• 蒼乱

【蒼乱】Laplace's Demon

マスター:cr

シナリオ形態
ショート
難易度
難しい
オプション
参加費
1,000
参加制限
-
参加人数
4~6人
サポート
0~0人
マテリアルリンク
報酬
普通
相談期間
5日
締切
2016/09/14 15:00
完成日
2016/09/21 02:02

みんなの思い出

思い出設定されたOMC商品がありません。

オープニング


「ふむ、故障無し、現在全て正常動作中……システムに問題はなし、これはフェアに戦えそうだ」
 大渓谷内の遺跡と呼ばれる場所、その一つで女性が壁に手を触れていた。彼女の回りにはドローン達が並んでいる。これらはこの遺跡の警備システムであり、侵入者達を阻んでいる。そのはずなのだが、彼女を前にしてこれらが動く気配はない。
「さて、彼らはいつここにたどり着くのか」
 彼女は壁から手を離す。そこには得体のしれない装置が埋め込まれていた。その装置からは動作を示す青い光が放たれていたが、彼女が手を離すと程なくしてその光は消える。
 すると彼女は停止している警備システムの中から、ドローンを一つ持ち上げる。決して小さくはない。1m程度の大きさのものだ。
「まあいい、一つ準備をさせてもらおう」
 そして彼女はドローンを口元に引き寄せ――文字通り、一口で飲み込んだ。


 ハンター達は遺跡の通路を歩いていた。細長く一直線に作られた長い廊下の床は、そしてかなり高く作られている天井はほのかに明るく輝いており、ハンター達が視界を確保する助けと成ってくれている。
 そこを彼らは慎重に進む。すでにこの大渓谷内の遺跡を調査中に自動人形……おそらくこの遺跡の警備システムであろうそれに襲撃を受けたという情報は報告されている。いつ襲われるか分かったものではない。
 やがて廊下を進み続けた彼らは扉の前にたどり着く。この扉を開けば何が見つかるのか。だが、何かあったとしてもそれをタダで見つけさせてもらえるとは思えない。ハンター達は各々が武器を構え、そして扉を開けると同時に一斉に飛び込んだ。


 その部屋は半径10メートルの円形の部屋だった。そこに飛び込んだハンター達に、部屋に置かれていたドローン達が飛び上がり一斉に光線を放つ。
 ハンター達はそれを受け止め、かわし、そしてドローンを次々と破壊していく。
 その時だった。突然ドローン達はその動きを止め、床に着陸すると停止する。
 そして戸惑うハンター達に声がかけられた。
「よく来た、人間達。我はあなたを歓迎する」


 その部屋に居た女の姿は異様なものだった。片手に天秤、片手に剣を持ち、こちらを向いている。しかし彼女がこちら側に視線を送っているかはわからなかった。その身に銀色に輝く布一枚だけを巻きつけ、そして恐らく彼女の両眼があるであろう場所をその布で隠している。
「ここにはこの部屋と同じ部屋がこの部屋を含めて6つ、円形に繋がる様に配置されている。そしてどちらから進んでも三部屋目、つまりこの部屋と正対する位置に中央システムが置かれている」
 彼女の言葉通り、左右を見ればそこに扉が一枚ずつ置かれている。
「そこでだ。我はあなた達の力を見てみたい。左右好きな方から先に進みたまえ。我はあなた達とは違う扉から先に進む。そして三部屋先、中央システムの部屋に先にたどり着いたほうが勝ちというのはどうだろう」
 彼女の提案を理解するもの、訝しむもの、疑うもの、ハンター達の反応は様々だった。だがそこで彼女は言葉を付け加えた。
「あなた達はゲートを探しているのだろう? この戦いに勝てば、その目的に繋がるかもしれない」
 彼女は言葉を続ける。
「ふむ……しかしあなた達が警備システムに襲撃され、我はそうではないというのはフェアではない。ならば認証を外すことにしよう」
 そして彼女は壁に埋め込まれた装置に手を触れた。するとそれは今度は赤く光る。次の瞬間活動を一度停止したはずのドローン達が次々と飛び上がって彼女を襲い始めた。
 その時だった。彼女は剣を持った手を上げる。すると指先からドローンが放っていたのと同じ――しかしそれよりもはるかに太いものが放たれ、一瞬のうちにドローン達を撃ち抜き爆発させた。
「これでフェアになった。さあ、戦いを始めよう」

リプレイ本文


「へ? 始めようって、ああもう、大渓谷ってこんなのばっかり!」
 その女の突然の言葉に天王寺茜(ka4080)はそう漏らしていた。遺跡で出会った女の「さあ、戦いを始めよう」 という言葉に、そう反応するのが精一杯だった。
「ちょっと待てよ」
 そしてそんな理不尽にただ黙って従う理由も無い。ボルディア・コンフラムス(ka0796)は怒りを込めて女に言葉をぶつける。
「名前くらい教えてけ。テメェは俺等のことを知ってるようだが俺等は知らねえ。それは『フェア』じゃねぇんじゃねぇか?」
「ふむ、先程言ったはずだ。我はあなた達の力を見てみたい、と。我もあなた達が人間であることしか知らぬ。ならば名を名乗るのはこの後でも良かろう」
「剣と天秤、正義の女神なんて、ずいぶんとファンタジーな格好よね。この機械遺跡の関係者みたいな顔してるけど似合わないわよ」
「関係者か……確かに関係者と言えるかも知れぬが、ここの者は我にも等しく襲い来る事は先程見ただろう」
 八原 篝(ka3104)の言葉に女はそう返す。
「それから我が似合うか否かは我には分からぬ。我の判断ではそれはフェアではないだろう」
「正義とか平等とか、そういうものへの持論とかある?」
「フェアであることは重要だ。そうでなくては意味がない」
 南條 真水(ka2377)の言葉にもそう返す彼女について分かったことは、妙にフェアということにこだわることぐらいだった。ならば彼女は何者なのか。
(このヒトは、ダレ? 遺跡に居る。ケド、ルビーとはチガウ)
 自身では何も語らなかったが、パトリシア=K=ポラリス(ka5996)は胸騒ぎと共に、彼女が何者なのかを感じていた。
(心がザワザワする、このマテリアルは……ヴォイド……?)


「あのおねーさん、何者なんだろう? いきなり力を見せろーとか……」
 が、少なくとも今すぐこちらに攻撃を仕掛けようとはしてこなかった。それにこの遺跡の奥になるのか、それこそハンター達の目的である。
「まあ挑まれたからには全力を尽くすしかないけどね!」
 だから日高・明(ka0476)は走った。廊下を駆け抜け扉に飛び込むとそこには自動人形があった。警備システムが動き招かれざる客を排除しようと向かってくる。
「パティダヨ」
 パティは人形たちに声を掛け、敵では無いと示すが人形達は問答無用で攻撃してくる。
 しかしそれより先に日高は走り、体ごとぶつかるように剣を振り下ろす。その運動エネルギーの前に自動人形は為す術無く仰向けに転倒する。
 そしてパティも覚悟を決めた。吉凶を判断しベストのルートを見つけると、すかさず声をかけながら符を五枚投げ上げる。するとそれぞれの符から色とりどりの光が放たれ、弾ける光の渦と成って一帯を覆う。その光が人形達を覆い、その動きを止めた瞬間に他の者達は一気に走り出した。
 日高は勢いを残したまま進んでいく。ボルディアはその手にした巨大な斧を、ただ行く道を邪魔するものを蹴散らすためだけに使いながら走る。そして真水は邪魔されないように互いの間合いを広げつつ、連携できるように陣形を保ったままで進んでいく。
 盾を構えて突き進む篝。その後ろには茜、そして今符を投げ上げたパティ。そんな彼女達へと光線が飛ぶ。部屋に飛び込んでまず出会った人形たちとは別に、部屋の奥の方に待ち構えていた人形たち。それが彼女達を止めようと光線を降り注がせる。
 だがそれを篝はその盾で受け止め弾き後ろの二人を守る。光線の一本が腕をかすめ、彼女の体を傷つけるがそれでも退かない。
 一方茜の方は篝の盾に庇護されながら、人形たちの動きを観察していた。
「ここの警備システム、たぶんあの場所と同じ、だったら……!」
 彼女は先日大渓谷の遺跡に行った時のことを思い出していた。この人形達がどういう行動原理の元に動いているのか。経験が彼女に道標をくれる。チャンスを待ちながら脚を貯める。そしてその時が来た。
 茜が飛び出す、と同時に彼女の足裏からマテリアルが噴出される。その反動で弾き飛ばされるように加速した彼女は一直線に次の部屋へとつながる扉目掛けて駆け抜けていく。
 警備システムももちろん彼女に反応して、体内に仕込まれた砲身を茜の方向に向け発射しようとする。
 しかしその時だった。この部屋の床に時計盤型の魔法陣が現れる。そしてそこに現れた三本の針が光り輝き、実態ある光線となって人形たちを貫く。
 真水の作り出した盤上懐中時計塔《ハルト・エフィカ》が人形たちを撃ち抜いたその機会を茜は逃さなかった。扉にぶつかりそうになりながら開き、そのまま体を滑り込ませる。
 そこにほんの僅かな差でボルディアが辿り着いた。しかし彼女は扉をくぐるとそこで己の身を反転させ、その斧を手に部屋の中へと向き直る。
「ここは俺に任せて先に行け! ……って言うと確か死ぬんだったか。本当かどうか試してみようじゃねぇか!」
 不敵な笑みを浮かべてそう叫ぶ彼女の元に、仲間達と人形たちが向かってくる。
 真水がボルディアの脇をかいくぐるように駆け抜ける。
 パティが駆け抜ける、その刹那符を二枚弾き飛ばす。そしてその符が床に貼り付くと同時に、一人残る彼女に感謝の意を述べた。
「ボルディア、ありがとダヨっ。早く、戻ってくるカラネ……!」
 そして日高と篝が同時に廊下へと滑り込んだ。
「すぐ戻るわ」
 篝のその言葉に笑顔で返し、ボルディアは扉を閉める。そして斧を地面に叩きつけるとそれで空いた穴に斧を突き刺して即席のバリケードと変えた。
「後は俺の力でどこまで扉を塞げるか……だな」
 一人仁王立ちするボルディアの姿を背に、ハンター達は廊下を駆け抜けていった。


「今度は抜けさせてくれそうにないな!」
 二部屋目でハンター達が見たのは、天井に届きそうなほど巨大な自動人形だった。扉の前に鎮座するその姿はCAMを思わせる。しかしそれが扉の前に居るということは、日高の言うとおりこの自動人形を沈黙させないとその先へと進めないと言うことを意味していた。そしてその人形がこちらに対して敵意は無くとも排除しようとしていることはその体から現れた左右合わせて八つの砲門が雄弁に語っていた。
 そこで日高は賭けた。盾を掲げ守りを固めそして。
「もし識別をマテリアルを介して行っているなら!」
 体内のマテリアルを燃やす。その灯火のように一際大きく燃え上がるマテリアルの輝きは、マテリアルに反応して動く自動人形にとっては無視できないほど大きなものだった。人形は左側四門の砲身を日高の方に向け一斉に発射する。
 だが日高は降り注ぐ光線のその真っ只中で、掲げた盾一枚で耐え抜いてみせた。同時に襲い来る四本の光線を一枚の盾で防ぐのは簡単なことではない。しかし彼は神がかった動きでそれを受け止めた。それは守るという彼の覚悟の量が為せる技だった。
「うわっデッカい! 通り抜け無理なら、壊すわよ!」
 茜もその人形の巨体を見て驚愕の声を上げる。しかしそれは一瞬だった。すぐに彼女は自分がやるべきことを把握し動く。
 それを知って、いや言葉に出さずとも把握して篝が先に動いた。己の背中に茜とパティの二人を導き、自らは盾を構える。それを構え終わるか終わらないかの内に自動人形の右側四門の砲身が光線を射出し、三人の元へと殺到する。
 しかしそれは篝の盾により後ろの二人には届かなかった。その光線は容赦なく彼女の胴を焼き払うがそれを耐え後ろの二人を守り抜く。そしてそんな篝が作ってくれた好機にまず茜が動いた。手首につけた魔導機械を操作する。すると光の三角形が彼女の目の前に現れ、それぞれの頂点から光線が放たれる。その光線は人形の撒き散らす光線を掻い潜るように進み、交叉し、そして人形の体を焼いた。
 その間に真水は壁際にまで移動していた。ここまで移動すれば少なくとも自分の身は守れる。一網打尽にされることもない。安全を確保してから彼女は再び《ハルト・エフィカ》を呼び寄せた。盤上懐中時計塔がこの部屋の床一面に現れ、その針が12時ちょうどを指し示す。そして三本の針は全て時計盤の頂点に居る自動人形の元へと集まり、その身に突き刺さる。
 床に描かれた時計盤の12の数字を、同時に五色の光が入り混じりデコレーションしていた。真水の攻撃に併せるように、パティが五枚の符を投げ上げていた。その光が人形の体を包み込み、その身を焼いていた。
 しかしその光が晴れた時、まだ人形はその巨体を保ったままだった。


「俺を無視してンじゃねぇよ!」
 一方その頃部屋をつなぐ廊下に残っていたボルディアは斧を抜き振るっていた。さしものボルディアといえども、人形四体が併せて出す扉を開こうとする力に抗うことは不可能だった。しかしだからといって指をくわえて通り過ぎるのを見るつもりも毛頭無い。
 扉を破り近づいてきた人形たちの脚が取られていた。バランスを崩しバタバタと手足を動かす人形達。その足元にはパティが貼っていった符が残ってきた。彼女が残してくれた結界に感謝しつつ、ボルディアは地面に突き立てた斧で時間を稼ぎ、そしてそれが持たないと判断するや斧を引き抜く。そんなボルディアの脇をすり抜けるようにして先を行く人形達を分厚い斧の刃がせき止めた。しかしその代償は大きかった。四体が同時に放った光線を全て防ぎ切ることはできなかった。斧をかいくぐった光線が彼女の体を貫き、彼女の赤髪より赤い血潮がその身を濡らす。
 しかしその身を汚していた血はやがて炎と化し、彼女の体を包み込んだ。不屈の心が彼女を守り、その傷を塞いでいた。
 そしてボルディアは斧を振り回す。それは人形の脚を掬い取る様に振るわれ、その身を見事引っくり返していた。


 人形には感情も思想も無く、ただプログラミングされた行動、すなわち侵入者の排除を行うために動く。左右合わせて八門の砲門が開き、そこから一斉に光線が降り注がれる。悪意無く機械的な判断によって襲い来る光線を日高はその盾で受け止める。しかしその膨大かつ多様な方向から来る攻撃は、とうとうその守りを抜けて彼の顔をかすめ胴を貫いた。さらにそれだけでなく、己も一太刀を浴びせるべくじわりじわりと近づいていっていた。
 一方部屋の逆方向では茜とパティを守るべく篝が盾を掲げていた。光線は容赦なく彼女の体の急所を貫き、痛撃を食らわせる。その体は血に染まり、激しく傷つきながらも彼女は闘志を衰えさせなかった。機会があればあの人形に一射浴びせてやろうと銃を構えつつ、まず己の体を癒しまだ守り続けるべく全身にマテリアルを回す。
 そして、二人が稼いだ時間を使って真水が動いていた。一瞬の集中、それと共に生み出される魔鍵――《メルトレシオン》を手にし、それを懐中時計に挿す。一本ではなかった。その僅かな時間の間に既に一本の鍵を挿していた。二本の鍵を挿した懐中時計を手に握り込み、もう一度意識を集中させる。そして三度床面に現れる時計盤。その大小三本の針が回り、再び12時の時を刻む。それと同時に部屋中を光の奔流が包み込んだ。
 そしてその光が晴れた時、そこには下半身に三角形の穴を開けた自動人形が残っていた。そしてその穴に吸い込まれるように茜が走っていた。脚元からマテリアルを吹き出しながら人形の股の下をくぐり、扉を押し広げ、そしてゴールへと走っていった。


「あの! さっきみたいにシステムの停止、出来ませんか!?」
 部屋に飛び込んだ茜の第一声はそれだった。彼女が部屋に入ってほんの少し後に、向こう側の扉から女が入って来た。
「ふむ、間違いなくあなた達の勝ちの様だ」
「それより! ゲートも大事ですけど、皆、もっと大事な仲間ですから!」
「いいだろう」
 そして女は壁一面に据え付けられた機械らしきものに手を触れる。すると機械は赤く光り、ややあってその光が青に変わった。

 ボルディアは四体の人形の攻撃を受けながら、なおも立っていた。血塗れの体で自分の後ろに居る仲間達を守るため立つ。そこに襲い来る人形達。しかしその手から光線は発射されることなく、突如として沈黙したのだった。
 訝しむ彼女の所に篝がやって来て、戦いが終わったことを告げる。血で汚れた体を顧みず、二人は茜達の元へと戻っていった。

 そしてそんな二人が部屋に入った所で、女は口を開いた。
「あなた達の勝ちだ。約束通り、我に教えられることなら教えよう」
「それでは、まずこれは何だ」
「これはこの大渓谷と呼ばれる地域を調査記録するために作られたものだ」
 そして女は機械に再び手を触れる。すると突然壁一面が黒く代わり、そこに光り輝く文字がびっしりと現れた。
「といってもあなた達には読めないだろうが」
 女の言うとおりその文字は解読不能のものだった。すると文字の一部の色が変わる。どうやら女が機械を操作したらしい。
「この赤い部分がクリムゾンウェスト、青い部分がリアルブルーを意味する。そして緑の部分には『こちらの世界』と書かれている。意味はわかるか?」
 それは二つの世界を第三者の様に見ているもう一つの世界の存在、この遺跡は第三の世界が作り上げた事を示していた。
「アナタは……此処を作った人達の?」
 パティはその言葉を紡ぎ出しながら、背筋が凍るような感覚を覚えていた。目を布で隠しながら、女は確かにこちらのことを全て見透かしているようだった。
「厳密には違うが、Yesと答えていいだろう」
「ルビー……遺跡の人型インターフェースはこの遺跡には誰も居ないと言っていた。あなたは何者? どうやって高位の『認証』を手に入れたの?」
「そういえば会った時に、認証を外す、とか言ってましたけど……もし認証の取得とか知ってたら、教えて欲しいなあ、とか」
 その答えを聞き、篝に続けて茜が尋ねる。だが
「認証の取得は簡単だ。別に認証を得ている者によって登録して貰えばいい」
 だが、と女は言葉を続ける。
「あなた達にはその登録する物が無い。『こちらの世界』の者では無いからだ。だからあなた達に認証の取得は無理だ」
 落ち込む茜を他所に、真水が質問を続けた。
「トマーゾ・アルなんとかってご存知かな?」
「トマーゾ・アルキミアだ。我は守護者と呼んでいる。これだけ言えばあなたの望んだ答えになるだろう」
 そう答えると、最後に部屋に入ってきたボルディアを一瞥した後女は言葉を続けた。
「名を名乗ると言っておいたな。名乗っておこう。我の名はラプラス。黙示騎士の一人だ」
 そしてラプラスは手にした天秤を揺らした。すると彼女の体は黒い光に包まれ、次の瞬間忽然と消え失せた。
 後にはただ、元の色に戻った壁だけが残されていた。

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MVP一覧

  • ボルディアせんせー
    ボルディア・コンフラムスka0796
  • ヒースの黒猫
    南條 真水ka2377

重体一覧

参加者一覧

  • 挺身者
    日高・明(ka0476
    人間(蒼)|17才|男性|闘狩人
  • ボルディアせんせー
    ボルディア・コンフラムス(ka0796
    人間(紅)|23才|女性|霊闘士
  • ヒースの黒猫
    南條 真水(ka2377
    人間(蒼)|22才|女性|機導師
  • 弓師
    八原 篝(ka3104
    人間(蒼)|19才|女性|猟撃士
  • 語り継ぐ約束
    天王寺茜(ka4080
    人間(蒼)|18才|女性|機導師
  • 金色のもふもふ
    パトリシア=K=ポラリス(ka5996
    人間(蒼)|19才|女性|符術師

サポート一覧

マテリアルリンク参加者一覧

依頼相談掲示板
アイコン 相談卓
八原 篝(ka3104
人間(リアルブルー)|19才|女性|猟撃士(イェーガー)
最終発言
2016/09/14 07:39:22
アイコン 質問卓
八原 篝(ka3104
人間(リアルブルー)|19才|女性|猟撃士(イェーガー)
最終発言
2016/09/13 17:26:22
アイコン 依頼前の挨拶スレッド
ミリア・クロスフィールド(kz0012
人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人
最終発言
2016/09/10 00:02:34