ゲスト
(ka0000)
おにぎり宣伝隊っ
マスター:馬車猪

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- やや易しい
- オプション
-
- 参加費
1,000
- 参加制限
- -
- 参加人数
- 4~8人
- サポート
- 0~0人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 多め
- 相談期間
- 4日
- 締切
- 2014/09/20 15:00
- 完成日
- 2014/09/28 16:29
みんなの思い出
思い出設定されたOMC商品がありません。
オープニング
グラムヘイズ王国。
気候も雰囲気もリアルブルーにおける西欧に近く、当然のようにパン食が圧倒的主流である。
●某地方都市中心部。聖堂教会内部
聖堂教会には様々なものが集まる。
ヴォイド退治に熱心なクルセイダー、精神的な癒しを求める地域住民や宿を求める巡礼者に、箔付けのため寄付金を持ち込んだり教会のコネを利用するため商談を持ち込む商人まで実に様々だ。
「これがリアルブルーから伝わった食べ物です」
誇らしげにおにぎり……っぽいものを勧めてくる地元商人。
その三角形は妙に黄色っぽく水気も少ない。
腐敗臭はないが決してよい匂いではなく、教会の主立った面々は無言のまま試食役を押しつけ合っていた。
「どうぞお食べください! そしてできれば是非普及にお力添えを」
笑顔で勧めてくるのは地元の顔役である有力商人だ。なお、彼は味音痴として知られているが本人のその自覚は全く無い。
「では私が」
顔で笑って心で泣いて、最近転属してきたばかりで最も立場の低い少女司祭が口にした。
ぱくり。
もぐもぐ。
ご……っくん。
額に大量の脂汗が浮かぶ。瞳から光が消えガラス玉のようにおにぎりもどきを映している。
「イコニア君?」
「大丈夫かの?」
おそるおそる司教と老司祭とたずねてくる。
イコニアはなんとか笑顔で応えようとして、白目を剥いてその場に崩れ落ちた。
保存状態の良くない古米を味音痴が調理したため発生した悲劇であった。
●ハンターオフィス本部
聖職者っぽい衣装のキノコが駆け込んでから数分後、依頼票が並ぶ区画に新たな3Dディスプレイが立ち上がった。
画面中央は真っ黒だ。
小さな衣擦れの音がちょっぴり色っぽいが、続いて聞こえて来た嘔吐音で全てが台無しだった。
『なまぐさいよぅ』
涙声と口をゆすぐ音が何度も繰り返され、多分トイレのドアを閉じる音と足音が続く。
十数分後、ようやく足音が停止し画面に倉庫風の空間が映し出された。
何故か画面が激しく前後している。
広大で薄暗い倉庫に、俵にしては少々外側が薄いものが大量に積まれているのが分かるが動きが激しすぎ細かいところまでは分からない。
『パルムさん、人の頭の上で遊ばないでくださ……え、もう録画始まってる?』
白い手がカメラもといパルムを両側から捕まえる。
画面が大きく動き、赤面したエクラ教司祭がディスプレイに中央に映る。
『エクラ教司祭、イコニアと申します。ハンターの皆様方に是非お願いしたいことがあります』
要するに仕事の依頼だ。
地元の有力商人がかなりの量の米を輸入し高値で売りさばこうとしていたらしいのだが、輸送時と保管時にいろいろ失敗して激しく劣化させてしまったらしい。
『半分寄付していただけたのですが、炊き出しに使うにしても、その』
あまりに不味くて教会の評判を大きく下げることになりかねない。
『皆さんにお願いしたいの見本市での米販売です。売り場のデザイン、売り子、調理法の考案に実際の調理まで全てをお任せします』
ハンターが希望すれば教会が人手を提供する。ただしクルセイダーはいても調理人や商人はいないので補助にしかならない。
『はい、ええ、売るのはもう半分のお米です。寄付して頂いたものより状態は良いのですが……』
控えめに表現して不味い。リアルブルーの高性能炊飯器を使ってもどうにもならないほど、不味い。
映像が揺れる。
カメラマンもといキノコが身振りで質問をしているようだ。
『癒着じゃないですっ。確かに売れたら何割か浄財としていただけることになってますけどっ』
口が滑ったことに気づいて真っ赤から真っ青になり、気合いで猫を被り直す。
『こほん。見本市で美味しい食べ方が知られるようになれば、商人さんは商品が売れて幸せ、教会も炊き出しの回数を増やせ幸せです。是非、力を貸してください』
そう言って、イコニアは深々と頭を下げるのだった。
気候も雰囲気もリアルブルーにおける西欧に近く、当然のようにパン食が圧倒的主流である。
●某地方都市中心部。聖堂教会内部
聖堂教会には様々なものが集まる。
ヴォイド退治に熱心なクルセイダー、精神的な癒しを求める地域住民や宿を求める巡礼者に、箔付けのため寄付金を持ち込んだり教会のコネを利用するため商談を持ち込む商人まで実に様々だ。
「これがリアルブルーから伝わった食べ物です」
誇らしげにおにぎり……っぽいものを勧めてくる地元商人。
その三角形は妙に黄色っぽく水気も少ない。
腐敗臭はないが決してよい匂いではなく、教会の主立った面々は無言のまま試食役を押しつけ合っていた。
「どうぞお食べください! そしてできれば是非普及にお力添えを」
笑顔で勧めてくるのは地元の顔役である有力商人だ。なお、彼は味音痴として知られているが本人のその自覚は全く無い。
「では私が」
顔で笑って心で泣いて、最近転属してきたばかりで最も立場の低い少女司祭が口にした。
ぱくり。
もぐもぐ。
ご……っくん。
額に大量の脂汗が浮かぶ。瞳から光が消えガラス玉のようにおにぎりもどきを映している。
「イコニア君?」
「大丈夫かの?」
おそるおそる司教と老司祭とたずねてくる。
イコニアはなんとか笑顔で応えようとして、白目を剥いてその場に崩れ落ちた。
保存状態の良くない古米を味音痴が調理したため発生した悲劇であった。
●ハンターオフィス本部
聖職者っぽい衣装のキノコが駆け込んでから数分後、依頼票が並ぶ区画に新たな3Dディスプレイが立ち上がった。
画面中央は真っ黒だ。
小さな衣擦れの音がちょっぴり色っぽいが、続いて聞こえて来た嘔吐音で全てが台無しだった。
『なまぐさいよぅ』
涙声と口をゆすぐ音が何度も繰り返され、多分トイレのドアを閉じる音と足音が続く。
十数分後、ようやく足音が停止し画面に倉庫風の空間が映し出された。
何故か画面が激しく前後している。
広大で薄暗い倉庫に、俵にしては少々外側が薄いものが大量に積まれているのが分かるが動きが激しすぎ細かいところまでは分からない。
『パルムさん、人の頭の上で遊ばないでくださ……え、もう録画始まってる?』
白い手がカメラもといパルムを両側から捕まえる。
画面が大きく動き、赤面したエクラ教司祭がディスプレイに中央に映る。
『エクラ教司祭、イコニアと申します。ハンターの皆様方に是非お願いしたいことがあります』
要するに仕事の依頼だ。
地元の有力商人がかなりの量の米を輸入し高値で売りさばこうとしていたらしいのだが、輸送時と保管時にいろいろ失敗して激しく劣化させてしまったらしい。
『半分寄付していただけたのですが、炊き出しに使うにしても、その』
あまりに不味くて教会の評判を大きく下げることになりかねない。
『皆さんにお願いしたいの見本市での米販売です。売り場のデザイン、売り子、調理法の考案に実際の調理まで全てをお任せします』
ハンターが希望すれば教会が人手を提供する。ただしクルセイダーはいても調理人や商人はいないので補助にしかならない。
『はい、ええ、売るのはもう半分のお米です。寄付して頂いたものより状態は良いのですが……』
控えめに表現して不味い。リアルブルーの高性能炊飯器を使ってもどうにもならないほど、不味い。
映像が揺れる。
カメラマンもといキノコが身振りで質問をしているようだ。
『癒着じゃないですっ。確かに売れたら何割か浄財としていただけることになってますけどっ』
口が滑ったことに気づいて真っ赤から真っ青になり、気合いで猫を被り直す。
『こほん。見本市で美味しい食べ方が知られるようになれば、商人さんは商品が売れて幸せ、教会も炊き出しの回数を増やせ幸せです。是非、力を貸してください』
そう言って、イコニアは深々と頭を下げるのだった。
リプレイ本文
●見本市前日
「今朝とれたばかりの葉物だよっ」
「しっかり茹でれば美味しく食べられる卵が1籠……」
夜明けからほとんど時間がたっていないのに市場は賑やかだった。
郊外の畑や厩舎でとれた野菜や卵、はるばる海沿いから運ばれてきた魚の油漬けなど、庶民から小貴族の食卓まで対応可能な商品が店頭に並べられている。
「おじさん海老ないの?」
リィフィ(ka2702)がつま先立ちして陳列棚の上に顔を出す。
「干し海老かい?」
脂ぎった自分の額を撫で撫でたずねる店主。
「ううん。生か、冷凍?」
振り返ってShaula(ka2430)を見ると、Shaulaは貴族らしい鷹揚さでうなずいた。
「取り寄せになるねぇ」
生海老の輸送には鮮度維持のための冷蔵技術が必須だ。機導術による冷蔵庫は存在するが高級品で、少なくともここの店主では買えない。
「それでは間に合わないな」
買い叩いたとしても予算をオーバー確実と判断し、わざと残念そうな顔を顔をする。
店主の顔に、貴族の機嫌を損ねたかもと焦りが浮かぶ。
「そことその樽の芋、後はその棚のレタスとネギをもらおう。この倉庫に運んでくれるかな?」
紹介状代わりの名刺を見せる。
この街に米を持ち込んでしまった商人のもので、ハンターへの協力を願う文面と本人のサインもある。
「うへっ、また妙な話になって……」
思わず本音を口にしてしまい、慌てて咳払いをしてごまかす店主。
不思議そうに見上げるリィフィに干し海老を渡す。賄賂のつもりか試供品のつもりか、渡した本人もよく分かっていなかった。
一通り店を回った後、輸送は店に任せて街の中を歩き回るリィフィとShaula。
「変わった味ー」
リィフィは料理に使わない干し海老をもぐもぐしている。
「このままだと厳しいね」
Shaulaは馬の背で独りごちる。うまく値切れたものの、予算がかなり吝いのでどこかを削らざるを得ない。
街の外側に向かいつつ、教会から借りた植物図鑑の写し……というより料理本の写しに改めて目を通す。
野外に生えているハーブがいくつか載っているが、ここまでいくつか通った空き地や公園では全く見あたらなかった。
「あ、それならリィフィ森で見たことあるよ!」
ぴょんぴょん跳ねて写しを見て、元気よくリィフィが発言する。
「風の通り道に生えてたから」
よくいえば風格のある屋敷が建ち並ぶ通りをぐるりと見渡す。そして、柵などないかのように最も広い敷地へ飛び込む。
ぎょっとして慌てる守衛とは対照的に、Shaulaは悠然と馬を歩かせ貴族の門の前で止まる。
「失礼。教会の依頼を受けたハンターです」
Shaulaが、商人から一筆もらうついでにイコニア・カーナボン(kz0040)に書かせた紹介状を取り出す。
「あったよっ! ちょっと、ありすぎかも」
庭の手入れのさぼり過ぎを指摘しない情けが、リィフィにもあった。
「主を呼んで参ります。中に入ってお待ちください」
Shaulaとリィフィは茶菓子と茶を振る舞われ、土産に持たされたハーブを馬に載せられる限界まで載せ仲間のもとへ帰って行った。
●見本市会場にて
ライス料理。
すごく珍しい。
リアルブルーより見参。
そんな宣伝文句が大書されたノボリが多数、爽やかな秋の風に吹かれていた。
「お米~、おっコメ~♪」
米の一字が縫い込まれた法被を着て、咲賀谷 明(ka3213)が軽い足取りでステップを踏んでいた。
ここは明日見本市が開催される会場だ。
搬入や会場設営を行う商家や業者、物見高い暇人まで集まるこの場所で、明の宣伝は非常に目立っていた。
「明日、珍しいリアルブルーな米料理が出展されるよ!」
一際大きなノボリを振って宣伝を繰り返す。
この街の伝統とはかけ離れた、けれど洗練と伝統を感じさせる宣伝に触れ、目端の利く商人達は鋭い視線を明とノボリに向けていた。
「ふぅ。……どうも、明日はお世話になります」
明は両隣の商家に挨拶して明日の戦場に足を踏み入れた。
既に来客用の天幕と調理用の釜は設置済み。天音 恭一郎(ka3034)が細部の確認を行っている。
「本格的だね」
恭一郎がつぶやく。
教会が一枚噛んでいるからだろうか。数日後には撤去されるものとは思えないほどしっかりと釜がくみ上げられている。
薪や水の準備も万全だ。
リアルブルーやサルヴァトーレ・ロッソと違ってガスも水道も電気もない。しかし王国の地方都市としてはこれ以上は高望みに過ぎるだろう。
「米を見たせいか日本を基準に考えてしまうな」
苦笑して気分を切り替える。
「おかずはなんでもあうよ、食べたら満腹~心のエネルッギ~になるよー♪
明の元気な声が響く。先程見た以上に注目が集まっていた。
「客の数は……上方修正か」
物資を追加するため注文を書き始める。
椅子と机、器にコップ。飲み水や材料も必要だし、客が座って食べられるスペースを確保するため配置の変更も必要だ。
「サントール! 野菜が来たよ!」
明が天幕に呼びかける。
「今手を離せない。ジャガイモを……そろそろいいか」
「ジャガイモ?」
明は首を傾げる。ずっとそうしていても仕方ないので精肉店の丁稚から包みを受け取り天幕の中に入る。
「茶色?」
「デンプン、片栗粉の元だよ。見学するならエプロンつけてね」
純白のエプロン装備済みのサントール・アスカ(ka2820)がにこりと笑い一言付け加える。
「デンプンが仕上がり次第あんかけを作るつもりだから」
「手伝う!」
明は法被を脱ぎ、嬉々として着替えてジャガイモと格闘し始めるのだった。
●見本市当日
完璧な飯炊きだった。
本格的な釜と良質の薪を使った大火力、適量の水分をもたせるための蒸し器、幼い頃から米を食べて育った天竜寺 舞(ka0377)の調理。
非の打ち所はなかったのだ。
「異文化……とくに食についての新しい知識を広めることは難しいね。だけど、五感に訴えることのできるものだ。一度心を掴めればあとは自然と浸透していくと思うよ」
凄くよいことを言いながらいつの間にか釜から遠く離れている恭一郎。
臭いが直撃して倒れた某エクラ教司祭。
「ライスペーパー作ったときに予想はしてたけど」
舞が鼻をマスクで覆い、不用意に息を吸わないよう注意しながら状態を確認する。
薄い黄色。瑞々しさに欠ける米粒。鼻腔だけでなく目まで刺激してくるかおり。
ハンターとしての義務感に従いおにぎりの見本は作ったものの、誰も食べたくない見た目と味だった。
「だいたい分かりました」
スピカ・チェリーブロッサム(ka0118)がにこりと笑う。
最初のご飯を誰も使わないことを確認し、機導師がする実験としか見えない手つきで鍋に入れ、水を入れ、釜の大火力で茹でで灰汁をとる。
「ありがと」
舞は心のそこから礼を言い自分の仕事を再開した。
まずはライスペーパー。ごはんよりは随分とましなそれに、戻した干し海老と瑞瑞しいレタス、匂いと味を調節するためのハーブを挟んでまとめあげる。
素人の目には単純な料理にしか見えない。だが実際は単純故にごまかしの効かない、なのにライスペーパーの残念さを他の素材の巧さで補った奇跡的な逸品だ。
「あのねあのね、リィフィが!」
お子様霊闘士リィフィは、霊をおろしてないのに全力でふさふさ尻尾を振っているようにしか見えない。
微笑ましくも派手な仕草は大勢の客から注目を集めている。
舞は視線を意識しつつ、皆から見える形でリィフィへ手渡した。
「リアルブルーのお米料理、味わってね♪」
「うん!」
リィフィは元気に応えて両手で受け取り、高々と掲げぱくりと一口。
架空の尻尾が高速でぱたぱたし、満面の笑みを浮かべて噛んでごくんと飲み込んだ。
「んまぁぁい!! おかわりっ!」
それが合図になった。
「俺にも1つくれ」
「西隣の商人代表一行です。全員分9食を……」
飯時でもないのに見本市の来客の数割が集まってくる。
「最後尾はここだ」
恭一郎が危なげなく人の波を誘導する。
「並んでいればすぐに順番がまわってくるぞ」
順序で揉めそうな気配があれば衝突前に機先を制して並ばせ、他の場所の邪魔になる前に列を誘導する。
非常に注意力と忍耐力と何より話術を必要とする仕事であり、恭一郎はこれから見本市収量まで仕事に忙殺されることになる。
「できました~♪」
スピカが鍋の蓋を開ける。すると黄色と臭いが控えめになったごはんが姿を現した。
ちらりと舞を見る。
ライスペーパーを使った生春雨が大好評なのは良いのけれど、もうすぐ全て無くなってしまう。
スピカは焦らず、しかし素晴らしい速度で、塩鮭を焼いたものや濃いめに味付けした栗を入れた加工済みご飯おにぎりを生産する。
ただ握っただけでなく、初めておにぎりに接する王国民でも食べられるよう皿に載せてスプーンをつけ、ときにはお持ち帰りように包んで渡していく。
スピカの仕事はそれだけではない。複数の鍋で加工を完了したごはんを舞達に渡すことで、別の料理を可能にする。
釜から激しく炎が立ち上る。生春巻きを配り終えた舞が加工済みごはんと卵をまぜあわせ、熱した鍋に油をひいて投入、炒めたところで普段より念入りに塩胡椒で味を調え、仕上げに鍋肌からしょうゆ(本来希少で高価なので実際は醤油っぽい調味料)を数滴垂らして炒め合わせて念入りに風味づける。
「リアルブルーの炒飯だよ。気に入ったらお米を買って作ってみてね」
小さなお椀によそうっては並べを繰り返す。
戸惑う客を尻目にShaulaが椀を手に取る。おそらく箸も使いこなせるがあえてスプーンを使い客に食べ方を示す。
「うん」
長々と味の解説はせず、うっとりと目を細めることで雄弁に美味しさを証明する。
客がさらに集まりチャーハンの椀とスプーンが凄まじい勢いで消えていく。
舞が用意したレシピのチラシも数が足りなくなって、イコニアがたたき起こされて必死に複写していたらしい。
●米不足
今回の見本市は地元の飲食店や中規模以上の商家が主な客であり、1時間もあれば全員に米料理を振る舞えるはずだった。
「パンもいいけどお米もね。腹もちもいいし冷めてもおいしく食べられる!」
明が明るい愛想を振りまいている。
「遠くの旅にも近くの仕事ランチにも最適」
会場近くを通りがかった地元民にも気軽に声をかけて生春巻きや炒飯を配布。見本市開始開始30分後には新しい客がちらほら現れ、1時間後には街の繁華街から人の流れが出来ていた。
見本市の主催者とハンター以外の売り手は大いに喜んだ。
が、ハンターは限られた人手と材料で苛酷な戦いを強いられることになる。
「あら~」
スピカは、新しく握ろうとして具がなくっていることに気付いた。
焼き肉も塩鮭も湯漬けも全て品切れだ。
「焼こう」
舞の一言が状況を打開する。
釜で熱せられ、薄く油をひいた鉄板に、スピカと一緒にが三角おにぎりを寝かせていく。
これまでとは似たようで異なる香ばしい香りが広がる。
一つ一つひっくり返すと狐色のおこげが見えて、それを初めて見る客達が生唾を飲み込んだ。
「1人2つまでだ。そこ、いい歳して横入りするのは恥ずかしいぞ」
懐かしい香りに胸がざわつく。恭一郎は気合で耐えて人の波を制御していく。
「よしっ」
味見をしていたサントールが大きくうなずいた。
彼の目の前には大きな鍋があり、お玉を突き込むと表面がねっとりと揺れた。
前日に用意したデンプンを使った餡だ。具はShaulaが買ってきた豚肉が少量とリィフィが見つけたハーブがたっぷり。
「スピカさんのお陰で助かったよ」
傷んだ米対策に、あんかけ用の餡にはきつめの味と香りをつけた。しかし傷んだ米の不味さは予想以上だった。
「もうご飯しかないですよ」
スピカはおひつ風の入れ物を差し出す。
ご飯のままでは誰も食べないので中身は全て加工済みご飯だ。、
「十分。これがいいんだ」
器に加工済みご飯を盛る。その上にとろりとした餡を盛大にかける。
「あれも料理なのか?」
「香りはいいが見た目が」
集まった客からの評判は良くない。
「皆さん、お疲れ様です」
顔が不健康に白い司祭が立ち上がろうとして倒れかかり、サントールによって優しく椅子に座らされる。
「え」
笑顔であんかけ加工済みご飯を差し出すサントール。
イコニアにはこの場から逃げ出す気力も体力も残っていなかった。
涙目で、震える手で匙を構え、加工済みごはんごと口へ運ぶ。
「あ……はむっ」
気絶覚悟で飲み込む。以前のおにぎりもどきのようなえぐみはなかった。水気の抜けたごはんとしっとりどっしりした餡が絡んでのどごしと後味が実に良い。
「おい、しい」
ほろほろ涙をこぼしながら匙を動かす。ここ数日の食欲低下が嘘のような食べっぷりだった。
「慌てないで」
押し寄せる客をさばくためあんかけ丼を作り続けるサントール。手空きのハンターが手伝っても、客足が鈍るまで1時間以上かかったのだった。
●販売終了
「お疲れ」
日没後。サントールが濃いコーヒーを机の上に並べていた。
「食べ尽くされたらしいが売れたのか?」
恭一郎がシャインをかけ直しつつたずねると、Shaulaが10枚以上の注文書から顔を上げた。
「質の割には高く売れたよ」
卓上に注文書を広げる。
「あら」
「安っ」
「これでも飼料で売るよりは桁1つ多いんだよ」
Shaulaが肩をすくめる。
実は当初、半分以上飼料として叩き売る覚悟で臨んでいた。最終的には皆の奮闘で全て売れたが、これは偉業と評しても誰からも文句がない成果だ。
「教会の米は半分以上飼料として売ることになりそうだけれどね」
今回皆が苦労して売りさばいた米より不味いものは炊き出しに使うのも困難、らしい。
「難しいね」
空になった米びつを残念そうに眺め、恭一郎が立ち上がり片付けをはじめる。ハンター達は素早く片付けを済ませ、日付が変わる前に転移門を使いそれぞれの家に戻っていく。
数週間後。
この街の一部の店で米の販売が始まり、新しもの好きがレシピを頼りに米料理への挑戦をはじめ。
協会関係者が炊き出しで残った米を涙目で食べる光景がよく見られたという。
「今朝とれたばかりの葉物だよっ」
「しっかり茹でれば美味しく食べられる卵が1籠……」
夜明けからほとんど時間がたっていないのに市場は賑やかだった。
郊外の畑や厩舎でとれた野菜や卵、はるばる海沿いから運ばれてきた魚の油漬けなど、庶民から小貴族の食卓まで対応可能な商品が店頭に並べられている。
「おじさん海老ないの?」
リィフィ(ka2702)がつま先立ちして陳列棚の上に顔を出す。
「干し海老かい?」
脂ぎった自分の額を撫で撫でたずねる店主。
「ううん。生か、冷凍?」
振り返ってShaula(ka2430)を見ると、Shaulaは貴族らしい鷹揚さでうなずいた。
「取り寄せになるねぇ」
生海老の輸送には鮮度維持のための冷蔵技術が必須だ。機導術による冷蔵庫は存在するが高級品で、少なくともここの店主では買えない。
「それでは間に合わないな」
買い叩いたとしても予算をオーバー確実と判断し、わざと残念そうな顔を顔をする。
店主の顔に、貴族の機嫌を損ねたかもと焦りが浮かぶ。
「そことその樽の芋、後はその棚のレタスとネギをもらおう。この倉庫に運んでくれるかな?」
紹介状代わりの名刺を見せる。
この街に米を持ち込んでしまった商人のもので、ハンターへの協力を願う文面と本人のサインもある。
「うへっ、また妙な話になって……」
思わず本音を口にしてしまい、慌てて咳払いをしてごまかす店主。
不思議そうに見上げるリィフィに干し海老を渡す。賄賂のつもりか試供品のつもりか、渡した本人もよく分かっていなかった。
一通り店を回った後、輸送は店に任せて街の中を歩き回るリィフィとShaula。
「変わった味ー」
リィフィは料理に使わない干し海老をもぐもぐしている。
「このままだと厳しいね」
Shaulaは馬の背で独りごちる。うまく値切れたものの、予算がかなり吝いのでどこかを削らざるを得ない。
街の外側に向かいつつ、教会から借りた植物図鑑の写し……というより料理本の写しに改めて目を通す。
野外に生えているハーブがいくつか載っているが、ここまでいくつか通った空き地や公園では全く見あたらなかった。
「あ、それならリィフィ森で見たことあるよ!」
ぴょんぴょん跳ねて写しを見て、元気よくリィフィが発言する。
「風の通り道に生えてたから」
よくいえば風格のある屋敷が建ち並ぶ通りをぐるりと見渡す。そして、柵などないかのように最も広い敷地へ飛び込む。
ぎょっとして慌てる守衛とは対照的に、Shaulaは悠然と馬を歩かせ貴族の門の前で止まる。
「失礼。教会の依頼を受けたハンターです」
Shaulaが、商人から一筆もらうついでにイコニア・カーナボン(kz0040)に書かせた紹介状を取り出す。
「あったよっ! ちょっと、ありすぎかも」
庭の手入れのさぼり過ぎを指摘しない情けが、リィフィにもあった。
「主を呼んで参ります。中に入ってお待ちください」
Shaulaとリィフィは茶菓子と茶を振る舞われ、土産に持たされたハーブを馬に載せられる限界まで載せ仲間のもとへ帰って行った。
●見本市会場にて
ライス料理。
すごく珍しい。
リアルブルーより見参。
そんな宣伝文句が大書されたノボリが多数、爽やかな秋の風に吹かれていた。
「お米~、おっコメ~♪」
米の一字が縫い込まれた法被を着て、咲賀谷 明(ka3213)が軽い足取りでステップを踏んでいた。
ここは明日見本市が開催される会場だ。
搬入や会場設営を行う商家や業者、物見高い暇人まで集まるこの場所で、明の宣伝は非常に目立っていた。
「明日、珍しいリアルブルーな米料理が出展されるよ!」
一際大きなノボリを振って宣伝を繰り返す。
この街の伝統とはかけ離れた、けれど洗練と伝統を感じさせる宣伝に触れ、目端の利く商人達は鋭い視線を明とノボリに向けていた。
「ふぅ。……どうも、明日はお世話になります」
明は両隣の商家に挨拶して明日の戦場に足を踏み入れた。
既に来客用の天幕と調理用の釜は設置済み。天音 恭一郎(ka3034)が細部の確認を行っている。
「本格的だね」
恭一郎がつぶやく。
教会が一枚噛んでいるからだろうか。数日後には撤去されるものとは思えないほどしっかりと釜がくみ上げられている。
薪や水の準備も万全だ。
リアルブルーやサルヴァトーレ・ロッソと違ってガスも水道も電気もない。しかし王国の地方都市としてはこれ以上は高望みに過ぎるだろう。
「米を見たせいか日本を基準に考えてしまうな」
苦笑して気分を切り替える。
「おかずはなんでもあうよ、食べたら満腹~心のエネルッギ~になるよー♪
明の元気な声が響く。先程見た以上に注目が集まっていた。
「客の数は……上方修正か」
物資を追加するため注文を書き始める。
椅子と机、器にコップ。飲み水や材料も必要だし、客が座って食べられるスペースを確保するため配置の変更も必要だ。
「サントール! 野菜が来たよ!」
明が天幕に呼びかける。
「今手を離せない。ジャガイモを……そろそろいいか」
「ジャガイモ?」
明は首を傾げる。ずっとそうしていても仕方ないので精肉店の丁稚から包みを受け取り天幕の中に入る。
「茶色?」
「デンプン、片栗粉の元だよ。見学するならエプロンつけてね」
純白のエプロン装備済みのサントール・アスカ(ka2820)がにこりと笑い一言付け加える。
「デンプンが仕上がり次第あんかけを作るつもりだから」
「手伝う!」
明は法被を脱ぎ、嬉々として着替えてジャガイモと格闘し始めるのだった。
●見本市当日
完璧な飯炊きだった。
本格的な釜と良質の薪を使った大火力、適量の水分をもたせるための蒸し器、幼い頃から米を食べて育った天竜寺 舞(ka0377)の調理。
非の打ち所はなかったのだ。
「異文化……とくに食についての新しい知識を広めることは難しいね。だけど、五感に訴えることのできるものだ。一度心を掴めればあとは自然と浸透していくと思うよ」
凄くよいことを言いながらいつの間にか釜から遠く離れている恭一郎。
臭いが直撃して倒れた某エクラ教司祭。
「ライスペーパー作ったときに予想はしてたけど」
舞が鼻をマスクで覆い、不用意に息を吸わないよう注意しながら状態を確認する。
薄い黄色。瑞々しさに欠ける米粒。鼻腔だけでなく目まで刺激してくるかおり。
ハンターとしての義務感に従いおにぎりの見本は作ったものの、誰も食べたくない見た目と味だった。
「だいたい分かりました」
スピカ・チェリーブロッサム(ka0118)がにこりと笑う。
最初のご飯を誰も使わないことを確認し、機導師がする実験としか見えない手つきで鍋に入れ、水を入れ、釜の大火力で茹でで灰汁をとる。
「ありがと」
舞は心のそこから礼を言い自分の仕事を再開した。
まずはライスペーパー。ごはんよりは随分とましなそれに、戻した干し海老と瑞瑞しいレタス、匂いと味を調節するためのハーブを挟んでまとめあげる。
素人の目には単純な料理にしか見えない。だが実際は単純故にごまかしの効かない、なのにライスペーパーの残念さを他の素材の巧さで補った奇跡的な逸品だ。
「あのねあのね、リィフィが!」
お子様霊闘士リィフィは、霊をおろしてないのに全力でふさふさ尻尾を振っているようにしか見えない。
微笑ましくも派手な仕草は大勢の客から注目を集めている。
舞は視線を意識しつつ、皆から見える形でリィフィへ手渡した。
「リアルブルーのお米料理、味わってね♪」
「うん!」
リィフィは元気に応えて両手で受け取り、高々と掲げぱくりと一口。
架空の尻尾が高速でぱたぱたし、満面の笑みを浮かべて噛んでごくんと飲み込んだ。
「んまぁぁい!! おかわりっ!」
それが合図になった。
「俺にも1つくれ」
「西隣の商人代表一行です。全員分9食を……」
飯時でもないのに見本市の来客の数割が集まってくる。
「最後尾はここだ」
恭一郎が危なげなく人の波を誘導する。
「並んでいればすぐに順番がまわってくるぞ」
順序で揉めそうな気配があれば衝突前に機先を制して並ばせ、他の場所の邪魔になる前に列を誘導する。
非常に注意力と忍耐力と何より話術を必要とする仕事であり、恭一郎はこれから見本市収量まで仕事に忙殺されることになる。
「できました~♪」
スピカが鍋の蓋を開ける。すると黄色と臭いが控えめになったごはんが姿を現した。
ちらりと舞を見る。
ライスペーパーを使った生春雨が大好評なのは良いのけれど、もうすぐ全て無くなってしまう。
スピカは焦らず、しかし素晴らしい速度で、塩鮭を焼いたものや濃いめに味付けした栗を入れた加工済みご飯おにぎりを生産する。
ただ握っただけでなく、初めておにぎりに接する王国民でも食べられるよう皿に載せてスプーンをつけ、ときにはお持ち帰りように包んで渡していく。
スピカの仕事はそれだけではない。複数の鍋で加工を完了したごはんを舞達に渡すことで、別の料理を可能にする。
釜から激しく炎が立ち上る。生春巻きを配り終えた舞が加工済みごはんと卵をまぜあわせ、熱した鍋に油をひいて投入、炒めたところで普段より念入りに塩胡椒で味を調え、仕上げに鍋肌からしょうゆ(本来希少で高価なので実際は醤油っぽい調味料)を数滴垂らして炒め合わせて念入りに風味づける。
「リアルブルーの炒飯だよ。気に入ったらお米を買って作ってみてね」
小さなお椀によそうっては並べを繰り返す。
戸惑う客を尻目にShaulaが椀を手に取る。おそらく箸も使いこなせるがあえてスプーンを使い客に食べ方を示す。
「うん」
長々と味の解説はせず、うっとりと目を細めることで雄弁に美味しさを証明する。
客がさらに集まりチャーハンの椀とスプーンが凄まじい勢いで消えていく。
舞が用意したレシピのチラシも数が足りなくなって、イコニアがたたき起こされて必死に複写していたらしい。
●米不足
今回の見本市は地元の飲食店や中規模以上の商家が主な客であり、1時間もあれば全員に米料理を振る舞えるはずだった。
「パンもいいけどお米もね。腹もちもいいし冷めてもおいしく食べられる!」
明が明るい愛想を振りまいている。
「遠くの旅にも近くの仕事ランチにも最適」
会場近くを通りがかった地元民にも気軽に声をかけて生春巻きや炒飯を配布。見本市開始開始30分後には新しい客がちらほら現れ、1時間後には街の繁華街から人の流れが出来ていた。
見本市の主催者とハンター以外の売り手は大いに喜んだ。
が、ハンターは限られた人手と材料で苛酷な戦いを強いられることになる。
「あら~」
スピカは、新しく握ろうとして具がなくっていることに気付いた。
焼き肉も塩鮭も湯漬けも全て品切れだ。
「焼こう」
舞の一言が状況を打開する。
釜で熱せられ、薄く油をひいた鉄板に、スピカと一緒にが三角おにぎりを寝かせていく。
これまでとは似たようで異なる香ばしい香りが広がる。
一つ一つひっくり返すと狐色のおこげが見えて、それを初めて見る客達が生唾を飲み込んだ。
「1人2つまでだ。そこ、いい歳して横入りするのは恥ずかしいぞ」
懐かしい香りに胸がざわつく。恭一郎は気合で耐えて人の波を制御していく。
「よしっ」
味見をしていたサントールが大きくうなずいた。
彼の目の前には大きな鍋があり、お玉を突き込むと表面がねっとりと揺れた。
前日に用意したデンプンを使った餡だ。具はShaulaが買ってきた豚肉が少量とリィフィが見つけたハーブがたっぷり。
「スピカさんのお陰で助かったよ」
傷んだ米対策に、あんかけ用の餡にはきつめの味と香りをつけた。しかし傷んだ米の不味さは予想以上だった。
「もうご飯しかないですよ」
スピカはおひつ風の入れ物を差し出す。
ご飯のままでは誰も食べないので中身は全て加工済みご飯だ。、
「十分。これがいいんだ」
器に加工済みご飯を盛る。その上にとろりとした餡を盛大にかける。
「あれも料理なのか?」
「香りはいいが見た目が」
集まった客からの評判は良くない。
「皆さん、お疲れ様です」
顔が不健康に白い司祭が立ち上がろうとして倒れかかり、サントールによって優しく椅子に座らされる。
「え」
笑顔であんかけ加工済みご飯を差し出すサントール。
イコニアにはこの場から逃げ出す気力も体力も残っていなかった。
涙目で、震える手で匙を構え、加工済みごはんごと口へ運ぶ。
「あ……はむっ」
気絶覚悟で飲み込む。以前のおにぎりもどきのようなえぐみはなかった。水気の抜けたごはんとしっとりどっしりした餡が絡んでのどごしと後味が実に良い。
「おい、しい」
ほろほろ涙をこぼしながら匙を動かす。ここ数日の食欲低下が嘘のような食べっぷりだった。
「慌てないで」
押し寄せる客をさばくためあんかけ丼を作り続けるサントール。手空きのハンターが手伝っても、客足が鈍るまで1時間以上かかったのだった。
●販売終了
「お疲れ」
日没後。サントールが濃いコーヒーを机の上に並べていた。
「食べ尽くされたらしいが売れたのか?」
恭一郎がシャインをかけ直しつつたずねると、Shaulaが10枚以上の注文書から顔を上げた。
「質の割には高く売れたよ」
卓上に注文書を広げる。
「あら」
「安っ」
「これでも飼料で売るよりは桁1つ多いんだよ」
Shaulaが肩をすくめる。
実は当初、半分以上飼料として叩き売る覚悟で臨んでいた。最終的には皆の奮闘で全て売れたが、これは偉業と評しても誰からも文句がない成果だ。
「教会の米は半分以上飼料として売ることになりそうだけれどね」
今回皆が苦労して売りさばいた米より不味いものは炊き出しに使うのも困難、らしい。
「難しいね」
空になった米びつを残念そうに眺め、恭一郎が立ち上がり片付けをはじめる。ハンター達は素早く片付けを済ませ、日付が変わる前に転移門を使いそれぞれの家に戻っていく。
数週間後。
この街の一部の店で米の販売が始まり、新しもの好きがレシピを頼りに米料理への挑戦をはじめ。
協会関係者が炊き出しで残った米を涙目で食べる光景がよく見られたという。
依頼結果
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面白かった! | 6人 |
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- 芸術家なパトロン
シャウラ・アルアイユーク(ka2430)
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依頼相談掲示板 | |||
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2014/09/18 19:35:52 |
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質問卓だよ 天竜寺 舞(ka0377) 人間(リアルブルー)|18才|女性|疾影士(ストライダー) |
最終発言 2014/09/19 20:14:59 |
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相談卓だよ 天竜寺 舞(ka0377) 人間(リアルブルー)|18才|女性|疾影士(ストライダー) |
最終発言 2014/09/20 13:39:13 |