもないだろうがね」
視線をやれば、全班ともに終わりを迎えようとしていた。
八代たちは、的確にヒツボロスぼ生命力を削っていた。
「もう少し、だな」
ヒツボロスは悪あがきといった体で、暴れまわっていた。
なりふり構わない動きに、ダメージを受けるが即座に万花が負傷を癒やす。
おかげで、八代は攻撃に専念できた。
「今なら、いけます」
八代の状態に問題がなければ、万花も魔法を振るう。
脚部を先に潰された、ヒツボロスは逃げ出すこともできないでいた。
最後の抵抗とばかりに、突進してきたヒツボロスを八代は避けずに受け止める。
「うあ……こ、これはキツイ……けど!」
そのまま放った機導剣が、ヒツボロスの中心を貫く。
重みを感じたまま、後ずさればヒツボロスは地面に倒れた。
「真田さん、大丈夫でしょうか。すぐに回復しますね」
「ありがとう、柊ちゃん」
甘んじて万花の治癒を受けながら、八代は周囲を見渡す。
視線の先では、ぎゅいんぎゅいんとドリルが唸っていた。
「終わりといたしましょう」
毛が絡まなかった幸運に感謝しつつ、神楽はトドメに入る。
クロが放った黒塊をヒツボロスがさけた隙を狙う。
「めぇええ」という抵抗の鳴き声は、ドリルの回転音にかき消された。
一気に削られ、ヒツボロスはわずかな反撃を行うも、押し切られる。
「最後に喰らってしまいましたか」
大きな身体を地に伏せたヒツボロスを見下ろし、神楽は自身のマテリアルを活性化する。
「あぁ、もふもふが消えていく!」
近づいてきたクロの目の前で、ヒツボロスは消えてしまう。
「残念でしたね、クロさん」
しょぼくれるクロへ、神楽が声をかける。
「ふふ、それにしてもクロさんのお陰で楽が出来ましたね、ありがとうございます」
「そうですか。よかったです」
クロはまんざらでもない様子で神楽の言葉を受け取っていた。
そして、レインらもトドメへ向かっていた。
「トドメ、頼んだよ!」
そういいながら、レインは狛へエネルギーを流し込む。
狛が手にする短剣が、エネルギーを纏い威力を増す。
「任されたっす!」
祖霊の力も重ねて、狛は短剣を振りきった。
湾曲した刀身が、ヒツボロスを切り伏せる。
一閃、また一閃と立て続けに短剣を振るう。
逃げ出さないよう、逃げ道はレインが銃口を向けて塞いでいた。
残されていた頭が角を振りかざして突進してきた。
「終わりっす!」
するりと避けた狛は、一気に短剣を振り切る。
角を砕いた刃が、ヒツボロスの頭部へトドメを刺した。
地面に倒れ身を崩し始めたヒツボロスを、狛は見下ろす。
「ふ」
そこへレインが駆け寄ってくる。
「ふふふん、やっぱりもふもふも自分のが上っすねー♪」
レインの前で、狛はドヤ顔を晒していた。
「流れるような連撃、格好良かったよ」
「そうっすか。ありがとうっす!」
レインに褒められ、さらにドヤ度が増す狛であった。
こうして悲喜こもごもな思いを胸に、ヒツボロス討伐は完遂されたのである。
昼下がりの草原に、間抜けな鳴き声をあげるヒツジが数匹……。
三つ首の異形ヒツジ、ヒツボロスである。
マルク・D・デメテール(ka0219)は物珍しそうに、その姿を眺めていた。
「あれが噂の三頭羊ってやつか?」
「そうみたいだね」
マルクの隣で、キヅカ・リク(ka0038)が頷く。
「確か、そう」
「ヒツボロス」
と思い出すような仕草を見せたマルクに、リクが答える。
「まぁ、キングモコラとかそういう危ない名前じゃないだけいいかな」
マルクにその所以が伝わったのかは、わからない。
聞いているのかいないのか、マルクはヒツボロスをしげしげと観察していた。
「くくっ、話に聞いてた通りだが、あれが可愛く見える奴ってのはちとヤベェんじゃねぇのかい?」
スタッフの様子を思い出し、笑みを浮かべる。
「実物は……ね」
そういいながら、リクは戦闘の準備を整える。
動きを補佐するため、マルクへマテリアルを流入させる。
「いくとしよう」
マルクは素早くかけ出すのだった。
「………何というか、醜い形相の敵ばかりと相対してるとさ」
真田 八代(ka1751)は目標を定めると、柊 万花(ka0647)に語りかける。
「今回の羊さんみたいなのの相手はある意味貴重な経験になると思うんだ」
ベースがヒツジ、しかも、もこもこしている。
確かに、どこか間が抜けているようにも見える。
「ううん……しかも、めぇめぇ鳴かれちゃうと眠くなっちゃうんですかぁ」
「そこは、気をつけないとね」
油断はしてはいけないのだと、改めて思い直す。
万花はふと連れてきた柴犬を振り返る。
「ハヤテ~どうにか出来ないかな? いける?」
ハヤテと呼ばれた柴犬は、主人の言葉に戸惑っているようだった。
感覚的にわかるのか、目の前のヒツジを危ういと思っているらしい。
「無理はさせないようにね」
ハヤテと視線を合わせ万花に、八代はそっと笑いかける。
ヒツボロスへと視線を戻す。まだ、こちらに気づいていないのか、のんびりしていた。
八代は一人頷くと、声を張り上げた。
「……よし! じゃあ気張るか柊ちゃん。援護は任せるぜ!」
「はい」
「大人しければ中々可愛らしい相手ですね」
「えぇ、もふもふを殴るのはちょっと抵抗ありますが仕方ありませんね」
竜潜 神楽(ka1498)とクロ・トゥインクル(ka1468)はヒツボロスを眺めてそんな会話をしていた。
「人を襲ってしまうのは少々難点です」
「ぬいぐるみならよかったのに……何で雑魔に生まれてきたんだろう」
「考えても、ぬいぐるみにはなりませんよ」
「実に残念です。もふもふのウールが使えそうなら、ぬいぐるみの中綿に使ってみたいですね」
「残るかどうかはわかりませんが、放置する訳にもいきませんので早々に倒してさし上げましょう」
頷くクロの隣で、神楽がよいしょと魔導ドリルを取り出す。
「丁度、魔導ドリルを試したかったので良い相手ですしね?」
跡形も残らなさそうだなと、クロはヒツボロスを少し憐れむ。
「ふふ、クロさんは宜しくお願いいたしますね?」
「はい、しっかりと支援しますよ」
笑みを残して、神楽が先を行く。
「背中を任せられる誰か居るのは安心出来ます」
ひとりごとは、草原を吹く風にさらわれていった。
もっふもふのヒツボロスを前に、狛(ka2456)は意気込んでいた。
「ここっすねー! もふもふがいるってとこはー!」
「やる気満々だね。そのいきだよ!」
そんな狛に、レイン・レーネリル(ka2887)が乗っかる。
「えーと……あれが、ひ、ひ……ひつまぶし?」
「ヒツボ……なんだっけ」
「なんでもいいっす! あのひつまぶしを倒すっすよぉ!」
湾曲した短剣を掲げ、狛は覚醒する。
もふっとした白い狼耳と尻尾がぴこぴこ動く。
「私の愛銃、えと、名前は……も火を噴くよ」
「よし」と狛は、ひつボロスをヒツボロスを改めて見定める。
つぶらな瞳がこちらを見ていた。
「ぐっ、なんて可愛い顔してるんすか……っ! その上もふもふだなんて……!」
「だけどもふもふだったら負けないっすよぉお!!」と気合を入れなおし、狛は駆ける。
「その意気だよ! 狛さんに私の命預けちゃう!」
なんてねといいながら、レインも続く。
●
狛たちが立ち向かうヒツボロスは、気配に気づき先制を仕掛けてきた。
獲物を狙う……ようには見えないつぶらな瞳で二人を捉え、毛を膨らませる。
「レインくん、後ろっす!」
先を行く狛が、レインに叫ぶ。
狛が肉薄するより早く、針となった羊毛がレインを狙う。
「痛っ……だ、大丈夫だよ」
レイン刺さった毛針を抜き払い、狛の防御力を高める。
重ねて、狛も動物霊の力をかりて自身の素早さと視力を高めた。
三つ首を代わる代わる繰り出して、噛み付こうとするのをスッとかわしてみせた。
鳴き声を防ぐように耳をふさいでいた手を離す。
流れるように、短剣を大きく振りぬいてみせた。
「むぅ、もふもふっすね……」
もふっとした毛の触感の先で、刃先が肉を裂く。
ヒツボロスが怯んだところへ、レインが引き金を引いた。
「この辺りの安全のため、そして、私の懐のために!」
妙な気合を込めて、一条の光でヒツボロスを襲う。
「さぁ、これからっすよ」
「その通りだよ」
レインたちと同じタイミングで他班も戦闘を開始していた。
リクはマルクに与えたように、自分の動きを補佐するようマテリアルを用いていた。
マルクは、マテリアルを込めた脚でヒツボロスを抑えにはいる。
「さぁ、やろうか」
自信満々に体躯を晒して、攻撃を誘う。
ダガーを片手に、ヒツボロスの連撃をかわしてみせる。
真ん中の頭に切りかかっては、ステップを踏んでいた。
マルクとは逆に、リクは左右の頭を狙う。
「今だね」
スッとマルクが回避した瞬間、ヒツボロスの動きが硬直する。
その隙を逃さず、確実に狙いをつける。
リクが狙いやすいよう、マルクは時折位置を確認しながらかわしていく。
「ほら、どうしたのだ。そんなものか」
挑発するように声を出し、目の前で動き回る。
リクへ注意が向かないよう、マルクは囮役を全うするのだった。
「その頭斬り飛ばして一生鳴けない体にしてやる!」
八代が狙うのは、まずは脚部だった。
マテリアルを変換し、威力の増した剣を横薙ぎにする。
刃から光の剣を作り出し、斬りつける。
「っと、柊ちゃん!」
八代の声に反応し、万花はプロテクションを展開した。
光が万花を包み込み、放たれた毛針を防ぐ。
バックラー目指し、ダメージを最小限に押さえ込んでいた。
「ご忠告、助かります」
八代も光で覆い、防御面を強化する。
加護を受けた八代は、強力な連撃を防御の厚い部分へ誘い込む。
円形の盾を駆使して、攻撃を捌き切ると反撃とばかりに光の刃を閃かせる。
執拗ともいえる脚元への攻撃は、着実に動きを鈍らせる。
「真田さん、援護しますよ」
そして、追い打ちをかけるように万花が光弾をヒツボロスへ放つのであった。
ヒツボロスの鳴き声を、ドリルの振動音がかき消す。
ドリル片手に接近するのは神楽だ。
「心地良い振動ですね」
機械はこうだから面白い、と神楽は思う。
ドリルにマテリアルが込められ、回転が増す。
モフっとした毛が絡むことなく、ゴリッと削る。
「めぇっ」と短く鳴き、ヒツボロスは距離を取ると後ろにいたクロを見る。
「え」
毛が膨らみ、毛針がクロへ向かって射出された。
神楽の防御面を上げていた、クロは慌ててコートを翻す。
「これで……」
針の幾つかは防げたが、全てではなかった。
さすがに貫通するものや、隙間を抜けてくるものもある。
自身にも光の膜を貼って、防御を固めるのだった。
●
「さすがにボロボロよね」
クロは何度か毛針を防いだコートを諦めた目で眺める。
大きく穴が開いている場所もできてしまっていた。
「神楽さんは、大丈夫でしょうか?」
ヒツボロスが前へと推し出るように、頭の角を押し出してくる。
クロの支援とドリルで防いでいるが、踏ん張らざるをえない。
「意外と手強いですね」
押し返すようにドリルを繰り出す。
一つの頭から、威勢が消えた。
「無理はダメですよ」
柔らかい光で負傷を回復しながら、クロは声をかける。
コクリと頷いて、神楽は再びドリルを機動させる。
時折、デリンジャーを取り出しては発砲して眠気を飛ばしていた。
「おっと、こっちも危ないですね」
コートを犠牲に、針の追撃を逃れたクロはシャドウブリットを繰り出す。
影を固めたような黒い塊が、ヒツボロスへぶつかり鈍い音を鳴らす。
加えて神楽によって、放たれたドリルの螺旋がヒツボロスを追い詰めていった。
一方の万花たち。
「め……」
「ハヤテ!」
鳴き声を発しそうに鳴るのを察し、万花はハヤテに威嚇を命じる。
しかし、ヒツボロスはどこ吹風で鳴いていたい。
虚しく発せられた鳴き声に、万花は力が抜けそうになる。
「はっ……真田さん? 起きていらっしゃいますか?」
「大丈夫、っと」
距離を開けた八代が、すかさず機導砲を放つ。
一条の光が、ヒツボロスの頭と鳴き声をかき消していった。
「ちっ、まだまだ!」
追い打つヒツボロスの体当たりをいなし、八代は一撃を返す。
鳴き声がうめき声に代わり、ヒツボロスの動きが乱れる。
「脚はもう、十分だな」
真ん中の頭に狙いを定め、八代は刃を振るう。
万花も負けじと、光弾で追撃をかけていた。
マルクはステップを刻み、ヒツボロスの動きを誘っていた。
「ほら、どうした」
そう言いながら、体当たりをいなしてリクの攻撃を促す。
リクの弾丸は右側の頭部の角を砕いてみせる。
さらに体勢を崩したところへマルクが刃を振るう。
「そろそろどちらか、落ちるだろうね」
リクの読み通り、右側の頭部の反応が消える。
動きが乱れた瞬間を狙って、リクは脚元を撃つ。
「三つ首とあれば、真ん中の視野は狭いだろう?」
敵の右側から、中央の頭へマルクは一閃。さらに、右側へと離脱する。
やはり、視野が狭まっているのかヒツボロスはマルクを捉えられない。
だからといって、リクへ向かうこともできないでいた。
「逃げられると思ったのかい?」
マルクがマテリアルの力で、ヒツボロスの面前に先回りしているのだ。
急停止したヒツボロスを、リクが貫くのだった。
狛の刃が空を切れば、レインの放った機導砲がヒツボロスを襲う。
レインの機導砲が空中を穿けば、狛の刃がヒツボロスを一閃する。
「ちょこまかと動かないでほしいっす!」
「防御支援は怠らないよ」
隙間に挟むように、レインは狛にマテリアルを流し込んでいく。
動物霊の力とレインの支援を受けて、狛は的確にヒツボロスを叩く。
時折、レインが一筋の光を放ちヒツボロスを穿つ。
「もう少し、もう少しっす」
「トドメは、任せるよっ」
モフッとした感触が削られ、ヒツボロスの動きが鈍る。
中央の頭、瞳から失せる。
左右の頭も、追い詰められる状況に焦りを見せていた。
●
「司令塔でも、なかったか」
残念そうにマルクが告げる。
ヒツボロスは中央も斬り伏せられ、左側の頭だけ意思がこもっていた。
逃亡を決意したのか、ヒツボロスはリクに向かって駆け出す。
「おっと」
マルクが逃すまいと追いかけるが、火事場のクソ力か必死にヒツボロスは駆ける。
加速を強めるが、一歩届かないと判断し即座にナイフを投擲した。
後ろ足へナイフが刺さり、動きが止まる。転倒は免れたが、リクへ隙を見せる結果となった。
「外は羊毛でカバーしたつもりだろうけど、中からは流石に無理でしょ……?」
鳴き声と同時に噛み付こうとしたヒツボロスへ、リクが銃口を突きつける。
そして、開け放ちた口へ、銃口を突っ込むと同時に引き金を引いた。
リクが銃口を引き抜くと、ヒツボロスは地に伏せた。
「他の人達は……」
「手助けするまでもないだろうがね」
視線をやれば、全班ともに終わりを迎えようとしていた。
八代たちは、的確にヒツボロスぼ生命力を削っていた。
「もう少し、だな」
ヒツボロスは悪あがきといった体で、暴れまわっていた。
なりふり構わない動きに、ダメージを受けるが即座に万花が負傷を癒やす。
おかげで、八代は攻撃に専念できた。
「今なら、いけます」
八代の状態に問題がなければ、万花も魔法を振るう。
脚部を先に潰された、ヒツボロスは逃げ出すこともできないでいた。
最後の抵抗とばかりに、突進してきたヒツボロスを八代は避けずに受け止める。
「うあ……こ、これはキツイ……けど!」
そのまま放った機導剣が、ヒツボロスの中心を貫く。
重みを感じたまま、後ずさればヒツボロスは地面に倒れた。
「真田さん、大丈夫でしょうか。すぐに回復しますね」
「ありがとう、柊ちゃん」
甘んじて万花の治癒を受けながら、八代は周囲を見渡す。
視線の先では、ぎゅいんぎゅいんとドリルが唸っていた。
「終わりといたしましょう」
毛が絡まなかった幸運に感謝しつつ、神楽はトドメに入る。
クロが放った黒塊をヒツボロスがさけた隙を狙う。
「めぇええ」という抵抗の鳴き声は、ドリルの回転音にかき消された。
一気に削られ、ヒツボロスはわずかな反撃を行うも、押し切られる。
「最後に喰らってしまいましたか」
大きな身体を地に伏せたヒツボロスを見下ろし、神楽は自身のマテリアルを活性化する。
「あぁ、もふもふが消えていく!」
近づいてきたクロの目の前で、ヒツボロスは消えてしまう。
「残念でしたね、クロさん」
しょぼくれるクロへ、神楽が声をかける。
「ふふ、それにしてもクロさんのお陰で楽が出来ましたね、ありがとうございます」
「そうですか。よかったです」
クロはまんざらでもない様子で神楽の言葉を受け取っていた。
そして、レインらもトドメへ向かっていた。
「トドメ、頼んだよ!」
そういいながら、レインは狛へエネルギーを流し込む。
狛が手にする短剣が、エネルギーを纏い威力を増す。
「任されたっす!」
祖霊の力も重ねて、狛は短剣を振りきった。
湾曲した刀身が、ヒツボロスを切り伏せる。
一閃、また一閃と立て続けに短剣を振るう。
逃げ出さないよう、逃げ道はレインが銃口を向けて塞いでいた。
残されていた頭が角を振りかざして突進してきた。
「終わりっす!」
するりと避けた狛は、一気に短剣を振り切る。
角を砕いた刃が、ヒツボロスの頭部へトドメを刺した。
地面に倒れ身を崩し始めたヒツボロスを、狛は見下ろす。
「ふ」
そこへレインが駆け寄ってくる。
「ふふふん、やっぱりもふもふも自分のが上っすねー♪」
レインの前で、狛はドヤ顔を晒していた。
「流れるような連撃、格好良かったよ」
「そうっすか。ありがとうっす!」
レインに褒められ、さらにドヤ度が増す狛であった。
こうして悲喜こもごもな思いを胸に、ヒツボロス討伐は完遂されたのである。
依頼結果
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マテリアルリンク参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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相談卓 鬼塚 陸(ka0038) 人間(リアルブルー)|22才|男性|機導師(アルケミスト) |
最終発言 2014/09/20 07:53:51 |
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2014/09/15 21:16:50 |